JP2006222219A - Led駆動回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】LEDをより明るく発光させられるLED駆動回路を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のLED駆動回路は、LED2と直列に接続された定電圧電源1と、LED2と直列に接続された電流制御素子(FET31)と、差動増幅器4とを有し、差動増幅器4はLED2の順電圧Vfおよび制御電圧Vctlを入力し、その差を増幅して電流制御素子(FET31)を制御することを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】本発明のLED駆動回路は、LED2と直列に接続された定電圧電源1と、LED2と直列に接続された電流制御素子(FET31)と、差動増幅器4とを有し、差動増幅器4はLED2の順電圧Vfおよび制御電圧Vctlを入力し、その差を増幅して電流制御素子(FET31)を制御することを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、LED(Light Emitting Diode,発光ダイオード)を駆動するLED駆動回路に関する。
LEDは、電子が正孔と再結合する際にバンドギャップに応じた波長の光子が発生するという現象を利用した発光素子である。従って、生成する光子の数は注入電子の数に比例する。即ち、発光光束は順電流に比例する。
ここで、LEDの特性について説明しておく。図8は、LEDの特性を示し、特に、図8(a)はLEDの順方向電流(以下、順電流と略す。)If−順方向電圧(以下、順電圧と略す。)Vf特性を示すグラフであり、図8(b)の実線はLEDの発光光束L−順電流If特性を示すグラフであり、図8(b)の点線は発光光束L−順電圧Vf特性を示すグラフである。LEDはダイオードの一種であり、電圧の変化に対して電流の変化は急峻である。従って、L-If特性は、L−Vf特性よりも傾きが緩やかである。
以上のことから、LEDの明るさを一定にしようとする場合、定電流回路によりLEDを駆動する。定電流でLEDを駆動する回路としては、例えば特許文献1に記述されている。
ここで、LEDの温度特性について述べておく。図9は、LEDの温度特性を示し、特に、図9(a)は順電圧Vf−周囲温度Ta特性を示すグラフであり、図9(b)は発光光束L−周囲温度Ta特性を示すグラフであり、図9(c)は(L/Vf)−周囲温度Ta特性を示すグラフである。
図9(a)、(b)、(c)のいずれも、順電流Ifが一定の場合の特性である。周囲温度Taが上昇すると、順電圧Vfは下がり、発光光束Lも下がる。周囲温度Taが上昇すると、図9(c)の例ではL/Vfが下がっているが、全てのLEDがこのような特性を有するとは限らない。温度特性はLEDによって異なる。
次に、従来のLED駆動回路について説明する。図10は、上記の特許文献1に記載されたような従来のLED駆動回路の一例を示す回路図である。このLED駆動回路はLED102を駆動するための回路で、定電圧電源101と、NチャネルFET(Field-Effect Transistor,電界効果トランジスタ)103と、抵抗器105と、差動増幅器104とから構成される。定電圧電源101の正極端子とLED102のアノード端子が接続され、LED102のカソード端子とFET103のドレイン端子が接続され、抵抗器105の両端はそれぞれFET103のソース端子、定電圧電源101の負極端子と接続される。差動増幅器104の反転入力端子はFET103のソース端子と接続され、非反転入力端子は制御電圧Vctlと接続され、出力端子はFET103のゲート端子に接続される。
次に、図10のLED駆動回路の動作について説明する。定電圧電源101の電圧をVDDとし、LED102を流れる電流をIfとし、LED102の両端の電圧をVfとし、FET103のドレイン−ソース間電圧をVdsとし、FET103のゲート−ソース間電圧をVgsとし、抵抗器105の抵抗値をRとする。差動増幅器104の入力端子への電流は微小なので、FET103のドレイン電流はIfとほぼ等しい。そのため、この回路では下記の式(1)が成立つ。
