JP2006222580A - 画像処理装置及びその制御方法並びにプログラム及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 原稿を読み込んで画像化した時点で当該画像の読み込み状態を確認し、異常が認められた場合はその時点で再度読み込み処理を実行することで、従来のように全原稿を読み込んだ後に全作業を一からやり直す必要がなく、ユーザの作業効率を向上させることができる画像処理装置及びその制御方法並びにプログラム及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】 原稿束を読み取って画像データを生成して蓄積手段に蓄積し、当該画像データの読込状態を出力する。ここで、異常があると指示された場合、当該原稿束の再読み込みを行って新たな画像データを生成し、蓄積手段に蓄積された画像データと差し替える。そして、次の原稿束を順次読み取って蓄積手段に蓄積した各画像データを結合して1つの画像ファイルを生成する。
【選択図】 図7
【解決手段】 原稿束を読み取って画像データを生成して蓄積手段に蓄積し、当該画像データの読込状態を出力する。ここで、異常があると指示された場合、当該原稿束の再読み込みを行って新たな画像データを生成し、蓄積手段に蓄積された画像データと差し替える。そして、次の原稿束を順次読み取って蓄積手段に蓄積した各画像データを結合して1つの画像ファイルを生成する。
【選択図】 図7
Description
本発明は、プリンタ、スキャナ、ファックシミリ(FAX)等の各装置の機能を具備する画像処理装置及びその制御方法並びにプログラム及び記憶媒体に関する。
従来、デジタル複合機では、ホストコンピュータから送信された画像データやPDLデータ等をスキャナで読み込んで当該機器の記憶装置に保存し、後から保存されている所定の画像データを指定して印刷することが可能である。また、従来のデジタル複合機では、スキャナによる画像データの読み込み及び記憶装置への保存時に、複数の原稿束が一度にセットできないときは、原稿束を圧板や原稿送り装置(ADF)に数回に分けてセットし、読み込み画像を1つの画像ファイルとして画像記憶装置に保存することが可能であった。
さらに、従来のデジタル複合機には、複数ページのデータとして管理/保存されている画像データをプレビューしてページの削除/挿入等の編集作業を行う機能や、蓄積された画像を複数部印刷する際に試し刷りを行う機能や、コピー処理における圧板からの読み込み時に確認画像を出力する機能が備わっていた。このような確認用の画像を出力するような技術として、例えば、特開2003−219104号公報(特許文献1)が知られている。
特開2003−219104号公報
しかしながら、上述したような従来のデジタル複合機では、ADF等を用いて原稿束を読み込む際に、原稿が斜行してしまったり、予期しないページが含まれているような場合に、そのまま画像化すると画像データに異常が見られることになる場合がある。しかし、従来のデジタル複合機では、このような異常な画像データが発生するような場合であっても、その原稿の読み込み途中において読み込まれた画像の確認をすることができなかった。そこで、従来のデジタル複合機においては、原稿の読込処理を全て終了した後に複数の原稿束の画像データを含む1つの画像ファイルを確認していた。そして、異常が見られた場合は、再度全原稿を読み込み直したり、画像の編集作業等を行って使って不都合なページだけ再度読み直しをしなければならないといったように、ユーザにとっては非効率であるという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、原稿を読み込んで画像化した時点で当該画像の読み込み状態を確認し、異常が認められた場合はその時点で再度読み込み処理を実行することで、従来のように全原稿を読み込んだ後に全作業を一からやり直す必要がなく、ユーザの作業効率を向上させることができる画像処理装置及びその制御方法並びにプログラム及び記憶媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、複数の原稿束を各原稿束ごとに順次読み取って1つの画像ファイルを生成する画像処理装置であって、
原稿束を読み取って画像データを生成する第1の読込手段と、
前記画像データを蓄積する蓄積手段と、
前記画像データが前記蓄積手段へ蓄積された時に、該画像データの前記第1の読込手段による読込状態を出力する出力手段と、
出力された前記画像データに異常があるか否かを指示する指示手段と、
前記指示手段により前記画像データに異常があると指示された場合、前記原稿束の再読み込みを行って新たな画像データを生成する第2の読込手段と、
前記新たな画像データを前記画像データと差し替えて前記蓄積手段に蓄積する差替手段とを備え、
前記複数の原稿束を各原稿束ごとに順次読み取って前記蓄積手段に蓄積した各画像データを結合して1つの画像ファイルを生成することを特徴とする。
原稿束を読み取って画像データを生成する第1の読込手段と、
前記画像データを蓄積する蓄積手段と、
前記画像データが前記蓄積手段へ蓄積された時に、該画像データの前記第1の読込手段による読込状態を出力する出力手段と、
出力された前記画像データに異常があるか否かを指示する指示手段と、
前記指示手段により前記画像データに異常があると指示された場合、前記原稿束の再読み込みを行って新たな画像データを生成する第2の読込手段と、
前記新たな画像データを前記画像データと差し替えて前記蓄積手段に蓄積する差替手段とを備え、
前記複数の原稿束を各原稿束ごとに順次読み取って前記蓄積手段に蓄積した各画像データを結合して1つの画像ファイルを生成することを特徴とする。
また、本発明に係る上記画像処理装置は、前記第1の読込手段によって生成された前記画像データが前記蓄積手段に蓄積されたか否か検知する検知手段をさらに備え、
前記出力手段は、検知手段が前記画像データの前記蓄積手段への蓄積を検知した時に、該画像データの前記第1の読込手段による読込状態を出力する
ことを特徴とする。
前記出力手段は、検知手段が前記画像データの前記蓄積手段への蓄積を検知した時に、該画像データの前記第1の読込手段による読込状態を出力する
ことを特徴とする。
さらに、本発明に係る上記画像処理装置において、前記差替手段は、前記蓄積手段に蓄積されている、前記指示手段により異常があると指示された前記画像データを破棄し、前記第2の読込手段によって読み込みを行って生成された前記新たな画像データを前記蓄積手段に新たに蓄積することを特徴とする。
さらにまた、本発明に係る上記画像処理装置は、前記第1の読込手段が、前記出力手段による前記画像データ出力中は、次の原稿の読み込み処理を中止することを特徴とする。
さらにまた、本発明に係る上記画像処理装置は、前記出力手段が、前記蓄積手段に蓄積された前記画像データの概略イメージを表示手段に表示することを特徴とする。
さらにまた、本発明に係る上記画像処理装置は、前記出力手段が、前記蓄積手段に蓄積された前記画像データを印刷媒体に印刷することを特徴とする。
さらにまた、本発明に係る上記画像処理装置において、前記出力手段は、前記画像データが形成された前記印刷媒体をフェースアップ状態で排紙することを特徴とする。
さらにまた、本発明に係る上記画像処理装置は、前記蓄積手段に蓄積された前記画像データの読み出し、複製、移動、又は削除の少なくとも1つ以上の処理操作を行う操作手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、原稿を読み込んで画像化した時点で当該画像の読み込み状態を確認し、異常が認められた場合はその時点で再度読み込み処理を実行することで、従来のように全原稿を読み込んだ後に全作業を一からやり直す必要がなく、ユーザの作業効率を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る画像処理装置であるデジタル複合機の詳細について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子部品としてのコントローラ部が搭載されたデジタル複合機として機能する画像入出力装置(データ処理装置)の構成を示すブロック図である。尚、図1に示すように、本実施形態では画像入出力装置100は、イーサネット(登録商標)等のLAN(Local Area Network)600を介してホストコンピュータ(本実施形態では、一例として、第1のホストコンピュータであるPC601、第2のホストコンピュータであるPC602)に接続されている。
また、図1に示すように、画像入出力装置100は、画像データの読み込み処理を行うリーダー装置(リーダー部)200と、画像データの出力処理を行うプリンタ装置(プリンタ部)300と、画像データの入出力操作を行うキーボード、及び画像データや各種機能の表示/設定等を行う液晶パネルを備えた操作部150と、リーダー装置200を制御して読み込んだ画像データやLAN600を介して2台のホストコンピュータであるPC601及びPC602より受信したコードデータから生成される画像データを格納/保存する画像記憶部160と、これらの各構成要素に接続して当該各構成要素を制御する単一の電子部品からなる制御装置(コントローラ部)110とを備える。
