JP5266183B2 - 点検装置 - Google Patents

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本発明は、点検装置に関し、より詳しくは、より遠い架空送電線を点検する点検装置に関する。
従来、架空送電線を点検する点検装置としては、操作棒の先端側にカメラの角度を変更可能な湾曲部材を設け、この湾曲部材の先端にカメラを配設するサーボモータを配設し、操作棒の手元側にカメラからの画像を表示するディスプレイと湾曲部材を遠隔操作する操作部とを配設することにより、点検対象(例えば碍子など)を色々な方向から見ることができるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−199530号公報
ところで、例えば275kVなど、より高圧の送電線となると碍子がより長くなると共に点検対象までの距離もより長くなる(例えば7mなど)。このような点検対象を点検しようとすると、この特許文献1に記載された点検装置では、例えば、操作棒が撓んだりし、点検対象にカメラを十分に近づけることができないなど、点検装置を操作しにくい問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、より遠い架空送電線を点検するに際して、より点検を行いやすく操作性をより高めることができる点検装置を提供することを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
即ち、本発明の点検装置は、
所定電圧以上の架空送電線を点検する点検装置であって、
絶縁部材により構成されている線材である支線と、
送電線の配設された構造体に立設して固定され、該立設した先端側に前記支線を摺動可能に支持する支持部材が配設されており、絶縁部材により構成されている支柱と、
前記点検を実行する撮影装置が固定される自由端と作業者が操作する操作端とを有し、該自由端側に前記支線の一端が配設されると共に、該操作端側に前記支線の他端が配設されており、絶縁部材により伸縮可能に構成されている操作棒と、
を備えたものである。
この点検装置では、送電線の配設された構造体に支柱を立設して固定し、撮影装置が固定されている操作棒の自由端側と操作端側とに配設した支線をこの支柱に支持部材を介して支持する構造を有している。このように、支柱と支線とにより自由端側と操作端側とで操作棒を支持するため、例えば所定電圧以上の高電圧であり、より距離が長い点検対象に対しても、操作棒の撓みやぶれなどをより抑制することが可能である。このため、より遠い架空送電線を点検するに際して、操作性をより高めることができる。また、この点検装置では、支線と支柱と伸縮可能な操作棒と撮影装置とにより構成されているから、例えば、鉄塔へ昇る際などにより可搬性が高く、より点検を行いやすい。したがって、この点検装置では、より遠い架空送電線を点検するに際して、より点検を行いやすく操作性をより高めることができる。ここで、「所定電圧以上」とは、例えば、操作棒の長さと操作棒の重量との関係によって、操作棒が撓むなどして操作性が低下してしまうような点検対象までの長さや点検対象自体の長さに対応する電圧(例えば154kV(5m)や275kV(7m)など)としてもよい。
本発明の点検装置において、前記支線は、前記操作端側に配設される他端側がチェーンにより形成されており、前記操作棒は、前記操作端側に前記チェーンを引っかけて固定するフックが配設されているものとしてもよい。こうすれば、フックを引っかけるチェーンの位置を操作端側で任意に変更可能であり、支線の長さの調節がより容易であるため、より点検を行いやすい。
本発明の点検装置において、前記支線は、前記支持部材で摺動する範囲に亘って絶縁性のロープにより形成されているものとしてもよい。こうすれば、例えば、操作棒を前後移動させる際などに支持部材での支線の摺動がスムースであり、より点検を行いやすい。このとき、前記支線は、前記支持部材で摺動する範囲に亘って絶縁性のロープにより形成され、且つ前記操作端側に配設される他端側がチェーンにより形成されており、前記操作棒は、前記操作端側に前記チェーンを引っかけて固定するフックが配設されているものとしてもよい。こうすれば、支線の長さ調節と支線の摺動をスムースにすることとを両立させることができ、好ましい。
本発明の点検装置において、前記操作棒は、5m以上の長さに形成されているものとしてもよい。例えば、5m以上の操作棒では、より重くなり、撓みやすくもなるため、本発明を適用する意義が高い。また、7m以上の長さに形成されているものとしてもよい。7m以上の長さでは、更に操作棒が重く、撓みやすいため、本発明を適用する意義がより高い。なお、操作棒での撓みが大きくなることから、操作棒は13m以内の長さに形成されていることが好ましい。
