JP2006217703A - 配電設備点検スティック - Google Patents

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【課題】 高所に設置された配電設備の目的の箇所を、電柱の設置場所に影響を受けることなく、更に配電設備の設置状態にかかわらず、地上から的確に確認できる配電設備点検スティックを提供すること。
【解決手段】
配電設備点検スティック1が、点検スティック本体2の上端部に上下に間隔を置いて並置して取り付けられ、該点検スティック本体から横方向に突出した2つの掴み部材3,4と、前記掴み部材の上方位置に上記点検スティック本体によって保持された撮像用カメラ5と、前記2つの掴み部材を互いに接近、離隔させる接近離隔作動装置6とを有するようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電線や、電柱上に設置されている機器や器具など、高所に設置されている配電設備の点検スティックに関するものである。
上記配電設備は年間を通じて定期的に巡視点検され、また故障時には故障箇所が重点的に詳細に点検される。この場合、地上からの目視点検によって故障箇所および故障状態が概ね確認できるが、上方からの俯瞰的状況は確認し難い。
上方からの点検が必要な場合は、高所作業車を使用するか、昇柱による目視確認が行われる。しかしながら、高所作業車は高価であり、台数に限度があり、また駐車領域や駐車場所に制約があるため、配電設備全体の点検に供することは困難である。また、昇柱による目視確認は、事故が発生している場合には危険であり、不良あるいは故障とみられる箇所を発見しても直ちに接近して点検することはできない。
従来、柱上変圧器から一般家屋等に引き込まれる引込線の劣化・損傷の点検のために、操作棒の先端部に撮像用カメラを内装した箱状見知部を取り付けた確認装置が提案されている(特許文献1参照)。この装置によれば、箱状見知部を引込線に掛止したときに見知部内の撮像用カメラが引込線の上部を撮影し、撮影された画像信号が地上付近に配置されたモニタへ伝送される。従って、引込線の上部の状態が高所作業車の使用や昇柱を行うことなくモニタによって地上で確認することができる。
特開2002−291125号公報
上記の従来装置によれば、引込線に対する箱状見知部の定置は、下方が開放した逆V字状の保持溝を有する箱状見知部の引込線掛止部を、前記保持溝にて引込線に引っ掛けることによって行われており、従って、引込線に対する箱状見知部の掛止状態は、専ら引込線と保持溝との間の接触摩擦によってのみ保たれ、また摩擦接触する溝範囲は比較的小領域に亘っているにすぎない。このため、引込線が揺れて保持溝内で微振動する場合や、引込線が上下に傾斜した状態で張り渡されている場合などに、引込線と保持溝との間の摩擦力が両者を一定の位置関係に保持するためには不充分となる状況が生じ、その結果、引込線上の確認すべき箇所に対して箱状見知部の位置ズレが生じ、本来点検すべき箇所を外してしまうおそれがあり、引込線の状態を確実に把握することはできない場合が生じる。
また、上記の従来の装置は専ら引込線または電線用として構成されており、配電設備の他の機器や器具、例えば電柱における腕金、開閉器、トランス、碍子などの点検用として適用することはできない。
従って、本発明の目的は、上述のように高所に設置された配電設備の目的の箇所を、電柱の設置場所に影響を受けることなく、更に配電設備の設置状態にかかわらず、地上から的確に確認できる配電設備点検スティックを提供することである。
上記目的を達成する請求項1に記載の発明は、配電設備点検スティックが、絶縁性点検スティック本体と、前記点検スティック本体の上部に保持された撮像用カメラと、伝送用ケーブルによって前記カメラに接続されたカメラ画像確認用モニタと、前記カメラの下方において、前記点検スティック本体の上端部付近に上下に間隔を置いて並置して取り付けられ、該点検スティック本体から横方向に突出して設けられた2つの掴み部材と、前記2つの掴み部材を互いに接近、離隔させる接近離隔作動装置と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、配電設備点検スティックをかざし、上側および下側掴み部材の間に、点検すべき電線や、電柱に機器や器具などを保持するための腕金等を挟み込み、接近離隔作動装置を操作して掴み部材を互いに接近させ、両掴み部材によって電線、腕金等をしっかりと保持することより、撮像用カメラが所望の位置にしっかりと定置され、従って点検すべき配電設備の上方からの画像を、ぶれのない安定的な状態で的確に捉えることができ、その画像は伝送用ケーブルを介してモニタに伝送され、地上にて確認される。そしてこのような点検は、高所作業車が入れないような場所においても地上から自在に実施可能である。
上側掴み部材を点検スティック本体の所定位置に固定的に取り付け、下側掴み部材を点検スティック本体にその軸線方向へ移動可能に取り付けることにより、上側掴み部材を点検すべき対象に引っ掛けて目的の位置に置き、次いで下側掴み部材を上側掴み部材に向けて移動させて両者の間に点検対象部分を確固に挟むことができるので点検スティック、延いてはカメラを点検対象部分に対して確固に位置決めすることが容易に達成可能である。