リーダー装置200は、原稿用紙を搬送する原稿給紙ユニット(DFユニット)250と、原稿を光学的に読み取って電気信号としての画像データに変換するスキャナユニット210とを備えている。また、プリンタ装置300は、記録用紙を収容する複数段の給紙カセットを備えた給紙ユニット(給紙部)310と、画像データを記録用紙に転写/定着するマーキングユニット(マーキング部)320と、印字された記録用紙にソート処理やステイプル処理を施して外部に排出する排紙ユニット(排紙部)330とを備えている。
一方、制御装置(コントローラ部)110は、リーダー装置200を制御して原稿の画像データを読み込み、プリンタ装置300を制御して画像データを記録用紙に出力してコピー機能を提供する。また、制御装置110は、リーダー装置200から読み取った画像データをコードデータに変換し、ネットワーク600を介してホストコンピュータであるPC601やPC602へ送信するスキャナ機能、ホストコンピュータ(PC601、PC602)からネットワーク600を介して受信したコードデータを画像データに変換してプリンタ装置300に出力するプリンタ機能、或いはその他の機能を実行するためのブロックを備えている。
図2は、本発明の一実施形態に係るデジタル複合機の内部構成図である。図2では、特に本実施形態に係るデジタル複合機におけるリーダー部200及びプリンタ部300の詳細を示している。
図2に示すように、リーダー部200では、原稿給送ユニット250に積層された原稿用紙がその積層順に従って、先頭から順次1枚ずつプラテンガラス211上へ給送され、スキャナユニット210で所定の読み込み動作が終了した後、読み取られた原稿用紙が、プラテンガラス211上の原稿を排出トレイ219に排出される。
また、原稿用紙がプラテンガラス211上に搬送されると、リーダー部200では、ランプ212を点灯し、次いで光学ユニット213の移動を開始させ、原稿用紙を下方から照射し走査する。そして、原稿用紙からの反射光は、複数のミラー214、215、216、及び、レンズ217を介してCCDイメージセンサ(以下、「CCD」と称す。)218へ導かれ、走査された原稿画像はCCD218によって読み取られる。CCD218で読み取られた画像データは、所定の処理が施された後、コントローラユニット110に転送される。
ここで、原稿給送ユニット250が原稿流し読み機能を有している場合、原稿給送部250に積層された原稿用紙は、原稿流し読み位置240を一定の速度で通過する。この場合、光学ユニット213は原稿流し読み位置240に移動し、等速で搬送される原稿をランプ212によって照射し、CCD218によって随時読み取ることで画像データを生成し、コントローラユニット110に転送される。
次いで、図2に示すように、プリンタ部300では、コントローラ部110から出力された画像データに対応するレーザ光が、レーザドライバ321により駆動されるレーザ発行部322から発行され、感光ドラム323にはレーザ光に応じた静電潜像が形成され、現像器324により前記静電潜像の部分に現像剤が付着される。
一方、プリンタ部300では、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセット311、カセット312、カセット313、カセット314、手差し給紙段315のいずれかから記録用紙が給紙されて転写部325に搬送路331により搬送され、感光ドラム323に付着している現像剤を記録用紙に転写する。そして、画像データが転写された記録用紙は、搬送ベルト326によって定着部327に搬送され、定着部327における加熱・加圧処理により画像データが記録紙に定着される。
ここで、定着部327を通過した記録紙は、搬送路335、搬送路334を通り、排紙ビン328に排出される。また、印字面を反転して排紙ビン328に排出する場合には、搬送路336、搬送路338まで導かれ、そこから記録紙を逆方向に搬送し、搬送路337、搬送路334を通り、排紙ビン328に排出される。尚、図2に記されていないが、本実施形態に係るデジタル複合機では、排紙ビン328の代わりに排紙ユニットを装着することが可能であり、排紙ユニットは、排出された記録用紙を束ねて記録用紙の仕分けや、仕分けされた記録用紙のステイプル処理等を行うことができる。
また、プリンタ部300において、画像データを記録用紙に両面記録する場合は、定着部327を通過した後に、記録紙が搬送路336からフラッパ329によって搬送路333に導かれ、その後記録紙を逆方向に搬送し、フラッパ329によって搬送路338、再給紙搬送路332へ導かれる。そして、再給紙搬送路332へ導かれた記録紙は、上述した手順と同様にして搬送路331を通り、転写部325へ給紙される。
図3は、本実施形態に係るデジタル複合機の制御装置(コントローラ部)110の細部構成を示すブロック図である。図3に示すように、制御装置110はメインコントローラ111を備えている。メインコントローラ111は、CPU112と、バスコントローラ113と、後述する各種コントローラ回路を含む機能ブロックを内蔵する。また、メインコントローラ111は、ROM I/F115を介してROM114と接続され、DRAM I/F117を介してDRAM116と接続され、コーデックI/F118を介してコーデック119と接続され、ネットワークI/F123を介してネットワークコントローラ121と接続され、当該ネットワークコントローラ121に接続されたコネクタ122によりLAN600との間で所定の制御動作を行う。尚、LAN600を実現するネットワークとしては、一般的にイーサネット(登録商標)が挙げられる。
また、制御装置110においてROM114は、メインコントローラ111のCPU112で実行される各種制御プログラムや演算データが格納されている。DRAM116は、CPU112が動作するための作業領域や画像データを蓄積するための領域として使用される。コーデック119は、DRAM116に蓄積されたラスターイメージデータをMH/MR/MMR/JBIG等の周知の圧縮方式で圧縮し、また圧縮されたデータをラスターイメージに伸長する。また、コーデック119にはSRAM120が接続されており、当該SRAM120は、前述したコーデック119の一時的な作業領域として使用される。
また、図3に示すように、メインコントローラ111は、スキャナバス141を介してスキャナI/F140に接続され、プリンタバス146を介してプリンタI/F145に接続され、PCIバス等の汎用高速バス125を介して拡張ボードを接続するための拡張コネクタ124及び入出力制御部(I/O制御部)126に接続されている。
I/O制御部126は、リーダー部200やプリンタ部300との間で制御コマンドを送受信するための調歩同期式のシリアル通信コントローラ127が2チャンネル装備されており、該シリアル通信コントローラ127はI/Oバス128を介してスキャナI/F140及びプリンタI/F145に接続されている。
スキャナI/F140は、第1の調歩同期シリアルI/F143及び第1のビデオI/F144を介してスキャナコネクタ142に接続されており、当該スキャナコネクタ142は、リーダー部200のスキャナユニット210に接続されている。また、スキャナI/F140は、スキャナユニット210から受信した画像データに対して所望の2値化処理や、主走査方向及び/又は副走査方向の変倍処理を行う。さらに、スキャナI/F140は、スキャナユニット210から送られてきたビデオ信号に基づいて制御信号を生成し、スキャナバス141を介してメインコントローラ111に画像データを転送する。
プリンタI/F145は、第2の調歩同期シリアルI/F148及び第2のビデオI/F149を介してプリンタコネクタ147に接続されており、当該プリンタコネクタ147は、プリンタ部300のマーキングユニット320に接続されている。そして、プリンタI/F145は、メインコントローラ111から出力された画像データにスムージング処理を施して、当該画像データをマーキングユニット320に出力し、さらにマーキングユニット320から送られたビデオ信号に基づいて、生成された制御信号をプリンタバス146に出力する。
そして、CPU112は、ROM114からROMI/F115を介して読み込まれた制御プログラムに基づいて動作する。例えば、CPU112は、第1及び第2のホストコンピュータであるPC601、602から受信したPDL(ページ記述言語)データを解釈し、ラスターイメージデータに展開する処理を行う。
また、バスコントローラ113は、スキャナI/F140、プリンタI/F145、或いはその他拡張コネクタ124等に接続された外部機器から入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競合時のアービトレーション(調停)やDMAデータ転送の制御を行う。例えば、バスコントローラ113は、上述したDRAM116とコーデック119との間のデータ転送や、スキャナユニット210からDRAM116へのデータ転送や、DRAM116からマーキングユニット320へのデータ転送等を制御し、DMA転送される。
また、I/O制御部126は、LCDコントローラ131及びキー入力I/F130を介してパネルI/F132に接続され、パネルI/F132は操作部150に接続されている。I/O制御部126は、さらに不揮発性メモリとしてのEEPROM135に接続され、またE−IDEコネクタ161を介して画像データの書き込み/読み出しが可能なハードディスクドライブ(HDD)162に接続され、さらに、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するリアルタイムクロックモジュール133に接続されている。尚、リアルタイムクロックモジュール133は、バックアップ用電池134に接続されており、バックアップ用電池134によりバックアップされている。