Vf=VDD−If・R−Vds ・・・(1)
ここで、図11に、FETの電流−電圧特性の一例を示す。この図11は、ドレイン電流Id−(ドレイン−ソース間電圧)Vds特性を表し、ゲート−ソース間電圧Vgsをパラメータとして複数の曲線を示している。このような特性のFETを図10のFET103として用いた場合の図10のLED駆動回路の特性を図12に示す。図12は、図10におけるLED102およびFET103の電流−電圧特性を示す。点線はLED102のIf−Vf特性を示す。実線はFET103の特性を含むIf−(VDD−If・R−Vds)特性を示し、Vgsをパラメータとして複数の曲線を示している。式(1)から分かるように、実線のグラフと点線のグラフとの交点が動作点となる。つまり、Vgsの値によってIfが決まる。
ここで、図11に、FETの電流−電圧特性の一例を示す。この図11は、ドレイン電流Id−(ドレイン−ソース間電圧)Vds特性を表し、ゲート−ソース間電圧Vgsをパラメータとして複数の曲線を示している。このような特性のFETを図10のFET103として用いた場合の図10のLED駆動回路の特性を図12に示す。図12は、図10におけるLED102およびFET103の電流−電圧特性を示す。点線はLED102のIf−Vf特性を示す。実線はFET103の特性を含むIf−(VDD−If・R−Vds)特性を示し、Vgsをパラメータとして複数の曲線を示している。式(1)から分かるように、実線のグラフと点線のグラフとの交点が動作点となる。つまり、Vgsの値によってIfが決まる。
更には、Vgsの値を決めているのは差動増幅器104の出力である。差動増幅器104はフィードバックループを形成しており、FET103のソース電位が制御電圧Vctlと等しくなるように働く。即ち、下記の式(2)が成立つ。
Vctl=If・R ・・・ (2)
従って、LED102を流れる電流Ifは制御電圧Vctlによって決まり、図10のLED駆動回路は定電流回路として動作する。ここで、抵抗器105は電流を検知するための電流検知用抵抗器として使用されている。
従って、LED102を流れる電流Ifは制御電圧Vctlによって決まり、図10のLED駆動回路は定電流回路として動作する。ここで、抵抗器105は電流を検知するための電流検知用抵抗器として使用されている。
電流Ifが増加すると、LED102のVfは増加し、抵抗器105の両端電圧If・Rは増加し、定電圧電源101の電圧VDDは一定のままである。従って、電流Ifが増加するとVdsが減少する。図11から分かるように、ドレイン−ソース間電圧Vdsが小さくなると、ゲート−ソース間電圧Vgsを大きくしても、ドレイン電流Id(=If)が制限されてくる。結局、LED102を流れる電流Ifの上限は回路で決まる。つまり、LEDの明るさは回路によって制限される。
特開2001−326703号公報
上述したように、LED駆動回路によってLEDに流すことのできる電流値の上限が決まり、従って、明るさが制限される。特に、電池を電源とする場合や、パルス駆動で電流を短時間に多くの電流を流す場合などに、回路による電流の上限が問題になる。
本発明の目的は、回路による電流の上限を上げ、LEDをより明るく発光させることのできるLED駆動回路を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のLED駆動回路は、LEDを駆動するLED駆動回路であって、
前記LEDと直列に接続された定電圧電源と、
前記LEDと直列に接続された電流制御素子と、
前記LEDの順方向電圧および前記LEDの発光光束を調節するための制御電圧を入力し、前記順方向電圧と前記制御電圧との差を増幅して前記電流制御素子に流れる電流を制御するための制御信号として出力する差動増幅器とを備えている。
前記LEDと直列に接続された定電圧電源と、
前記LEDと直列に接続された電流制御素子と、
