JP2006217837A - 容器詰飲料 - Google Patents

容器詰飲料 Download PDF

Info

Publication number
JP2006217837A
JP2006217837A JP2005032672A JP2005032672A JP2006217837A JP 2006217837 A JP2006217837 A JP 2006217837A JP 2005032672 A JP2005032672 A JP 2005032672A JP 2005032672 A JP2005032672 A JP 2005032672A JP 2006217837 A JP2006217837 A JP 2006217837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
green tea
extract
weight
flavor
beverage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005032672A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4395451B2 (ja
Inventor
Makoto Kusaka
良 日下
Noriko Furuichi
紀子 古市
Eri Itaya
枝里 板屋
Hirokazu Takahashi
宏和 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2005032672A priority Critical patent/JP4395451B2/ja
Publication of JP2006217837A publication Critical patent/JP2006217837A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4395451B2 publication Critical patent/JP4395451B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】 緑茶抽出物由来の非重合体カテキン類を含有しても保存時に風味劣化を起こさず、飲料の風味の安定性の良好な容器詰飲料を提供する。
【解決手段】 (A)固形物中の非重合体カテキン類含有量が10〜90重量%である緑茶抽出物 100重量部、(B)菌茸類抽出エキスを菌茸類由来の固形分量として0.002〜0.2重量部を含有する緑茶組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、生理活性を有する非重合体カテキン類を利用するにあたって風味が長期間安定であり、抵抗なく多量に飲用できる容器詰飲料に関する。
カテキンは、茶などのさまざまな植物に含まれる天然ポリフェノール化合物である。これらのポリフェノール化合物は、抗菌活性、抗酸化活性、抗アレルギー活性、抗肥満活性等さまざまな生理活性を有することから、健康食品への使用が注目されている。中でも、生活習慣として手軽に摂取できる健康食品として、非重合体カテキン類を多く含有する緑茶抽出物を配合した容器詰飲料が開発されている。しかし、緑茶抽出物中には非重合体カテキン類以外の成分としてアミノ酸、糖質等が含まれており、これらの成分が飲料中で変化して飲料の風味を著しく劣化させることがある。このため、緑茶抽出物由来の非重合体カテキン類を含有した容器詰飲料においては、殺菌時や製造後販売されるまでの保存中に緑茶抽出物由来の劣化した風味が生じるために、飲料全体の保存後の風味が著しく低下する。特に、スポーツドリンク等の非茶系飲料に緑茶抽出物を含有させた場合、製造後の飲料の保管中に緑茶抽出物由来の劣化した風味が発生し、非茶系飲料としてふさわしくない風味となってしまうため飲料中の非重合体カテキン類の含有量は限られている。さらに、昨今では、冬季にホットベンダーで茶系飲料を販売するケースが増えている。温度の高い条件下での長時間の保管は、飲料の保管においてはかなり過酷な条件である。このため、高濃度の非重合体カテキン類を含有させた茶系飲料がホットベンダーに保管されて販売されるまでの間に、飲料中の風味は劣化してしまうという問題がある。
容器詰飲料の保存後の劣化防止対策としては、まず、L−アスコルビン酸やアスコルビン酸Na、ルチン、ヤマモモ抽出物等の酸化防止剤を添加する方法があるが、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸Naは、飲料の保管中に分解して,劣化臭を発生するオフフレーバーとなる可能性がある。
さらに、飲料製造時において香料や香辛料を添加して、長時間保存後の劣化した風味をマスキングする方法があるが、長時間保存することにより香料や香辛料成分自体が変化してオフフレーバーになり風味劣化の要因の一つとなる場合がある。
