JP2006217445A - 動画像符号化装置、復号化装置、動画像記録装置および動画像再生装置 - Google Patents

動画像符号化装置、復号化装置、動画像記録装置および動画像再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 HD映像などの高解像度の動画像の圧縮効率を向上する。
【解決手段】 動画像符号化装置1Aは、入力画像の画像信号をサンプリングすることにより複数の低解像度画像を生成するサンプリング部21と、低解像度画像を一の選択画像と当該選択画像以外の非選択画像とに分類し、選択画像のサンプリング点から非選択画像のサンプリング点へ向かう方向と入力画像の画素間隔よりも短いノルムとを持つ差分ベクトルMV1を生成するベクトル生成部11Aと、選択画像から差分ベクトルMV1で指定される領域の予測画像を生成する動き補償部16と、非選択画像と予測画像との間の差分画像を生成しこれを圧縮符号化する符号化部25,14A,13A,17Aとを備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、動画像を圧縮符号化する技術に関する。
NTSC(National Television System Commitee)方式などの既存の伝送方式ではSD(Standard Definition)フォーマットの映像(以下、SD映像と称する。)が採用されているが、衛星デジタル放送や地上波デジタル放送などの伝送方式では高精細のHD(High Definition)フォーマットの映像(以下、HD映像と称する。)が採用されている。HD映像はSD映像と比べて約2倍の垂直解像度を有しており、通常、HD映像のアスペクト比は16:9であり、SD映像のアスペクト比は4:3である。
HD映像の録画時間は、ハードディスクドライブや光ディスクなどの記憶媒体の容量に依存するが、HD映像のデータ量はSD映像のそれと比べると非常に大きいため、たとえHD映像を圧縮符号化して記憶媒体に記録したとしても、その圧縮符号化データが記憶媒体の容量の大部分を占有してしまうという問題がある。一方、高解像度のHD映像を低解像度のSD映像にダウンコンバートして記憶媒体に格納すれば、記憶媒体の容量の大部分を占有せずに長時間録画が可能になるものの、再生映像の画質がHD映像のそれと比べて明らかに劣るという問題がある。なお、HD映像を受信しこれを録画する技術は、たとえば、特許文献1(特開2003−163871号公報)に開示されている。
特開2003−163871号公報
上記に鑑みて本発明の目的は、HD映像などの高解像度の動画像の圧縮効率を大幅に向上し得る動画像符号化装置とこれを有する動画像記録装置とを提供することである。本発明の他の目的は、その動画像符号化装置で圧縮符号化された信号を復号化する復号化装置とこれを有する動画像再生装置とを提供することである。
上記目的を達成すべく、請求項1記載の発明は、動画像を構成する一連の入力画像を符号化する動画像符号化装置であって、前記入力画像の画像信号をサンプリングすることにより前記入力画像の各々から複数の低解像度画像を生成するサンプリング部と、前記低解像度画像を一の選択画像と当該選択画像以外の非選択画像とに分類するとともに、前記選択画像のサンプリング点から前記非選択画像のサンプリング点へ向かう方向と前記入力画像の画素間隔よりも短いノルムとを持つ差分ベクトルを生成するベクトル生成部と、前記選択画像を参照して当該選択画像から前記差分ベクトルで指定される領域の予測画像を生成する動き補償部と、前記選択画像を圧縮符号化するとともに、前記非選択画像と前記予測画像との間の差分画像を生成しこれを圧縮符号化する符号化部と、を備えることを特徴としている。
請求項10記載の発明は、動画像を構成する一連の入力画像を符号化して記憶媒体に記録する動画像記録装置であって、前記動画像符号化装置と、前記動画像符号化装置によって生成された符号化信号を前記記憶媒体に記録する駆動部と、を備えることを特徴としている。
請求項11記載の発明は、動画像を構成する一連の入力画像を圧縮符号化することで生成された圧縮符号化信号を復号化する復号化装置であって、前記圧縮符号化信号から所定の識別信号を分離するとともに前記圧縮符号化信号を復号化して参照画像と差分画像とを生成する復号化部と、前記識別信号に応じて所定の差分ベクトルを前記動き補償部に供給するベクトル供給部と、前記参照画像から前記差分ベクトルで指定される領域の予測画像を生成する動き補償部と、前記差分画像に前記予測画像を加算して低解像度画像を生成する加算部と、前記識別信号に応じて前記参照画像と低解像度画像とを合成して高解像度画像を再生する合成部と、を備え、前記参照画像と前記低解像度画像の各々は、前記高解像度画像の各々の画像信号をサンプリングすることにより生成されたものであり、前記差分ベクトルは、前記参照画像のサンプリング点から前記低解像度画像のサンプリング点へ向かう方向と前記高解像度画像の画素間隔よりも短いノルムとを有するものであることを特徴としている。
請求項12記載の発明は、記憶媒体に記録された動画像を再生する動画像再生装置であって、前記記憶媒体から圧縮符号化信号を読み出す駆動部と、前記圧縮符号化信号から識別信号を分離するとともに前記圧縮符号化信号を復号化して参照画像と差分画像とを生成する復号化部と、前記識別信号に応じて所定の差分ベクトルを前記動き補償部に供給するベクトル供給部と、前記参照画像から前記差分ベクトルで指定される領域の予測画像を生成する動き補償部と、前記差分画像に前記予測画像を加算して低解像度画像を生成する加算部と、前記識別信号に応じて前記参照画像と低解像度画像とを合成して高解像度画像を再生する合成部と、を備え、前記参照画像と前記低解像度画像の各々は、前記高解像度画像の各々の画像信号をサンプリングすることにより生成されたものであり、前記差分ベクトルは、前記参照画像のサンプリング点から前記低解像度画像のサンプリング点へ向かう方向と前記高解像度画像の画素間隔よりも短いノルムとを有するものであることを特徴としている。