前記接近離隔作動装置が、前記点検スティック本体に、その軸線方向に滑り移動可能に且つ点検スティック本体に対して相対的な回転を伴うことなく外装された下側掴み部材用担持部材と、前記点検スティック本体に外装され、上端が前記下側掴み部材用担持部材に対して相対的に回動可能に係合し、下端が前記点検スティック本体の下端近辺まで達しており、内周面に前記点検スティック本体の外周面に形成された雄ネジに螺合する雌ネジが形成された套管と、を有する構成とすれば、前記套管を、地上から点検スティック本体に対し右回転または左回転させることにより、螺合する前記雄ネジおよび雌ネジの作用にて下側掴み部材を上側掴み部材に対して容易に接近または離隔させることができ、また、そのような動作が簡単な構成にてもたらし得る。
また、前記接近離隔作動装置が、筒状の前記点検スティック本体の内部に同点検スティック本体に対して相対的な回転を伴うことなく同本体の軸線方向に滑り移動可能に取り付けられ内周面に雌ネジが形成された下側掴み部材用担持部材と、前記筒状点検スティック本体内に同軸的に配置され外周面に前記下側掴み部材用担持部材の内周面に形成された雌ネジと螺合する雄ネジを有し点検スティック本体の下端部付近まで延伸している伝動杆と、前記伝動杆の下端部付近において点検スティック本体の外部から該伝動杆を軸線に関して回転させる回転駆動装置と、を有している構成とすれば、前記接近離隔作動装置を筒状点検スティック本体内にコンパクトに纏めた状態にすることができ、また、前記回転駆動装置は操作者が手元で、例えばハンドルを回す動作によって、簡単に操作することができ、前記上側掴み部材と下側掴み部材とによる点検対象配電設備の掴み動作と、掴み解除動作を作業性よく行うことができる。
前記上側および下側掴み部材をそれぞれローラにて構成し、各ローラの周面をローラの軸線方向中央縦断面で見て円弧状または放物線状の凹面であるようにすれば、電線のような断面円形の配電設備を形状適合的に、従って変形や損傷を与えることのないよう安定的に掴むことができる。
更に、上側ローラの周側面が上側ローラの軸線方向中央縦断面で見てU字状の周溝を有し、下側ローラが前記U字状の溝の幅よりも狭幅の円盤状に形成されているように構成すれば、電線を点検する際、上側ローラの周溝へ電線を下方から差込み、その上で上記円盤状下側ローラを上側ローラへ向けて移動させ、下側ローラ周縁部を上記周溝内へ進入させ電線を周溝内へ押し込み固定することにより、上側および下側のローラは電線に対して上下左右何れの方向においてもしっかりと位置固定され、逸脱のない状態での確実な点検が可能である。
前記下側ローラを自由回転可能に軸支すると共に上側ローラの回転駆動装置を設け、この回転駆動装置が、上側ローラの回転軸に取り付けられ、筒状に形成された点検スティック本体の内部に配置された第1傘歯車と、この第1傘歯車に対し軸線を直交させた状態で噛合している第2傘歯車と、上端において前記第2傘歯車に同軸的に結合され、点検スティック本体内を下方に延伸している伝動軸と、前記伝動軸の下端に同軸的に結合された第3傘歯車と、前記第3傘歯車に対し軸線を直交させた状態で噛合し、点検スティック本体に軸支された第4傘歯車と、前記第4傘歯車を点検スティック本体の外部から回転させるために第4傘歯車に取り付けられたハンドルとを有しているように構成すれば、両ローラによって点検対象の電線を挟んだ後、上記ハンドルを作業者が地上にて回すことにより、その回転動作が第4傘歯車、第3傘歯車、伝動軸、第2傘歯車および第1傘歯車を介して上側ローラに伝達され、従って電線を挟む両ローラが電線に沿って移動し、それに伴って点検スティック本体上のカメラが電線に沿って移動するので、電線を連続的に隈なく撮影し、点検することができる。
前記上側および下側掴み部材を、それぞれ扁平な掴み面を互いに対面する側に有する板片により構成することにより、電柱に機器や器具を保持しておくための横断面矩形の腕金を両板片によって扁平掴み面側で上下からしっかりと掴むことができ、それによって点検スティックが腕金にしっかりと安定的に固定されるので、腕金に保持されている機器や器具の状態が確実かつ明確にカメラによって捉えられる。
また、前記上側または下側または双方の板片が磁性材料にて製作されていることによって、磁性材料製の腕金等に対する板片の吸着固定がもたらされ、腕金等に対する板片固定の確実性が増大する。
前記上側または下側または双方の板片をそれぞれ横断面コ字形の板材より構成し、両板材をコ字形で形成される凹部が互いに他の板材に向かうように配置することによって、両板材による腕金掴み作業の際に、上記コ字形凹部内に腕金の上下の部分が係合し、その結果、腕金横方向における両板材の位置決めが達成されると共に、腕金横方向への動きも規制され、腕金からの板材の不用意な離脱が回避される。
前記点検スティック本体、套管、伝動杆、および伝動軸を複数の部材を結合して構成するようにすれば、本配電設備点検スティックは、搬送や格納の際、分解してコンパクトにした状態にまとめて置くことができ、また、配電設備の高さに合わせて随時点検スティック長さの調節を行うことができる。
