JP2006216477A - 有機el装置、有機el装置の製造方法、電子機器 - Google Patents

有機el装置、有機el装置の製造方法、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 基板面内で均一な膜厚の機能層パターンを形成することが可能で、しかも従来に比して大きな面積の表示領域を確保することができる有機EL装置を提供する。
【解決手段】 本発明の有機EL装置は、画素A毎に有機EL素子が機能する機能領域2aと、該機能領域2aの周辺に形成される非機能領域2bとを有する有機EL装置であって、前記機能領域2aには、前記画素Aを区画する隔壁部122と、前記画素A毎に配設された画素電極と、前記隔壁部122に囲まれて配設された機能層とが少なくとも形成されてなる一方、前記非機能領域2bには、前記機能領域2aの外周を囲い、且つ該機能領域2aの外周に沿って延びる帯状の液受容部92が形成されてなることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、有機EL装置(有機エレクトロルミネッセンス装置)、有機EL装置の製造方法、及び電子機器に関するものである。
近年、有機蛍光材料等の機能材料をインク化し、該インク(液状体)を基材上に吐出する液滴吐出法により、機能材料のパターニングを行う方法を採用して、一対の電極間に該機能材料からなる機能層が挟持された構成の有機EL装置、特に機能材料として有機発光材料を用いた有機EL(エレクトロルミネッセンス)装置の開発が行われている。
上述した機能材料のパターニング法として、基材上に形成したITO等からなる画素電極の周囲にバンク部(隔壁部)を形成し、次に画素電極及びこの画素電極に隣接する前記バンク部の一部を親液性に処理するとともにバンク部の残りの部分を撥液性に処理した後、機能層の構成材料を含むインクを画素電極に吐出して乾燥することにより、該画素電極上に機能層を形成する方法が採用されている。具体的には、複数のノズルが副走査方向に沿って配列されてなるノズル列を有する液滴吐出ヘッドを用い、この液滴吐出ヘッドを基板に対して主走査方向に走査しつつ、前記ノズルからインクを吐出することにより、画素電極上に機能層を形成する方法が知られている。このような方法は、マイクロオーダーの液滴を画素領域に配することが可能なため、材料の利用効率を考えると、スピンコートなどの方法に比べて有効である。
しかしながら、画素電極が配された表示領域(機能領域)のうち周辺部では、インクから蒸発する溶媒分子の分圧が該表示領域の中央部よりも少なくなる場合がある。このような現象が生じると、周辺部において溶媒の蒸発速度が極端に速くなり、その結果、製造される有機EL装置において機能層の膜厚むらが生じる惧れがある。このような膜厚むらが生じた有機EL装置は、その特性が低下し、これを表示装置等として用いた場合には、表示むらを生じることもある。そこで、これを解決するために、例えば特許文献1のような技術が開示されている。
特開2002−222695号公報
上記特許文献1に開示された技術は、表示領域(機能領域)の外側に表示に寄与しないダミー領域(非機能領域)を形成し、該ダミー領域にも機能層と同一のインクを塗布することで、表示領域の中央部と周辺部とにおいて機能層の膜厚むらが生じることを防止ないし抑制している。しかしながら、当該特許文献1に開示された技術は、ダミー領域に表示領域と同様のパターンのバンク部を形成し、該バンク部にインクを塗布するものとしているが、上記のような膜厚むらの発生を防止するためには、少なくとも5画素分のバンク部を形成する必要がある。このように5画素分以上のバンク部によりダミー領域を形成した場合、当該ダミー領域の面積が大きくなるため、表示領域の面積を十分に確保できない場合がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、基板面内で均一な膜厚の機能層(発光層等)パターンを形成することが可能で、しかも上記のような従来の技術に比して大きな面積の表示領域(機能領域)を確保することができる有機EL装置と、その製造方法、更には該有機EL装置を用いた電子機器を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明の有機EL装置は、隔壁により区画された機能層を有する有機EL素子と、前記有機EL素子が配置された機能領域と、前記機能領域の外周に沿って配置された帯状の液受容部とを有することを特徴とする。
このような有機EL装置によると、液受容部を機能領域の外周に形成したため、例えば当該機能領域において上記機能層を液相法で形成する場合に、液受容部にダミーの溶媒を塗布しておけば、該機能層において膜厚むらが発生することを防止ないし抑制することが可能となる。つまり、液受容部にダミーの溶媒を塗布しておくことで、機能領域において蒸発する溶媒分子の分圧が該機能領域の中央部と周辺部とで略同一となり、その結果、機能領域全体で機能層の膜厚を均一化することができるようになるのである。
しかも、本発明では、液受容部を機能領域の外周に沿って延びる帯状に構成したため、従来のような機能領域の隔壁と同様の形状の液受容部を配設した場合に比して、液状体又は溶媒の受容量を増大させることができ、その結果、当該液受容部の幅を従来に比して小さくすることができるようになる。したがって、機能領域の面積を従来よりも大きくとることが可能となり、当該有機EL装置を表示装置とした場合には、狭額縁化による表示領域の大画面化を実現することができるようになる。
本発明の有機EL装置は、前記機能材料が高分子材料で構成されてなるものとすることができる。このような高分子材料からなる機能層をパターン形成する手法として液相法が特に有効なため、上記のような液受容部を備えることが一層好ましい。
前記液受容部は、2つの帯状の隔壁間に形成された凹状部とすることができる。2つの帯状の隔壁を配設することで、機能領域の周辺に堀状の凹状部が形成され、該凹状部を上記液受容部として好適に用いることができるようになる。また、液受容部を隔壁により形成することで、工程を追加すること無く液受容部を設けることができる。また、凹状部とすることで吐出された溶媒又は組成物が不要な領域に広がるのを防止することができる。
次に、上記課題を解決するために、本発明の有機EL装置の製造方法は、有機EL素子を構成する機能層を区画する隔壁を形成する工程と、前記有機EL素子が配置される機能領域の外周に沿って配置された帯状の液受容部を形成する工程と、前記隔壁により区画された領域に液滴吐出法で前記機能層を構成する機能材料を溶媒に溶解ないし分散させた組成物を吐出する機能領域吐出工程と、前記組成物又は前記溶媒を、前記液受容部に液滴吐出法で吐出する液受容部吐出工程と、前記溶媒を除去し、前記機能層を形成する工程とを有することを特徴とする。
