JP4765961B2 - デジタル動画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明はデジタル動画像記録装置に係り、特にフレーム内符号化方式とフレーム間符号化方式の両方を用いて時間的に前後のデジタル動画像を参照画像として圧縮符号化して記録媒体に記録するデジタル動画像記録装置に関する。
デジタル信号処理の技術及び大規模半導体集積回路(LSI)技術の進歩により、動画像、静止画像、音声などの大量の情報を圧縮符号化し、磁気記録媒体、光記録媒体、半導体記録媒体などへ記録再生することが可能になっている。このような技術を用い、簡単に映像を撮影し、記録する撮像装置や、アナログ放送信号をデジタル圧縮して記録するデジタルディスクレコーダなどの映像記録装置の開発が行われている。動画像符号化の代表的な例としてはMPEG(Moving Picture Experts Group)が広く使われている。
図5はMPEG技術を用いた従来のデジタル動画像記録装置の一例のブロック図を示す。同図において、カメラなどの映像入力部501から入力された映像信号(動画像信号)は、圧縮符号化を行うMPEG符号化部502に供給される。MPEG符号化部502では通常、一つのフレーム内の空間的相関を用いて符号化するフレーム内符号化画像(Iピクチャ)と、時間的に前のフレームとの相関を用いて符号化するフレーム間順方向予測符号化画像(Pピクチャ)と、時間的に前後のフレーム間の相関を用いて符号化する双方向予測符号化画像(Bピクチャ)とを生成し、それらを所定の順番で組み合わせた符号化信号を得る圧縮符号化処理を行う。MPEG符号化部502で圧縮符号化して得られた符号化信号は、記録部503に供給され、記録部503により任意の記録媒体505に保存される。
ここで、I,P,Bピクチャの符号化処理量について説明する。Iピクチャの主な処理は画素値の直交変換、可変長符号化である。PピクチャはIピクチャの処理に加え、1つの参照画像からの予測画像の推定、画像ブロック毎の予測モード決定のための演算を行う。BピクチャはPピクチャの処理に加えてさらにもう1つの参照画像からの予測画像の推定、2つの参照画像から作成される両方向予測画像からの推定、画像ブロック毎の予測モード決定のための演算を行う。従って、I<P<Bピクチャの順に符号化ピクチャタイプで予測画像の推定を決定するための処理量が大きく異なる。
図6に日本のデジタル放送での符号化ピクチャグループの構成での一般的な符号化処理量を示す。一般的なピクチャタイプの並びは図6(A)に示すように、I,B,B,P,B,B,P,・・・となっている。符号化処理量としては図6(B)に示すように、I<P<Bピクチャの順に符号化処理量が大きくなっていることが知られている。
図5のデジタル動画像記録装置において、MPEG符号化部502から符号化された映像を含む符号化ストリームが記録部503へ出力されている最中に、記録媒体505への記録開始が操作部506から制御部504を介して記録部503に指示された場合、例えば、図7における記録開始時刻T、即ちIピクチャ710から開始されるピクチャグループG04内のフレーム間符号化ピクチャ712に相当するタイミングで記録開始が指示された場合、記録媒体505にはピクチャグループG04内の途中のフレーム間符号化ピクチャ712から記録が開始されるため、ピクチャグループG04の先頭のIピクチャ710からフレーム間符号化ピクチャ712の直前のフレーム間符号化ピクチャ711は記録されず、従って、ピクチャグループG04内のフレーム間符号化ピクチャ712以降の各ピクチャが記録媒体505に正常に記録されても、フレーム間符号化ピクチャ712の参照画像となるピクチャが欠落するため、正しく復号できない。
そのため、記録開始の指示より後におけるピクチャグループ内のフレーム内符号化ピクチャの数又は割合を、記録開始の指示以前におけるピクチャグループ内のフレーム内符号化ピクチャの数又は割合よりも少なくするように、MPEG符号化部502を制御する動画像記録装置が従来知られている(例えば、特許文献1参照)。