前記カメラを点検スティック上で首振り状に変位させるためのカメラ変位装置を設ければ、地上からカメラ変位装置を操作することにより、カメラの撮影方向を変更することができ、従って点検スティックを配電設備の一箇所に定置した状態でその周辺の配電設備の状況が広く確認できる。
上記撮像用カメラをCCDカメラにすれば撮影部が小型軽量化され、更に撮影した画像はデジタルデータとして記憶装置に保存したり、伝送したりすることができる。
上記の点検スティック本体以外にも各構成部材を絶縁性材料で製作するか、あるいは点検スティック本体を含め各構成部材の少なくとも表面を絶縁性材料で構成することにより、操作者を感電事故から防護するための安全性を更に高めることができる。
上記カメラに照明手段を付設すれば、点検対象周囲の環境が暗かったり、薄暗かったりする状況下であっても問題なく点検が可能であり、更に照明手段点滅用スイッチをモニタまたはその近辺に配置することにより、必要に応じて照明手段を随時点灯させ鮮明な画像を得るようにすることができる。
上記カメラに対し、その撮影を阻害しない範囲で遮光用カバーを設けることにより、カメラ周囲の反射光が多い状況で、余分な反射光がカメラに入射することを防止することができる。
本発明によれば、地上から目視できない配電設備の上側の状況を、点検スティックを電線や、電柱の腕金などにしっかりと保持した状態で、点検スティックの上部に備えられた撮像用カメラにより安定的且つ確実に撮影でき、従って配電設備における目的の箇所の故障や損傷の状況を確実に把握できるものであり、また電線や腕金などが掴み部材の到達可能範囲に位置している限り、電柱の設置場所に拘わらず、あらゆる場所で配電設備の点検を行うことができる。
以下、本発明を実施するため最良の形態を、図面に基づいて説明する。
[第1の実施の形態]
図1および図2は本発明の第1の実施形態を示しており、図1は配電設備点検スティックの中央縦断面図、図2は該装置の一部を上から見た図である。
図示の配電設備点検スティック1は、例えば10mの全長を有する点検スティック本体2と、点検スティック本体2の上部外側に上下に間隔を置いて並置して取り付けられた上側および下側掴み部材3,4と、点検スティック本体2に支持され、上側掴み部材3の上方に配置された、例えばCCDカメラより成る撮像用カメラ5とを有している。
上記点検スティック本体2および上下の掴み部材3,4は全体的に、または少なくともそれらの表面層が絶縁性合成樹脂などの絶縁材料にて製造されている。
この第1実施形態では、上側および下側掴み部材3,4はローラ30,40として構成されており、これらローラの周面は、電線Lを間に挟んで保持するのに都合が良いように、ローラの軸線方向中央縦断面で見て円弧状または放物線状の凹面となっている。
上側ローラ30はそれと同軸的に一体的に設けられた回転軸30aを有しており、この回転軸は点検スティック本体2に軸受けされている。従って上側ローラ30は点検スティック本体2上の定位置で回転するように支持されている。一方、下側ローラ40は上側ローラ30に対して接近、離隔するように点検スティック本体2に取り付けられている。
下側ローラ40のそのような接近、離隔をもたらすために接近離隔作動装置6が設けてあり、この接近離隔作動装置は、下側ローラ40を自由回転可能に支持している支持軸41aを保持している、リング材として形成された下側掴み部材用担持部材60と、点検スティック本体2に嵌装され、担持部材60の下端から点検スティック本体2の下端部付近まで延伸している套管61とを有している。
上記の担持部材60は点検スティック本体2に外周側で嵌合しており、点検スティック本体2に対して軸線方向へ移動可能であるが、相対的に回転しないようになされている。そのような機能をもたらすために、図示されていないが、点検スティック本体2には軸線方向へ延伸する突条が形成され、担持部材60の内周面には軸線方向へ延伸する溝が形成されており、この溝に前記突条が摺動可能に係合している。
上記套管61の上端は上記担持部材60と係合しており、この係合は、両者の間の相対的な回動が可能であるように行われる。図には担持部材60の下面と套管61の上面とが摺動可能に面接触する態様が示されているが、相互の面形状は面接触と共に担持部材60と套管61との連結をもたらすような構成にしてもよい。
上記套管61には、その上端部内周面に雌ネジ61aが形成されており、この雌ネジは点検スティック本体2の外周面に形成された雄ネジ2aと螺合している。従って、点検スティック本体2に対して套管61を回すと、套管61は点検スティック本体2に対し軸線方向へ移動し、その移動方向は回転方向を選択することにより決めることができる。即ち、套管61の回転方向を選択することにより、担持部材60を点検スティック本体2上で軸線方向の何れかの方向へ移動させることができる。点検スティック1を図示のように上下の掴み部材3,4を上にして立てた状態にした場合、套管61の一方への回転は担持部材60を上昇移動させ、他方への回転は下降移動させる。下降移動については、担持部材60は、図示の実施形態の場合、套管61の上に載置された状態になっているので、下降移動する套管61に重力作用により随伴するが、担持部材60が套管61と連結されている実施形態の場合には、套管61の下降に伴い担持部材60は強制的に下降移動される。
