JP2006224912A - シートトラック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】別部材としての軸部材と付勢ばねを必要とせずに操作ハンドルを支持することができ、部品点数が少なく、組立コスト及び装置重量を低減したシートトラック装置を得る。
【解決手段】ロアレール20と;アッパレール30と;アッパレール30上に回動可能に支持され、摺動位置に応じ1つ以上のロック穴26に係合可能なロック爪52を有するロック部材50と;ロック部材50をロック爪52が係合する方向に付勢する付勢部材43と;付勢部材43に抗し非係合位置に回動させる操作ハンドル60とを有するシートトラック装置において、アッパレール30上に、操作ハンドル60の挿入窓44dと、挿入窓44dから挿入した操作ハンドル60の後部を該挿入窓44dを中心に下方に揺動付勢する延長腕44b、44cとを有する付勢支持部44を板ばね材料により形成し、この操作ハンドル60の後端作用部62をロック部材50に連動させたシートトラック装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートのシートトラック装置に関し、特にその操作ハンドルの支持構造に関する。
車両用シートのシートトラック装置は一般に、車両床面に固定される左右一対のロアレールと、このロアレールに摺動自在に係合し、シートに固定される一対のアッパレールとを備えている。少なくとも一方のロアレールには、長手方向(前後方向)に整列させてロック穴列が形成されており、アッパレールには、該アッパレール(シート)の前後位置に応じ、このロック穴列のいずれか1つ以上のロック穴に選択して係合するロック部材が回動自在に支持されている。
特開2001-171399号公報
ロック部材は、付勢手段によってロック方向に回動付勢されており、操作ハンドルによってアンロック方向に回動される。この操作ハンドルは従来、軸を中心に回動自在に支持され、レスト位置に回動付勢する付勢手段が必要であった。しかし、軸部材と付勢ばねを必要とすることは、その組立作業、抜止構造を必要とし、コスト及びシートトラック装置重量の増加の要因である。
本発明は従って、別部材としての軸部材と付勢ばねを必要とせずに操作ハンドルを支持することができ、部品点数が少なく、組立コスト及び装置重量を低減したシートトラック装置を得ることを目的とする。
本発明のシートトラック装置は、長手方向に整列させたロック穴列を有し車両床面に固定されるロアレールと;このロアレールに摺動自在に係合し、シートに固定されるアッパレールと;このアッパレール上に回動可能に支持され、該アッパレールのロアレールに対する摺動位置に応じ、上記ロック穴列のいずれか1つ以上のロック穴に選択して係合可能なロック爪を有するロック部材と;このロック部材を、そのロック爪がロック穴方向に係合する方向に回動付勢する付勢部材と;この付勢部材に抗して上記ロック部材をロック穴列との非係合位置に回動させる操作ハンドルと;を有するシートトラック装置において、アッパレール上に、操作ハンドルの挿入窓と、該挿入窓から挿入した操作ハンドルの後部を該挿入窓を中心に下方に揺動付勢する延長腕とを有する付勢支持部を板ばね材料により形成し、この操作ハンドルの後端作用部をロック部材に連動させたことを特徴とする。
操作ハンドルの後端作用部は、ロック部材に形成した着力腕に直接作用することが好ましい。
上記延長腕は、アッパレール上に位置する下方支持面の前方を第1曲折部を介して上方後方に曲折した後方延長腕部と、この後方延長腕部の後端部を第2曲折部を介して上方前方に曲折した前方延長腕部とを有し、第1曲折部に挿入窓が形成され、後方延長腕と前方延長腕の間に操作ハンドルの後部が支持されていることが好適である。
上記前方延長腕と操作ハンドルとには、それぞれ、互いに係合して該操作ハンドルを抜け止める係合部が形成されることが好ましい。
上記アッパレール上には、該アッパレールの長手方向に延びる凸円筒面を有する回動支点突起を形成することができ、ロック部材には、この回動支点突起の凸円筒面に面接触して回動可能に支持される凹円筒面が形成されることが好ましい。
本発明によれば、別部材としての軸部材と付勢ばねを必要とせずに操作ハンドルを支持することができ、部品点数が少なく、組立コスト及び装置重量を低減したシートトラック装置を得ることができる。
