JP2008233584A - 光通信モジュール及び光通信モジュールの組付方法 - Google Patents

光通信モジュール及び光通信モジュールの組付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】発光素子および受光素子双方同時に光ファイバとの良好な光結合を実現する光通信モジュール及びその組付方法を提供する。
【解決手段】光ファイバ1を保持する第1部材6aと、レンズ5を保持する第2部材6bと、発光素子7bと受光素子4とを保持する第3部材6cとからなる光通信モジュールにおいて、第2部材6bと第3部材6cとは、レンズ5の光軸方向に相対位置調整可能に嵌合しており、調整後に固定されるので、第2部材6bと第3部材6cの製造誤差に関わらず、レンズ5と、発光素子7b及び受光素子4とを、最適な相対位置に精度良く配置できるため、エラー信号の発生を抑制することができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、光ファイバの端部に取り付けられて、光ファイバを介して送信された光信号を受信すると共に、光ファイバを介して光信号を送信するための光通信モジュール及び光通信モジュールの組付方法に関する。
従来、波長の異なる光を用いた双方向伝送による光通信システムでは、光ファイバを介して光信号を送受する端末に、受光素子や発光素子やレンズ等からなる光学系を含む光通信モジュールを設けることが行われている。かかる光通信モジュールの光学系が回折構造による回折効果を利用して送信光と受信光とを分離し、発光素子からの送信光を光ファイバに結像させ、且つ光ファイバからの受信光を受光素子に受光させることができ、それにより小型化とコストダウンとを図ることができる。
特許文献1に記載の従来の光通信モジュールの光学系では、レンズと回折格子を設け、発光素子から出射された送信光は、かかる回折格子で回折が生じることなくそのまま通過して、光ファイバの端面に至るようにし、光ファイバから出射された光束は、回折格子で回折効果を与えて出射方向を変更し、受光素子に入射させるようにしている。
特開平7−261054号公報
ところで、特許文献1に記載された光通信モジュールでは、レンズはパッケージ(鏡筒)によりステム上に支持されており、また光ファイバはホルダーによりステム上に支持されている。しかるに、レンズの屈折面に応じて焦点位置が決まるため、この焦点位置に、光ファイバの端面と、発光素子及び受光素子を精度良く配置する必要がある。ところが、特許文献1の構成では、パッケージ及びホルダーの製造誤差により、光ファイバの端面と、発光素子及び受光素子とは、出来なりで配置されるため、実際の焦点位置と異なってしまう恐れがあり、それにより光ファイバと発光素子および受光素子との光結合が劣化する。これに対し、パッケージ及びホルダーの精度を向上させることで、光ファイバの端面と、発光素子及び受光素子を最適位置に配置することも考えられるが、それによりコスト高を招く。
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、安価でありながら、発光素子および受光素子双方同時に光ファイバとの良好な光結合を実現する光通信モジュール及びその組付方法を提供することを目的とする。
第1の本発明の光通信モジュールは、光ファイバを保持する第1部材と、分光特性を有する光学部材を保持する第2部材と、発光素子と受光素子とを保持する第3部材とからなる光通信モジュールにおいて、
前記第2部材と前記第3部材とは、前記光学素子の光軸方向に相対位置調整可能に嵌合しており、調整後に固定されることを特徴とする。
第2の本発明の光通信モジュールの組付方法は、光ファイバを保持する第1部材と、屈折面と回折構造とを有する光学部材を保持する第2部材と、発光素子と受光素子とを保持する第3部材とを有する光通信モジュールであって、前記光ファイバの端面から出射され前記光学部材に入射した波長λ1の光束は、前記回折構造を通過することによって、前記光学部材の光軸を含む所定の面に対して第1の回折角θ1を与えられた状態で出射するようになっており、また、前記発光素子から出射され前記光学部材に入射した波長λ2(λ1≠λ2)の光束は、前記回折構造を通過することによって、前記所定の面に対して第2の回折角θ2(θ1≠θ2、但しθ1,θ2のいずれかはゼロであって良い)を与えられた状態で出射するようになっている光通信モジュールの組み付け方法において、