本第1実施形態によれば、上側ローラ30は回転駆動されるようになされており、そのための回転駆動装置7は、点検スティック本体2の軸線に対して直交している上側ローラ30の支軸30aに同軸的に取り付けられ筒状点検スティック本体2の内部に配置された第1傘歯車70と、この第1傘歯車に対し軸線を直交させた状態で噛合している第2傘歯車71と、上端において第2傘歯車71に同軸的に結合され点検スティック本体2内を下方に延伸している伝動軸72と、この伝動軸の下端に同軸的に結合された第3傘歯車73と、この第3傘歯車に対し軸線を直交させた状態で噛合し点検スティック本体2に軸支された第4傘歯車74と、この第4傘歯車を点検スティック本体2の外部から回転させるために第4傘歯車の支軸74aにクランク状に取り付けられたハンドル75とを有している。
上記第2傘歯車71と第3傘歯車73は、それぞれ伝動軸72と結合されている側の面において、円筒状点検スティック本体2の内周面に装着されたリング状支持片76,77に回転可能に着座しており、従って互いに連結された第2傘歯車71、第3傘歯車73、および伝動軸72は支持片76,77によって点検スティック本体2内での軸線方向への動きが規制される。
ハンドル75を手動で回すことにより、その回転は、支軸74a、第4傘歯車74、第3傘歯車73、伝動軸72、第2傘歯車71、第1傘歯車70、および回転軸30aを経て上側ローラ30に伝達され、上側ローラ30が回転駆動せしめられる。
上記CCDカメラ5は、このカメラを点検スティック本体2の上方で首振り状に変位させることのできるカメラ変位装置(図示せず)に支持され、また伝送用ケーブル8に結合されている。また、CCDカメラ5にはライトなどの照明手段9が併設されている。これらCCDカメラ5および照明手段9は伝送用ケーブル8を介して給電され、また下記のモニタに設けた操作手段により操作され、CCDカメラによって撮影された画像はデジタル信号として伝送用ケーブルを介してモニタに伝送される。
上記伝送用ケーブル8はその一部が点検スティック本体2の上部外周面に取り付けられた案内導管10に挿通され、次いで点検スティック本体2に沿って下方へ延伸している。伝送用ケーブル8の下端には、点検スティック本体2に装着されるか或いは地上に置かれるモニタ(図示せず)との結合用のコネクタ80が取り付けられている。
上記の点検スティック本体2、套管61および伝動軸72は、それぞれ複数の部材又は区分から成っており、それら部材を連結することによって形成されている。即ち、点検スティック本体2は点検スティック本体部材21、22・・・2n-1、2nを、套管61は套管部材611、612・・・61n-1、61nを、伝動軸72は伝動軸部材721、722・・・72n-1、72nをそれぞれ連結して形成され、それぞれの連結部は、図示の場合、螺合する雄ネジと雌ネジとによって形成されている。上側および下側ローラ30,40、回転軸30a、第1傘歯車70、第2傘歯車71及びリング材76は最上端の点検スティック本体部材21に、第3及び第4傘歯車73,74、支軸74a、ハンドル75及びリング材77は最下端の点検スティック本体部材2nに付属している。また、図示の実施形態では、上記の雄ネジ2aおよび雌ネジ61aはそれぞれ点検スティック本体部材21および套管部材611に設けられているが、その他の箇所、例えば相互に対向する点検スティック本体部材22および套管部材612に設けてもよい。
同様に伝送用ケーブル8も点検スティック本体部材21、22・・・2n-1、2nに対応してケーブル部材81、82・・・8n-1、8nをコネクタ81,82,83,84により連結することにより形成されている。
上記のように構成された第1の実施形態による配電設備点検スティック1は、次のように操作される。
点検操作に先立ち、套管61を点検スティック本体2に対して所定の方向へ回すことにより、下側ローラ40を上側ローラ30に対し遠方側に移動せしめる。次いで点検スティック1を手に持って掲げ、電線Lの点検すべき箇所へ上下のローラ30、40を差し向け、両ローラの間に電線Lを差入れた後、上側ローラ30を電線上に載置する。次いで、套管61を回すことによって下側ローラ用担持部材60を押し上げ、この担持部材60に結合した下側ローラ40を上側ローラ30へ向けて移動させ、両ローラ間に電線Lを挟持する。この結果、カメラ5は電線Lの点検箇所上方の所定位置に定置され、点検箇所を明瞭に撮影することが可能となる。次いで、上記モニタか、あるいはモニタとは別途に設けた操作装置からケーブル8を介してカメラ5へ撮影指令信号を送ることにより点検箇所の撮影が行われ、得られた画像信号はケーブル8を介してモニタへ伝送され、地上での視覚確認が行われる。
電線Lを一定区間にわたって連続的に確認したい場合は、ローラ30,40によって電線Lを挟持した状態でハンドル75を回すことにより上側ローラ30が回転せしめられ、従って上側ローラ30が電線上を回転しながら移動し、自由回転下側ローラ40はその移動に追従し、従ってカメラ5が点検スティック1と共に電線に沿って移動せしめられるので、電線に対して常に最適な位置からの連続撮影が行われ、撮影画像が連続的にモニタ画面に映し出される。
[第2の実施の形態]