前記LEDの順方向電圧および前記LEDの発光光束を調節するための制御電圧を入力し、前記順方向電圧と前記制御電圧との差を増幅して前記電流制御素子に流れる電流を制御するための制御信号として出力する差動増幅器とを備えている。
本発明によれば、差動増幅器が、入力された制御電圧とLEDの順方向電圧とが等しくなるように電流制御素子を動作させることによりLEDに流れる電流を制御するようにしているので、LEDと直列に接続する回路素子を定電圧電源および電流制御素子のみとし、電流検知用の抵抗が不要となる。そのため、電流検知用の抵抗による電圧降下が排除され、LEDに流すことができる電流の上限値を上げることによりLEDをより明るく発光させることが可能となる。
また、本発明のLED駆動回路では、前記電流制御素子を、
前記制御信号がゲート端子に入力され、ドレイン端子が前記定電圧電源の正極端子に接続され、ソース端子が前記LEDのアノード端子および前記差動増幅器の反転入力端子に接続されたNチャネルFETとしてもよい。
前記制御信号がゲート端子に入力され、ドレイン端子が前記定電圧電源の正極端子に接続され、ソース端子が前記LEDのアノード端子および前記差動増幅器の反転入力端子に接続されたNチャネルFETとしてもよい。
また、本発明のLED駆動回路では、前記電流制御素子を、
前記制御信号がゲート端子に入力され、ソース端子が前記定電圧電源の正極端子に接続され、ドレイン端子が前記LEDのアノード端子および前記差動増幅器の非反転入力端子に接続されたPチャネルFETとしてもよい。
前記制御信号がゲート端子に入力され、ソース端子が前記定電圧電源の正極端子に接続され、ドレイン端子が前記LEDのアノード端子および前記差動増幅器の非反転入力端子に接続されたPチャネルFETとしてもよい。
また、本発明のLED駆動回路では、前記電流制御素子を、
前記制御信号がゲート端子に入力され、ソース端子が前記定電圧電源の負極端子に接続され、ドレイン端子が前記LEDのカソード端子および前記差動増幅器の非反転入力端子に接続されたNチャネルFETとしてもよい。
前記制御信号がゲート端子に入力され、ソース端子が前記定電圧電源の負極端子に接続され、ドレイン端子が前記LEDのカソード端子および前記差動増幅器の非反転入力端子に接続されたNチャネルFETとしてもよい。
さらに、本発明のLED駆動回路では、前記差動増幅器の反転入力端子または/および非反転入力端子に、温度依存性素子を有する回路を接続するようにしてもよい。
本発明によれば、差動増幅器の反転入力端子または/および非反転入力端子に、温度依存性素子を含む回路を接続して、周囲温度が変化することによるLEDの温度依存性を打ち消すようにすることにより、周囲温度が変化することによるLEDの発光光束の変化を低減することができる。
以上説明したように、本発明によれば、LEDと直列に接続する回路素子を定電圧電源および電流制御素子のみとし、電流検知用の抵抗を用いないことによって、電流検知用の抵抗による電圧降下を排除したことにより、LEDをより明るく発光させることができるという効果を得ることができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態のLED駆動回路の構成について、図1の回路図を参照して説明する。
先ず、本発明の第1の実施形態のLED駆動回路の構成について、図1の回路図を参照して説明する。
図1に示す本実施形態のLED駆動回路は、LED2を駆動するための回路であって、LED2と直列に接続された定電圧電源1と、LED2と直列に接続された電流制御素子3と、差動増幅器4とを有し、差動増幅器4はLED2の順電圧および制御電圧Vctlを入力し、その差を増幅して電流制御素子3に流れる電流を制御するための制御信号として出力する。制御電圧Vctlは、LED2の発光光束を調節するための電圧である。
