JP2006218962A - 油圧パワーステアリング装置 - Google Patents

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勝之 大口
Takashi Ohata
貴史 大畑
Yoshimi Kotake
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Abstract

【課題】運転状態に応じて操舵補助力を変化させる油圧パワーステアリング装置において、コンパクトな構造により操舵補助力の急変を防止し、良好な操舵フィーリングを得る。
【解決手段】操舵補助力発生用の油圧を制御するための操舵トルクに応じた入出力シャフトの弾性的な相対回転を、受圧部に油圧を作用させることで規制する。受圧部に作用する油圧を車両の運転状態に応じて調節する油圧調節機構60は、受圧部への圧油供給路80における可変絞り61の開度変更方向に移動可能な第1スプール60aを有する。油圧調節機構60により調節される油圧の上昇速度を制限する昇圧速度制限機構70は、第1スプール60a内に配置された第2スプール70aに、弾力付与部72によって圧油供給路80の開度増加方向に向かう推力として弾力を付与し、受圧部に作用する油圧の上昇速度に応じて圧油供給路80の開度減少方向に向かう推力を付与する。
【選択図】図6

Description

本発明は、車速等の運転状態に応じて操舵補助特性を変更可能な油圧パワーステアリング装置に関する。
操舵補助力発生用の油圧アクチュエータに供給される圧油の油圧を、操舵トルクに応じた入出力シャフトの弾性的な相対回転量に応じて制御する制御バルブと、入出力シャフトの相対回転を受圧部に受ける油圧に応じて規制する規制手段と、その受圧部への圧油供給路に設けられた可変絞りの開度変更方向に移動可能なスプールを有し、そのスプールを車両の運転状態に応じて移動させることで、その受圧部が受ける油圧を調節する油圧調節機構とを備える油圧パワーステアリング装置が従来から用いられている。これにより、車速等の運転状態に応じて操舵補助力を変化させ、高車速での走行安定性や低車速での操縦性を向上することができる。
上記のような油圧パワーステアリング装置において、入出力シャフトの相対回転を規制する油圧が急上昇すると操舵補助力が急激に低下し、操舵フィーリングが低下してしまう。そこで、規制手段の受圧部が受ける油圧が大きくなると、車両の運転状態に応じて移動するスプールを、その受圧部への圧油供給路の開度を小さくする方向に移動させるフィードバック制御を行うことが提案されている(特許文献1参照)。
特開平7−144654号公報
しかし、上記従来技術においては、単一のスプールを車両の運転状態と受圧部が受ける油圧の両者に応じて制御しようとするものであるため、十分に満足できる操舵フィーリングを得るのは困難であった。そこで、車両の運転状態に応じて移動するスプールとは別個のスプールを、受圧部が受ける油圧に応じて移動させることが考えられる。しかし、複数のスプールを設けると装置が大型化するという問題がある。本発明は、そのような問題を解決することのできる油圧パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明の油圧パワーステアリング装置は、操舵補助力発生用の油圧アクチュエータと、操舵トルクに応じて弾性的に相対回転する入出力シャフトと、前記油圧アクチュエータに供給される圧油の油圧を、前記入出力シャフトの相対回転量に応じて制御する制御バルブと、前記入出力シャフトの相対回転を受圧部に受ける油圧に応じて規制する規制手段と、前記受圧部が受ける油圧を調節する油圧調節機構と、前記油圧調節機構により調節される油圧の上昇速度を制限する昇圧速度制限機構とを備え、前記油圧調節機構は、前記受圧部への圧油供給路における可変絞りの開度変更方向に移動可能な第1スプールと、前記第1スプールを車両の運転状態に応じて移動させるスプール駆動部とを有し、前記昇圧速度制限機構は、前記圧油供給路の開閉方向に移動可能に前記第1スプール内に配置された第2スプールと、前記第2スプールに前記圧油供給路の開度増加方向に向かう推力として弾力を付与する弾力付与部と、前記受圧部に作用する油圧の上昇速度に応じて前記圧油供給路の開度減少方向に向かう推力を前記第2スプールに付与する推力付与手段とを有する。
