JP2002199530A - 電気設備用点検装置 - Google Patents

電気設備用点検装置

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JP2002199530A
JP2002199530A JP2000396531A JP2000396531A JP2002199530A JP 2002199530 A JP2002199530 A JP 2002199530A JP 2000396531 A JP2000396531 A JP 2000396531A JP 2000396531 A JP2000396531 A JP 2000396531A JP 2002199530 A JP2002199530 A JP 2002199530A
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bending
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unit
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Haruo Ito
治男 伊藤
Toshio Oku
俊男 奥
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Machida Endoscope Co Ltd
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Machida Endoscope Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁性を維持しつつ、点検対象を色々な方向
から見ることができる電気設備用点検装置を提供する。 【解決手段】 絶縁性の棒10の先端に、細長く湾曲可
能な湾曲部材20を接続する。この湾曲部材20の先端
に撮像素子(撮影手段)付きのユニット30を収容し、
撮像素子で撮影した像を無線で棒10の基端部の液晶テ
レビ42(画像表示手段)に送信し、映写する。棒10
の先端部には、湾曲部材20の湾曲用サーボモータ(湾
曲駆動部)付きのユニット50を収容し、棒10の基端
部には、サーボモータを無線で遠隔操作する遠隔操作手
段60を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、送電線、碍子、
変圧器等の電気設備を点検する装置に関し、特に、点検
対象への通電を維持したまま点検するのに適した装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の点検装置として、例えば、絶縁
性の棒の先端に、無線送信機付きのCCDカメラを取り
付けたものが知られている。点検の際は、鉄塔や電柱に
登り、CCDカメラが点検対象に向くように、棒を差し
延べる。これにより、対象が通電中であっても、感電せ
ずに撮影することができる。撮影した像は、無線送信機
から小型携帯テレビに無線で送られ、映写される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来構成では、
棒に対するCCDカメラの角度が固定されているので、
点検対象を色々な方向から見るのが容易でない。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明に係る電気設備用点検装置では、直線状に延
びる絶縁性の棒と、この棒の先端から細長く延びる湾曲
可能な湾曲部材と、上記湾曲部材の先端部に設けられ、
点検対象を撮影する撮影手段と、上記湾曲部材の先端部
又は上記棒の先端部に設けられ、上記撮影手段が撮影し
た像を無線送信する送信部と、上記像を無線受信する受
信部と、上記受信部に接続され、受信した像を表示する
画像表示手段とを備えたことを第1の特徴としている。
【0005】本発明の第2の特徴では、上記湾曲部材に
通された操作ワイヤと、上記棒の先端部に設けられ、上
記操作ワイヤを引張ることによって上記湾曲部材を湾曲
させる湾曲駆動部と、この湾曲駆動部を無線で遠隔操作
する遠隔操作手段とを、さらに備えている。
【0006】本発明の第3の特徴では、上記湾曲部材