前記光ファイバと、前記光学部材と、前記発光素子及び前記受光素子とが基準位置となるように、前記第1の部材と、前記第2の部材と、前記第3の部材とを位置決めするステップと、
前記発光素子から出射された波長λ2の光束が、前記光ファイバの端面に結像するように、前記光学部材の光軸方向における前記光ファイバと前記第2の部材との相対位置、及び前記光軸方向における前記第2の部材と前記第3の部材との相対位置を設定するステップと、
前記光ファイバより波長λ1に光束を入射させたとき、前記受光素子の受光する光量が増大するように、前記第2の部材と前記第3の部材を前記光学部材の光軸回りに相対回転させるステップと、を有し、
もう一つのステップ、受光素子と発光素子の間の距離の誤差を吸収するように部材2と部材3の間隔を調整する、を有することを特徴とする。
第1の本発明の光通信モジュールによれば、光ファイバを保持する第1部材と、分光特性を有する光学部材を保持する第2部材と、発光素子と受光素子とを保持する第3部材とからなる光通信モジュールにおいて、前記第2部材と前記第3部材とは、前記光学素子の光軸方向に相対位置調整可能に嵌合しており、調整後に固定されるので、前記第2部材と前記第3部材の製造誤差に関わらず、前記光学部材と、前記発光素子及び前記受光素子とを、最適な相対位置に精度良く配置できるため、エラー信号の発生を抑制することができる。なお、「分光特性」とは、光の波長に応じて異なる方向に光を出射する特性をいい、例えば回折特性を含む。
前記第2部材と前記第3部材とは、前記光学素子の光軸回りに相対回転位置調整可能に嵌合しており、間隔も調整可能で、調整後に固定されると、前記光学部材の分光特性に応じて、前記発光素子及び前記受光素子を最適な位置に精度良く配置できる。
前記第1部材と前記第2部材とは、前記光学素子の光軸方向に対して交差する方向に位置調整可能となっており、調整後に固定されると、前記光ファイバと、前記光学部材とを、光軸方向に直交する方向において最適な相対位置に精度良く配置できるので、エラー信号の発生を抑制することができる。
前記光ファイバと前記第1部材とは、前記光学素子の光軸方向に位置調整可能となっており、調整後に固定されると、前記光ファイバと、前記光学部材とを、光軸方向において最適な相対位置に精度良く配置できるので、エラー信号の発生を抑制することができる。
前記受光素子には、前記光ファイバの端面から出射される波長λ1の光が入射し、前記発光素子は、前記光ファイバの端面に入射させるため波長λ2(λ1≠λ2)の光を出射するようになっており、
前記光学素子は、前記波長λ2の光が通過したときに、m(mは整数)次回折光が最も光量が高くなり、前記波長λ1の光が通過したときに、n(nは整数であり且つn≠m)次回折光が最も光量が高くなる回折構造を有していると好ましい。
前記光学素子は、単一の素子を有すると好ましい。
前記光学素子は、複数の素子を有すると好ましい。
前記第2の本発明の光通信モジュールの組付方法によれば、
前記光ファイバと、前記光学部材と、前記発光素子及び前記受光素子とが基準位置となるように、前記第1の部材と、前記第2の部材と、前記第3の部材とを位置決めするステップと、
前記発光素子から出射された波長λ2の光束が、前記光ファイバの端面に結像するように、前記光学部材の光軸方向における前記光ファイバと前記第2の部材との相対位置、及び前記光軸方向における前記第2の部材と前記第3の部材との相対位置を設定するステップと、
前記光ファイバより波長λ1に光束を入射させたとき、前記受光素子の受光する光量が増大するように、前記第2の部材と前記第3の部材を前記光学部材の光軸回りに相対回転させるステップと、前記第2の部材と前記第3の部材の間隔を調整することで前記受光素子と前記発光素子のピッチ誤差を補正するステップとを有するので、前記第1部材と前記第2部材と前記第3部材の製造誤差に関わらず、前記光ファイバと、前記光学部材と、前記発光素子及び前記受光素子とを、最適な相対位置に精度良く配置できるため、エラー信号の発生を抑制することができる。
前記発光素子から出射された波長λ2の光束が、前記光ファイバの端面の所定位置に結像するように、前記光軸方向に直交する方向における前記第1の部材と前記第2の部材との相対位置を設定するステップを更に有すると好ましい。
前記第1の部材と、前記第2の部材と、前記第3の部材とを互いに溶接するステップを更に有すると、半永久的な固定を行えるので好ましい。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態による光通信モジュールの概略的断面図である。尚、エシュロン型の回折構造に関しては、理解しやすいように実際より誇張して描いている。