本発明の点検装置は、前記支柱に配設され該支柱と交差した状態で前記操作棒を支持する操作棒受け部材、を備えたものとしてもよい。こうすれば、支柱により操作棒が支持されて安定するため、より一層点検を行いやすく、操作性をより一層高めることができる。このとき、前記操作棒受け部材は、前記操作棒を左右方向に回動可能とする固定部と、前記操作棒を前後方向に摺動可能に支持する把持部とを備えるものとしてもよい。こうすれば、操作棒を操りやすく、点検をより行いやすい。
本発明の点検装置は、無線により画像を送信可能であり前記操作棒の自由端側に配設される撮影装置と、前記撮影装置から画像を受信する受信部と該受信した画像を表示する表示部とを有する画像処理装置と、を備えたものとしてもよい。こうすれば、撮影装置で撮影した画像を作業者の近くで確認することが可能であるため、より点検を行いやすい。
本発明の点検装置において、前記操作棒は、前記自由端側に前記支線が摺動する滑車が配設され該滑車により前記支線の一端が配設されており、前記操作端側に前記滑車からの支線を巻き取る巻取部材が配設され該巻取部材によって前記支線の他端が配設されているものとしてもよい。こうすれば、作業者の手元で巻き取ることにより支線の長さを変更可能であるため、より一層点検を行いやすく、操作性をより一層高めることができる。このとき、前記支柱の先端側に配設された支持部材の近傍に更に第2の滑車を備え、前記支線は、該支線の一端が前記操作棒の操作端側に配設され、前記支持部材、前記自由端側の滑車及び前記第2の滑車を介して該支線の他端が前記巻取部材に配設されているものとしてもよい。こうすれば、支柱によって操作棒をより十分に支持することが可能であり、更に点検を行いやすく、操作性を更に高めることができる。
本発明の一実施形態である点検装置20の構成の概略を示す構成図。 点検装置20の斜視図。 点検装置20各部材の組み立て前の説明図。 支柱22及び操作棒42の説明図。 金車24の説明図。 操作棒受フック36の説明図。 撮影装置50の説明図。 画像処理装置60の説明図。 鉄塔10での点検装置20を用いた碍子16の点検作業の説明図。 鉄塔10での点検装置20を用いた碍子16の点検作業の説明図。 別の実施形態である点検装置20Bの構成の概略を示す構成図。
次に、本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態である、鉄塔10に配設された架空送電線14を点検する点検装置20の構成の概略を示す構成図であり、図2は、点検装置20の斜視図であり、図3は、点検装置20各部材の組み立て前の説明図である。また、図4は、支柱22及び操作棒42の説明図であり、図5は、金車24の説明図であり、図6は、操作棒受フック36の説明図であり、図7は、撮影装置50の説明図であり、図8は、画像処理装置60の説明図である。本実施形態の点検装置20は、図3に示すように、線材である支線32と、先端に金車24(本発明の支持部材)が配設され送電線14の配設された構造体12に立設して固定される支柱22と、金車24に掛け渡された支線32が配設されて支柱22に支持される操作棒42と、支柱22に配設され支柱22と交差した状態で操作棒42を支持する操作棒受フック36(本発明の操作棒受け部材)と、無線により画像を送信可能であり操作棒42の自由端側に配設される撮影装置50と、撮影装置50から画像を受信する受信部62と受信した画像を表示するモニター(表示部)64とを有する画像処理装置60と、を備えている。
この点検装置20は、鉄塔10に配設されている架空送電線14に設けられている複数の碍子16や架線金具の状態などを操作棒42の先端に設けた撮影装置50により撮影して点検する装置である。このような点検装置では、操作棒の長さは、例えば154kV以上の送電設備では碍子16の連なりが長くなり、5m以上を要し、275kV以上の送電設備では7m以上を要し、500kV以上の送電設備ではおおよそ13mを要する。このように、操作棒の長さがより長くなる高電圧の送電設備の点検に、本発明の点検装置20を用いることができる。なお、支柱22や支線32による支持によっても操作棒での撓みが大きくなることから、操作棒は13m以内とすることが好ましい。