電流制御素子3は、制御信号の電位に応じて通過させる電流値を制御する素子である。極性を考慮にいれて説明すると、定電圧電源1の負極端子はLED2のカソード端子と接続される。電流制御素子3の電流経路の一端は定電圧電源1の正極端子と接続され、もう一端はLED2のアノード端子および差動増幅器4の反転入力端子に接続される。差動増幅器4の非反転入力端子には制御電圧Vctlが入力される。差動増幅器4の出力は電流制御素子3に制御信号として入力される。電流制御素子3は、差動増幅器4からの制御信号の電位が増加すると電流を増やすように働く。
ここで、定電圧電源1の負極端子を基準電位0Vとし、LED2の順電圧をVfとし、LED2の順電流をIfとする。すると、差動増幅器4の反転入力端子の電位はVfとなる。今、Vctl>Vfとすると、電流制御素子3は通過電流を増加させ、従ってIfを増加させる。図8(a)で示したように、順電流Ifが増加すると、順電圧Vfが増加する。逆に、Vctl<Vfとすると、電流制御素子3は通過電流を減少させ、従ってIfを減少させる。図8(a)で示したように、順電流Ifが減少すると、順電圧Vfが減少する。このようにして、下記の式(3)を満たす点で落ち着く。
Vf=Vctl ・・・ (3)
つまり、VctlによってVfが制御され、更には、図8(b)で示したように発光光束Lが決められる。
つまり、VctlによってVfが制御され、更には、図8(b)で示したように発光光束Lが決められる。
次に、電流制御素子3として、図11に示すような特性を有するNチャネルFETを用いる場合について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態におけるLED駆動回路の他の構成を示す回路図であり、図1の電流制御素子3をNチャネルFET31に置換えたものである。FET31のドレイン端子は定電圧電源1の正極端子と接続され、FET31のソース端子はLED2のアノード端子および差動増幅器4の反転入力端子に接続される。FET31のゲート端子は差動増幅器4の出力端子と接続される。その他の接続は図1と同様である。
ここで、定電圧電源1の負極端子を基準電位0Vとし、定電圧電源1の電圧をVDDとし、LED2の順電流をIfとし、LED2の順電圧をVfとし、FET31のドレイン電流をIdとし、FET31のドレイン−ソース間電圧をVdsとし、FET31のゲート−ソース間電圧をVgsとする。差動増幅器4の入力端子への電流は微小なので、ほぼIf=Idとなる。
今、Vctl>Vfとすると、Vgs+Vfが増加する。図11に示したように、Vgsが増加した場合、Id(=If)が増加する。図8(a)に示したように、Vfが増加した場合、Ifが増加する。いずれにしてもIfが増加するので、Vfが増加する。逆に、Vctl<Vfとすると、Vgs+Vfが減少する。図11に示したように、Vgsが減少した場合、Id(=If)が減少する。図8(a)に示したように、Vfが減少した場合、Ifが減少する。いずれにしてもIfが減少するので、Vfが減少する。このようにして、前述の式(3)を満たす点で落ち着く。つまり、Vctlを制御することによってVfが調整でき、従ってIfが調整でき、故に発光光束を調節できる。
また、この回路では、下記の式(4)が成立つ。
Vf=VDD−Vds ・・・(4)
この式(4)は、図10に示した従来のLED駆動回路での式(1)と比べてみると、If・Rの項が存在しない。故に、同じVDDに対するVf+Vdsの値は、図2に示す本実施形態のLED駆動回路の方が図10に示す従来のLED駆動回路よりも大きくできる。従って、図8(a)に示すLEDの特性や図11に示すFETの特性から分かるように、If(=Id)を大きくできる。よって、図8(b)に示すLEDの発光光束L−順電流If特性から分かるように、LEDを明るく発光させられる。
この式(4)は、図10に示した従来のLED駆動回路での式(1)と比べてみると、If・Rの項が存在しない。故に、同じVDDに対するVf+Vdsの値は、図2に示す本実施形態のLED駆動回路の方が図10に示す従来のLED駆動回路よりも大きくできる。従って、図8(a)に示すLEDの特性や図11に示すFETの特性から分かるように、If(=Id)を大きくできる。よって、図8(b)に示すLEDの発光光束L−順電流If特性から分かるように、LEDを明るく発光させられる。
