JP2006223693A - 間接法作業模型 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】間接法作業模型は、土台1と固定プレート2とダウエルピン3と歯形模型4とを備える。土台1は、ダウエルピン3を抜き差しできるように挿入する連結穴5を備え、この連結穴5にダウエルピン3を入れて、固定プレート2を土台1の定位置に連結している。さらに、土台1は、プラスチックで成形してなる本体部6と、この本体部6と固定プレート2との間に配設してなる石膏プレート部7とを備える。本体部6と石膏プレート部7は、互いに嵌着構造で定位置に連結されており、本体部6に石膏プレート部7を積層する状態で、石膏プレート部7を貫通して本体部6に延びる連結穴5を設けている。間接法作業模型は、連結穴5にダウエルピン3を挿入して、固定プレート2を石膏プレート部7の定位置に配置している。
【選択図】図3
Description
(1) 患者の口腔からとった印象に基づいて石膏で歯形模型を成形する。
(2) この歯形模型の下面を平坦に削って孔をあけ、孔に空気を噴射し、さらに加圧された水を噴射して清掃する。
(3) 瞬間接着剤、速重レジンを使用して、ダウエルピンを孔に固着する。
(4) 余分な石膏、接着剤、レジンを除去して成形する。
(5) 歯形模型に回転防止溝を設ける。
(6) 歯形模型の下面とダウエルピンの表面に離型剤を塗布し、予め石膏泥を充填した土台用シリコーンゴム型に押し込み、石膏ペーストが硬化した後、脱型して歯科技工用間接法作業模型とする。
また、本発明の他の大切な目的は、土台表面を綺麗に成形しながら、強靭な構造として破損や損傷を極減できる間接法作業模型を提供することにある。
(1) 土台1の本体部6がプラスチックの射出成形で製造される。本体部6は、ダウエルピン3を挿入する連結穴5を備え、かつ石膏プレート部7の嵌着凹部8のある形状に成形される。土台1を成形するプラスチックは、たとえば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂、ウレタン樹脂等である。
(2) 石膏プレート部7を成形する注入型に石膏泥を注入する。石膏泥は、石膏の粉末と水を混練りしてペースト状となっている未硬化の石膏である。この注入型は、ダウエルピン3を挿通する連結穴5を設けるピンを特定の位置に配置している。
(3) 石膏泥を硬化させた後、注入型から脱型する。
(4) 固定プレート2を成形する注入型の定位置に、複数のダウエルピン3を仮止めして、注入型に石膏泥を注入する。
(5) 石膏泥を硬化させた後、固定プレート2を注入型から脱型する。
(6) 固定プレート2の上面に歯形模型4を固定する。
(1) 土台1の本体部6がプラスチックの射出成形で製造される。本体部6は、石膏ブロック部23を嵌入する貫通部24のある形状に成形される。土台1を成形するプラスチックは、たとえば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂、ウレタン樹脂等である。
(2) 石膏ブロック部23を成形する注入型に石膏泥を注入する。石膏泥は、石膏の粉末と水を混練りしてペースト状となっている未硬化の石膏である。この注入型は、ダウエルピン3を挿通する連結穴5を設けるピンを特定の位置に配置している。
(3) 石膏泥を硬化させた後、注入型から脱型する。
(4) 固定プレート2を成形する注入型の定位置に、複数のダウエルピン3を仮止めして、注入型に石膏泥を注入する。
(5) 石膏泥を硬化させた後、固定プレート2を注入型から脱型する。
(6) 固定プレート2の上面に歯形模型4を固定する。
(1) ダウエルピン3を固定している固定プレート2を成形容器13の定位置に配置する。このとき、ダウエルピン3の表面と、固定プレート2の表面には離形剤を塗布して、成形容器13の内面には離形剤を塗布しない。
固定プレート2は、たとえば、図6に示すように、ダウエルピン3の下端が成形容器13の底面に当接する位置として、固定プレート2の下面が成形容器13の開口端面よりも上方に位置するようにする。この状態は、たとえば、固定プレート2の下面から突出するダウエルピン3の全長を成形容器13の深さよりも大きくして実現できる。ただ、固定プレートは、下面から突出するダウエルピンの全長を、成形容器の深さよりも小さくすることもできる。さらに、成形容器と固定プレートは、仮止め具(図示せず)を介して定位置にセットすることもできる。