この動画像記録装置によれば、ピクチャグループ内のフレーム間符号化ピクチャに相当するタイミングで記録開始が指示された場合であっても、記録開始の指示がされたピクチャグループ内では、記録開始の指示より後におけるピクチャグループ内のフレーム内符号化ピクチャの数又は割合よりもフレーム内符号化ピクチャの数又は割合が多いので、ピクチャグループ内の記録開始指示がされたフレーム間符号化ピクチャはその参照画像となるピクチャは欠落するが、次のフレーム内符号化ピクチャから正常に復号が可能となる。
特開2004−194173号公報
しかしながら、特許文献1記載の従来の動画像記録装置では、記録開始の指示より後における符号化ピクチャグループの構成を記録開始の指示以前における符号化ピクチャグループの構成から変更するようにしているため、符号化処理量は記録開始時刻Tの前後で変動し、記録開始前は記録開始後と比較して小さくなるが、ピクチャ符号化タイプを変更(Pピクチャ→Iピクチャ、Bピクチャ→Iピクチャなど)するため、記録開始前後でピクチャタイプ(I,P,Bピクチャ)が変化し、その結果、予めピクチャ符号化タイプを決めて行う処理が無駄になる。また、ピクチャ符号化タイプの変更処理を実現するため、処理構造の複雑度が増加するという課題がある。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、記録媒体に記録を開始する前の符号化処理を制限することにより、記録媒体への記録開始前の予測モード算出処理量と処理の複雑化とを削減し得るデジタル動画像記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明のデジタル動画像記録装置は、デジタル動画像信号を符号化して得た符号化画像信号を記録媒体に記録するデジタル動画像記録装置において、デジタル動画像信号を所定画素数のブロック単位でフレーム内符号化して得たフレーム内符号化ピクチャと、デジタル動画像信号をブロック単位で、フレーム内予測モード、前方予測モード、後方予測モード、及び両方向予測モードを含む複数の予測モードのうち1つの予測モードを、フレーム間の画像の相関に基づいて選択し、この選択した1つの予測モードを用いてフレーム間符号化して得たフレーム間符号化ピクチャとを、それぞれ予め設定されたピクチャの並びで時系列的に合成したピクチャグループ列である符号化画像信号を生成する符号化手段と、符号化手段から出力された符号化画像信号を記録媒体に記録する記録手段と、外部から記録開始の指示を受ける前は、記録動作を行わないように記録手段を制御すると共に、複数の予測モードのうちの1つの予測モードを固定的に選択し、この固定的に選択した1つの予測モードを用いてフレーム間符号化ピクチャを生成させるように符号化手段を制御し、外部から記録開始の指示を受けた後は、記録動作を行うように記録手段を制御すると共に、フレーム間の画像の相関に基づいて複数の予測モードのうちから1つの予測モードをブロック単位で選択し、この選択した予測モードを用いてフレーム間符号化ピクチャを生成させるように符号化手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
この発明では、記録開始指示前にのみ複数の予測モードのうちの1つの予測モードを固定的に選択して、その選択した1つの予測モードを用いてフレーム間符号化ピクチャを生成させるように符号化手段を制御するが、記録開始指示前と記録開始指示後のいずれの場合も、符号化手段で生成される符号化画像信号を構成するフレーム間符号化ピクチャとフレーム内符号化ピクチャとの並びは予め設定された同一のピクチャの並びとすることができる。
発明によれば、記録開始指示前では固定の予測符号化モードでフレーム間符号化ピクチャの符号化を行うので、予測符号化モードの算出処理量を従来よりも削減することができ、また、符号化手段で生成される符号化画像信号のピクチャの並びは記録開始指示前も記録開始指示後と同じであるため、従来生じていた記録指示開始前と開始後とでの符号化構造を切り替えることによる符号化構造の複雑化を回避し、不必要な処理を削減することができる。
以下、図面を参照して、本発明をその最良の実施の形態に基づき詳細に説明する。図1は本発明になるデジタル動画像記録装置の第1の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図5と同一構成部分には同一符号を付してある。本実施の形態は、フレーム間符号化画像であるPピクチャとBピクチャの全てのブロックを固定符号化モードにする点に特徴がある。