図1において、SUSなどから形成されると好ましいケース6は、第1の部材6aと、第2の部材6bと、第3の部材6cとを含み、第2の部材6b内の中央に、樹脂製のレンズ(光学部材ともいう)5が配置されている。又、第1の部材6aの図で右端には、中空円筒状の保持体3が嵌合的に取り付けられており、その内部に光ファイバ1が挿通されている。光ファイバ1は光通信システムに接続されることによって、別な端末との間で送受する光信号を伝播可能であり、その端面1aにおいて受信光を照射し且つ発信光を入射する構成となっている。更に、第3の部材6cの図で左端は、基板2を囲う筐体2aに突き当て固定されており、基板2の内側面には、フォトダイオードからなる受光素子4と、発光素子ユニット7とが取り付けられている。発光素子ユニット7は、半導体レーザである発光素子7aと、ガラス製のレンズ7bとを一体的に組み付けてなる。受光素子4と発光素子7aとは、基板2の植設されたコネクタ8を介して、電気信号を伝達可能に外部の端末機器(不図示)に接続されるようになっている。
図2(a)は、レンズ5を光ファイバ側から見た図であり、図2(b)は、図2(b)のレンズ5を光軸と垂直線とを含む面で切断して示す(矢視B−B)断面図である。レンズ5は、受光素子4と発光素子7a側には非球面の光学面(正の屈折力を有する第2光学面)を有している。又、レンズ5は、光ファイバ1側の光学面(正の屈折力を有し且つ回折構造を有する第1光学面)が非球面曲面となっており、その上にエシュロン型の回折構造5aを形成している。エシュロン型の回折構造5aは、図2(b)に示すように、光学面上において水平方向に延在し周期的に繰り返す階段格子5bによって形成されている。回端格子5bは、点線で示す母非球面MSに沿って形成されており、1つの階段格子5bは、例えば、段数が4であり、全体の高さHを15μm、全体の幅Wを38μmに設定できる。
図3は、光ファイバ1と、レンズ5と、受光素子4及び発光素子7aとの位置関係を示す概略三次元図である。図3において、レンズ5は、その光軸をZ軸に一致させるようにして配置されているものとする。受光素子4は、その受光面がZ軸上になるように配置されている。ここで、光ファイバ1の中心と発光素子7bの中心とを結んだ線(点線)を含み、YZ平面に直交する面を所定の面と定義して、回折構造5aを通過した光束の回折角θ1,θ2を規定するものとする。一方、光ファイバ1の端面1aは、原点からY軸(回折構造5aの並び方向)に沿って+Δyだけ離れた位置に配置され、端面1aと、レンズ5のエシュロン型の回折構造5aを結んだ延長線上であって、所定の結像関係が成立する位置に発光素子7aが配置されている。
図1〜3の光通信モジュールを光信号の送受のための光双方向の光通信装置に適用した場合、発光素子7aから所定の信号に基づき変調された例えば波長λ2=1.31μmのレーザ光が出射され、レンズ7bを介してレンズ5に入射するが、このときエシュロン型の回折構造5aは、波長λ2=1.31μmについては回折効果を発揮しない(すなわち0次回折光の光量が最大となる)ような構成となっているため、点線で示すようにレーザ光は0次回折光として直進し、光ファイバ1の端面1aに入射して、光ファイバ1を通して外部の端末機器へと送られる。
一方、光ファイバ1から送られてきて端面1aから出射された例えば波長λ1=1.49μmの光は、レンズ5の光学面に斜入射するが、非球面曲面であるために、入射した発散光束が平行光束に変換される。更にエシュロン型の回折構造5aが、波長λ1=1.49μmについては、回折効果を発揮することで1次回折光の光量が最大となるような構成となっているため、入射光に対して実線で示すように角度付けされて回折構造5aから発生した1次回折光は、受光素子4の受光面に結像し電気信号に変換されるようになっている。かかる電気信号に基づいて、送信された情報を取得することができる。なお、光通信モジュールは、全体としてケース6内に収容されて遮光状態で使用される。
図4は、光ファイバ1の端面1aを拡大して示す側面図である。図4において、光ファイバ1の端面1aは、保持体3(図1)によって保持された光ファイバ1の軸線P(図3に示すZ軸に平行)に対して、θ度傾いている。従って、光ファイバ1の内部から端面1aを介して射出される光は、軸線Pに対してφ度傾いた状態で出射することとなる。角度φは、光ファイバの材質と空気との屈折率の比に従い、角度θをパラメータとして求めることができる。