(2) 成形容器13とダウエルピン3と固定プレート2を定位置に配置する状態で、成形容器13に石膏泥を充填する。このとき、石膏泥は、図6の鎖線で示すように、成形容器13の開口端面よりも上方まで、盛り上がる状態で充填される。固定プレート2の下面に当接する突出部17を石膏で成形するためである。
(3) 成形容器13の開口端面よりも盛り上げて充填された石膏を、固定プレート2の外側で除去する。この部分の石膏は、たとえば、成形容器13の開口端面と固定プレート2の外周面に沿って、ヘラ等の道具を移動させて簡単に除去できる。この部分の石膏が除去されることによって、固定プレート2の下方には、成形容器13から上方に突出する突出部17が石膏で成形される。
(4) 石膏泥を成形容器13の内部で硬化させる。
(5) 石膏泥が硬化すると、成形容器13とダウエルピン3と固定プレート2を仮止め具から外す。
(6) ダウエルピン3と固定プレート2は土台1との境界に離形剤を塗布しているので、ダウエルピン3と固定プレート2は土台1から分離される。成形容器13は離形剤を塗布してしないので、硬化した石膏が成形容器13に付着される。
(1) プラスチック成形土台15の突出部17の上面に剥離剤を塗布して、連結穴5にダウエルピン3を挿入する。ダウエルピン3は、端部を固定プレート2に埋設するノーマルピン3Aと、端部を固定プレート2に埋設しないダミーピン3Bとが使用される。ノーマルピン3Aは、図11に示すように、分割模型20をプラスチック成形土台15に連結する部分に使用される。いいかえると、切断された固定プレート2と歯形模型4を土台1に連結するダウエルピン3はノーマルピン3Aが使用される。固定プレート2と歯形模型4を土台1に連結する必要のないダウエルピン3にはダミーピン3Bが使用される。ダミーピン3Bは、固定プレート2に連結されず、土台1の連結穴5を閉塞して、ここに石膏泥が充填されるのを阻止する。したがって、ダミーピン3Bは何回も繰り返し再使用できる。
(3) 石膏泥が硬化した後、成形周壁16を除去する。
(4) プラスチック成形土台15の突出部17の上面には剥離剤を塗布しているので、石膏泥が硬化して製作される固定プレート2は、プラスチック成形土台15から分離される。ノーマルピン3Aであるダウエルピン3は、上端を固定プレート2に埋設して固定プレート2に連結される。ダミーピン3Bは上端を突出部17の上面と同一面としている。このため、固定プレート2には連結されない。このダミーピン3Bは、連結穴5に石膏泥が侵入するのを阻止する。
(1) 歯科医は、患者から印象を取る前に、歯冠補綴物を設ける部分の歯を、予め削って支台歯としている。したがって、間接法作業模型の歯形模型4は、歯冠補綴物21を製作する部分に、支台歯模型22が形成されている。
(2) 技工士は、間接法作業模型の支台歯模型22に装着される歯冠補綴物21をレジンや金属で作成するが、このときに支台歯模型22の両側にある歯牙模型4Aが邪魔になる。両側の歯牙模型4Aが邪魔にならないようにするために分割模型20を作る。分割模型4は、歯冠補綴物21を製作する部分を隣接部分から分離できるようにしたものである。
(3) 分割模型20は、図11に示すように、間接法作業模型の歯形模型4と固定プレート2とを所定の位置で切断して製作される。歯形模型4と固定プレート2は、歯冠補綴物21を製作する部分の両側であって、ノーマルピン3Aの両側で切断される。この分割模型4は、ダウエルピン3を介して、土台1の定位置に脱着自在に装着される。
(4) この状態で製作された分割模型20を使用して、支台歯模型22に装着される歯冠補綴物21をレジンや金属で作成する。支台歯模型22を土台1から分割できる分割模型20は、隣接する歯牙模型4Aとの境界であっても能率よく正確に加工できるので、能率よく歯冠補綴物21が製作できる。
2…固定プレート
3…ダウエルピン 3A…ノーマルピン 3B…ダミーピン
4…歯形模型 4A…歯牙模型
5…連結穴
6…本体部
7…石膏プレート部
8…嵌着凹部
9…凸条
10…連結凸部
11…連結凹部
12…連結凸条
13…成形容器
14…石膏成形部
15…プラスチック成形土台
16…成形周壁
17…突出部
18…切離部
19…マーク
20…分割模型
21…歯冠補綴物
22…支台歯模型
23…石膏ブロック部
24…貫通部
31…土台
32…固定プレート
33…ダウエルピン
34…歯形模型
35…連結穴
36…凸部
Claims (7)
- 土台(1)と、この土台(1)の定位置に脱着できるように連結してなる石膏からなる固定プレート(2)と、固定プレート(2)に一端を固定して、固定プレート(2)を土台(1)の定位置に脱着できるように連結するダウエルピン(3)と、固定プレート(2)に固定してなる歯形模型(4)とを備え、
