JP2006216858A - 有機el素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】陽極と陰極との間に有機化合物からなる有機層が形成された有機EL素子において、陽極に隣接してホール輸送層を形成し、上記ホール輸送層と陰極との間に、上記陰極側に配置されたバッファー層を介してホスト材料の中に発光を担うドーパント材料がドープされた単層の有機層のみを所定の立体的な厚さで形成した有機EL素子であって、上記ホール輸送層は、TPDよりなり、上記有機層のホスト材料は、Alq3よりなり、上記有機層のドーパント材料は、coumarin−6よりなり、上記バッファー層は、LiFよりなる。
【選択図】 図1
Description
谷口彬雄監修、「有機半導体の応用展開」、株式会社シーエムシー出版、2003年10月31日第1刷発行、p.51−65
基板10としては、例えば、ソーダライムガラスや無アルカリガラスなどのガラス基板を用いることができ、その他の材料としては、ポリエチレンラフタレート(PEN)などのプラスチック材や、ポリイミドやポリパラキシレンなどを表面に形成した各種基板などを用いることができる。また、基板10の厚さは任意であるが、機械的強度が十分に保たれていることが望ましく、柔軟性を有することが望ましい。
ここで、有機層16のドーパント材料のドーピング濃度は、例えば、8wt%以下であり、さらに好ましくは1.0〜2.0wt%であり、例えば、1.6wt%とすることができる。
図6に示すように、ガラス基板200上に、ITOよりなる陽極202と、TPDよりなる厚さ50nmのホール輸送層204と、Alq3よりなるホスト材料の中にドーパント材料としてcoumarin−6がドーピング濃度1.6%wt%でドープされた第1有機層206と、coumarin−6がドープされていないAlq3よりなる第2有機層207と、LiFよりなる厚さ1nmのバッファー層208と、Alよりなる厚さ100nmの陰極210とを順に積層して、陽極202と陰極210とに10Vの駆動電圧が印加されるようにした構成において、第1有機層206と第2有機層207との合計の層の厚さを75nmに固定し、第1有機層206と第2有機層207との層の厚さの割合を変化させて電流密度(J[mA/cm2])および電流発光効率(η[cd/A])を測定したところ、図7のグラフに示すような測定結果が得られた。
(2)実施例2
図1に示す実施の形態の構成において、基板10としてガラス基板を用い、陽極12ととしてITOを用い、ホール輸送層14として厚さ50nmのTPDを用い、有機層16としてAlq3よりなるホスト材料の中にドーパント材料としてcoumarin−6がドーピング濃度1.6%wt%でドープされたものを用い、バッファー層18として厚さ1nmのLiFを用い、陰極20として厚さ100nmのAlを用いて、陽極12と陰極20とに10Vの駆動電圧が印加されるようにして、有機層16の厚さを変化させて電流密度(J[mA/cm2])および電流発光効率(η[cd/A])を測定したところ、図8のグラフに示すような測定結果が得られた。
(3)実施例3
図9(a)に示すように、図1に示す実施の形態の構成において、基板10としてガラス基板を用い、陽極12ととしてITOを用い、ホール輸送層14として厚さ50nmのTPDを用い、有機層16として厚さ75nmのAlq3よりなるホスト材料の中にドーパント材料としてcoumarin−6がドーピング濃度1.6%wt%でドープされたものを用い、バッファー層18として厚さ1nmのLiFを用い、陰極20として厚さ100nmのAlを用い、ホール輸送層14の陽極12との界面にp形のドーパント材料22としてTCNQを島状に形成したものとしないものについて、陽極12と陰極20とに印加される駆動電圧を変化させて電流密度(J[mA/cm2])を測定したところ、図10のグラフに示すような測定結果が得られた。なお、図9(b)には、TCNQの分子構造が示されている。
12、102、202 陽極
14、104、204 ホール輸送層
16 有機層
18、108、208 バッファー層
20、110、210 陰極
22 p形のドーパント材料
106、206 第1有機層
107、207 第2有機層
Claims (14)
- 陽極と陰極との間に有機化合物からなる有機層が形成された有機EL素子において、
