JP2006218738A - 熱転写シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 印画における転写濃度が高く、巻取り状態で保存中に、染料層と対向する耐熱滑性層への染料の移行が抑制でき、また地汚れも防止でき、被転写体への印画の際に染料層ごと転写してしまうような異常転写もなく、優れた品質の印画物を形成できる熱転写シートを提供することを目的とする。
【解決手段】 基材の一方の面に耐熱滑性層を設け、該基材の他方の面に少なくとも染料とバインダー樹脂とからなる染料層が形成された熱転写シートにおいて、該染料層は、バインダー樹脂がスチレン骨格含有のポリオール樹脂を含み、かつ下記の化学式(1)で示されるシアン染料を含有することを特徴とすることにより、印画における転写濃度が高く、巻取り状態で保存中に、染料層と対向する耐熱滑性層への染料の移行が抑制でき、また地汚れも防止でき、優れた品質の印画物を支障なく形成できた。
【化1】

Description

本発明は、基材の一方の面に耐熱滑性層を設け、該基材の他方の面に染料層を形成した熱転写シートに関し、さらに詳しくは、印画における転写濃度が高く、巻取り状態で保存中に、染料層と対向する耐熱滑性層への染料の移行が抑制でき、また地汚れも防止でき、被転写体への印画の際に染料層ごと転写してしまうような異常転写もなく、優れた品質の印画物を形成できる熱転写シートに関するものである。
従来、種々の熱転写記録方法が知られているが、それらの中でも、昇華転写用染料を記録材とし、これをポリエステルフィルム等の基材上に適当なバインダーで担持させた染料層を有する熱転写シートから、昇華染料で染着可能な被転写材、例えば、紙やプラスチックフィルム等に染料受容層を形成した熱転写受像シート上に昇華染料を熱転写し、各種のフルカラー画像を形成する方法が提案されている。この方法は、加熱手段として、プリンターのサーマルヘッドによる加熱によって、3色または4色の多数の加熱量が調整された色ドットを熱転写受像シートの受容層に転移させ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラーを再現するものである。このように形成された画像は、使用する色材が染料であることから、非常に鮮明で、かつ透明性に優れているため、得られる画像は中間色の再現性や階調性に優れ、従来のオフセット印刷やグラビア印刷による画像と同様であり、かつフルカラー写真画像に匹敵する高品質画像の形成が可能である。
このような昇華転写による熱転写記録方式で、熱転写プリンターの印字速度の高速化が進むに従って、今までの熱転写シートでは十分な印字濃度が得られないという問題が生じてきた。また、熱転写による画像の印画物に対し、より高濃度で鮮明なものが要求されてきて、熱転写シート及びその熱転写シートから転写される昇華染料を受容して画像の形成される熱転写受像シートを改良する試みが多くなされている。例えば、熱転写シートの薄膜化により印画における転写感度の向上を試みることが行なわれているが、熱転写シートの製造時や、熱転写記録の際に、熱や圧力等により、シワが生じたり、場合によっては切断するという問題が生じる。
また、特許文献1に示すように、熱転写シートの染料層における染料/樹脂バインダー(Dye/Binder)の比率を大きくして、印画濃度や印画における転写感度の向上を試みることを行なったが、巻き取り保管中に熱転写シートの裏面側の耐熱滑性層へ染料が移行し、その移行した染料が巻き返した時に、他の色の染料層等へ再転移し(キックバック)、この汚染された層を受像シートへ熱転写すると、指定された色と異なる色相になったり、印画の際に未印画部分(サーマルヘッドから加熱されていない領域)が着色する、いわゆる地汚れが生じたりする。
染料層のバインダー樹脂の改良による印画濃度の向上や、異常転写の抑制の試みが行なわれていて、特許文献2には活性水素含有のバインダー樹脂の一例として、アクリルポリオール樹脂が記載されている。この特許文献2では熱転写シートと被熱転写シート(熱転写受像シート)を重ね合わせて印画する際に、熱転写シートの走行速度を被熱転写シートの走行速度よりも小さくして記録する印画法において、必要な耐熱性の高いバインダー樹脂を得るために、ポリオール樹脂+イソシアネートを使っており、ポリオール樹脂はイソシアネートとの反応サイトである−OH基を多く含有するものとして利用しているにすぎない。