図4は、本実施形態における制御装置110内のメインコントローラ111の細部詳細を示すブロック図である。図4に示すように、メインコントローラ400内部のプロセッサコア401は、64ビットのプロセッサバス(SCバス)を介して、システム・バス・ブリッジ(SBB)402に接続されている。SBB402は、4×4の64ビットクロスバスイッチであり、プロセッサコア401の他に、キャッシュメモリを備えたSDRAMやROMを制御するメモリコントローラ403と専用のローカルバス(MCバス)で接続されており、さらに、グラフィックバスであるGバス404や、IOバスであるBバス405と接続され、全部で4つのバスに接続される。そして、SBB402は、これらの4つのモジュール間を、可能な限り同時平行接続を確保することができるように設計されている。また、SBB402は、データの圧縮伸張ユニット(CODEC)418についてCODEC I/Fを介して接続されている。
図4に示すように、Gバス404は、Gバスアービタ(GBA)406により協調制御されており、スキャナやプリンタと接続するためのスキャナ/プリンタコントローラ(SPC)408に接続される。また、Bバス405は、Bバスアービタ(BBA)407により協調制御されており、SPC408の他に、電力管理ユニット(PMU)409、インタラプトコントローラ(IC)410、UARTを用いたシリアルインタフェースコントローラ(SIC)411、USBコントローラ412、IEEE1284を用いたパラレルインタフェースコントローラ(PIC)413、イーサネット(登録商標)を用いたLANコントローラ(LANC)414、汎用入出力コントローラ(MISC)415、PCIバスインタフェース(PCIC)416にも接続されている。
Bバスアービタ407は、Bバス405を協調制御するアービトレーションであり、Bバス405のバス使用要求を受け付け、調停の後、使用許可が選択された一つのマスタに使用許諾を与え、これにより同時に2つ以上のマスタがバスアクセスを行うのを禁止している。尚、アービトレーション方式は3段階の優先権を有しており、それぞれの優先権に複数のマスタが割り当てられることとなる。
インタラプトコントローラ410は、上述した各機能ブロック及びコントローラユニット110の外部からインタラプトを集積し、CPU401がサポートするコントローラ類であるSPC408、SIC411、USBC412、PIC413、LANC414、MISC415、PCIC416及びノンマスカブルインタラプト(NMI)に再配分する。
電力管理ユニット409は、機能ブロック毎に電力を管理し、さらに1チップで構成されている電子部品としてコントローラユニット110の消費電力量の監視を行う。すなわち、コントローラユニット110は、CPU401を内蔵した大規模なASIC(特定用途向けIC)で構成されており、このために全ての機能ブロックが同時に動作すると大量の熱を発生して、コントローラ部110自体が破壊されてしまうおそれがある。そこで、このような事態を防止するために、各機能ブロック毎に消費電力を管理し、各機能ブロックの消費電力量はパワーマネージメントレベルとして電力管理ユニット409に集積される。そして、当該電力管理ユニット409では、各機能ブロックの消費電力量を合計し、消費電力量が限界消費電力を超えないように、各機能ブロックの消費電力量を一括して監視する。
Gバスアービタ406は、中央アービトレーション方式によりGバス404を協調制御しており、各バスマスタに対して専用の要求信号と許可信号とを有する。尚、バスマスタへの優先権の付与方式として、全てのバスマスタを同じ優先権として公平にバス権を付与する公平アービトレーションモードと、いずれか一つのバスマスタに対して優先的にバスを使用させる優先アービトレーションモードとのいずれかを指定することができる。
図16は、本実施形態に係るデジタル複合機を用いた原稿束を読み取って画像ファイルを蓄積する処理の概要を説明するための図である。すなわち、本実施形態では、デジタル複合機1610は、複数の原稿束1620を各原稿束ごとに読み取って画像データ1630に変換する。次に、各原稿束が画像データに変換された際に、紙等の印刷媒体に当該画像データを印刷(或いは、モニタに当該画像データを表示)することにより、画像確認用の出力データ1640を生成する。そして、当該出力データに基づいてユーザが当該画像データに異常があると指示した場合は再度同一原稿の再読込を行って新たな画像データを生成する。また、ユーザが当該画像データに異常がないと指示した場合はその画像データを蓄積(記憶)装置に蓄積して保存する。そして、次の原稿束について同様の処理を行って、複数の原稿束に基づく複数の画像データを1つのファイルとして生成する。これによって、読み取った画像データに異常がある場合は、その都度再読込を行って差し替えることができるので、複数の原稿束のすべてを読み取って1つの画像ファイルを生成した後にデータの修正等を行う必要がなくなる。
図5は、本実施形態に係るデジタル複合機における制御装置110の内部ソフトウェア構造を示す図である。図5に示すように、700はアプリケーションソフト部であり、種々の設定を行うUI部701とジョブ生成部702とを備えている。尚、アプリケーションソフト部700は、制御装置110で実行可能なジョブを生成するとともに、コントローラソフト部710に対してコマンド(プロトコル)を生成して、各インタフェース(例えば、SIC411、USBC412、PIC413、LANC414)を介してコントローラソフト部710とやり取りを行う。尚、本実施形態では、当該アプリケーションソフト部700を制御装置110内部に構成されているものとして説明するが、例えばホストコンピュータであるPC601等に存在させるようにしてもよい。
一方、図5において、710はコントローラソフト部であり、プロトコル解釈部711、ジョブ制御部712、デバイス部713を備えている。コントローラソフト部710において、プロトコル解釈部711は、アプリケーションソフト部700から各インタフェース(例えば、SIC411、USBC412、PIC413、LANC414)を介して送られてきたコマンド(プロトコル)を解釈し、ジョブ制御部712に対してジョブの実行を依頼する。また、ジョブ制御部712は、プロトコル解釈部711の依頼に基づいて種々のジョブを実行する。そして、デバイス部713は、画像入出力装置100を構成する各ユニットを制御するドライバソフトを含んであり、ジョブ制御部712がジョブを実行する際に使用される。
図6は、図5に示すコントローラソフト部710の詳細構造を示す図である。図6において、710はコントローラソフト部、711はプロトコル解釈部、712はジョブ制御部、713はデバイス部である。
図6に示すように、ジョブ制御部712は、ジョブ生成部800、ジョブ処理部810、ドキュメント処理部820、ページ処理部830、バンド処理部840、デバイス割り当て部850を備えている。また、ジョブ処理部810は、ジョブ管理部811、バインダ管理部812、ドキュメント管理部813を有している。さらに、デバイス部713は、第1デバイス851、第2デバイス852及び第3デバイス853等の複数のデバイスを有することが可能である。
アプリケーションソフト部700からの一連の操作依頼は、コマンド(プロトコル)という形で、各インタフェース(例えば、SIC411、USBC412、PIC413、LANC414)を介して送られてくる。送られてきたコマンドは、プロトコル解釈部711で解釈された後、ジョブ制御部712に送られる。この時点で、コマンドは、ジョブ制御部712が理解できる形式に変換される。
ジョブ生成部800は、ジョブ814を生成する。ジョブ814には、コピージョブ、プリントジョブ、スキャンジョブ及びファックスジョブ等の様々なジョブが存在する。プロトコル解釈部711により解釈されたプロトコルには、例えば、プリントジョブであれば印刷する文書の名前や印刷部数、出力先の排紙トレイの指定等の種々の設定情報や、印刷データ自体(PDLデータ)等が含まれる。ジョブ814は、ジョブ処理部810に送られ、そこで処理が行われる。
ジョブ処理部810は、ジョブを構成する複数のバインダの出力順等のジョブ全体に関する各種設定がされるジョブ管理部811、バインダを構成する複数のドキュメントの出力順等のバインダ全体に関する設定がされるバインダ管理部812、ドキュメントを構成する複数のページの出力順等のドキュメント全体に関する設定がされるドキュメント管理部813を有し、ジョブ814全体に関する設定や処理が行われる。
また、ジョブ処理部810では、ジョブ814全体に関する設定や処理以外については、ジョブ814を構成するさらに小さな仕事の単位であるバインダ815に分割して処理する。また、ジョブ処理部では、バインダ815全体に関する設定や処理以外については、バインダ815を構成するさらに小さな仕事の単位であるドキュメント816に分割して処理する。
ドキュメント816は、入力ドキュメント821と1対1に対応付けされており、入力ドキュメント821は、ドキュメント処理部820により出力ドキュメント822に変換処理される。例えば、原稿の束をスキャナで読み込み、複数のイメージデータに変換するスキャンジョブを考えた場合、原稿の束に関する設定や操作の手順が書かれているものが入力ドキュメント821であり、複数のイメージデータに関する設定や操作の手順が書かれているものが出力ドキュメント822である。そして、紙(原稿)の束を複数のイメージデータに変換する役割を持っているのがドキュメント処理部820である。