シートトラック装置10は一般に、シートS(図10)の下方に左右一対が備えられる。このシートトラック装置10は、車両の床面11に前後方向に向けて固定されるロアレール20と、このロアレール20に摺動自在に嵌められ、シートSの下面に固定されるアッパレール30とを備えている。ロアレール20とアッパレール30は、ともに長尺の一様断面材からなっている。以下の「前後左右上下」は、車両のそれを基準としていう。
図1ないし図9は、本発明によるシートトラック装置10の第一の実施形態を示している。ロアレール20は、図1、図3、図4に明らかなように、底壁21、この底壁21の左右端部から上方に延びる左右縦壁22、この左右縦壁22の上端部から内方に延びる上壁23、及びこの上壁23の内端部から下方に延びる左右内側縦壁24を有する、左右対称の略箱形断面をなし、左右内側縦壁24の中央部には、アッパレール通過隙間25が形成されている。
アッパレール30は、シートSの下面に固定される上壁31、その左右端部から下方に延びる左右縦壁32、この左右縦壁32の下端部から左右外方に斜めに延びる傾斜壁33、及びこの傾斜壁33の終端から上方に延びる外側左右縦壁34を有する、左右対称の断面形状をしている。ロアレール20の左右内側縦壁24は、アッパレール30の左右縦壁32と外側左右縦壁34の間に位置しており、その長手方向に一定ピッチで多数のロック穴26が整列させて穿設されている。上壁31には、ロック部材挿入孔35が穿設されている。アッパレール30の傾斜壁33と、ロアレール20の底壁21と左右縦壁22のコーナ部との間には、ロアレール20とアッパレール30の摩擦抵抗を減ずる転動ボール37が挿入されている。
以上の構成を有するシートトラック装置10に対し、本実施形態では、複合ブラケット40、ロック部材50及び操作ハンドル60の3部材でロック機構が構成されている。
複合ブラケット40は、ロック部材50の支持機能と回動付勢機能、及び操作ハンドル60の支持機能を併せもつもので、単一の板ばね材料をプレス加工して形成されている。図5ないし図9は、この複合ブラケット40の単体形状を示している。この複合ブラケット40は、アッパレール30の上壁31上に沿わせて固定される基板部41、この基板部41の一部を上方に切り起こして突出形成した回動支点突起42、ロック部材50にロック方向への回動付勢力を与える板ばね部43、及び操作ハンドル60を支持する付勢支持部44を有している。基板部41には、回動支点突起42の側部に、上壁31のロック部材挿入孔35に位置を合致させてロック部材挿入孔41aが穿設されている。
回動支点突起42は、縦壁42aと、この縦壁42aの上端に連なる頂部の略半円筒状の凸円筒面42bとを有する長手方向(前後方向)に一様な略U字状(J字状)断面をなしており、この実施形態では、2つに分断されている。
ロック部材50は、複合ブラケット40のロック部材挿入孔41aとアッパレール30のロック部材挿入孔35に挿入されるもので、その前後方向の長さA(図1)、ロック部材挿入孔41aの同方向の長さA(同)、及びロック部材挿入孔35の同方向の長さA(同)は、ロック部材50の挿入穴41a(ロック部材挿入孔35)内における前後方向の遊びが可及的に小さくなるように設定されている。このロック部材50は、基板部41(上壁31)上に突出する一端部(外端部)には、この回動支点突起42の凸円筒面42bに面接触して回動可能に支持される凹円筒面51が形成され、他端部(内端部)には、ロアレール20のロック穴26のいずれかに1つ以上(図示例では4つ)に係合するロック爪52が形成されている。凹円筒面51は、凸円筒面42bに対応する円筒面の一部からなっている。ロック部材50には、凹円筒面51の前後方向の中央部に、ロック爪52とは反対側に凹円筒面51の長手方向と直交する着力腕53が突出形成されている。アッパレール30の左右縦壁32と外側左右縦壁34には、ロック爪52が出入りするロック穴36がロック穴26と同一ピッチで形成されている。
また、ロック部材50には、その前後端部にそれぞれ、抜止折曲片54が突出形成されている。この抜止折曲片54は、凹円筒面51を回動支点突起42上に載せた状態において、凸円筒面42bの下方に延びてロック部材50の脱落を防止し、凹円筒面51と、回動支点突起42の凸円筒面42bとの面接触を維持する。この抜止折曲片54は、ロック部材50を回動支点突起42上に載せた後曲折加工してもよい。