陽極に隣接してホール輸送層を形成し、
前記ホール輸送層と陰極との間に、ホスト材料の中に発光を担うドーパント材料がドープされた単層の有機層のみを所定の立体的な厚さで形成した
ことを特徴とする有機EL素子。 - 陽極と陰極との間に有機化合物からなる有機層が形成された有機EL素子において、
陽極に隣接してホール輸送層を形成し、
前記ホール輸送層と陰極との間に、前記陰極側に配置されたバッファー層を介してホスト材料の中に発光を担うドーパント材料がドープされた単層の有機層のみを所定の立体的な厚さで形成した
ことを特徴とする有機EL素子。 - 請求項1または2のいずれか1項に記載の有機EL素子において、さらに、
前記ホール輸送層の前記陽極との界面にp形のドーパント材料を薄膜状あるいは島状に形成した
ことを特徴とする有機EL素子。 - 請求項1、2または3のいずれか1項に記載の有機EL素子において、
前記有機層のドーパント材料のドーピング濃度は、1.0〜2.0wt%である
ことを特徴とする有機EL素子。 - 請求項1、2、3または4のいずれか1項に記載の有機EL素子において、
前記有機層の立体的な厚さは、65〜95nmである
ことを特徴とする有機EL素子。 - 陽極と陰極との間に有機化合物からなる有機層が形成された有機EL素子において、
陽極に隣接してホール輸送層を形成し、
前記ホール輸送層と陰極との間に、ホスト材料の中に発光を担うドーパント材料がドープされた単層の有機層のみを所定の立体的な厚さで形成した有機EL素子であって、
前記ホール輸送層は、TPDよりなり、
前記有機層のホスト材料は、Alq3よりなり、
前記有機層のドーパント材料は、coumarin−6よりなる
ことを特徴とする有機EL素子。 - 陽極と陰極との間に有機化合物からなる有機層が形成された有機EL素子において、
陽極に隣接してホール輸送層を形成し、
前記ホール輸送層と陰極との間に、前記陰極側に配置されたバッファー層を介してホスト材料の中に発光を担うドーパント材料がドープされた単層の有機層のみを所定の立体的な厚さで形成した有機EL素子であって、
前記ホール輸送層は、TPDよりなり、
前記有機層のホスト材料は、Alq3よりなり、
前記有機層のドーパント材料は、coumarin−6よりなり、
前記バッファー層は、LiFよりなる
ことを特徴とする有機EL素子。 - 請求項6または7のいずれか1項に記載の有機EL素子において、さらに、
前記ホール輸送層の前記陽極との界面にTCNQを薄膜状あるいは島状に形成した
ことを特徴とする有機EL素子。 - 請求項6、7または8のいずれか1項に記載の有機EL素子において、
前記coumarin−6のドーピング濃度は、1.0〜2.0wt%である
ことを特徴とする有機EL素子。 - 請求項9に記載の有機EL素子において、
前記coumarin−6のドーピング濃度は、1.6wt%である
ことを特徴とする有機EL素子。 - 請求項6、7、8、9または10のいずれか1項に記載の有機EL素子において、
前記有機層の立体的な厚さは、60〜100nmである
ことを特徴とする有機EL素子。 - 請求項11に記載の有機EL素子において、
前記有機層の立体的な厚さは、75nmである
ことを特徴とする有機EL素子。 - 陽極と陰極との間に有機化合物からなる有機層が形成された有機EL素子において、
陽極に隣接してホール輸送層を形成し、
前記ホール輸送層と陰極との間に、バッファー層を介してホスト材料の中に発光を担うドーパント材料がドープされた単層の有機層のみを所定の立体的な厚さで形成した有機EL素子であって、
前記ホール輸送層は、TPDよりなり、
前記有機層のホスト材料は、Alq3よりなり、
前記有機層のドーパント材料は、coumarin−6よりなり、
前記バッファー層は、LiFよりなり、
前記coumarin−6のドーピング濃度は、1.6wt%であり、
前記ホール輸送層の厚さは、50nmであり、
前記有機層の厚さは、75nmであり、
前記バッファー層の厚さは、1.0nmである
ことを特徴とする有機EL素子。 - 請求項13に記載の有機EL素子において、
前記ホール輸送層の前記陽極との界面にTCNQを薄膜状あるいは島状に形成した
ことを特徴とする有機EL素子。
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