JP2006222227A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 キャパシタ構造の上部電極を導電性酸化物膜と耐酸化性金属膜との2層構造に形成して優れたキャパシタ特性を確保するとともに、上部電極における表面荒れを抑制し、信頼性の高いキャパシタ構造を実現する。
【解決手段】 強誘電体膜28を介して下部電極32と上部電極31とが容量結合する強誘電体キャパシタ構造30において、上部電極31を導電性酸化物膜と耐酸化性金属膜52とが積層された2層構造に形成するに際して、耐酸化性金属膜52上に保護膜50を形成し、上面のみが保護膜50で覆われる上部電極31をパターン形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、下部電極と上部電極との間に誘電体膜が挟持されてなる誘電体キャパシタ構造を有する半導体装置及びその製造方法に関し、特に、誘電体キャパシタ構造が強誘電体を含む材料からなる誘電体膜を有する強誘電体メモリに適用して好適である。
従来より、電源を断っても記憶情報が消失しない不揮発性メモリとして、フラッシュメモリや強誘電体メモリ(FeRAM:Ferro-electric Random Access Memory)が知られている。
フラッシュメモリは、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(IGFET)のゲート絶縁膜中に埋め込まれたフローティングゲートを有し、フローティングゲートに記憶情報を表わす電荷を蓄積することによって情報を記憶する。情報の書き込み、消去には絶縁膜を通過するトンネル電流を流す必要があり、比較的高い電圧を必要とする。
FeRAMは、強誘電体のヒステリシス特性を利用して情報を記憶する。強誘電体膜を1対の電極間の誘電体として有する強誘電体キャパシタ構造は、電極間の印加電圧に応じて分極を生じ、印加電圧を取り去っても自発分極を有する。印加電圧の極性を反転すれば、自発分極の極性も反転する。この自発分極を検出すれば情報を読み出すことができる。FeRAMは、フラッシュメモリに比べて低電圧で動作し、省電力で高速の書き込みができるという利点を有する。従来のロジック技術に、このFeRAMを取り入れたロジック混載チップ(SOC:System On Chip)が、ICカードなどの用途として検討されている。
特開平10−41478号公報 特開2002−210796号公報
FeRAMでは、強誘電体キャパシタ構造を形成した後の諸工程で発生する水素等により強誘電体膜が劣化し易いという問題があった。そこで、強誘電体膜を水素等からブロックすべく、例えばイリジウム酸化物(InOx)等の導電性酸化物を用いて上部電極を形成する技術が案出された。
ところが、導電性酸化物を上部電極の材料に用いることにより、その酸素が水素等のブロックに貢献すると考えられる反面、放出される酸素により、上部電極の直上に位置する接続プラグの下地膜(TiやTiN等)が酸化してしまい、コンタクト抵抗の増加を招くという問題が発生した。そこで、導電性酸化物上にイリジウム(Ir)や白金(Pt)等の耐酸化性金属膜を形成し、下地膜の酸化を防止する技術が案出された。
しかしながら、上記のように上部電極を導電性酸化物膜と耐酸化性金属膜との2層構造としても、以下のような問題が発生する。
FeRAMを製造するに際して、強誘電体膜上に上部電極となる積層膜を成膜する際や、この積層膜を加工して上部電極をパターン形成する際に生じる強誘電体膜のダメージを回復させるために、上部電極をパターン形成した後に加熱処理(アニール処理)を施すことが必要である。このアニール処理により、耐酸化性金属膜に突起(ヒロック)が生じ、上部電極上に表面荒れが発生してしまう。この表面荒れが主原因となって、上部電極への接続孔を形成する際のパターニング不良や、上部電極のコンタクト不良を招くことになる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、キャパシタ構造の上部電極を導電性酸化物膜と耐酸化性金属膜との2層構造に形成して優れたキャパシタ特性を確保するとともに、上部電極における表面荒れを抑制し、信頼性の高いキャパシタ構造を実現する半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の上方に形成された、下部電極と上部電極とにより強誘電体膜を挟持してなる強誘電体キャパシタ構造とを含み、前記上部電極は、少なくとも、導電性酸化物からなる第1の導電膜と、耐酸化性金属からなる第2の導電膜との積層構造とされており、前記第2の導電膜の上面のみを覆うように、絶縁材料からなる保護膜が形成されてなる。
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板と、前記半導体基板の上方に形成された、下部電極と上部電極とにより強誘電体膜を挟持してなる強誘電体キャパシタ構造とを含む半導体装置の製造方法であって、前記下部電極上に前記誘電体膜を介して、少なくとも、導電性酸化物からなる第1の導電膜と、耐酸化性金属からなる第2の導電膜との積層膜を形成する工程と、前記積層膜上に絶縁材料からなる保護膜を形成する工程と、少なくとも前記保護膜及び前記積層膜を電極形状に加工して、上面のみが前記保護膜で覆われた状態に前記上部電極をパターン形成する工程と、前記上部電極上に前記保護膜が形成された状態で、加熱処理を施す工程とを含む。
本発明によれば、キャパシタ構造の上部電極を導電性酸化物膜と耐酸化性金属膜との2層構造に形成して優れたキャパシタ特性を確保するとともに、上部電極における表面荒れを抑制し、信頼性の高いキャパシタ構造を実現する半導体装置を得ることができる。
−本発明の基本骨子−
FeRAMでは、強誘電体キャパシタ構造の形成後(好ましくは形成直後)に、キャパシタ特性を回復するためのアニール処理を行うことは必須である。本発明者は、このアニール処理に起因する耐酸化性金属膜におけるヒロックの発生を防止すべく、耐酸化性金属膜上に絶縁材料からなる保護膜を形成し、この状態でアニール処理を行うことに想到した。但しこの場合、耐酸化性金属膜を含めた上部電極及び強誘電体膜の表面の全体を覆うように保護膜を形成してアニール処理を行うと、強誘電体膜の特性が回復しないことから、耐酸化性金属膜の上面のみに保護膜を形成することを要する。このように、耐酸化性金属膜の上面のみに保護膜を形成し、この状態でアニール処理を行うことにより、優れたキャパシタ特性を確保するとともに、キャパシタ構造の上部電極におけるヒロックの発生が防止され、信頼性の高いキャパシタ構造が実現する。
なお、Pt膜の表面をアルミナ等で覆い、アニール処理に起因よるヒロックの発生を抑える方法としては、いくつかの公知例があるが、本発明とは以下のように差別化される。
特許文献1では、Pt膜の表面をアルミナやSiO等で覆う旨の記述があるが、Pt膜はキャパシタの下部電極である。
また、特許文献2では、Pt膜からなるキャパシタの上部電極におけるヒロックの発生を抑える旨の記述があるが、本発明のような保護膜の記載及び示唆はない。