図1において、映像入力部101は被写体を撮像して得た動画像信号をデジタル信号に変換した後MPEG符号化部107に供給する。MPEG符号化部107は供給されるデジタル動画像信号をMPEG符号化方式で符号化して符号化ストリームを生成し、その符号化ストリームをスイッチSW3を通して記録部503に供給する。MPEG符号化部107は、画素ブロック分割部102、フレーム間符号化部103、フレーム内符号化部104、スイッチSW1、スイッチSW2、ヘッダー等生成し制御信号を送るデータフォーマット部106によって構成される。
図1において、映像入力部101から供給されるデジタル動画像信号は、画素ブロック分割部102に供給され、ここで所定の画素数からなるブロック単位に分割される。上記のブロックは、例えば、画像符号化規格MPEG−2であれば、横方向16画素、縦方向16画素(以下、これを16×16画素と記す;以下同様)の画素ブロック、画像圧縮規格H.264では8×8画素(16×16画素)など画像圧縮規格で定義された画素ブロックである。分割されたブロック単位の画像データは、制御部504からの予測選択信号で切り替え制御されるスイッチSW1によって、フレーム間符号化部103又はフレーム内符号化部104に供給される。スイッチSW1とスイッチSW2は符号化ピクチャグループの構成(I,B,B,P,B,B,・・・など)で指定される符号化ピクチャタイプ(すなわち、フレーム内符号化かフレーム間符号化か)を示す予測選択信号により切り替え制御される。スイッチSW1及びSW2は、Iピクチャの場合は端子A側に接続され、Pピクチャ又はBピクチャの場合は端子B側に接続される。
フレーム間符号化部103は、スイッチSW1からのブロック単位の画像データ(画素ブロック信号)の時間的に前、後、前後のフレーム間相関を用いて画素ブロック単位で符号化、又はブロック単位の画像データ(画像ブロック信号)の同一フレーム内の画素相関を用いて符号化してPピクチャやBピクチャを生成する。また、フレーム内符号化部104はスイッチSW1からのブロック単位の画像データ(画素ブロック信号)の同一フレーム内の画素間相関のみを用いて符号化してフレーム内符号化画像であるIピクチャを生成する。
フレーム間符号化部103及びフレーム内符号化部104によってそれぞれ生成された符号化画像信号は、ともにスイッチSW2に供給される。スイッチSW2は制御部504からの予測選択信号、すなわちフレーム内符号化かフレーム間符号化かを選択する信号に従い切り替え制御され、フレーム間符号化部103が出力するフレーム間符号化画像信号とフレーム内符号化部104が出力するフレーム内符号化画像信号のいずれか一方を選択する。選択された符号化画像信号は、データフォーマット部106に供給される。
データフォーマット部106は供給された所定数のブロックの符号化画像信号を時系列的に合成して一つのピクチャや、またピクチャグループを構成する。制御部504からの記録開始信号によりスイッチSW3はオンとなり、そのオン期間データフォーマット部106から出力されたピクチャグループ群である符号化ストリームが記録部503へ供給される。
制御部504は、例えばCPU(中央処理装置)とROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を含み、ROMまたは光ディスクや半導体メモリなど記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、デジタル動画像記録装置全体の制御を行う。以下に説明する本発明に特徴的な記録開始時のフレーム内符号化、フレーム間符号化等の予測モードの選択処理も制御部504がプログラムを実行し、必要な各部を制御することによって実現される。もちろん、処理の一部又は全部をハードウェアによって処理するように構成することも可能である。
記録部503はデータフォーマット部106からのピクチャグループ群である符号化ストリームを所定の記録方式に従って変調し、その変調により生成した被変調信号を記録媒体505に記録する。記録媒体505には磁気記録媒体や光記録媒体等任意の記録媒体が利用可能である。例えば、本実施の形態では磁気テープや光ディスク、ハードディスクドライブ、半導体メモリなどの記録媒体を用いる。