一方、マッシュルーム抽出エキスに関する技術ついては、特許文献1〜3に菌茸類から得られたエキスの消臭剤、特許文献4にてマッシュルーム子実体の親水性溶媒抽出物を有効成分とする経口消臭剤及びこれらを含有する食品が提案されている。しかし、マッシュルーム抽出物が飲料の長期保存後の風味に対する作用をするかについては全く知られていない。
特開昭62−181048号公報 特開昭63−3864号公報 特開2004−352621号公報 特許第2930323号公報
本発明の目的は、緑茶抽出物由来の非重合体カテキン類を含有しても保存時に風味劣化を起こさず、飲料の風味の安定性の良好な容器詰飲料を提供することにある。
緑茶抽出物由来の非重合体カテキン類を含有する容器詰飲料の製造にあたって殺菌等の加熱及び保存時に緑茶抽出物由来の劣化した風味が発生する。本発明者は、高濃度の非重合体カテキン類を含有した容器詰飲料であっても、マッシュルーム抽出エキスを含有させた緑茶抽出組成物を配合することで、保存後の緑茶抽出物由来による劣化した風味を抑制できることを見出した。
すなわち、本発明は、(A)固形物中の非重合体カテキン類含有量が10〜90重量%である緑茶抽出物 100重量部
(B)菌茸類抽出エキスを菌茸類由来の固形分量として0.002〜0.2重量部
を含有する緑茶組成物及びこれを配合した容器詰飲料を提供するものである。
また、本発明は、緑茶組成物を含有し、(A)非重合体カテキン類0.03〜0.5重量%、(B)菌茸類抽出エキスを含む容器詰飲料の風味安定化方法を提供するものである。
本発明により、高濃度のカテキンを含有した容器詰飲料において、保存した後の緑茶抽出物由来の劣化した風味を抑制することができる。したがって、本発明の高濃度のカテキンを含有した容器詰飲料は、保存した後においても、風味がよいので、いつでもどこでも美味に飲用できる。
本発明における緑茶抽出物とは、Camellia属、例えばC.sinensis
及びC.assaimica、やぶきた種又はそれらの雑種から得られる茶葉から製造された煎茶、玉露、てん茶などの緑茶類や総称して烏龍茶と呼ばれる鉄観音、色種、黄金桂などの半発酵茶、紅茶と呼ばれるダージリン、アッサム、スリランカなどの発酵茶の茶葉を必要に応じてカットもしくは粉末にしたものを水、有機溶媒又はこれらの混合物などを混ぜ合わせて有効成分である非重合体カテキン類を高濃度に抽出したものである。抽出する有機溶媒としては、例えばエタノール、メタノール、プロパノール等の低級アルコール類やアセトン、酢酸エチル、ジエチルエーテル等のエーテル類等が挙げられるが、風味の観点から温水で抽出することが望ましい。非重合体カテキン類の抽出効率を高くする観点から70℃〜沸騰水、さらに80℃〜沸騰水を使用するのが好ましい。緑茶葉から抽出する際の水の量は、緑茶葉に対して5〜60重量倍、特に5〜40重量倍が好ましい。緑茶葉からの抽出時間は1〜60分が好ましく、より好ましくは1〜30分である。抽出時間は短すぎると非重合体カテキン類の溶出が不十分であり、長すぎると非重合体カテキン類の熱変性異性化反応が進んでしまう。また、特開昭59−219384号公報、特開平4−20589号公報、特開平5−260907号公報、特開平5−306279号公報などに詳細に例示されている方法で調製した緑茶抽出物や市販の三井農林(株)「ポリフェノン」、伊藤園(株)「テアフラン」、太陽化学(株)「サンフェノン」サントリー(株)「サンウーロン」等が挙げられる。さらに、このほか特開2004−147508号公報及び特開2004−149416号公報、特開2004−180535号公報にて製造された精製品やカラム精製品も使用できる。また、ここでいう緑茶抽出物の形態しては、固体、水溶液、スラリー状など色々なものが挙げられるが、固形物あたりの非重合体カテキン類の含有量が10〜90重量%であれば液体でも固体、スラリー状でも形態には限定されない。しかし、本発明の処理においては事前に水溶液の状態に調製する。
本発明における非重合カテキン類とは、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレートなどの非エピ体カテキン類及びエピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートなどのエピ体カテキン類をあわせての総称である。
本発明の容器詰飲料中には、水に溶解状態にある非重合体カテキン類を、0.03〜0.5重量%含有するが、好ましくは0.05〜0.5重量%、より好ましくは0.07〜0.5重量%、更に好ましくは0.08〜0.5重量%、特に好ましくは0.09〜0.4重量%、もっとも好ましくは0.1〜0.3重量%含有する。非重合体カテキン類含量がこの範囲にあると、風味の安定化の観点からも好ましい。
なお、ここでいう非重合カテキン類の濃度は、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート及びエピガロカテキンガレートの合計8種の合計量である。