本発明によれば、車両の運転状態に応じて第1スプールが移動することで規制手段の受圧部が受ける油圧が調節され、入出力シャフトの相対回転量に応じた操舵補助力が調節される。受圧部が受ける油圧の上昇速度が大きくなると、第1スプール内で第2スプールを弾力に抗して圧油供給路の開度減少方向に向かわせる推力が増大し、受圧部に供給される圧油が減少するので、受圧部が受ける油圧の上昇速度が制限される。これにより、車両の運転状態に応じて移動する第1スプールとは別個の第2スプールを、規制手段の受圧部が受ける油圧の上昇速度に応じて移動させることができ、十分に満足できる操舵フィーリングを得ることができる。しかも、第2スプールは第1スプール内に配置されるので装置を小型化することができる。
前記第1スプールは、前記可変絞りと前記受圧部との間における前記圧油供給路の一部を構成する中央孔を有し、前記第2スプールは、前記第1スプールの中央孔に挿入されることで前記第1スプール内に配置されると共に、前記第1スプールの中央孔に通じることで前記圧油供給路の一部を構成する中央孔を有し、前記受圧部に作用する油圧の上昇速度に応じて前記第2スプールの中央孔において圧油が絞られることで前記第2スプールに作用する油圧により、前記圧油供給路の開度減少方向に向かう推力が前記第2スプールに付与されるのが好ましい。これにより、圧油供給路の開度減少方向に向かう推力を、受圧部に作用する油圧の上昇速度に応じて迅速かつ確実に第2スプールに付与する推力付与手段を、簡単な構成により設けることができる。
本発明によれば、車速等の運転状態に応じて操舵補助力を変化させる油圧パワーステアリング装置において、コンパクトな構造により操舵補助力の急変を防止し、良好な操舵フィーリングを得ることができる。
図1に示すラックピニオン式油圧パワーステアリング装置1は、車両のステアリングホイール(図示省略)に連結される入力シャフト2と、入力シャフト2に操舵トルクに応じて弾性的に相対回転するようトーションバー6を介して同軸中心に連結される出力シャフト3を備えている。トーションバー6は入力シャフト2を貫通し、ピン4を介して入力シャフト2に連結され、セレーション5を介して出力シャフト3に連結され、これにより入力シャフト2と出力シャフト3は操舵トルクに応じて同軸中心に弾性的に相対回転する。入力シャフト2の一端側はベアリング8を介してハウジング7により支持される。入力シャフト2の他端側は、出力シャフト3の一端側に形成された凹部に挿入されると共に、その凹部の内周によりブッシュ12を介して支持される。出力シャフト3は、ベアリング10、11を介してハウジング7により回転可能に支持されている。出力シャフト3の他端側外周にピニオン15が一体的に形成され、ピニオン15に噛み合うラック16に車輪(図示省略)が連結される。これにより、操舵による入力シャフト2の回転は、トーションバー6を介してピニオン15に伝達され、ピニオン15の回転によりラック16は車両幅方向に移動し、ラック16の移動により車両の舵角が変化する。なお、ラック16を支持するサポートヨーク40がバネ41の弾力によりラック16に押し付けられている。
操舵補助力発生用油圧アクチュエータとして油圧シリンダ20が設けられている。油圧シリンダ20は、ハウジング7と一体のシリンダチューブと、ラック16に一体化されるピストン21を備え、シリンダチューブ内にピストン21により仕切られる油室22、23が形成されている。
油圧シリンダ20はロータリー式油圧制御バルブ30に接続されている。制御バルブ30は、ハウジング7に回転可能に挿入された筒状の第1バルブ部材31と、第1バルブ部材31に同軸中心に相対回転可能に挿入された第2バルブ部材32を有する。第1バルブ部材31は出力シャフト3にピン82を介して同軸中心に同行回転するように連結され、第2バルブ部材32は入力シャフト2の外周に同軸中心に同行回転するよう一体的に成形されている。制御バルブ30は、両バルブ部材31、32の相対回転により入出力シャフト2、3の相対回転量に応じて油圧シリンダ20に供給される圧油の油圧を制御する。すなわち、ハウジング7に、圧油吐出用ポンプ42に接続されるポートと、タンク43に接続されるポートと、油圧シリンダ20の一方の油室22に接続されるポートと、他方の油室23に接続されるポートが設けられ、各ポートは両バルブ部材31、32の間における流路27を介して互いに連通する。その流路27における絞り部の開度が両バルブ部材31、32の相対回転量に応じて変化する。