−本発明を適用した具体的な諸実施形態−
以下、本発明を適用した具体的な諸実施形態として、強誘電体メモリの構成を製造方法と共に説明する。
(第1の実施形態)
図1〜図3は、第1の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
先ず、図1(a)に示すように、シリコン半導体基板10上に選択トランジスタとして機能するMOSトランジスタ20を形成する。
具体的には、シリコン半導体基板(シリコン基板)10の表層に例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法により素子分離構造11を形成し、素子活性領域を確定する。なお、いわゆるLOCOS(Local Oxidation of Silicon)法によりシリコン基板10の表層に形成した絶縁層を素子分離構造として採用しても良い。
次に、素子活性領域に不純物、ここではBを例えばドーズ量3.0×1013/cm2/cm2、加速エネルギー300keVの条件でイオン注入し、ウェル12を形成する。
次に、素子活性領域に熱酸化等により膜厚3.0nm程度の薄いゲート絶縁膜13を形成し、ゲート絶縁膜13上にCVD法により膜厚180nm程度の多結晶シリコン膜及び膜厚29nm程度の例えばシリコン窒化膜を堆積し、シリコン窒化膜、多結晶シリコン膜、及びゲート絶縁膜13をリソグラフィー及びそれに続くドライエッチングにより電極形状に加工することにより、ゲート絶縁膜13上にゲート電極14をパターン形成する。このとき同時に、ゲート電極14上にはシリコン窒化膜からなるキャップ膜15がパターン形成される。
次に、キャップ膜15をマスクとして素子活性領域に不純物、ここではAsを例えばドーズ量5.0×1014/cm2、加速エネルギー10keVの条件でイオン注入し、いわゆるLDD(Lightly Doped Drain)領域16を形成する。
次に、全面に例えばシリコン酸化膜をCVD法により堆積し、このシリコン酸化膜をいわゆるエッチバックすることにより、ゲート電極14及びキャップ膜15の側面のみにシリコン酸化膜を残してサイドウォール絶縁膜17を形成する。
次に、キャップ膜15及びサイドウォール絶縁膜17をマスクとして素子活性領域に不純物、ここではPをLDD領域16よりも不純物濃度が高くなる条件、例えばドーズ量5.0×1014/cm2、加速エネルギー13keVの条件でイオン注入し、LDD領域16と重畳されるソース/ドレイン領域18を形成して、MOSトランジスタ20を完成させる。
続いて、図1(b)に示すように、MOSトランジスタ10の保護膜21及び第1の層間絶縁膜22を形成する。
具体的には、MOSトランジスタ20を覆うように、保護膜21及び第1の層間絶縁膜22を順次堆積する。ここで、保護膜21としては、例えばシリコン酸化膜を材料とし、CVD法により膜厚20nm程度に堆積する。第1の層間絶縁膜22としては、例えばプラズマSiO膜(膜厚20nm程度)、プラズマSiN膜(膜厚80nm程度)及びプラズマTEOS膜(膜厚1000nm程度)を順次成膜した積層構造を形成し、積層後、CMPにより膜厚が700nm程度となるまで研磨する。
続いて、図1(c)に示すように、ソース/ドレイン領域18と接続される第1のプラグ24を形成する。
具体的には、ソース/ドレイン領域18の表面の一部が露出するまで、第1の層間絶縁膜22及び保護膜21をリソグラフィー及びそれに続くドライエッチングにより加工して、例えば孔径が0.25μm程度、深さが0.7μm程度のビア孔24aを形成する。
次に、このビア孔24aの壁面を覆うように、スパッタ法により例えばTi膜(膜厚30nm程度)及びTiN膜(膜厚20nm程度)を堆積して、下地膜(グルー膜)23を形成した後、CVD法によりグルー膜23を介してビア孔24aを埋め込むように例えばW膜をビア孔24aの深さ以上、ここでは800nm程度の膜厚に形成する。そして、CMPにより第1の層間絶縁膜22をストッパーとしてW膜及びグルー膜23を研磨し、ビア孔24a内をグルー膜23を介してWで埋め込む第1のプラグ24を形成する。
続いて、図1(d)に示すように、第1のプラグ24の酸化防止膜25及び第1のキャパシタ保護膜26を形成する。
具体的には、強誘電体キャパシタ構造を形成する際の酸素雰囲気中における熱アニールにより、第1のプラグ24が酸化することを防止するために、酸化防止膜25を成膜する。酸化防止膜25としては、例えばSiON(膜厚100nm程度)、プラズマTEOS(膜厚130nm程度)の積層構造とする。
次に、強誘電体キャパシタ構造の下部電極を保護するとともに強誘電体膜の結晶性を改善するために、酸化防止膜25上に第1のキャパシタ保護膜26を形成する。第1のキャパシタ保護膜26としては、例えばアルミナを材料としてスパッタ法により膜厚20nm程度に形成する。
続いて、図1(e)に示すように、下部電極用導電膜27、強誘電体膜28、上部電極用導電膜29及び保護膜50を順次形成する。
具体的には、先ずスパッタ法により例えば膜厚が150nm程度のPt膜を堆積させ、下部電極用導電膜27を形成する。次に、例えばRFスパッタ法により、下部電極用導電膜27上に強誘電体である例えばPZTからなる強誘電体膜28を膜厚150nm程度に堆積する。そして、強誘電体膜28に、当該強誘電体膜28を結晶化するためのアニール処理を行う。ここでは、処理温度590℃、酸素雰囲気で90秒間のアニール処理を実行する。
次に、強誘電体膜28上に導電性酸化物膜51及び耐酸化性金属膜52を順次積層して、2層構造の上部電極用導電膜29を形成する。ここでは、例えば反応性スパッタ法により、導電性酸化物膜51としては例えば膜厚が250nm程度のIrO2膜を、耐酸化性金属膜52としては膜厚が100nm程度のPt膜を順次堆積させ、上部電極用導電膜29を堆積形成する。そして、上部電極用導電膜29の形成中、例えば導電性酸化物膜51を形成した後に、強誘電体膜28を結晶化するためのアニール処理を行う。ここでは、処理温度725℃、酸素雰囲気で20秒間のアニール処理を実行する。なお、導電性酸化物膜51として、IrO2の代わりにIr、Ru、RuO2、SrRuO3、その他の導電性酸化物やこれらの積層構造としても良い。また、耐酸化性金属膜52として、Pt膜の代わりにIr膜等を形成しても良い。
次に、上部電極用導電膜29上(耐酸化性金属膜52上)に保護膜50を形成する。保護膜50としては、例えばアルミナを材料としてスパッタ法により膜厚20nm程度に形成する。なお、保護膜50として、アルミナの代わりにSiO2、SiN、SiON、TiO2等の絶縁材料を用いても良い。
続いて、図2(a)に示すように、上面のみが保護膜50で覆われる上部電極31をパターン形成する。
具体的には、保護膜50及び上部電極用導電膜29を同時にリソグラフィー及びそれに続くドライエッチングにより複数の電極形状に加工して、表面に保護膜50が形成され、導電性酸化物膜と耐酸化性金属膜52とが積層された複数の上部電極31をパターン形成する。ここで、保護膜50及び上部電極用導電膜29を連続して加工するため、上部電極31はその上面のみが保護膜50で覆われた形となる。