図2のLED駆動回路の特性を図3に示す。図3は、図2におけるLED2およびFET31の電流−電圧特性を示すグラフである。点線はLED2のIf−Vf特性を示す。実線はFET31の特性を含むIf−(VDD−Vds)特性を示し、Vgsをパラメータとして複数の曲線を示している。式(4)から分かるように、実線のグラフと点線のグラフとの交点が動作点となる。
従来のLED駆動回路の特性を示す図12と比べると、本実施形態のLED駆動回路の特性を示す図3では、LEDの順電流Ifをより大きくできる様子がみられる。
次に、各素子の極性が異なる組合わせの例について、図4および図5を参照して説明する。図4および図5は、それぞれ本実施形態におけるLED駆動回路の他の構成を示す回路図である。これらは、素子の極性や接続が多少異なる図2のLED駆動回路の変形である。
図4に示す本実施形態のLED駆動回路は、LED2を駆動するための回路であって、定電圧電源1と、PチャネルFET32と、差動増幅器4とを有する。定電圧電源1の負極端子はLED2のカソード端子と接続される。FET32のソース端子は定電圧電源1の正極端子と接続され、FET32のドレイン端子はLED2のアノード端子および差動増幅器4の非反転入力端子に接続される。FET32のゲート端子は差動増幅器4の出力端子と接続される。差動増幅器4の反転入力端子には制御電圧Vctlが入力される。
ここで、定電圧電源1の負極端子を基準電位0Vとし、定電圧電源1の電圧をVDDとし、LED2の順電流をIfとし、LED2の順電圧をVfとし、FET32のドレイン電流をIdとし、FET32のドレイン−ソース間電圧をVdsとし、FET32のゲート−ソース間電圧をVgsとする。但し、PチャネルFETの特性表示の慣例に従って、If<=0,Vds<=0,Vgs<=0が順方向であるとする。差動増幅器4の入力端子への電流は微小なので、ほぼIf=−Idとなる。
今、Vctl>Vfとすると、VDD+Vgsが減少する、即ち(−Vgs)が増加する。PチャネルFETでは、(−Vgs)が増加すると(−Id)が増加する、即ちIfが増加する。LEDでは、Ifが増加するとVfが増加する。逆に、Vctl<Vfとすると、VDD+Vgsが増加する、即ち(−Vgs)が減少する。PチャネルFETでは、(−Vgs)が減少すると(−Id)が減少する、即ちIfが減少する。LEDでは、Ifが減少するとVfが減少する。このようにして、前述の式(3)を満たす点で落ち着く。
また、この回路では下記の式(5)が成立つ。
Vf=VDD−(−Vds) ・・・ (5)
但し、Vds<=0なので、実質は上記で示した式(4)と同様である。
但し、Vds<=0なので、実質は上記で示した式(4)と同様である。
以上のように、図4のLED駆動回路でも、Vctlを制御することにより発光光束を調節でき、また、従来よりもLEDの順電流を増やすことができ、故に、従来よりもLEDを明るく発光させられる。
次に、図2のLED駆動回路の変形例である本実施形態のLED駆動回路について、図5を参照して説明する。図5に示す本実施形態のLED駆動回路は、LED2を駆動するための回路であって、定電圧電源1と、NチャネルFET31と、差動増幅器4とを有する。定電圧電源1の正極端子はLED2のアノード端子と接続される。FET31のソース端子は定電圧電源1の負極端子と接続され、FET31のドレイン端子はLED2のカソード端子および差動増幅器4の非反転入力端子に接続される。FET31のゲート端子は差動増幅器4の出力端子と接続される。差動増幅器4の反転入力端子には制御電圧Vctlが入力される。
ここで、定電圧電源1の負極端子を基準電位0Vとし、定電圧電源1の電圧をVDDとし、LED2の順電流をIfとし、LED2の順電圧をVfとし、FET31のドレイン電流をIdとし、FET31のドレイン−ソース間電圧をVdsとし、FET31のゲート−ソース間電圧をVgsとする。差動増幅器4の入力端子への電流は微小なので、ほぼIf=Idとなる。