図3に示す第2の実施の形態は、上側および下側掴み部材3,4の構成に関して上記の第1実施形態と異なっているが、その他の構成に関しては第1実施形態と同様である。従って、図1および図2に示す配電設備点検スティック1と同一部分については同一符合を付して詳細な説明を省略する。
この第2実施形態の場合も、上側および下側掴み部材3,4は軸平行に配置されたローラ31,41より成っているが、上側ローラ31はその周側面が上側ローラの軸線方向中央縦断面で見てU字状の周溝31aを有するように形成され、下側ローラ41は少なくともその外周側部分が前記U字状周溝31aの幅よりも若干狭幅の円盤状に形成されている。これにより、下側ローラ41を上側ローラ31に対して接近移動させた場合に、下側ローラ41の外周部分がU字状周溝31a内に進入し得る。また、上記U字状周溝31aは電線Lの直径よりも若干大きな幅間隙を有し、従って電線Lはフィットした状態で周溝31aと係合する。
上側ローラ31は、第1実施形態の場合と同様に支軸30aに固定され、下側ローラ41は支軸40aに自由回転可能に支持されている。
上記上側および下側ローラ31,41も全体が絶縁性材料で製作されるか、或いは少なくとも表面層が絶縁性材料で製作される。
上記の第2実施形態による配電設備点検スティック1の操作方法は第1実施形態の場合と実質的に同様である。即ち、点検スティック1を立てた状態で掲げて持ち、上側ローラ31を電線Lより上方へもたらし、両ローラを電線の上下に位置させ、次いで上側ローラ31を電線Lへ向けて下降接近させ、U字状周溝31a内に電線Lを進入させ、このようにして点検スティック1を電線Lの所定位置に掛けた状態にした後、上記套管61を回して下側ローラ41を周溝31aへ向けて推進し、下側ローラ41の外周縁で周溝31a内の電線Lを押圧して両ローラを電線Lに対して位置固定し、カメラ5の位置決めを行う。
電線Lを一定区間にわたって連続的に確認したい場合は、上側及び下側ローラ31,41が電線Lを挟持している状態でハンドル75(図1)を回す。これも第1実施形態の場合と同様である。上側ローラ31は回転駆動されると、電線L上を転動進行し、その結果、点検スティック1全体がこの進行に従動し、従って、移動カメラ5によって電線L上部の長手方向の状態が連続撮影される。
[第3の実施の形態]
図4および図5に示す第3の実施の形態は、電柱の上部に取り付けられた変圧器などを支持する腕金Aに固定する場合に有利な配電設備点検スティック1に関するものである。図中、図1および図2に示す配電設備点検スティックと同一部分については同一符合を付して詳細な説明を省略する。
この第3実施形態では、上側および下側掴み部材3,4は、少なくとも表層が絶縁材料製の板材32,42より成っており、これら板材は図4に示すように、横断面矩形の腕金Aに適合するよう、それぞれ横断面コ字形に構成されており、更に該コ字形板材は腕金Aの幅寸法に合わせて長さ調節が可能であるように、それぞれ2つの板部材32a、32bおよび42a、42bにて構成され、2つの板部材の重ね合わされた部分のうち外側部分にはビス32c,42cのネジ部径より僅かに幅広で、ネジ頭部径より狭幅のスリット32d,42dが形成され、内側部分には上記ビス32c,42cのネジ部が螺合するネジ穴が形成されている。
上記板材32,42はコの形が向き合うように、即ち扁平な掴み面を形成する凹部が腕金A側に向くように対向配置され、一方の板材32の板部材32aは点検スティック本体2の点検スティック本体部材21に固着され、他方の板材42の板部材42aは支軸40aに回転可能に結合され、この支軸はリング状担持部材60に結合されている。従って、板材42は、点検スティック本体2上での担持部材60の移動に伴って、固定側の板材32に対して接近または離隔する方向へ移動する。担持部材60の移動は、第1実施形態の場合と同様に、套管61を回転することによって行われ、明らかなように、套管の回転方向を変更することにより担持部材60の上下への移動方向が変更される。
上記の板材32,42は磁性材料で製作してもよく、その場合は上記の担持部材60と套管61は互いに連結され、套管61の下方への移動に担持部材60が積極的に連行されるようになされている。
上記の第3実施形態による配電設備点検スティック1の操作方法は、点検スティック1の固定が上側および下側板材により上記の腕金Aに対して行われる他は第1実施形態の場合と実質的に同じである。即ち、套管61を回転操作し、下側板材42を上側板材32から離隔させた状態の点検スティック1を持って掲げ、両板材を腕金Aに近づけ、さらに両板材で腕金Aを上下から挟んで、上側板材32を腕金A上に置く。次いで、套管61を回し、下側板材42を上側板材32に接近させ、両板材で腕金を掴持する。これによってカメラ5は腕金上方の定位置に保持され、操作装置からの指令によって電柱上の機器または器具における予定箇所の撮影を行い、その映像はケーブル8を介して地上又は地上付近に配置されたモニタに伝送され、モニタ画面に映し出され、かくして電柱上機器または器具の地上での点検が行われる。
上記カメラの首振り装置を地上より操作装置により操作することにより、カメラ5を静止状態にするか、或いは首振り状態にする。首振り状態にすれば、例えば図5に示すように、腕金Aの一箇所に固定された点検スティック1上のカメラ5により腕金Aに装着された2つの碍子装置G1、G2の点検が可能である。