続いて、図2(b)に示すように、強誘電体膜28及び下部電極用導電膜27を加工して強誘電体キャパシタ構造30を形成する。
具体的には、先ず強誘電体膜28を上部電極31に整合させて若干上部電極29よりも大きいサイズとなるように、リソグラフィー及びそれに続くドライエッチングにより加工する。
次に、下部電極用導電膜27を、加工された強誘電体膜28に整合させて若干強誘電体膜27よりも大きいサイズとなるように、リソグラフィー及びそれに続くドライエッチングにより加工し、下部電極32をパターン形成する。これにより、下部電極32上に強誘電体膜28、上部電極31が順次積層され、強誘電体膜28を介して下部電極32と上部電極31とが容量結合する強誘電体キャパシタ構造30を完成させる。
なお、上記の場合では、保護膜50及び上部電極用導電膜29、強誘電体膜28、下部電極用導電膜27をそれぞれ別個のレジストマスクを用いて各々独立に3段階で加工する場合を例示したが、例えば保護膜50及び上部電極用導電膜29と強誘電体膜28とを同時に、強誘電体膜28と下部電極用導電膜27とを同時に、或いは保護膜50及び上部電極用導電膜29、強誘電体膜28、下部電極用導電膜27を全て同時に加工するようにしても良い。
次に、強誘電体キャパシタ構造30の形成後、ここでは形成直後に、強誘電体キャパシタ構造30の形成中及び形成後の諸工程により強誘電体キャパシタ構造30の受けたダメージを回復するためのアニール処理を行う。ここでは、処理温度650℃、酸素雰囲気で60分間のアニール処理を実行する。本実施形態では、上部電極31上に保護膜50が形成されているため、当該アニール処理時の耐酸化性金属膜52におけるヒロックの発生が抑止される。しかも保護膜50は上部電極31の上面(耐酸化性金属膜52の上面)のみを覆うように形成されているため、強誘電体膜28の特性回復を阻害しないという利点がある。
続いて、図2(c)に示すように、第2のキャパシタ保護膜33、第2の層間絶縁膜34、第3のキャパシタ保護膜35及び酸化膜36を形成する。
具体的には、強誘電体キャパシタ構造30を覆うように、第2のキャパシタ保護膜33、第2の層間絶縁膜34、第3のキャパシタ保護膜35及び酸化膜36を順次積層形成する。
ここで、第2のキャパシタ保護膜33は、強誘電体キャパシタ構造30を形成した後の多層工程により当該強誘電体キャパシタ30の受けるダメージを抑制するためのものであり、例えばアルミナを材料としてスパッタ法により膜厚20nm程度に形成する。第2のキャパシタ保護膜33を形成した後に、第2のキャパシタ保護膜33の脱水を目的として、アニール処理を行う。ここでは、処理温度650℃、酸素雰囲気で60分間のアニール処理を実行する。
第2の層間絶縁膜34としては、例えばプラズマTEOS膜を膜厚1400nm程度に堆積した後、CMPにより膜厚が1000nm程度となるまで研磨する。CMPの後に、第2の層間絶縁膜34の脱水を目的として、例えばN2Oのプラズマアニール処理を施す。
第3のキャパシタ保護膜35は、後の多層工程により強誘電体キャパシタ30の受けるダメージを抑制するとともに、半導体装置の耐湿性を向上させるためのものであり、例えばアルミナを材料としてスパッタ法により膜厚50nm程度に形成する。酸化膜36としては、例えばプラズマTEOS膜を膜厚200nm程度に堆積する。なお、形成工程の簡略化を図ることを優先して、第3のキャパシタ保護膜35及び酸化膜36の形成を省くようにしても良い。
続いて、図2(d)に示すように、強誘電体キャパシタ構造30の導電性プラグ37,38及び第1の導電性プラグ24と接続される第2の導電性プラグ39をそれぞれ形成する。
先ず、強誘電体キャパシタ構造30へのビア孔37a,38aを形成する。
具体的には、リソグラフィー及びそれに続くドライエッチングとして、上部電極31の表面の一部が露出するまで酸化膜36、第3のキャパシタ保護膜35、第2の層間絶縁膜34、第2のキャパシタ保護膜33、保護膜50に施す加工、及び下部電極32の表面の一部が露出するまで酸化膜36、第3のキャパシタ保護膜35、第2の層間絶縁膜34、第2のキャパシタ保護膜33に施す加工を、同時に実行し、それぞれの部位に例えば約0.5μm径のビア孔37a,38aを同時形成する。これらビア孔37a,38aの形成時には、上部電極31及び下部電極32がそれぞれエッチングストッパーとなる。
次に、強誘電体キャパシタ構造30の形成後の諸工程により強誘電体キャパシタ構造30の受けたダメージを回復するためのアニール処理を行う。ここでは、処理温度500℃、酸素雰囲気で60分間のアニール処理を実行する。
次に、第1の導電性プラグ24へのビア孔39aを形成する。
具体的には、第1の導電性プラグ24をエッチングストッパーとして、当該第1の導電性プラグ24の表面の一部が露出するまで酸化膜36、第3のキャパシタ保護膜35、第2の層間絶縁膜34、第2のキャパシタ保護膜33、第1のキャパシタ保護膜26、及び酸化防止膜25をリソグラフィー及びそれに続くドライエッチングにより加工し、例えば約0.3μm径のビア孔39aを形成する。
次に、導電性プラグ37,38及び第2の導電性プラグ39を形成する。
先ず、通常の酸化膜のエッチング換算で数10nm、ここでは10nm程度に相当するRF前処理を行った後、ビア孔37a,38a,39aの各内壁面を覆うように、スパッタ法により例えばTiN膜を膜厚75nm程度に堆積して、下地膜(グルー膜)41を形成する。ここで特に、耐酸化性金属膜52の上面が保護膜50の形成によりヒロックの発生が防止されて平坦面とされていることから、ビア孔37aのパターニング不良は無く、グルー膜41は優れた被覆性をもって耐酸化性金属膜52の上面の一部を含むビア孔37aの内壁面に形成される。グルー膜としては、TiNの代わりに、Ti、TaN及びTiAlNのうちの1種、又はTi、TiN、TaN及びTiAlNのうちから選ばれた少なくとも2種の積層膜を形成しても良い。
そして、CVD法によりグルー膜41を介してビア孔37a,38a,39aを埋め込むように例えばW膜を形成する。その後、CMPにより酸化膜36をストッパーとしてW膜及びグルー膜41を研磨し、ビア孔37a,38a,39a内をグルー膜41を介してWで埋め込む導電性プラグ37,38及び第2の導電性プラグ39を形成する。ここで、第1及び第2の導電性プラグ24,39は、両者が電気的に接続されてなる、いわゆるvia-to-via構造とされる。このvia-to-via構造により、ビア孔形成のエッチングマージンが広がり、ビア孔のアスペクト比が緩和される。
続いて、図3(a)に示すように、導電性プラグ37,38、第2の導電性プラグ39とそれぞれ接続される配線45を形成する。