複合ブラケット40の板ばね部43は、基板部41の一部を上方にU字状に曲折してなるもので、その先端着力部43aは、2つに分断された回動支点突起42の中間に延びている。この先端着力部43aは、一対の回動支点突起42の凸円筒面42b上に跨らせてロック部材50の一連の凹円筒面51を載せた状態において、着力腕53の反対側において該ロック部材50に当接して凸円筒面42bと凹円筒面51とを密着させ、かつ、該ロック部材50をロック方向、すなわち、ロック爪52がロック穴26に係合する方向に回動付勢する。このため、先端着力部43aは、2つに分断されている凸円筒面42bの頂点を結ぶ母線上までは延びておらず、該母線の直前までの長さとされている(母線の直上に延びるとロック部材50に対して回動付勢力を与えることができない)。ロック部材50は、この板ばね部43によって脱落が防止されるが、脱落をより確実に防止するために、抜止折曲片54を設けることが好ましい。なお、先端着力部43aは、母線の直前までに、ロック部材50に対する作用点(力点)を有する場合には、母線を超えてその長さを設定することができる。
複合ブラケット40の付勢支持部44は、板ばね部43の反対側に回動支点突起42と平行に位置していて、基板部41と同一平面に位置する下方支持面44aと、この下方支持面44aの前方を第1曲折部44b’を介して上方後方にU字状にかつクリップ状に曲折した後方延長腕部44bと、この後方延長腕部44bの後端部を第2曲折部44c’を介して上方前方にクリップ状にU字状に曲折した前方延長腕部44cとを有している。「クリップ状に」とは、後方延長腕部44bは第1曲折部44b’から離れるに従って下方支持面44aに近づき、前方延長腕部44cは第2曲折部44c’から離れるに従って後方延長腕部44bに近づくことを意味する。後方延長腕部44bの第1曲折部44b’の曲率半径に比して前方延長腕部44cの第2曲折部44c’の曲率半径は小さく設定されている。
下方支持面44aから後方延長腕部44bに至る第1曲折部44b’には、操作ハンドル60の挿入窓44dが形成されており、後方延長腕部44bには覗き窓44eが形成されている。挿入窓44dは、回動支点突起42に支持されるロック部材50の着力腕53の前方に位置する。後方延長腕部44bには、挿入窓44dから挿入された操作ハンドル60を上方に押す上方押圧片44fが切起し片として形成されている。前方延長腕部44cには、その自由端部に、操作ハンドル60の抜止突起(抜止係合部)44gが形成されている。下方支持面44aには、挿入窓44dの下方に位置する、誘い込み折曲片44hが形成されている。
操作ハンドル60は、パイプ材料の後端部を徐々に偏平断面に加工したもので、誘い込み折曲片44hを介して挿入窓44dに挿入された後、上方押圧片44f上を導かれ、後端部が後方延長腕部44bと前方延長腕部44cの曲折部間に嵌まる。また、操作ハンドル60には、その後端部が後方延長腕部44bから前方延長腕部44cに至る曲折部間の挿入端に押し込まれたとき、抜止突起44gに嵌まる抜止凹部(抜止係合部)61が形成されている。抜止突起44gが抜止凹部61に嵌まった状態では、操作ハンドル60の後端テーパ部は後方延長腕部44bと前方延長腕部44c(上方押圧片44f)との間に密着し、挿入窓44dと操作ハンドル60とは最小クリアランスで嵌まる。誘い込み折曲片44hは、操作ハンドル60の付勢支持部44への挿入を容易にする。そして、操作ハンドル60は、正しく付勢支持部44に挿入支持された自由状態では、付勢支持部44(主に後方延長腕部44bと前方延長腕部44c)のばね力により、挿入窓44d付近を揺動支点として、後端作用部62が前方よりも下方に位置するように(下方支持面44aに接近するように)回動付勢される。
この操作ハンドル60の後端作用部62は、組立状態では、付勢支持部44のばね力に抗してロック部材50の着力腕53の直上に位置する。板ばね部43によるロック部材50の回動付勢力は、付勢支持部44の回動付勢力より強く設定されている。このため、後端作用部62を着力腕53上に位置させた状態では、操作ハンドル60はその後端作用部62が着力腕53により持ち上げられ、挿入窓44dの近傍を中心に揺動して前方操作部が下がる。操作ハンドル60の前方操作部は、例えばシートS下面に延びており、操作者が持ち上げると、後端作用部62が複合ブラケット40の板ばね部43の力に抗して、ロック部材50の着力腕53を下方に押圧してアンロック方向に回動させ、そのロック爪52をアッパレール30のロック穴36及びロアレール20のロック穴26から離脱させる。