このような製造方法によると、液受容部を機能領域の外周に形成し、該液受容部に対してダミーの溶媒を吐出しておくようにしたため、機能材料を液滴吐出法で吐出して機能層(有機EL素子を構成する発光層等)を形成する場合に、該機能層において膜厚むらが発生することを防止ないし抑制することが可能となる。つまり、液受容部にダミーの溶媒を塗布しておくことで、機能領域において蒸発する溶媒分子の分圧が該機能領域の中央部と周辺部とで略同一となり、その結果、機能領域全体で機能層の膜厚を均一化することができるようになるのである。
しかも、本発明の製造方法では、液受容部を機能領域の外周に沿って延びる帯状に構成したため、従来のような機能領域の隔壁部と同様の形状の液受容部を配設した場合に比して、液状体又は溶媒の受容量を増大させることができ、その結果、当該液受容部の幅を従来に比して小さくすることができるようになる。したがって、機能領域の面積を従来よりも大きくとることが可能となり、製造される有機EL装置を表示装置とした場合には、狭額縁化による表示領域の大画面化を実現することができるようになる。
また、上記課題を解決するために、本発明の有機EL装置の製造方法は、その異なる態様として、有機EL素子を構成する機能層を区画する隔壁を形成する工程と、前記有機EL素子が配置される機能領域の外周に沿って配置された帯状の液受容部を形成する工程と、前記隔壁により区画された領域に液滴吐出法で前記機能層を構成する機能材料を第1の溶媒に溶解ないし分散させた第1の組成物を吐出する機能領域吐出工程と、前記第1の溶媒よりも高沸点の第2の溶媒又は前記第2の溶媒を含む第2の組成物を、前記液受容部に液滴吐出法で吐出する液受容部吐出工程と、前記第1の溶媒を除去し、前記機能層を形成する工程とを有することを特徴とする。なお、本発明では機能領域吐出工程と液受容部吐出工程とを同時に行うことも含むものとしている。
このような製造方法によると、液受容部を機能領域の外周に形成し、該液受容部に対してダミーの溶媒を吐出しておくようにしたため、機能材料を液滴吐出法で吐出して機能層(有機EL素子を構成する発光層等)を形成する場合に、該機能層において膜厚むらが発生することを防止ないし抑制することが可能となる。つまり、液受容部にダミーの溶媒を塗布しておくことで、機能領域において蒸発する溶媒分子の分圧が該機能領域の中央部と周辺部とで略同一となり、その結果、機能領域全体で機能層の膜厚を均一化することができるようになるのである。
しかも、本発明の製造方法では、液受容部にダミーで吐出する溶媒として、機能領域に吐出する液状体を構成する溶媒よりも高沸点のものを用いているため、該ダミーの溶媒は、機能領域に吐出する溶媒よりも蒸発が遅くなる。したがって、液受容部にダミーで吐出する溶媒として機能領域に吐出する溶媒と同じものを用いる場合に比して、ダミーで吐出する溶媒の容量を少なくすることができ、ひいては従来のような機能領域の隔壁部と同様の形状の液受容部を配設した場合に比して、その液受容部の大きさを小さくすることができるようになる。その結果、機能領域の面積を従来よりも大きくとることが可能となり、例えば製造される有機EL装置を表示装置として用いる場合には、狭額縁化による表示領域の大画面化を実現することができるようになる。
前記液受容部吐出工程は、前記機能領域吐出工程よりも先に行うものとすることができる。これにより、機能領域において、液受容部にダミーの溶媒を吐出する前に溶媒が蒸発し、膜厚の不均一化が生じてしまう不具合発生を防止ないし抑制することが可能となる。
次に、上記課題を解決するために、本発明の電子機器は、上記有機EL装置を備えることを特徴とする。このような電子機器によると、表示むらが少なく、大画面の表示を実現することが可能となる。
なお、本発明の有機EL装置又はその製造方法において、液受容部は、機能領域を取り囲む環状のもの、或いは環状の液受容部の一部を欠いて非液受容部を含む構成としたもののいずれであっても良い。また、機能領域が平面視長方形状である場合には、該長方形状の辺部に平行で、角部の一部を欠いて非液受容部を形成した構成のものとすることもできる。
また、本発明において、有機EL素子とは電極間に有機EL材料が挟持された構成のものであり、機能層とは有機EL素子のうち発光層や正孔注入/輸送層、電子注入/輸送層等のことを言うものである。さらに、本発明において、機能材料とは発光層を構成する有機EL材料の他、正孔注入/輸送層を構成する有機材料、或いは電子注入/輸送層を構成する有機材料等のことを言うものである。
(有機EL装置)
以下、本発明の有機EL装置の一実施形態たる有機EL装置について、その構成及び製造方法を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の有機EL装置の配線構造を示す説明図であって、図2は、本実施形態の有機EL装置の平面模式図、図3は、本実施形態の有機EL装置の要部の断面模式図である。
図1に示すように、本実施形態の有機EL装置1は、複数の走査線101と、走査線101に対して交差する方向に延びる複数の信号線102と、信号線102に並列に延びる複数の電源線103とがそれぞれ配線された構成を有するとともに、走査線101及び信号線102の各交点付近に、画素領域Aが設けられている。
信号線102には、シフトレジスタ、レベルシフタ、ビデオライン及びアナログスイッチを備えるデータ側駆動回路104が接続されている。また、走査線101には、シフトレジスタ及びレベルシフタを備える走査側駆動回路105が接続されている。また、画素領域Aの各々には、走査線101を介して走査信号がゲート電極に供給されるスイッチング用の薄膜トランジスタ112と、このスイッチング用の薄膜トランジスタ112を介して信号線102から供給される画素信号を保持する保持容量capと、該保持容量capによって保持された画素信号がゲート電極に供給される駆動用の薄膜トランジスタ113と、この駆動用薄膜トランジスタ113を介して電源線103に電気的に接続したときに当該電源線103から駆動電流が流れ込む陽極(画素電極)111と、この画素電極111と陰極(対向電極)12との間に挟み込まれた機能層110とが設けられている。なお、画素電極111と対向電極12と機能層110により発光素子が構成されている。