本発明の種々の実施例について以下に説明する。
図1は、本発明の実施例であるデコーダ/エンコーダ1を概略的に示すブロック図である。エンコーダ/デコーダ1は、動画像信号を圧縮符号化して符号化ストリームを生成する機能と、その符号化ストリームを復号化等して動画像信号を再生する機能とを有するものである。エンコーダ/デコーダ1は、システムコントローラ11,入力インターフェース12,量子化/逆量子化部(Q/IQ)13,直交変換/逆直交変換部(OT/IOT)14,動き検出部(ME)15,動き補償部(MC)16,可変長符号化/可変長復号化部(VLC/VLD)17,メモリインターフェース18および出力インターフェース20を有している。これら処理ブロック11〜18,20は、データ信号を伝達するデータバス10に接続されている。
システムコントローラ11は、マイクロプロセッサ,RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)および入出力インターフェースを内蔵した集積回路であって、複数の制御信号を制御バス(図示せず)を介してそれぞれ処理ブロック11〜18,20に供給することにより、処理ブロック11〜18,20の各々の動作を制御する機能を有する。また、システムコントローラ11は、処理ブロック間のデータ転送を制御し得るデータ転送手段,たとえばDMAコントローラを内蔵している。
メモリインターフェース18は、動画像データを一時的に記憶する大容量の複数個のSDRAM(Synchronous DRAM)からなる画像メモリ19と接続している。メモリインターフェース18は、システムコントローラ11の制御により、データバス10を介して転送されたデータ信号を受信してこれを画像メモリ19の指定アドレス領域に書き込む一方、画像メモリ19の指定アドレス領域からデータ信号を読み出してこれを指定された転送先へデータバス10を介して転送し得る。
直交変換/逆直交変換部(OT/IOT)14は、2次元の入力画像信号を垂直方向と水平方向とにそれぞれ直交変換してその空間周波数成分である変換係数を生成し得る。直交変換としては、DCT(離散コサイン変換),DST(離散サイン変換),離散フーリエ変換,アダマール変換,ウェーブレット変換あるいは整数変換などが挙げられる。本実施例は、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式で採用される直交変換を想定しているが、これに限定されるものではない。また、直交変換/逆直交変換部14は、その変換係数を逆直交変換して画像信号を生成し得る。量子化/逆量子化部(Q/IQ)13は、直交変換/逆直交変換部14で生成された変換係数を所定の量子化値(quantization value)で除算することで量子化して量子化係数を生成し得る。逆に、量子化/逆量子化部(Q/IQ)13は、量子化係数を逆量子化することで元の変換係数を生成し得る。
動き検出部(ME;Motion Estimator)15および動き補償部(MC;Motion Compensator)16は動き補償予測を実行するブロックである。動き補償予測については、後に詳述する。可変長符号化/可変長復号化部(VLC/VLD;Variable Length Coding/Decoding unit)17は、たとえば、ハフマン符号化、ランレングス符号化および算術符号化のうちの一つまたは複数からなる可変長符号化並びにその復号化を実行し得る。ここで、可変長符号化またはその復号化された信号は、データバス10を介して出力インターフェース20へ転送され、外部に出力される。
図2は、図1に示されたデコーダ/エンコーダ1が組み込まれた動画像記録再生装置100の一例を示す概略ブロック図である。動画像記録再生装置100は、エンコーダ/デコーダ1,ディスク駆動部3,信号入力部5A,信号出力部5Bおよびコントローラ4を有している。コントローラ4は、これら処理部3,1,5A,5Bの動作を制御し得る。信号入力部5Aは、外部から入力するビデオ信号およびオーディオ信号を取り込み、これら信号にノイズ除去,ゲイン調整,補間および間引きなどの信号処理を施してエンコーダ/デコーダ1に出力する。エンコーダ/デコーダ1は、図1に示した画像処理ブロックの他に、音声処理ブロック(図示せず)を有している。エンコーダ/デコーダ1は、信号入力部5Aから入力するビデオ信号およびオーディオ信号をそれぞれ圧縮符号化してディスク駆動部3に供給する。ディスク駆動部3は、エンコーダ/デコーダ1から入力する圧縮符号化信号を光信号3aに変換し、この光信号3aを光ディスク2に照射して光ディスク2のトラック上に記録する。
一方、ディスク駆動部3は、光ディスク2のトラックに光を照射して記録信号を読み出し、この記録信号をRF信号に変換してエンコーダ/デコーダ1に与え得る。このとき、エンコーダ/デコーダ1は、ディスク駆動部3から入力したRF信号を復号化し、復号化された信号をオーディオ信号とビデオ信号とに分離し、これら信号を信号出力部5Bに供給する。信号出力部5Bは、ビデオ信号とオーディオ信号とに信号処理を施して外部に出力する。