支柱22は、図1〜4に示すように、例えばグラスファイバーなどの絶縁部材により構成されており、継ぎ目に設けられたネジロック21で複数のポールを固定することにより伸縮可能になっている。ここでは、支柱22は、1段2本継ぎで構成されている。この支柱22は、図1,2に示すように、使用時に複数のクランプ23やロープなどの固定具によって構造体12に固定される。また、支柱22は、操作棒42の長さに合わせ、例えば2m〜4mの長さとすることができる。例えば、支柱22は、操作棒42の長さが7mのときには、3m程度の長さとするのが作業性の面で好ましい。支柱22を縮めたときの両端部には、図3に示すように、固定リング28が設けられており、この固定リング28に運搬用ベルト29が取外可能に装着されている。作業者は、鉄塔10を昇り降りする際に、この運搬用ベルト29を肩にかけるなどして支柱22を運搬する。また、この支柱22の立設した先端側には、支線32を摺動可能に支持する金車24が配設されている。
金車24は、図5に示すように、例えばナイロンなどの絶縁部材によりその全体が構成されており、その内側に支線32を通過する開口部が設けられ、略円形状の外形に形成されている。この開口部の四方には、ローラー25が軸回転可能に配設されており、支線32がより円滑に摺動するようになっている。また、金車24には、その円周の一部を開放可能な開放部26が設けられており、支線32の取り付けがより容易となっている。
操作棒42は、図1〜4に示すように、例えばグラスファイバーなどの絶縁部材により構成されており、継ぎ目に設けられたネジロック41で複数のポールを固定することにより伸縮可能になっている。ここでは、操作棒42は、3段4本継ぎで構成されている。この操作棒42は、例えば5m以上13m以下の長さとすることができる。ここでは、操作棒42は、275kV以下の送電設備を点検するよう、7mの長さに形成されている。操作棒42において、点検を実行する撮影装置50が固定される端部を自由端42aとし、作業者が操作する端部を操作端42bとする。この操作棒42の自由端42aの先端には、ピン孔46が設けられた円筒47が固定されている(図4参照)。また、操作棒42の自由端42a側には、任意の位置で固定可能なスリーブリング43が配設されている(図1参照)。このスリーブリング43の固定位置は、例えば操作棒42の長さと重量などを勘案し、操作棒42の撓みがより小さくなる位置とすることが好ましい。一方、操作棒42の操作端42b側の端部には、重量調節可能なバランサー44が配設されている。このバランサー44には、チェーンを引っかけて固定するフック45が配設されている。そして、操作棒42には、スリーブリング43を介して支線32の一端が配設されると共に、バランサー44に設けられたフック45を介して支線32の他端が配設されている。操作棒42を縮めたときの両端には、図3に示すように、固定リング48が設けられており、この固定リング48に運搬用ベルト49が取外可能に装着されている。作業者は、鉄塔10を昇り降りする際に、この運搬用ベルト49を肩にかけるなどして操作棒42を運搬する。なお、支柱22や操作棒42は、中空のポールにより形成されており、強度を損なわない程度にできるだけ軽量に作製されている。
支線32は、絶縁部材により構成されている。この支線32は、図1,2に示すように、操作棒42の自由端42a側に配設される一端側が金車24において摺動する範囲に亘って絶縁ロープ33により形成され、且つ操作棒42の操作端42b側に配設される他端側が絶縁チェーン34により形成されている。このように、フック45を引っかけるチェーンの位置を操作端42b側で任意に変更可能となっている。この支線32は、操作棒42の重量を支持可能な強度に形成されている。
操作棒受フック36は、例えばナイロンなど絶縁部材により形成されている。この操作棒受フック36は、図6に示すように、中央部で分割され支柱22を挟み込み支柱22に対して軸回転可能に固定する固定部37と、固定部37に軸支され操作棒42を前後方向(図1参照)へ摺動可能に把持する把持部38とを備えている。この操作棒受フック36は、固定部37が支柱22を軸として回転するため、支柱22を中心に操作棒42を左右方向に回動することができる。また、把持部38が固定部37に対して回動するため、操作棒42を上下方向に回動することができる。また、操作棒受フック36では、把持部38により操作棒42を前後方向に移動することができる。