ドキュメント処理部820は、ドキュメント単位の入力ドキュメント821から出力ドキュメント822への変換処理を行い、ドキュメント全体に関する設定や処理以外は、更に小さな仕事の単位である入力ページ831に分割し、ページ処理部830に処理を依頼する。これは、ちょうどジョブ処理部815がジョブ単位の処理に専念して、更に細かい仕事のためにバインダ815、ドキュメント816を生成するのと同じである。ドキュメント単位の設定及び操作は、具体的にはページの並び替え、両面印刷の指定、表紙の付加、OHP中差し等のページ順序に関するものである。
ページ処理部830は、ページ単位の入力ページ831から出力ページ832への変換処理を行う。例えば、上述のスキャンジョブの場合、入力ページ831には読み込みの解像度、読み込みの向き(ランドスケープ/ポートレイト)等の各種設定や、手順等が記述されており、出力ページ832にはイメージデータの格納場所等の設定や手順が記述されている。
これまでは、ジョブの単位を徐々に小さくして、ページの単位で扱えるようにすることを説明してきた。そこで、高価なシステムで1ページ分のページメモリを持てるような場合であれば、最終的にページ単位までジョブを細分化して処理すればよい。しかし、現実には、メモリのコスト等の問題から1ページ分のページメモリを持てないような場合には、数ライン分のメモリ(バンドメモリ)でジョブ814を処理するようなデジタル複合機もある。このような場合、ページを更に細かい単位であるバンドに分割して変換処理を行う。それが、図6に示す入力バンド841、バンド処理部840、出力バンド842であり、これらの動作に関しては上述したページの場合と同様である。
ジョブ処理部810、ドキュメント処理部820、ページ処理部830及びバンド処理部840は、いずれも処理を進める際に画像入出力装置100を構成する種々の物理デバイスを使用する。また、複数の処理部が同時に仕事を進めると、当然にデバイスの競合が発生するので、それを調停するのがデバイス割り当て部850である。例えば、図6に示した第1〜第3のデバイス851〜853は、デバイス割り当て部850により上述した各処理部に割り当てられる論理デバイスであり、ページメモリやバンドメモリ、原稿給紙ユニット250、マーキングユニット320エンジン及びスキャナユニット210等がそれらの具体的なデバイスとして考えられる。
図7は、本実施形態に係るデジタル複合機における制御装置110で実行されるジョブ814の1つである画像読込蓄積ジョブの構成例を示す図である。前述したように、アプリケーションソフト部700からの一連の操作依頼は、コマンド(プロトコル)という形式で、各インタフェース(例えば、SIC411、USBC412、PIC413、LANC414)を介して送られてくる。そして、送られてきたコマンドは、プロトコル解釈部711で解釈され、ジョブ制御部712に送られる。この時点で、コマンドは、ジョブ制御部が理解できる形式に変換されることになる。
ジョブ生成部800は、送られてきたコマンドを解釈して画像読込蓄積ジョブ1001aを生成する。画像読込蓄積ジョブ1001aは、スキャナユニット210で読み込まれた画像を画像記憶部160に蓄積するための機能を有しており、スキャンジョブ1002及びイメージエージェントジョブ1003を生成する。イメージエージェントジョブ1003は、ジョブを構成する単位のイメージエージェントバインダ1004を生成する。また、イメージエージェントバインダ1004は、バインダを構成する単位であるイメージエージェントドキュメント1005を生成する。
イメージエージェントドキュメント1005は、出力ドキュメントであるイメージドキュメント1011を生成する。生成されたイメージドキュメント1011は、イメージエージェントドキュメント1005、イメージエージェントバインダ1004、イメージエージェントジョブ1003、画像読込蓄積ジョブ1001aを経由し、スキャンジョブ1002に伝達される。そして、スキャンジョブ1002は、ジョブ処理部810において、スキャンジョブ1002全体に関する設定や処理、及びバインダに関する設定や処理が行われる。尚、スキャンジョブ1002では、スキャナユニット210やスキャナ原稿ユニット250の物理的構造から、1回のスキャン動作は、1ジョブ、1バインダ、1ドキュメントの構成で制御可能なため、本実施形態では、バインダ815やドキュメント816に関する処理は省略している。
スキャンジョブ1002は、まず、入力ドキュメントであるスキャン紙ドキュメント1009を生成し、次に、紙原稿を画像に変換するドキュメント処理部1010(紙→イメージ)を生成する。その後、スキャンジョブ1002は、ドキュメント処理部1010に、入力ドキュメントであるスキャン紙ドキュメント1009、及び、出力ドキュメントであるイメージドキュメント1011を教え、ドキュメント処理部(紙→イメージ)1010を制御する。スキャン処理の入力ドキュメントであるスキャン紙ドキュメント1009は、ドキュメント処理部(紙→イメージ)1010により、出力ドキュメントであるイメージドキュメント1011への変換処理が行われる。
ドキュメント処理部(紙→イメージ)1010は、ドキュメント単位の処理のみを行い、さらに細かい仕事は、小さな仕事の単位であるスキャン紙ページ1017、ページ処理部(紙→イメージ)1018、イメージページ1019で行われる。スキャン紙ドキュメント1009は、実際にイメージを読み込む原稿用紙の各ページに対応したスキャン紙1014を生成する。スキャン紙1014は生成されると、原稿の処理順を制御するスキャナ紙管理部1016に識別子を付加して登録した後、スキャン紙ページ1017が生成される。
スキャナ紙管理部1016は、スキャン紙1014に付加された識別子やデバイスの仕様(原稿読み込み順等)によりスキャン紙ページ1017の処理順序を決定する。スキャン紙ページ1017は、ページ処理部(紙→イメージ)1018によりイメージページ1019に変換される。
ページ処理部(紙→イメージ)1018は、実際のスキャナデバイスを制御するためのシーケンスを把握しており、スキャナデバイス制御部1023に用意されたエンジン制御コマンドを発行することで原稿読み込み動作(スキャン動作)を実行し、スキャン紙ページ1017からイメージページ1019への変換処理を行う。また、イメージページ1019は、画像蓄積モード等の条件により、読み込んだ画像データを画像処理部1025を介して画像記憶部160に蓄積する。尚、画像処理部1025は、解像度変換や符号変換等を行うものである。
また、図7において、文書管理部900は、画像記憶部160に記憶される画像データを、後述するようにフォルダ管理部、ジョブ管理部、バインダ管理部、ドキュメント管理部、ページ管理部という単位で管理しており、それぞれに、ジョブ管理部811、バインダ管理部812、ドキュメント管理部813で使用した設定(属性)値や、ドキュメント処理部(紙→イメージ)1010により変換処理されたイメージドキュメント1011の属性値、ページ処理部(紙→イメージ)1018により変換処理されたイメージページ1019の属性値等が、イメージエージェントジョブ1013、イメージエージェントバインダ1014、イメージドキュメント1011、イメージページ1019により格納される。
尚、画像記憶部160に蓄積された画像データは、画像管理部900を介して、読み出し、複製、移動、削除等の各種操作をすることが可能である。このような一連の動作により、より小さな仕事の単位である処理部に制御を任せて行くことで、画像読込蓄積動作を実現することが可能となる。
図8は、図7に示す文書管理部900の管理構造の概念を示す図である。文書管理部900は、フォルダ管理部901、ジョブ管理部902、バインダ管理部903、ドキュメント管理部904、及びページ管理部905を備えており、それぞれ管理情報(属性値)を持っている。
文書管理部900は、1つ又は複数のフォルダ管理部901で構成され、フォルダ管理部901の管理情報が格納されている。フォルダ管理部901は、1つ又は複数のジョブ管理部902で構成されており、ジョブ管理部902の管理情報が格納されている。ジョブ管理部902は、1つ又は複数のバインダ管理部903で構成され、バインダ管理部902の管理情報が格納されている。さらに、ジョブ管理部902は、ジョブ制御部712において処理されるジョブ814の動作に必要な情報であってジョブ管理部811に格納されている属性値を格納/保存することができる。
バインダ管理部903は、1つ又は複数のドキュメント管理部904で構成され、ドキュメント管理部904の管理情報が格納されている。さらに、バインダ管理部903は、ジョブ制御部712において処理されるバインダ815の動作に必要な情報であって、バインダ管理部812に格納されている属性値を格納/保存することができる。ドキュメント管理部904は、1つ又は複数のページ管理部905で構成され、ページ管理部905の管理情報が格納されている。さらに、ドキュメント管理部904は、ジョブ制御部712において処理されるドキュメント管理部813に格納されている属性値や、ドキュメント処理部820により処理された出力ドキュメント822の属性値を格納/保存することができる。
ページ管理部905は、画像記憶部160に保存された、スキャナで読込んだ1ページ分の画像データ、ホストコンピュータから送信されたPDLを展開した1ページ分の画像データ、FAXで受信した1ページ分の画像データ等と対応付けられている。さらに、ページ管理部905は、ジョブ制御部712のページ処理部830により処理された出力ページ832の属性値を格納/保存することができる。