が、軸線方向に並べられた複数の絶縁性の管を有し、各
管には、一端部の内周面に球面状の第1連結部が形成さ
れるとともに、他端部の外周面に球面状の第2連結部が
形成され、隣り合う管の第1、第2連結部どうしが角度
調節可能に嵌合している。
【0007】ここで、上記第2、第3の特徴に係る棒及
び湾曲部材が、棒と湾曲部材の境において、又は棒の先
端部において接離自在であるのが望ましい(第4の特
徴)。
【0008】上記受信部と上記画像表示手段とが、上記
棒の基端部に設けられていてもよい(本発明の第5の特
徴)。或いは、上記画像表示手段が、ヘッドマウンテッ
ドディスプレイであってもよい(本発明の第6の特
徴)。
【0009】上記棒が、大径筒と、この大径筒に軸方向
へスライド可能に挿通された小径筒とを有して、伸縮可
能になっており、上記大径筒の先端部には、ロック孔が
形成され、上記小径筒の基端部には、径方向へスライド
可能なロック部材と、このロック部材を径方向外側に付
勢する付勢手段とが設けられ、上記棒が伸ばされたと
き、上記付勢手段によって上記ロック部材が上記ロック
孔に嵌め込まれるようにしてもよい(本発明の第7の特
徴)。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に
係る電気設備用点検装置Mを示したものである。装置M
は、棒10と湾曲部材20を備えている。
【0011】棒10は、直線状に延びる複数本の筒11
を一列に継ぎ足すことによって構成され、全長が約3m
になっている。各筒11の基端部には、雄ねじ11aが
形成され、先端部には、この雄ねじ11aにねじ込まれ
るナット11bが設けられている。これら筒11は、グ
ラスファーバー等の絶縁性と剛性を有し、しかも軽い材
料で形成されている。棒10の耐電圧は、例えば75k
V/30cmである。
【0012】図1及び図2に示すように、棒10の先端
部には、L字形状の支持棒12が延設されている。支持
棒12は、グラスファイバー等の絶縁性と剛性を有する
材料で形成されている。
【0013】図1〜図3に示すように、湾曲部材20
は、棒10の先端(筒11のうち最も先端側の短い筒1
1E)から延びる湾曲管21と、この湾曲管21の内部
に収容された複数の関節輪22とを有している。湾曲管
21は、ポリウレタン等の絶縁性と可撓性を有する材料
で形成されている。この湾曲管21の軸方向に沿って上
記複数の関節輪22が一列に並べられている。関節輪2
2は、グラスファイバーやポリプロピレン等の絶縁性樹
脂で形成されている。隣り合う関節輪22どうしは、管
21の軸線と直交する軸(図2において紙面に直交する
向き)の回りに回動可能に連結されている。これによっ
て、湾曲部材20が、全体として湾曲可能になっている
(図1及び図2の仮想線を参照)。点検装置Mには、こ
の湾曲部材20のための湾曲操作機構が設けられている
が、この機構については追って詳述する。
【0014】図1、図2、及び図4に示すように、点検
装置Mには、電気設備(点検対象)を観察するための観
察機構が設けられている。この観察機構は、湾曲管21
の先端部に収容された撮像ユニット30と、棒10の基
端部に設けられた受像部40とを備えている。
【0015】撮像ユニット30は、管21の先端開口に
臨む極小サイズの撮像素子31(撮影手段)と、この撮
像素子31の背部に固定された像送信部32とを有して
いる。撮像素子31は、対物レンズ31aを有し、この
レンズ31aに入射した光を電気信号に変換し、この電
気信号を送信部32に入力するようになっている。送信
部32は、入力された信号を、例えば2.4GHz帯の
高周波に変調する。送信部32の背面には、この変調さ
れた信号を無線送信するアンテナ33が設けられてい
る。アンテナ33は、可撓性を有し、湾曲管21の軸線
に沿って突出されている。
【0016】受像部40は、棒10の基端部に収容され
た像受信部41と、この受信部41に接続されるととも
に棒10の基端部の外周に取り付けられた小型液晶テレ
ビ42(画像表示手段)とを備えている。受信部41に
は、アンテナ43が、棒10の軸線に沿って突出するよ
うに設けられている。このアンテナ43により上記送信
部32からの高周波信号が無線受信され、受信部41に
より復調されるようになっている。復調された信号は、