例えば図2に示すように、第1バルブ部材31の内周における複数の第1溝48の軸方向縁と、第2バルブ部材32の外周における複数の第2溝49の軸方向縁との間が絞り部A、B、C、Dとされ、一方の油室22に通じる第1溝48と他方の油室23に通じる第1溝48とが周方向において交互に配置され、ポンプ42に通じる第2溝49とトーションバー6と入力シャフト2との間を介してタンク43に通じる第2溝49とが周方向において交互に配置される。これにより、図3に示す油圧回路が構成される。操舵が行なわれていない時は、各絞り部A、B、C、Dが開き油圧は上昇しないので操舵補助力は発生しない。右操舵時は、両バルブ部材31、32の相対回転量に応じて絞り部A、Dの開度が大きくなり、絞り部B、Cの開度が小さくなり、一方の油室22に圧油が供給され、他方の油室23からタンク43に油が還流し、その相対回転量に応じた右方向への操舵補助力を油圧シリンダ20は発生する。左操舵時は、絞り部A、B、C、Dの開度が右操舵時と逆になり、その相対回転量に応じた左方向への操舵補助力を油圧シリンダ20は発生する。
図4、図5に示すように、出力シャフト3と同行回転する複数の球形押し付け部材(受圧部)52を有する規制手段50が設けられている。規制手段50は、押し付け部材52が受ける油圧に応じて入出力シャフト2、3の相対回転を規制する。すなわち、出力シャフト3の一端側に周方向等間隔をおいて、深さ方向が入出力シャフト2、3の軸方向に沿う複数のガイド孔51が形成される。各ガイド孔51の一端は、入力シャフト2の外周に一体化された環状部材54に形成された被押し付け部54aに対向するように開口する。押し付け部材52は、ガイド孔51にシール部材を介して挿入され、入出力シャフト2、3の軸方向に沿って被押し付け部54aに対して近接する方向と離隔する方向とに往復移動可能とされている。なお、押し付け部材52に弾力を作用させるバネ53aがガイド孔51に挿入され、その弾力は被押し付け部54aを押し付けることがないように押し付け部材52の位置を保持する程度に設定される。被押し付け部54aは、入出力シャフト2、3の軸方向視で環状の溝とされている。出力シャフト3の外周とハウジング7の内周との間をシールする一対のシール部材55、56が軸方向間隔をおいて設けられ、両シール部材55、56の間において出力シャフト3の外周に周溝3a″が形成され、周溝3a″は各ガイド孔51に油路3bを介して通じる。これにより、ガイド孔51の内面と押し付け部材52との間は油室57とされる。
図1、図6に示すように、押し付け部材52が受ける油圧を調節する油圧調節機構60と、油圧調節機構60により調節される油圧の上昇速度を制限する昇圧速度制限機構70が設けられ、油室57はポンプ42に油圧調節機構60を介して接続される。
油圧調節機構60は、ハウジング7に一体化された補助ハウジング7′と、補助ハウジング7′に形成された保持孔7a′に軸方向移動可能に挿入された筒状第1スプール60aと、第1スプール60aを車両の運転状態に応じて移動させるスプール駆動部を構成するアクチュエータ66を有する。補助ハウジング7′に、ポンプ42の吐出側を制御バルブ30を介して保持孔7a′に接続する圧油導入ポート7aと、油室57を保持孔7a′に接続する圧油送り出しポート7bが形成されている。保持孔7a′の内周に圧油導入ポート7aに通じる内周溝7a″が形成されている。第1スプール60aは、第1外周溝60bと、第2外周溝60cと、第1スプール60aの軸心を貫通する中央孔60dを第1外周溝60bに接続する第1径方向孔60eと、中央孔60dを第2外周溝60cに接続する第2径方向孔60fを有する。内周溝7a″と第1外周溝60bの重なり領域が可変絞り61を構成し、第1スプール60aは可変絞り61の開度変更方向に移動し、可変絞り61の開度は第1スプール60aの軸方向移動量に応じて変化する。第2外周溝60cは圧油送り出しポート7bに通じる。
アクチュエータ66は、ソレノイドの発生磁力により変位するロッド66aを有し、ロッド66aの変位により第1スプール60aは軸方向駆動される。すなわち、保持孔7a′の一端を閉鎖する第1プラグ68が補助ハウジング7′にねじ込まれ、第1プラグ68と第1スプール60aの一端の間に圧縮バネ69が配置され、圧縮バネ69の弾力により第1スプール60aの他端がロッド66aに押し付けられる。第1プラグ68のねじ込み量を変化させることで圧縮バネ69の弾力が調節される。アクチュエータ66のソレノイドの発生磁力は、車両の運転状態を検知するセンサからの信号に応じて制御装置67により制御される。本実施形態では、車両の運転状態として車速が検出される。車速が高速になると、可変絞り61の開度が大きくなるようにロッド66aと第1スプール60aは図6の矢印M方向に移動し、車速が低速あるいは停車状態になると、可変絞り61の開度が小さくなるようにロッド66aと第1スプール60aは矢印N方向に移動する。