次に本実施の形態の特徴部分について説明する。まず、ビデオ圧縮符号化の代表的な規格MPEGで用いられる符号化モードについて図2を用いて説明する。図2は図1中のフレーム間符号化部103の一実施の形態のブロック図を示す。図2において、Pピクチャ又はBピクチャの場合に端子B側に接続されているスイッチSW1より入力された画素ブロック信号は、両方向予測モード算出部201、前方向予測モード算出部202、後方向予測モード算出部203、フレーム内予測モード算出部204にそれぞれ供給され、ブロック単位で表1に記載のように各モード算出部においてピクチャ毎の予測モードで画素ブロック誤差などが算出される。
Figure 0004765961
例えば、表1のIピクチャはブロック単位のフレーム内予測モード(イントラ符号化モードを含む)を示しており、フレーム間符号化部103で符号化されるフレーム全体としてはPピクチャ又はBピクチャとなる。すなわち、PピクチャやBピクチャにおけるブロック(MPEGでのマクロブロック)の符号化モードでもブロック単位でフレーム内予測符号化が行われることがあり(MPEG−4AVC/H.264の場合)、MPEG−1,2でも、PピクチャやBピクチャにイントラ符号化モード(イントラ予測符号化モードではなく)はある。このときには、フレーム内予測モード算出部204で算出された画素ブロック誤差が算出される。
また、ブロック単位でPピクチャの符号化を行うときには、表1に示すように、前方向予測モード算出部202とフレーム内予測モード算出部204で算出された画素ブロック誤差がそれぞれ算出される。また、ブロック単位でBピクチャの符号化を行うときは、表1に示すようにフレーム内予測モード算出部204、過去の参照画像ブロックからの現在のブロックの予測を行う前方予測モード算出部202、未来の参照画像ブロックからの現在のブロックの予測を行う後方予測モード算出部203、過去の参照画像と未来の参照画像から作成されるブロックから予測を行う両方向予測モード201でそれぞれ画素ブロック誤差が算出される。
このように、両方向予測モード算出部201、前方向予測モード算出部202、後方向予測モード算出部203、フレーム内予測モード算出部204によりそれぞれ算出された画素ブロック誤差は、符号化モード決定部206に供給される。符号化モード決定部206は、入力された予測モード毎の画素ブロック誤差に基づいて、所定の評価方法(例えば、輝度画素差分2乗和が最小の予測モードを選択する方法)で予測モードを選択する。符号化部207は入力された画素ブロック信号を符号化モード決定部206で決定された符号化モードで符号化してフレーム間符号化画像信号を出力する。
ここで、一般に、(フレーム内予測モード)<(前方予測モード)、(後方予測モード)<(両方向予測モード)の順に予測モード算出処理量が大きくなる。これは前述した通りI(全てフレーム内予測モード)<P(フレーム内予測モード又は前方向予測モード)<B(フレーム内予測モード又は前方向予測モード又は後方向予測モード又は両方向予測モード)ピクチャの順に予測モード算出処理量が大きくなっていることと一致している。従って、フレーム内予測モードのみを選択することで、予測モード算出処理量が大幅に削減できることが分かる。
そこで、本発明では、記録媒体への記録開始前後でピクチャタイプ(I,P,Bピクチャの並び)を変化させることなく、ブロック毎の符号化モードを制御する。この手順を図3のフローチャートを用いて説明する。
最初に図1に示したデジタル動画像記録装置の電源をオン(図3のステップS10)にし、各種設定の初期化を行う(図3のステップS11)。続いて、制御部504は操作部506から記録開始指示があるかどうか監視し(図3のステップS12)、記録開始指示があると、記録媒体505の記録中かどうか判定し(図3のステップS13)、記録中でないと判定したときには符号化モードを符号化効率で制御しないモニターモードにデータフォーマット部106を設定し(図3のステップS14)、記録中であると判定したときにはデータフォーマット部106を記録モードに設定する(図3のステップS16)。
モニターモードに設定されたデータフォーマット部106は、フレーム間符号化部103へフレーム内予測符号化モードに固定にするよう制御信号を送る(図3のステップS15)。そして、フレーム内で最後のブロックの符号化処理が終わるまでステップS14、S15、S18の処理を繰り返す。
一方、ステップS16で記録モードに設定されたデータフォーマット部106は、符号化効率が良くなくなるように設定する(図3のステップS17)。このステップS17では、フレーム間符号化部103が符号化ブロックに応じて符号化効率の良い符号化モードを多量の各種演算を行って適宜選択する。そして、フレーム内で最後のブロックの符号化処理が終わるまでステップS16、S17、S18の処理を繰り返す。
フレーム内の符号化ブロックの処理が全て完了したら(図3のステップS18のYES)、制御部504は記録が停止されているか確認する(図3のステップS19)。記録が停止されているならステップS12へ進み、記録が続行しているならステップS13へ進んで処理が移る。
以上説明したように、符号化ストリームを所定のフォーマットで記録媒体505へ記録開始する前は符号化モードをフレーム内予測符号化モードに固定し、記録媒体505への記録が開始されたら、符号化モードを符号化効率の良いモードを適宜選択するようにする。これにより、本実施の形態によれば、記録開始指示前ではフレーム内予測符号化モードで固定してフレーム間符号化ピクチャの符号化を行うので、予測符号化モードの算出処理量を従来よりも削減することができ、また、生成される符号化画像信号のピクチャの並びは記録開始指示前も記録開始指示後と同じであるため、従来生じていた記録指示開始前と開始後とでの符号化構造を切り替えることによる符号化構造の複雑化を回避し、不必要な処理を削減することができる。
なお、この実施の形態では固定する予測符号化モードはフレーム内予測モードにしたが、ピクチャ符号化タイプに応じて、フレーム内予測モード、前方予測モード、後方予測モード、両方向予測モードなど固定してもよい。ただし、フレーム内予測モードで固定することによって、特開2004−194173公報記載の発明と同様に、再生時の映像欠落を抑制することができるという効果が得られる。
次に、所定の量子化スケールを用いることで符号量制御による処理量を減らす本発明の第2の実施の形態について説明する。図4は本発明になるデジタル動画像記録装置の第2の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付してある。図4に示す第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態とMPEG符号化部の内部が異なる。図4において、フレーム間符号化部300は、フレーム内符号化部104と動き補償予測部306とからなる。フレーム内符号化部104では、画素ブロック分割部102から出力されたブロック単位の画像データを入力として受け、まず、後述する動き補償予測器306からの動き補償信号と減算器301で減算して得た差分信号を直交変換器302で画素空間から周波数空間へ変換する。
直交変換器302で周波数空間に変換されたブロック単位の画像データは直交変換係数(例えば16×16画素)で構成され、その直交変換係数が量子化器303で除算されて量子化される。量子化された直交変換係数は、可変長符号化器304で可変長符号化された後バッファ305へ出力される。バッファ305から所定のタイミングで符号化データとしてスイッチSW4へ出力される。
また、量子化された直交変換係数は、動き補償予測器306に供給される。ここで、Bピクチャの符号化ブロックは動き予測の参照画像として用いられないが、フレーム間符号化モード時には、I,Pピクチャの符号化ブロックが動き予測の参照画像として使用されるので、動き補償予測器306において、周波数空間の量子化された直交変換係数は、逆量子化、逆直交変換(図示せず)され、画素空間の符号化ブロックの画素値に戻され、符号化モードによって動き補償される。動き補償され、画素値に戻された符号化ブロック(動き補償信号)は減算器301で、画素ブロック分割部102から入力された次の画素ブロックと減算されて差分信号とされた後、直交変換器302へ出力される。なお、フレーム内符号化モード時には動き補償予測器306からは動き補償信号は出力されず、入力画像データは減算器301をそのまま通過して直交変換器302に入力される。
ここで、通常の符号化においては、バッファ305のバッファ量すなわち符号化ストリームのバッファ占有量(符号化画像信号の蓄積符号量)を目標値とするように、符号化制御部307はバッファ305からのバッファ量情報に応じて量子化スケールを可変設定する。すなわち、量子化器303は量子化スケールで直交変換係数を除算するため、量子化スケールが大きいほど除算された直交変換係数(量子化後信号)の値が小さくなり、符号化ストリームのデータ量は小さくなる。また、反対に符号化ストリームのバッファ占有量が小さいときは量子化スケールを小さくして、直交変換係数を除算する除数を小さくし、除算された直交変換係数(量子化後信号)の値を大きくし、符号化ストリームのデータ量を大きくする。
符号化制御部307は通常このような符号化制御を行っている。本実施の形態では、記録開始前は制御部504からの記録開始信号によって、この符号量制御を停止し、所定の量子化スケールを用いることで制御による処理量を減らす。また、スイッチSW4をオフにし、バッファ305からの符号化ストリームを記録部503へ供給するのを停止する。これにより、記録開始前はバッファ305のデータ占有量を制御しないため、バッファ305のオーバーフロー又はアンダーフローが生じるが、このときには記録媒体への記録は行わないため問題とならない。記録された少なくとも映像を含む符号化ストリームの再生には影響を与えない。
本発明のデジタル動画像記録装置の第1の実施の形態のブロック図である。 図1中のフレーム間符号化部の一例のブロック図である。 図1の動作説明用フローチャートである。 本発明のデジタル動画像記録装置の第2の実施の形態のブロック図である。 従来のデジタル動画像記録装置の一例のブロック図である。 符号化におけるピクチャタイプ毎の符号化処理量の割合を示す図である。 符号化ストリーム出力中に記録開始指示がなされた場合の説明図である。
符号の説明
101 映像入力部
102 画素ブロック分割部
103、300 フレーム間符号化部
104 フレーム内符号化部
106 データフォーマット部
107 MPEG符号化部
201 両方向予測モード算出部
202 前方向予測モード算出部
203 後方向予測モード算出部
204 フレーム内予測モード算出部
206 符号化モード決定部
207 符号化部
301 減算器
302 直交変換器
303 量子化器
304 可変長符号化器
305 バッファ
306 動き補償予測器
307 符号化制御部
503 記録部
504 制御部
506 操作部
SW1〜SW4 スイッチ

Claims (1)

  1. デジタル動画像信号を符号化して得た符号化画像信号を記録媒体に記録するデジタル動画像記録装置において、
    前記デジタル動画像信号を所定画素数のブロック単位でフレーム内符号化して得たフレーム内符号化ピクチャと、前記デジタル動画像信号を前記ブロック単位で、フレーム内予測モード、前方予測モード、後方予測モード、及び両方向予測モードを含む複数の予測モードのうち1つの予測モードを、フレーム間の画像の相関に基づいて選択し、この選択した1つの予測モードを用いてフレーム間符号化して得たフレーム間符号化ピクチャとを、それぞれ予め設定されたピクチャの並びで時系列的に合成したピクチャグループ列である前記符号化画像信号を生成する符号化手段と、
    前記符号化手段から出力された前記符号化画像信号を前記記録媒体に記録する記録手段と、
    外部から記録開始の指示を受ける前は、記録動作を行わないように前記記録手段を制御すると共に、前記複数の予測モードのうちの1つの予測モードを固定的に選択し、この固定的に選択した1つの予測モードを用いて前記フレーム間符号化ピクチャを生成させるように前記符号化手段を制御し、外部から記録開始の指示を受けた後は、記録動作を行うように前記記録手段を制御すると共に、フレーム間の画像の相関に基づいて前記複数の予測モードのうちから1つの予測モードをブロック単位で選択し、この選択した予測モードを用いて前記フレーム間符号化ピクチャを生成させるように前記符号化手段を制御する制御手段と
    を有することを特徴とするデジタル動画像記録装置。
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