撮影装置50は、図7に示すように、点検対象を撮影するレンズ51と、レンズ51の角度を変更可能な可動部52と、レンズ51で撮影した画像を画像処理装置60へ無線により送信する送信部53と、回動軸55を軸として撮像部58の角度を変更可能なスイングヘッド54と、ピン孔46に挿入されて撮影装置50を操作棒42の先端に固定する接続ピン56と、を備えている。なお、撮像部58は、レンズ51、可動部52及び送信部53により構成されている画像を撮影する本体部分である。接続ピン56が設けられているスイングヘッド54の後端の円筒部は操作棒42の先端円筒47に挿入可能に形成されている。この円筒部が先端円筒47に挿入された状態で接続ピン56がピン孔46に挿入されることにより、撮影装置50は操作棒42の先端に固定される。この撮影装置50は、ネジやスイングヘッドなどほとんどの部品が絶縁性の材料(例えば樹脂など)で形成されており、高電圧下においても撮影が可能となっている。また、可動部52及びスイングヘッド54によりレンズ51の角度を変更可能であるため、点検対象を様々な角度で撮影可能となっている。この撮影装置50は、乾電池により動作する。なお、ビスやスイングヘッドが金属である撮影装置を利用して高電圧(275kV)での画像撮影を検討したところ、電源に支障が起きたことから、撮影装置では、できる限りの絶縁化を図ることが望ましい。
画像処理装置60は、図8に示すように、撮影装置50からの画像データを無線により受信する受信部62と、各種ボタンが配設され情報を入力可能な操作部63と、受信部62とケーブル68を介して接続され画像を表示するモニター64と、を備えている。受信部62は、乾電池により動作する。この受信部62には、記憶媒体(例えばフラッシュメモリなど)が装着されており、この記憶媒体に撮影装置50からの画像データを記憶する。また、受信部62には、図示しないマイクが設けられており、このマイクを介して受けた音声をも記憶媒体に記憶可能となっている。こうすれば、点検作業の内容をあとでより確認しやすい。この受信部62は、固定ベルト61を備えた保護ケース69に収納されており、この固定ベルト61により、作業者や構造体12などに固定可能となっている。モニター64は、マジックテープ65(マジックテープ:登録商標)が配設された保護部材67に固定されており、遮光フード66に納めた状態で鉄塔10の構造体12にこのマジックテープ65により固定して使用する。こうすれば、マジックテープ65によって容易に構造体12へ取り付けることができ、遮光フード66によって太陽光による視認性の低下を抑制することができる。
次に、このように構成された点検装置20を用いた架空送電線14の点検作業について説明する。図9,10は、鉄塔10での点検装置20を用いた碍子16の点検作業の説明図である。鉄塔10での点検作業は、1名で行うことも可能ではあるが、モニターの確認などがあることから、2,3名で行うことが好ましい。まず、作業者は、点検装置20の各構成物をバラバラにした状態で持ち(図3参照)、鉄塔10に昇る。次に、点検対象(架空送電線14、碍子16)に近い鉄塔10の構造体12に支柱22を固定し、金車24に支線32を通した状態で支柱22を伸長させる。次に、操作棒42の自由端42aに撮影装置50を固定させ、支線32の一端をスリーブリング43に接続した状態で操作棒42を伸長させる。続いて、操作棒42を操作棒受フック36に把持させた状態で、操作棒42の操作端42bに設けられたフック45に絶縁チェーン34を引っかけて固定する。そして、受信部62やモニター64を鉄塔10の構造体12に固定し、点検準備を終了する。このようにして、鉄塔10上で点検装置20を組み立てるのである。さて、点検装置20を組み立てたあと、作業者は、操作棒42を左右、前後に操作して架空送電線14に配設されている碍子16を撮影装置50により撮影し、手元に固定されているモニター64により撮影状態を確認する。そして、操作部63を操作して図示しない記憶媒体に画像データを記憶させるのである。このとき、金車24により支線32が摺動可能であるため、図10に示すように、撮影装置50が固定されている操作棒42の前後方向の移動も円滑であり、奥側の碍子16の撮影や手前側の碍子16の撮影を行いやすい。このように、点検装置20では、架空送電線14を活線状態で点検することができる。なお、支柱22や支線32、操作棒受フック36を用いずに、7mの操作棒42に撮影装置50を固定した状態で碍子16の撮影を試みたが、撓みや撮影装置のぶれなどにより、碍子16の状態を確認可能な程度の画像を撮影することはできなかった。
以上説明した実施形態の点検装置20によれば、構造体12に支柱22を立設して固定し、撮影装置50が固定されている操作棒42の自由端側と操作端側とに配設した支線32をこの支柱22に金車24を介して支持する構造を有している。このように、支柱22と支線32とにより自由端42a側と操作端42b側とで操作棒42を支持するため、例えば所定電圧以上の高電圧であり、より距離が長い点検対象に対しても、操作棒の撓みやぶれなどをより抑制することが可能であるため、より遠い架空送電線を点検するに際して、操作性をより高めることができる。また、金車24により支線32が摺動可能であるため、撮影装置50が固定されている操作棒42の前後方向の移動も円滑であり、奥側や手前側の碍子16の撮影を行いやすい。また、支線32と伸縮可能な支柱22及び操作棒42と撮影装置50とにより構成されているから、例えば、鉄塔へ昇る際などにより可搬性が高く、より点検を行いやすい。
