JP2006220782A - レーザー走査装置 - Google Patents

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悦子 芝田
Yoshiki Sugimaru
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Abstract

【課題】 装置の大型化やコスト上昇を招くことなく、走査レンズ系の樹脂成形レンズに対する金型の加工誤差の影響を小さくし、副走査方向の像面湾曲を抑える。
【解決手段】 レーザー走査装置の偏向器は、スリットの中心を通って偏向器に入射する光源からの光線が、偏向器の反射面に対して副走査方向に傾斜して入射するように設けられる。これにより、走査光学系の樹脂成形レンズの自由曲面9a上での走査軌跡Pは、略円弧形状となる。一方、走査光学系の樹脂成形レンズは、主走査方向端部よりも主走査方向中央部が副走査方向に突出する加工軌跡Qとなるように、上記自由曲面9aを形作る面が加工された金型を用いて成形される。このような加工軌跡Qを実現することにより、加工軌跡Qを例えば副走査方向に突出する円弧状にして、円弧状の走査軌跡Pに一致させることが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レーザー光を走査しながら被走査面(例えば感光体)上に画像を記録するレーザー走査装置に関するものである。
レーザー走査装置の分野では、コスト低減を図るべく、走査レンズに樹脂成形レンズが使用されるようになってきており、しかも、諸収差を補正すべく、この樹脂成形レンズのレンズ面に、自由曲面が使用されるようになってきている。このような樹脂成形レンズを成形する金型は、上記自由曲面を形作る面にメッキ層を形成し、このメッキ層を超精密自由曲面加工機と呼ばれるラスターフライカット方式の加工機でフライカット(切削)することにより作られる。
より詳細には、図5に示すように、単結晶ダイヤモンドバイト101を有する工具102を使用し、この工具102を回転させながら、金型103のメッキ層104を少しずつ切削していく。そして、加工位置をXY平面内で制御しながら、Z方向に多数回切削を繰り返す。なお、ここでは、主走査方向をY方向とし、副走査方向をZ方向とし、YZ平面に垂直な方向をX方向としている。したがって、このようなラスターフライカット方式によって加工された金型103のYZ平面内での加工軌跡は、Y軸に平行な直線形状となる。
ところで、上述の加工方法では、回転対称面を加工するための旋盤加工と比べて加工時間が長いため、温度変化や工具の磨耗などの影響が加工誤差となって現れやすい。
一方、レーザー走査装置では、被走査面の主走査方向に直線状の軌跡を描くようにするため、光源からの光束を偏向器(例えばポリゴンミラー)で反射偏向させ、走査レンズ系の自由曲面上でも主走査方向に略直線状の軌跡を描くようにしている。
ここで、一般的に、1つの偏向器に対して光源が1つの場合、偏向器に入射する光束は、偏向器の反射面に対して副走査方向に角度を持つ必要がなく、偏向器から走査レンズ系に入射する光束の軌跡を、走査レンズ系の自由曲面上で完全に主走査方向に沿った直線とすることができる。この場合、走査レンズ系の自由曲面上で、1ラインの走査で使用する副走査方向の範囲は狭く、上記走査レンズ系に対する金型の上記加工誤差の影響は少ない。
これに対して、カラープリンタなどで使用されるタンデム型のレーザー走査装置では、光源および被走査面は複数あるが、それらの間に配置される偏向器は1つである。走査光学系も少なくとも偏向器側の素子は共通で1つしかないが、走査光学系と被走査面との間で光路を分離する必要があるため、光束を分離する位置で副走査方向に光束がある程度離れていることが必要である。そのために、偏向器に入射する光束に副走査方向の角度を持たせることが多い(以下、斜め入射と呼ぶ)。このような場合、偏向器で反射された光束は円錐状の軌跡を描き、走査レンズ系の自由曲面上では略円弧状の軌跡Pとなる(図6参照)。それゆえ、上述の1光源系の場合に比べて、走査レンズ系の自由曲面上で、1ラインの走査で使用する副走査方向の範囲が広くなり、その分、金型の加工誤差の影響が大きくなる。この点について、図6に基づいてさらに詳細に説明する。