本発明における菌茸類とは、具体的には、椎茸、松茸、なめこ、えのき、しめじ、マッシュルーム、アラゲカワラタケ、カワラタケ、ヒイロタケ、コガネシワウロコタケ、ツクリタケ、ナラタケ、カイガラタケ、ホウロクタケが挙げられ、抽出液の風味の観点から、椎茸、松茸、なめこ、えのき、しめじ、マッシュルームが好ましい。さらに、カテキンの風味劣化防止の効果から、マッシュルームが最も好ましい。
マッシュルーム抽出エキスとは、生マッシュルーム子実体から抽出され濃縮されたエキスを意味する。抽出溶媒としては水のほかにエタノール、あるいはそれらの混合物の溶媒が用いられる。さらに、抽出効率を高めるために有機酸を加えたものが用いられる。さらに、抽出されたエキスは濃縮され、これらを液体のまま使用してもよく、又は、予め賦形剤であるデキストリン等を配合してスプレードライあるいはフリーズドライした粉末を使用しても良い(特許第2930323号参照)。
市販されている入手可能なマッシュルーム抽出エキスとしては、例えば、リコム(株)社のシャンピニオンエキス濃縮粉末Bio−M BX50FPD又はBio−M BX100FPDがあり、マッシュルーム由来の固形分量としては、賦形剤のデキストリンや抽出時に用いたリンゴ酸を除いた10〜21重量%含まれているものが挙げられる。
本発明において、緑茶組成物を調製する際、緑茶抽出物100重量部に対するマッシュルーム抽出エキスの添加量は、マッシュルーム由来の固形分量として0.002〜0.2重量部であり、好ましくは0.002〜0.1重量部、より好ましくは0.01〜0.1重量部である。これは、緑茶抽出物に対しマッシュルーム由来の固形分量が0.002重量部以上で、飲料保存後の緑茶抽出物の劣化した風味を抑制する効果が認められるが、マッシュルーム由来の固形分量として0.2重量部以上になると、飲料に高濃度の非重合体カテキン類を含有させた場合、マッシュルーム抽出エキス自体の風味が発生してしまうためである。
本発明における緑茶抽出物にマッシュルーム抽出エキスを含有させた緑茶飲料組成物とは、緑茶抽出物にマッシュルーム抽出エキスを添加し、攪拌、溶解、混合したものであれば限定されない。例えば、緑茶抽出物を製造する際の最終工程にマッシュルーム抽出エキスを添加して溶解、混合し保存された緑茶抽出物でも、あるいは、容器詰飲料を製造する際に、緑茶抽出物と他の原材料とを配合する前に、予め緑茶抽出物にマッシュルーム抽出エキスを添加し、溶解、混合したものであれば問題ない。例えば、他の原材料とは調味に関係する原材料であり、茶葉抽出エキス、糖類、乳原料、果汁、甘味料、酸味料、塩類、アミノ酸、香料、香辛料等である。一方、容器詰飲料を製造する際、緑茶抽出物と他の原材料を配合するのと同時にマッシュルーム抽出エキスを添加すると、マッシュルーム抽出エキスと緑茶抽出物以外の原材料が反応し、マッシュルーム抽出エキスがもつ消臭作用により本来もつ好ましい香り成分を消臭してしまう可能性があるため望ましくない。例えば、マッシュルーム抽出エキスと香料が反応すると、香料中の成分が消臭されてしまい、このようにしてできあがった飲料はアロマが弱いものとなってしまう。
本発明における、上記の緑茶組成物を含有させた容器詰飲料におけるマッシュルーム抽出エキスの含有量は、マッシュルーム由来の固形分量として0.0001〜0.01重量%であるが、飲料中に極力マッシュルーム抽出エキス自体の持つキノコ風味を出さないためにも、好ましくはマッシュルーム由来の固形分として0.0001〜0.001重量%であり、より好ましくは0.0001〜0.0005重量%である。
本発明における容器詰飲料に使用される容器は、一般の飲料と同様にポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、瓶などの通常の形態で提供することができる。このうち飲料を殺菌して詰める密封容器のことを指し、PETボトル、アルミ缶、スチール缶などが挙げられる。
本発明の容器詰飲料には、緑茶、ほうじ茶、笹茶、柿の葉茶、玄米等の穀物茶、烏龍茶、紅茶等の茶系飲料;ニアウォーター、スポーツドリンク、果汁入り飲料、炭酸飲料、コーヒー飲料等の非茶系飲料が挙げられる。
本発明における容器詰飲料を製造する際に、調味原材料として、必要に応じて糖類、乳原料、果汁、甘味料、酸味料、塩類、アミノ酸、香料、香辛料等を使用することができる。また、栄養成分としてビタミン類、ミネラル等を使用することができる。また品質安定化のために着色料、保存料、酸化防止剤、安定剤、増粘多糖類、乳化剤等を使用することができる。
また、本発明の容器詰飲料は、例えば、金属缶のように容器に充填後、加熱殺菌できる場合にあっては、食品衛生法に定められた殺菌条件にて製造される。PETボトル、紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ上記と同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器などで高温短時間殺菌後、一定の温度冷却して容器に充填する等の方法が採用される。また、無菌下で、充填された容器に別の成分を配合して充填してもよい。
(緑茶抽出物I 実施例C〜E及び比較例A、B、F、Gの調製)