また、当社の特許文献3で、染料層におけるバインダー樹脂として、スチレン骨格含有のポリオール樹脂を含有することにより、印画における染料の転写濃度を高めることを提案した。しかし、そのスチレン骨格含有のポリオール樹脂をバインダー樹脂に使用し、染料層を形成して、熱転写シートを作製した際に、使用する染料の種類によっては、耐熱滑性層への染料移行や、地汚れが発生するということが判明した。
特開平8−295083号公報 特開昭61−106296号公報 特願2004−105283号
したがって、上記のような課題を解決するために、本発明は、印画における転写濃度が高く、巻取り状態で保存中に、染料層と対向する耐熱滑性層への染料の移行が抑制でき、また地汚れも防止でき、被転写体への印画の際に染料層ごと転写してしまうような異常転写もなく、優れた品質の印画物を形成できる熱転写シートを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、基材の一方の面に耐熱滑性層を設け、該基材の他方の面に少なくとも染料とバインダー樹脂とからなる染料層が形成された熱転写シートにおいて、該染料層は、バインダー樹脂がスチレン骨格含有のポリオール樹脂を含み、かつ下記の化学式(1)で示されるシアン染料を含有することを特徴とする。
Figure 2006218738
請求項2の発明は、請求項1に記載のバインダー樹脂が、スチレン骨格含有のアクリルポリオール樹脂であることを特徴とする。また、請求項3の発明は、請求項1または2に記載のスチレン骨格含有のポリオール樹脂のガラス転移温度が40℃以上110℃以下であることを特徴とする。
本発明は、基材の一方の面に耐熱滑性層を設け、該基材の他方の面に少なくとも染料とバインダー樹脂とからなる染料層が形成された熱転写シートにおいて、該染料層は、バインダー樹脂がスチレン骨格含有のポリオール樹脂を含み、かつ上記の化学式(1)で示されるシアン染料を含有することを特徴とすることにより、印画における転写濃度が高く、巻取り状態で保存中に、染料層と対向する耐熱滑性層への染料の移行が抑制でき、また地汚れも防止でき、優れた品質の印画物を支障なく形成できた。すなわち、染料層におけるスチレン骨格含有のポリオール樹脂のバインダー樹脂と組み合わせて使用する染料として、上記の化学式(1)で示す特定の化学構造を有したシアン染料を使用することにより、上記の優れた効果を発揮することができた。
図1に本発明の熱転写シートである一つの実施の最良の形態を示し、基材1の一方の面にサーマルヘッドの滑り性を良くし、かつスティッキングを防止する耐熱滑性層(背面層)3を設け、基材1の他方の面に染料層2を形成した構成である。また、図2は本発明の熱転写シートである他の実施の最良の形態を示し、基材1の一方の面に耐熱滑性層3を設け、基材1の他方の面にプライマー層4、染料層2を順次設けた構成である。
以下、本発明の熱転写シートを構成する各層毎に詳述する。
(基材)
本発明で用いる熱転写シートの基材1としては、従来公知のある程度の耐熱性と強度を有するものであればいずれのものでも良く、例えば、0.5〜50μm、好ましくは1〜10μm程度の厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等が挙げられる。
上記の基材において、染料層を形成する面に、接着処理を施すことがよく行なわれている。上記基材のプラスチックフィルムはその表面に染料層を塗布して形成する際、塗布液の濡れ性、接着性等が不足しやすいので、接着処理を施すものである。その接着処理としては、コロナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、化学薬品処理、プラズマ処理、低温プラズマ処理、プライマー処理、グラフト化処理等公知の樹脂表面改質技術をそのまま適用することができる。また、それらの処理を二種以上を併用することもできる。上記のプライマー処理は、例えばプラスチックフィルムの溶融押出しの成膜時に、未延伸フィルムにプライマー液を塗布し、その後に延伸処理して行なうことができる。
さらに、上記の基材の接着処理として、基材と染料層との間にプライマー層4を塗工して形成することも可能である。プライマー層は、異常転写を抑制するために基材と染料層の接着力が高く、かつ印画濃度の低下を抑制するために、染料がプライマー層へ染着しにくいものが好ましい。そのプライマー層は、以下に示すような樹脂から形成することができる。ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂やポリビニルアルコール樹脂等のビニル系樹脂、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂等が挙げられる。