具体的には、先ず、全面にスパッタ法等によりバリアメタル膜42、配線膜43及びバリアメタル膜44を堆積する。バリアメタル膜42としては、スパッタ法により例えばTi膜(膜厚60nm程度)及びTiN膜(膜厚30nm程度)を順次成膜する。配線膜43としては、例えばAl合金膜(ここではAl−Cu膜)を膜厚360nm程度に成膜する。バリアメタル膜44としては、スパッタ法により例えばTi膜(膜厚5nm程度)及びTiN(膜厚70nm程度)を順次成膜する。ここで、配線膜43の構造は、同一ルールのFeRAM以外のロジック部と同じ構造とされているため、配線の加工や信頼性上の問題はない。
次に、反射防止膜として例えばSiON膜(不図示)を成膜した後、リソグラフィー及びそれに続くドライエッチングにより反射防止膜、バリアメタル膜44、配線膜43及びバリアメタル膜42を配線形状に加工し、配線45をパターン形成する。なお、配線膜43としてAl合金膜を形成する代わりに、いわゆるダマシン法等を利用してCu膜(又はCu合金膜)を形成し、配線45としてCu配線を形成しても良い。
続いて、図3(b)に示すように、第3の層間絶縁膜46及び第3の導電性プラグ47、更にその上層の配線等の形成を経て、FeRAMを完成させる。
具体的には、先ず、配線45を覆うように第3の層間絶縁膜46を形成する。第3の層間絶縁膜46としては、シリコン酸化膜を膜厚700nm程度に成膜し、プラズマTEOSを形成して膜厚を全体で1100nm程度とした後に、CMPにより表面を研磨して、膜厚を750nm程度に形成する。
次に、配線45と接続される導電性プラグ47を形成する。
配線45の表面の一部が露出するまで、第3の層間絶縁膜46をリソグラフィー及びそれに続くドライエッチングにより加工して、例えば約0.25μm径のビア孔47aを形成する。次に、このビア孔47aの壁面を覆うように下地膜(グルー膜)48を形成した後、CVD法によりグルー膜48を介してビア孔47aを埋め込むようにW膜を形成する。そして、第3の層間絶縁膜46をストッパーとして例えばW膜及びグルー膜48を研磨し、ビア孔47a内をグルー膜48を介してWで埋め込む導電性プラグ47を形成する。
しかる後、上層の配線、層間絶縁膜及び導電性プラグを形成する工程を繰り返し、配線45を含めて例えば5層の配線構造(不図示)を形成する。その後、第1のカバー膜及び第2のカバー膜(不図示)を成膜する。この例では、第1のカバー膜としては、例えばHDP−USG膜を膜厚720nm程度に、第2のカバー膜としては、例えばシリコン窒化膜を膜厚500nm程度にそれぞれ堆積する。更に、5層の配線構造にパッドの引き出しのためのコンタクトを形成した後に、例えばポリイミド膜(不図示)を成膜し、パターニングすることにより、本実施形態のFeRAMを完成させる。
以上説明したように、本実施形態によれば、強誘電体キャパシタ構造30の上部電極31を導電性酸化物膜51と耐酸化性金属膜52との2層構造に形成して優れたキャパシタ特性を確保するとともに、上部電極30における表面荒れを抑制し、信頼性の高い強誘電体キャパシタ構造30を実現するFeRAMを得ることができる。
(第2の実施形態)
図4〜図7は、第2の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す概略断面図である。これらの図において、左側がメモリセル領域Aを、右側がロジック領域Bをそれぞれ示す。
先ず、図4(a)に示すように、シリコン半導体基板101上に、メモリセル領域Aでは選択トランジスタとして機能するMOSトランジスタT1,T2を、ロジック領域BにはMOSトランジスタT3をそれぞれ形成する。
具体的には、先ずシリコン半導体基板(シリコン基板)101の表層に例えばSTI法により素子分離構造102を形成し、素子活性領域を確定する。なお、いわゆるLOCOS法によりシリコン基板101の表層に形成した絶縁層を素子分離構造として採用しても良い。
続いて、シリコン基板101のメモリセル領域A及びロジック領域Bのそれぞれにおける所定のトランジスタ形成領域に、p型不純物とn型不純物のいずれかを選択的に導入してウェル101a,101bを形成する。なお、図4(a)において、メモリセル領域Aのウェル101aはp型であり、ロジック領域Bのウェル101bはn型を示しているが、ロジック領域BにおいてCMOSが形成される場合にはn型とp型の双方のウェルが形成される。n型のウェルとp型のウェルの打ち分けは、レジストパターンをマスクに用いて行われる。
更に、シリコン基板101のウェル101a,101bの表面を熱酸化して、ゲート絶縁膜103となるシリコン酸化膜を形成する。
次に、シリコン基板101の上側全面にポリシリコン膜を形成する。その後に、ポリシリコン膜をリソグラフィー及びドライエッチングにより加工して、メモリセル領域Aにゲート電極104a,104bを、同時にロジック領域Bにゲート電極104cをそれぞれ形成する。これらのゲート電極104a,104b,104cは、ゲート絶縁膜103を介してシリコン基板101上に形成されている。
なお、メモリセル領域Aでは、1つのウェル101a上には2つのゲート電極104a,104bが並列に形成され、それらのゲート電極104a,104bはワード線の一部を構成する。
次に、メモリセル領域Aにおいて、p型のウェル101aのうちゲート電極104a,104bの両側にn型不純物、例えばリンをイオン注入してソース/ドレインとなるn型不純物拡散領域105a〜105cを形成する。これと同時に、ロジック領域Bのp型のウェル101bにもn型不純物をイオン注入してソース/ドレインとなるn型不純物拡散領域105d,105eを形成する。
なお、ロジック領域Bのn型ウェル(不図示)では、ゲート電極(不図示)の両側にp型不純物、例えばホウ素がイオン注入されてp型不純物拡散領域が形成される。p型不純物とn型不純物の打ち分けは、レジストパターンを使用して行われる。
次に、CVD法により絶縁膜、例えばシリコン酸化膜をシリコン基板101の全面に形成した後に、その絶縁膜をエッチバックしてゲート電極104a,104b.104cの両側部分にサイドウォール絶縁膜106として残す。
次に、ゲート電極104a,104b,104cとサイドウォール絶縁膜106をマスクに使用して、n型不純物拡散領域105a〜105cに再びn型不純物をイオン注入することにより、n型不純物拡散領域105a〜105cのそれぞれに不純物高濃度領域を形成する。この後に、ロジック領域Bにおけるp型不純物拡散領域(不図示)に再びp型不純物をイオン注入して不純物高濃度領域を形成する。
なお、メモリセル領域Aの1つのウェル101aにおいて、2つのゲート電極104a,104bの間のn型不純物拡散領域105aは後述するビット線に電気的に接続され、ウェル101aの両端側寄りのn型不純物拡散領域105b,105cは後述するキャパシタの下部電極に電気的に接続される。
以上の工程により、メモリセル領域Aのウェル101aにはゲート電極104a,104bとLDD構造のn型不純物拡散領域105a〜105cとを有する2つのn型のMOSトランジスタT1,T2が1つのn型不純物拡散領域105aを共通にして形成される。また、ロジック領域Bにおいてもp型のウェル101bにはゲート電極4cとn型不純物拡散領域105d,105eを有するn型のMOSトランジスタT3が形成される。なお、ロジック領域内のn型のウェル(不図示)にもp型のMOSトランジスタが形成される。