図6は、YZ平面内において走査レンズ系の自由曲面上で描かれる光束の走査軌跡Pと、上記自由曲面を形作る金型の面の加工軌跡Qとを併せて示す説明図である。同図に示すように、走査軌跡Pが円弧状であり、加工軌跡QがY軸に平行な場合、上記光束の1ラインの走査による書き始め(SOI)および書き終わり(EOI)に対応する部分は、同一の加工軌跡Q上にあるが、同じライン走査時の中央部(COI)に対応する部分は、SOIおよびEOIとは異なる加工軌跡Q上にある。この場合、上記金型の面上で、1ライン走査時のSOIおよびEOIに対応する部分と、同じライン走査時のCOIに対応する部分との間に、加工軌跡Qの本数分の加工時間の差(ΔT)が存在する。その結果、走査レンズ系の自由曲面に対する金型の加工誤差の影響が大きくなり、副走査方向の像面湾曲が大きくなる。
この加工誤差の影響を抑えるために、例えば特許文献1では、偏向器から出射される光束の円錐状の軌跡を、走査レンズ系の自由曲面の入射面上で直線状となるように補正する補正手段(例えばプリズム、レンズ、非球面ミラー、ホログラム)を設けている。
特開平11−52277号公報
しかし、特許文献1の構成では、光路中に上記補正手段を配置するので、装置の大型化およびコスト上昇を招くという問題が生ずる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、装置の大型化やコスト上昇を招くことなく、走査レンズ系の樹脂成形レンズに対する金型の加工誤差の影響を小さくすることができ、これによって副走査方向の像面湾曲を抑えることができるレーザー走査装置を提供することにある。
本発明のレーザー走査装置は、光を出射する光源と、上記光源の出射光の光束を規制するスリットと、上記スリットにて規制された光束を反射偏向させる偏向器と、自由曲面を少なくとも1面有する樹脂成形レンズを有し、上記偏向器にて反射偏向された光束を上記自由曲面を介して被走査面に導く走査光学系とを備えたレーザー走査装置であって、上記偏向器は、上記スリットの中心を通って該偏向器に入射する上記光源からの光線が、該偏向器の反射面に対して副走査方向に傾斜して入射するように設けられ、上記走査光学系の上記樹脂成形レンズは、主走査方向端部よりも主走査方向中央部が副走査方向に突出する加工軌跡となるように、上記樹脂成形レンズの自由曲面を形作る面が加工された金型を用いて成形されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、スリットにて規制された光源光束は、偏向器に入射し、そこで反射偏向され、走査レンズ系の樹脂成形レンズの自由曲面を介して被走査面に導かれる。ここで、上記の偏向器は、スリットの中心を通って偏向器に入射する光源からの光線が、偏向器の反射面に対して副走査方向に傾斜して入射するように設けられているので、偏向器にて反射偏向される光束は、樹脂成形レンズの自由曲面上では、例えば副走査方向に突出する略円弧状の軌跡(走査軌跡)を描く。なお、略円弧状には、完全な円弧のほか、4次曲線的な形状や、それらに近い形状も含まれる。
一方、走査光学系の樹脂成形レンズは、主走査方向端部よりも主走査方向中央部が副走査方向に突出する加工軌跡となるように、上記樹脂成形レンズの自由曲面を形作る面が加工された金型を用いて成形されている。なお、上記加工軌跡の形状には、完全な円弧のほか、4次曲線的な形状や、それらに近い形状も含まれる。また、走査軌跡および加工軌跡が完全な円弧状またはそれに近似できる形状の場合は、加工軌跡の曲率半径は、走査軌跡の曲率半径と完全に一致していてもよいし、多少ずれていてもよい。
このような構成により、樹脂成形レンズの自由曲面上での走査軌跡と、上記金型の面の加工軌跡とを略一致させるようにすることができる。これにより、金型の面上で、上記自由曲面上での1ラインの走査に必要な領域に対応する領域を加工する際、当該領域の副走査方向における加工時間の差を小さくする(ゼロにする場合も含む)ことができる。その結果、上記金型を用いて成形される樹脂成形レンズに対する上記金型の加工誤差の影響を小さくすることができ、副走査方向の像面湾曲を抑えることができる。
また、加工誤差の影響を小さくして像面湾曲を抑えるにあたり、補正手段等を必要としないので、装置の部品点数が増大することがなく、装置の大型化やコスト上昇を招くこともない。
