JP2006216199A - 光源および製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源の光軸の調整を行うことができるようにする。
【解決手段】 LD54は、光を発光して、コリメータレンズ81に入射させる。サブベース53は、LD54を保持するとともに、x軸と平行な直線を回転軸として回動させられることにより、コリメータレンズ81から出射する光のピッチ角を調整し、さらに、z軸方向と平行な方向に平行移動させられることにより、コリメータレンズ81から出射する光のz軸方向の高さを調整する。サブベース52は、z軸と平行な直線を回転軸として回動させられることにより、コリメータレンズ81から出射する光のヨー角を調整するとともに、x軸方向と平行な方向に平行移動させられることにより、コリメータレンズ81から出射する光のx軸方向の出射位置を調整する。本発明は、表示装置の光源に適用することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は光源および製造方法に関し、特に、光軸の調整を行うことができるようにした光源および製造方法に関する。
近年、レーザダイオード(以下、LD(Laser Diode)と称する)などを利用した光源が、いわゆるプロジェクタなどの表示デバイスや光ピックアップなどに用いられるようになってきている。
図1は、光ピックアップに用いられている、従来の光源の構成を示す図である。なお、図中、矢印は、LD21によって出射された光の光路を示している。
光源11は、図示せぬ光ピックアップに設けられており、レーザ(光)を出射して、出射した光を図示せぬアクチュエータに設けられた対物レンズ12に入射させる。対物レンズ12は、光源11から入射した光を集光し、図示せぬ再生装置に装着された光ディスク13に照射する。そして、光ディスク13に照射された光は、光ディスク13において反射して、再び対物レンズ12に入射する。対物レンズ12は、光ディスク13において反射した光を視準して、光源11に入射させ、光源11は、対物レンズ12から入射した光を受光し、受光した光を電気信号に変換して、変換により得られた電気信号を、図示せぬ後段の装置に供給する。
光を出射する光源11は、LD21、グレーティング22、ビームスプリッタ23、コリメータレンズ24、受光レンズ25、PD(Photodiode)26、およびメインベース27により構成されており、LD21、グレーティング22、ビームスプリッタ23、コリメータレンズ24、受光レンズ25、およびPD26のそれぞれは、メインベース27に固定されている。
LD21が出射した光は、グレーティング22に入射し、グレーティング22において回析されて、ビームスプリッタ23に入射する。グレーティング22からビームスプリッタ23に入射した光の一部は、ビームスプリッタ23において反射され、コリメータレンズ24に入射する。そして、コリメータレンズ24に入射した光は、視準されて平行光線となり、対物レンズ12を介して光ディスク13に照射される。
また、対物レンズ12から光ディスク13に照射された光は、光ディスク13において反射され、対物レンズ12を介してコリメータレンズ24に入射する。そして、コリメータレンズ24に入射した光は、ビームスプリッタ23をそのまま透過し、受光レンズ25に入射する。受光レンズ25に入射した光は、集光されてPD26に入射し、PD26において受光されて光から電気信号に変換される。さらに、変換の結果得られた電気信号は、PD26から後段の装置に供給される。
以上のように、従来の光源においては、光を発光するLD、発光した光を投射するコリメータレンズ、およびその他の光学部品は、光源のメインベースに固定されており、LDが発光した光は、所定の光学系を介してコリメータレンズに入射し、さらに、コリメータレンズから、対物レンズなどの後段の光学系に投射される(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−323178号公報
しかしながら、上述した技術においては、光源を構成する各光学部品、すなわち、光を発光するLD、発光した光を投射するコリメータレンズなどの光学部品は、その光軸の調整が行われずにメインベースに固定されるため、光源を構成する各部品の加工精度によって、それぞれの部品が固定される位置にずれが生じてしまい、光源が出射する光の出射角や出射位置にばらつきが生じてしまう。
例えば、図1において、メインベース27の加工の精度により、コリメータレンズ24を固定する位置にずれが生じて、コリメータレンズ24が、図中、左側にずれてメインベース27に固定された場合、コリメータレンズ24から出射する光の出射角および出射位置にずれが生じる。その結果、コリメータレンズ24から対物レンズ12に入射する光の、対物レンズ12における入射位置および入射角にずれが生じて、光源11が、光ディスク13において反射された光を受光できなくなる恐れがある。
すなわち、光源11から出射し、対物レンズ12を介して光ディスク13に入射した光は、本来ならば、光ディスク13にいて反射し、対物レンズ12を介して再び光源11に入射するはずであるが、光源11が出射する光の出射角や出射位置にずれが生じてしまうと、光ディスク13において反射した光が、対物レンズ12や光源11に入射しなくなってしまい、その結果、光源11が、光ディスク13において反射された光を受光できなくなってしまうことがあり得る。
したがって、光源が出射した光を、後段の光学系に対して所望する入射角で、所望する位置(入射位置)に入射させるためには、光源を構成する各部品を、高精度で加工しなければならず、コスト高になってしまうという課題があった。
また、LDが出射する光の出射角や広がり角には、LDの個々の特性によってばらつきがある。すなわち、LDが出射する光の出射角や広がり角は、LDごとに異なり、光源においては、その出射角や広がり角に応じて光軸の調整をすることができないため、LDごとの出射角や広がり角のばらつきによって、光源から出射する光の出射角や出射位置にずれが生じてしまう。したがって、光源を構成する各部品を、高精度で加工したとしても、LDの特性によっては、光源が出射した光を、後段の光学系に対して所望する入射角で、所望する位置に入射させることができないことがあった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、光源の光軸を調整することができるようにするものである。
本発明の光源は、光線を発光する発光手段と、発光手段が発光した光線を投射するレンズと、発光手段を保持するとともに、レンズの光軸に垂直な第1の直線を回転軸として回動させられることにより、発光手段からレンズに入射した光線であって、レンズが投射する光線のレンズの光軸に対する角度を調整する第1の調整手段と、第1の調整手段を保持するとともに、レンズの光軸および第1の直線に垂直な第2の直線を回転軸として回動させられることにより、発光手段からレンズに入射した光線であって、レンズが投射する光線のレンズの光軸に対する角度を調整する第2の調整手段とを備えることを特徴とする。
第1の調整手段には、第2の直線と平行な方向に移動させることにより、レンズが投射する光線のレンズにおける、第2の直線と平行な方向の出射位置をさらに調整させ、第2の調整手段には、第1の直線と平行な方向に移動させることにより、レンズが投射する光線のレンズにおける、第1の直線と平行な方向の出射位置をさらに調整させるようにすることができる。
第2の調整手段には、レンズの光軸と平行な方向に移動させることにより、レンズから発光手段までの距離をさらに調整させるようにすることができる。
本発明の製造方法は、発光手段が発光した光線を投射するレンズを固定するレンズ固定ステップと、レンズの光軸に垂直な第1の直線を回転軸として、発光手段が固定された第1の調整手段を回動させることにより、発光手段からレンズに入射した光線であって、レンズが投射する光線のレンズの光軸に対する角度を調整する第1の調整ステップと、レンズの光軸および第1の直線に垂直な第2の直線を回転軸として、第1の調整手段が固定された第2の調整手段を回動させることにより、発光手段からレンズに入射した光線であって、レンズが投射する光線のレンズの光軸に対する角度を調整する第2の調整ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の光源においては、発光手段によって光線が発光され、発光手段が発光した光線がレンズによって投射され、発光手段が第1の調整手段に保持されるとともに、第1の調整手段がレンズの光軸に垂直な第1の直線を回転軸として回動させられることにより、発光手段からレンズに入射した光線であって、レンズが投射する光線のレンズの光軸に対する角度が調整され、第1の調整手段が第2の調整手段に保持されるとともに、第2の調整手段がレンズの光軸および第1の直線に垂直な第2の直線を回転軸として回動させられることにより、発光手段からレンズに入射した光線であって、レンズが投射する光線のレンズの光軸に対する角度が調整される。
本発明の製造方法においては、発光手段が発光した光線を投射するレンズが固定され、レンズの光軸に垂直な第1の直線を回転軸として、発光手段が固定された第1の調整手段を回動させることにより、発光手段からレンズに入射した光線であって、レンズが投射する光線のレンズの光軸に対する角度が調整され、レンズの光軸および第1の直線に垂直な第2の直線を回転軸として、第1の調整手段が固定された第2の調整手段を回動させることにより、発光手段からレンズに入射した光線であって、レンズが投射する光線のレンズの光軸に対する角度が調整される。
本発明の光源は、光線を発光する発光手段と、発光手段が発光した光線を投射するレンズと、レンズの光軸が、レンズの光軸と平行な自分自身の回転軸に対して偏芯するように、レンズを保持するとともに、回転軸を中心として回動させられることにより、回転軸を含む所定の平面からレンズの光軸までの距離を調整する第1の調整手段とを備えることを特徴とする。
光源には、発光手段が発光した光線を反射させて、レンズに入射させるとともに、レンズの光軸に垂直な、互いに直交する第1の直線および第2の直線のうちのいずれかを回転軸として回動させられることにより、レンズに入射させた光線であって、レンズが投射する光線のレンズの光軸に対する角度を調整する第2の調整手段をさらに設けることができる。
発光手段には、第1の直線と平行な方向に移動させることによって、レンズが投射する光線の、レンズにおける第1の直線と平行な方向の出射位置をさらに調整させ、第2の調整手段には、さらに、第2の直線と平行な方向に移動させることによって、レンズが投射する光線の、レンズにおける第2の直線と平行な方向の出射位置を調整させるようにすることができる。
本発明の製造方法は、発光手段が発光した光線を投射するレンズの光軸が、調整手段の回転軸であって、レンズの光軸と平行な回転軸に対して偏芯するように、レンズを調整手段に固定するレンズ固定ステップと、回転軸を中心として調整手段を回動させることにより、回転軸を含む所定の平面からレンズの光軸までの距離を調整する調整ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の光源においては、発光手段によって光線が発光され、発光手段が発光した光線がレンズによって投射され、レンズの光軸が、レンズの光軸と平行な自分自身の回転軸に対して偏芯するように、レンズが第1の調整手段に保持されるとともに、第1の調整手段が、回転軸を中心として回動させられることにより、回転軸を含む所定の平面からレンズの光軸までの距離が調整される。
本発明の製造方法においては、発光手段が発光した光線を投射するレンズの光軸が、調整手段の回転軸であって、レンズの光軸と平行な回転軸に対して偏芯するように、レンズが調整手段に固定され、回転軸を中心として調整手段を回動させることにより、回転軸を含む所定の平面からレンズの光軸までの距離が調整される。
本発明によれば、光を投射することができる。また、本発明によれば、光源の光軸を調整することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が本明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現、追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の光源は、光線を発光する発光手段(例えば、図2のLD54)と、発光手段が発光した光線を投射するレンズ(例えば、図3のコリメータレンズ81)と、発光手段を保持するとともに、レンズの光軸に垂直な第1の直線(例えば、図3のx軸と平行な直線)を回転軸として回動させられることにより、発光手段からレンズに入射した光線であって、レンズが投射する光線のレンズの光軸に対する角度を調整する第1の調整手段(例えば、図2のサブベース53)と、第1の調整手段を保持するとともに、レンズの光軸および第1の直線に垂直な第2の直線(例えば、図3のz軸と平行な直線)を回転軸として回動させられることにより、発光手段からレンズに入射した光線であって、レンズが投射する光線のレンズの光軸に対する角度を調整する第2の調整手段(例えば、図2のサブベース52)とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の光源は、第1の調整手段(例えば、図2のサブベース53)が、第2の直線と平行な方向(例えば、図3のz軸方向)に移動させられることにより、レンズ(例えば、図3のコリメータレンズ81)が投射する光線のレンズにおける、第2の直線と平行な方向の出射位置をさらに調整し、第2の調整手段(例えば、図2のサブベース52)が、第1の直線と平行な方向(例えば、図3のx軸方向)に移動させられることにより、レンズが投射する光線のレンズにおける、第1の直線と平行な方向の出射位置をさらに調整することを特徴とする。
請求項3に記載の光源は、第2の調整手段(例えば、図2のサブベース52)が、レンズ(例えば、図3のコリメータレンズ81)の光軸と平行な方向(例えば、図3のy軸方向)に移動させられることにより、レンズから発光手段(例えば、図2のLD54)までの距離をさらに調整することを特徴とする。
請求項4に記載の製造方法は、発光手段(例えば、図2のLD54)が発光した光線を投射するレンズ(例えば、図3のコリメータレンズ81)を固定するレンズ固定ステップ(例えば、図5のステップS11の処理)と、レンズの光軸に垂直な第1の直線(例えば、図3のx軸に平行な直線)を回転軸として、発光手段が固定された第1の調整手段(例えば、図2のサブベース53)を回動させることにより、発光手段からレンズに入射した光線であって、レンズが投射する光線のレンズの光軸に対する角度を調整する第1の調整ステップ(例えば、図5のステップS12の処理)と、レンズの光軸および第1の直線に垂直な第2の直線(例えば、図3のz軸方向)を回転軸として、第1の調整手段が固定された第2の調整手段(例えば、図2のサブベース52)を回動させることにより、発光手段からレンズに入射した光線であって、レンズが投射する光線のレンズの光軸に対する角度を調整する第2の調整ステップ(例えば、図5のステップS13の処理)とを含むことを特徴とする。
請求項5に記載の光源は、光線を発光する発光手段(例えば、図7のLD312)と、発光手段が発光した光線を投射するレンズ(例えば、図7のコリメータレンズ336)と、レンズの光軸が、レンズの光軸と平行な自分自身の回転軸に対して偏芯するように、レンズを保持するとともに、回転軸を中心として回動させられることにより、回転軸を含む所定の平面からレンズの光軸までの距離を調整する第1の調整手段(例えば、図2のレンズホルダ335)とを備えることを特徴とする。
請求項6に記載の光源は、発光手段(例えば、図7のLD312)が発光した光線を反射させて、レンズ(例えば、図7のコリメータレンズ336)に入射させるとともに、レンズの光軸に垂直な、互いに直交する第1の直線(例えば、図8のx軸と平行な直線)および第2の直線(例えば、図8のz軸と平行な直線)のうちのいずれかを回転軸として回動させられることにより、レンズに入射させた光線であって、レンズが投射する光線のレンズの光軸に対する角度を調整する第2の調整手段(例えば、図7の反射部313)をさらに備えることを特徴とする。
請求項7に記載の光源は、発光手段(例えば、図7のLD312)が、第1の直線と平行な方向(例えば、図8のx軸と平行な方向)に移動させられることによって、レンズ(例えば、図7のコリメータレンズ336)が投射する光線の、レンズにおける第1の直線と平行な方向の出射位置をさらに調整し、第2の調整手段(例えば、図7の反射部313)が、さらに、第2の直線と平行な方向(例えば、図8のz軸方向)に移動させられることによって、レンズが投射する光線の、レンズにおける第2の直線と平行な方向の出射位置を調整することを特徴とする。
請求項8に記載の製造方法は、発光手段(例えば、図7のLD312)が発光した光線を投射するレンズ(例えば、図7のコリメータレンズ336)の光軸が、調整手段(例えば、図7のレンズホルダ335)の回転軸であって、レンズの光軸と平行な回転軸に対して偏芯するように、レンズを調整手段に固定するレンズ固定ステップ(例えば、図11のステップS31の処理)と、回転軸を中心として調整手段を回動させることにより、回転軸を含む所定の平面からレンズの光軸までの距離を調整する調整ステップ(例えば、図11のステップS32の処理)とを含むことを特徴とする。
本発明は、光ピックアップ、GLV(Grating Light Valve)(商標)デバイスを用いた表示装置などの光源に適用できる。
以下、図面を参照して、本発明を適用した第1の実施の形態について説明する。
図2は、本発明を適用した光源の構成例を示す斜視図である。
光源41は、メインベース51、サブベース52、サブベース53、およびLD54を含むように構成される。
光源41においては、LD54が発光した光が、メインベース51に設けられた横孔62の中に固定されている、図示せぬコリメータレンズ(後述するコリメータレンズ81)を介して、例えば、光変調素子などの後段の光学系に投射されるようになされている。
例えば、光源41が、いわゆるフロントプロジェクタの光源として利用される場合、光源41が投射した光は、光変調素子に入射し、光変調素子において変調されて光量が調整され、さらに、偏向素子において偏向されて、スクリーンに照射(投射)される。
光源41を構成するメインベース51、サブベース52、およびサブベース53のそれぞれは、例えば、銅などの熱伝導率が大きい物質(例えば、熱伝導率が300W/mK以上である物質)からなり、サブベース53には、光を発光するLD54が固定されている。また、サブベース53は、サブベース52に固定されており、さらに、サブベース52は、メインベース51に固定(保持)されている。
メインベース51は、サブベース52が配置(固定)されている端面とは反対側の端面が、メインベース51と図示せぬ冷却装置との間の熱伝導抵抗(以下、単に熱抵抗という)が小さくなるように、高い面精度で加工されており、メインベース51の端面が図示せぬ冷却装置の端面に密着するように、メインベース51は冷却装置に固定されている。メインベース51を固定している冷却装置は、例えば、水冷式や空冷式の冷却装置であり、メインベース51からの熱を排熱する。
また、メインベース51の図中、右側の端面(側面)61には、図示せぬコリメータレンズを取り付けるための横孔62が設けられている。横孔62は、メインベース51の端面61から、その反対側の端面まで貫通するように設けられており、その開口部は、円形状になっている。横孔62は、LD54が発光した光をそのまま通過させ、横孔62内に取り付けられたコリメータレンズに入射させる。コリメータレンズは、LD54が発光したレーザ(光)を視準して平行光線を生成し、生成した平行光線を後段の光学系に投射する。
コリメータレンズは、図示せぬレンズホルダ(後述するレンズホルダ82)および円形状のフランジ63によって、メインベース51に固定されている。すなわち、フランジ63をネジ64−1乃至ネジ64−6でメインベース51に固定(ネジ止め)することによって、フランジ63が、レンズホルダを介して、コリメータレンズをメインベース51に押さえつけて、コリメータレンズをメインベース51に固定する。また、フランジ63の中央(中心)には、横孔62の直径よりやや小さい直径の穴が設けられており、フランジ63は、LD54から出射したレーザ(光)が、フランジ63に設けられた穴をそのまま通過するように、メインベース51に固定される。なお、以下、ネジ64−1乃至ネジ64−6のそれぞれを個々に区別する必要のない場合、単にネジ64と称する。
メインベース51には、サブベース52とメインベース51との間の熱抵抗を小さくするために、サブベース52の端面(接触面)がメインベース51の端面に密着するように、サブベース52が図示せぬネジで固定(保持)(ネジ止め)されている。また、サブベース52には、サブベース53とサブベース52との間の熱抵抗を小さくするために、サブベース53の端面(接触面)がサブベース52の端面に密着するように、サブベース53がネジ65−1およびネジ65−2で固定(保持)されている。すなわち、メインベース51とサブベース52とが接触(当接)するそれぞれの端面、およびサブベース52とサブベース53とが接触(当接)するそれぞれの端面は、熱抵抗が小さくなるように高い面精度で加工されており、それぞれの端面が密着して固定されている。以下、ネジ65−1およびネジ65−2を個々に区別する必要のない場合、単にネジ65と称する。
LD54は、例えば、銅などの熱伝導率の大きい物質により外装されており、LD54とサブベース53との間の熱抵抗を小さくするために、その外装の端面と、サブベース53の端面とが密着するように、例えば、図示せぬネジなどによってサブベース53に固定されている。LD54の外装とサブベース53とが接触(当接)するそれぞれの端面は、熱抵抗が小さくなるように高い面精度で加工されており、それぞれの端面どうしが密着して固定されている。
また、LD54は、レーザ(光)を発光し、発光した光をメインベース51の横孔62内に固定されているコリメータレンズに入射させる。さらに、LD54が発した熱は、サブベース53、サブベース52、およびメインベース51を介して、メインベース51が固定されている冷却装置に排熱される。このように、LD54が光を発光することにより生じた(発した)熱を冷却装置に排熱することによって、LD54の劣化を防止することができるだけでなく、LD54が出射するレーザの出力強度をより安定させることができる。
ところで、サブベース53がサブベース52に固定され、さらに、サブベース52がメインベース51に固定されて、光源41が組み立てられる場合、図3に示すようにサブベース52およびサブベース53のそれぞれの位置の調整が行われることによって、光源41の光軸が調整される。換言すれば、サブベース52およびサブベース53の位置が調整されることによって、光源41が出射する光の出射位置および出射角が調整される。なお、図中、図2における場合と対応する部分には、同一の符号を付してあり、繰り返しになるので、その説明は、適宜省略する。
また、図中、矢印A1は、サブベース53があおられる(回動させられる)方向を示し、矢印A2は、サブベース52があおられる(回動させられる)方向を示している。さらに、図中、矢印B1は、サブベース53が平行移動させられる方向を示し、矢印B2および矢印B3は、サブベース52が平行移動させられる方向を示している。さらに、また、図中、点Oは、x軸、y軸、およびz軸からなる直交座標系の原点を表し、図3において、y軸は、コリメータレンズ81の光軸と平行になるようになされている。
光源41が組み立てられる場合、まず、外周が円形状のコリメータレンズ81が、図中、右側から横孔62に挿入されて、メインベース51に固定される。具体的には、コリメータレンズ81が横孔62に挿入され、さらに、レンズホルダ82が横孔62に挿入されて、コリメータレンズ81が、レンズホルダ82によってメインベース51に押さえつけられる。そして、レンズホルダ82がフランジ63で押さえつけられて、フランジ63がネジ64でメインベース51に固定されることで、コリメータレンズ81がメインベース51に固定される。
ここで、フランジ63には、ネジ64−1乃至ネジ64−6のそれぞれを通すためのネジ穴101−1乃至ネジ穴101−6のそれぞれが設けられており、ネジ64−1乃至ネジ64−6のそれぞれが、ネジ穴101−1乃至ネジ穴101−6のそれぞれに通され、さらに、メインベース51の端面61に設けられた、ネジ受け102−1乃至ネジ受け102−6のそれぞれに螺合されて、フランジ63がメインベース51に固定される。また、レンズホルダ82は、円筒形の形状をしており、その端面(図中、右側および左側の端面)には、コリメータレンズ81から出射した光をそのまま通過させる穴が設けられている。
なお、以下、ネジ穴101−1乃至ネジ穴101−6のそれぞれを個々に区別する必要のない場合、単にネジ穴101と称する。また、以下、ネジ受け102−1乃至ネジ受け102−6のそれぞれを個々に区別する必要のない場合、単にネジ受け102と称する。
コリメータレンズ81は、横孔62内において、例えば、図4に示すように、メインベース51に押さえつけられて固定される。ここで、図4は、図3のx軸方向から見たメインベース51の断面図である。なお、図中、図3における場合と対応する部分には、同一の符号を付してあり、繰り返しになるので、その説明は、適宜、省略する。
メインベース51に設けられた横孔62は、その直径が、コリメータレンズ81の直径とほぼ等しい部分(以下、横孔62−1と称する)と、直径がコリメータレンズ81の直径よりも小さい部分(以下、横孔62−2と称する)とからなり、メインベース51の横孔62−1および横孔62−2の境界の部分には、コリメータレンズ81を固定(係止)するための支持面141が設けられている。
コリメータレンズ81がメインベース51に固定される場合、コリメータレンズ81が、図中、右側(横孔62−1側)から横孔62に挿入され、さらに、レンズホルダ82が、図中、右側から横孔62に挿入されて、コリメータレンズ81が、レンズホルダ82によって支持面141に押さえつけられる。すなわち、コリメータレンズ81は、レンズホルダ82の図中、左側の端面と、支持面141との間に挟み込まれて、支持面141に押さえつけられる。
レンズホルダ82は、レンズホルダ82がコリメータレンズ81を支持面141に押さえつけた状態において、レンズホルダ82の右側の端面が、メインベース51の端面61からわずかに突出するようになされている。そこで、フランジ63が、ネジ64でメインベース51に固定されることによって、メインベース51の端面61からわずかに突出しているレンズホルダ82の端面が、フランジ63に押さえつけられて、レンズホルダ82およびコリメータレンズ81が、メインベース51に固定される。
図3の説明に戻り、メインベース51にコリメータレンズ81が固定されてから、サブベース52がメインベース51に仮止めされる。すなわち、ネジ103−1およびネジ103−2が、サブベース52に設けられたネジ穴(図示せず)に通され、さらに、メインベース51に設けられた、ネジ103−1およびネジ103−2に螺合するネジ受け104−1およびネジ受け104−2にそれぞれ螺挿される。そして、メインベース51上において、サブベース52が動く程度(サブベース52の位置の調整が行える程度)に、ネジ103−1およびネジ103−2が締められて(螺合されて)、サブベース52がメインベース51に仮止め(固定)される。
なお、以下、ネジ103−1およびネジ103−2を個々に区別する必要のない場合、単にネジ103と称する。また、以下、ネジ受け104−1およびネジ受け104−2を個々に区別する必要のない場合、単にネジ受け104と称する。
そして、サブベース52がメインベース51に仮止めされると、次に、LD54が固定されているサブベース53が、サブベース52に仮止めされる。すなわち、ネジ65−1およびネジ65−2が、サブベース53に設けられたネジ穴105−1およびネジ穴105−2に通され、さらに、サブベース52に設けられた、ネジ65−1およびネジ65−2に螺合するネジ受け106−1およびネジ受け106−2に螺挿される。そして、サブベース52に対してサブベース53が動く程度(サブベース53の位置の調整が行える程度)に、ネジ65−1およびネジ65−2が締められて、サブベース53がサブベース52に仮止め(固定)される。
なお、以下、ネジ穴105−1およびネジ穴105−2を個々に区別する必要のない場合、単にネジ穴105と称する。また、以下、ネジ受け106−1およびネジ受け106−2を個々に区別する必要のない場合、単にネジ受け106と称する。
サブベース53がサブベース52に仮止めされてから、さらに、図示せぬ冶具によってサブベース52およびサブベース53の位置の調整が行われ、光源41(コリメータレンズ81)が出射する光の出射位置および出射角が調整される。ここで、出射角とは、コリメータレンズ81から出射する光の、コリメータレンズ81の光軸に対する角度をいう。また、出射位置とは、コリメータレンズ81から出射する光の、コリメータレンズ81の出射側の端面における位置をいう。
まず、サブベース53の位置の調整が行われることにより、サブベース53に保持されているLD54からコリメータレンズ81に入射し、さらに、コリメータレンズ81から出射する光のピッチ角およびz軸方向の高さ(出射位置)が調整される。すなわち、サブベース53が回動させられたり、平行移動させられたりすることにより、サブベース53の位置の調整が行われることで、サブベース53に保持されているLD54の位置が調整される。したがって、LD54の位置が調整されることで、LD54から出射し、コリメータレンズ81に入射する光のピッチ角(入射角)およびz軸方向の高さ(入射位置)が調整され、これにより、コリメータレンズ81から出射する光のピッチ角およびz軸方向の高さが調整される。
サブベース53に設けられたネジ穴105の直径は、ネジ65の直径(ネジ径)よりも大きく、また、サブベース53とサブベース52とが当接(接触)するそれぞれの端面は、yz平面と平行な平面となっているので、サブベース53が、サブベース53とサブベース52とが当接するyz平面と平行な平面上において、サブベース52に対して平行移動させられたり、回動させられることができるようになされている。そこで、サブベース53が、x軸と平行な直線を回転軸として、矢印A1の方向に回動させられることにより、コリメータレンズ81から出射する光のピッチ角が調整される。例えば、サブベース53が、矢印A1の方向に回動させられ、コリメータレンズ81から出射した光の光路が、yz平面上において、コリメータレンズ81の光軸(y軸)と平行になるようにサブベース53の位置が調整される。
そして、次に、サブベース53が、矢印B1の方向(z軸と平行な方向)に平行移動させられて、コリメータレンズ81から出射する光のz軸方向の高さ(出射位置)が調整される。例えば、サブベース53が、矢印B1の方向に平行移動させられて、LD54からコリメータレンズ81に入射した光が、コリメータレンズ81において、コリメータレンズ81の中心(光軸)の高さ(z軸方向の高さ)から出射するように、サブベース53の位置が調整される。そして、サブベース53の位置の調整(ピッチ角およびz軸方向の高さの調整)が終了すると、ネジ65が締められて(ネジ65がネジ受け106に螺合されて)、サブベース53がサブベース52に固定される。
さらに、サブベース53がサブベース52に固定(保持)されてから、サブベース53を保持しているサブベース52の位置の調整が行われることによって、コリメータレンズ81から出射する光のヨー角、x軸方向の出射位置、および焦点位置が調整される。すなわち、サブベース52が回動させられたり、平行移動させられたりすることにより、サブベース52の位置の調整が行われることで、サブベース52に保持されているサブベース53の位置が調整される。したがって、サブベース53の位置が調整されることで、サブベース53に保持されているLD54の位置が調整されて、LD54から出射し、コリメータレンズ81に入射する光のヨー角(入射角)、x軸方向の入射位置、およびLD54からコリメータレンズ81までの距離が調整され、これにより、コリメータレンズ81から出射する光のピッチ角、x軸方向の出射位置、および焦点位置が調整される。
サブベース52に設けられたネジ穴(図示せず)の直径は、ネジ103の直径(ネジ径)よりも大きく、また、サブベース52とメインベース51とが当接するそれぞれの端面は、xy平面と平行な平面となっているので、サブベース52が、サブベース52とメインベース51とが当接するxy平面と平行な平面上において、メインベース51に対して平行移動させられたり、回動させられることができるようになされている。
そこで、サブベース52が、z軸と平行な直線を回転軸として、矢印A2の方向に回動させられることにとり、コリメータレンズ81から出射する光のヨー角が調整される。例えば、サブベース52が矢印A2の方向に回動させられ、コリメータレンズ81から出射した光の光路が、xy平面上においてコリメータレンズ81の光軸(y軸)と平行になるようにサブベース52の位置が調整される。
そして、次に、サブベース52が、矢印B2の方向(x軸と平行な方向)に平行移動させられることによって、コリメータレンズ81から出射した光のx軸方向の出射位置が調整される。例えば、サブベース52が、矢印B2の方向に平行移動させられて、コリメータレンズ81から出射した光の光路が、xy平面上において、コリメータレンズ81の光軸と一致する(かさなる)ように、サブベース52の位置が調整される。
さらに、サブベース52が、矢印B3の方向(y軸と平行な方向)に平行移動させられることによって、コリメータレンズ81から出射する光の焦点位置が調整される。すなわち、サブベース52が、矢印B3の方向に平行移動させられて、LD54からコリメータレンズ81に入射し、コリメータレンズ81から出射する光の焦点位置(フォーカス)が調整される。例えば、サブベース52が、矢印B3の方向に平行移動させられて、コリメータレンズ81から出射する光の焦点位置が無限遠となるように、サブベース52の位置が調整される。そして、サブベース52の位置の調整(ヨー角、x軸方向の出射位置、および焦点位置の調整)が終了すると、ネジ103が締められて(ネジ103がネジ受け104に螺合されて)、サブベース52がメインベース51に固定される。
次に、図5のフローチャートを参照して、作業者や産業用のロボットなどが、光源41の光軸を調整して光源41を組み立てる処理である、組み立ての処理を説明する。
ステップS11において、コリメータレンズ81がメインベース51に固定される。具体的には、図4に示したように、図中、右側からコリメータレンズ81が、メインベース51の端面61に設けられた横孔62に挿入され、さらに、レンズホルダ82が、横孔62に挿入されて、レンズホルダ82によってコリメータレンズ81が支持面141に押さえつけられる。そして、フランジ63がネジ64でメインベース51に固定されることによって、レンズホルダ82の端面が押さえつけられて、レンズホルダ82およびコリメータレンズ81が、メインベース51に固定される。また、サブベース52が、ネジ103でメインベース51に仮止めされ、さらに、LD54が固定されているサブベース53が、ネジ65でサブベース52に仮止めされる。
そして、ステップS11からステップS12に進み、光源41(コリメータレンズ81)が出射する光のピッチ角および高さが調整される。
例えば、図6に示すように、図中、光源41の左側に、光源41が出射する光の高さ(図中、上下方向の高さ)を調整するための標的(ターゲット)161が配置される。なお、図中、矢印は、光源41が投射(出射)した光の光路を示している。
図6において、例えば、光源41の標的161側の端面から、標的161までの距離が、コリメータレンズ81の焦点距離によって定まる、予め定められた所定の距離となるように標的161が配置される。また、標的161には、光源41が出射(投射)する光の高さの目標となる位置(以下、基準位置と称する)に、基準位置を示すマーキングがなされている。
さらに、標的161と光源41との間に、標的161とは異なる標的162が配置される。標的162には穴が設けられており、標的162に設けられた穴は、例えば、その中心が、標的161の基準位置と同じ高さとなるようになされている。そして、光源41のLD54から出射した光が、コリメータレンズ81を介して標的162の穴をそのまま通過し、標的161の基準位置に入射するように、光源41が出射する光のピッチ角および高さが調整される。
したがって、例えば、図3に示すように、x軸と平行な直線を回転軸として、矢印A1の方向にサブベース53が回動させられ、さらに、矢印B1の方向にサブベース53が平行移動させられることによって、光源41(コリメータレンズ81)から出射した光が、標的162(図6)に設けられた穴を通過して、標的161(図6)の基準位置に入射するように、コリメータレンズ81から出射する光のピッチ角および高さ(図3におけるz軸方向の出射位置)が調整される。そして、ピッチ角および高さが調整されてから、ネジ65が締められて(ネジ65がネジ受け106に螺合されて)、サブベース53がサブベース52に固定される。
なお、より詳細には、光源41から出射した光は、空間的な広がりを有している(ビーム径が有限である)ため、標的161に照射(投射)された光の像は、例えば、円や楕円などとなる。したがって、標的161に照射された光の像の中心の高さ(位置)が標的161の基準位置と同じ高さとなるように、光源41が出射する光の高さが調整される。このように、光源41が投射した光が、標的162に設けられた穴を介して標的161の基準位置に照射されるように、光源41が投射(出射)する光のピッチ角および高さを調整することで、光源41は、所望の高さから、ピッチ角が0である光を出射するようにすることができる。
ステップS13において、光源41が出射する光のヨー角および横方向の出射位置(図3におけるx軸方向の出射位置)が調整される。
例えば、図3に示すように、ピッチ角および高さが調整される場合と同様に、z軸と平行な直線を回転軸として、矢印A2の方向にサブベース52が回動させられ、さらに、矢印B2の方向にサブベース52が平行移動させられることによって、光源41(コリメータレンズ81)から出射する光が、標的162(図6)に設けられた穴を通過して、標的161(図6)の基準位置に入射するように、光源41が出射する光のヨー角および横方向の出射位置(図3におけるx軸方向の出射位置)が調整される。したがって、例えば、図6において、図中、上から標的161を見た場合に、標的161に照射された光の像の中心の位置が標的161の基準位置と同じ位置となるように、光源41が出射した光の横方向の位置が調整される。
ステップS14において、光源41が出射する光の焦点位置が調整され、サブベース52がメインベース51に固定されて、組み立ての処理は終了する。例えば、図3に示すように、サブベース52が矢印B3の方向に平行移動させられることによって、光源41から出射し、標的161(図6)に照射(投射)された光の輪郭(エッジ)が鮮明になるように、光源41が出射する光の焦点位置(いわゆるピント合わせ)が調整される。そして、光の焦点位置が調整されてから、ネジ103でサブベース52がメインベース51に固定される。
このようにして、LD54を固定するサブベース53、およびそのサブベース53を固定するサブベース52の位置が調整されることによって、光源41から出射する光の出射位置および出射角が調整される。
以上のように、LD54を固定するサブベース53、およびそのサブベース53を固定するサブベース52の位置を調整することによって、光源41の光軸を調整することができ、これにより、光源41を構成する各部品の加工精度によらず、光源41が出射する光を、より正確に後段の光学系の所望する位置(入射位置)に、所望する入射角で入射させることができる。
本発明によれば、発光するようにしたので、光を投射することができる。また、本発明によれば、LDを固定するサブベース、およびそのサブベースを固定するサブベースの位置を調整するようにしたので、光源の光軸を調整することができる。
次に、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。
図7は、本発明を適用した光源の構成例を示す斜視図である。
光源301は、メインベース311、LD312、反射部313、投射部314、およびレンズホルダ保持部315を含むように構成される。
光源301においては、LD312が発光した光が、反射部313において反射されて、投射部314に入射する。そして、投射部314に入射した光は、投射部314において視準されて平行光線となり、後段の光学系に投射される。
メインベース311は、例えば、銅などの熱伝導率が大きい物質(例えば、熱伝導率が300W/mK以上である物質)からなり、LD312が配置されている端面とは反対側の端面が、メインベース311と図示せぬ冷却装置との間の熱抵抗が小さくなるように、高い面精度で加工されており、メインベース311の端面が、冷却装置(図示せず)の端面に密着するように、メインベース311は、冷却装置に固定されている。メインベース311を固定している冷却装置は、例えば、水冷式や空冷式の冷却装置である。
メインベース311には、LD312が固定されており、メインベース311は、LD312が光を発光することにより生じた(発した)熱を冷却装置に排熱する。このように、LD312が発した熱を冷却装置に排熱することによって、LD312の劣化を防止することができるだけでなく、LD312が出射するレーザの出力強度をより安定させることができる。
また、メインベース311には、投射部314を保持するためのV字状の溝である、V字受け部331が設けられており、V字受け部331は、メインベース311に固定されたレンズホルダ保持部315と、V字受け部331との間に投射部314を挟み込むことによって、投射部314を保持する。
さらに、メインベース311は、ポール332−1およびポール332−2を備えている。ポール332−1およびポール332−2は、例えば、熱伝導率の小さい物質からなり、その表面には、ハンダ(半田)めっき処理が施されている。ポール332−1およびポール332−2は、半径が異なる2つの円筒が、それぞれの底辺を接合面として接合された形状をしており、半径が小さい方の円筒の側面には、ハンダ付けにより、反射部313が固定されている。以下、ポール332−1およびポール332−2を個々に区別する必要のない場合、単にポール332と称する。
LD312は、例えば、銅などの熱伝導率の大きい物質により外装されており、LD312とメインベース311との間の熱抵抗を小さくするために、その外装の端面と、メインベース311の端面とが密着するように、ネジ(後述するネジ372−1およびネジ372−2)によってメインベース311に固定されている。LD312の外装とメインベース311とが当接(接触)するそれぞれの端面は、熱抵抗が小さくなるように高い面精度で加工されており、それぞれの端面が密着して固定されている。LD312は、レーザ(光)を発光して、反射部313に照射する。すなわち、LD312は、図中、上方向に光を出射(照射)する。
反射部313は、例えば、銅などの熱伝導率の大きい物質からなるミラー保持部333と、ミラー保持部333に固定されている全反射ミラー334とからなり、ハンダ付けによってメインベース311のポール332に固定されている。全反射ミラー334は、LD312から出射した光が、全反射ミラー334の反射面に対して、約45度の角度で入射するように、ミラー保持部333に固定されている。全反射ミラー334は、LD312が出射した光を全反射させて、投射部314に入射させる。
投射部314は、例えば、銅などの熱伝導率の大きい物質からなるレンズホルダ335と、入射した光を視準することにより、平行光線を生成するコリメータレンズ336とからなり、反射部313から入射した光を、後段の光学系に投射する。
レンズホルダ335は、メインベース311のV字受け部331とレンズホルダ保持部315との間に挟み込まれて、メインベース311に固定されている。レンズホルダ335は、円筒形をしており、反射部313と反対側の端面には、コリメータレンズ336を取り付けるための穴が設けられている。また、レンズホルダ335の反射部313側の端面には、反射部313において反射された光をそのまま通過させて、その光をレンズホルダ335に取り付けられている(固定されている)コリメータレンズ336に入射させるための穴が設けられている。
コリメータレンズ336は、レンズホルダ335に固定(保持)されており、反射部313から入射した光を視準することによって平行光線を生成し、生成した平行光線を投射する。
レンズホルダ保持部315は、例えば、炭素工具鋼板(SK5)などからなる板バネであり、ネジ351−1およびネジ351−2によってメインベース311に固定されている。レンズホルダ保持部315は、投射部314を、レンズホルダ保持部315とメインベース311との間に挟み込むことによって、投射部314を保持(固定)する。なお、以下、ネジ351−1およびネジ351−2を個々に区別する必要のない場合、単にネジ351と称する。
ところで、LD312、反射部313、および投射部314がメインベース311に固定されて、光源301が組み立てられる場合、図8に示すようにLD312、反射部313、および投射部314のそれぞれの位置(角度調整も含む)が調整されることによって、光源301の光軸が調整される。換言すれば、LD312、反射部313、および投射部314の位置が調整されることによって、光源301が出射する光の出射位置および出射角が調整される。ここで、出射角とは、コリメータレンズ336から出射する光の、コリメータレンズ336の光軸に対する角度をいう。また、出射位置とは、コリメータレンズ336から出射する光の、コリメータレンズ336の出射側の端面における位置をいう。
なお、図中、図7における場合と対応する部分には、同一の符号を付してあり、繰り返しになるので、その説明は、適宜、省略する。また、図中、矢印A31は、投射部314が回動させられる方向を示し、矢印A32および矢印A33は、反射部313が回動させられる(あおられる)方向を示している。さらに、図中、矢印B31は、投射部314が平行移動させられる方向を示し、矢印B32は、反射部313が平行移動させられる方向を示し、矢印B33は、LD312が平行移動させられる方向を示している。
さらに、図中、点Oは、x軸、y軸、およびz軸からなる直交座標系の原点を表し、図8において、y軸は、コリメータレンズ336の光軸と平行になるようになされている。
LD312、反射部313、および投射部314がメインベース311に固定される場合、例えば、冶具(図示せず)が用いられてそれぞれの位置が調整されてから、メインベース311に固定される。例えば、まず、投射部314が、メインベース311のV字受け部331上に配置され、y軸方向に平行な直線を回転軸として、矢印A31の方向に回動させられることにより、レンズホルダ335に固定されている、コリメータレンズ336のz軸方向の高さが調整される。
投射部314のコリメータレンズ336は、例えば、図9に示すように、コリメータレンズ336の中心D1(以下、点D1とも称する)が、レンズホルダ335の中心D2(以下、点D2とも称する)に対してLだけ偏芯するように固定されている。なお、図中、Lは、点D1から点D2までの距離を示し、点線は、レンズホルダ335の反射部313側の端面に設けられた穴を表している。また、ここで、点D1は、コリメータレンズ336の光軸上にある点であり、点D2は、レンズホルダ335の出射側の端面(である円)の中心を通り、コリメータレンズ336の光軸と平行な直線(以下、レンズホルダ335の回転軸と称する)上の点である。したがって、より詳細には、コリメータレンズ336は、その光軸が、レンズホルダ335の回転軸に対してLだけ偏芯するように、レンズホルダ335に固定されている。
さらに、レンズホルダ335が図中、点D2を中心として時計回り、または反時計回りに回動させられると、レンズホルダ335に固定されているコリメータレンズ336の中心である点D1は、点D2を中心として回動するので、レンズホルダ335を回動させることにより、点D2を中心として2Lだけ、コリメータレンズ336の高さ(図8におけるz軸方向の高さ)を調整することができる。
このように、コリメータレンズ336を偏芯させてレンズホルダ335に固定することによって、レンズホルダ335を回動させて、コリメータレンズ336の高さ(図8におけるz軸方向の高さ)を調整することができる。これにより、メインベース311の加工精度によって、コリメータレンズ336から出射する光の高さが決まってしまうようなことがなくなる。
図8の説明に戻り、コリメータレンズ336の高さが調整されてから、反射部313が、x軸と平行な直線を回転軸として、矢印A32の方向に回動させられることによって、光源301(投射部314)が出射(投射)する光のピッチ角が調整される。すなわち、反射部313が矢印A32の方向に回動させられることによって、LD312から反射部313に入射し、反射部313において反射されてコリメータレンズ336に入射する光のピッチ角(コリメータレンズ336に対する入射角)が調整され、これにより、コリメータレンズ336から出射する光のピッチ角が調整される。
例えば、反射部313が、矢印A32の方向に回動させられ、コリメータレンズ336から出射した光の光路が、yz平面上において、コリメータレンズ336の光軸(y軸)と平行になるように、反射部313が回動させられる。
そして、次に、反射部313がポール332に沿って矢印B32の方向(z軸と平行な方向)に平行移動させられることで、反射部313がコリメータレンズ336(投射部314)に入射させ、コリメータレンズ336から出射する光のz軸方向の高さ(出射位置)が調整される。すなわち、反射部313が矢印B32の方向に平行移動させられることによって、LD312から反射部313に入射し、反射部313において反射されてコリメータレンズ336に入射する光のz軸方向の高さ(コリメータレンズ336に対するz軸方向の入射位置)が調整され、これにより、コリメータレンズ336から出射する光のz軸方向の高さが調整される。
例えば、反射部313が矢印B32の方向に平行移動させられて、コリメータレンズ336に入射した光が、コリメータレンズ336において、コリメータレンズ336の中心(光軸)の高さ(z軸方向の高さ)から出射するように、反射部313の位置が調整される。
さらに、投射部314が、メインベース311のV字受け部331上において、矢印B31の方向(y軸と平行な方向)に平行移動させられることにより、投射部314のコリメータレンズ336に入射し、コリメータレンズ336から出射する光の焦点位置(フォーカス)が調整される。すなわち、投射部314が矢印B31の方向に平行移動させられることによって、LD312から反射部313に入射し、反射部313において反射されてコリメータレンズ336に入射する光の、LD312からコリメータレンズ336の入射側の端面までの距離(光路長)が調整され、これにより、コリメータレンズ336から出射する焦点位置が調整される。
例えば、投射部314が、矢印B31の方向に平行移動させられて、コリメータレンズ336から出射する光の焦点位置が無限遠となるように、投射部314の位置が調整される。そして、投射部314の位置が調整されてから、レンズホルダ保持部315がネジ351でメインベース311に取り付けられて、投射部314がメインベース311に固定される。
また、ピッチ角の調整と同様に、反射部313が、z軸と平行な直線を回転軸として、矢印A33の方向に回動させられることによって、光源301(投射部314)が出射(投射)する光のヨー角が調整される。すなわち、反射部313が矢印A33の方向に回動させられることによって、LD312から反射部313に入射し、反射部313において反射されてコリメータレンズ336に入射する光のヨー角(コリメータレンズ336に対する入射角)が調整され、これにより、コリメータレンズ336から出射する光のヨー角が調整される。
例えば、反射部313が矢印A33の方向に回動させられることによって、コリメータレンズ336から出射した光の光路が、xy平面上において、コリメータレンズ336の光軸(y軸)と平行になるように、反射部313が回動させられる。
さらに、LD312がメインベース311上において、矢印B33の方向(x軸と平行な方向)に平行移動させられて、コリメータレンズ336から出射する光のx軸方向の出射位置が調整される。すなわち、LD312が矢印B33の方向に平行移動させられることによって、LD312から反射部313に入射し、反射部313において反射されてコリメータレンズ336に入射する光のx軸方向の入射位置(コリメータレンズ336に対するx軸方向の入射位置)が調整され、これにより、コリメータレンズ336から出射する光のx軸方向の出射位置が調整される。
ここで、例えば、LD312には、ネジ372−1およびネジ372−2を通すネジ穴(図示せず)が設けられており、LD312がメインベース311に固定される場合、LD312に設けられたネジ穴にネジ372−1およびネジ372−2が通され、さらに、メインベース311に設けられた図示せぬネジ受けに螺挿されて、ネジ372−1およびネジ372−2がネジ受けに螺合されることによって、LD312がメインベース311に固定される。また、LD312に設けられたネジ穴の直径は、ネジ372−1およびネジ372−2の直径(ネジ径)よりも大きく、さらに、LD312とメインベース311とが当接(接触)するそれぞれの端面は、xy平面と平行な平面となっているので、LD312が、LD312とメインベース311とが当接するxy平面と平行な平面上において、メインベース311に対して平行移動させられることができるようになされている。
そこで、例えば、LD312が、矢印B33の方向に平行移動させられて、コリメータレンズ336から出射した光の光路が、xy平面上において、コリメータレンズ336の光軸と一致する(かさなる)ように、LD312の位置が調整される。なお、以下、ネジ372−1およびネジ372−2を個々に区別する必要のない場合、単にネジ372と称する。
LD312の位置が調整されることで、コリメータレンズ336から出射する光のx軸方向の出射位置が調整されてから、LD312がネジ372でメインベース311に固定される。そして、さらに、反射部313がメインベース311に固定される。
反射部313がメインベース311に固定される場合、例えば、図10に示すように、ハンダ付けが行われて、反射部313のミラー保持部333が、メインベース311のポール332に固定される。
ミラー保持部333には、ミラー保持部333をメインベース311に固定するためのアーム391−1およびアーム391−2が設けられている。アーム391−1およびアーム391−2は、それぞれポール332をアーム391−1またはアーム391−2と、ミラー保持部333との間に挟み込むような位置に設けられている。
そこで、アーム391−1と、ポール332−1との間にハンダ392−1が流し込まれ、同様に、アーム391−2と、ポール332−2との間にもハンダ392−2が流し込まれて、反射部313がメインベース311に固定される。
なお、このとき、ポール332は、熱伝導率の小さい物質から形成されているので、ハンダ付けが行われることにより生じる熱(例えば、半田鏝からメインベース311に伝わる熱)が、メインベース311を介してLD312に伝わることはない。したがって、ハンダ付けが行われることで生じる熱によって、LD312が劣化することはない。
次に、図11のフローチャートを参照して、作業者や産業用のロボットなどが、光源301の光軸を調整して、光源301を組み立てる処理である、組み立ての処理を説明する。
ステップS31において、コリメータレンズ336が、レンズホルダ335に偏芯するように固定される。例えば、図9に示すように、コリメータレンズ336の中心D1が、レンズホルダ335の中心D2からLだけ偏芯するように、接着剤などによりコリメータレンズ336がレンズホルダ335に固定される。
ステップS32において、投射部314がメインベース311のV字受け部331上に配置されて、レンズホルダ335の回転軸を中心として、レンズホルダ335(投射部314)が回動させられることによって、コリメータレンズ336の高さ(図8のz軸方向の高さ)が調整される。
例えば、図12に示すように、レンズホルダ335における、反射部313と反対側の端面から、光(以下、基準光と称する)が入射され、コリメータレンズ336の中心D1の高さが、基準光の高さと同じ高さとなるように、レンズホルダ335が回動させられてコリメータレンズ336の高さが調整される。
なお、図中、図9に対応する部分には、同一の符号を付してあり、繰り返しになるので、その説明は省略する。また、図中、矢印W11および矢印W12は、基準光の光路を表しており、矢印A51は、レンズホルダ335が回動させられる方向を示している。さらに、図中、左側に示す投射部314は、コリメータレンズ336の高さが調整される前の投射部314を表しており、図中、中央には、投射部314が回動させられる方向を示し、さらに、図中、右側に示す投射部314は、コリメータレンズ336の高さが調整された後の投射部314を表している。
まず、V字受け部331に投射部314(レンズホルダ335)が配置され、メインベース311にLD312および反射部313が配置されていない状態で、図中、レンズホルダ335の右側に、コリメータレンズ336の高さを調整するための標的411(ターゲット)が配置される。標的411には、光源301が出射(投射)する光の高さの目標となる位置(以下、基準位置と称する)に、基準位置を示すマーキングがなされている。そして、図中、レンズホルダ335の左側から、基準位置と同じ高さの基準光が、コリメータレンズ336を介して標的411に照射される。
例えば、コリメータレンズ336の中心D1の高さ(位置)が、基準位置と異なるとき、コリメータレンズ336を透過した基準光は、矢印W11に示すように、標的411の基準位置(を示すマーキングの位置)には入射しない。矢印W11に示す例においては、コリメータレンズ336の中心D1の高さは、基準位置より低い位置にあり、コリメータレンズ336を透過した基準光は、標的411の基準位置より低い位置に入射する。
そこで、基準光が、標的411の基準位置に入射するように、レンズホルダ335が、レンズホルダ335の回転軸を中心として、矢印A51の方向に回動させられることによって、コリメータレンズ336を透過した基準光が、標的411の基準位置に入射するに、コリメータレンズ336の中心D1の高さが調整される。これにより、コリメータレンズ336の中心D1の高さは、基準位置と同じ高さとなり、コリメータレンズ336を透過した基準光は、例えば、矢印W12に示すように、標的411の基準位置に入射する。なお、基準光が、投射部314を介して標的411に入射され、その高さが調整されることにより、コリメータレンズ336の高さが調整されると説明したが、基準光が投射部314に入射され、投射部314において反射された基準光の高さが調整されることによって、コリメータレンズ336の高さが調整されるようにしてもよい。
図11のフローチャートの説明に戻り、コリメータレンズ336の高さが調整されてから、ステップS33に進み、メインベース311にLD312および反射部313が配置され、LD312から出射し、反射部313を介して投射部314から出射する光(出射光)のピッチ角および高さが調整される。
このとき、例えば、図13に示すように、図中、投射部314の左側に、図12に示した標的411が配置され、LD312から出射した光が、反射部313および投射部314を介して標的411の基準位置の高さ(図中、上下方向の高さ)に照射されるように、反射部313の位置が調整される。なお、図中、矢印は、LD312から出射した光の光路を示している。また、図中、図8または図12における場合と対応する部分には、同一の符号を付してあり、繰り返しになるので、その説明は、適宜、省略する。
標的411は、例えば、投射部314のレンズホルダ335の標的411側の端面から、標的411までの距離が、コリメータレンズ336の焦点距離によって定まる、予め定められた所定の距離となるように配置されている。
また、標的411と投射部314との間に標的431が配置される。標的431には穴が設けられており、標的431に設けられた穴は、例えば、その中心が、標的411の基準位置と同じ高さとなるようになされている。そして、LD312から光が出射され、LD312から出射した光が、反射部313および投射部314を介して標的431の穴をそのまま通過し、標的411の基準位置に入射するように、投射部314から出射する光の高さおよびピッチ角が調整される。
ここで、投射部314から出射する光(出射光)の(図中、上下方向の)高さは、反射部313が図中、上下方向に平行移動させられることによって調整され、出射光のピッチ角は、反射部313が図中、上下方向にあおられることによって調整される。また、このとき、投射部314から出射し、標的411に照射された光の輪郭(エッジ)が鮮明になるように、投射部314が、図中、左右方向に平行移動させられて、投射部314から出射した光の焦点位置(いわゆるピント合わせ)が調整される。
すなわち、例えば、図8において、反射部313が矢印B32の方向に平行移動させられて、出射光のz軸方向の高さ(出射位置)が調整され、さらに、x軸と平行な直線を回転軸として、反射部313が矢印A32の方向に回動させられて、出射光のピッチ角が調整される。そして、投射部314が、矢印B31の方向に平行移動させられて、出射光の焦点位置が調整される。
また、出射光の焦点位置が調整されてから、図8で示したように、レンズホルダ保持部315がネジ351でメインベース311に取り付けられ、投射部314(レンズホルダ335)がメインベース311に固定される。
このように、投射部314から出射した光が、標的431の穴をそのまま通過して、標的411の基準位置に照射されるように、光源301の光軸が調整されることによって、光源301は、常に基準位置の高さからピッチ角が0である光を投射(出射)することができる。
なお、より詳細には、図13における矢印に示すように、投射部314から出射した光は、空間的な広がりを有している(ビーム径が有限である)ため、標的411に照射された光の像は、例えば、円や楕円などとなる。したがって、標的411に照射された光の像の中心の高さ(位置)が標的411の基準位置と同じ高さとなるように、投射部314から出射した光の高さが調整される。
図11のフローチャートの説明に戻り、ステップS34において、投射部314から出射する光(出射光)のヨー角および横方向の出射位置(図8におけるx軸方向の出射位置)が調整されて、組み立ての処理は終了する。
例えば、ピッチ角および高さを調整する場合と同様に、図8に示すように、z軸と平行な直線を回転軸として、反射部313が矢印A33の方向に回動させられ、さらに、LD312が矢印B33の方向に平行移動させられることによって、投射部314が出射する光が、標的431(図13)に設けられた穴を通過して、標的411(図13)の基準位置に入射するように、投射部314が出射する光のヨー角および横方向の出射位置(図8におけるx軸方向の出射位置)が調整される。したがって、例えば、図13において、図中、上から標的411を見た場合に、標的411に照射された光の像の中心の位置が標的411の基準位置と同じ位置となるように、投射部314が出射した光の横方向の出射位置が調整される。
そして、出射光のヨー角および横方向の出射位置が調整されてから、LD312がネジ372でメインベース311に固定され、さらに、反射部313が、ハンダ付けによりメインベース311に固定されて、組み立ての処理は終了する。
このようにして、LD312、反射部313、および投射部314の位置が調整されて、光源301から出射する光の出射位置および出射角が調整される。
以上のように、LD312、反射部313、および投射部314の位置を調整することによって、光源301の光軸を調整することができ、これにより、光源301を構成する各部品の加工精度によらず、光源301が出射する光を、より正確に所望する位置(入射位置)に、所望する入射角で入射させることができる。
また、光源301においては、LD312が、直接メインベース311に固定されるようにしたので、LD312が発する熱を、メインベース311以外の他の部品を介することなく、メインベース311が固定されている冷却装置に排熱することができる。したがって、LD312が発する熱をより効率よく排熱できるとともに、LD312が発する熱を効率よく排熱するために高い面精度が要求される部品の数を減らすことができ、より低コストな光源を提供することができる。
さらに、光源301においては、ハンダ付けが行われて、反射部313がメインベース311に固定されるようにしたので、光源301を構成する各部品を固定するためのネジの数を減らすことができ、これにより、光源の小型化を実現することができる。
本発明によれば、発光するようにしたので、光を投射することができる。また、本発明によれば、LD、反射部、および投射部の位置を調整するようにしたので、光源の光軸を調整することができる。
なお、上述した光源を組み立てる処理において、光源から出射する光のピッチ角、ヨー角、高さ、横方向の出射位置、および焦点位置が調整されると説明したが、それぞれの調整が行われる順番は任意であり、また、それぞれの調整が同時に行われるようにしてもよい。
従来の光源の構成を示す図である。 本発明を適用した光源の構成例を示す斜視図である。 本発明を適用した光源の組み立てを説明する図である。 コリメータレンズの取り付けを説明するためのメインベースの断面図である。 組み立ての処理を説明するフローチャートである。 光源が出射する光のピッチ角および高さの調整を説明する図である。 本発明を適用した光源の構成例を示す斜視図である。 本発明を適用した光源の組み立てを説明する図である。 コリメータレンズの取り付けを説明する図である。 反射部の取り付けを説明する図である。 組み立ての処理を説明するフローチャートである。 コリメータレンズの高さの調整を説明する図である。 光源が出射する光のピッチ角および高さの調整を説明する図である。
符号の説明
41 光源, 51 メインベース, 52 サブベース, 53 サブベース, 54 LD, 62 横孔, 81 コリメータレンズ, 82 レンズホルダ, 301 光源, 311 メインベース, 312 LD, 313 反射部, 314 投射部, 315 レンズホルダ保持部, 331 V字受け部, 333 ミラー保持部, 334 全射ミラー, 335 レンズホルダ, 336 コリメータレンズ

Claims (8)

  1. 光線を発光する発光手段と、
    前記発光手段が発光した光線を投射するレンズと、
    前記発光手段を保持するとともに、前記レンズの光軸に垂直な第1の直線を回転軸として回動させられることにより、前記発光手段から前記レンズに入射した光線であって、前記レンズが投射する光線の前記レンズの光軸に対する角度を調整する第1の調整手段と、
    前記第1の調整手段を保持するとともに、前記レンズの光軸および前記第1の直線に垂直な第2の直線を回転軸として回動させられることにより、前記発光手段から前記レンズに入射した光線であって、前記レンズが投射する光線の前記レンズの光軸に対する角度を調整する第2の調整手段と
    を備えることを特徴とする光源。
  2. 前記第1の調整手段は、前記第2の直線と平行な方向に移動させられることにより、前記レンズが投射する光線の前記レンズにおける、前記第2の直線と平行な方向の出射位置をさらに調整し、
    前記第2の調整手段は、前記第1の直線と平行な方向に移動させられることにより、前記レンズが投射する光線の前記レンズにおける、前記第1の直線と平行な方向の出射位置をさらに調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源。
  3. 前記第2の調整手段は、前記レンズの光軸と平行な方向に移動させられることにより、前記レンズから前記発光手段までの距離をさらに調整する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光源。
  4. 発光した光線を投射する光源の製造方法において、
    発光手段が発光した光線を投射するレンズを固定するレンズ固定ステップと、
    前記レンズの光軸に垂直な第1の直線を回転軸として、前記発光手段が固定された第1の調整手段を回動させることにより、前記発光手段から前記レンズに入射した光線であって、前記レンズが投射する光線の前記レンズの光軸に対する角度を調整する第1の調整ステップと、
    前記レンズの光軸および前記第1の直線に垂直な第2の直線を回転軸として、前記第1の調整手段が固定された第2の調整手段を回動させることにより、前記発光手段から前記レンズに入射した光線であって、前記レンズが投射する光線の前記レンズの光軸に対する角度を調整する第2の調整ステップと
    を含むことを特徴とする製造方法。
  5. 光線を発光する発光手段と、
    前記発光手段が発光した光線を投射するレンズと、
    前記レンズの光軸が、前記レンズの光軸と平行な自分自身の回転軸に対して偏芯するように、前記レンズを保持するとともに、前記回転軸を中心として回動させられることにより、前記回転軸を含む所定の平面から前記レンズの光軸までの距離を調整する第1の調整手段と
    を備えることを特徴とする光源。
  6. 前記発光手段が発光した光線を反射させて、前記レンズに入射させるとともに、前記レンズの光軸に垂直な、互いに直交する第1の直線および第2の直線のうちのいずれかを回転軸として回動させられることにより、前記レンズに入射させた光線であって、前記レンズが投射する光線の前記レンズの光軸に対する角度を調整する第2の調整手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項5に記載の光源。
  7. 前記発光手段は、前記第1の直線と平行な方向に移動させられることによって、前記レンズが投射する光線の、前記レンズにおける前記第1の直線と平行な方向の出射位置をさらに調整し、
    前記第2の調整手段は、さらに、前記第2の直線と平行な方向に移動させられることによって、前記レンズが投射する光線の、前記レンズにおける前記第2の直線と平行な方向の出射位置を調整する
    ことを特徴とする請求項6に記載の光源。
  8. 発光した光線を投射する光源の製造方法において、
    発光手段が発光した光線を投射するレンズの光軸が、調整手段の回転軸であって、前記レンズの光軸と平行な回転軸に対して偏芯するように、前記レンズを前記調整手段に固定するレンズ固定ステップと、
    前記回転軸を中心として前記調整手段を回動させることにより、前記回転軸を含む所定の平面から前記レンズの光軸までの距離を調整する調整ステップと
    を含むことを特徴とする製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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