エシュロン型の回折構造5aを通過する光の角度の適否について、以下に考察を行う。図5は、レンズ5におけるエシュロン型の回折構造を通過する光を模式的に示す図である。ここで、エシュロン型の回折構造における階段格子5bのピッチpを26.4μm、1段の高さsを4.9μm、段スロープ角αを6.5度とする。レンズ5の光学面に、コートは被覆されていないものとする。図5(a)に示すように、波長λ2=1.31μmの光を、レンズ5の光軸に平行に空気側から回折構造5aに入射させ、且つ波長λ1=1.49μmの光を、レンズ5の光軸に平行にレンズ5側から回折構造5aに入射させた場合、光透過率(TE,TMは偏光方向が互いに直交する向き)は以下のようになった。
(光透過率)
波長λ1の1次回折光/TE:72.16%、TM:71.30%
波長λ2の0次回折光/TE:56.50%、TM:57.28%
更に、図5(b)に示すように、波長λ2=1.31μmの光を、レンズ5の光軸に平行にレンズ5側から回折構造5aに入射させ、且つ波長λ1=1.49μmの光を、レンズ5の光軸に平行に空気側から回折構造5aに入射させた場合、光透過率は以下のようになった。
(光透過率)
波長λ1の1次回折光/TE:65.04%、TM:63.94%
波長λ2の0次回折光/TE:56.48%、TM:57.28%
すなわち、以上の検討結果によれば、波長λ1の光を、レンズ5の光軸に平行に空気側から回折構造5aに入射させた場合より、レンズ5の光軸に平行にレンズ5側から回折構造5aに入射させた場合の方が高い光透過率を得ることができることがわかる。しかしながら、図5(a)の構成だと、回折構造5aから出射される波長λ1の1次回折光が、受光素子4の受光面に集光するように調整することが難しいという問題がある。
これに対し、図5(c)に示すように、波長λ2=1.31μmの光を、レンズ5の光軸に斜めにレンズ5側から回折構造5aに入射させ、且つ波長λ1=1.49μmの光を、レンズ5の光軸に斜めに空気側から回折構造5aに入射させ且つ1次回折光を光軸に沿って出射させるようにした場合には、光透過率は以下のようになった。
(光透過率)
波長λ1の1次回折光/TE:72.17%、TM:71.31%
波長λ2の0次回折光/TE:54.19%、TM:53.62%
即ち、波長λ1の光を、レンズ5の光軸に平行に空気側から回折構造5aに入射させた場合と、レンズ5の光軸に斜めに空気側から回折構造5aに入射させ且つ1次回折光を光軸に沿って出射させるようにした場合とでは、ほぼ等しい光透過率を得ることができることがわかった。又、かかる配置であれば、レンズ5の光軸に受光素子4の受光面があるようにあらかじめ配置して、0次回折光と1次回折光とがそれぞれ適切に集光するような位置関係で調整を行えば足り、より容易に組付けを行うことができる。
更に、本実施の形態の光通信モジュールによれば、レンズ5の光ファイバ1側に向いた曲面の光学面が正の屈折力を有するため、光ファイバ1より波長λ1の発散光が斜入射したときに、これを平行光束になるように変換する。従って、レンズ5の曲面の光学面に形成したエシュロン型の回折構造5aへの入射光束は全て平行光束となるので、回折構造5aで発生した1次回折光(2次以上の回折光であっても良い)を、レンズ5の光軸に沿って或いは平行に精度良く進行させることができ、その結果として光透過率を高く維持できる。加えて、発光素子7aと、レンズ5との間にレンズ7bを設けているので、レンズ5が、光ファイバ1の端面1a側に、その平面の光学面を設けることで、収差劣化をより抑制することができる。
図6は、より具体的な形で示す本実施の形態の光通信モジュールの断面図であり、図7は、光通信モジュールの斜視図であり、図8は、光通信モジュールの組付工程を示すフローチャート図である。なお、図6,7に示す光通信モジュールは、図1に示す光通信モジュールと基本的に同様な構成を有し、同じ機能を有する部材には同じ符号を付して説明を省略する。
図6において、中空円筒状の第2の部材6bは、図で下端内周側に円筒状の段部6dを形成しており、ここに脚部5aを有するレンズ5を取り付けている。中空円筒状の第3の部材6cは、図で下端を筐体2aに固定することで、それと一体となっている。即ち、筐体2aは第3の部材の一部を構成する。第3の部材6cの上端は、第2の部材6bの下端を内包するように嵌合している。第3の部材6cの上端と、第2の部材6bの下端とは、レンズ5の光軸直交方向にガタが生じないような寸法となっており、且つ光軸方向に摺動可能及び光軸直交方向に回転可能となっている。なお、第3の部材6cと第2の部材6bとの間には、後述する溶接を考慮して潤滑油等を塗布しないことが望ましい。