なお、n型不純物拡散領域105a〜105eの表面に、コンタクト層(不図示)としてコバルトシリサイド、チタンシリサイドのような金属ケイ化物(シリサイド)層をサリサイド技術により形成する。
次に、MOSトランジスタT1,T2,T3を覆うカバー絶縁膜107として厚さ約20nm程度のシリコン酸化膜と厚さ約80nmのシリコン窒化膜(SiN膜)とをプラズマCVD法によりシリコン基板101の全面に形成する。その後、TEOSガスを用いるプラズマCVD法により、膜厚1.0μm程度のシリコン酸化膜を第1の層間絶縁膜108としてカバー絶縁膜107上に形成する。
次に、例えば常圧の窒素雰囲気中で第1の層間絶縁膜108を650℃の温度で30分間加熱し、これにより第1の層間絶縁膜108を緻密化する。その後に、第1の層間絶縁膜108の上面を化学機械研磨(CMP)法により平坦化する。
続いて、図4(b)に示すように、導電性プラグ110a,110d,110eを形成する。
具体的には、先ず、リソグラフィー及びそれに続くドライエッチングにより、第1の層間絶縁膜108とカバー絶縁層107をパターニング及びエッチングして、メモリセル領域Aでは不純物拡散領域105aに到達する深さのコンタクトホール108aを形成し、同時に、ロジック領域BではMOSトランジスタT3を構成する不純物拡散領域105d,105e上にコンタクトホール108d,108eを形成する。
次に、第1の層間絶縁膜108の上面とコンタクトホール108a,108d,108eの内面に、グルー膜109aとして膜厚20nm程度のチタン(Ti)層と膜厚20nm程度の窒化チタン(TiN)層をスパッタ法により順に形成する。更に、WF6を用いるCVD法によってタングステン(W)層109bをグルー膜109a上に成長してコンタクトホール108a,108d,108e内を完全に埋め込む。
次に、タングステン膜109b、グルー膜109aをCMP法により研磨して第1の層間絶縁膜108の上面上から除去する。
これにより、メモリセル領域Aにおいてコンタクトホール108a内に残されたタングステン膜9b及びグルー膜109aは、不純物拡散領域5aに電気的に接続される導電性プラグ110aとして使用される。また、ロジック領域Bにおいてコンタクトホール108d,108e内に残されたタングステン膜109b及びグルー膜109aは、不純物拡散領域105d,105eに電気的に接続される導電性プラグ110d,110eとして使用される。
続いて、図4(c)に示すように、絶縁性酸素バリア膜111を形成する。
具体的には、第1の層間絶縁膜108上と導電性プラグ110a,110d,110e上に、シリコン酸窒化膜(SiON膜)をプラズマCVD法により厚さ約400nm程度に形成し、それを絶縁性酸素バリア膜111とする。
本実施形態では、絶縁性酸素バリア膜111を多層構造にせず、図示のような単層構造にする。この単層の絶縁性酸素バリア膜111により、その下の導電性プラグ110a,110d,110eが後述の種々のアニールの際に酸化されることが防止される。
続いて、図4(d)に示すように、コンタクトホール108b,108cを形成する。
具体的には、絶縁性酸素バリア膜111、第1の層間絶縁膜108及びカバー絶縁膜107をエッチングすることにより、これらの絶縁層を貫くコンタクトホール108b,108cを不純物拡散領域105b,105cの上方に形成する。
続いて、図5(a)に示すように、コンタクト膜131及びタングステン(W)膜12を形成する。
具体的には、絶縁性酸素バリア膜111の上面とコンタクトホール108b,108c内に膜厚20nm程度のチタン(Ti)膜と膜厚20nm程度の窒化チタン(TiN)膜とをスパッタ法により順次形成し、それをコンタクト膜131とする。その後、WF6を使用するプラズマCVD法によりタングステン(W)膜12をコンタクト膜131上に形成し、各コンタクトホール108b,108c内を完全に埋め込む。
続いて、図5(b)に示すように、導電性プラグ112a,112bを形成する。
具体的には、タングステン膜112とコンタクト膜131とをCMP法により研磨して絶縁性酸素バリア膜111の上面上から除去する。これにより、コンタクトホール108b,108c内に残されたタングステン膜112とコンタクト膜131とを、それぞれn型不純物拡散領域105b、510cと電気的に接続された導電性プラグ112a,112bとする。
この状態では、タングステンからなる導電性プラグ110a,110d,110eは絶縁性酸素バリア膜111に覆われた状態となっている。
続いて、図5(c)に示すように、強誘電体キャパシタ構造となる各種の導電膜113,115及び強誘電体膜114と、保護膜130とを形成する。
具体的には、先ず、導電性プラグ112a,112b上と絶縁性酸素バリア膜111上に下部電極用導電膜113として、例えば膜厚300nm程度のイリジウム(Ir)層113x、膜厚23nm程度の酸化プラチナ(PtO)層113y、及び膜厚50nm程度のプラチナ(Pt)層113zをスパッタ法により順次形成する。
なお、下部電極用導電膜113を形成する前又は後に例えば膜剥離防止のために絶縁性酸素バリア膜11にアニール処理を施してもよい。アニール処理としては、例えば、アルゴン雰囲気中で600℃〜750℃の急速アニール(RTA)を採用する。
次に、下部電極用導電膜113上に、強誘電体膜114として例えばPZT層をスパッタ法により厚さ約140nm程度に形成する。本実施形態では、強誘電体膜114の形成方法は限定されず、MOD法、MOCVD法、ゾル・ゲル法等により強誘電体膜114を形成してもよい。また、強誘電体膜114の材料としては、PZTの他に、PLCSZT、PLZTのような他のPZT系材料や、SrBi2Ta29、SrBi2(Ta,Nb)29等のBi層状構造化合物材料、その他の金属酸化物強誘電体であってもよい。
次に、強誘電体膜114上に導電性酸化物膜115x及び耐酸化性金属膜115yを順次積層して、2層構造の上部電極用導電膜115を形成する。ここでは、例えば反応性スパッタ法により、導電性酸化物膜115xとしては例えば膜厚が200nm程度のIrO2膜を、耐酸化性金属膜115yとしては膜厚が100nm程度のPt膜を順次堆積させ、上部電極用導電膜115を堆積形成する。そして、上部電極用導電膜115の形成中、例えば導電性酸化物膜115xを形成した後に、強誘電体膜114を結晶化するためのアニール処理を行う。ここでは、処理温度575℃、酸素雰囲気で90秒間のアニール処理を実行する。なお、導電性酸化物膜115xとして、IrO2の代わりにIr、Ru、RuO2、SrRuO3、その他の導電性酸化物やこれらの積層構造としても良い。また、耐酸化性金属膜115yとして、Pt膜の代わりにIr膜等を形成しても良い。