液晶テレビ42に入力され、画像表示される。
【0017】上記湾曲部材20のための湾曲操作機構に
ついて説明する。湾曲操作機構は、湾曲部材20に通さ
れた一対の操作ワイヤ24と、短筒11E(棒10の先
端部)に収容された湾曲駆動ユニット50と、棒10の
基端部に設けられた湾曲用遠隔操作手段60とを有して
いる。
【0018】操作ワイヤ24は、ケプラー線と称される
高引っ張り強度と絶縁性を有するポリアミド樹脂繊維の
撚り線等で形成されている。図2及び図3に示すよう
に、一対の操作ワイヤ24は、湾曲部材20の周方向に
(隣接する関節輪21どうしの回動軸と直交する向き
に)180度離れて配され、関節輪21の内周の案内リ
ング23に挿通されている。これら操作ワイヤ24の先
端は、最も先端側の関節輪21に連繋され、基端は、棒
10の先端に入り込んでいる。
【0019】図2及び図4に示すように、湾曲駆動ユニ
ット50は、プロポーショナルサーボモータ51(湾曲
駆動部)と、電源ボックス52と、湾曲用受信部53と
を有している。サーボモータ51の軸51aは、上記隣
接する関節輪21どうしの回動軸と平行して配されてお
り、このモータ軸51aに、円盤51bが設けられてい
る。この円盤51bの180度離れた位置に、上記一対
の操作ワイヤ24の基端がそれぞれ連繋されている。
【0020】電源ボックス52には、電池V1が着脱自
在に収容されている。この電池V1の電力が、モータ5
1の駆動回路51cと上記受信部53に供給されるよう
になっている。(なお、電池V1の電力は、湾曲部材2
0内に挿通されたリード線25を介して、上記撮像ユニ
ット30にも供給されるようになっている。)
【0021】受信部53は、モータ駆動回路51cに接
続されている。受信部53の背面には、アンテナ54
が、棒10の軸線に沿って突出するように設けられてい
る。
【0022】図1及び図4に示すように、遠隔操作手段
60は、棒10の外周に設けられた操作ノブ61と、こ
の操作ノブ61の軸に連結されたポテンショメータ62
と、このポテンショメータ62に接続された湾曲用送信
部63とを有している。操作ノブ61の回転角度がポテ
ンショメータ62により検出され、湾曲操作信号として
送信部53へ入力されるようになっている。送信部63
には、アンテナ64が、棒10の軸線に沿って突出する
ように設けられている。このアンテナ64から上記湾曲
操作信号が無線送信されるようになっている。
【0023】送信された湾曲操作信号は、上記受信部5
3のアンテナ54で受信され、サーボモータ駆動回路5
1cへ送られる。駆動回路51cは、受信した湾曲操作
信号に基づいて円盤51bを回転させる。これによっ
て、一対の操作ワイヤ24の一方が引っ張られるととも
に、他方が緩められ、ひいては湾曲部材20が湾曲され
るようになっている。
【0024】なお、上記遠隔操作手段60のポテンショ
メータ62と送信部63とは、上記受像部40の受信部
41と共に、棒10基端部内のユニットフレーム13
(図1)に収容されている。また、ユニットフレーム1
3には、電池V2(図4)が着脱自在に収容されてい
る。この電池V2の電力が、ポテンショメータ62、送
信部63、受信部41、及び液晶テレビ42に供給され
るようになっている。
【0025】上記のように構成された点検装置Mを用い
て、電気設備(例えば送電線X1,X2)を点検する方
法について説明する。先ず、送電鉄塔に登る。そして、
棒10の基端部を把持し、先端の湾曲部材20を送電線
X1に差し延べる。棒10は軽量であるので、負担にな
ることはない。次に、図1に示すように、例えば送電線
X1に支持棒12の側部を当てる。これによって、棒1
0の先端が振れるのを防止することができる。このと
き、送電線X1に電気が流れていても、棒10,12で
絶縁でき、感電することなく作業を行うことができる。
【0026】次に、操作ノブ61を回し、湾曲部材20
を無線遠隔操作で符号20Aに示す湾曲状態にする。こ
れによって、撮像ユニット31を送電線X1に向け、撮
影することができる。撮影された像は、受像部40へ無
線送信され、液晶テレビ42に映写される。これによっ
て、送電線X1を観察、点検することができる。
【0027】次に、送電線X2を挟んで作業者の反対側
から送電線X2を観察するときは、棒10の先端部を送