図3は、本発明の一実施例であるエンコーダ1Aを概略的に示すブロック図、図4は、本発明の一実施例であるデコーダ1Bを概略的に示すブロック図である。エンコーダ1Aとデコーダ1Bの構成要素はすべてエンコーダ/デコーダ1(図1)に含まれる。図3中、直交変換部(OT)14Aと逆直交変換部(IOT)14Bは直交変換/逆直交変換部14に、量子化部(Q)13Aと逆量子化部(IQ)13Bは量子化/逆量子化部13に、フレームメモリ19aは画像メモリ19に、可変長符号化部(VLC)17Aは可変長符号化/可変長復号化部17に、多重化部(MUX)20Aとレート制御部22は出力インターフェース20に、それぞれ含まれる。符号化制御部11A,サンプリング部21,減算器25,加算器26,第1スイッチ23および第2スイッチ24の機能は、システムコントローラ11によって実現され得る。
また、図4中、分離部(DMUX)20Bは入力インターフェース12に、可変長復号化部(VLD)17Bは可変長符号化/可変長復号化部17に、逆量子化部(IQ)13Bは量子化/逆量子化部13に、逆直交変換部(IOT)14Bは直交変換/逆直交変換部14に、フレームメモリ19aは画像メモリ19に、それぞれ含まれる。復号化制御部11B,加算器26およびスイッチ30の機能は、システムコントローラ11によって実現され得る。
先ず、上記構成を有するエンコーダ1Aによる圧縮符号化処理を以下に説明する。エンコーダ1Aは、MPEG方式によるノーマル符号化モードと、高能率圧縮符号化モードとの2種類の符号化処理モードを有しており、ノーマル符号化モードは、さらに、イントラ符号化モード、順方向予測符号化モードおよび双方向予測符号化モードを含む。後に詳述するように、エンコーダ1Aは、動画像の変化が、たとえば1GOP(Group Of Pictures)といった設定期間に亘って殆ど無い静止状態が続く場合は、かかる動画像の静止状態を検出し、処理モードをノーマル符号化モードから高能率圧縮符号化モードへ切り換える一方、動画像が静止状態から脱した場合は、処理モードを高能率圧縮符号化モードからノーマル符号化モードへ切り換える。
エンコーダ1Aが圧縮符号化処理を実行するとき、図1に示される入力インターフェース12には、高精細のHDフォーマットの動画像信号が入力する。入力インターフェース12は、システムコントローラ11の制御により、動画像信号をデータバス10を介してメモリインターフェース18に転送する。メモリインターフェース18は、順次転送されたHDフォーマットの高解像度画像を画像メモリ19に一時的に格納する。ここで、高解像度画像(high-resolution pictures)の各々は、自身が1枚の静止画像である1フレームでもよいし、あるいは、1フレームを2枚以上に分割して得られるフィールドでもよい。たとえば、1フレームを、当該フレームの偶数番目ラインからなる第1フィールドと、当該フレームの奇数番目ラインからなる第2フィールドとに分割することが可能である。
サンプリング部21は、Lタップ(Lは2以上の整数)のFIRフィルタを有しており、フィルタ処理によりサンプリングを実行し得る。図3を参照すると、エンコーダ1Aがノーマル符号化モードで動作しているとき、サンプリング部21は、符号化制御部11Aからの制御信号CTL1に応じて、画像メモリ19(図1)から転送された入力画像信号TDをサンプリングすることにより画像信号MDを生成し出力する。画像信号TDのサンプリングは、マクロブロック単位またはサブブロック単位で行われる。たとえば4:2:0信号の場合、マクロブロックは、16×16画素の輝度信号(Y信号)と、この輝度信号の空間的位置に対応する2種類の8×8画素の色差信号(Cb信号,Cr信号)とで構成される。サブブロックは、16×16画素の輝度信号がさらに4つの8×8画素の輝度信号に分割されたものである。
画像信号MDがイントラ符号化(フレーム内符号化またはフィールド内符号化)される場合、画像信号MDは、減算器25を経由せずに、直交変換部14Aでサブブロック単位で直交変換され、量子化部13Aで量子化され、その後、可変長符号化部17Aで可変長符号化される。多重化部20Aは、可変長符号化された信号に、符号化情報を示す識別信号FLGを多重化すなわち付加し、その多重化信号をビットストリームDSとして出力する。レート制御部22は、可変長符号化部17Aのバッファ(図示せず)に蓄積されている符号化データのバッファ占有量を監視し、バッファ占有量に応じた量子化ステップを決定する。量子化部13Aは、その量子化ステップに応じた精度で、直交変換部14Aからの変換係数を量子化する。一方、量子化部13Aで生成された量子化係数は、逆量子化部13Bで逆量子化され、逆直交変換部14Bで逆直交変換され、その後、加算器26に入力する。加算器26は、逆直交変換部14Bから出力された再生画像データをそのままフレームメモリ19aに出力する。この結果、フレームメモリ19aには、再生画像が格納されることとなる。
画像信号MDが予測動き補償を用いて差分符号化される場合、動き検出部15は、フレーム間またはフィールド間の動画像内の画像の動きをマクロブロック単位またはサブブロック単位で検出し、その検出結果から動きベクトルMV0を生成し得る。ノーマル符号化モードのとき、符号化制御部11Aは、論理値"0"の切換信号SW1を第1スイッチ23および第2スイッチ24(ベクトル選択部)に供給する。これに応じて、第1スイッチ23は、動き検出部15と接続する入力端子a2を選択し、第2スイッチ24は、第1スイッチ23と接続する入力端子b2を選択する。この結果、動きベクトルMV0は、第1スイッチ23および第2スイッチ24を介して動き補償部16と可変長符号化部17Aに供給される。動き補償部16は、フレームメモリ19aから再生画像(参照画像)を読み出し、この再生画像から動きベクトルMV0で指定される領域の予測画像を生成し、その予測画像信号を減算器25と加算器26とに与える。