また、本発明のレーザー走査装置は、上述の構成において、上記偏向器を介して上記走査光学系に入射する光が上記樹脂成形レンズの自由曲面上で描く走査軌跡および上記加工軌跡は、それぞれ略円弧状であり、上記各円弧を円周に持つ各円の中心は、それぞれ、上記偏向器に入射する上記光線の反射点を含み、かつ、上記偏向器の回転軸に垂直な平面に対して、上記光源とは反対側に位置していることが望ましい。なお、上記2つの円の半径は、完全に一致していてもよいし、多少ずれていてもよい。
走査軌跡および加工軌跡が略円弧状の場合、上記円弧を円周に持つ2つの円の中心が、偏向器に入射する上記光線の反射点を含み、かつ、上記偏向器の回転軸に垂直な平面に対して、上記光源とは反対側にあれば、走査軌跡と加工軌跡とを略一致させることが容易となる。その結果、樹脂成形レンズに対する金型の加工誤差の影響を小さくして、副走査方向の像面湾曲を抑える上述の効果を容易に得ることができる。
また、本発明のレーザー装置は、上述の構成において、走査軌跡と加工軌跡とが略一致していることが望ましい。これにより、樹脂成形レンズに対する金型の加工誤差の影響を確実に小さくして、副走査方向の像面湾曲を確実に抑えることができる。
本発明によれば、走査軌跡と加工軌跡とを略一致させることができるので、上記金型の面上で、樹脂成形レンズの自由曲面上での1ラインの走査に必要な領域に対応する領域の副走査方向における加工時間の差を小さくすることができる。その結果、上記金型を用いて成形される樹脂成形レンズに対する金型の加工誤差の影響を小さくして、副走査方向の像面湾曲を抑えることができる。
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、各図面においては、主走査方向をY方向、副走査方向をZ方向、YZ平面に垂直な方向をX方向として示している。
図2は、本実施形態に係るレーザー走査装置の概略の構成を示す斜視図である。このレーザー走査装置は、タンデム型のレーザー走査装置であり、光源1と、コリメータレンズ2と、スリット3と、シリンダレンズ4と、偏向器5と、走査レンズ系6と、被走査面7(例えば感光体)とを有している。なお、本実施形態では、説明の便宜上、光源1および被走査面7を1個だけ図示して説明する。
光源1は、レーザー光を出射する光源である。コリメータレンズ2は、光源1が発したレーザー光を略平行光に変換する。スリット3は、コリメータレンズ2を介して入射する光源1の出射光束を規制する。シリンダレンズ4は、入射光を副走査方向にのみ集光させる。
偏向器5は、スリット3にて規制され、シリンダレンズ4を介して入射する光束を反射偏向させるものであり、複数の反射面を有する回転多面鏡(ポリゴンミラー)で構成されている。本実施形態では、偏向器5は、スリット3の中心を通って偏向器5に入射する光源1からの光線が、偏向器5の反射面に対して副走査方向に傾斜して入射するように設けられている。
走査レンズ系6は、偏向器5にて反射偏向された光束を被走査面7に導くものであり、ガラスまたは樹脂からなる複数のレンズ8・9で構成されている。本実施形態では、走査レンズ系6において、被走査面7側のレンズ9が樹脂で構成されており、金型で成形される樹脂成形レンズとなっている。このレンズ9は、自由曲面9aを少なくとも1面有している。つまり、自由曲面9aは、光入射側または光射出側の少なくとも一方に設けられている。
上記構成において、光源1の発したレーザー光は、コリメータレンズ2によって略平行光に変換された後、スリット3にてその光束を規制され、シリンダレンズ4によって、偏向器5の反射面の近傍で副走査方向にのみ集光される。このとき、スリット3を通過する光線(主光線)は、偏向器5の反射面に副走査方向に角度を持って入射(斜め入射)する。偏向器5によって反射偏向された光束は、偏向器5の回転によって主走査方向に走査されながら、走査レンズ系6の自由曲面9aを介して被走査面7上に集光される。
次に、本実施形態における走査レンズ系6の樹脂成形レンズの詳細について説明する。