今、Vctl>VDD−Vfとすると、Vgsが減少する。NチャネルFETでは、Vgsが減少するとIdが減少する、即ちIfが減少する。LEDでは、Ifが減少するとVfが減少する。逆に、Vctl<VDD−Vfとすると、Vgsが増加する。NチャネルFETでは、Vgsが増加するとIdが増加する、即ちIfが増加する。LEDでは、Ifが増加するとVfが増加する。このようにして、下記の式(6)を満たす点で落ち着く。
Vf=VDD−Vctl ・・・ (6)
また、この回路では前述の式(4)が成立つ。
また、この回路では前述の式(4)が成立つ。
以上のように、図5のLED駆動回路でも、Vctlを制御することにより発光光束を調節でき、また、従来よりもLEDの順電流を増やすことができ、故に、従来よりもLEDを明るく発光させられる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態のLED駆動回路について説明する。本発明の第2の実施形態のLED駆動回路は、LEDの温度依存性を補正するための例である。
次に、本発明の第2の実施形態のLED駆動回路について説明する。本発明の第2の実施形態のLED駆動回路は、LEDの温度依存性を補正するための例である。
先ず、本発明の第2の実施形態のLED駆動回路の構成について、図6の回路図を参照して説明する。
図6に示す本実施形態のLED駆動回路は、LED2を駆動するための回路であって、定電圧電源1と、NチャネルFET31と、差動増幅器4と、抵抗器51および52とを有する。定電圧電源1の負極端子にはLED2のカソード端子と抵抗器52の一端とが接続される。FET31のドレイン端子は定電圧電源1の正極端子と接続され、FET31のソース端子はLED2のアノード端子および差動増幅器4の反転入力端子に接続される。FET31のゲート端子は差動増幅器4の出力端子と接続される。差動増幅器4の非反転入力端子には抵抗器51の一端と抵抗器52の残りの端子とが接続される。抵抗器51の残りの端子には制御電圧Vctlが入力される。
図6のLED駆動回路は、図2のLED駆動回路とは抵抗器51および52の部分が異なる。図6の回路の動作は、基本的には図2の回路と同様であり、前述の式(4)が成立つ。以降、図2の回路と異なる所を中心に説明する。
ここで、抵抗器51の抵抗値をR1、抵抗器52の抵抗値をR2とする。本回路は、差動増幅器4の両入力が等しくなるように働くので、下記の式(7)を満たす点で落ち着く。
Vf=Vctl・R2/(R1+R2) ・・・ (7)
図9を参照しながら前述したようにLEDは温度依存性があり、周囲温度が上昇すると発光光束L/順電圧Vfは下がる。ここで、L/Vf=αとすると、式(7)より式(8)が成立つ。
図9を参照しながら前述したようにLEDは温度依存性があり、周囲温度が上昇すると発光光束L/順電圧Vfは下がる。ここで、L/Vf=αとすると、式(7)より式(8)が成立つ。
L=α・Vctl・R2/(R1+R2) ・・・ (8)
周囲温度の上昇によるLEDの発光光束Lの低下を軽減するためには、抵抗器51の抵抗値R1が温度上昇につれて抵抗値が下がるものを選ぶとよい。例えば、抵抗器51として、NTC(Negative Temperature Coefficient,負の温度係数)サーミスタを用いるとよい。あるいは、抵抗器52の抵抗値R2が温度上昇につれて抵抗値が上がるものを選んでもよい。例えば、抵抗器52として、PTC(Positive Temperature Coefficient,正の温度係数)サーミスタを用いてもよい。
周囲温度の上昇によるLEDの発光光束Lの低下を軽減するためには、抵抗器51の抵抗値R1が温度上昇につれて抵抗値が下がるものを選ぶとよい。例えば、抵抗器51として、NTC(Negative Temperature Coefficient,負の温度係数)サーミスタを用いるとよい。あるいは、抵抗器52の抵抗値R2が温度上昇につれて抵抗値が上がるものを選んでもよい。例えば、抵抗器52として、PTC(Positive Temperature Coefficient,正の温度係数)サーミスタを用いてもよい。