[第4の実施の形態]
図6に示す第4の実施の形態は、前記第1の実施の形態と同様に、上側および下側掴み部材3,4は、少なくとも表面層が絶縁性材料製のローラ30,40より成っている。また、絶縁性点検スティック本体2も、円筒状に形成された点検スティック本体部材21、22・・・2n-1、2nを雌ネジと雄ネジとの螺合による結合により次々に連結して形成されている。
この第4実施形態では、下側ローラ40の支軸40aは、前記筒状点検スティック本体部材21の内部に軸線方向に滑動可能に嵌合され内周面に雌ネジが形成されたリング状担持部材65に結合されている。上記支軸40aは、点検スティック本体部材21の周壁に軸線方向に形成されたスリット21に係合しており、従って担持部材65は点検スティック本体部材21に対して相対的な回転を伴うことなく同本体部材の軸線方向に滑動可能である。
下側ローラ40を上側ローラ30に対して接近、離隔させるための接近離隔作動装置6は、上記の担持部材65と、点検スティック本体2内に同軸的に且つ軸線に関して回転可能に配置され上方端部に上記担持部材65の内周面に形成された雌ネジに螺合する雄ネジ部66aを有し点検スティック本体2の点検スティック本体部材2n内まで伸延している絶縁性伝動杆66と、この伝動杆66の下端部に付設され点検スティック本体2の外部から前記伝動杆66を回転させる回転駆動装置67とを有しており、この回転駆動装置67は、伝動杆66の下端部に同軸的に取り付けられた被駆動傘歯車67aと、この傘歯車67aに噛合し且つ支持軸67b1が点検スティック本体2の周壁に軸受けされた駆動傘歯車67bと、前記支持軸67b1にクランク状に結合されたハンドル67cとを有している。従って、点検スティック本体2の下部においてハンドル67cを回転操作することにより、支持軸67b1、駆動傘歯車67b、被駆動傘歯車67a、伝動杆66、雄ネジ部66a、リング状担持部材65を介して、下側ローラ40を上側ローラ30に対して接近、離隔するように上下動させることができる。
上記伝動杆66も、上記点検スティック本体2と同様に、円筒状に形成された伝動杆部材661、662・・・66n-1、66nを雌ネジと雄ネジとの螺合により次々に連結して形成されており、また、少なくともそれらの表面層が絶縁性材料によって形成されている。
伝動杆66が点検スティック本体2内で軸線方向へ移動しないように、伝動杆部材661にはストッパーリング66aが固定的に取り付けられており、このストッパーリング66aは点検スティック本体部材21の内周面に嵌着された2つのストッパーリング22a,22bの間に挟持されている。更に、点検スティック本体部材2nの内周面には、上記被駆動傘歯車67aの着座部材としてのストッパーリング22cが嵌着され、このストッパーリングによっても点検スティック本体2内での伝動杆66の軸線方向への移動が阻止される。
上側ローラ30は、図1に示す実施形態と同様に、点検スティック本体2の下部からの操作で回転駆動されるようになされており、そのための回転駆動装置7は、図1の場合と同様の第1傘歯車70、第2傘歯車71、伝動軸72、第3傘歯車73、第4傘歯車74、支軸74aおよびハンドル75を有しており、上記伝動軸72は、点検スティック本体2と同様に、伝動軸部材721、722・・・72n-1、72nを雌ネジと雄ネジとの螺合にて次々に連結することにより形成されている。回転駆動装置7の上記構成部材も、少なくともそれらの表面層が絶縁性材料にて形成されている。
上記ケーブル8はCCDカメラ5付近の一部を除いて点検スティック本体2に取り付けた案内導管10に挿通されており、この案内導管は、上記の点検スティック本体部材21、22・・・2n-1に対応して案内導管部材101、102、10nとして構成され、それぞれ対応する点検スティック本体部材に固定されている。
ケーブル8は各案内導管部材の間でコネクタ81,82によって結合される。ケーブル8の下端はコネクタ80によってモニタ(図示せず)に結合され、このモニタは点検スティック本体2に取外し可能に装着されるか、あるいは地上に配置される。
上記のように構成された第4実施形態による配電設備点検スティック1は、次のように操作される。点検操作に先立ち、下側ローラ40はハンドル67cを回すことにより上側ローラ30に対し遠方側に移動せしめられる。次いで配電設備点検スティック1を手に持って掲げ、電線Lの点検すべき箇所へ上下のローラ30、40を差し向け、両ローラの間に電線を差入れた後、上側ローラ30を電線上に載置する。
次いで、ハンドル67cを手動で回し、下側ローラ40を上側ローラ30に向けて移動させ、両ローラによって電線Lを挟持する。この結果、カメラ5は電線Lの点検箇所上方の所定位置に定置され、点検箇所を明瞭に撮影することが可能となる。次いで、上記モニタか、あるいはモニタとは別途に設けた操作装置からケーブル8を介してカメラ5へ撮影指令信号を送ることにより点検箇所の撮影が行われ、得られた画像信号はケーブル8を介してモニタへ伝送され、地上での視覚確認が行われる。