すなわち、上記構成の本シートトラック装置10は、操作ハンドル60に外力を加えない状態では、複合ブラケット40の板ばね部43のばね力によりロック部材50のロック爪52がアッパレール30のロック穴36及びロアレール20のロック穴26に係合して、ロアレール20(車両床面)に対するアッパレール30(シートS)の摺動を阻止(ロック)している。
このロック状態において、シートSの下面に延びる操作ハンドル60の前方操作部を持ち上げると、後端作用部62(正確には付勢支持部44の後方延長腕部44b下面)が板ばね部43の力に抗してロック部材50の着力腕53を直接押し、ロック部材50をアンロック方向に回動させる。この回動は、回動支点突起42の凸円筒面42bとロック部材50の凹円筒面51との円筒面接触に沿って生じる。すると、ロック爪52がアッパレール30のロック穴36及びロアレール20のロック穴26から離脱するため、ロアレール20に対してアッパレール30を自由に摺動させ、シートSの前後位置を調節することができる。
図11は、上記実施形態では単一の複合ブラケット40上に形成した回動支点突起42、板ばね部43及び付勢支持部44をそれぞれ別部材として構成した本発明の第二の実施形態である。すなわち、回動支点突起42とロック部材挿入孔41aは、アッパレール30上に固定される固定基板40Aに形成され、板ばね部43は、ばね基板40Bに形成され、付勢支持部44は、ばね基板40Cに形成されている。回動支点突起42は、第一の実施形態と異なり、分断せず一連に形成しているが、板ばね部43が回動支点突起42の凸円筒面42bとロック部材50の凹円筒面51を密着させること、及びロック部材50をロック方向に回動付勢することは、第一の実施形態と同様である。
固定基板40Aには、一対の切起し片41bと固定座41cとが形成されており、ばね基板40Bにはこの切起し片41bが嵌まる固定穴41dが形成され、ばね基板40Cには、固定座41cに対応する固定穴41eが形成されている。切起し片41bは、固定穴41dに嵌めた後に曲折されて、ばね基板40Bが固定基板40A上に固定される。固定座41cと固定穴41eには、かしめピンが挿通されて、ばね基板40Cが固定基板40A上に固定される。この他の構成は第一の実施形態と同様であり、同一の要素には同一の符号を付している。この実施形態においても、第一の実施形態と同様の作用を得ることができる。
図12は、ロック部材50をロック方向に回動付勢する付勢手段として、板ばね部43に代えてトーションバー43Tを用いた本発明の第三の実施形態である。固定基板40A上には、回動支点突起42、ロック部材挿入孔41a、固定座41cに加えて、トーションバー支持突起41fが形成されており、アッパレール30上には、トーションバー挿入突起41gが形成されている。コ字状をなすトーションバー43Tは、一端部43T1がトーションバー挿入突起41gに挿入係止され、他端部43T2がトーションバー支持突起41fに掛け止められた後、ロック部材50上に延びている。トーションバー挿入突起41gはトーションバー43Tの長手方向(前後方向)の位置を規制し、トーションバー支持突起41fは長手方向と直交する方向の位置を規制している。この実施形態は、ロック部材50の付勢力をトーションバー43Tによって得る点以外は、第二の実施形態と同様である。
図13は、第一の実施形態において複合ブラケット40上に形成していた回動支点突起42をアッパレール30上に形成した本発明の第四の実施形態を示している。このため、アッパレール30上に固定される複合ブラケット40’には、回動支点突起42は形成されていない。回動支点突起42をアッパレール30上に構成する実施形態は、第二、第三の実施形態にも適用することができる。
ロアレール20とアッパレール30の断面形状自体は、多数が知られており、図示形状は一例を示すに過ぎない。本発明は、ロアレール20とアッパレール30の断面形状を問わずに、シートトラック装置一般に適用することができる。
また、上記実施形態のロック部材50のセンターレスの支持態様は、独立した軸を必要としないという利点があるが、本発明による操作ハンドルの支持態様は、ロック部材50が軸を有するタイプにも適用可能である。また、上記実施形態では操作ハンドル60の後端作用部62をロック部材50の着力腕53に直接作用させているが、後端作用部と着力腕との間に中間部材(例えばレバー)を介在させることも可能である。