次に、上部電極用導電膜115上(耐酸化性金属膜115y上)に保護膜130を形成する。保護膜130としては、例えばアルミナを材料としてスパッタ法により膜厚20nm程度に形成する。なお、保護膜130として、アルミナの代わりにSiO2、SiN、SiON、TiO2等の絶縁材料を用いても良い。
次に、保護膜130上に、ハードマスク116としてTiN膜及びSiO2膜を順次形成する。そのハードマスク116は、リソグラフィー及びドライエッチングにより、導電性プラグ112a,112bの上方にキャパシタ平面形状となるように加工される。
続いて、図5(d)に示すように、上部電極115a,115b上のみを保護膜130で覆われた強誘電体キャパシタ構造Q1,Q2をパターン形成する。
具体的には、ハードマスク116に覆われない領域の保護膜130、上部電極用導電膜115、強誘電体膜114、下部電極用導電膜113を順次エッチングする。この場合、強誘電体膜114は、ハロゲン元素を含む雰囲気中でスパッタ反応によりエッチングされる。ここで、保護膜130及び上部電極用導電膜115を連続して加工するため、上部電極115a,115bはその上面のみが保護膜130で覆われた形となる。
その後、ハードマスク116を除去する。
以上により、メモリセル領域Aにおける絶縁性酸素バリア膜111の上には、下部電極用導電膜113が加工されてなる下部電極113a,113bと、強誘電体膜114が加工されてなる強誘電体膜114a,114bと、上部電極用導電膜115が加工されてなる上部電極115a,115bを備えた強誘電体キャパシタ構造Q1,Q2がパターン形成される。そして、メモリセル領域Aの1つのウェル101aでは、強誘電体キャパシタ構造Q1の下部電極113aは、導電性プラグ112aを介して不純物拡散領域105bに電気的に接続され、また、強誘電体キャパシタ構造Q2の下部電極113bは、第5の導電性プラグ112bを介して不純物拡散領域105cに電気的に接続される。
次に、エッチングによる強誘電体膜114のダメージを回復するために、強誘電体キャパシタ構造Q1,Q2にアニール処理を施す。アニール処理としては、例えば酸素含有雰囲気において基板温度を650℃として、60分間実行する。本実施形態では、上部電極115a,115b上に保護膜130が形成されているため、当該アニール処理時の耐酸化性金属膜115yにおけるヒロックの発生が抑止される。しかも保護膜130は上部電極115a,115bの上面(耐酸化性金属膜115yの上面)のみを覆うように形成されているため、強誘電体膜114の特性回復を阻害しないという利点がある。
また、酸素含有雰囲気中で回復アニールを行っても、強誘電体キャパシタ構造Q1,Q2の直下に位置しない導電性プラグ110a,110d,110eの上面は絶縁性酸素バリア膜111により覆われているので、それらの導電性プラグが異常酸化してコンタクト不良を引き起こす虞れは無い。
続いて、図6(a)に示すように、キャパシタ保護膜117及び第2の層間絶縁膜18を順次形成する。
具体的には、先ず、強誘電体キャパシタ構造Q1,Q2を覆うように、キャパシタ保護膜117を形成する。キャパシタ保護膜117は、強誘電体キャパシタ構造Q1,Q2を形成した後の多層工程により当該強誘電体キャパシタ構造Q1,Q2の受けるダメージを抑制するためのものであり、例えばアルミナを材料としてスパッタ法により膜厚50nm程度に形成する。キャパシタ保護膜117としては、アルミナの代わりに例えばPZTを材料に用いて形成してもよい。キャパシタ保護膜117を形成した後に、キャパシタ保護膜117の脱水を目的として、アニール処理を行う。ここでは、処理温度650℃、酸素雰囲気で60分間のアニール処理を実行する。
次に、キャパシタ保護膜117上に第2の層間絶縁膜118を形成する。第2の層間絶縁膜118としては、例えばTEOSガスを用いるプラズマCVD法により、膜厚1.0μm程度のシリコン酸化膜をキャパシタ保護膜117上に形成する。更に、第2の層間絶縁膜118の上面をCMP法により平坦化する。この例では、CMP後の第2の層間絶縁膜118の残りの膜厚は、上部電極115a,115b上で300nm程度とする。
続いて、図6(b)に示すように、強誘電体キャパシタ構造Q1,Q2の上部電極115a,115bの上方にホール123a,123bを形成する。
具体的には、レジストパターン(不図示)を用いて、第2の層間絶縁膜118、キャパシタ保護膜117及び保護膜130をドライエッチングすることにより、上部電極115a,115bの表面の一部を露出させるホール123a,123bを形成する。この場合、エッチングガスとしてAr、C48及びO2の混合ガスを用いて、第2の層間絶縁膜118、キャパシタ保護膜117及び保護膜130をエッチングして、上部電極115a,115bの表面の一部を露出させる。
その後、強誘電体膜114をエッチングによるダメージから回復させるために、強誘電体キャパシタ構造Q1,Q2にアニール処理を施す。アニール処理としては、例えば酸素含有雰囲気において基板温度を550℃とし、60分間実行する。
続いて、図6(c)に示すように、レジストパターン(不図示)を用いて、メモリセル領域Aの導電性プラグ110aの上方とロジック領域Bの導電性プラグ110d,110eの上方にそれぞれビア孔119a,119b,119cを形成する。
これらのビア孔119a〜119cは、絶縁性酸素バリア膜111、キャパシタ保護膜117、及び第2の層間絶縁膜118を貫いて形成され、そのエッチングにおいては、例えば、Ar、C48及びO2の混合ガス、或いはAr、CHF3及びO2の混合ガスがエッチングガスとして使用される。そして、各ビア孔119a〜119cの底部には、それぞれ導電性プラグ110a,110d,110eが露出することになる。
続いて、図7(a)に示すように、導電性プラグ121a〜121eを形成する。
具体的には、先ず、ホール123a,123b及びビア孔119a〜119cの内壁面を覆うように第2の層間絶縁膜118上に、グルー膜120aとして膜厚50nm程度のTiN膜をスパッタ法により順次形成する。ここで特に、耐酸化性金属膜115yの上面が保護膜130の形成によりヒロックの発生が防止されて平坦面とされていることから、ビア孔123a,123bのパターニング不良は無く、グルー膜120aは優れた被覆性をもって耐酸化性金属膜115yの上面の一部を含むビア孔123a,123bの内壁面に形成される。グルー膜としては、TiNの代わりに、Ti、TaN及びTiAlNのうちの1種、又はTi、TiN、TaN及びTiAlNのうちから選ばれた少なくとも2種の積層膜を形成しても良い。
次に、例えばCVD法によりタングステン膜120bをグルー膜120a上に成長することにより、ホール123a,123b内とビア孔119a〜119c内を完全に埋め込む。
次に、タングステン膜120b、グルー膜120aを例えばCMP法により研磨して第2の層間絶縁膜118の上面上から除去する。これにより、強誘電体キャパシタ構造Q1,Q2の上のホール123a,123b内に残されたタングステン膜120b及びグルー膜120aを導電性プラグ121b、121cとし、メモリセル領域A内の導電性プラグ110a上のビア孔119a内に残されたタングステン膜120b及びグルー膜120aを導電性プラグ21aとする。更に、ロジック領域B内の導電性プラグ110d,110eの上のビア孔119b,119c内に残されたタングステン膜120b及びグルー膜120aを、それぞれ導電性プラグ121d、121eとする。