電線Lを一定区間にわたって連続的に確認したい場合は、図1の第1実施形態の場合と同様に、上側および下側ローラ30、40によって電線Lを挟持した状態でハンドル75を回すことにより上側ローラ30が回転せしめられ、従って上側ローラ30が電線上を回転しながら移動し、自由回転下側ローラ40はその移動に追従し、従ってカメラ5と共に点検スティック1全体が電線に沿って移動せしめられるので、電線に対して常に最適な位置からの連続撮影が行われ、撮影画像が連続的にモニタ画面に映し出される。
[第5の実施の形態]
図7に示す第5の実施の形態は、上側および下側掴み部材3,4の構成に関して上記第4実施形態と異なっているが、その他の構成に関しては第4実施形態と同様であるので、図6に示す配電設備点検スティック1と同一部分については同一符合を付して詳細な説明を省略する。
また、上側および下側掴み部材3,4が軸平行に配置されたローラ31,41より成っており、上側ローラ31はその周側面が上側ローラの軸線方向中央縦断面で見てU字状の周溝31aを有するように形成され、下側ローラ41は少なくともその外周側部分が前記U字状周溝31aの幅よりも若干狭幅の円盤状に形成されている構成は、図3に示す第2実施形態の場合と同様である。
また、図6の実施形態と同様に、上側ローラ31は一緒に回転するその支軸30aにより点検スティック本体部材21に軸受けされると共に第1傘歯車70に結合されており、下側ローラ41はそれを回転可能に軸支している支軸40aを介して担持部材65に結合されている。
第5実施形態による配電設備点検スティック1の操作は、基本的に第4実施形態の場合と同様に行われ、その際上側および下側ローラ31,41は第2実施形態の場合と同様に機能する。
[第6の実施の形態]
図8に示す第6の実施の形態は、図4の第3実施形態の場合と同様に、電柱の上部に取り付けられた変圧器などを支持する腕金Aに固定する場合に有利な配電設備点検スティックに関するものである。
この第6実施形態も、上側および下側掴み部材3,4の構成に関して上記第4実施形態と異なっているが、その他の構成に関しては第4実施形態と同様であるので、図6に示す配電設備点検スティック1と同一部分については同一符合を付して詳細な説明を省略する。
また、この第6実施形態では、上側および下側掴み部材3,4が板材32,42から成っているが、それらの構成は図4に示すものと同様である。
上側の板材32は点検スティック本体部材21に結合され、下側の板材42は支軸40aにより担持部材65に結合されている。板材42は支軸40aに揺動可能に支持されている。
この第6実施形態による配電設備点検スティック1の操作は、基本的に第4実施形態の場合と同様に行われ、その際上側および下側板材32,42は第2実施形態の場合と同様に機能する。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、下側掴み部材4を点検スティック本体2に対して固定的に装着し、上側掴み部材3を下側掴み部材4に対して接近、離隔移動可能に点検スティック本体2上に配置してもよい。
本発明による配電設備点検スティックの第1実施形態の軸線方向縦断面図である。 図1の配電設備点検スティックを上方から見た概略図である。 本発明による配電設備点検スティックの第2実施形態の軸線方向縦断面部分図である。 本発明による配電設備点検スティックの第3実施形態の軸線方向縦断面図である。 図4の配電設備点検スティックを上方から見た概略図である。 本発明による配電設備点検スティックの第4実施形態の軸線方向縦断面図である。 本発明による配電設備点検スティックの第5実施形態の軸線方向縦断面部分図である。 本発明による配電設備点検スティックの第6実施形態の軸線方向縦断面図である。
符号の説明
1 配電設備点検スティック
2 点検スティック本体
1〜2n 点検スティック本体部材
2a 雄ネジ
3 上側掴み部材
4 下側掴み部材
5 撮像用カメラ(CCDカメラ)
6 接近離隔作動装置
7 回転駆動装置
8 伝送用ケーブル
9 照明手段(ライト)
10 (伝送用ケーブル用)案内導管
21 スリット
30 上側ローラ
30a 支軸
31 上側ローラ
40 下側ローラ
32 上側板材
40a 支軸
41 下側ローラ
42 下側板材
60 担持部材
61 套管
63 伝動杆
65 担持部材
67c 手動ハンドル
72 伝動軸
75 手動ハンドル
L 電線
A 腕金
G1,G2 碍子装置

Claims (13)

  1. 絶縁性点検スティック本体と、
    前記点検スティック本体の上部に保持された撮像用カメラと、
    伝送用ケーブルによって前記カメラに接続されたカメラ画像確認用モニタと、
    前記カメラの下方において、前記点検スティック本体の上端部付近に上下に間隔を置いて並置して取り付けられ、該点検スティック本体から横方向に突出して設けられた2つの掴み部材と、
    前記2つの掴み部材を互いに接近、離隔させる接近離隔作動装置と、
    を有することを特徴とする配電設備点検スティック。
  2. 前記上側掴み部材は点検スティック本体の所定位置に固定的に取り付けられ、
    前記下側掴み部材は点検スティック本体にその軸線方向へ移動可能に取り付けられていること、
    を特徴とする請求項1に記載の配電設備点検スティック。
  3. 前記接近離隔作動装置は、