第2の部材6bの上端には、中空円筒状の第1の部材6aの下端に形成されたフランジ部6eが突き当てられており、第2の部材6bの上端と、第1の部材6aのフランジ部6eとは、レンズ5の光軸直交方向に摺動可能となっている。更に、第1の部材6aと、それに嵌合する円筒状の保持体3とは、光ファイバ1の光軸直交方向にガタが生じないような寸法となっており、且つ光軸方向に摺動可能となっている。
次に、本実施の形態の光通信モジュールの組み付け方法について説明する。なお、光ファイバ1側には検査用の受光部が設けられ、また受光素子4から出力される信号をモニタする検査用モニタが設けられているものとする。
まず、図8のステップS101において、それぞれ光ファイバ1,レンズ5,発光素子ユニット7及び受光素子4を保持した部材6a、6b、6cを基準位置(設計位置)において仮止めする。次に、ステップS102において、発光素子ユニット7から出射された波長λ2の光束が、光ファイバ1の端面に結像する(焦点が合う)ように、光軸方向に沿って光ファイバ1を第1の部材6a(即ち第2の部材6b)に対して相対的に移動させ(図3で矢印Aに示す方向)、更に光軸方向に沿って第2の部材6bを第3の部材6cに対して相対的に移動させ(図3で矢印Bに示す方向)、それぞれ相対位置をセットする。
更に、ステップS103において、光ファイバ1より波長λ1に光束を入射させたとき、受光素子4の受光する光量が最も増大するように、第2の部材6bと第3の部材6cを光軸回りに相対回転させる(図3で矢印Cに示す方向)。このとき、光ファイバ1の末端にCCDカメラ等を配置して、これを用いて受光素子4からの反射光を観察することで、最適な相対回転位置を判別することもできる。
ここで、第2の部材6bが光軸回りに回転する間に、光軸方向に移動する恐れがあるので、焦点位置がずれる恐れがある。そこで、ステップS104で、焦点位置が合っているかどうか確認し、合っていない場合には、再びステップS102,S103を繰り返す。一方、焦点位置が合っている場合には、ステップS105で、レンズ5の光軸に対する光ファイバ1の偏心量を調整するために、第1の部材6aを第2の部材に対して光軸直交方向に移動する。第2の部材と第3の部材の間隔により発光素子ユニット7と受光素子4のピッチを調整し、再度光ファイバをアライメントし直す。その後、ステップS106で、レーザ等を照射することで部材6a、6b、6cを相互に溶接する(図7においてWで示す部位)。以上で、光通信モジュールを組み付けることができる。なお、ステップS102,S103は逆の順序で行っても良い。
図9は、別な実施の形態にかかる光通信モジュールの断面図である。本実施の形態において、図6の実施の形態と異なる点は、光学素子が複数の素子からなっていることである。より具体的には、光学素子は、光学面が屈折面のみからなるレンズ5Aと、平行平板に回折格子(図2参照)を形成した回折素子5Bとからなっている。なお、本実施の形態においては、第2の部材6bの段部6dに回折素子5Bを取り付け、レンズ5Aは、第3の部材6cの図で上端に形成された円筒状の段部6fに固定されている。
回折素子5Bを通過した光束が指向性を有するので、本実施の形態において、第2の部材6bと第3の部材6cとは、光軸方向に相対的に移動可能に嵌合されるとともに、光軸回りに相対回転可能な構成となっている。それ以外については、図6に示す光通信モジュールと基本的に同様な構成を有するので、同じ機能を有する部材には同じ符号を付して説明を省略する。
本実施の形態では、レンズ5Aの焦点位置を固定したまま回折素子5Bを光軸方向に移動可能としたことで、受光素子4と発光素子ユニット7との位置ズレに対し、光束の入射位置あるいは出射位置を焦点位置とはほぼ独立に調整することができ、各々の素子に対し入射光或いは出射光の光学的な結合を正確に行わせることが容易にできる。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。
第1の実施の形態による光通信モジュールの概略的断面図である。 図2(a)は、レンズ5を光ファイバ側から見た図であり、図2(b)は、図2(b)のレンズ5を光軸と垂直線とを含む面で切断して示す(矢視B−B)断面図である。 光ファイバ1と、レンズ5と、受光素子4及び発光素子7aとの位置関係を示す概略三次元図である。 光ファイバ1の端面1aを拡大して示す側面図である。 レンズ5におけるエシュロン型の回折構造5aを通過する光を模式的に示す図である。 より具体的な形で示す本実施の形態の光通信モジュールの断面図である。 光通信モジュールの斜視図である。 光通信モジュールの組付工程を示すフローチャート図である。 別な実施の形態の光通信モジュールの断面図である。