昇圧速度制限機構70は、第1スプール60aの中央孔60dに同心に挿入された筒状第2スプール70aを有し、第2スプール70aは第1スプール60aに対して軸方向相対移動可能とされている。第2スプール70aは、外周溝70bと、第2スプール70aの軸心を貫通する中央孔70cを外周溝70bに接続する径方向孔70dを有する。これにより、圧油導入ポート7a、内周溝7a″、可変絞り61、第1スプール60aの第1外周溝60b、第1径方向孔60e、中央孔60d、第2スプール70aの中央孔70c、径方向孔70d、外周溝70b、第1スプール60aの第2径方向孔60f、第2外周溝60c、および圧油送り出しポート7bは、ポンプ42から吐出される圧油の押し付け部材52への圧油供給路80を構成する。第2スプール70aの外周溝70bと第1スプール60aの第2径方向孔60fとの間において、第2スプール70aの軸方向移動により圧油供給路80の開度が変更される。すなわち、第2スプール70aは圧油供給路80の開閉方向に移動可能に第1スプール60a内に配置されている。本実施形態では、第2スプール70aが矢印N方向に移動することで圧油供給路80の開度は小さくなり、矢印M方向に移動することで圧油供給路80の開度は大きくなる。
第1スプール60aの中央孔60dの一端に筒状第2プラグ71がねじ込まれ、第2プラグ71と第2スプール70aの一端の間に圧縮バネ72が配置される。圧縮バネ72の弾力により、通常は第2スプール70aの他端が第1スプール60aの中央孔60dの内周段差60d′に押し付けられる。これにより、圧油供給路80の開度増加方向に向かう推力として第2スプール70aに弾力を付与する弾力付与部が圧縮バネ72により構成されている。第2プラグ71のねじ込み量を変化させることで圧縮バネ72の弾力が調節される。
第2スプール70aの中央孔70cは、可変絞り61と押し付け部材52との間における圧油供給路80の一部を構成し、その圧油供給路80における固定絞りとして機能する。これにより、第2スプール70aの中央孔70cにおいて圧油が絞られることで、押し付け部材52に作用する油圧の上昇速度に応じて第2スプール70aの中央孔70cの上流での油圧が増加し、その油圧が作用することで第2スプール70aは圧油供給路80の開度減少方向に向かう。すなわち、第2スプール70aの中央孔70cは、押し付け部材52に作用する油圧の上昇速度に応じて圧油供給路80の開度減少方向に向かう推力を第2スプール70aに付与する推力付与手段を構成する。
上記実施形態においては、車両の運転状態に応じて第1スプール60aが移動することで押し付け部材52が受ける油圧が調節され、入出力シャフト2、3の相対回転量に応じた操舵補助力が調節される。すなわち、高速走行時に可変絞り61の開度が大きくなることで、圧油供給路80を介して押し付け部材52に作用する油圧が増大し、押し付け部材52は被押し付け部54aを押し付けるので、入出力シャフト2、3の相対回転の規制力が増加する。車速が低下する程に可変絞り61の開度が小さくなることで、押し付け部材52に作用する油圧が減少し、入出力シャフト2、3の相対回転の規制力が減少する。よって、操舵トルクの大きさに応じた入出力シャフト2、3の相対回転量に対応する操舵補助力発生用油圧は、高車速時に増加が規制されて走行安定性が図られ、車速が低下する程に増加規制が緩和されて操縦性の向上が図られる。
そして、押し付け部材52が受ける油圧の上昇速度が大きくなると、圧油供給路80における圧油流量が増加することから、その油圧上昇速度に応じて第2スプール70aの中央孔70cの上流での油圧が増加する。これにより、第1スプール60a内で第2スプール70aをバネ72の弾力に抗して圧油供給路80の開度減少方向に向かわせる推力が増大し、押し付け部材52に供給される圧油が減少するので、押し付け部材52が受ける油圧の上昇速度が制限される。