固形物中に含まれる非重合体カテキン類の含量が33重量%である緑茶抽出物(ポリフェノンHG 三井農林社製)を水溶液のBrixが4.5になるように、水で希釈した緑茶抽出物水溶液100重量部に対してシャンピニオンエキスBio−M BX100FPD(リコス社製)をマッシュルーム由来の固形分量としてA:0.000021重量部、B:0.00021重量部、C:0.0021重量部、D:0.0105重量部、E:0.021重量部、F:0.105重量部、G:0重量部添加した。なお、このシャンピニオンエキスBio−M BX100FPDは マッシュルーム由来の固形分量が21%であった。これらの添加量でシャンピニオンエキスを室温にて添加後、溶解し、15分間攪拌均一混合を行ない、緑茶組成物A〜Eを調製した。
(緑茶抽出物II 実施例I〜K、比較例H、L、Mの調製)
緑茶抽出物ポリフェノンHG(三井農林社製)100gを常温、250r/min攪拌条件下の95%エタノール水溶液490.9g中に懸濁させ、活性炭クラレコールGLC(クラレケミカル社製)15gと酸性白土ミズカエース#600(水澤化学社製)20gを投入後、約10分間攪拌を続けた。そして、40%エタノール水溶液409.1gを10分間かけて滴下したのち室温のまま約30分間の攪拌を続けた。その後、2号濾紙で活性炭及び沈殿物を濾過したのちに0.2μmメンブランフィルターによって最濾過を行なった。最後にイオン交換水200gを濾過液に添加し、40℃、25Toorでエタノールを留去し、精製緑茶抽出物を得た。
固形物中に含まれる非重合体カテキン類の含量が約50重量%である精製緑茶抽出物をBrixが45になるように水希釈して得られた緑茶抽出物水溶液100重量部に対してシャンピニオンエキスBio−M BX100FPDをマッシュルーム由来の固形分量としてH:0.00021重量部、I:0.0021重量部、J:0.021重量部、K:0.105重量部、L:0.21重量部、M:0重量部添加した。添加後、シャンピニオンエキスを溶解し、15分間攪拌均一混合を行ない、緑茶組成物H〜Mを調製した。
(緑茶抽出物III 実施例P〜R、比較例O、S、Tの調製)
緑茶抽出物ポリフェノンHG(三井農林社製)200gを常温、250r/min攪拌条件の下、92.4重量%エタノール水溶液800g中に懸濁させ、酸性白土ミズカエース#600(水澤化学社製)100gを投入後、約10分間攪拌を続けた。その後、2号濾紙で濾過し、活性炭クラレコールGLC(クラレケミカル社製)20gと接触させ、続けて、0.2μmメンブランフィルターによって再濾過を行なった。最後にイオン交換水200gを濾過液に添加し、40℃、25Toorでエタノールを留去し、精製緑茶抽出物を得た。固形物中に含まれる非重合体カテキン類の含量が約66重量%である精製緑茶抽出物のBrixが45になるように水希釈して得られた緑茶抽出物水溶液 100重量部に対してシャンピニオンエキスBio−M BX100FPDをマッシュルーム由来の固形分量としてO:0.00021重量部、P:0.0021重量部、Q:0.021重量部、R:0.105重量部、S:0.21重量部、T:0重量部添加した。添加した。シャンピニオンエキスを室温にて添加後、溶解し、15分間攪拌均一混合を行ない、緑茶組成物O〜Tを調製した。
以下の試験飲料処方1,2を用いて、実施例C〜E及び比較例A、B、F、Gの緑茶抽出物については、配合実施例1〜6,配合比較例1〜8を調製し、評価を行った。
以下に示す試験処方にて非重合体カテキン類を540mg/350mL含有する容器詰緑茶飲料及び非重合体カテキン類を540mg/500mL含有する容器詰スポーツドリンクを製造した。このとき、緑茶組成物aの緑茶飲料100重量部に対する添加量は9.75重量部で、スポーツドリンク100重量部に対する添加量は9.55重量部であった。なお、緑茶飲料は、131℃30秒の殺菌後、85℃にてPETボトル容器(東洋製罐社製)に充填後、室温まで冷却し試験飲料(緑茶飲料)とした。一方、スポーツドリンクは97℃20秒殺菌した後、85℃にてPETボトル容器(東洋製罐社製)に充填後、室温まで冷却し試験飲料(スポーツドリンク)とした。
実施例I〜K、比較例H、L、Mの緑茶抽出物については、配合実施例7〜9,配合比較例9〜11調製し、評価を行った。
配合実施例1〜6、配合比較例1〜8と同様に以下に示す試験処方1にて非重合体カテキン類を540mg/350mL含有する容器詰緑茶飲料を調製した。このとき、緑茶組成物の緑茶飲料100重量部に対する添加量は0.85重量部であった。
実施例P〜R、比較例O、S、Tの緑茶抽出物については、配合実施例10〜12,配合比較例12〜14を調製し、評価を行った。評価結果を表1〜3に示す。
配合実施例1〜6,配合比較例1〜8と同様に以下に示す試験処方2にて非重合カテキンを540mg/500mL含有する容器詰スポーツドリンクを調製した。このとき、緑茶抽出物の緑茶飲料100重量部に対する添加量は0.58重量部であった。
(試験飲料処方1)緑茶飲料(非重合カテキン類540mg/350mL)
緑茶葉抽出エキス 20.0