電線X2に当てる。そして、符号20Bに示すように、
無線遠隔操作によって湾曲部材20を反り返るように大
きく湾曲させる。これによって、撮像素子31を反対側
から送電線X2に向け、撮影することができる。このよ
うにして、送電線X1,X2を任意の方向から観察する
ことができ、点検精度を向上させることができる。
【0028】棒10は、複数本の筒11に分割できるの
で、コンパクトにして保管することができる。また、湾
曲部材20及び短筒11Eを、短筒11Eより基端側の
棒10から分離できる(すなわち、装置Mが、棒10の
先端部において接離自在になっている)。これによっ
て、湾曲部材20を容易に取り替えることができる。
【0029】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
以下の実施形態において既述の実施形態と同様の構成に
関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。図
5は、本発明の第2実施形態を示したものである。この
実施形態に係る電気設備用点検装置M’では、棒10の
基端部に、操作ノブ61と液晶テレビ42が設けられて
いない。それに代えて、手で把持できるコントロールパ
ッド70と、眼鏡のようにして頭に装着するヘッドマウ
ンテッドディスプレイ42’(画像表示手段)とが備え
られている。
【0030】コントロールパッド70には、ジョイステ
ィック61’が突出して設けられている。ジョイスティ
ック61’は、上記第1実施形態における操作ノブ61
に相当する構成要素である。コントロールパッド70に
は、ジョイスティック61’に連なるポテンショメータ
62が収容されている。(棒10の基端部のユニットフ
レーム13には、ポテンショメータ62が収容されてい
ない。)コントロールパッド70は、ケーブル71を介
してユニットフレーム13に接続されている。このケー
ブル71に、ポテンショメータ62とユニットフレーム
13内の湾曲用送信部63とを結ぶ信号線(図示省略)
が収容されている。
【0031】さらに、図示は省略するが、コントロール
パッド70には、電池V2が着脱自在に収容されてい
る。(ユニットフレーム13には、電池V2が収容され
ていない。)ケーブル71には、この電池V2からフレ
ーム13内の送信部63及び受信部41への電力供給線
が収容されている。また、コントロールパッド70とヘ
ッドマウンテッドディスプレイ42’とを繋ぐケーブル
72には、電池V2からヘッドマウンテッドディスプレ
イ42’への電力供給線が収容されている。
【0032】さらに、ケーブル71,72には、ユニッ
トフレーム13内の像受信部41とヘッドマウンテッド
ディスプレイ42’とを結ぶ映像信号線が収容されてい
る。ディスプレイ42’には、この信号線で送られて来
た映像を表示する液晶パネル42aと、表示された映像
を目に向けて屈折させるプリズム42bとが収容されて
いる。
【0033】この装置M’による点検作業は、2人で行
うのが望ましい。すなわち、1人の作業者Aが、棒10
を持つ。もう1人の作業者Bが、コントロールパッド7
0を持つとともにヘッドマウンテッドディスプレイ4
2’を装着する。そして、作業者Aが、棒10の先端を
点検対象たる電気設備(この実施形態では変圧器X’)
に当てる。その後、作業者Bが、ジョイスティック6
1’を操作することによって湾曲部材20を湾曲させな
がら、ディスプレイ42’で変圧器X’を観察する。作
業者Bは、制約の少ない体勢で作業を行うことができ
る。
【0034】なお、第1、第2実施形態における点検対
象X1,X2,X’はあくまでも例示であって、装置M
が送電線X1,X2に特に適し、装置M’が変圧器X’
に特に適していることを意味しているものではない。点
検対象は、碍子等の他の電気設備であってもよい。
【0035】図6は、本発明の第3実施形態に係る電気
設備用点検装置M”を示したものである。この装置M”
では、棒10”と湾曲部材20”の構造が、既述の装置
M,M’と異なっている。
【0036】先ず、湾曲部材20”について説明する。
図6及び図7に示すように、湾曲部材20”は、軸線方
向に並べられた複数の管26によって構成されている。
管26は、例えばアセタール樹脂などの絶縁性材料で形