また、支線32は、自由端42a側に配設される一端側が金車24で摺動する範囲に亘って絶縁ロープ33により形成され、且つ操作端42b側に配設される他端側が絶縁チェーン34により形成されており、操作棒42は、操作端42b側にチェーンを引っかけて固定するフック45が配設されているため、支線の長さの調節がより容易であり、且つ操作棒42を前後移動させる際などに金車24での支線32の摺動がスムースであり、より点検を行いやすい。このように、支線32の長さ調節と支線の摺動をスムースにすることとを両立させることができ、好ましい。更に、操作棒42は、5m以上の長さに形成されており、より重く、撓みやすくなることから、本発明を適用する意義が高い。更にまた、支柱22に配設され支柱22と交差した状態で操作棒42を支持する操作棒受フック36を備えているため、支柱22により操作棒42が支持されて安定し、より一層点検を行いやすく、操作性をより一層高めることができる。そして、無線により画像を送信可能である撮影装置と、撮影装置50から画像を受信する受信部62と受信した画像を表示するモニター64とを有する画像処理装置60とを備えるため、撮影装置で撮影した画像を作業者の近くで確認することが可能であり、より点検を行いやすい。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、絶縁ロープ33及び絶縁チェーン34で形成された支線32としたが、特にこれに限定されず、絶縁ロープ33のみで形成された支線32としてもよい。こうすれば、支線32の長さ調節が容易ではないものの、支線32の摺動性はよく、架空送電線の点検を行いやすく、操作性をより高めることができる。あるいは、絶縁チェーン34のみで形成した支線32としてもよい。こうすれば、支線32の金車24での摺動性は劣るものの、支線32の長さ調節が容易であり、架空送電線の点検を行いやすく、操作性をより高めることができる。
上述した実施形態では、操作棒受フック36を備えるものとしたが、これを省略してもよい。こうしても、支柱22による操作棒42の直接的な支持はないものの、操作棒42を支柱22及び支線32により支持するため、架空送電線の点検の操作性をより高めると共に、点検を行いやすい。また、操作棒受フック36は、操作棒42を前後左右上下方向に移動可能に支持するものとしたが、操作棒42を支持するものとすれば特にこれに限定されず、例えば、操作棒42を前後方向、左右方向、上下方向の少なくとも1以上に移動可能に支持するものとしてもよい。
上述した実施形態では、無線により画像データを送受信する撮影装置50及び画像処理装置60としたが、有線により画像データを送受信する撮影装置及び画像処理装置としてもよい。こうしても、架空送電線の点検を行いやすく、操作性をより高めることができる。また、撮影装置で画像データを記憶するものとして画像データを受信する画像処理装置を省略してもよいし、撮影装置を別構成としてもよい。
上述した実施形態では、支柱22は、1段2本継ぎで構成されているものとしたが、特にこれに限定されず、1本で形成してもよいし、複数段としてもよい。また、操作棒42は、3段4本継ぎで構成されているものとしたが、特にこれに限定されず、2段3本継ぎや4段5本継ぎで構成してもよい。支柱や操作棒の伸縮の構成は、運搬性を考慮し例えば全長が2m以下となるようなど、支柱や操作棒の長さに応じて適宜変更することが好ましい。
上述した実施形態では、操作棒42の自由端42a及び操作端42bに支線32を固定した点検装置20を説明したが、図11に示すように、操作端42b側に配設された巻取部材74により、第1滑車70,第2滑車72を介して支線32を巻き取る構成を採用した点検装置20Bとしてもよい。図11は、別の実施形態である点検装置20Bの構成の概略を示す構成図である。この点検装置20Bは、自由端42a側に第1滑車70を配設すると共に、支柱22の先端側に配設された金車24(支持部材)の近傍に懸架ステー71を介して第2滑車72を配設し、更に、操作端42b側の操作棒受フック36の近傍に支線32を巻き取る巻取部材74を備えている。そして、支線32は、この支線32の一端が操作棒42の操作端42b側に配設され、金車24、第1滑車70及び第2滑車72を介して支線32の他端が巻取部材74に配設されている。こうすれば、作業者の手元で巻き取ることにより支線32の長さを変更可能であるため、より一層点検を行いやすく、操作性をより一層高めることができる。また、金車24及び第2滑車72によって支柱22により操作棒42を支持するため、支柱によって操作棒をより十分に支持することが可能であり、更に点検を行いやすく、操作性を更に高めることができる。