従って、文書管理部900は、当該文書管理部900に保存された情報と、画像記憶部160に保存された画像データとから画像蓄積時に投入されたジョブ814を再現することが可能である。また、文書管理部900は、保存されている情報を再設定することで投入時のジョブと異なる動作をさせることも可能である。
図9は、図7に示す画像読込蓄積ジョブ1001a、イメージドキュメント1011及び文書管理部900の制御シーケンスの一例を示す図である。
アプリケーションソフト部700からの一連の操作依頼は、コマンド(プロトコル)という形式で送られてくる。送られてきたコマンドは、前述したプロトコル解釈部711で解釈され、ジョブ制御部712に送られる。この時点でコマンドはジョブ制御部が理解できるような形式に変換されることになる。
そして、プロトコル解釈部711でコマンドを解釈した結果、プロトコル解釈部711は、ジョブ生成部800に対して画像読込蓄積ジョブ1001aの生成を依頼する(S3001)。ジョブ生成部800は、当該依頼に基づいて、画像読込蓄積ジョブ1001aを生成処理に移行し(S3002)、当該処理を開始する(S3003)。生成処理を開始した画像読込蓄積ジョブ1001aは、画像読込蓄積処理を実現するために、イメージエージェントジョブ1003を生成する処理に移行し(S3004)、その生成処理を開始する(S3005)。
イメージエージェントジョブ1003は、文書管理900のフォルダを生成し(S3006)、ジョブを生成する(S3007)。尚、生成するフォルダ、ジョブ、バインダ、ドキュメントは、コマンドで指示することが可能であり、文書管理900で内部的に割り当てることも可能である。
その後、イメージエージェントジョブ1003は、画像読込蓄積ジョブ1001aに準備が完了したことを通知する(S3008)。イメージエージェントジョブ1003からの準備完了を受けた画像読込蓄積ジョブ1001aは、スキャンジョブ1002の生成をジョブ生成部800に依頼する(S3009)。ジョブ生成部800は、スキャンジョブ1002の生成を行い(S3010)、その戻り値として、画像読込蓄積ジョブ1001aに生成したスキャンジョブ1002を教える。そして、それを受けて画像読込蓄積ジョブ1001aは、生成されたスキャンジョブ1002の処理を開始する(S3011)。
画像読込蓄積ジョブ1001aは、上述した手順で生成したスキャンジョブ1002及びイメージエージェントジョブ1003を制御することで、画像読込蓄積処理を行う。
次に、プロトコル解釈部711は、画像読込蓄積ジョブ1001aに対して、ジョブを構成するバインダの登録を行う(S3012)。これを受けて画像読込蓄積ジョブ1001aは、イメージエージェントジョブ1003にバインダの登録を行う(S3013)。そして、イメージエージェントジョブ1003にバインダが登録されると、イメージエージェントジョブ1003は、イメージエージェントバインダ1004の生成処理に移行し(S3014)、その処理を開始する(S3015)。
イメージエージェントバインダ1004はスタート指示がなされると、文書管理部900でバインダの生成を行い(S3016)、準備が完了したことをイメージエージェントジョブ1003に伝える(S3017)。イメージエージェントジョブ1003は、画像読込蓄積ジョブ1001aにイメージエージェントバインダ1004の準備が完了したことを伝えると(S3018)、画像読込蓄積ジョブ1001aは、スキャンジョブ1002にバインダの登録を行う(S3019)。
次に、プロトコル解釈部711は、画像読込蓄積ジョブ1001aに対してバインダを構成するドキュメントの登録を行う(S3020)。これを受けて画像読込蓄積ジョブ1001aは、イメージエージェントジョブ1003にドキュメントの登録を行う(S3021)。イメージエージェントジョブ1003にバインダが登録されると、イメージエージェントジョブ1003は、イメージエージェントバインダ1004にドキュメントの登録を行い(S3022)、イメージエージェントバインダ1004はイメージエージェントドキュメント1005の生成に移行し(S3023)、その処理を開始する(S3024)。
イメージエージェントドキュメント1005は、処理の開始が指示されると、イメージドキュメント1011の生成処理に移行し(S3025)、その処理を開始する(S3026)。イメージドキュメント1011は、また、そのスタート指示されると、文書管理部900のドキュメントの生成を行い(S3027)、準備が完了したことをイメージエージェントドキュメント1005に(S3028)、イメージエージェントバインダ1004に(S3029)、イメージエージェントジョブ1003に(S3030)、そして画像読込蓄積ジョブ1001aに伝える(S3031)。
それを受けて画像読込蓄積ジョブ1001aは、スキャンジョブ1002にドキュメントの登録を行う(S3032)。このときスキャンジョブ1002には、出力ドキュメントであるイメージドキュメント1011が伝えられる。
スキャンジョブ1002は、ドキュメントが登録されると、入力ドキュメントであるスキャン紙ドキュメント1009を生成し(S3033)、次に、ドキュメント処理部(紙→イメージ)1010を生成する(S3034)。この時、入力ドキュメントであるスキャン紙ドキュメント1009と、出力ドキュメントであるイメージドキュメント1011とが、ドキュメント処理部(紙→イメージ)1010に伝えられる。
次に、スキャンジョブ1002は、出力ドキュメントであるイメージドキュメント1011に、昇順、或いは降順等の画像データ書き込みモードを設定し(S3035)、ドキュメント処理部(紙→イメージ)1010の処理を開始する(S3036)。これにより、スキャナユニット210からの原稿の読み込みが開始される。
次に、プロトコル解釈部711は、画像読込蓄積ジョブ1001aに対してバインダを構成する1ドキュメントの終了を通知し(S3037)、また、ジョブを構成するバインダの終了を通知する(S3038)。バインダの終了が通知されると、画像読込蓄積ジョブ1001aは、イメージエージェントジョブ1003にバインダの終了を通知し(S3039)、イメージエージェントジョブ1003は、イメージエージェントバインダ1004にバインダの終了を通知する(S3040)。
イメージエージェントバインダ1004は、バインダの終了認識した時点で、処理するイメージエージェントドキュメント1005の総数が確定するため、ドキュメント数が確定したことをイメージエージェントジョブ1003に通知する(S3041)。イメージエージェントジョブ1003は、画像読込蓄積ジョブ1001aにドキュメント数確定を通知する(S3042)。それを受けて、画像読込蓄積ジョブ1001aは、スキャンジョブ1002にバインダ終了を通知する(S3043)。
次に、プロトコル解釈部711は、画像読込蓄積ジョブ1001aに対して、ジョブスクリプトの終了を通知する(S3044)。そして、ジョブスクリプトの終了が通知されると、画像読込蓄積ジョブ1001aは、イメージエージェントジョブ1003にジョブスクリプトの終了を通知する(S3045)。イメージエージェントジョブ1003は、ジョブの終了認識した時点で、処理するイメージエージェントバインダ1004の総数が確定するため、バインダ数が確定したことを画像読込蓄積ジョブ1001aに通知する(S3046)。それを受けて、画像読込蓄積ジョブ1001aは、スキャンジョブ1002にジョブスクリプト終了を通知する(S3047)。尚、1バインダ内に複数のドキュメントを含むこと、及び、ジョブ内に複数のバインダを含むことが可能であり、この場合は一連の処理が繰り返されることになる。
前述したS3036の処理で開始されたスキャナユニット210からの原稿の読み込みが終了してスキャナが解放されると、ドキュメント処理部(紙→イメージ)1010からスキャンジョブ1002にスキャン動作が完了したことが通知される(S3048)。これは、スキャンジョブ1002から画像読込蓄積ジョブ1001aへ伝えられ(S3049)、次いでプロトコル解釈部711を経由してアプリケーション部700まで伝えられる(S3050)。
その後、画像記憶部160への画像データの格納が終了すると、イメージドキュメント1011は、ドキュメントに関わる属性を文書管理部900に格納する(S3051)。また、イメージドキュメント1011は、属性の格納が完了したことをイメージエージェントドキュメント1005に通知する(S3052)。さらに、イメージエージェントドキュメント1005は、イメージエージェントバインダ1004に通知する(S3053)。それを受けて、イメージエージェントバインダ1004は、バインダに関わる属性を文書管理部900に格納し(S3054)、イメージエージェントジョブ1003に属性の格納が完了したことを通知する(S3055)。
これを受けて、イメージエージェントジョブ1003は、ジョブに関わる属性を文書管理部900に格納し(S3056)、画像読込蓄積ジョブ1001aに属性の格納が完了したことを通知する(S3057)。これは、プロトコル解釈部711を経由してアプリケーションソフト部700にまで伝えられ(S3058)、この通知がされた後は、文書管理部900に格納された画像データにアクセスすることが可能となる。