プライマー層は、上記に挙げた樹脂に、必要に応じて添加剤を加えたものを、水、アルコール類の水系溶媒や有機溶剤に溶解または分散させた塗工液を調整し、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の公知の塗工手段を用いて形成することができる。このように形成されるプライマー層は、乾燥時の塗工量で0.01〜2.0g/m程度である。
(染料層)
本発明の熱転写シートは、一方の面に耐熱滑性層を設けた基材の他方の面に、染料層2を設けたものである。該染料層は1色の単一層で構成したり、あるいは色相の異なる染料を含む複数の染料層を、同一基材の同一面に面順次に、繰り返し形成することも可能である。染料層は、熱移行性染料をバインダー樹脂により担持してなる層である。本発明では、染料層にシアン染料として、下記の化学式(1)で示されるインドアニリン系である染料を含有し、バインダー樹脂として、スチレン骨格含有のポリオール樹脂を含有するものである。
Figure 2006218738
上記の化学式(1)で示されるシアン染料を、シアンの色相で転写されるシアン染料層に含有させたり、またブラック染料層や紫色等の特色の染料層に、シアン色相以外の色相の染料と組み合わせて使用することができる。また、シアン染料層に上記の化学式(1)で示されるシアン染料を単独で使用したり、あるいは上記の化学式(1)で示される化学構造のシアン染料と、その他の化学構造を有するシアン染料を組み合わせたり、またシアン以外の色相の染料と組み合わせたりすることができる。本発明では、特にシアン染料層において、上記の化学式(1)で示されるシアン染料を、単独で使用したり、あるいは他のシアン染料と組み合わせる場合、上記の化学式(1)で示されるシアン染料を主として、使用することが好ましい。なぜならば、化学式(1)で示されるシアン染料は、スチレン骨格含有のポリオール樹脂への溶解性が高く、また印字感度が高く、印画における転写濃度が高いものになるからである。
シアン染料層に限らず、他の色相であるイエロー染料層、マゼンタ染料層、ブラック染料層等において、上記の化学式(1)で示されるシアン染料以外を使用する際、熱により、溶融、拡散もしくは昇華移行する染料であって、従来公知の昇華転写型熱転写シートに使用されている染料が、いずれも使用できるが、色相、印字感度、耐光性、保存性、バインダー樹脂への溶解性等を考慮して選択する。
上記の化学式(1)で示されるシアン染料以外の染料としては、例えばジアリールメタン系、トリアリールメタン系、チアゾール系、メロシアニン、ピラゾロンメチン等のメチン系、インドアニリン、アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチンに代表されるアゾメチン系、キサンテン系、オキサジン系、ジシアノスチレン、トリシアノスチレンに代表されるシアノメチレン系、チアジン系、アジン系、アクリジン系、ベンゼンアゾ系、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジズアゾ等のアゾ系、スピロピラン系、インドリノスピロピラン系、フルオラン系、ローダミンラクタム系、ナフトキノン系、アントラキノン系、キノフタロン系等のものが挙げられる。
染料層のバインダー樹脂としては、本発明では、スチレン骨格が導入されたポリオール樹脂、すなわちスチレン骨格含有のポリオール樹脂を含み、スチレン骨格を導入することにより、印画濃度が向上し、さらに上記の化学式(1)で示されるシアン染料を用いれば、耐熱滑性層への染料移行や地汚れが抑制できる。
スチレン骨格含有ポリオール樹脂とは、構造単位として少なくともスチレンもしくはスチレン誘導体を含み、かつ水酸基を有する重合体である。これら以外の制限は特に無く、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−クロロスチレン等のスチレン誘導体(以下、「スチレン系モノマー」という);
ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレート等のアクリル酸またはメタクリル酸の炭素数2〜8のヒドロキシアルキルエステル(以下、「ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート」という);
メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、アクリル酸イソプロピル、メタクリル酸プロピル、アクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸へキシル、アクリル酸へキシル、メタクリル酸オクチル、アクリル酸オクチル、メタクリノレ酸ラウリル、アクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリル等のアクリル酸またはメタクリル酸の炭素数1〜18のアルキルエステル(以下、「アルキル(メタ)アクリレート」という);
メタクリル酸メトキシブチル、アクリル酸メトキシブチル、メタクリル酸メトキシエチル、アクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸エトキシブチル、アクリル酸エトキシブチル等のアクリル酸またはメタクリル酸の炭素数2〜18のアルコキシアルキルエステル(以下、「アルコキシアルキル(メタ)アクリレート」という);
その他、共重合可能なモノマー、例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミドブチルエーテル、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、メタクリル酸、アクリル酸及び酢酸ビニル、アリルアルコール、マレイン酸等(以下、「その他共重合可能なモノマー」という);
の一種もしくは二種以上からなる共重合体等が挙げられる。
好ましくは、スチレン系モノマーと、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとを構成モノマー単位とするスチレン骨格含有アクリルポリオール樹脂である。共重合比(モル比)は、95:5〜5:95、好ましくは85:15〜15:85(スチレン系モノマー:ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート)である。スチレン系モノマーの比が大きすぎると、染料が析出するなどインキ安定'性が得にくくなることがあり、また小さすぎると高い印画濃度が得られない。
スチレン含有アクリルポリオール樹脂は、スチレン系モノマーとヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート以外の共重合可能なモノマー、例えば上記したアルコキシアルキル(メタ)アクリレート、アクリロニトリル等のその他重合可能なモノマーを含んでいてもよいが、80モル%以下となるようにすることが好ましい。スチレン骨格含有ポリオール樹脂は、従来からのラジカル重合、イオン重合等のほか、様々な重合方法により製造される。コータックスLH635(商品名、東レ・ファインケミカル(株)製、アクリルポリオール樹脂)、アクリット6AN−213(商品名、大成化工(株)、アクリルポリオール樹脂)として、入手可能である。
スチレン骨格含有ポリオール樹脂のガラス転移温度は40℃以上、好ましくは40℃以上110℃以下であることが望ましい。ガラス転移温度が40℃未満であると、熱転写シート保存時の耐熱滑性層への染料移行や地汚れが顕著になり、耐熱滑性層とブロッキングをおこすことがある。一方、ガラス転移温度があまり高いものを使用すると、印画濃度向上の効果が期待できなくなる。スチレン骨格含有ポリオール樹脂は、染料層構成樹脂の10〜100質量%、より好ましくは20〜100質量%の割合で使用される。10質量%より少ないと高い転写濃度が得られず好ましくない。
スチレン骨格含有ポリオール樹脂に加え染料層に添加できる樹脂成分としては、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酢酸・酪酸セルロース等のセルロース樹脂;ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂;ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル系樹脂;ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂等が例示できる。中でも耐熱性、保存安定性(染料移行性や地汚れ)などの点が良好であるセルロース系、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコールおよびポリエステル系の樹脂が好ましく用いられる。