減算器25は、動き補償部16からの予測画像信号と画像信号MDとの間の差分信号を生成しこの信号を直交変換部14Aに与える。差分信号は、直交変換部14Aでサブブロック単位で直交変換され、量子化部13Aで量子化され、その後、可変長符号化部17Aで可変長符号化される。多重化部20Aは、可変長符号化された信号に、符号化情報を示す識別信号FLGを多重化すなわち付加し、その多重化信号をビットストリームDSとして出力する。
図5を参照しつつ、ノーマル符号化モードにおける動き補償予測の一例を説明する。動き検出部15は、現在処理対象の入力画像(以下、カレント画像と称する。)Icrに対して時間的に前方または後方の画像Irefを参照し、この参照画像Irefから、カレント画像IcrのマクロブロックMBcrに最も類似するマクロブロックMBrefを探索する。次いで、動き検出部15は、マクロブロックMBcr,MBref間の動きベクトルMV0を算出する。動き補償部16は、その動きベクトルMV0で指定される領域の予測ブロックPbを算出し、この予測ブロックPbを減算器25に与える。減算器25は、予測ブロックPbと、現在処理対象のマクロブロックMbcrとの間の差分をとることで予測差分ブロックDbを算出する。この予測差分ブロックDbが、直交変換され、量子化されることとなる。ここで、図5の例では、一枚の参照画像のみから予測画像が生成されているが、この例の他にも、順方向予測符号化モードまたは双方向予測符号化モードにおいて、2枚以上の参照画像から、内挿補間または外挿補間により一の予測画像を生成することが可能である。
ここで、動き検出部15は、1/2画素精度(ハーフペル精度)または1/4画素精度で動きベクトルMV0を算出し得うるし、動き補償部16は、1/2画素精度または1/4画素精度で予測ブロックを算出し得る。図6に示すように、整数精度で画素D1,D2,D3,D4が2次元配列している場合、1/2画素精度で演算を行う際には、2画素D1,D2から画素i1が、2画素D2,D3から画素i2が、2画素D3,D4から画素i3が、2画素D1,D4から画素i4が、それぞれ、内挿補間される。また、4画素D1,D2,D3,D4から中心画素icが内挿補間される。画素xの値をP(x)で表現するとき、補間画素i1〜i4,icの値は、以下の式で与えられる。
Figure 2006217445
1/2画素精度の補間画素が算出された後に、それら補間画素を用いてさらに1/4画素精度の画素を補間することも可能である。
上記ノーマル符号化モードの期間、符号化制御部11Aは、動き検出部15から供給される動きベクトルMV0に基づいて、たとえば1GOP程度の設定期間に亘って動画像が静止状態にあるか否かを検出する機能(静止状態検出部)を有する。符号化制御部11Aは、たとえば、各マクロブロックについて動きベクトルMV0のノルムを算出し、ノルムが設定期間に亘って許容値以下であれば、動画像が静止状態にあると判定することができる。
符号化制御部11Aは、動画像の設定期間に亘る静止状態を検出したときは、エンコーダ1Aの動作モードをノーマル符号化モードから高能率圧縮符号化モードに切り換える。このとき、論理値"1"の切換信号SW1が、第1スイッチ23および第2スイッチ24に与えられる。また、高能率圧縮符号化モードでの動作を指示する制御信号CTL1がサンプリング部21に与えられ、高能率圧縮符号化モードの符号化情報を示す識別信号FLGが多重化部20Aに与えられる。符号化制御部11Aは、さらに、差分ベクトルMV1を第1スイッチ23に供給し、零ベクトル(null vector)MVnを第2スイッチ24に供給する。
論理値"1"の切換信号SW1に応じて、第1スイッチ23は符号化制御部11Aと接続する入力端子a1を選択する一方で第2スイッチ24は入力端子b1を選択する。この結果、動き補償部16には差分ベクトルMV1が供給され、可変長符号化部17Aには、動きベクトルMV0の代わりに零ベクトルMVnが供給される。
高能率圧縮符号化モードにおいては、サンプリング部21は、水平方向にN画素おき且つ垂直方向にM画素おきのサンプリング点で(M,Nは共に1以上の整数)入力画像信号TDをサンプリングすることにより、各入力画像を複数の低解像度画像に分解する。図7は、本実施例によるサンプリングフォーマットの一例を概略的に示す図である。図7中、"a","b","c","d"は2次元配列した画素を表している。このサンプリングフォーマットでは、水平方向に1画素おき且つ垂直方向に1画素おきに画像信号TDをサンプリングすることにより、1枚の高解像度画像から4枚の低解像度画像が生成される。すなわち、画素"a"のみのサンプリングにより生成される第1画像と、画素"b"のみのサンプリングにより生成される第2画像と、画素"c"のみのサンプリングにより生成される第3画像と、画素"d"のみのサンプリングにより生成される第3画像とが生成されることとなる。サンプリング点は各画素の中央に位置する。一般に、静止画像内で隣接する画素は、互いに非常に強い相関を有している。したがって、特に図7に示すように、水平方向,垂直方向または斜め方向に互いに隣接する画素"a","b","c","d"を各画像別にサンプリングすることで、互いに強い相関を有する第1画像,第2画像,第3画像および第4画像を得ることができる。