次に、「継続読込」が行われる場合、プロトコル解釈部711から画像読込蓄積ジョブ1001aに対して読込開始の指示がされる(S3059)。そして、読込開始が指示されると、画像読込蓄積ジョブ1001aはスキャンジョブ1002に読込の指示を行い(S3060)、スキャンジョブ1002は、ドキュメント処理部(紙→イメージ)1010に読込の指示を行う(S3061)。スキャナユニット210からの原稿の読み込みが終了し、スキャナが解放されると、ドキュメント処理部(紙→イメージ)1010からスキャンジョブ1002にスキャン動作が完了したことが通知される(S3062)。そして、スキャンジョブ1002から画像読込蓄積ジョブ1001aに完了通知がされ(S3063)、次いでプロトコル解釈部711を経由してアプリケーションソフト部700にまで伝えられる(S3064)。
その後、画像記憶部160への画像データの格納が終了すると、イメージドキュメント1011は、ドキュメントに関わる属性を文書管理900に格納し(S3065)、属性の格納が完了したことをイメージエージェントドキュメント1005に通知し(S3066)、イメージエージェントドキュメント1005は、イメージエージェントバインダ1004に通知する(S3067)。それを受け、イメージエージェントバインダ1004は、バインダに関わる属性を文書管理900に格納し(S3068)、イメージエージェントジョブ1003に属性の格納が完了したことを通知する(S3069)。
これを受けて、イメージエージェントジョブ1003は、ジョブに関わる属性を文書管理部900に格納し(S3070)、画像読込蓄積ジョブ1001aに属性の格納が完了したことを通知する(S3071)。これは、プロトコル解釈部711を経由してアプリケーションソフト部700にまで伝えられ(S3072)、この通知がされた後は、文書管理部900に格納された画像データにアクセスすることが可能となる。
次に、「上書読込」が行われる場合、プロトコル解釈部711から画像読込蓄積ジョブ1001aに対して「再読込」の指示がされる(S3073)。「再読込」が指示されると、画像読込蓄積ジョブ1001aは、イメージエージェントジョブ1003に直前に行われた画像読込処理により蓄積された全ての画像を破棄するよう命令する(S3074)。この破棄命令は、画像読込蓄積ジョブ1001aからイメージエージェントバインダ1004に(S3075)、次いでイメージエージェントドキュメント1005に(S3076)、そしてイメージドキュメント1011に伝えられる(S3077)。これを受けて、文書管理部900及び画像蓄積部160から直前に行われた画像読込処理により蓄積された全ての画像が削除される。
その後、画像読込蓄積ジョブ1001aは、スキャンジョブ1002に読込の指示を行い(S3078)、スキャンジョブ1002はドキュメント処理部(紙→イメージ)1010に読込の指示を行う(S3079)。スキャナユニット210からの原稿の読み込みが終了してスキャナが解放されると、ドキュメント処理部(紙→イメージ)1010からスキャンジョブ1002にスキャン動作が完了したことが通知される(S3080)。そして、スキャンジョブ1002から画像読込蓄積ジョブ1001aに伝えられ(S3081)、さらにプロトコル解釈部711を経由してコマンド送信者にまで伝えられる(S3082)。
その後、画像記憶部160への画像データの格納が終了すると、イメージドキュメント1011は、ドキュメントに関わる属性を文書管理部900に格納する(S3083)。そして、属性の格納が完了したことをイメージエージェントドキュメント1005に通知する(S3084)。その後、イメージエージェントドキュメント1005は、イメージエージェントバインダ1004に通知する(S3085)。それを受けて、イメージエージェントバインダ1004は、バインダに関わる属性を文書管理部900に格納し(S3086)、イメージエージェントジョブ1003に属性の格納が完了したことを通知する(S3087)。
これを受けて、イメージエージェントジョブ1003は、ジョブに関わる属性を文書管理部900に格納し(S3088)、画像読込蓄積ジョブ1001aに属性の格納が完了したことを通知する(S3089)。この通知は、プロトコル解釈部711を経由してアプリケーションソフト部700にまで伝えられ(S3090)、当該通知がされた後は、文書管理部900に格納された画像データにアクセスすることが可能となる。また、この処理により、直前に行われた画像読込処理により蓄積された画像を読込蓄積し直すことが可能になる。
図10は、本実施形態に係るデジタル複合機の制御装置110で実行されるジョブ814の一つである蓄積画像印刷ジョブの構成例を示す図である。前述したように、アプリケーションソフト部700からの一連の操作依頼は、コマンド(プロトコル)という形式で各インタフェース(例えば、SIC411、USBC412、PIC413、LANC414)を介して送られてくる。送られてきたコマンドは、プロトコル解釈部711で解釈され、ジョブ制御部712に送られる。この時点で、当該コマンドは、ジョブ制御部712が理解できるような形式に変換されることになる。
ジョブ生成部800は、送られてきたコマンドを解釈し、蓄積画像印刷ジョブ1001bを生成する。蓄積画像印刷ジョブ1001bは、文書管理部900で管理され、かつ、画像記憶部160に保存されている画像データを印刷するための機能を有しており、イメージエージェントジョブ1003、及び、プリントジョブ1006を生成する。イメージエージェントジョブ1003は、ジョブを構成する単位のイメージエージェントバインダ1004を生成し、イメージエージェントバインダ1004は、バインダを構成する単位であるイメージエージェントドキュメント1005を生成する。イメージエージェントドキュメント1005は、入力ドキュメントであるイメージドキュメント1011を生成する。生成されたイメージドキュメント1011は、イメージエージェントドキュメント1005、イメージエージェントバインダ1004、イメージエージェントジョブ1003、及び蓄積画像印刷ジョブ1001bを経由して、プリントジョブ1006に伝達される。
プリントジョブ1006は、ジョブ全体に関わる設定や処理以外は、さらに小さな仕事の単位であるバインダ1007に分割する。また、プリントジョブ1006は、バインダ全体に関わる設定や処理以外は、さらに小さな仕事の単位であるドキュメント1008に分割する。この時、入力ドキュメントであるイメージドキュメント1011も伝達される。
入力ドキュメントであるイメージドキュメント1011を伝達されたドキュメント1008は、まず、出力ドキュメントであるプリント紙ドキュメント1013を生成し、次に、ドキュメント処理部(イメージ→紙)1012を生成する。その後、ドキュメント処理部(イメージ→紙)1012に、入力ドキュメントであるイメージドキュメント1011、及び、出力ドキュメントであるプリント紙ドキュメント1013を教え、ドキュメント処理部(イメージ→紙)1012を制御する。
プリント処理の入力ドキュメントであるイメージドキュメント1011は、ドキュメント処理部(イメージ→紙)1012により、出力ドキュメントであるプリント紙ドキュメント1013への変換処理が行われる。ドキュメント処理部(イメージ→紙)1012は、ドキュメント単位の処理のみを行い、さらに細かい仕事は、小さな仕事の単位であるイメージページ1019、ページ処理部(イメージ→紙)1020、プリント紙ページ1021で行われる。
プリント紙ドキュメント1013は、実際にイメージを出力する用紙の各ページに対応したプリント紙1015を生成する。プリント紙1015は生成されると、出力の処理順を制御するプリント紙管理部1022に識別子を付加して登録され、プリント紙ページ1021が生成される。プリント紙管理部1022は、プリント紙1015に付加された識別子やデバイスの仕様(例えば、循環可能な枚数や画像面付け順等)によりプリント紙ページ1021の処理順序を決定する。
イメージページ1019は、ページ処理部(イメージ→紙)1020により、プリント紙ページ1021に変換される。ページ処理部(イメージ→紙)1020は、実際のプリンタデバイスを制御するためのシーケンスを把握しており、プリンタデバイス制御部1024に用意されたエンジン制御コマンドを発行することで印刷動作を実行し、イメージページ1019からプリント紙ページ1021への変換処理を行う。また、イメージページ1019は、印刷モード等の条件により、文書管理部900に保存されている画像データを画像処理部1035を介して画像記憶部160から取り出す。尚、画像処理部1035は、解像度変換や符号変換等を行うものである。
文書管理部900では、画像記憶部160に記憶される画像データを、フォルダ管理部901、ジョブ管理部902、バインダ管理部903、ドキュメント管理部904、及びページ管理部905という単位で管理し、それぞれに、画像格納時の属性が格納されている。指定された画像データは、イメージエージェントジョブ1013、イメージエージェントバインダ1014、イメージドキュメント1011、イメージページ1019により特定され、画像記憶部160から画像データ及び属性値が取り出される。このような一連の動作により、より小さな仕事の単位である処理部に制御を任せて行くことで、蓄積画像印刷動作を実現することが可能となる。
図11は、図10に示す蓄積画像印刷ジョブ1001b、イメージドキュメント1011及び文書管理部900の制御シーケンスの一例を示す図である。前述したように、アプリケーションソフト部700からの一連の操作依頼は、コマンド(プロトコル)という形式で送られてくる。送られてきたコマンドは、プロトコル解釈部711で解釈され、ジョブ制御部712に送られる。この時点で、コマンドは、ジョブ制御部712が理解できるような形式に変換されることになる。