このとき、懸架ステー71及び第2滑車72を省略し、第1滑車70から直接支線32を巻取部材74へ配設するものとしてもよい。即ち、操作棒42には、自由端42a側に支線32が摺動する第1滑車70が配設されこの滑車により支線32の一端が配設されており、操作端42b側に第1滑車70からの支線32を巻き取る巻取部材74が配設され、この巻取部材74によって支線32の他端が配設されているものとしてもよい。こうすれば、構成を簡略化することができ、点検装置20の運搬をより容易とすることができる。
上述した実施形態では、操作棒42の先端に撮影装置50を備えたものとしたが、特にこれに限定されず、例えば、操作棒42の先端に点検対象を視認するミラーを備えたものとしてもよい。こうしても、操作棒42を支柱22及び支線32により支持するため、点検の操作性をより高めると共に、点検を行いやすい。また、操作棒42の先端に作業用工具を固定するものとしてもよい。作業用工具としては、例えば、カッターなどが挙げられる。こうすれば、例えば架空送電線14に引っ掛かった異物(凧など)の除去に利用することができる。
本発明は、架空送電線の点検に利用可能である。
10 鉄塔、12 構造体、14 架空送電線、16 碍子、20,20B 点検装置、21 ネジロック、22 支柱、23 クランプ、24 金車、25 ローラー、26 開放部、27 固定部、28 固定リング、29 運搬用ベルト、32 支線、33 絶縁ロープ、34 絶縁チェーン、36 操作棒受フック、37 固定部、38 把持部、41 ネジロック、42 操作棒、42a 自由端、42b 操作端、43 スリーブリング、44 バランサー、45 フック、46 ピン孔、47 先端円筒、48 固定リング、49 運搬用ベルト、50 撮影装置、51 レンズ、52 可動部、53 送信部、54 スイングヘッド、55 回動軸、56 接続ピン、58 撮像部、60 画像処理装置、61 固定ベルト、62 受信部、63 操作部、64 モニター、65 マジックテープ、66 遮光フード、67 保護部材、68 ケーブル、69 保護ケース、70 第1滑車、71 懸架ステー、72 第2滑車、74 巻取部材。

Claims (6)

  1. 所定電圧以上の架空送電線を点検する点検装置であって、
    絶縁部材により構成されている線材である支線と、
    送電線の配設された構造体に立設して固定され、該立設した先端側に前記支線を摺動可能に支持する支持部材が配設されており、絶縁部材により構成されている支柱と、
    前記点検を実行する撮影装置が固定される自由端と作業者が操作する操作端とを有し、該自由端側に前記支線の一端が配設されると共に、該操作端側に前記支線の他端が配設されており、絶縁部材により伸縮可能に構成されている操作棒と、
    を備えた点検装置。
  2. 前記支線は、前記操作端側に配設される他端側がチェーンにより形成されており、
    前記操作棒は、前記操作端側に前記チェーンを引っかけて固定するフックが配設されている、請求項1に記載の点検装置。
  3. 前記支線は、前記支持部材で摺動する範囲に亘って絶縁性のロープにより形成されている、請求項1又は2に記載の点検装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の点検装置であって、
    前記支柱に配設され該支柱と交差した状態で前記操作棒を支持する操作棒受け部材、を備えた点検装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の点検装置であって、
    無線により画像を送信可能であり前記操作棒の自由端側に配設される撮影装置と、
    前記撮影装置から画像を受信する受信部と該受信した画像を表示する表示部とを有する画像処理装置と、
    を備えた点検装置。
  6. 前記操作棒は、前記自由端側に前記支線が摺動する滑車が配設され該滑車により前記支線の一端が配設されており、前記操作端側に前記滑車からの支線を巻き取る巻取部材が配設され該巻取部材によって前記支線の他端が配設されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の点検装置。
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