本発明によるシートトラック装置の一実施形態を示す要部の分解斜視図である。 同平面図である。 図2のIII-III線に沿うロック状態の断面図である。 同アンロック状態の断面図である。 複合ブラケット単体の平面図である。 図5の右側面図である。 図5の正面図である。 図5のVIII-VIII線に沿う断面図である。 図7のIX-IX線に沿う断面図である。 シートトラック装置を有する車両用シートの側面図である。 本発明によるシートトラック装置の第二の実施形態を示す要部の分解斜視図である。 本発明によるシートトラック装置の第三の実施形態を示す要部の分解斜視図である。 本発明によるシートトラック装置の第四の実施形態を示す要部の分解斜視図である。
符号の説明
10 シートトラック装置
11 床面
20 ロアレール
21 底壁
22 左右縦壁
23 上壁
24 左右内側縦壁
25 アッパレール通過隙間
26 36 ロック穴
30 アッパレール
31 上壁
32 左右縦壁
33 傾斜壁
34 外側左右縦壁
35 41a ロック部材挿入孔
37 転動ボール
40 複合ブラケット
40A 固定基板
40B 40C ばね基板
41 基板部
41b 切起し片
41c 固定座
41d 41e 固定穴
41f トーションバー支持突起
41g トーションバー挿入突起
42 回動支点突起
42a 縦壁
42b 凸円筒面
43 板ばね部
43a 先端部
43T トーションバー
43T1 一端部
43T2 他端部
44 付勢支持部
44a 下方支持面
44b 後方延長腕部
44b’ 第1曲折部
44c 前方延長腕部
44c’ 第2曲折部
44d 挿入窓
44e 覗き窓
44f 上方押圧片
44g 抜止突起(抜止係合部)
44h 誘い込み折曲片
50 ロック部材
51 凹円筒面
52 ロック爪
53 着力腕
54 抜止折曲片
60 60A 60B 操作ハンドル(操作部材)
61 抜止凹部(抜止係合部)
62 後端作用部
S シート

Claims (5)

  1. 長手方向に整列させたロック穴列を有し車両床面に固定されるロアレールと;
    このロアレールに摺動自在に係合し、シートに固定されるアッパレールと;
    このアッパレール上に回動可能に支持され、該アッパレールのロアレールに対する摺動位置に応じ、上記ロック穴列のいずれか1つ以上のロック穴に選択して係合可能なロック爪を有するロック部材と;
    このロック部材を、そのロック爪がロック穴方向に係合する方向に回動付勢する付勢部材と;
    この付勢部材に抗して上記ロック部材をロック穴列との非係合位置に回動させる操作ハンドルと;
    を有するシートトラック装置において、
    上記アッパレール上に、上記操作ハンドルの挿入窓と、該挿入窓から挿入した操作ハンドルの後部を該挿入窓を中心に下方に揺動付勢する延長腕とを有する付勢支持部を板ばね材料により形成し、
    この操作ハンドルの後端作用部をロック部材に連動させたことを特徴とするシートトラック装置。
  2. 請求項1記載のシートトラック装置において、操作ハンドルの上記後端作用部は、ロック部材に形成した着力腕に直接作用するシートトラック装置。
  3. 請求項1または2記載のシートトラック装置において、上記延長腕は、アッパレール上に位置する下方支持面の前方を第1曲折部を介して上方後方に曲折した後方延長腕部と、この後方延長腕部の後端部を第2曲折部を介して上方前方に曲折した前方延長腕部とを有し、上記第1曲折部に上記挿入窓が形成され、上記後方延長腕と前方延長腕の間に操作ハンドルの後部が支持されているシートトラック装置。
  4. 請求項3記載のシートトラック装置において、上記前方延長腕と操作ハンドルとにはそれぞれ、互いに係合して該操作ハンドルを抜け止める係合部が形成されているシートトラック装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項記載のシートトラック装置において、上記アッパレール上には、該アッパレールの長手方向に延びる凸円筒面を有する回動支点突起が形成されており、上記ロック部材には、この回動支点突起の凸円筒面に面接触して回動可能に支持される凹円筒面が形成されているシートトラック装置。



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