成されている。最基端の管26Xは、棒10”の先端の
短筒11Eと螺子結合している(湾曲部材20”と棒1
0”の境において接離自在になっている)。各管26の
基端部の内周面には、球面状をなす第1連結部26aが
形成され(上記管26Xを除く)、先端部の外周面に
は、球面状をなす第2連結部21bが形成されている
(最先端の管26Yを除く)。そして、隣り合う管26
の第1、第2連結部26a,26bどうしが角度調節可
能に嵌合されている。これによって、湾曲部材20”が
全体として湾曲可能になり、しかも、管26どうしの摩
擦により湾曲された形状を維持可能になっている。
【0037】かかる湾曲部材20”の構造により、装置
M”には上記装置M,M’における湾曲操作機構が設け
られていない。棒10”の先端の短筒11E内には、電
池V1用の電源ボックス52だけが設けられている。こ
のボックス52から延びるリード線25が、各管26の
内部を通って、最先端の管26Yに収容された撮像ユニ
ット30に接続されている。
【0038】湾曲部材20”は、点検対象に向けて差し
延べる前に点検する方向に合わせて予め手で湾曲させて
おいてもよく、差し延べた状態で、鉄塔等に押し付けた
り引っ掛けたりすることによって湾曲させてもよい。
【0039】次に、棒10”について説明する。図6に
示すように、棒10”は、径の異なる複数本の筒11A
〜11Dを有し、順次、大径の筒に小径の筒が軸方向に
スライド可能に挿通されることによって、全体として伸
縮可能になっている。(特許請求の範囲において、例え
ば筒11Cを「大径筒」とすると、その内側の筒11D
が「小径筒」となり、筒11Cを「小径筒」とすると、
その直ぐ外側の筒11Bが「大径筒」となる。)これら
筒11A〜11Dは、上記装置M,M’の筒11と同様
の絶縁性材料で出来ている。なお、図7に示すように、
筒11Dの先端に、上記短筒11Eが螺合連結されてい
る。(装置M”が、棒10”の先端部において接離自在
になっている。)
【0040】図8に示すように、筒11B〜11Dの外
周面には、軸方向に沿って直線状に延びる溝11kが形
成され、筒11A〜11Cの内周面には、上記溝11k
に嵌る直線状の凸部11fが設けられている。これによ
って、筒11A〜11Dどうしが軸線回りに相対回転す
るのが阻止されている。
【0041】図6、図8及び図9に示すように、筒11
A〜11Cの先端部には、ロック孔11gが形成されて
いる。一方、筒11B〜11Dの基端部には、収容部1
1hが設けられている。この収容部11hの収容孔11
iには、ロック部材14が棒10”の径方向にスライド
可能に収容されるとともに、このロック部材14を径方
向外側に向けて付勢するコイルばね15(付勢手段)が
収容されている。これらロック部材14とばね15も、
絶縁性材料で出来ている。
【0042】図9に示すように、棒10”を伸ばすと、
小径側の筒(例えば筒11D)のロック部材14が、大
径側の筒(例えば筒11C)のロック孔11gに対向
し、ばね15の付勢によってロック孔11gに嵌り込
む。これによって、棒10”が収縮不能にロックされ
る。
【0043】図10(a)に示すように、棒10”を縮
めるときは、先ず、指でロック部材14を押しながら筒
11Dを筒11C内に少しずらす。すると、ロック部材
14の球面状をなす外端面がロック孔11gの縁に当た
る。以後、筒11Dを筒11Cに押し込むにしたがっ
て、ロック部材14が、その外端面のカム作用によって
ばね14の付勢に抗して径方向内側に移動する。これに
よって、図10(b)に示すように、ロック部材14を
ロック孔11gから解除することができる。
【0044】図11は、棒10”の伸び時のロック機構
についての変形例を示したものである。大径側の筒11
Cのロック孔11gには、絶縁性のロック解除部材16
が径方向にスライド可能に収容されている。図11
(a)に示すように、棒10”が伸びてロック状態にな
っている時は、ロック部材14がロック解除部材16に
突き当たり、解除部材16の一対のストッパ16aが、
ロック孔11gの周面のストッパ摺動溝11jの外端に
突き当たっている。
【0045】図11(b)に示すように、棒10”を縮
めるときは、ロック解除部材16を押し、その外端部の