よって、車両の運転状態に応じて移動する第1スプール60aとは別個の第2スプール70aを、押し付け部材52が受ける油圧の上昇速度に応じて移動させることができ、十分に満足できる操舵フィーリングを得ることができる。しかも、第2スプール70aは第1スプール60a内に配置されるので装置1を小型化することができる。
図7は比較例の油圧調節機構160と昇圧速度制限機構170を示す。なお、以下の比較例の説明において上記実施形態と同様部分は同一符号で示す。
油圧調節機構160と昇圧速度制限機構170は、ハウジング7に一体化された補助ハウジング107′を共有する。油圧調節機構160は、補助ハウジング107′に形成された第1保持孔107a′に軸方向移動可能に挿入された筒状第1スプール160aとアクチュエータ166を有する。昇圧速度制限機構170は、補助ハウジング107′に形成された第2保持孔107b′に軸方向移動可能に挿入された筒状第2スプール170aと、第2スプール170aに作用する弾力を発生する弾力発生部171を有する。補助ハウジング107′に、ポンプ42の吐出側を制御バルブ30を介して第1保持孔107a′に接続する圧油導入ポート107aと、油室57を第2保持孔107b′に接続する圧油送り出しポート107bが形成されている。
第1スプール160aに圧油導入ポート107aに通じる外周溝160a′が形成され、第1保持孔107a′に内周溝107a″が形成され、内周溝107a″と外周溝160a′の重なり領域が可変絞り161を構成する。可変絞り161の開度は第1スプール160aの軸方向移動量に応じて変化する。アクチュエータ166は、ソレノイドの発生磁力により変位するロッド166aを有し、ロッド166aの変位により第1スプール160aは軸方向駆動される。すなわち、第1保持孔107a′の一端を閉鎖する第1プラグ168が補助ハウジング107′にねじ込まれ、第1プラグ168と第1スプール160aの一端の間に圧縮バネ169が配置され、圧縮バネ169の弾力により第1スプール160aの他端がロッド166aに押し付けられる。制御装置67は、上記実施形態と同様に車両の運転状態を検知するセンサからの信号に応じてソレノイドの発生磁力を制御する。
補助ハウジング107′に、内周溝107a″を第2保持孔107b′に接続する油路107cが形成され、第2保持孔107b′の内周に第2内周溝107b″が形成され、第2内周溝107b″は圧油送り出しポート107bに通じる。第2スプール170aに、第2外周溝170bと、第2スプール170aの軸心を貫通する中央孔170a′を第2外周溝170bに接続する径方向孔170a″が形成されている。第2内周溝107b″と第2外周溝170bとの間の油路180aが第2スプール170aの移動により開閉される。
第2保持孔107b′の一端を閉鎖する第2プラグ172と他端を閉鎖する第3プラグ173が補助ハウジング107′にねじ込まれる。第2プラグ172と第2スプール170aの一端間に第2圧縮バネ174が配置され、第2圧縮バネ174の弾力により第2スプール170aの他端が第3プラグ173に押し付けられる。すなわち、第2圧縮バネ174は、第2内周溝107b″と第2外周溝170bとの間を開く方向の弾力を第2スプール170aに作用させる。第2プラグ172のねじ込み量の変更により第2圧縮バネ174の弾力が調節される。また、第3プラグ173のねじ込み量の変更により、第2内周溝107b″と第2外周溝170bとの間の油路180aの開度を微調節することができる。
第3プラグ173に、油路107cに連通する外周溝173aと、外周溝173aを第2スプール170aの中央孔170a′に接続する油路173bが形成されている。これにより、圧油導入ポート107a、外周溝160a′、可変絞り161、内周溝107a″、油路107c、外周溝173a、油路173b、中央孔170a′、径方向孔170a″、第2外周溝170b、油路180a、第2内周溝107b″、および圧油送り出しポート107bにより、ポンプ42から吐出される圧油の押し付け部材52への圧油供給路180が構成される。その圧油供給路180における中央孔170a′の一部は小径とされることで固定絞り170cとされている。
車両の運転状態に応じてアクチュエータ166が制御され、高速走行時に可変絞り161の開度が大きくなることで、圧油供給路180を介して押し付け部材52に作用する油圧が増大し、車速が低下する程に可変絞り161の開度が小さくなることで、押し付け部材52に作用する油圧が減少する。第2スプール170aが受ける油圧の上昇速度が大きくなると、圧油供給路180における圧油流量が増加することから、固定絞り170cの上流での油圧増加により第2スプール170aに作用する油圧が増大する。よって、圧油供給路180の開度減少方向に向かう第2スプール170aの推力が増大し、押し付け部材52が受ける油圧の上昇速度が制限される。他は上記実施形態と同様とされている。