係る構成によれば、走査線101が駆動されてスイッチング用の薄膜トランジスタ112がオンになると、そのときの信号線102の電位が保持容量capに保持され、該保持容量capの状態に応じて、駆動用の薄膜トランジスタ113のオン・オフ状態が決まる。そして、駆動用の薄膜トランジスタ113のチャネルを介して、電源線103から画素電極111に電流が流れ、さらに機能層110を介して陰極12に電流が流れる。機能層110は、これを流れる電流量に応じて発光する。
次に、図2及び図3に示すように、本実施形態の有機EL装置1は、ガラス等からなる透明な基体2と、マトリックス状に配置された発光素子と、封止基板604を具備している。基体2上に形成される発光素子は、画素電極111と、機能層110と、陰極12とにより構成されている。
基体2は、例えばガラス等の透明基板であり、基体2の中央に位置し、発光素子が機能する表示領域(機能領域)2aと、基体2の周縁に位置して表示領域2aの外周に配置され、発光素子が機能しない非表示領域(非機能領域)2bとに区画されている。表示領域2aは、マトリックス状に配置された発光素子によって形成される領域であり、有効表示領域とも言う。また、非表示領域2bは、表示領域2aに隣接して形成され、表示に寄与しない非表示領域(非機能領域)として構成されている。
また、図3に示すように、基体2の厚さ方向において、上記発光素子が配設される発光素子部11と基体2との間には回路素子部14が具備されている。この回路素子部14には、前述の走査線、信号線、保持容量、スイッチング用の薄膜トランジスタ、駆動用の薄膜トランジスタ113等が備えられている。
また、陰極12は、その一端が基体2上に形成された陰極用配線(図示略)に接続されており、図2に示すように、この配線の一端部12aがフレキシブル基板5上の配線5aに接続されている。なお、この配線5aは、フレキシブル基板5上に備えられた駆動IC6(駆動回路)に接続されている。
また、図2に示すように、基体2の非表示領域2bには、前述の電源線103(103R、103G、103B)が配線されている。さらに、図2において、表示領域2aの図示両横側には、前述の走査側駆動回路105、105が配置されている。この走査側駆動回路105、105は非表示領域2bの下側の回路素子部14内に設けられている。さらに回路素子部14内には、走査側駆動回路105、105に接続される駆動回路用制御信号配線105aと駆動回路用電源配線105bとが設けられている。また、図2において、表示領域2aの図示上側には検査回路106が配置されている。この検査回路106により、製造途中や出荷時の表示装置の品質、欠陥の検査を行うことができる。
なお、本実施形態の有機EL装置1においては、機能層110から基体2側に発した光が、回路素子部14及び基体2を透過して基体2の下側(観測者側)に出射されるとともに、機能層110から基体2の反対側に発した光が陰極12により反射されて、回路素子部14及び基体2を透過して基体2の下側(観測者側)に出射されるようになっている。なお、陰極12として、透明な材料を用いれば陰極側から発光する光を出射させることができる。透明な材料としては、ITO、Pt、Ir、Ni、もしくはPdを用いる事ができる。膜厚としては75nmほどの膜厚にする事が好ましく、この膜厚よりも薄くした方がより好ましい。
図3に示すように、回路素子部14には、基体2上にシリコン酸化膜からなる下地保護膜2cが形成され、この下地保護膜2c上に多結晶シリコンからなる島状の半導体膜141が形成されている。なお、半導体膜141には、ソース領域141a及びドレイン領域141bが高濃度Pイオン打ち込みにより形成されており、Pが導入されなかった部分がチャネル領域141cとなっている。さらに回路素子部14には、下地保護膜2c及び半導体膜141を覆う透明なゲート絶縁膜142が形成され、ゲート絶縁膜142上にはAl、Mo、Ta、Ti、W等からなるゲート電極143(走査線101)が形成され、ゲート電極143及びゲート絶縁膜142上には透明な第1層間絶縁膜144aと第2層間絶縁膜144bが形成されている。ゲート電極143は半導体膜141のチャネル領域141cに対応する位置に設けられている。
また、第1、第2層間絶縁膜144a、144bを貫通して、半導体膜141のソース、ドレイン領域141a、141bにそれぞれ接続されるコンタクトホール145,146が形成されている。そして、第2層間絶縁膜144b上には、ITO等からなる透明な画素電極111が所定の形状にパターニングされて形成され、一方のコンタクトホール145がこの画素電極111に接続されている。また、もう一方のコンタクトホール146が電源線103に接続されている。このようにして、回路素子部14には、各画素電極111に接続された駆動用の薄膜トランジスタ113が形成されている。なお、回路素子部14には、前述した保持容量cap及びスイッチング用の薄膜トランジスタ112も形成されているが、図3ではこれらの図示を省略している。
次に、発光素子部11は、複数の画素電極111…上の各々に積層された機能層110と、各画素電極111及び機能層110の間に備えられて各機能層110を区画するバンク部122と、機能層110上に形成された陰極12とを主体として構成されている。これら画素電極111、機能層110及び陰極12によって発光素子が構成されている。ここで、画素電極111は、例えばITOにより形成されてなり、平面視略矩形にパターニングされて形成されている。この画素電極111の厚さは、50〜200nmの範囲が好ましく、特に150nm程度がよい。この各画素電極111…の間に隔壁たるバンク部112が備えられている。
バンク部122は、図3に示すように、基体2側に位置する無機物バンク層(第1バンク層)112aと、陰極12側に位置する有機物バンク層(第2バンク層)112bとが積層されて構成されている。このようなバンク部122は、画素電極111の周縁部上を乗り上げるように形成されている。なお、平面的には、画素電極111の周囲と無機物バンク層112aとが平面的に重なるように配置された構造となっている。また、有機物バンク層112bも同様であり、画素電極111の一部と平面的に重なるように配置されている。さらに、無機物バンク層112aは、有機物バンク層112bよりも画素電極111の中央側にさらに形成されている。このようにして、無機物バンク層112aの各第1積層部112eが画素電極111の内側に形成されることにより、画素電極111の形成位置に対応する下部開口部112cが設けられている。