染料層には、必要に応じて公知の各種添加剤を加えてもよい。その添加剤として、例えば、受像シートとの離型性やインキの塗工適性を向上させるために、ポリエチレンワックス等の有機微粒子、無機微粒子、シリコーンオイル、リン酸エステルなどが挙げられる。染料層は、通常、適当な溶剤中に上記に説明した染料、上記のバインダー樹脂、必要に応じて所望の添加剤を加えて、各成分を溶解または分散させて塗工液を調製し、その後、この塗工液を基材の上に塗布、乾燥させて形成することができる。この塗布方法は、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の公知の手段を用いることができる。このように形成された染料層は、0.1〜6.0g/m、好ましくは0.2〜3.0g/mの乾燥時の塗工量である。
(耐熱滑性層)
本発明の熱転写シートは基材の一方の面に、サーマルヘッドの熱によるステッキングや印字しわ等の悪影響を防止するため、耐熱滑性層(背面層とも言う)3を設ける。上記の耐熱滑性層を形成する樹脂としては、従来公知のものであればよく、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエーテル樹脂、ポリブタジエン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリルポリオール、ポリウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタン又はエポキシのプレポリマー、ニトロセルロース樹脂、セルロースナイトレート樹脂、セルロースアセテートプロピオネート樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、セルロースアセテートヒドロジエンフタレート樹脂、酢酸セルロース樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂等が挙げられる。
これらの樹脂からなる耐熱滑性層に添加あるいは上塗りする滑り性付与剤としては、リン酸エステル、シリコーンオイル、グラファイトパウダー、シリコーン系グラフトポリマー、フッ素系グラフトポリマー、アクリルシリコーングラフトポリマー、アクリルシロキサン、アリールシロキサン等のシリコーン重合体が挙げられるが、好ましくは、ポリオール、例えば、ポリアルコール高分子化合物とポリイソシアネート化合物及びリン酸エステル系化合物からなる層であり、さらに充填剤を添加することがより好ましい。
耐熱滑性層は、基材の上に、上記に記載した樹脂、滑り性付与剤、更に充填剤を、適当な溶剤により、溶解又は分散させて、耐熱滑性層塗工液を調整し、これを、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段により塗工し、乾燥して形成することができる。耐熱滑性層の塗工量は、固形分で、0.1g/m〜3.0g/mが好ましい。
次に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を更に詳述する。尚、文中、部又は%とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。基材として、厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)(三菱化学ポリエステルフィルム(株)製、ダイヤホイルK880)にコロナ照射処理し、その基材のコロナ照射処理面に、下記組成のプライマー層塗工液をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.2g/mになるように塗布、乾燥してプライマー層を形成した。さらに、そのプライマー層の上に、下記組成の染料層塗工液1をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.8g/mになるように塗布、乾燥して染料層を形成し、実施例1の熱転写シートを作製した。尚、上記基材の他方の面には、予め下記組成の耐熱滑性層塗工液をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が1.0g/mになるように塗布、乾燥して、耐熱滑性層を形成しておいた。
<プライマー層塗工液>
ポリビニルピロリドン樹脂(K−90、ISP(株)製) 5部
メチルエチルケトン 47.5部
イソプロピルアルコール 47.5部
<染料層塗工液1>
下記の化学式(1)で示されるシアン染料 4.0部
Figure 2006218738
スチレン骨格含有のアクリルポリオール樹脂 8.0部
(アクリット6AN−213(50wt%溶液) 大成化工(株)製)
メチルエチルケトン 44部
トルエン 44部
<耐熱滑性層塗工液>
ポリビニルブチラール樹脂 13.6部
(エスレックBX−1 積水化学工業(株)製)
ポリイソシアネート硬化剤 0.6部
(タケネートD218 武田薬品工業(株)製)