図3は、偏向器5に斜め入射し、そこで反射偏向された主光線の軌跡を示している。光源1からの主光線は、偏向器5で反射されるが、偏向器5の反射面に対して斜め入射するため、上記反射面にて反射された光線は、偏向角ごとに副走査方向に異なる角度で反射される。この結果、走査レンズ系6の自由曲面9aの入射面上では、円弧状の軌跡が描かれる。以下では、この軌跡を走査軌跡Pと称することとする。
一方、図4は、走査軌跡Pを円周に持つ円の中心Oと、光源1との位置関係を示している。本実施形態のように、光源1からの光線が偏向器5に斜め入射することにより走査軌跡Pが円弧状となる場合、上記中心Oは、偏向器5の反射面に入射する光線の反射点5bを含み、かつ、偏向器5の回転軸5aに垂直な平面Aに対して、光源1とは反対側に位置している。
このような円弧状の走査軌跡Pがレンズ9の自由曲面9a上で描かれる本実施形態では、自由曲面9aを形作る金型の面の加工軌跡Qが上記の走査軌跡Pと一致するように金型の上記面を加工し、走査軌跡Pと加工軌跡Qとが合うようにレンズ9を配置している。より詳細に説明すると、以下の通りである。
図1は、YZ平面内においてレンズ9の自由曲面9a上で描かれる光束の走査軌跡Pと、上記自由曲面を形作る金型の面の加工軌跡Qとを併せて示す説明図である。本実施形態では、主走査方向端部よりも主走査方向中央部が副走査方向に突出する加工軌跡Qとなるように、金型の上記面をラスターフライカット方式によって加工している。そして、そのように上記面が加工された金型を用いて、レンズ9が樹脂成形されている。
このような加工軌跡Qを実現することにより、加工軌跡Qを例えば副走査方向に突出する円弧状にすることができるので、その加工軌跡Qを図1に示すように円弧状の走査軌跡Pに一致させることが可能となる。つまり、光源光束の1ラインの走査によって描かれる円弧状の走査軌跡Pの主走査方向端部(書き始め(SOI)および書き終わり(EOI))と金型の面で対応する部分と、走査軌跡Pの主走査方向中央部(COI)と金型の面で対応する部分とを、1本の加工軌跡Q上に位置させることができる。
これにより、走査軌跡Pの主走査方向端部と金型の面で対応する部分と、走査軌跡Pの主走査方向中央部と金型の面で対応する部分とで、副走査方向における加工時間の差を無くすことができる。その結果、自由曲面9aに対する金型の加工誤差の影響を小さくして、副走査方向の像面湾曲を抑えることができ、良好な光学特性のレーザー走査装置を実現することができる。
なお、図1のように加工軌跡Qが円弧状の走査軌跡Pと一致している場合、円弧状の加工軌跡Qを円周に持つ円の中心O’は、上述した中心Oと一致する(図4参照)。つまり、中心O’は、偏向器5の反射面に入射する光線の反射点5bを含み、かつ、偏向器5の回転軸5aに垂直な平面Aに対して、光源1とは反対側に位置する。
ところで、以上では、走査軌跡Pと加工軌跡Qとが完全に一致する場合について説明したが、例えば上記2つの軌跡の曲率半径が異なることによって走査軌跡Pと加工軌跡Qとが完全に一致しない場合であっても、走査軌跡Pを円周に持つ円の中心Oと、加工軌跡Qを円周に持つ中心O’とが、両方とも、上記の平面Aに対して光源1とは反対側にあれば、ある程度の効果を得ることができる。
つまり、2つの中心O、O’が上記のように位置していれば、走査軌跡Pの主走査方向端部と金型の面で対応する部分と、走査軌跡Pの主走査方向中央部と金型の面で対応する部分とは、同じ加工軌跡Qの上に位置するとは必ずしも言えないが、この場合でも、加工軌跡Qが主走査方向に直線状である場合に比べて、これら両者の部分の副走査方向における加工時間の差を小さくすることはできる。したがって、走査軌跡Pおよび加工軌跡Qの曲率半径が異なっていても、上記2つの中心O、O’が上記のように位置していれば、自由曲面9aに対する金型の加工誤差の影響を小さくして、副走査方向の像面湾曲を抑えることができると言える。
また、加工軌跡Qの形状は、走査軌跡Pの形状と完全に一致していなくても、これに近い形状であればよい。例えば、加工軌跡Qは、走査軌跡Pの円弧形状に近い4次曲線的な形状や、円弧にうねりを持った形状であってもよい。この場合でも、加工軌跡QのYZ平面内での形状を円弧に近似したときに、その円弧を円周に持つ円の中心が、上記の平面Aに対して光源1と反対側に位置していれば、本実施形態の効果をある程度得ることができる。