緑茶抽出組成物(各実施例、比較例記載) (緑茶組成物Iのとき9.75)
(緑茶組成物IIのとき0.85)
環状オリゴ糖 0.18
酸化防止剤(L−アスコルビン酸Na) 0.06
重曹 pH6.0に調整
香料(リョクチャフレーバー) 0.025
全量を水にて 100.00重量%
なお、緑茶抽出エキスは、緑茶葉に65℃の熱水にて30倍抽出し、非重合カテキンが240mg/100mL含まれるものを用いた。
(試験飲料処方2)スポーツドリンク(非重合カテキン類540mg/500mL)
エリスリトール 0.79
スクラロース 0.012
ぶどう糖(無水) 0.6
クエン酸(無水) 0.16
クエン酸3Na 0.08
食塩 0.06
グルコン酸K 0.04
緑茶抽出組成物(各実施例、比較例記載) (緑茶組成物Iのとき9.55)
(緑茶組成物IIIのとき0.58)
酸化防止剤(L−アスコルビン酸) 0.03
香料(グレープフルーツフレーバー) 0.15
全量を水にて 100.00重量%
(評価判定の指標)
上記試験飲料処方の評価は、緑茶抽出物由来の劣化した風味、マッシュルーム抽出エキスの風味、及び総合評価により評価した。
緑茶抽出物由来の劣化した風味; × 劣化した風味有る
△ 劣化した風味やや有る
○ 劣化した風味無し
マッシュルーム抽出エキスの風味; × 有る
△ やや有る
○ 無し
総合評価; ○ 飲料全体の風味良好
△ 飲料全体の風味やや良好 × 飲料全体の風味好ましくない
こうして配合実施例及び配合比較例の飲料の殺菌後及び保存したときの風味を専門パネラー3名で飲用し評価した。なお、試験飲料処方1に示す緑茶飲料については、ホットベンダーでの販売を想定し55℃10日間の保存、試験飲料処方2に示すスポーツドリンクについては夏場の倉庫での保管を想定し37℃14日間の保存を行なった。
Figure 2006217837
評価結果を表1に示す。風味評価の結果、本発明の実施例C〜Eを配合した飲料は、保存後の緑茶抽出物由来の劣化した風味を抑制することができた。
Figure 2006217837
評価結果を表2に示す。風味評価の結果、本発明の緑茶組成物I〜Kを配合した飲料は、保存後の緑茶抽出物由来の劣化した風味を抑制することができた。
Figure 2006217837
評価結果を表3に示す。風味評価の結果、本発明の緑茶組成物P〜Rを配合した飲料は、保存後においても緑茶抽出物由来の劣化した風味を抑制することができた。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)及び(B):
    (A)固形物中の非重合体カテキン類含有量が10〜90重量%である緑茶抽出物 100重量部
    (B)菌茸類抽出エキスを菌茸類由来の固形分量として0.002〜0.2重量部
    を含有する緑茶組成物。
  2. 請求項1記載の緑茶組成物を含有する容器詰飲料。
  3. 非重合体カテキン類の含有量が0.03〜0.5重量%であり、菌茸類抽出エキスを菌茸類由来の固形分量として0.00001〜0.01重量%含有する請求項2記載の容器詰飲料。
  4. 緑茶組成物を含有し、
    (A)非重合体カテキン類0.03〜0.5重量%、
    (B)菌茸類抽出エキス
    を含む容器詰飲料の風味安定化方法。
  5. 菌茸類が、マッシュルームである請求項5記載の容器詰飲料の風味安定化方法。
JP2005032672A 2005-02-09 2005-02-09 容器詰飲料 Expired - Fee Related JP4395451B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005032672A JP4395451B2 (ja) 2005-02-09 2005-02-09 容器詰飲料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005032672A JP4395451B2 (ja) 2005-02-09 2005-02-09 容器詰飲料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006217837A true JP2006217837A (ja) 2006-08-24
JP4395451B2 JP4395451B2 (ja) 2010-01-06

Family

ID=36980554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005032672A Expired - Fee Related JP4395451B2 (ja) 2005-02-09 2005-02-09 容器詰飲料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4395451B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009544294A (ja) * 2006-07-24 2009-12-17 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ 改良した飲料