更に、窒素雰囲気中で第2の層間絶縁膜118に350℃、120秒の条件でアニール処理を施す。
これにより、メモリセル領域Aにおいて2つの強誘電体キャパシタ構造Q1,Q2の上部電極115a,115bは、各導電性プラグ121b,121cに電気的に接続される。その他の導電性プラグ121a,121d,121eは、それぞれ導電性プラグ110a,110d,110eに電気的に接続される。
続いて、図7(b)に示すように、金属配線124a,124b,124d,124e及び導電性プラグ121aに接続される導電性パッド124cを形成する。
具体的には、先ず、導電性プラグ121a〜121eと上と第2の層間絶縁膜118上に多層金属膜を形成する。その多層金属膜として、例えば、膜厚60nm程度のTi膜、膜厚30nm程度のTiN膜、膜厚400nm程度のAl−Cu膜、膜厚5nm程度のTi膜、及び70nm程度のTiN膜を順次形成する。
次に、多層金属膜をリソグラフィー及びドライエッチングすることにより、導電性プラグ121b〜121eに接続される一層目の金属配線124a,124b,124d,124eと、導電性プラグ121aに接続される導電性パッド124cを形成する。
なお、多層金属層をパターニングする際に、露光光の反射によるパターン精度の低下を防止するために、シリコン酸窒化膜(SiON膜)等の反射防止膜(不図示)を用いても良い。
そして、第3の層間絶縁膜(不図示)の形成等を経て、FeRAMを完成させる。
具体的には、第2の層間絶縁膜118、一層目の金属配線124a,124b,124d,124e及び導電性パッド124c上に第3の層間絶縁膜を形成する。しかる後、更に導電性パッド124cの上に導電性プラグ125aを介してビット線を接続するが、その詳細は省略する。
なお、本実施形態のように強誘電体膜114をスパッタで形成する場合には、回復アニールの温度を高くするほど強誘電体膜114の結晶性が良好となるので、比較的高温で回復アニール処理を行うことが好ましい。
しかしながら、絶縁性酸素バリア膜が多層構造の場合、このように高温でアニールを行うと、下部電極が剥離することが明らかとなった。これは、温度が高くなると、下部電極との界面付近において、例えばSiO2よりなる絶縁性密着層(絶縁性酸素バリア膜が多層構造の場合における最上層膜)中の酸素原子の移動が活発となるためであると推測される。その結果、アニール雰囲気中の酸素が導電性プラグに至り、これらのタングステンプラグを酸化させて膨張させるという不都合を引き起こしてしまう。
これに対して、本実施形態では、単層のSiON膜で絶縁性酸素バリア膜111を構成したので、下部電極113a,113bの剥離と各導電性プラグ112a,112bの酸化とを防止しながら、回復アニールを高温で行うことができ、強誘電体膜114a、114bの結晶性を良好にすることができる。これにより、強誘電体キャパシタ構造Q1,Q2の特性が向上し、また、各導電性プラグ112a,112bと下部電極114a、114bとのコンタクトが良好となって、FeRAMの信頼性が向上する。
このような利点は、単層の絶縁性酸素バリア膜111として窒化シリコン(SiN)膜又はアルミナ(Al23)膜を形成しても得ることができる。一方、酸化シリコン(SiO2)膜を絶縁性酸素バリア膜111として形成したのでは、上記の利点を得ることはできない。
以上説明したように、本実施形態によれば、強誘電体キャパシタ構造Q1,Q2の上部電極115a,115bを導電性酸化物膜115xと耐酸化性金属膜115yとの2層構造に形成して優れたキャパシタ特性を確保するとともに、上部電極115a,115bにおける表面荒れを抑制し、信頼性の高い強誘電体キャパシタ構造Q1,Q2を実現するFeRAMを得ることができる。
なお、本発明は、上述の第1及び第2の実施形態に限定されるものではない。本発明は、上部電極が導電性酸化物膜及び耐酸化性金属膜の2層構造とされており、上部電極の電気的接続のための導電性プラグ等のグルー膜にTi,TiN,TiAlN,TaN等を用いる構造であれば、全てのFeRAMに適用可能である。
以下、本発明の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)半導体基板と、
前記半導体基板の上方に形成された、下部電極と上部電極とにより強誘電体膜を挟持してなる強誘電体キャパシタ構造と
を含み、
前記上部電極は、少なくとも、導電性酸化物からなる第1の導電膜と、耐酸化性金属からなる第2の導電膜との積層構造とされており、
前記第2の導電膜の上面のみを覆うように、絶縁材料からなる保護膜が形成されてなることを特徴とする半導体装置。
(付記2)前記第1の導電膜は、イリジウム酸化物からなることを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記3)前記第2の導電膜は、イリジウム又は白金からなることを特徴とする付記1又は2に記載の半導体装置。
(付記4)前記保護膜は、アルミニウム酸化物、シリコン酸化物、シリコン酸窒化物及びチタン酸化物のうちから選ばれた少なくとも1種からなることを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記5)前記強誘電体膜は、PZT、SBT及びBLTのうちから選ばれた少なくとも1種からなることを特徴とする付記1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記6)前記保護膜に、前記第2の導電膜の表面の一部を露出させる接続孔が形成されており、前記接続孔内に下地膜を介して導電材料が充填されていることを特徴とする付記1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記7)前記下地膜は、Ti、TiN、TaN及びTiAlNからなる群のうちから選ばれた1種、又は前記群のうちから選ばれた少なくとも2種の積層膜であることを特徴とする付記6に記載の半導体装置。
(付記8)前記下部電極の上面に、当該下部電極の電気的接続を得るための導電性プラグが形成されていることを特徴とする付記1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記9)前記下部電極の下面に、当該下部電極の電気的接続を得るための導電性プラグが形成されていることを特徴とする付記1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置。
(付記10)半導体基板と、
前記半導体基板の上方に形成された、下部電極と上部電極とにより強誘電体膜を挟持してなる強誘電体キャパシタ構造と
を含む半導体装置の製造方法であって、