符号の説明
1 光ファイバ
1a 端面
2 基板
2a 筐体
3 保持体
4 受光素子
5,5A レンズ
5a 回折構造
5b 階段格子
5B 回折素子
6 ケース
6a 第1の部材
6b 第2の部材
6c 第3の部材
7 発光素子ユニット
7a 発光素子
7b レンズ

Claims (10)

  1. 光ファイバを保持する第1部材と、分光特性を有する光学部材を保持する第2部材と、発光素子と受光素子とを保持する第3部材とからなる光通信モジュールにおいて、
    前記第2部材と前記第3部材とは、前記光学素子の光軸方向に相対位置調整可能に嵌合しており、調整後に固定されることを特徴とする光通信モジュール。
  2. 前記第2部材と前記第3部材とは、前記光学素子の光軸回りに相対回転位置調整可能に嵌合しており、調整後に固定されることを特徴とする請求項1に記載の光通信モジュール。
  3. 前記第1部材と前記第2部材とは、前記光学素子の光軸方向に対して交差する方向に位置調整可能となっており、調整後に固定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の光通信モジュール。
  4. 前記光ファイバと前記第1部材とは、前記光学素子の光軸方向に位置調整可能となっており、調整後に固定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光通信モジュール。
  5. 前記受光素子には、前記光ファイバの端面から出射される波長λ1の光が入射し、前記発光素子は、前記光ファイバの端面に入射させるため波長λ2(λ1≠λ2)の光を出射するようになっており、
    前記光学素子は、前記波長λ2の光が通過したときに、m(mは整数)次回折光が最も光量が高くなり、前記波長λ1の光が通過したときに、n(nは整数であり且つn≠m)次回折光が最も光量が高くなる回折構造を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光通信モジュール。
  6. 前記光学素子は、単一の素子を有することを特徴とする請求項5に記載の光通信モジュール。
  7. 前記光学素子は、複数の素子を有することを特徴とする請求項5に記載の光通信モジュール。
  8. 光ファイバを保持する第1部材と、屈折面と回折構造とを有する光学部材を保持する第2部材と、発光素子と受光素子とを保持する第3部材とを有する光通信モジュールであって、前記光ファイバの端面から出射され前記光学部材に入射した波長λ1の光束は、前記回折構造を通過することによって、前記光学部材の光軸を含む所定の面に対して第1の回折角θ1を与えられた状態で出射するようになっており、また、前記発光素子から出射され前記光学部材に入射した波長λ2(λ1≠λ2)の光束は、前記回折構造を通過することによって、前記所定の面に対して第2の回折角θ2(θ1≠θ2)を与えられた状態で出射するようになっている光通信モジュールの組み付け方法において、
    前記光ファイバと、前記光学部材と、前記発光素子及び前記受光素子とが基準位置となるように、前記第1の部材と、前記第2の部材と、前記第3の部材とを位置決めするステップと、
    前記発光素子から出射された波長λ2の光束が、前記光ファイバの端面に結像するように、前記光学部材の光軸方向における前記光ファイバと前記第2の部材との相対位置、及び前記光軸方向における前記第2の部材と前記第3の部材との相対位置を設定するステップと、
    前記光ファイバより波長λ1に光束を入射させたとき、前記受光素子の受光する光量が増大するように、前記第2の部材と前記第3の部材を前記光学部材の光軸回りに相対回転させるステップと、を有することを特徴とする光通信モジュールの組付方法。
  9. 前記発光素子から出射された波長λ2の光束が、前記光ファイバの端面の所定位置に結像するように、前記光軸方向に直交する方向における前記第1の部材と前記第2の部材との相対位置を設定するステップを更に有することを特徴とする請求項8に記載の光通信モジュールの組付方法。
  10. 前記第1の部材と、前記第2の部材と、前記第3の部材とを互いに溶接するステップを更に有することを特徴とする請求項8又は9に記載の光通信モジュールの組付方法。
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