プロトコル解釈部711でコマンドを解釈した結果、プロトコル解釈部711は、ジョブ生成部800に蓄積画像印刷ジョブ1001bの生成を依頼する(S4001)。ジョブ生成部800は、当該依頼に基づいて、蓄積画像印刷ジョブ1001bを生成し(S4002)、スタートをかける(S4003)。スタートをかけられた蓄積画像印刷ジョブ1001bは、蓄積画像印刷処理を実現するために、イメージエージェントジョブ1003を生成し(S4004)、そのスタートをかける(S4005)。
イメージエージェントジョブ1003は、文書管理部900のフォルダの生成(特定)を行うとともに(S4006)、ジョブの生成(特定)を行う(S4007)。尚、フォルダ、ジョブ、バインダ、ドキュメントは、コマンドで指示することが可能であり、文書管理部900で内部的に割り当てることも可能である。その後、イメージエージェントジョブ1003は、蓄積画像印刷ジョブ1001bに準備が完了したことを通知する(S4008)。
そして、イメージエージェントジョブ1003からの準備完了を受けた蓄積画像印刷ジョブ1001bは、プリントジョブ1006の生成をジョブ生成部800に依頼する(S4009)。ジョブ生成部800は、プリントジョブ1006の生成を行い(S4010)、その戻り値として蓄積画像印刷ジョブ1001bに生成したプリントジョブ1006を教える。それを受けて蓄積画像印刷ジョブ1001bは、生成されたプリントジョブ1006にスタートをかける(S4011)。尚、蓄積画像印刷ジョブ1001bは、上述した手順で生成したイメージエージェントジョブ1003及びプリントジョブ1006を制御することで蓄積画像印刷処理を行う。
次に、プロトコル解釈部711は、蓄積画像印刷ジョブ1001bに対してジョブを構成するバインダの登録を行う(S4012)。これを受けて蓄積画像印刷ジョブ1001bは、イメージエージェントジョブ1003にバインダの登録を行う(S4013)。イメージエージェントジョブ1003にバインダが登録されると、イメージエージェントジョブ1003は、イメージエージェントバインダ1004の生成を行い(S4014)、その処理のスタートをかける(S4015)。
イメージエージェントバインダ1004は、スタート指示がなされると、文書管理部900のバインダの生成を行い(S4016)、準備が完了したことをイメージエージェントジョブ1003に伝える(S4017)。イメージエージェントジョブ1003は、蓄積画像印刷ジョブ1001bにイメージエージェントバインダ1004の準備が完了したことを伝え(S4018)、蓄積画像印刷ジョブ1001bは、プリントジョブ1006にバインダの登録を行う(S4019)。
次に、プロトコル解釈部711は、蓄積画像印刷ジョブ1001bに対してバインダを構成するドキュメントの登録を行う(S4020)。これを受けて蓄積画像印刷ジョブ1001bは、イメージエージェントジョブ1003にドキュメントの登録を行う(S4021)。イメージエージェントジョブ1003にバインダが登録されると、イメージエージェントジョブ1003は、イメージエージェントバインダ1004にドキュメントの登録を行う(S4022)。そして、イメージエージェントバインダ1004は、イメージエージェントドキュメント1005の生成に移行し(S4023)、その処理を開始する(S4024)。
イメージエージェントドキュメント1005は、スタート指示がなされると、イメージドキュメント1011の生成に移行し(S4025)、その処理を開始する(S4026)。イメージドキュメント1011は、スタート指示がなされると、文書管理部900のドキュメントの生成を行い(S4027)、準備が完了したことをイメージエージェントドキュメント1005に伝える(S4028)。同様に、イメージドキュメント1011は、ドキュメントの準備が完了したことをイメージエージェントバインダ1004に(S4029)、イメージエージェントジョブ1003に(S4030)、蓄積画像印刷ジョブ1001bに伝える(S4031)。
それを受けて蓄積画像印刷ジョブ1001bは、プリントジョブ1006にドキュメントの登録を行う(S4032)。このときプリントジョブ1006には、入力ドキュメントであるイメージドキュメント1011が伝えられる。その後、蓄積画像印刷ジョブ1001bは、プリントジョブ1006に印刷開始を指示する(S4033)。プリントジョブ1006は、印刷開始の指示がされると、バインダ1007の生成に移行し(S4034)、その処理を開始し(S4035)、バインダ1007にドキュメントの登録を行う(S4036)。
バインダ1007は、ドキュメントが登録されると、ドキュメント1008の生成処理に移行し(S4037)、その処理を開始する(S4038)。このとき、ドキュメント1008に入力ドキュメントであるイメージドキュメント1011が伝えられ、ドキュメント1008は、出力ドキュメントであるプリント紙ドキュメント1013を生成し(S4039)、入力ドキュメントであるイメージドキュメント1011に対して、昇順、降順、指定ページ、指定ページ以降の全ページ、ドキュメント内の全ページ等の画像データの読み出し設定を行う(S4040)。
その後、入力ドキュメントをイメージドキュメント1011、出力ドキュメントをプリント紙ドキュメント1013として、ドキュメント処理部(イメージ→紙)1012の生成に移行し(S4041)、その処理を開始する(S4042)。この一連の処理により、画像記憶部160に蓄積されている画像データが特定され、指定内容に基く画像が印刷される。尚、確認用画像の印刷時は、ステイプル等のフィニッシング属性が無視されて出力される。このとき、排紙は表面(すなわち、FaceUpで)排紙されるようにしてもよい。
次に、プロトコル解釈部711は、蓄積画像印刷ジョブ1001bに対してバインダを構成する1ドキュメントの終了を通知するとともに(S4043)、ジョブを構成するバインダの終了を通知する(S4044)。その結果、バインダの終了が通知されると、蓄積画像印刷ジョブ1001bは、イメージエージェントジョブ1003にバインダの終了を通知し(S4045)、イメージエージェントジョブ1003は、イメージエージェントバインダ1004にバインダの終了を通知する(S4046)。
イメージエージェントバインダ1004は、バインダの終了認識した時点で処理するイメージエージェントドキュメント1005の総数が確定するため、ドキュメント数が確定したことをイメージエージェントジョブ1003に通知する(S4047)。また、イメージエージェントジョブ1003は、蓄積画像印刷ジョブ1001bにドキュメント数確定を通知する(S4048)。それを受けて、蓄積画像印刷ジョブ1001bは、プリントジョブ1006にバインダ終了を通知する(S4049)。
次に、プロトコル解釈部711は、蓄積画像印刷ジョブ1001bに対してジョブスクリプトの終了を通知する(S4051)。そして、ジョブスクリプトの終了が通知されると、蓄積画像印刷ジョブ1001bは、イメージエージェントジョブ1003にジョブスクリプトの終了を通知する(S4052)。
イメージエージェントジョブ1003は、ジョブの終了認識した時点で、処理するイメージエージェントバインダ1004の総数が確定するため、バインダ数が確定したことを蓄積画像印刷ジョブ1001bに通知する(S4053)。それを受けて蓄積画像印刷ジョブ1001bは、プリントジョブ1006にジョブスクリプト終了を通知する(S4054)。尚、1バインダ内に複数のドキュメントを含むこと、及び、ジョブ内に複数のバインダを含むことが可能であり、この時は、一連の処理が繰り返されることになる。
図12は、本実施形態に係るデジタル複合機における画像読込蓄積及び蓄積画像印刷処理を行うための操作部150の外観図である。図12において、701はユーザインタフェース部であり、種々のモード(例えば、読込画像格納モード等)を設定することが可能である。尚、これらのモード設定手段は、ハードキーであっても、タッチパネルに表示されるソフトキーであっても良い。また、図12において、501はスタートボタンであり、このボタンが押下されたことを契機に画像読込処理が開始される。
また、図13は、図12に示す操作部150において「連続読込モード」が選択時の画像読込蓄積処理中の状態例を示す図である。前述したスタートボタン501が押下されたことにより画像読込処理が開始された後に操作部150には原稿読込設定画面502が表示される。原稿読込設定画面502には、図13に示すように、「継続読込」を指示するための「継続読込」ボタン503、「上書読込」を指示するための「上書読込」ボタン504、「読込終了」を指示するための「読込終了」ボタン505等が備わっている。
尚、上記「連続読込モード」とは、読み込んだ画像データが蓄積記憶された最後尾(最終画像)から再度画像データの蓄積記憶を行い、処理中に蓄積記憶された全画像データを1組の画像データとして扱うことを意味する。また、「継続読込」とは、蓄積記憶されている画像データの最後尾から読み込んだ画像データの蓄積記憶を行うことを意味する。さらに、「上書読込」とは、直前に蓄積記憶された1つ又は複数の画像データを削除し、新たに読み込んだ画像データに置き換えることを意味する。