ここで、サンプリングされた画像信号MDの解像度を所定の解像度に一致させたい場合、サンプリング部21は、入力画像信号TDの解像度変換を実行した後に、又は当該解像度変換と同時に、水平方向にN画素おき且つ垂直方向にM画素おきのサンプリング点で画像信号TDをサンプリングすることができる。上述した通り、本実施例は、入力画像として、HDフォーマットに準拠した1080×1920画素の高精細画像を想定している。たとえば、サンプリングされた画像信号MDの解像度を、SDフォーマットに準拠した480×720画素のそれに一致させたい場合は、サンプリング部21は、入力画像信号TDの解像度変換により960×1440画素の中間画像信号を生成し、その後、水平方向に1画素おき且つ垂直方向に1画素おきに中間画像信号をサンプリングすることにより、480×720画素の解像度を持つSD画像信号MDを生成すればよい。また、内挿補間処理または間引き処理で解像度変換を実行し得ることから、前述のサンプリング処理と解像度変換とが一つのフィルタで同時に実行されるようにフィルタ係数を決定することも可能である。
符号化制御部11Aは、複数の低解像度画像を一の選択画像と、当該選択画像以外の非選択画像とに分類する。符号化制御部11Aは、さらに、選択画像のサンプリング点から非選択画像のサンプリング点へ向かう方向と、高解像度画像における水平方向または垂直方向の画素間隔(サンプリング間隔)よりも短いノルムとを持つ差分ベクトルMV1を生成する機能(ベクトル生成部)を有する。サンプリング部21が水平方向にN画素おき且つ垂直方向にM画素おきのサンプリング点で入力画像信号TDをサンプリングするとき、ノルム算出の容易さの観点からは、差分ベクトルMV1のノルムは、p/(N+1)画素間隔の水平成分(pは1〜Nの整数)およびq/(M+1)画素間隔の垂直成分(qは1〜Mの整数)を有することが望ましい。
図7の例では、画素"a"のみからなる第1画像が選択画像に設定されたとき、第2〜第4画像の非選択画像の各々について差分ベクトルV0,V1,V2が生成される。すなわち、図8に示されるように、差分ベクトルV0は、選択画像の画素"a"のサンプリング点から隣接画素"b"のサンプリング点へ向かう水平方向と、2画素"a","b"の間隔よりも短い1/2画素間隔の水平成分からなるノルムとを有しており、差分ベクトルV1は、画素"a"のサンプリング点から隣接画素"c"のサンプリング点へ向かう垂直方向と、2画素"a","c"の間隔よりも短い1/2画素間隔の垂直成分からなるノルムとを有しており、差分ベクトルV2は、画素"a"のサンプリング点から隣接画素"d"のサンプリング点へ向かう方向と、1/2画素間隔の水平成分および1/2画素間隔の垂直成分からなるノルムとを有している。
図9および図10(A),(B),(C),(D)を参照しつつ、より具体的なサンプリング例を以下に示す。図9は、16×16画素のマクロブロックMbの一例を概略的に示す図である。説明の便宜上、このマクロブロックの画素には、それぞれ、"1","2","3","4"…の画素値が付されており、水平方向または垂直方向に隣接する画素間の値の差はすべて"1"である。図7に示すサンプリングフォーマットに従ってマクロブロックMbをサンプリングすることにより、図10に示すように低解像度のサブブロックSB1,SB2,SB3,SB4が生成され得る。いま、差分ベクトルの水平成分をVx,その垂直成分をVyとし、水平方向と垂直方向の画素間隔を"1"とし、差分ベクトルを(Vx,Vy)で表すものとする。サブブロックSB1が選択ブロックに設定されると、選択ブロックSB1とサブブロックSB2との間の差分ベクトル(1/2,0)、選択ブロックSB1とサブブロックSB3との間の差分ベクトル(0,1/2)、および、選択ブロックSB1とサブブロックSB4との間の差分ベクトル(1/2,1/2)が算出される。
図3を参照すると、サンプリング部21は、先ず、選択画像(選択ブロック)の信号MDを生成し出力する。このとき、この選択画像信号MDは、減算器25を経由せずに、直交変換部14Aでサブブロック単位で直交変換され、量子化部13Aで量子化され、その後、可変長符号化部17Aで可変長符号化される。この結果、選択画像はイントラ符号化される。ここで、可変長符号化部17Aは、量子化部13Aから入力する量子化係数に、第2スイッチ24によって与えられる零ベクトルMVnを多重化すなわち付加する。多重化部20Aは、可変長符号化された信号に、上記サンプリングフォーマットなどの符号化情報を示す識別信号FLGを多重化すなわち付加し、この信号をビットストリームDSとして出力する。
一方、量子化部13Aで生成された量子化係数は、逆量子化部13Bで逆量子化され、逆直交変換部14Bで逆直交変換され、その後、加算器26を介してフレームメモリ19aに格納される。この結果、フレームメモリ19aには、再生された選択画像が格納されることとなる。
続けて、サンプリング部21は、複数の非選択画像の信号MDを順次生成し出力する。このとき、動き補償部16は、フレームメモリ19aから選択画像を参照画像として読み出し、この選択画像から差分ベクトルMV1で指定される領域の予測画像を1/2画素精度または1/4画素精度で生成し、その予測画像信号を減算器25と加算器26とに与える。
減算器25は、動き補償部16からの予測画像信号と非選択画像信号MDとの間の差分信号を生成しこの信号を直交変換部14Aに出力する。差分信号は、直交変換部14Aでサブブロック単位で直交変換され、量子化部13Aで量子化され、その後、可変長符号化部17Aで可変長符号化される。多重化部20Aは、可変長符号化された信号に識別信号FLGを多重化すなわち付加し、その多重化信号をビットストリームDSとして出力する。