また、有機物バンク層112bには、上部開口部112dが形成されている。この上部開口部112dは、画素電極111の形成位置及び下部開口部112cに対応するように設けられている。上部開口部112dは、図3に示すように、下部開口部112cより広く、画素電極111より狭く形成されている。また、上部開口部112dの上部の位置と、画素電極111の端部とがほぼ同じ位置になるように形成される場合もある。この場合は、図3に示すように、有機物バンク層112bの上部開口部112dの断面が傾斜する形状となる。そしてバンク部122には、下部開口部112c及び上部開口部112dが連通することにより、無機物バンク層112a及び有機物バンク層112bを貫通する開口部112gが形成されている。
また、無機物バンク層112aは、例えば、SiO、TiO等の無機材料からなることが好ましい。この無機物バンク層112aの膜厚は、50nm〜200nmの範囲が好ましく、特に150nmがよい。膜厚が50nm未満では、無機物バンク層112aが後述する正孔注入/輸送層より薄くなり、正孔注入/輸送層の平坦性を確保できなくなる場合があり好ましくない。また膜厚が200nmを超えると、下部開口部112cによる段差が大きくなって、正孔注入/輸送層上に積層する後述の発光層の平坦性を確保できなくなる場合があり好ましくない。
さらに、有機物バンク層112bは、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂等の耐熱性、耐溶媒性のある材料から形成されている。この有機物バンク層112bの厚さは、0.1μm〜3.5μmの範囲が好ましく、特に2μm程度がよい。厚さが0.1μm未満では、後述する正孔注入/輸送層及び発光層の合計厚より有機物バンク層112bが薄くなり、発光層が上部開口部112dから溢れる惧れがあるので好ましくない。また、厚さが3.5μmを越えると、上部開口部112dによる段差が大きくなり、有機物バンク層112b上に形成する陰極12のステップカバレッジを確保できなくなる場合があるので好ましくない。また、有機物バンク層112bの厚さを2μm以上にすれば、駆動用の薄膜トランジスタ113との絶縁を高めることができる点でより好ましい。
また、バンク部122には、親液性を示す領域と、撥液性を示す領域が形成されている。親液性を示す領域は、無機物バンク層112aの第1積層部112e及び画素電極111の電極面111aであり、これらの領域は、酸素を処理ガスとするプラズマ処理によって親液性に表面処理されている。また、撥液性を示す領域は、上部開口部112dの壁面及び有機物バンク層112bの上面112fであり、これらの領域は、4フッ化メタン(、テトラフルオロメタン、もしくは四フッ化炭素)を処理ガスとするプラズマ処理によって表面がフッ化処理(撥液性に処理)されている。なお、有機物バンク層は、フッ素ポリマーを含有する材料により形成しても良い。
ここで、図4に示すように、バンク部122と同様のバンク部123が非表示領域2bにも形成されている。図4は有機EL装置1の表示領域2a及び非表示領域2bのバンク部122及びバンク部123の構成を模式的に示す平面図(a)及び断面図(b)である。表示領域2aに形成されたバンク部122は画素領域Aを区画し、機能層110を画素毎に区画する一方、非表示領域2bに形成されたバンク部123は、表示領域2aの外周を囲い且つ該表示領域2aの外周に沿って延びる帯状の液受容部92を形成している。つまり、2つの帯状の隔壁部123,123間に形成された凹状部が液受容部92として構成されている。なお、この液受容部92は、当該有機EL装置1の製造工程において、ダミーの溶媒若しくは液状物を受け入れる領域を形成している。
次に、機能層110は、画素電極111上に積層された正孔注入/輸送層110aと、正孔注入/輸送層110a上に隣接して形成された発光層110bとから構成されている。なお、発光層110bに隣接して電子注入輸送層などの機能を有する他の機能層をさらに形成しても良い。正孔注入/輸送層110aは、正孔を発光層110bに注入する機能を有するとともに、正孔を正孔注入/輸送層110a内部において輸送する機能を有する。このような正孔注入/輸送層110aを画素電極111と発光層110bの間に設けることにより、発光層110bの発光効率、寿命等の素子特性が向上する。また、発光層110bでは、正孔注入/輸送層110aから注入された正孔と、陰極12から注入される電子が発光層で再結合し、発光が得られる。
正孔注入/輸送層110aは、下部開口部112c内に位置して画素電極面111a上に形成される平坦部110a1と、上部開口部112d内に位置して無機物バンク層の第1積層部112e上に形成される周縁部110a2から構成されている。また、正孔注入/輸送層110aは、構造によっては、画素電極111上であって、且つ無機物バンク層110aの間(下部開口部110c)にのみ形成されている(前述した平坦部にのみ形成される場合もある)。この平坦部110a1は、その厚さが一定で例えば50〜70nmの範囲に形成される。
周縁部110a2が形成される場合においては、周縁部110a2は、第1積層部112e上に位置するとともに上部開口部112dの壁面、即ち有機物バンク層112bに密着している。また、周縁部110a2の厚さは、電極面111aに近い側で薄く、電極面111aから離れる方向に沿って増大し、下部開口部112dの壁面近くで最も厚くなっている。周縁部110a2が上記の様な形状を示す理由としては、正孔注入/輸送層110aが、正孔注入/輸送層形成材料及び極性溶媒を含む第1組成物を開口部112内に吐出してから極性溶媒を除去して形成されたものであり、極性溶媒の揮発が主に無機物バンク層の第1積層部112e上で起こり、正孔注入/輸送層形成材料がこの第1積層部112e上に集中的に濃縮・析出されたためである。
また発光層110bは、正孔注入/輸送層110aの平坦部110a1及び周縁部110a2上に渡って形成されており、平坦部112a1上での厚さが50nm〜80nmの範囲とされている。発光層110bは、赤色(R)に発光する赤色発光層110b1、緑色(G)に発光する緑色発光層110b2、及び青色(B)に発光する青色発光層110b3、の3種類を有し、各発光層110b1〜110b3がストライプ配置されている。
さらに、画素電極111の電極面111a及び無機物バンク層の第1積層部112eが親液性を示すので、機能層110が画素電極111及び無機物バンク層112aに均一に密着し、無機物バンク112a上で機能層110が極端に薄くならず、画素電極111と陰極12との短絡を防止できる。また、有機物バンク層112bの上面112f及び上部開口部112d壁面が撥液性を示すので、機能層110と有機物バンク層112bとの密着性が低くなり、機能層110が開口部112gから溢れて形成されることがない。
なお、正孔注入/輸送層形成材料としては、例えば、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)等のポリチオフェン誘導体とポリスチレンスルホン酸(PSS)等の混合物を用いることができる。また、発光層110bの材料としては、例えば、ポリフルオレン誘導体、ポリフェニレン誘導体、ポリビニルカルバゾール、ポリチオフェン誘導体、またはこれらの高分子材料にペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素、例えばルブレン、ペリレン、9,10-ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドン等をドープして用いることができる。
次に陰極12は、発光素子部11の全面に形成されており、画素電極111と対になって機能層110に電流を流す役割を果たす。この陰極12は、例えば、カルシウム層とアルミニウム層とが積層されて構成されている。このとき、発光層に近い側の陰極には仕事関数が低いものを設けることが好ましく、特にこの形態においては発光層110bに直接に接して発光層110bに電子を注入する役割を果たす。また、フッ化リチウムは発光層の材料によっては効率よく発光させるために、発光層110と陰極12との間にLiFを形成する場合もある。なお、赤色及び緑色の発光層110b1、110b2にはフッ化リチウムに限らず、他の材料を用いても良い。従ってこの場合は青色(B)発光層110b3のみにフッ化リチウムからなる層を形成し、他の赤色及び緑色の発光層110b1、110b2にはフッ化リチウム以外のものを積層しても良い。また、赤色及び緑色の発光層110b1、110b2上にはフッ化リチウムを形成せず、カルシウムのみを形成しても良い。
(有機EL装置の製造方法)
次に、本実施形態の有機EL装置1の製造方法を図面を参照して説明する。
本実施形態の有機EL装置1は、基板2上にバンク部122及びバンク部123を形成するバンク部形成工程、バンク部122及びバンク部123の表面を処理するプラズマ処理工程、バンク部123の内側(つまり液受容部92)に溶媒を吐出するダミー吐出工程、バンク部122の内側に機能層110を形成する機能層形成工程、さらには対向電極形成工程、及び封止工程を含むものとされている。なお、本発明の製造方法はこれに限られるものではなく必要に応じてその他の工程が除かれる場合、また追加される場合もある。
まず、本実施の形態の有機EL装置の製造方法は、図5に示すように、大型の基板201上に複数の有機EL装置を作製して、該大型基板から複数の有機EL装置を得る多面取りを採用したものである。このような大型基板201には、16個の有機EL装置を得るべくパネル204・・・が4列4行のマトリックス状に配置されている。そして、最終的には、このパネル204・・・が個々に切り離されて、所定の配線を接続等することにより、上記実施形態の有機EL装置1が作製される。以下、大型基板201上にバンク部を形成する工程から順を追って説明する。
(1)バンク部形成工程
バンク部形成工程は、大型基板201を構成するガラス等の基体2上にバンク部122及びバンク部123を形成する工程である。バンク部122は、第1のバンク層として無機物バンク層112aが形成され、第2のバンク層として有機物バンク層112bが形成された構造である。一方、バンク部123は、有機物バンク層のみが形成された構造である。
(1)-1無機物バンク層の形成
まず、図6に示すように、薄膜トランジスタ113、層間絶縁膜144a,144b、画素電極111等を形成した基体2の所定位置に、所定パターンの無機物バンク層112aを形成する。無機物バンク層112aが形成される位置は、第2層間絶縁膜144b上及び画素電極111上である。ここで、本実施形態では、表示領域2aには薄膜トランジスタ113、画素電極111が形成され、非表示領域2bには薄膜トランジスタ113、画素電極111が形成されていない。なお、非表示領域2bには、形式的に薄膜トランジスタ113及び/又は画素電極111を形成しても良く、この場合、例えば当該画素電極111が機能しないように配線を非接続状態としておけば良い。
無機物バンク層112aは、例えばCVD法、コート法、スパッタ法、蒸着法等によって形成される。無機物バンク層112aは、層間絶縁層114及び画素電極111の全面に無機物膜を形成し、その後、無機物膜をフォトリソグラフィ法等によりパターニングすることにより、開口部を有する形で形成される。この開口部は、画素電極111の電極面111aの形成位置に対応するもので、図6に示すように下部開口部112cとして設けられる。このとき、無機物バンク層112aは画素電極111の周縁部(一部)と重なるように形成される。図6に示すように、画素電極111の一部と無機物バンク層112aとが重なるように無機物バンク層112aを形成することにより、発光層110の発光領域を制御することができる。なお、当該無機物バンク層112aは、非表示領域2bには配置しない。
(1)-2有機物バンク層112bの形成
次に、有機物バンク層112bを形成する。ここでは、図7に示すように、表示領域2a及び非表示領域2bの双方に有機物からなるバンク層を形成する。表示領域2aにおいては上記形成した無機物バンク層112a上に有機物バンク層112bを、非表示領域2bにおいては第2層間絶縁膜144b上に有機物バンク層(バンク部)123を形成するものとしている。
これらのバンクを構成する有機物としては、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂等の耐熱性、耐溶剤性を有する材料を用いることができる。これらの材料を用い、各有機物バンク112b,123をフォトリソグラフィ技術等によりパターニングして形成する。表示領域2aに形成する有機物バンク層112bは、画素領域Aを形成するために上部開口部112dをマトリクス状に形成し、一方、機能領域の外周に形成する有機物バンク層(バンク部)123では堀状の液受容部92を形成するために、図4に示した通り表示領域2aを取り囲む形に形成するものとしている。
上部開口部112dは、図7に示すように、無機物バンク層112aに形成された下部開口部112cより広く形成する事が好ましい。さらに、有機物バンク層112bはテーパーを有する形状が好ましく、有機物バンク層112bの開口部が画素電極111の幅より狭く、有機物バンク層112bの最上面では画素電極111の幅とほぼ同一の幅になるように有機物バンク層112bを形成する事が好ましい。これにより、無機物バンク層112aの下部開口部112cを囲む第1積層部112eが、有機物バンク層112bよりも画素電極111の中央側に延出された形になる。このようにして、有機物バンク層112bに形成された上部開口部112d、無機物バンク層112aに形成された下部開口部112cを連通させることにより、無機物バンク層112a及び有機物バンク層112bを貫通する開口部112gが形成される。
一方、液受容部92は、上述の通り表示領域2aを平面視取り囲む形で堀状に形成されている(図4参照)。また、該液受容部92は、その断面構成が、図7に示すように表示領域2aに形成する有機物バンク層112bの上部開口部112dと同様のテーパー形状となるように、パターニングするものとしている。
(2)プラズマ処理工程
次に、バンク部122及びバンク部123の表面に対してプラズマ処理を行う。これは画素電極111の表面を活性化すること、さらにバンク部122の表面を表面処理する事を目的として行われる。特に活性化工程では、画素電極111(ITO)上の洗浄、さらに仕事関数の調整を主な目的として行っている。具体的には、図8に示すように、画素電極111の表面111aの親液化処理(親液化工程)、バンク部122及びバンク部123の表面112fの撥液化処理(撥液化工程)を行う。
(3)ダミー吐出工程
次に、図9に示すように、非表示領域2bに形成された液受容部92に対してダミー溶媒110dを吐出する。このダミー溶媒110dは後述する機能層形成工程で用いる溶媒のみを用いたものである。具体的には、インクジェット装置(液滴吐出装置)を用いたインクジェット法(液滴吐出法)により当該ダミー溶媒110dを吐出するものとしている。なお、このダミー吐出工程は、機能層を構成する各層の形成工程前にそれぞれ行うものとしている。また、このダミー吐出工程は、必ずしも機能層形成工程前にする必要はなく、例えば機能層形成工程と同時に行うものとしても良い。
なお、本実施形態では、ダミー吐出工程として液受容部92にダミー溶媒110dを吐出するものとしているが、例えば機能層を溶媒に溶解ないし分散させた液状物、つまい下記の機能層形成工程で用いる液状物をそのまま吐出するものとしてもよい。この場合、機能層の一部又は全部が液受容部92内に形成されるが、非表示領域2bには画素電極111が形成されてないため、当該機能層が機能しないこととなる。なお、画素電極111を非表示領域2bに形成する場合には、当該画素電極111に対して通電を行わないものとすればよい。
(4)正孔注入/輸送層形成工程(機能層形成工程)
次に、機能層110のうち正孔注入/輸送層110aの形成工程を行う。該正孔注入/輸送層形成工程では、インクジェット装置(液滴吐出装置)を用いたインクジェット法(液滴吐出法)により、正孔注入/輸送層形成材料を含む第1組成物(液状体)を電極面111a上に吐出し、その後に乾燥処理及び熱処理を行い、画素電極111上及び無機物バンク層112a上に正孔注入/輸送層110aを形成する。この正孔注入/輸送層形成工程を含めこれ以降の工程は、水、酸素の無い雰囲気とする事が好ましく、例えば、窒素雰囲気、アルゴン雰囲気等の不活性ガス雰囲気で行うことが好ましい。
本実施形態では、上述の通りダミー溶媒110dを吐出した後、図10に示すように、表示領域2aに対して第1組成物の液滴110cを吐出するものとしている。なお、ここで用いる第1組成物としては、例えば、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)等のポリチオフェン誘導体とポリスチレンスルホン酸(PSS)等の混合物を、極性溶媒に溶解させた組成物を用いることができる。極性溶媒としては、例えば、イソプロピルアルコール(IPA)、ノルマルブタノール、γ−ブチロラクトン、N−メチルピロリドン(NMP)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMI)及びその誘導体、カルビト−ルアセテート、ブチルカルビト−ルアセテート等のグリコールエーテル類等を挙げることができる。なお、正孔注入/輸送層形成材料は、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色の発光層110b1〜110b3に対して同じ材料を用いても良く、各色毎に異なるものを用いても良い。
次に、第1組成物110cを吐出した後、乾燥工程を行う。乾燥工程を行うことにより、第1組成物110cに含まれる極性溶媒が蒸発し、図11に示すような正孔注入/輸送層110aが形成される。乾燥処理を行うと、第1組成物の液滴110cに含まれる極性溶媒の蒸発が、主に無機物バンク層112a及び有機物バンク層112bに近いところで起き、極性溶媒の蒸発に併せて正孔注入/輸送層形成材料が濃縮されて析出する。これにより、無機物バンク層112aの開口部112c周辺に形成された第1積層部112e上に、正孔注入/輸送層形成材料からなる周縁部110a2が形成される。この周縁部110a2は、上部開口部112dの壁面(有機物バンク層112b)に密着しており、その厚さが電極面111aに近い側では薄く、電極面111aから離れた側、即ち有機物バンク層112bに近い側で厚くなっている。
また、これと同時に、乾燥処理によって電極面111a上でも極性溶媒の蒸発が起き、これにより電極面111a上に正孔注入/輸送層形成材料からなる平坦部110a1が形成される。電極面111a上では極性溶媒の蒸発速度がほぼ均一であるため、正孔注入/輸送層の形成材料が電極面111a上で均一に濃縮され、これにより均一な厚さの平坦部110aが形成される。このようにして、周縁部110a2及び平坦部110a1からなる正孔注入/輸送層110aが形成される。
表示領域2aの周辺部でも、その外周にダミー吐出工程により極性溶媒100dの配置された液受容部92が配置されているため、表示領域2aの中央部と略同じ極性溶媒の蒸気圧が得られる。このため、電極面111aの周囲の極性溶媒の蒸気圧に差が出ることは無く、表示領域2aの中央部と同様に正孔注入/輸送層の形成材料が電極面111a上で均一に濃縮され、均一な厚さの平坦部110aが形成される。
(5)ダミー吐出工程
次に、発光層を形成する前に、非表示領域2bに形成された液受容部92に対してダミー溶媒を吐出する。このダミー溶媒は発光層形成工程で用いる溶媒(正孔注入/輸送層形成工程で用いた溶媒とは異なるもの)のみを用いたものである。具体的には、インクジェット装置(液滴吐出装置)を用いたインクジェット法(液滴吐出法)により当該ダミー溶媒を吐出するものとしている。
(6)発光層形成工程(機能層形成工程)
次に、機能層110の発光層110bの形成工程を行う。該発光層形成工程では、インクジェット装置(液滴吐出装置)を用いたインクジェット法(液滴吐出法)により、発光層形成材料を含む第2組成物(液状体)を正孔注入/輸送層110a上に吐出し、その後に乾燥処理及び熱処理を行い、図12に示すように、正孔注入/輸送層110a上に発光層110bを形成する
本実施形態では、上述の通りダミー溶媒を吐出した後、表示領域2aに対して第2組成物の液滴を吐出するものとしている。なお、ここで用いる第2組成物としては、溶質として発光層110bを形成する材料として、例えばポリフルオレン誘導体、ポリフェニレン誘導体、ポリビニルカルバゾール、ポリチオフェン誘導体、またはこれらの高分子材料にペリレン系色素、クマリン系色素、ローダミン系色素、例えばルブレン、ペリレン、9,10-ジフェニルアントラセン、テトラフェニルブタジエン、ナイルレッド、クマリン6、キナクリドン等をドープして用いることができる。また、溶媒として、正孔注入/輸送層110aに対して不溶なものが好ましく、例えば、シクロへキシルベンゼン、ジハイドロベンゾフラン、トリメチルベンゼン、テトラメチルベンゼン等を用いることができる。このような溶媒(非極性溶媒)を用いることにより、正孔注入/輸送層110aを再溶解させることなく第2組成物を吐出できるようになる。
このような第2組成物の液滴を吐出した後、乾燥工程を行う。乾燥工程を行うことにより、第2組成物に含まれる溶媒が蒸発し、図12に示すような発光層110bが形成される。このとき、正孔注入/輸送層形成工程と同様、表示領域2aの外周に配設された液受容部92にはダミー溶媒が配置されているため、表示領域の周辺部と中央部とにおいて、略同じ極性溶媒の蒸気圧が得られる。このため、表示領域2aの中央部と同様に発光層110bの形成材料が正孔注入/輸送層110a上で均一に濃縮され、画素内において均一な厚さで形成される。
(7)対向電極(陰極)形成工程
次に対向電極形成工程では、図13に示すように、発光層110b、有機物バンク層112b及びバンク部123の全面に陰極(対向電極)12を形成する。なお、陰極12は複数の材料を積層して形成しても良い。例えば、発光層110bに近い側には仕事関数が小さい材料を形成することが好ましく、例えばCa、Ba等を用いることが可能であり、また材料によっては下層にフッ化リチウム等を薄く形成した方が良い場合もある。また、上部側(封止側)には下部側よりも仕事関数が高い材料、例えばAlを用いる事もできる。
陰極12は、例えば蒸着法、スパッタ法、CVD法等で形成することが好ましく、特に蒸着法で形成することが、熱による発光層110bの損傷を防止できる点で好ましい。また、フッ化リチウムは、発光層110b上のみに形成しても良く、さらに所定の色に対応して形成する事ができる。例えば、青色(B)発光層110b3上のみに形成しても良い。この場合、他の赤色(R)発光層及び緑色(G)発光層110b1、110b2には、カルシウムからなる上部陰極層が接することとなる。
また陰極12の上部には、蒸着法、スパッタ法、CVD法等により形成したAl膜、Ag膜等を用いることが好ましい。また、その厚さは、例えば100nm〜1000nmの範囲が好ましく、特に200nm〜500nm程度がよい。また陰極12上に、酸化防止のためにSiO、SiN等の保護層を設けても良い。
(8)封止工程
最後に封止工程は、機能層110を含む発光素子が形成された基体2と封止基板(図示略)とを封止樹脂により封止する工程である。例えば、熱硬化樹脂または紫外線硬化樹脂からなる封止樹脂を基体2の全面に塗布し、封止樹脂上に封止基板を積層する。この工程により基体2上に封止部が形成される。封止工程は、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス雰囲気で行うことが好ましい。大気中で行うと、陰極12にピンホール等の欠陥が生じていた場合にこの欠陥部分から水や酸素等が陰極12に侵入して陰極12が酸化される惧れがあるので好ましくない。さらに、図2に例示した基板5の配線5aに陰極12を接続するとともに、駆動IC6に回路素子部14(図3参照)の配線を接続し、本実施形態の有機EL装置1が得られる。
以上、本実施形態の有機EL装置1の製造方法を示したが、本実施形態では、発光素子のうち機能層110を形成する工程において液滴吐出法を採用している。そして、このような液相法を採用する場合において、液状物の乾燥を表示領域2aの面内において均一化するために、図14に示すように非表示領域2bに対して堀状の液受容部92を形成し、該液受容部92に対してダミー溶媒110dを吐出するものとした。これにより、吐出した液状体を乾燥させる際に、図14(c)に示すように、非表示領域2bの蒸発溶媒分子の蒸気圧が、表示領域2aの蒸発溶媒分子の蒸気圧と同等とすることができ、ひいては表示領域2aのうちの周辺部における溶媒の蒸発速度が、中央部での蒸発速度に近づくこととなる。その結果、表示領域2aの周辺部と中央部とにおいて均一な等しい膜厚の正孔注入/輸送層110b若しくは発光層110c(機能層110)を形成できるようになる。そして、この場合、表示領域2a全域において、特に中央部又は周辺部に拘らず、素子特性(表示特性)にむらの少ない信頼性に優れた有機EL装置1を提供することができるようになる。
さらに、本実施形態では、非表示領域2bの液受容部92を表示領域2aの外周に沿って延びる帯状に構成し、当該液受容部92を堀状としたため、従来のような表示領域2aの隔壁部と同様の形状(マトリクス状)の液受容部を配設した場合に比して、液状体又は溶媒の受容量を増大させることができるようになる。その結果、当該液受容部92の幅を従来のマトリクス状の構成に比して小さくすることができ、具体的には従来の場合では5画素分以上の液受容部が必要であったのに対し、本実施形態では2画素分程度の幅で済むようになる。したがって、表示領域2aの面積を従来よりも大きくとることが可能となり、製造される有機EL装置を表示装置とした場合には、狭額縁化による表示領域の大画面化を実現することができるようになる。
以下、上記有機EL装置の製造方法に関し、その変形例を説明する。
図15は液受容部92の異なる構成を示すものである。図15に示した液受容部92aは、非表示領域2bのうち、表示領域2aを取り囲む環状の一部を欠いて非液受容部92bを含む構成としたものである。具体的には、平面視長方形状の表示領域2aの外周のうち、その角部において非液受容部92bを形成することができる。このように表示領域2aの外周に間欠状の液受容部92aを形成した場合にも、上記と同様に表示領域2aでの機能層の膜厚均一化を図ることができ、しかも当該液受容部29の幅を従来のマトリクス状の構成に比して小さくすることができるようになる。図15に示すように液受容部92を表示領域2aの各辺に沿った帯状領域として、複数配置することで表示領域を取り囲む様にしたものである。このように、液受容部92は環状に繋がった形状で表示領域2aを取り囲むものでなくても、表示領域2aの機能層の膜厚の均一化を図ることができる。また、液受容部29の幅を従来のマトリクス状に構成と比べて小さくする効果も得られる。
また、ダミー吐出工程で吐出するダミー溶媒110dとして、機能層形成工程で用いる溶媒(つまり表示領域2aに吐出する溶媒)よりも沸点の高い溶媒を用いることができる。この場合、ダミー溶媒110dは、表示領域2aに吐出する溶媒よりも蒸発が遅くなり、表示領域2aと非表示領域2bとで同じ溶媒を用いる場合に比して、吐出するダミー溶媒110dの容量を少なくすることができ、ひいては従来のような表示領域2aの隔壁部と同様の形状(マトリクス状)の液受容部を配設した場合に比して、その液受容部92の大きさを小さくすることができるようになる。その結果、表示領域2aの面積を従来よりも大きくとることが可能となり、例えば製造される有機EL装置を表示装置として用いる場合には、狭額縁化による表示領域の大画面化を実現することができるようになる。
その効果を確認するために、以下の実施例について液受容部92の必要幅を検討した。具体的には、表示領域2aに吐出する溶媒として1,3,5−トリメチルベンゼン(沸点164℃)とシクロヘキシルベンゼン(沸点238℃〜240℃)との混合溶媒(体積比1:1)を用い、これと同じ混合溶媒をダミー溶媒110dとして液受容部92に吐出する場合には、機能層の平坦化を実現するためには液受容部92の幅が500μm必要であった。
これに対し、ダミー溶媒110dとしてシクロヘキシルベンゼン単体を用い、これを液受容部92に吐出するものとした場合には、機能層の平坦化を実現するためには液受容部92の幅を300μm必要であった。
さらに、ダミー溶媒110dとして相対的に高沸点のエチルビフェニル(沸点280℃)を用い、これを液受容部92に吐出するものとした場合には、機能層の平坦化を実現するためには液受容部92の幅を250μm必要であった。
以上のことから、ダミー溶媒110dとして、機能層形成工程で用いる溶媒(つまり表示領域2aに吐出する溶媒)よりも沸点の高い溶媒を用いることにより、非表示領域2bに形成する液受容部92の幅を小さくできることが分かった。
(電子機器)
次に、本実施形態の有機EL装置1を備えた電子機器の具体例について説明する。図16は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図16において、符号600は携帯電話本体を示し、符号601は有機EL装置1を用いた表示部を示している。このような電子機器は、本実施形態の有機EL装置1を用いた表示部を備えたものであり、表示むらの少ない表示品質に優れた効果を有する電子機器となる。なお、本実施形態では電子機器として携帯電話を示したが、大型ディスプレイ等に本実施形態の有機EL装置を採用することも可能である。
本発明の第1の実施形態の表示装置の配線構造の平面模式図。 図1の表示装置の平面模式図。 図1の表示装置の要部断面模式図。 表示領域及び非表示領域に形成するバンクの構成を示す図。 図1の表示装置を製造する際の大型基板の例を示す平面図。 図1の表示装置の製造方法を説明する工程図。 図6に続く製造方法を説明する工程図。 図7に続く製造方法を説明する工程図。 図8に続く製造方法を説明する工程図。 図9に続く製造方法を説明する工程図。 図10に続く製造方法を説明する工程図。 図11に続く製造方法を説明する工程図。 図12に続く製造方法を説明する工程図。 液滴の吐出態様について示す平面図及び断面図と蒸気圧値を示すグラフ。 表示領域及び非表示領域に形成するバンクの変形例を示す図。 本発明の電子機器の一実施形態を示す斜視図。
符号の説明
1…有機EL装置、2a…表示領域(機能領域)、2b…非表示領域(非機能領域)、2…基体(基板)、92…液受容部、110…機能層、111…画素電極、122…バンク部(隔壁部)、A…画素領域(画素)

Claims (6)

  1. 隔壁により区画された機能層を有する有機EL素子と、
    前記有機EL素子が配置された機能領域と、
    前記機能領域の外周に沿って配置された帯状の液受容部とを有することを特徴とする有機EL装置。
  2. 前記液受容部は、前記隔壁により形成された凹状部であることを特徴とする請求項1に記載の有機EL装置。
  3. 有機EL素子を構成する機能層を区画する隔壁を形成する工程と、
    前記有機EL素子が配置される機能領域の外周に沿って配置された帯状の液受容部を形成する工程と、
    前記隔壁により区画された領域に液滴吐出法で前記機能層を構成する機能材料を溶媒に溶解ないし分散させた組成物を吐出する機能領域吐出工程と、
    前記組成物又は前記溶媒を、前記液受容部に液滴吐出法で吐出する液受容部吐出工程と、
    前記溶媒を除去し、前記機能層を形成する工程とを有することを特徴とする有機EL装置の製造方法。
  4. 有機EL素子を構成する機能層を区画する隔壁を形成する工程と、
    前記有機EL素子が配置される機能領域の外周に沿って配置された帯状の液受容部を形成する工程と、
    前記隔壁により区画された領域に液滴吐出法で前記機能層を構成する機能材料を第1の溶媒に溶解ないし分散させた第1の組成物を吐出する機能領域吐出工程と、
    前記第1の溶媒よりも高沸点の第2の溶媒又は前記第2の溶媒を含む第2の組成物を、前記液受容部に液滴吐出法で吐出する液受容部吐出工程と、
    前記第1の溶媒を除去し、前記機能層を形成する工程とを有することを特徴とする有機EL装置の製造方法。
  5. 前記液受容部吐出工程は、前記機能領域吐出工程よりも先に行うことを特徴とする請求項3又は4に記載の有機EL装置の製造方法。
  6. 請求項1又は2に記載の有機EL装置を備えることを特徴とする電子機器。
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