フランジ16bを筒11Cの外周面に突き当てる。する
と、解除部材16の内端面が、筒11Cの内周面とちょ
うど面一になる。これによって、ロック部材14をロッ
ク孔11gから解除することができる。
【0046】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
でなく、種々の形態を採用可能である。例えば、像送信
部32は、棒の先端部に設けてもよい。棒の先端部に、
電池V1による電力供給を入切する開閉器を設け、棒の
基端部やコントロールパッド70に、上記開閉器を無線
で遠隔操作する電源入切用遠隔操作手段を設けてもよ
い。また、湾曲部材の先端部に、照明ランプを設け、棒
の基端部やコントロールパッド70に、上記照明ランプ
を無線でオンオフする照明用遠隔スイッチを設けてもよ
い。電池V2に代えて、発電機や商用電源を用いてもよ
い。
【0047】複数本の筒11を継ぎ足してなる棒10
と、複数の管26を連結してなる湾曲部材20”とを組
合せてもよい。伸縮式の棒10”と、無線遠隔操作で湾
曲される湾曲部材20とを組合せてもよい。勿論、この
場合、棒10”の基端部(又はコントロールパッド7
0)には、湾曲用遠隔操作手段60を設ける。さらに、
2つの種類の湾曲部材20,20”を用意しておき、必
要に応じて何れか1つを選んで、棒に螺合等により連結
できるようにしてもよい。(この場合、上記実施形態の
ように、2種類の湾曲部材20,20”にそれぞれ短筒
11Eを付けておき、この短筒11Eを、それより基端
側の棒に連結してもよい。)無線湾曲操作タイプの湾曲
部材20を棒との境で接離自在にしてもよく、その場
合、湾曲部材20の基端に連なる湾曲駆動ユニット50
を棒の先端に挿抜自在にするとよい。湾曲部材20”
についても、その基端に連なる電源ボックス52を棒の
先端に挿抜自在にしてもよい。
【0048】装置Mにおいて、棒10の基端部に、操作
ノブ61に代えて、棒10と同軸の筒形状をなすグリッ
プを軸線回りに回転可能に設けてもよい。装置M’にお
いて、像受信部41及び湾曲用送信部63をコントロー
ルパッド70に収容し、ケーブル71を無くしてもよ
い。湾曲部材20は、2方向に限らず、1方向のみ、ま
たは4方向に湾曲可能であってもよい。湾曲部材20”
において、第1連結部26aを管26の先端部の内周面
に形成し、第2連結部26bを管26の基端部の外周面
に形成してもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の特
徴によれば、絶縁性を確保できることは勿論、湾曲部材
を曲げることによって、点検対象を任意の方向から観察
することができ、点検の精度が高まる。本発明の第2の
特徴によれば、湾曲部材を無線遠隔操作により湾曲させ
ることができ、点検作業を一層容易に行うことができ
る。本発明の第3の特徴によれば、湾曲部材を予め観察
したい方向に湾曲させたうえで点検対象に差し延べた
り、差し延べた後、点検対象等に押し当てて湾曲させた
りすることができる。本発明の第4の特徴によれば、湾
曲部材や棒を簡単に交換できる。本発明の第5の特徴に
よれば、1人でも簡単に点検作業を行うことができる。
本発明の第6の特徴によれば、制約の少ない体勢で点検
対象の観察を行うことができる。本発明の第7の特徴に
よれば、棒を保管や運搬時には縮めてコンパクトにする
ことができ、使用時には伸ばした状態で縮まないように
確実にロックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電気設備用点検装
置の側面図である。
【図2】上記装置の先端部分の側面断面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う上記装置の断面図であ
る。
【図4】上記装置の無線機構のブロック図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る電気設備用点検装
置を使用中の状態で示す図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る電気設備用点検装
置の側面図である。
【図7】上記第3実施形態に係る装置の先端部分の断面
図である。
【図8】図6のVIII−VIII線に沿う上記第3実施形態に