図7の例では、画素"a"のみからなる第1画像が選択画像に設定されているとき、動き補償部16は、フレームメモリ19aから選択画像を読み出して動き補償を行う。具体的には、サンプリング部21が画素"b"のみからなる非選択画像を出力したとき、動き補償部16には、符号化制御部11Aから第1スイッチ23を介して差分ベクトルV0(=MV1)が供給される。図11に示されるように、動き補償部16は、各画素について差分ベクトルV0で示される領域にある1/2画素精度の画素"b’"を内挿補間することにより、これら補間画素"b’"のみからなる予測画像を生成して予測画像信号を減算器25に供給する。減算器25は、その予測画像信号と、画素"b"のみからなる非選択画像信号MDとの差分信号を生成しこの信号を直交変換部14Aに与える。
次に、サンプリング部21が画素"c"のみからなる非選択画像を出力したとき、動き補償部16には、符号化制御部11Aから第1スイッチ23を介して差分ベクトルV1(=MV1)が供給される。図11に示されるように、動き補償部16は、各画素について差分ベクトルV1で示される領域にある1/2画素精度の画素"c’"を内挿補間することにより、これら補間画素"c’"のみからなる予測画像を生成して予測画像信号を減算器25に供給する。減算器25は、その予測画像信号と、画素"c"のみからなる非選択画像信号MDとの差分信号を生成しこの信号を直交変換部14Aに与える。
次に、サンプリング部21が画素"d"のみからなる非選択画像を出力したとき、動き補償部16には、符号化制御部11Aから第1スイッチ23を介して差分ベクトルV2(=MV1)が供給される。図11に示されるように、動き補償部16は、各画素について差分ベクトルV2で示される領域にある1/2画素精度の画素"d’"を内挿補間することにより、これら補間画素"d’"のみからなる予測画像を生成して予測画像信号を減算器25に供給する。減算器25は、その予測画像信号と、画素"d"のみからなる非選択画像信号MDとの差分信号を生成しこの信号を直交変換部14Aに与える。
したがって、選択画像はイントラ符号化された後に出力され、非選択画像は、選択画像を参照画像として用いた予測動き補償により差分符号化された後に出力される。上述の通り、選択画像と非選択画像との間の相関は強いため、予測画像信号と非選択画像信号との間の差は非常に小さく、これにより差分信号を極めて高い圧縮効率で符号化することができる。
図10の例では、動き補償部16が差分ベクトル(1/2,0)を用いて選択ブロックSB1から予測ブロックを生成したとき、この予測ブロックの画素値は、非選択ブロックSB2の画素値と全く同一になる。また、動き補償部16が差分ベクトル(0,1/2)を用いて選択ブロックSB1から予測ブロックを生成したとき、この予測ブロックの画素値は、非選択ブロックSB3の画素値と同一であり、動き補償部16が差分ベクトル(1/2,1/2)を用いて選択ブロックSB1から予測ブロックを生成したときも、この予測ブロックの画素値は、非選択ブロックSB4の画素値と同一となる。よって、予測ブロックと非選択ブロックとの間の画素値の差はすべて零になることが分かる。
以上より、本実施例のエンコーダ1Aを搭載する動画像記録再生装置は、HD映像のような高精細の動画像を、媒体容量に限りのあるハードディスクドライブや光ディスクなどの記憶媒体に長時間録画することが可能である。また、後述するように、記憶媒体に記録されている選択画像と非選択画像を再生しこれら画像を合成することにより高精細動画像を再生できるため、画質を殆ど劣化させることのない、高精細動画像の長時間録画が可能である。
また、エンコーダ1Aは、高解像度画像を選択画像と非選択画像とに分解し、これら画像の符号化データを時分割で出力することができるため、エンコーダ1Aを搭載する通信装置は、コンピュータネットワークなどの伝送路の帯域を圧迫することなく、画像データを効率良く送信することができる。
次に、デコーダ1B(図4参照)による復号化処理を以下に説明する。デコーダ1Bは、MPEG方式によるノーマル復号化モードと合成復号化モードとの2種類の処理モードを有している。分離部20Bは、ビットストリームDSから識別信号FLGを分離して復号化制御部11Bに与える。復号化制御部11Bは、識別信号FLGが上記高能率圧縮符号化モードの符号化情報を示す期間は、デコーダ1Bの動作モードをノーマル復号化モードから合成復号化モードに切り換え、論理値"1"の切換信号SW2をスイッチ30に与える。この結果、スイッチ30は、復号化制御部11Bと接続する入力端子c1を選択することとなる。一方、識別信号FLGが上記ノーマル符号化モードの符号化情報を示す期間は、復号化制御部11Bは、動作モードをノーマル復号化モードに切り換え、論理値"0"の切換信号SW2をスイッチ30に与える。この結果、スイッチ30は、可変長復号化部17Bと接続する入力端子c2を選択することとなる。
先ず、デコーダ1Bがノーマル復号化モードで動作する場合を説明する。可変長復号化部17Bは、分離部20Bから入力するビットストリームを可変長復号化することにより量子化係数を生成する一方、ビットストリームから動きベクトルMVを分離しスイッチ30に与える。ここで、動きベクトルMVは、上記動きベクトルMV0または上記零ベクトルMVnのいずれか一方である。前記量子化係数は、逆量子化部13Bで逆量子化され、逆直交変換部14Bで逆直交変換される。この結果、逆直交変換部14Bは、画像信号または差分信号のいずれか一方の信号KDを出力する。
ビットストリームDSがイントラ符号化された信号を含む場合、加算器26は、逆直交変換部14Bから入力した画像信号KDをそのまま合成部32とフレームメモリ19aとに供給する。合成部32は、制御信号CTL2に応じて合成処理をせずにその画像信号を出力する。また、フレームメモリ19aは、加算器26からの画像信号を参照画像信号として格納する。