但し、図9について前述したように、必ずしも温度上昇するとL/Vfが下がるわけではない。使用するLEDの温度特性に合わせて、補正するようにするとよい。
以上のように、図6に示す本実施形態のLED駆動回路は、差動増幅器の非反転入力端子に温度依存性素子を含む回路を接続することにより、周囲温度が変化することによるLEDの発光光束の変化を低減することができる。また、Vctlを制御することにより発光光束を調節でき、更に、従来よりもLEDの順電流を増やすことができ、故に、従来よりもLEDを明るく発光させられる。
次に、LEDの温度依存性を補正するLED駆動回路の構成について、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態におけるLED駆動回路の他の構成を示す回路図であり、図6のLED駆動回路の変形である。
図7に示す本実施形態のLED駆動回路は、LED2を駆動するための回路であって、定電圧電源1と、NチャネルFET31と、差動増幅器4と、抵抗器53および54とを有する。定電圧電源1の負極端子にはLED2のカソード端子と抵抗器54の一端とが接続される。FET31のドレイン端子は定電圧電源1の正極端子と接続され、FET31のソース端子はLED2のアノード端子および抵抗器53の一端とが接続される。FET31のゲート端子は差動増幅器4の出力端子と接続される。差動増幅器4の反転入力端子には抵抗器53の残りの端子と抵抗器54の残りの端子とが接続される。差動増幅器4の非反転入力端子には制御電圧Vctlが入力される。
図7のLED駆動回路は、図2のLED駆動回路とは抵抗器53および54の部分が異なる。図7の回路の動作は、基本的には図2の回路と同様であり、前述の式(4)が成立つ。以降、図2の回路と異なる所を中心に説明する。
ここで、抵抗器53の抵抗値をR3、抵抗器54の抵抗値をR4とする。本回路は、差動増幅器4の両入力が等しくなるように働くので、下記の式(9)を満たす点で落ち着く。
Vf・R4/(R3+R4)=Vctl ・・・ (9)
図9を参照しながら前述したようにLEDは温度依存性があり、周囲温度が上昇すると発光光束L/順電圧Vfは下がる。ここで、L/Vf=αとすると、上記の式(9)より下記の式(10)が成立つ。
図9を参照しながら前述したようにLEDは温度依存性があり、周囲温度が上昇すると発光光束L/順電圧Vfは下がる。ここで、L/Vf=αとすると、上記の式(9)より下記の式(10)が成立つ。
L=α・Vctl・(1+R3/R4) ・・・ (10)
周囲温度の上昇によるLEDの発光光束Lの低下を軽減するためには、抵抗器53の抵抗値R3が温度上昇につれて抵抗値が上がるものを選ぶとよい。例えば、抵抗器53として、PTCサーミスタを用いるとよい。あるいは、抵抗器54の抵抗値R4が温度上昇につれて抵抗値が下がるものを選んでもよい。例えば、抵抗器54として、NTCサーミスタを用いてもよい。
周囲温度の上昇によるLEDの発光光束Lの低下を軽減するためには、抵抗器53の抵抗値R3が温度上昇につれて抵抗値が上がるものを選ぶとよい。例えば、抵抗器53として、PTCサーミスタを用いるとよい。あるいは、抵抗器54の抵抗値R4が温度上昇につれて抵抗値が下がるものを選んでもよい。例えば、抵抗器54として、NTCサーミスタを用いてもよい。
但し、図9について前述したように、必ずしも温度上昇するとL/Vfが下がるわけではない。使用するLEDの温度特性に合わせて、補正するようにするとよい。
このように差動増幅器4の反転入力端子または/および非反転入力端子に、温度依存性素子を有する回路を接続して、周囲温度が変化することによるLED2の温度依存性を打ち消すようにすることにより、周囲温度が変化することによるLED2の発光光束の変化を低減することができる。
以上のように、図7に示す本実施形態のLED駆動回路は、差動増幅器4の反転入力端子に温度依存性素子を有する回路を接続することにより、周囲温度が変化することによるLEDの発光光束の変化を低減することができる。また、Vctlを制御することにより発光光束を調節でき、更に、従来よりもLEDの順電流を増やすことができ、故に、従来よりもLEDを明るく発光させられる。