係る装置の断面図である。
【図9】図6のIX−IX線に沿う上記第3実施形態に係る
装置の断面図である。
【図10】図9において、ロックを解除する工程を示
し、(a)は、解除操作の初期段階の断面図であり、
(b)は、解除を完了した状態の断面図である。
【図11】第3実施形態に係る装置のロック及びロック
解除手段の変形例を示し、(a)は、ロック状態での断
面図であり、(b)は、ロックを解除した状態での断面
図である。
【符号の説明】
M,M’,M” 電気設備用点検装置 10,10” 棒 11 筒 11A〜11D 筒 11g ロック孔 14 ロック部材 15 コイルばね(付勢手段) 20,20” 湾曲部材 24 操作ワイヤ 26 管 26a 第1連結部 26b 第2連結部 31 撮像素子(撮影手段) 32 像送信部 41 像受信部 42 液晶テレビ(画像表示手段) 42’ ヘッドマウンテッドディスプレイ(画像表示手
段) 51 プロポーショナルサーボモータ(湾曲駆動部) 60 湾曲用遠隔操作手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C022 AA01 AC01 AC42 AC74 5C054 AA01 CA04 CC02 CE02 CF03 CF05 CG08 EA01 EA05 FA02 FA07 HA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)直線状に延びる絶縁性の棒と、
    (b)上記棒の先端から細長く延びる湾曲可能な湾曲部
    材と、(c)上記湾曲部材の先端部に設けられ、点検対
    象を撮影する撮影手段と、(d)上記湾曲部材の先端部
    又は上記棒の先端部に設けられ、上記撮影手段が撮影し
    た像を無線送信する送信部と、(e)上記像を無線受信
    する受信部と、(f)上記受信部に接続され、受信した
    像を表示する画像表示手段とを備えたことを特徴とする
    電気設備用点検装置。
  2. 【請求項2】 上記湾曲部材に通された操作ワイヤと、
    上記棒の先端部に設けられ、上記操作ワイヤを引張るこ
    とによって上記湾曲部材を湾曲させる湾曲駆動部と、こ
    の湾曲駆動部を無線で遠隔操作する遠隔操作手段とを、
    さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の電気設
    備用点検装置。
  3. 【請求項3】 上記湾曲部材が、軸線方向に並べられた
    複数の絶縁性の管を有し、各管には、一端部の内周面に
    球面状の第1連結部が形成されるとともに、他端部の外
    周面に球面状の第2連結部が形成され、隣り合う管の第
    1、第2連結部どうしが角度調節可能に嵌合しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電気設備用点検装置。
  4. 【請求項4】 上記棒及び湾曲部材が、棒と湾曲部材の
    境において、又は棒の先端部において接離自在であるこ
    とを特徴とする請求項2又は3に記載の電気設備用点検
    装置。
  5. 【請求項5】 上記受信部と上記画像表示手段とが、上
    記棒の基端部に設けられていることを特徴とする請求項
    1〜4の何れかに記載の電気設備用点検装置。
  6. 【請求項6】 上記画像表示手段が、ヘッドマウンテッ
    ドディスプレイであることを特徴とする請求項1〜4の
    何れかに記載の電気設備用点検装置。
  7. 【請求項7】 上記棒が、大径筒と、この大径筒に軸方
    向へスライド可能に挿通された小径筒とを有して、伸縮
    可能になっており、上記大径筒の先端部には、ロック孔
    が形成され、上記小径筒の基端部には、径方向へスライ
    ド可能なロック部材と、このロック部材を径方向外側に
    付勢する付勢手段とが設けられ、上記棒が伸ばされたと
    き、上記付勢手段によって上記ロック部材が上記ロック
    孔に嵌め込まれることを特徴とする請求項1〜6の何れ
    かに記載の電気設備用点検装置。
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