一方、ビットストリームDSが、予測動き補償を用いて差分符号化された信号を含む場合、動き検出部15は、フレームメモリ19aから参照画像を読み出し、この参照画像から動きベクトルMVで指定される領域の予測画像を生成し、その予測画像信号を加算器26に与える。加算器26は、動き補償部16からの予測画像信号に差分信号KDを加算することで画像信号を生成し合成部32に与える。次に、合成部32は、制御信号CTL2に応じて合成処理せずにその画像信号を出力する。
他方、ビットストリームDSが上記高能率圧縮符号化モードに基づく符号化信号を含むにも関わらず、識別信号FLGが高能率圧縮符号化モードを示さない場合がありうる。かかる場合、逆直交変換部14Bが選択画像信号KDを出力するとき、この選択画像信号KDはそのままフレームメモリ19aに格納される。次に、逆直交変換部14Bが差分信号KDを出力するとき、動き補償部16は、フレームメモリ19aから、上記した低解像度の選択画像を予測画像として読み出し、その予測画像信号を加算器26に与える。よって、動きベクトルMVが零ベクトルであるため、デコーダ1Bは、動きベクトルMVに関係無く、高画質の低解像度画像を再生し出力することができる。
次に、デコーダ1Bが合成復号化モードで動作する場合を説明する。ビットストリームDSが、選択画像をイントラ符号化して得た信号を含むとき、逆直交変換部14Bは、選択画像信号KDを加算器26に与え、加算器26は、選択画像信号KDをそのまま合成部32とフレームメモリ19aとに供給する。合成部32は、制御信号CTL2に応じて合成処理のために選択画像を記憶する。続けて、差分信号を含むビットストリームDSがデコーダ1Bに入力すると、動き補償部16は、フレームメモリ19aから選択画像を参照画像として読み出し、復号化制御部11Bからスイッチ30を介して与えられた差分ベクトルMV1で指定される領域の予測画像を1/2画素精度または1/4画素精度で生成する。加算器26は、その予測画像信号に差分信号KDを加算することにより上記非選択画像を再生する。合成部32は、合成処理のために、加算器26から入力した非選択画像信号を記憶する。
合成部32は、記憶している選択画像および非選択画像を合成することにより高解像度画像を再生する。たとえば、エンコーダ1A(図3)が、図9に示されるマクロブロックMbをサンプリングすることで、図10(A)〜(D)に示される選択ブロックSB1と非選択ブロックSB2〜SB4を生成した場合、合成部32は、再生された選択ブロックSB1と再生された非選択ブロックSB2〜SB4とを合成することで元のマクロブロックMbを再生することとなる。合成部32による合成処理の手順を示す情報は、復号化制御部11Bから合成部32に与えられる。かかる情報は、識別信号FLGに含められてもよいし、あるいは、復号化制御部11Bに予め記憶されていてもよい。
なお、合成部32は、再生した高解像度画像を解像度変換するために、内挿補間,外挿補間または間引きを実行し得る手段,たとえば,Kタップ(Kは2以上の整数)のFIRフィルタを有していてもよい。
本発明の実施例であるデコーダ/エンコーダを概略的に示すブロック図である。 図1に示されたデコーダ/エンコーダが組み込まれた動画像記録再生装置の一例を示す概略ブロック図である。 本発明の一実施例であるエンコーダを概略的に示すブロック図である。 本発明の一実施例であるデコーダを概略的に示すブロック図である。 動き補償予測を説明するための概略図である。 1/2画素精度の内挿補間を説明するための図である。 サンプリングフォーマットの一例を概略的に示す図である。 差分ベクトルの例を示す図である。 16×16画素のマクロブロックの一例を概略的に示す図である。 8×8画素のサブブロックの例を概略的に示す図である。 予測画像の生成法の一例を説明するための概略図である。
符号の説明
1 エンコーダ/デコーダ
1A エンコーダ(動画像符号化装置)
1B デコーダ(復号化装置)
2 光ディスク
3 ディスク駆動部
4 コントローラ
13 量子化/逆量子化部(Q/IQ)
13A 量子化部(Q)
13B 逆量子化部(IQ)
14 直交変換/逆直交変換部(OT/IOT)
14A 直交変換部(OT)
14B 逆直交変換部(IOT)
15 動き検出部(ME)
16 動き補償部(MC)
17 可変長符号化/可変長復号化部(VLC/VLD)
17A 可変長符号化部(VLC)
17B 可変長復号化部(VLD)
19a フレームメモリ
20A 多重化部(MUX)
20B 分離部(DMUX)
21 サンプリング部
32 合成部
100 動画像記録再生装置

Claims (12)

  1. 動画像を構成する一連の入力画像を符号化する動画像符号化装置であって、
    前記入力画像の画像信号をサンプリングすることにより前記入力画像の各々から複数の低解像度画像を生成するサンプリング部と、
    前記低解像度画像を一の選択画像と当該選択画像以外の非選択画像とに分類するとともに、前記選択画像のサンプリング点から前記非選択画像のサンプリング点へ向かう方向と前記入力画像の画素間隔よりも短いノルムとを持つ差分ベクトルを生成するベクトル生成部と、
    前記選択画像を参照して当該選択画像から前記差分ベクトルで指定される領域の予測画像を生成する動き補償部と、
    前記選択画像を圧縮符号化するとともに、前記非選択画像と前記予測画像との間の差分画像を生成しこれを圧縮符号化する符号化部と、
    を備えることを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 請求項1記載の動画像符号化装置であって、前記非選択画像のサンプリング点は、前記選択画像のサンプリング点から、隣接画素間隔以内に位置することを特徴とする動画像符号化装置。
  3. 請求項1または2記載の動画像符号化装置であって、