リン酸エステル 0.8部
(プライサーフA208S 第一工業製薬(株)製)
メチルエチルケトン 42.5部
トルエン 42.5部
実施例1と同条件のPETフィルムの基材を用い、かつその基材の他方の面に、実施例1と同様の耐熱滑性層を予め形成しておいた。その基材の耐熱滑性層の設けられている面と反対面に、実施例1と同様にプライマー層を設け、そのプライマー層の上に、下記組成の染料層塗工液2をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.8g/mになるように塗布、乾燥して染料層を形成し、実施例2の熱転写シートを作製した。
<染料層塗工液2>
上記の化学式(1)で示されるシアン染料 4.0部
スチレン骨格含有のアクリルポリオール樹脂 1.6部
(アクリット6AN−213(50wt%溶液) 大成化工(株)製)
ポリビニルブチラール樹脂
(エスレックBX−5 積水化学工業(株)製) 3.2部
メチルエチルケトン 45.6部
トルエン 45.6部
実施例1と同条件のPETフィルムの基材を用い、かつその基材の他方の面に、実施例1と同様の耐熱滑性層を予め形成しておいた。その基材の耐熱滑性層の設けられている面と反対面に、実施例1と同様にプライマー層を設け、そのプライマー層の上に、下記組成の染料層塗工液3をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.8g/mになるように塗布、乾燥して染料層を形成し、実施例3の熱転写シートを作製した。
<染料層塗工液3>
上記の化学式(1)で示されるシアン染料 4.0部
スチレン骨格含有のアクリルポリオール樹脂 6.67部
(コータックスLH−635(60wt%溶液) 東レ・ファインケミカル(株)製)
メチルエチルケトン 44.66部
トルエン 44.67部
実施例1と同条件のPETフィルムの基材を用い、かつその基材の他方の面に、実施例1と同様の耐熱滑性層を予め形成しておいた。その基材の耐熱滑性層の設けられている面と反対面に、実施例1と同様にプライマー層を設け、そのプライマー層の上に、下記組成の染料層塗工液4をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.8g/mになるように塗布、乾燥して染料層を形成し、実施例4の熱転写シートを作製した。
<染料層塗工液4>
上記の化学式(1)で示されるシアン染料 3.0部
Disperse Blue 354 1.0部
スチレン骨格含有のアクリルポリオール樹脂 8.0部
(アクリット6AN−213(50wt%溶液) 大成化工(株)製)
メチルエチルケトン 44部
トルエン 44部
実施例1と同条件のPETフィルムの基材を用い、かつその基材の他方の面に、実施例1と同様の耐熱滑性層を予め形成しておいた。その基材の耐熱滑性層の設けられている面と反対面に、実施例1と同様にプライマー層を設け、そのプライマー層の上に、下記組成の染料層塗工液5をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.8g/mになるように塗布、乾燥して染料層を形成し、実施例5の熱転写シートを作製した。
<染料層塗工液5>
上記の化学式(1)で示されるシアン染料 3.0部
Solvent Blue 63 1.0部
スチレン骨格含有のアクリルポリオール樹脂 1.33部
(コータックスLH−635(60wt%溶液) 東レ・ファインケミカル(株)製)
ポリビニルブチラール樹脂 3.2部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
メチルエチルケトン 45.73部
トルエン 45.74部
(比較例1)
実施例1と同条件のPETフィルムの基材を用い、かつその基材の他方の面に、実施例1と同様の耐熱滑性層を予め形成しておいた。その基材の耐熱滑性層の設けられている面と反対面に、実施例1と同様にプライマー層を設け、そのプライマー層の上に、下記組成の染料層塗工液6をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.8g/mになるように塗布、乾燥して染料層を形成し、比較例1の熱転写シートを作製した。
<染料層塗工液6>
下記の化学式(2)で示されるシアン染料 3.2部
Figure 2006218738
スチレン骨格含有のアクリルポリオール樹脂 8.0部
(アクリット6AN−213(50wt%溶液) 大成化工(株)製)
メチルエチルケトン 44.4部
トルエン 44.4部
(比較例2)