    前記点検スティック本体に、その軸線方向に滑り移動可能に且つ点検スティック本体に対して相対的な回転を伴うことなく外装された下側掴み部材用担持部材と、
    前記点検スティック本体に外装され、上端が前記下側掴み部材用担持部材に対して相対的に回動可能に係合し、下端が前記点検スティック本体の下端近辺まで達しており、内周面に前記点検スティック本体の外周面に形成された雄ネジに螺合する雌ネジが形成された套管と、
    を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の配電設備点検スティック。
  4. 前記接近離隔作動装置は、
    筒状に形成された前記点検スティック本体の内部に、同本体に対して相対的な回転を伴うことなく同本体の軸線方向に滑り移動可能に取り付けられ、内周面に雌ネジが形成された下側掴み部材用担持部材と、
    前記筒状点検スティック本体内に同軸的に配置され、外周面に前記下側掴み部材用担持部材の内周面に形成された雌ネジと螺合する雄ネジを有し、点検スティック本体の下端部付近まで延伸している伝動杆と、
    前記伝動杆の下端部付近において点検スティック本体の外部から該伝動杆を軸線に関して回転させる回転駆動装置と、
    を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の配電設備点検スティック。
  5. 前記上側および下側掴み部材がそれぞれローラより成っており、各ローラの周側面が、ローラの軸線方向中央縦断面で見て円弧状または放物線状の凹面であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の配電設備点検スティック。
  6. 前記上側および下側掴み部材はそれぞれローラより成っており、上側ローラの周側面が、上側ローラの軸線方向中央縦断面で見てU字状の周溝を有しており、下側ローラが前記U字状の溝の幅よりも狭幅の円盤状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の配電設備点検スティック。
  7. 前記下側ローラが自由回転可能に軸支されており、
    前記上側ローラの回転駆動装置が設けてあり、この回転駆動装置が、
    上側ローラの回転軸に取り付けられ、筒状点検スティック本体の内部に配置された第1傘歯車と、
    この第1傘歯車に対し軸線を直交させた状態で噛合している第2傘歯車と、
    上端において前記第2傘歯車に同軸的に結合され、点検スティック本体内を下方に延伸している伝動軸と、
    前記伝動軸の下端に同軸的に結合された第3傘歯車と、
    前記第3傘歯車に対し軸線を直交させた状態で噛合し、点検スティック本体に軸支された第4傘歯車と、
    前記第4傘歯車を点検スティック本体の外部から回転させるために第4傘歯車に取り付けられたハンドルと、
    を有していることを特徴とする請求項5または6に記載の配電設備点検スティック。
  8. 前記上側および下側掴み部材が扁平な掴み面を互いに対面する側に有する板片により構成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の配電設備点検スティック。
  9. 前記上側または下側または双方の板片が磁性材料にて製作されていることを特徴とする請求項8に記載の配電設備点検スティック。
  10. 前記上側または下側または双方の板材が横断面コ字状の板材より成っており、両板材はコ字形で形成される凹部が互いに他の板材に向かうように配置されていることを特徴とする請求項8または9に記載の配電設備点検スティック。
  11. 前記点検スティック本体、套管、伝動杆、および伝動軸が複数の部材を結合して構成されていることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の配電設備点検スティック。
  12. 前記カメラを首振り状に変位させるためのカメラ変位装置が前記点検スティック本体の上部に設けてあることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の配電設備点検スティック。
  13. 前記カメラがCCDカメラであることを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の配電設備点検スティック。
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JP2015089191A (ja) * 2013-10-29 2015-05-07 大都工業株式会社 電力設備用ストッパー
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CN109543505A (zh) * 2018-09-29 2019-03-29 江苏濠汉智能设备有限公司 一种基于视频图像的目标检测系统及方法
CN114188874A (zh) * 2021-11-23 2022-03-15 天津送变电工程有限公司 一种不停电跨越电力线导引绳展放器

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