    前記サンプリング部は、水平方向にN画素おき且つ垂直方向にM画素おきのサンプリング点で(N,Mは共に1以上の整数)前記画像信号をサンプリングし、
    前記ベクトル生成部は、p/(N+1)画素間隔の水平成分(pは1〜Nの整数)およびq/(M+1)画素間隔の垂直成分(qは1〜Mの整数)からなるノルムを持つベクトルを前記差分ベクトルとして生成することを特徴とする動画像符号化装置。
  4. 請求項3記載の動画像符号化装置であって、
    前記動き補償部は、1/2画素精度で前記予測画像を生成する機能を有し、
    前記サンプリング部は、1画素おきのサンプリング点で前記画像信号をサンプリングすることを特徴とする動画像符号化装置。
  5. 請求項3または4記載の動画像符号化装置であって、
    前記動き補償部は、1/4画素精度で前記予測画像を生成する機能を有し、
    前記サンプリング部は、2画素おきのサンプリング点で前記画像信号をサンプリングすることを特徴とする動画像符号化装置。
  6. 請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の動画像符号化装置であって、
    現在処理対象の入力画像と、前記現在処理対象の入力画像に対して時間的に前方または後方の参照画像との間での動きベクトルを生成する動き検出部と、
    前記動きベクトルまたは前記差分ベクトルのいずれか一方を選択し、選択されたベクトルを前記動き補償部に供給するベクトル選択部と、をさらに備え、
    前記ベクトル選択部が前記動きベクトルを選択したとき、前記動き補償部は、参照画像から前記動きベクトルで指定される領域の予測画像を生成し、前記符号化部は、前記現在処理対象の入力画像と前記予測画像との間の差分画像を生成しこれを圧縮符号化することを特徴とする動画像符号化装置。
  7. 請求項6記載の動画像符号化装置であって、
    前記動きベクトルに基づいて前記動画像が所定期間に亘って静止状態にあることを検出する静止状態検出部をさらに備え、
    前記ベクトル選択部は、前記静止状態検出部が前記動画像の所定期間に亘る静止状態を検出したときは前記差分ベクトルを選択する一方、前記静止状態検出部が前記動画像の所定期間に亘る静止状態を検出しないときは前記動きベクトルを選択することを特徴とする動画像符号化装置。
  8. 請求項6または7記載の動画像符号化装置であって、前記ベクトル選択部が前記動きベクトルを選択したときは、前記符号化部で圧縮符号化された信号に前記動きベクトルのデータを付加する一方、前記ベクトル選択部が前記差分ベクトルを選択したときは、前記動きベクトルの代わりに零ベクトルのデータを、前記符号化部で圧縮符号化された信号に付加する手段を有することを特徴とする動画像符号化装置。
  9. 請求項6から8のうちのいずれか1項に記載の動画像符号化装置であって、前記ベクトル選択部が前記差分ベクトルを選択したときは、その選択を示す識別信号を、前記符号化部で圧縮符号化された信号に付加する手段を有することを特徴とする動画像符号化装置。
  10. 動画像を構成する一連の入力画像を符号化して記憶媒体に記録する動画像記録装置であって、
    請求項1から9のうちのいずれか1項に記載の動画像符号化装置と、
    前記動画像符号化装置によって生成された符号化信号を前記記憶媒体に記録する駆動部と、
    を備えることを特徴とする動画像記録装置。
  11. 動画像を構成する一連の入力画像を圧縮符号化することで生成された圧縮符号化信号を復号化する復号化装置であって、
    前記圧縮符号化信号から所定の識別信号を分離するとともに前記圧縮符号化信号を復号化して参照画像と差分画像とを生成する復号化部と、
    前記識別信号に応じて所定の差分ベクトルを前記動き補償部に供給するベクトル供給部と、
    前記参照画像から前記差分ベクトルで指定される領域の予測画像を生成する動き補償部と、
    前記差分画像に前記予測画像を加算して低解像度画像を生成する加算部と、
    前記識別信号に応じて前記参照画像と低解像度画像とを合成して高解像度画像を再生する合成部と、を備え、
    前記参照画像と前記低解像度画像の各々は、前記高解像度画像の各々の画像信号をサンプリングすることにより生成されたものであり、前記差分ベクトルは、前記参照画像のサンプリング点から前記低解像度画像のサンプリング点へ向かう方向と前記高解像度画像の画素間隔よりも短いノルムとを有するものであることを特徴とする復号化装置。
  12. 記憶媒体に記録された動画像を再生する動画像再生装置であって、
    前記記憶媒体から圧縮符号化信号を読み出す駆動部と、
    前記圧縮符号化信号から識別信号を分離するとともに前記圧縮符号化信号を復号化して参照画像と差分画像とを生成する復号化部と、
    前記識別信号に応じて所定の差分ベクトルを前記動き補償部に供給するベクトル供給部と、
    前記参照画像から前記差分ベクトルで指定される領域の予測画像を生成する動き補償部と、
    前記差分画像に前記予測画像を加算して低解像度画像を生成する加算部と、
    前記識別信号に応じて前記参照画像と低解像度画像とを合成して高解像度画像を再生する合成部と、を備え、
    前記参照画像と前記低解像度画像の各々は、前記高解像度画像の各々の画像信号をサンプリングすることにより生成されたものであり、前記差分ベクトルは、前記参照画像のサンプリング点から前記低解像度画像のサンプリング点へ向かう方向と前記高解像度画像の画素間隔よりも短いノルムとを有するものであることを特徴とする動画像再生装置。
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