実施例1と同条件のPETフィルムの基材を用い、かつその基材の他方の面に、実施例1と同様の耐熱滑性層を予め形成しておいた。その基材の耐熱滑性層の設けられている面と反対面に、実施例1と同様にプライマー層を設け、そのプライマー層の上に、下記組成の染料層塗工液7をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.8g/mになるように塗布、乾燥して染料層を形成し、比較例2の熱転写シートを作製した。
<染料層塗工液7>
上記の化学式(2)で示されるシアン染料 3.2部
スチレン骨格含有のアクリルポリオール樹脂 1.6部
(アクリット6AN−213(50wt%溶液) 大成化工(株)製)
ポリビニルブチラール樹脂
(エスレックBX−5 積水化学工業(株)製) 3.2部
メチルエチルケトン 46部
トルエン 46部
(比較例3)
実施例1と同条件のPETフィルムの基材を用い、かつその基材の他方の面に、実施例1と同様の耐熱滑性層を予め形成しておいた。その基材の耐熱滑性層の設けられている面と反対面に、実施例1と同様にプライマー層を設け、そのプライマー層の上に、下記組成の染料層塗工液8をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.8g/mになるように塗布、乾燥して染料層を形成し、比較例3の熱転写シートを作製した。
<染料層塗工液8>
上記の化学式(2)で示されるシアン染料 3.2部
スチレン骨格含有のアクリルポリオール樹脂 6.67部
(コータックスLH−635(60wt%溶液) 東レ・ファインケミカル(株)製)
メチルエチルケトン 45.1部
トルエン 45部
(比較例4)
実施例1と同条件のPETフィルムの基材を用い、かつその基材の他方の面に、実施例1と同様の耐熱滑性層を予め形成しておいた。その基材の耐熱滑性層の設けられている面と反対面に、実施例1と同様にプライマー層を設け、そのプライマー層の上に、下記組成の染料層塗工液9をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.8g/mになるように塗布、乾燥して染料層を形成し、比較例4の熱転写シートを作製した。
<染料層塗工液9>
上記の化学式(2)で示されるシアン染料 3.2部
Disperse Blue 354 1.0部
スチレン骨格含有のアクリルポリオール樹脂 8.0部
(アクリット6AN−213(50wt%溶液) 大成化工(株)製)
メチルエチルケトン 43.9部
トルエン 43.9部
(比較例5)
実施例1と同条件のPETフィルムの基材を用い、かつその基材の他方の面に、実施例1と同様の耐熱滑性層を予め形成しておいた。その基材の耐熱滑性層の設けられている面と反対面に、実施例1と同様にプライマー層を設け、そのプライマー層の上に、下記組成の染料層塗工液10をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が0.8g/mになるように塗布、乾燥して染料層を形成し、比較例5の熱転写シートを作製した。
<染料層塗工液10>
上記の化学式(2)で示されるシアン染料 3.0部
Solvent Blue 63 1.0部
スチレン骨格含有のアクリルポリオール樹脂 1.33部
(コータックスLH−635(60wt%溶液) 東レ・ファインケミカル(株)製)
ポリビニルブチラール樹脂 3.2部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
メチルエチルケトン 45.73部
トルエン 45.74部
上記に作製した各実施例及び比較例の熱転写シートを用いて、印画濃度、地汚れ、耐熱滑性層への染料移行性の各評価を以下に示す方法で行なった。
(印画濃度)
以下の条件にて、印画を行ない、得られた印画物の濃度を測定した。実施例1〜4及び比較例1〜4で作製した熱転写シートを、キャノン(株)製、カードフォトプリンターCP−200を用いて印画し、マクベス濃度計RD−918(サカタインクス(株)製)にて、印画部の濃度を測定した。尚、熱転写シートは純正メディア(カラーインク/ペーパーセットKL−361P)のシアンパネル部に各実施例、比較例の熱転写シートを切り貼りし、シアンのベタ(階調値255/255:濃度マックス)の印画パターンで印画した。印画は温度30℃、湿度50%RHの環境下で行った。尚、受像シートは純正メディア(カラーインク/ペーパーセットKL−361Pのペーパー)を使用した。
印画濃度の評価は、以下の判断基準で行った。