EP2143344A1 (en) * 2007-05-08 2010-01-13 Kao Corporation Concentrate composition for drink from concentrate
JP2010131008A (ja) * 2008-11-10 2010-06-17 Kao Corp 精製茶抽出物
JP2010207113A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Kao Corp 穀物茶飲料の製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101904380B (zh) * 2010-07-21 2013-03-20 安徽鸿汇食品(集团)有限公司 一种无糖蜂蜜绿茶

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009544294A (ja) * 2006-07-24 2009-12-17 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ 改良した飲料
EP2143344A1 (en) * 2007-05-08 2010-01-13 Kao Corporation Concentrate composition for drink from concentrate
EP2143344A4 (en) * 2007-05-08 2011-04-27 Kao Corp CONCENTRATE COMPOSITION FOR A BEVERAGE FROM THE CONCENTRATE
US8367140B2 (en) 2007-05-08 2013-02-05 Kao Corporation Concentrate composition for drink from concentrate
JP2010131008A (ja) * 2008-11-10 2010-06-17 Kao Corp 精製茶抽出物
JP2010207113A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Kao Corp 穀物茶飲料の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4395451B2 (ja) 2010-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3378577B1 (ja) 飲 料
TWI403273B (zh) Tea drinks containing amino acids
JP4884003B2 (ja) 容器詰烏龍茶飲料
JP4690877B2 (ja) 容器詰茶飲料
JP4940047B2 (ja) 容器詰飲料
JP3342698B2 (ja) 容器詰飲料
JP4395451B2 (ja) 容器詰飲料
JP4838784B2 (ja) 容器詰飲料
JP2003219799A (ja) 緑茶飲料の製造法
JP4768534B2 (ja) 容器詰緑茶飲料
JP5366784B2 (ja) 容器詰飲料
JP4782753B2 (ja) 容器詰飲料
WO2021221083A1 (ja) 容器詰アスパラチン含有飲料、その製造方法、及び、容器詰アスパラチン含有飲料中のアスパラチンの保存安定性を向上させる方法
JP2008118873A (ja) カテキン飲料の製造法
JP5820681B2 (ja) 苦味抑制剤
JP2011015632A (ja) 苦味抑制剤
JP2018019643A (ja) 希釈用容器詰紅茶飲料
JP2007060972A (ja) 褐変が抑制された茶飲料の製造方法
JP2011072242A (ja) 苦渋味抑制剤
JP2016154500A (ja) 優れた香味と旨味が持続する容器詰茶飲料の製造方法
JP2007159541A (ja) 高濃度カテキン類含有液及びその製造方法
JP6782866B1 (ja) 飲料組成物
JP3638583B2 (ja) 茶系飲料の製造方法
JP4838204B2 (ja) 容器詰飲料
JP4119829B2 (ja) 緑茶容器詰飲料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090707

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091013

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091019

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131023

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees