JP2006216858A - 有機el素子 - Google Patents

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Jun Tanabe
潤 田邊
Iwao Yagi
巌 八木
Kazuhito Tsukagoshi
一仁 塚越
Katsunobu Aoyanagi
克信 青柳
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Abstract

【課題】総発光量を向上するとともに、コスト高を招来する恐れのない有機EL素子を提供する。
【解決手段】陽極と陰極との間に有機化合物からなる有機層が形成された有機EL素子において、陽極に隣接してホール輸送層を形成し、上記ホール輸送層と陰極との間に、上記陰極側に配置されたバッファー層を介してホスト材料の中に発光を担うドーパント材料がドープされた単層の有機層のみを所定の立体的な厚さで形成した有機EL素子であって、上記ホール輸送層は、TPDよりなり、上記有機層のホスト材料は、Alqよりなり、上記有機層のドーパント材料は、coumarin−6よりなり、上記バッファー層は、LiFよりなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、有機EL素子に関し、さらに詳細には、電子とホールとの注入および再結合により発光する有機化合物のエレクトロルミネッセンス(Electro Luminescence:EL)を利用した有機EL素子に関する。
なお、こうした有機EL素子は、ディスプレイ、照明あるいは光信号発生器などの各種の分野において利用可能である。
従来より、電子とホールとの注入および再結合により発光する有機化合物のエレクトロルミネッセンス(Electro Luminescence:EL)を利用した有機EL素子が知られている。
ところで、こうした有機EL素子においては、発光量を増大するために種々の手法が提案されており、例えば、発光効率を向上するために、電子輸送層とホール輸送層とに挟まれた発光層を一重項励起の場合には10nm以下にすることが行われている。三重項励起を利用する場合には、特性の評価から1.0nm以下にて有効に発光している。
このようにすると、確かに発光効率は向上するが、密度を上げると濃度消光が起こり、有機EL素子の総発光量を向上するには限界があるという問題点があった。
また、三重項励起を利用する有機EL素子を製造するには、その材料が高価なものであるため、コスト高を招来するという問題点もあった。
谷口彬雄監修、「有機半導体の応用展開」、株式会社シーエムシー出版、2003年10月31日第1刷発行、p.51−65
本発明は、従来の技術の有する上記したような種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、総発光量を向上するようにした有機EL素子を提供しようとするものである。
また、本発明の目的とするところは、総発光量を向上するようにした有機EL素子を製造する際に、コスト高を招来する恐れのないようにした有機EL素子を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、陽極と陰極との間に有機化合物からなる有機層が形成された有機EL素子において、陽極に隣接してホール輸送層を形成し、上記ホール輸送層と陰極との間に、ホスト材料の中に発光を担うドーパント材料がドープされた単層の有機層のみを所定の立体的な厚さで形成したものである。
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、陽極と陰極との間に有機化合物からなる有機層が形成された有機EL素子において、陽極に隣接してホール輸送層を形成し、上記ホール輸送層と陰極との間に、上記陰極側に配置されたバッファー層を介してホスト材料の中に発光を担うドーパント材料がドープされた単層の有機層のみを所定の立体的な厚さで形成したものである。
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、本発明のうち請求項1または2のいずれか1項に記載の有機EL素子において、さらに、上記ホール輸送層の上記陽極との界面にp形のドーパント材料を薄膜状あるいは島状に形成したものである。
また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、本発明のうち請求項1、2または3のいずれか1項に記載の発明において、上記有機層のドーパント材料のドーピング濃度は、1.0〜2.0wt%であるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項5に記載の発明は、本発明のうち請求項1、2、3または4のいずれか1項に記載の発明において、上記有機層の立体的な厚さは、65〜95nmであるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項6に記載の発明は、陽極と陰極との間に有機化合物からなる有機層が形成された有機EL素子において、陽極に隣接してホール輸送層を形成し、上記ホール輸送層と陰極との間に、ホスト材料の中に発光を担うドーパント材料がドープされた単層の有機層のみを所定の立体的な厚さで形成した有機EL素子であって、上記ホール輸送層は、TPDよりなり、上記有機層のホスト材料は、Alqよりなり、上記有機層のドーパント材料は、coumarin−6よりなるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項7に記載の発明は、陽極と陰極との間に有機化合物からなる有機層が形成された有機EL素子において、陽極に隣接してホール輸送層を形成し、上記ホール輸送層と陰極との間に、上記陰極側に配置されたバッファー層を介してホスト材料の中に発光を担うドーパント材料がドープされた単層の有機層のみを所定の立体的な厚さで形成した有機EL素子であって、上記ホール輸送層は、TPDよりなり、上記有機層のホスト材料は、Alqよりなり、上記有機層のドーパント材料は、coumarin−6よりなり、上記バッファー層は、LiFよりなるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項8に記載の発明は、本発明のうち請求項6または7のいずれか1項に記載の発明において、さらに、上記ホール輸送層の上記陽極との界面にTCNQを薄膜状あるいは島状に形成したものである。
また、本発明のうち請求項9に記載の発明は、本発明のうち請求項6、7または8のいずれか1項に記載の発明において、上記coumarin−6のドーピング濃度は、1〜2wt%であるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項10に記載の発明は、本発明のうち請求項9に記載の発明において、上記coumarin−6のドーピング濃度は、1.6wt%であるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項11に記載の発明は、本発明のうち請求項6、7、8、9または10のいずれか1項に記載の発明において、上記有機層の立体的な厚さは、60〜100nmであるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項12に記載の発明は、本発明のうち請求項11に記載の発明において、上記有機層の立体的な厚さは、75nmであるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項13に記載の発明は、陽極と陰極との間に有機化合物からなる有機層が形成された有機EL素子において、陽極に隣接してホール輸送層を形成し、上記ホール輸送層と陰極との間に、バッファー層を介してホスト材料の中に発光を担うドーパント材料がドープされた単層の有機層のみを所定の立体的な厚さで形成した有機EL素子であって、上記ホール輸送層は、TPDよりなり、上記有機層のホスト材料は、Alqよりなり、上記有機層のドーパント材料は、coumarin−6よりなり、上記バッファー層は、LiFよりなり、上記coumarin−6のドーピング濃度は、1.6wt%であり、上記ホール輸送層の厚さは、50nmであり、上記有機層の厚さは、75nmであり、上記バッファー層の厚さは、1.0nmであるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項14に記載の発明は、本発明のうち請求項13に記載の発明において、上記ホール輸送層の上記陽極との界面にTCNQを薄膜状あるいは島状に形成したものである。
なお、本願発明者は、本発明による有機EL素子を「立体発光型有機EL素子」と称することを提唱する。
本発明によれば、従来に比べて総発光量を向上させた有機EL素子を得ることができるという優れた効果が奏される。
また、本発明によれば、総発光量を向上するようにした有機EL素子を製造する際に、コスト高を招来する恐れがないという優れた効果が奏される。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による有機EL素子の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
まず、図1には、本発明の実施の形態の一例による有機EL素子の素子構造の構成説明図が示されている。
この有機EL素子においては、基板10上に、陽極12と、ホール輸送層14と、所定の立体的な厚さで形成されるとともにホスト材料の中に発光を担うドーパント材料がドープされた単層の有機層16と、バッファー層18と、陰極20とが順に積層されており、陽極12と陰極20とに駆動電圧が印加されるように構成されている。
なお、基板10上に積層される順番は、上記した順番とは逆であってもよく、また、有機層16と陰極20との間にバッファー層18を形成しなくてもよい。
また、ホール輸送層14の陽極12との界面に、p形のドーパント材料22(図9(a)を参照する。)を薄膜状あるいは島状に形成してもよい。なお、これらp形のドーパント材料22を薄膜状あるいは島状に形成する際には、5nm以下の厚さであることが好ましい。
ここで、陽極12と陰極20との少なくともいずれか一方は、有機EL素子の発光を外部に取り出すために透明または半透明であることが好ましい。

基板10としては、例えば、ソーダライムガラスや無アルカリガラスなどのガラス基板を用いることができ、その他の材料としては、ポリエチレンラフタレート(PEN)などのプラスチック材や、ポリイミドやポリパラキシレンなどを表面に形成した各種基板などを用いることができる。また、基板10の厚さは任意であるが、機械的強度が十分に保たれていることが望ましく、柔軟性を有することが望ましい。
陽極12としては、例えば、ITOを用いることができ、その他の材料としては、IZOやIWOなどを用いることができる。また、陽極12の厚さは、好ましくは100〜200nmであり、例えば、200nmとすることができる。
陰極20としては、例えば、Alを用いることができ、その他の材料としては、TiやAgなどを用いることができる。また、陰極20の厚さは任意であるが、導電性を有すればよく、例えば、100nmとすることができる。
ホール輸送層14としては、例えば、TPDを用いることができ、その他の材料としては、トリフェニルアミン誘導体などを用いることができる。また、ホール輸送層14の厚さは、好ましくは50〜60nmであり、例えば、50nmとすることができる。
有機層16は、ホスト材料の中に発光を担うドーパント材料がドープされた単層構造を備えており、この単層構造全体にドーパント材料がドープされている。こうした有機層16のホスト材料としては、例えば、Alqを用いることができ、その他の材料としては、ベリノン誘導体などを用いることができる。一方、有機層16のホスト材料としては、例えば、クマリン−6(coumarin−6)を用いることができ、その他の材料としては、バイロメタン誘導体などを用いることができる。
また、有機層16は薄膜状ではなく、所定の立体的な厚さを備えるように形成されており、こうした厚さとは、好ましくは60〜100nmであり、さらに好ましくは65〜95nmであり、例えば、75nmとすることができる。
なお、ホスト材料の中にドーパント材料をドーピングする手法としては、例えば、図2に示すように、ホスト材料(Alqなど)とドーパント材料(coumarin−6など)とを同時に蒸着する手法を用いることができる。
バッファー層18としては、例えば、LiFを用いることができる。また、バッファー層18の厚さは、好ましくは2.0nm以下であり、例えば、1.0nmとすることができる。

ここで、有機層16のドーパント材料のドーピング濃度は、例えば、8wt%以下であり、さらに好ましくは1.0〜2.0wt%であり、例えば、1.6wt%とすることができる。
即ち、本願発明者が、図3に示すように、ガラス基板100上に、ITOよりなる陽極102と、TPDよりなる厚さ50nmのホール輸送層104と、Alqよりなるホスト材料の中にドーパント材料としてcoumarin−6がドープされた厚さ20nmの第1有機層106と、coumarin−6がドープされていないAlqよりなる厚さ30nmの第2有機層107と、LiFよりなる厚さ1nmのバッファー層108と、Alよりなる厚さ100nmの陰極110とを順に積層して、陽極102と陰極110とに10Vの駆動電圧が印加されるようにした構成において、coumarin−6のドーピング濃度を変化させて電流発光効率(η[cd/A])を測定したところ、図4のグラフに示すような測定結果が得られた。なお、各層の膜厚とAlqの蒸着レートは固定した。
この図4のグラフにおいて、横軸はcoumarin−6のドーピング濃度を示し、縦軸は10V印加時の電流発光効率を示している。
図4のグラフに示されているように、Alqにcoumarin−6をドーピングすることにより、ノンドープのAlqと比べ高い電流発光効率が得られた。即ち、coumarin−6のドーピング濃度が1.0〜2.0wt%において高い電流発光効率が得られ、特に、coumarin−6のドーピング濃度が1.6%wt%において最大で5cd/A以上の高い電流発光効率を得ることができた。
なお、図5に示すグラフは、Alqとcoumarin−6との発光スペクトルを示している。
上記した高い電流発光効率が得られるドーパント材料のドーピング濃度を本発明においても適用したところ、後述の実施例に示すようにより高い電流発光効率を得ることができた。
(1)実施例1
図6に示すように、ガラス基板200上に、ITOよりなる陽極202と、TPDよりなる厚さ50nmのホール輸送層204と、Alqよりなるホスト材料の中にドーパント材料としてcoumarin−6がドーピング濃度1.6%wt%でドープされた第1有機層206と、coumarin−6がドープされていないAlqよりなる第2有機層207と、LiFよりなる厚さ1nmのバッファー層208と、Alよりなる厚さ100nmの陰極210とを順に積層して、陽極202と陰極210とに10Vの駆動電圧が印加されるようにした構成において、第1有機層206と第2有機層207との合計の層の厚さを75nmに固定し、第1有機層206と第2有機層207との層の厚さの割合を変化させて電流密度(J[mA/cm])および電流発光効率(η[cd/A])を測定したところ、図7のグラフに示すような測定結果が得られた。
この図7のグラフにおいて、横軸はAlqよりなるホスト材料の中にドーパント材料としてcoumarin−6がドーピング濃度1.6%wt%でドープされた第1有機層206の割合を示し、縦軸は10V印加時の電流密度および電流発光効率を示している。
図7のグラフに示されているように、第1有機層206の割合を変化させても電流密度はほとんど変化が無かったが、電流発光効率は第1有機層206の割合を増加するに伴って増加するという結果を得ることができた。そして、第1有機層206の割合を100%(第1有機層206の厚さを75nmとする。)としたとき、即ち、図1に示す実施の形態に対応する所定の立体的な厚さで形成されるとともにホスト材料の中に発光を担うドーパント材料がドープされた単層の有機層を備えた層構造としたときに、最も高い電流発光効率を得ることができた。

(2)実施例2
図1に示す実施の形態の構成において、基板10としてガラス基板を用い、陽極12ととしてITOを用い、ホール輸送層14として厚さ50nmのTPDを用い、有機層16としてAlqよりなるホスト材料の中にドーパント材料としてcoumarin−6がドーピング濃度1.6%wt%でドープされたものを用い、バッファー層18として厚さ1nmのLiFを用い、陰極20として厚さ100nmのAlを用いて、陽極12と陰極20とに10Vの駆動電圧が印加されるようにして、有機層16の厚さを変化させて電流密度(J[mA/cm])および電流発光効率(η[cd/A])を測定したところ、図8のグラフに示すような測定結果が得られた。
この図8のグラフにおいて、横軸はAlqよりなるホスト材料の中にドーパント材料としてcoumarin−6がドーピング濃度1.6%wt%でドープされた有機層16の厚さを示し、縦軸は10V印加時の電流密度および電流発光効率を示している。
図8のグラフに示されているように、有機層16を厚くするのに伴い電流発光効率が増加するととともに電流密度が減少した。
ここで、有機層16の厚さが60〜100nmの間で高い電流発光効率を示し、特に、65〜95nmで高い電流発光効率を示すものであるが、75nm以上ではほとんど効率は増加しなかった。従って、有機層16の厚さとしては、例えば、75nmを選択することができる。

(3)実施例3
図9(a)に示すように、図1に示す実施の形態の構成において、基板10としてガラス基板を用い、陽極12ととしてITOを用い、ホール輸送層14として厚さ50nmのTPDを用い、有機層16として厚さ75nmのAlqよりなるホスト材料の中にドーパント材料としてcoumarin−6がドーピング濃度1.6%wt%でドープされたものを用い、バッファー層18として厚さ1nmのLiFを用い、陰極20として厚さ100nmのAlを用い、ホール輸送層14の陽極12との界面にp形のドーパント材料22としてTCNQを島状に形成したものとしないものについて、陽極12と陰極20とに印加される駆動電圧を変化させて電流密度(J[mA/cm])を測定したところ、図10のグラフに示すような測定結果が得られた。なお、図9(b)には、TCNQの分子構造が示されている。
図12のグラフに示されているように、p形のドーパント材料であるTCNQを陽極12とホール輸送層14との界面に薄く挟むことにより、TCNQをドープしないものに比べて12倍ほど電流密度の増加を図ることができた。即ち、TPD/ITO界面にTCNQを膜にならない程度薄く挟むことにより、TPD/ITO界面付近のホール濃度が高められて注入障壁が下がり電流が増加したものである。
つまり、即ち、TPD/ITO界面にTCNQを挟むことにより、素子抵抗を低減することができ、電流発光効率を下げること無く電流密度を10倍以上に増加させることができた。
本発明は、ディスプレイ、照明あるいは光信号発生器などの各種の分野において利用することができるものである。
図1は、本発明の実施の形態の一例による有機EL素子の素子構造の構成説明図である。 図2は、ホスト材料とドーパント材料とを同時に蒸着する手法を示す説明図である。 図3は、本願発明者が実験に用いた有機EL素子の素子構造の構成説明図である。 図4は、本願発明者の実験における測定結果を示すグラフである。 図5は、Alqとcoumarin−6との発光スペクトルを示すグラフである。 図6は、本願発明者の実施例1の実験に用いた有機EL素子の素子構造の構成説明図である。 図7は、本願発明者の実施例1の実験における測定結果を示すグラフである。 図8は、本願発明者の実施例2の実験における測定結果を示すグラフである。 図9(a)は、本願発明者の実施例3の実験に用いた有機EL素子の素子構造の構成説明図であり、図9(b)は、TCNQの分子構造を示す。 図10は、本願発明者の実施例3の実験における測定結果を示すグラフである。
符号の説明
10、100、200 基板
12、102、202 陽極
14、104、204 ホール輸送層
16 有機層
18、108、208 バッファー層
20、110、210 陰極
22 p形のドーパント材料
106、206 第1有機層
107、207 第2有機層

Claims (14)

  1. 陽極と陰極との間に有機化合物からなる有機層が形成された有機EL素子において、
    陽極に隣接してホール輸送層を形成し、
    前記ホール輸送層と陰極との間に、ホスト材料の中に発光を担うドーパント材料がドープされた単層の有機層のみを所定の立体的な厚さで形成した
    ことを特徴とする有機EL素子。
  2. 陽極と陰極との間に有機化合物からなる有機層が形成された有機EL素子において、
    陽極に隣接してホール輸送層を形成し、
    前記ホール輸送層と陰極との間に、前記陰極側に配置されたバッファー層を介してホスト材料の中に発光を担うドーパント材料がドープされた単層の有機層のみを所定の立体的な厚さで形成した
    ことを特徴とする有機EL素子。
  3. 請求項1または2のいずれか1項に記載の有機EL素子において、さらに、
    前記ホール輸送層の前記陽極との界面にp形のドーパント材料を薄膜状あるいは島状に形成した
    ことを特徴とする有機EL素子。
  4. 請求項1、2または3のいずれか1項に記載の有機EL素子において、
    前記有機層のドーパント材料のドーピング濃度は、1.0〜2.0wt%である
    ことを特徴とする有機EL素子。
  5. 請求項1、2、3または4のいずれか1項に記載の有機EL素子において、
    前記有機層の立体的な厚さは、65〜95nmである
    ことを特徴とする有機EL素子。
  6. 陽極と陰極との間に有機化合物からなる有機層が形成された有機EL素子において、
    陽極に隣接してホール輸送層を形成し、
    前記ホール輸送層と陰極との間に、ホスト材料の中に発光を担うドーパント材料がドープされた単層の有機層のみを所定の立体的な厚さで形成した有機EL素子であって、
    前記ホール輸送層は、TPDよりなり、
    前記有機層のホスト材料は、Alqよりなり、
    前記有機層のドーパント材料は、coumarin−6よりなる
    ことを特徴とする有機EL素子。
  7. 陽極と陰極との間に有機化合物からなる有機層が形成された有機EL素子において、
    陽極に隣接してホール輸送層を形成し、
    前記ホール輸送層と陰極との間に、前記陰極側に配置されたバッファー層を介してホスト材料の中に発光を担うドーパント材料がドープされた単層の有機層のみを所定の立体的な厚さで形成した有機EL素子であって、
    前記ホール輸送層は、TPDよりなり、
    前記有機層のホスト材料は、Alqよりなり、
    前記有機層のドーパント材料は、coumarin−6よりなり、
    前記バッファー層は、LiFよりなる
    ことを特徴とする有機EL素子。
  8. 請求項6または7のいずれか1項に記載の有機EL素子において、さらに、
    前記ホール輸送層の前記陽極との界面にTCNQを薄膜状あるいは島状に形成した
    ことを特徴とする有機EL素子。
  9. 請求項6、7または8のいずれか1項に記載の有機EL素子において、
    前記coumarin−6のドーピング濃度は、1.0〜2.0wt%である
    ことを特徴とする有機EL素子。
  10. 請求項9に記載の有機EL素子において、
    前記coumarin−6のドーピング濃度は、1.6wt%である
    ことを特徴とする有機EL素子。
  11. 請求項6、7、8、9または10のいずれか1項に記載の有機EL素子において、
    前記有機層の立体的な厚さは、60〜100nmである
    ことを特徴とする有機EL素子。
  12. 請求項11に記載の有機EL素子において、
    前記有機層の立体的な厚さは、75nmである
    ことを特徴とする有機EL素子。
  13. 陽極と陰極との間に有機化合物からなる有機層が形成された有機EL素子において、
    陽極に隣接してホール輸送層を形成し、
    前記ホール輸送層と陰極との間に、バッファー層を介してホスト材料の中に発光を担うドーパント材料がドープされた単層の有機層のみを所定の立体的な厚さで形成した有機EL素子であって、
    前記ホール輸送層は、TPDよりなり、
    前記有機層のホスト材料は、Alqよりなり、
    前記有機層のドーパント材料は、coumarin−6よりなり、
    前記バッファー層は、LiFよりなり、
    前記coumarin−6のドーピング濃度は、1.6wt%であり、
    前記ホール輸送層の厚さは、50nmであり、
    前記有機層の厚さは、75nmであり、
    前記バッファー層の厚さは、1.0nmである
    ことを特徴とする有機EL素子。
  14. 請求項13に記載の有機EL素子において、
    前記ホール輸送層の前記陽極との界面にTCNQを薄膜状あるいは島状に形成した
    ことを特徴とする有機EL素子。
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