各実施例の対応する比較例の印画物と比較して、印画濃度を評価した。すなわち、実施例1は比較例1と比べ、実施例2は比較例2と比べ、実施例3は比較例3と比べ、実施例4は比較例4と比べ、実施例5は比較例5と比べた。
○:対応する比較例と比べ、印画濃度が97%以上、103%未満であり、満足できる高濃度である。
×:対応する比較例と比べ、96%未満であり、高濃度として満足できるものではない。
(地汚れ)
以下の条件にて、印画を行ない、地汚れを評価した。
印画濃度の評価の際と同様の熱転写シート、受像シートを用い、熱転写シートは印画濃度評価の際と同様の方法で、切り貼りをして熱転写シートを用意した。印画パターンは白ベタ(階調値0/255;印加熱なし)とし、印画は温度30℃、湿度50%RHの環境下で行った。但し、各実施例及び比較例で作製した熱転写シートは、予め温度40℃、湿度90%RHの環境下で2週間保存したものを使用した。ここにおける地汚れの評価は、染料層から耐熱滑性層へ染料が転移し、さらに耐熱滑性層に付着した染料が染料層に再転移(キックバック)したものでなく、熱転写シートを上記の温度40℃、湿度90%RHの環境下で保存して、基材上に形成した染料層における染料が再結晶化して析出し、染料層を汚染させているかを調べたものである。
以下の判断基準にて、地汚れを評価した。
◎:印画前の受像シートと、白ベタ印画部の色差ΔE*abが0.5未満であり、地汚れの影響は、無く良好である。
○:印画前の受像シートと、白ベタ印画部の色差ΔE*abが0.5以上1.0未満であり、地汚れの影響は、ほとんど無い。
△:印画前の受像シートと、白ベタ印画部の色差ΔE*abが1.0以上2.0未満であり、地汚れの影響は、少し有る。
×:印画前の受像シートと、白ベタ印画部の色差ΔE*abが2.0以上であり、地汚れの影響が大きい。
色相は、グレタグ社製GRETAG Spectrolino(D65光源、視野角2°)にて測定し、値は下記式にしたがって、算出した。
ΔE*ab=((印画前の受像シートと白ベタ印画部のL値の差)2+(印画前の受像シートと白ベタ印画部のa値の差)2+(印画前の受像シートと白ベタ印画部のb値の差)21/2
(耐熱滑性層への染料移行性)
以下の条件にて、耐熱滑性層への染料移行性を評価した。
各実施例及び比較例で作製した熱転写シートの染料層と耐熱滑性層を対向させ、20kg/cm荷重をかけて、温度40℃、湿度20%RHの環境下で96時間保管した。耐熱滑性層は実施例1で用いたPET基材に、実施例1の耐熱滑性層塗工液を実施例1の条件で塗工、乾燥したものを使用した。(プライマー層、染料層の形成は行なわなかった)。
以下の判断基準にて、耐熱滑性層への染料移行性を評価した。
○:染料層と対向させて、荷重下で保管する前と後の耐熱滑性層の色差ΔE*abが2.0未満であり、良好である。
△:染料層と対向させて、荷重下で保管する前と後の耐熱滑性層の色差ΔE*abが2.0以上であり、良くない。
上記の実施例及び比較例の各評価結果を、下記の表1に示す。
Figure 2006218738
上記の結果より、染料層におけるバインダー樹脂にスチレン骨格含有のポリオール樹脂を含み、かつ染料層の染料として、上記の化学式(1)で示す特定の化学構造を有したシアン染料を含む実施例の熱転写シートは、全て印画における転写濃度が高く、地汚れの影響が認められず、また耐熱滑性層への染料の移行を抑制したものであった。それに対し、比較例の熱転写シートは、上記の化学式(1)で示す特定の化学構造を有したシアン染料を含まないものであり、地汚れの影響があり、また耐熱滑性層への染料の移行を抑制したものではない。
本発明の熱転写シートである一つの実施の最良の形態を示す概略断面図である。 本発明の熱転写シートである他の実施の最良の形態を示す概略断面図である。
符号の説明
1 基材
2 染料層
3 耐熱滑性層
4 プライマー層

Claims (3)

  1. 基材の一方の面に耐熱滑性層を設け、該基材の他方の面に少なくとも染料とバインダー樹脂とからなる染料層が形成された熱転写シートにおいて、該染料層は、バインダー樹脂がスチレン骨格含有のポリオール樹脂を含み、かつ下記の化学式(1)で示されるシアン染料を含有することを特徴とする熱転写シート。
    Figure 2006218738
  2. 前記のバインダー樹脂が、スチレン骨格含有のアクリルポリオール樹脂であることを特徴とする請求項1に記載する熱転写シート。
  3. 前記のスチレン骨格含有のポリオール樹脂のガラス転移温度が40℃以上110℃以下であることを特徴とする請求項1または2に記載する熱転写シート。
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