また、走査軌跡Pは、走査光学系6における偏向器5側のレンズ8の副走査方向の屈折の影響で、自由曲面9a上で完全な円弧状になるとは限らず、4次曲線的な形状や、円弧にうねりを持った形状になっている場合も考えられる。しかし、このような場合であっても、加工軌跡Qが走査軌跡Pと一致するか、またはこれに近い形状となるように金型を加工すればよい。この場合でも、加工軌跡QのYZ平面内での形状を円弧に近似したときに、その円弧を円周に持つ円の中心が、上記の平面Aに対して光源1と反対側に位置していればよい。
以上のことから、走査軌跡Pおよび加工軌跡Qがそれぞれ略円弧状(円弧状、4次元的な形状、円弧にうねりを持った形状を含む)である場合、走査軌跡Pと加工軌跡Qとを略一致(完全一致も含む)させるためには、上記各円弧を円周に持つ各円の中心が、それぞれ、上記平面Aに対して光源1とは反対側に位置していればよいと言える。また、逆に、このような位置関係を満たすことにより、走査軌跡Pと加工軌跡Qとを略一致させることができると言える。
本発明の実施の一形態に係るレーザー走査装置において、YZ平面内における光束の走査軌跡と金型の面の加工軌跡とを併せて示す説明図である。 上記レーザー走査装置の概略の構成を示す斜視図である。 上記レーザー走査装置の偏向器に斜め入射し、そこで反射偏向された主光線の軌跡を示す説明図である。 上記走査軌跡を円周に持つ円の中心と光源との位置関係を示す説明図である。 金型加工機による従来の金型の加工方法を示す説明図である。 YZ平面内における光束の走査軌跡と従来の加工方法による金型の面の加工軌跡とを併せて示す説明図である。
符号の説明
1 光源
3 スリット
5 偏向器
5a 回転軸
5b 反射点
6 走査レンズ系
7 被走査面
9 レンズ(樹脂成形レンズ)
9a 自由曲面
A 平面
O 中心
O’ 中心
P 走査軌跡
Q 加工軌跡

Claims (3)

  1. 光を出射する光源と、
    上記光源の出射光の光束を規制するスリットと、
    上記スリットにて規制された光束を反射偏向させる偏向器と、
    自由曲面を少なくとも1面有する樹脂成形レンズを有し、上記偏向器にて反射偏向された光束を上記自由曲面を介して被走査面に導く走査光学系とを備えたレーザー走査装置であって、
    上記偏向器は、上記スリットの中心を通って該偏向器に入射する上記光源からの光線が、該偏向器の反射面に対して副走査方向に傾斜して入射するように設けられ、
    上記走査光学系の上記樹脂成形レンズは、主走査方向端部よりも主走査方向中央部が副走査方向に突出する加工軌跡となるように、上記樹脂成形レンズの自由曲面を形作る面が加工された金型を用いて成形されていることを特徴とするレーザー走査装置。
  2. 上記偏向器を介して上記走査光学系に入射する光が上記樹脂成形レンズの自由曲面上で描く走査軌跡および上記加工軌跡は、それぞれ略円弧状であり、
    上記各円弧を円周に持つ各円の中心は、それぞれ、上記偏向器に入射する上記光線の反射点を含み、かつ、上記偏向器の回転軸に垂直な平面に対して、上記光源とは反対側に位置していることを特徴とする特徴とする請求項1に記載のレーザー走査装置。
  3. 上記走査軌跡と上記加工軌跡とは、略一致していることを特徴とする請求項2に記載のレーザー走査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012016788A1 (de) * 2012-08-23 2014-02-27 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Laserscanner mit rotatorisch angetriebenem Umlenkspiegel

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DE102012016788A1 (de) * 2012-08-23 2014-02-27 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Laserscanner mit rotatorisch angetriebenem Umlenkspiegel

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