前記下部電極上に前記誘電体膜を介して、少なくとも、導電性酸化物からなる第1の導電膜と、耐酸化性金属からなる第2の導電膜との積層膜を形成する工程と、
前記積層膜上に絶縁材料からなる保護膜を形成する工程と、
少なくとも前記保護膜及び前記積層膜を電極形状に加工して、上面のみが前記保護膜で覆われた状態に前記上部電極をパターン形成する工程と、
前記上部電極上に前記保護膜が形成された状態で、加熱処理を施す工程と
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記11)前記第1の導電膜を、イリジウム酸化物を材料として形成することを特徴とする付記10に記載の半導体装置の製造方法。
(付記12)前記第2の導電膜を、イリジウム又は白金を材料として形成することを特徴とする付記10又は11に記載の半導体装置の製造方法。
(付記13)前記保護膜を、アルミニウム酸化物、シリコン酸化物、シリコン酸窒化物及びチタン酸化物のうちから選ばれた少なくとも1種を材料として形成することを特徴とする付記10〜12のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記14)前記強誘電体膜を、PZT、SBT及びBLTのうちから選ばれた少なくとも1種を材料として形成することを特徴とする付記10〜13のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
第1の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図1に引き続き、第1の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図2に引き続き、第1の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 第2の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図4に引き続き、第2の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図5に引き続き、第2の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図6に引き続き、第2の実施形態による強誘電体メモリの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
符号の説明
10,101 シリコン半導体基板
11,102 素子分離構造
12,101a,101b ウェル
13,103 ゲート絶縁膜
14,104a,104b ゲート電極
15 キャップ膜
16 LDD領域
17 サイドウォール絶縁膜
18 ソース/ドレイン領域
20,T1,T2,T3 MOSトランジスタ
21 保護膜
22 第1の層間絶縁膜
23,41 グルー膜
24 第1のプラグ
24a,37a,38a,39a,47a ビア孔
25 酸化防止膜
26 第1のキャパシタ保護膜
27,113 下部電極用導電膜
28,114 強誘電体膜
29,115 上部電極用導電膜
30,Q1,Q2 強誘電体キャパシタ構造
31,115a,115b 上部電極
32,113a,113b 下部電極
33 第2のキャパシタ保護膜
33a 開口
34 第2の層間絶縁膜
35 第3のキャパシタ保護膜
36 酸化膜
37,38,47 プラグ
39 第2のプラグ
42,44 バリアメタル膜
43 配線膜
45 配線
46 第3の層間絶縁膜
50,130 保護膜
51,115x 導電性酸化物膜
52,115y 耐酸化性金属膜

Claims (10)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の上方に形成された、下部電極と上部電極とにより強誘電体膜を挟持してなる強誘電体キャパシタ構造と
    を含み、
    前記上部電極は、少なくとも、導電性酸化物からなる第1の導電膜と、耐酸化性金属からなる第2の導電膜との積層構造とされており、
    前記第2の導電膜の上面のみを覆うように、絶縁材料からなる保護膜が形成されてなることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1の導電膜は、イリジウム酸化物からなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2の導電膜は、イリジウム又は白金からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記保護膜は、アルミニウム酸化物、シリコン酸化物、シリコン酸窒化物及びチタン酸化物のうちから選ばれた少なくとも1種からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記保護膜に、前記第2の導電膜の表面の一部を露出させる接続孔が形成されており、前記接続孔内に下地膜を介して導電材料が充填されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記下地膜は、Ti、TiN、TaN及びTiAlNからなる群のうちから選ばれた1種、又は前記群のうちから選ばれた少なくとも2種の積層膜であることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 半導体基板と、
    前記半導体基板の上方に形成された、下部電極と上部電極とにより強誘電体膜を挟持してなる強誘電体キャパシタ構造と
    を含む半導体装置の製造方法であって、
    前記下部電極上に前記誘電体膜を介して、少なくとも、導電性酸化物からなる第1の導電膜と、耐酸化性金属からなる第2の導電膜との積層膜を形成する工程と、
    前記積層膜上に絶縁材料からなる保護膜を形成する工程と、
    少なくとも前記保護膜及び前記積層膜を電極形状に加工して、上面のみが前記保護膜で覆われた状態に前記上部電極をパターン形成する工程と、
    前記上部電極上に前記保護膜が形成された状態で、加熱処理を施す工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 前記第1の導電膜を、イリジウム酸化物を材料として形成することを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第2の導電膜を、イリジウム又は白金を材料として形成することを特徴とする請求項7又は8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記保護膜を、アルミニウム酸化物、シリコン酸化物、シリコン酸窒化物及びチタン酸化物のうちから選ばれた少なくとも1種を材料として形成することを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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