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、規制手段の構成は入出力シャフトの相対回転を油圧により規制するものであればよく、押し付け部材が入出力シャフトの軸方向でなく径方向に移動可能に入力シャフトにより保持され、油圧の作用により出力シャフトを押し付けるものでもよい。また、受圧部に作用する油圧を車速以外の例えば舵角のような車両の運転状態に応じて調節してもよい。さらに、本発明はラックピニオン式以外の油圧パワーステアリング装置にも適用でき、例えば出力シャフトがボールスクリューシャフトに一体化されているボールスクリュー式油圧パワーステアリング装置に適用してもよい。
本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装置の縦断面図 本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装置における制御バルブの横断面図 本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装置における油圧回路 本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装置における規制手段の部分側断面図 図4のV−V線断面図 本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装置における油圧調節機構と昇圧速度制限機構の断面図 本発明の比較例の油圧調節機構と昇圧速度制限機構の断面図
符号の説明
2 入力シャフト
3 出力シャフト
20 油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)
30 制御バルブ
50 規制手段
52 押し付け部材(受圧部)
60 油圧調節機構
60a 第1スプール
60d 中央孔
61 可変絞り
66 アクチュエータ(スプール駆動部)
70 昇圧速度制限機構
70a 第2スプール
70c 中央孔(推力付与手段)
72 圧縮バネ(弾力付与部)
80 圧油供給路

Claims (2)

  1. 操舵補助力発生用の油圧アクチュエータと、
    操舵トルクに応じて弾性的に相対回転する入出力シャフトと、
    前記油圧アクチュエータに供給される圧油の油圧を、前記入出力シャフトの相対回転量に応じて制御する制御バルブと、
    前記入出力シャフトの相対回転を受圧部に受ける油圧に応じて規制する規制手段と、
    前記受圧部が受ける油圧を調節する油圧調節機構と、
    前記油圧調節機構により調節される油圧の上昇速度を制限する昇圧速度制限機構とを備え、
    前記油圧調節機構は、前記受圧部への圧油供給路における可変絞りの開度変更方向に移動可能な第1スプールと、前記第1スプールを車両の運転状態に応じて移動させるスプール駆動部とを有し、
    前記昇圧速度制限機構は、前記圧油供給路の開閉方向に移動可能に前記第1スプール内に配置された第2スプールと、前記第2スプールに前記圧油供給路の開度増加方向に向かう推力として弾力を付与する弾力付与部と、前記受圧部に作用する油圧の上昇速度に応じて前記圧油供給路の開度減少方向に向かう推力を前記第2スプールに付与する推力付与手段とを有する油圧パワーステアリング装置。
  2. 前記第1スプールは、前記可変絞りと前記受圧部との間における前記圧油供給路の一部を構成する中央孔を有し、
    前記第2スプールは、前記第1スプールの中央孔に挿入されることで前記第1スプール内に配置されると共に、前記第1スプールの中央孔に通じることで前記圧油供給路の一部を構成する中央孔を有し、
    前記受圧部に作用する油圧の上昇速度に応じて前記第2スプールの中央孔において圧油が絞られることで前記第2スプールに作用する油圧により、前記圧油供給路の開度減少方向に向かう推力が前記第2スプールに付与される請求項1に記載の油圧パワーステアリング装置。
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