LEDの発光光束は、LEDの自己発熱による影響も受けるので、図6や図7のLED駆動回路で用いるサーミスタをLEDの近辺に置くと、LEDの発光光束の温度依存性をより効果的に低減できる。
1 定電圧電源
2 LED
3 電流制御素子
4 差動増幅器
31 NチャネルFET
32 PチャネルFET
51 抵抗器
52 抵抗器
53 抵抗器
54 抵抗器
2 LED
3 電流制御素子
4 差動増幅器
31 NチャネルFET
32 PチャネルFET
51 抵抗器
52 抵抗器
53 抵抗器
54 抵抗器
Claims (5)
- LEDを駆動するLED駆動回路であって、
前記LEDと直列に接続された定電圧電源と、
前記LEDと直列に接続された電流制御素子と、
前記LEDの順方向電圧および前記LEDの発光光束を調節するための制御電圧を入力し、前記順方向電圧と前記制御電圧との差を増幅して前記電流制御素子に流れる電流を制御するための制御信号として出力する差動増幅器と、
を備えているLED駆動回路。 - 前記電流制御素子が、
前記制御信号がゲート端子に入力され、ドレイン端子が前記定電圧電源の正極端子に接続され、ソース端子が前記LEDのアノード端子および前記差動増幅器の反転入力端子に接続されたNチャネルFETである請求項1記載のLED駆動回路。 - 前記電流制御素子が、
前記制御信号がゲート端子に入力され、ソース端子が前記定電圧電源の正極端子に接続され、ドレイン端子が前記LEDのアノード端子および前記差動増幅器の非反転入力端子に接続されたPチャネルFETである請求項1記載のLED駆動回路。 - 前記電流制御素子が、
前記制御信号がゲート端子に入力され、ソース端子が前記定電圧電源の負極端子に接続され、ドレイン端子が前記LEDのカソード端子および前記差動増幅器の非反転入力端子に接続されたNチャネルFETである請求項1記載のLED駆動回路。 - 前記差動増幅器の反転入力端子または/および非反転入力端子には、温度依存性素子を有する回路が接続されている請求項1から4のいずれか1項記載のLED駆動回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005033349A JP2006222219A (ja) | 2005-02-09 | 2005-02-09 | Led駆動回路 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005033349A JP2006222219A (ja) | 2005-02-09 | 2005-02-09 | Led駆動回路 |
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JP2005033349A Pending JP2006222219A (ja) | 2005-02-09 | 2005-02-09 | Led駆動回路 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113924661A (zh) * | 2019-05-28 | 2022-01-11 | 株式会社村田制作所 | Led驱动电路 |
-
2005
- 2005-02-09 JP JP2005033349A patent/JP2006222219A/ja active Pending
Cited By (2)
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CN113924661A (zh) * | 2019-05-28 | 2022-01-11 | 株式会社村田制作所 | Led驱动电路 |
CN113924661B (zh) * | 2019-05-28 | 2024-02-13 | 株式会社村田制作所 | Led驱动电路 |
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