図14は、図5に示すアプリケーションソフト部700により実行される画像読込蓄積処理及び確認画像出力処理の細部手順を説明するためのフローチャートである。まず、スタートボタンが押下されたことによって、スタート指示がされたか否かを判別する(ステップS1001)。その結果、スタートボタンが押下されていないと判別された場合(No)は、スタートボタンが押下されるまでその判別処理を繰り返す。一方、スタートボタンが押下されたと判別された場合(Yes)は、原稿読込処理が実行される(ステップS1002)。
図15は、図14のフローチャートにおける原稿読込処理(ステップS1002)の細部処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、自動紙送り装置(DF)の状態の判別(例えば、DFがクローズ状態か否かの判別)を行う(ステップS2001)。その結果、DFがオープンの場合(No)は、圧板からの原稿読込処理を行い(ステップS2004)、その後、読み込んだ画像の格納処理を行う(ステップS2005)。一方、DFがクローズであると判別された場合(Yes)は、DFに原稿がセットされているか否かの判別を行う(ステップS2002)。
その結果、DFに原稿がセットされていないと判別された場合(No)はステップS2004に進んで圧板からの原稿読込処理を行う。一方、DFに原稿がセットされていると判別された場合(Yes)は、DFからの原稿読込処理を行って(ステップS2003)、その後、読み込んだ画像の格納処理を行う(ステップS2005)。
前述したステップS2005の格納処理の後、ステップS1002にて読み込んだ原稿全ての画像の格納が完了したかを判別する(ステップS1003)。その結果、格納が完了しないと判別された場合(No)は、全画像の格納が完了するまでその判別を繰り返す。一方、全画像の格納が完了したと判別された場合(Yes)は、画像確認を行う設定がされているか否か(すなわち、画像確認モードであるか否か)の判別を行う(ステップS1004)。
その結果、画像確認を行う設定がされていない場合(No)はステップS1006に進む。一方、画像確認を行う設定がされている場合(Yes)は、ステップS1002、および、ステップS1003にて読込蓄積された全ての画像を印刷する確認画像出力処理を実行し(ステップS1005)、その後ステップS1006に進む。ステップS1006では、連続読込モードが設定されているか否かの判別を行う。
その結果、連続読込モードが設定されていないと判別された場合(No)は本処理を終了する。一方、連続読込モードが設定されていると判別された場合(Yes)は、操作部150からの指示を待つ(ステップS1007)。その結果、操作部150から指示が来た場合(Yes)は、次いでその指示が「読込終了」指示であるか否かの判別を行う(ステップS1008)。
その結果、当該指示が「読込終了」であると判別された場合(Yes)は本処理を終了し、「読込終了」ではないと判別された場合(No)はステップS1009に進む。ステップS1009では、その指示が「上書読込」指示であるか、或いはそれ以外の「継続読込」指示であるかの判別を行う。そして、「継続読込」と判別された場合(No)は、S1002に戻って原稿読込処理からの一連の処理を繰り返す。一方、「上書読込」と判別された場合(Yes)は、直前の原稿読込蓄積処理で蓄積された全ての画像を破棄し(ステップS1010)、その後ステップS1002に戻って原稿読込処理から前述した一連の処理を繰り返す。そして、新たに正常に読み込まれた画像を破棄した画像と差し替えて蓄積処理を行う。
以上説明したように、本実施形態に係るデジタル複合機によれば、圧板又はDFから読み込まれる原稿や原稿束の画像の確認を逐次行うことが可能である。これにより、画像に異常が認められたときには、従来のように、それまで読み込んだ全画像を破棄して読み込み直したり、読み込み終了後に編集作業を行うことによって不都合なページだけ読み直しをする必要がない。すなわち、本実施形態に係るデジタル複合機によれば、異常画像を確認した時点で該当する原稿又は原稿束を読み込み直すことが可能になるので、ユーザの作業効率をこれまでと比べて飛躍的に向上させることが可能になる。
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体(記録媒体)等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
Claims (11)
- 複数の原稿束を各原稿束ごとに順次読み取って1つの画像ファイルを生成する画像処理装置であって、
原稿束を読み取って画像データを生成する第1の読込手段と、
前記画像データを蓄積する蓄積手段と、
前記画像データが前記蓄積手段へ蓄積された時に、該画像データの前記第1の読込手段による読込状態を出力する出力手段と、
出力された前記画像データに異常があるか否かを指示する指示手段と、
前記指示手段により前記画像データに異常があると指示された場合、前記原稿束の再読み込みを行って新たな画像データを生成する第2の読込手段と、
前記新たな画像データを前記画像データと差し替えて前記蓄積手段に蓄積する差替手段とを備え、
前記複数の原稿束を各原稿束ごとに順次読み取って前記蓄積手段に蓄積した各画像データを結合して1つの画像ファイルを生成することを特徴とする画像処理装置。 - 前記第1の読込手段によって生成された前記画像データが前記蓄積手段に蓄積されたか否か検知する検知手段をさらに備え、
前記出力手段は、検知手段が前記画像データの前記蓄積手段への蓄積を検知した時に、該画像データの前記第1の読込手段による読込状態を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記差替手段は、前記蓄積手段に蓄積されている、前記指示手段により異常があると指示された前記画像データを破棄し、前記第2の読込手段によって読み込みを行って生成された前記新たな画像データを前記蓄積手段に新たに蓄積することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
- 前記第1の読込手段が、前記出力手段による前記画像データ出力中は、次の原稿の読み込み処理を中止することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記出力手段が、前記蓄積手段に蓄積された前記画像データの概略イメージを表示手段に表示することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記出力手段が、前記蓄積手段に蓄積された前記画像データを印刷媒体に印刷することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記出力手段は、前記画像データが形成された前記印刷媒体をフェースアップ状態で排紙することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
- 前記蓄積手段に蓄積された前記画像データの読み出し、複製、移動、又は削除の少なくとも1つ以上の処理操作を行う操作手段をさらに備えることを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 複数の原稿束を各原稿束ごとに順次読み取って1つの画像ファイルを生成する画像処理装置の制御方法であって、
原稿束を読み取って画像データを生成する第1の読込工程と、
前記画像データを蓄積手段に蓄積する蓄積工程と、
前記画像データが前記蓄積手段へ蓄積された時に、該画像データの前記第1の読込手段による読込状態を出力する出力工程と、
出力された前記画像データに異常があるか否かを指示する指示工程と、
前記指示工程により前記画像データに異常があると指示された場合、前記原稿束の再読み込みを行って新たな画像データを生成する第2の読込工程と、
前記新たな画像データを前記画像データと差し替えて前記蓄積手段に蓄積する差替工程とを有し、
前記複数の原稿束を各原稿束ごとに順次読み取って前記蓄積手段に蓄積した各画像データを結合して1つの画像ファイルを生成することを特徴とする制御方法。 - 複数の原稿束を各原稿束ごとに順次読み取って1つの画像ファイルを生成するコンピュータに、
原稿束を読み取って画像データを生成する第1の読込手順と、
前記画像データを蓄積手段に蓄積する蓄積手順と、
前記画像データが前記蓄積手段へ蓄積された時に、該画像データの前記第1の読込手段による読込状態を出力する出力手順と、
出力された前記画像データに異常があるか否かを指示する指示手順と、
前記指示工程により前記画像データに異常があると指示された場合、前記原稿束の再読み込みを行って新たな画像データを生成する第2の読込手順と、
前記新たな画像データを前記画像データと差し替えて前記蓄積手段に蓄積する差替手順とを実行させ、
前記複数の原稿束を各原稿束ごとに順次読み取って前記蓄積手段に蓄積した各画像データを結合して1つの画像ファイルを生成させるためのプログラム。 - 請求項10に記載のプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み込み可能な記憶媒体。
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- 2005-02-08 JP JP2005032354A patent/JP2006222580A/ja active Pending
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