土台(1)はダウエルピン(3)を抜き差しできるように挿入する連結穴(5)を備え、この連結穴(5)にダウエルピン(3)を入れて、固定プレート(2)を土台(1)の定位置に連結するようにしてなる間接法作業模型であって、
土台(1)が、プラスチックで成形してなる本体部(6)と、この本体部(6)と固定プレート(2)との間に配設してなる石膏プレート部(7)とを備え、本体部(6)と石膏プレート部(7)は、互いに嵌着構造であって定位置に連結されており、本体部(6)に石膏プレート部(7)を積層する状態で、石膏プレート部(7)を貫通して本体部(6)に延びるように連結穴(5)を設けており、連結穴(5)にダウエルピン(3)を挿入して、固定プレート(2)を石膏プレート部(7)の定位置に配置するようにしてなることを特徴とする間接法作業模型。 - 土台(1)と、この土台(1)の定位置に脱着できるように連結してなる石膏からなる固定プレート(2)と、固定プレート(2)に一端を固定して、固定プレート(2)を土台(1)の定位置に脱着できるように連結するダウエルピン(3)と、固定プレート(2)に固定してなる歯形模型(4)とを備え、
土台(1)はダウエルピン(3)を抜き差しできるように挿入する連結穴(5)を備え、この連結穴(5)にダウエルピン(3)を入れて、固定プレート(2)を土台(1)の定位置に連結するようにしてなる間接法作業模型であって、
土台(1)が、プラスチックで成形してなる本体部(6)と、この本体部(6)と固定プレート(2)との間に配設してなる石膏ブロック部(23)とを備え、本体部(6)と石膏ブロック部(23)は、互いに嵌着構造であって定位置に連結されており、石膏ブロック部(23)に連結穴(5)を設けており、連結穴(5)にダウエルピン(3)を挿入して、固定プレート(2)を石膏ブロック部(23)の定位置に配置するようにしてなることを特徴とする間接法作業模型。 - 土台(1)と、この土台(1)の定位置に脱着できるように連結してなる石膏からなる固定プレート(2)と、固定プレート(2)に一端を固定して、固定プレート(2)を土台(1)の定位置に脱着できるように連結するダウエルピン(3)と、固定プレート(2)に固定している歯形模型(4)とを備え、
土台(1)はダウエルピン(3)を抜き差しできるように挿入する連結穴(5)を備え、この連結穴(5)にダウエルピン(3)を入れて、固定プレート(2)を土台(1)の定位置に連結するようにしてなる間接法作業模型であって、
土台(1)が、プラスチックシートを上方開口の容器形状に成形している成形容器(13)と、この成形容器(13)に充填してなる石膏泥を硬化させた石膏成形部(14)とを備え、石膏成形部(14)の表面に成形容器(13)を付着して、成形容器(13)で石膏成形部(14)を成形すると共に、成形容器(13)でもって石膏成形部(14)の表面をカバーしてなる間接法作業模型。 - 成形容器(13)がプラスチックシートを真空成形してなる請求項3に記載される間接法作業模型。
- 土台(1)と、この土台(1)の定位置に脱着できるように連結してなる石膏からなる固定プレート(2)と、固定プレート(2)に一端を固定して、固定プレート(2)を土台(1)の定位置に脱着できるように連結するダウエルピン(3)と、固定プレート(2)に固定している歯形模型(4)とを備え、
土台(1)が、ダウエルピン(3)を抜き差しできるように挿入する連結穴(5)を備えるプラスチックを成形してなるプラスチック成形土台(15)で、このプラスチック成形土台(15)は、固定プレート(2)を成形する石膏泥を充填して成形する成形周壁(16)を除去できるように連結して設けており、
プラスチック成形土台(15)の連結穴(5)にダウエルピン(3)を挿入し、成形周壁(16)の内側に石膏泥を入れて固定プレート(2)を成形すると共に、この石膏泥で成形される固定プレート(2)を介して歯形模型(4)を固定してなる間接法作業模型。 - ダウエルピン(3)が、端部を固定プレート(2)に埋設してなるノーマルピン(3A)と、端部を固定プレート(2)に埋設しないダミーピン(3B)とからなる請求項5に記載される間接法作業模型。
- 成形周壁(16)とプラスチック成形土台(15)とをプラスチックで一体的に成形して、成形周壁(16)とプラスチック成形土台(15)との境界に沿って切離部(18)を設けている請求項5に記載される間接法作業模型。
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