以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係る素材管理システムは、新聞や雑誌等の紙面に掲載される記事、画像、写真及びこの写真の説明文を含む素材の電子データを管理するための素材管理システムである。このような素材管理システムは、新聞紙面を制作するための組版システムや紙面制作システムに組み込んでの使用が可能なものである。したがって、以下では、紙面制作システムに組み込まれた場合を例に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る素材管理システム10を組み込んだ紙面制作システム20の構成例を示す機能ブロック図である。なお、本発明による素材管理システムは、勿論この構成の紙面制作システム20に組み込まれた場合に限定される訳ではない。また、図1に示す素材管理システム10もまた一つの実施の形態であり、図1に示す構成に限定される訳ではない。
図1に示す紙面制作システム20は、本実施の形態に係る素材管理システム10を組み込むとともに、組版編集サーバ21と、紙面データ記憶装置22と、組版端末23と、出力サーバ24と、プリンタ/プロッタ25とを備えている。また、本実施の形態に係る素材管理システム10は、素材受信装置11と、記者端末12と、素材管理サーバ13と、素材データ記憶装置14と、素材編集端末15とを備えている。
各サーバ13,21,24は、図示しないプログラム記憶領域を備えており、ここに記憶されたプログラムを読み出し、このプログラムにしたがって動作する。なお、このプログラムは、このように自己に記憶される場合に限定されるものではなく、インターネット等の通信ネットワークを介してダウンロードされるようにしてもよい。
ここでプログラム記憶領域としては、磁気ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、光磁気ディスク(MO等)、半導体メモリ等、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であってもよい。
また、プログラム記憶領域からインストールされたプログラムの指示に基づき各サーバ13,21,24で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、素材データ記憶装置14や紙面データ記憶装置22のデータベースを管理するためのソフトウェア、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が本実施の形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
さらに、プログラム記憶領域は、コンピュータである各サーバ13,21,24の一部であっても独立した媒体であっても良く、更にはLANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体であっても良い。
また、この記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から本実施の形態における処理が実行される場合もここでいう記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であってもよい。
なお、ここでいうコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、同実施の形態における各処理を実行するものであって、パソコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であってもよい。また、このコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
記者端末12は、記者が素材データの入力および校正を行うための端末であり、記者によって素材データが入力されると、入力された素材データは、素材管理サーバ13に出力される。
素材受信装置11は、図示しない通信回線を経由して通信社や友好社などから送信される素材データを受信し、一旦蓄積する。その後、この素材データを、記者端末12からの指示、又は予め指定された条件に基づく自動処理などにより、素材管理サーバ13に送信する。
素材編集端末15は、素材データの編集を行うための端末であり、図示しないキーボード、マウス、スキャナ、入力端子等の入力デバイス、ディスプレイ等の表示デバイス、及びプリンタ等の出力デバイスを備えている。このような素材編集端末15は、記者が取材に携帯したり、編集者が事務所で作業する場合に使用され、素材管理サーバ13と接続している。素材データの編集を行う場合には、素材データ記憶装置14に蓄積されている素材データを、素材管理サーバ13を介して取得する。そして、取得した素材データに対して、オペレータが前記入力デバイスを操作することによって編集し、編集後の素材データを素材管理サーバ13に送る。
素材管理サーバ13では、このように素材受信装置11や記者端末12から送られた素材データを、素材データ記憶装置14に書き込み、記憶させる。また、素材編集端末15から素材データの取得要求を受けると、要求された素材データを素材データ記憶装置14から取得して、素材編集端末15に送る。そして、素材編集端末15によって編集された素材データが素材編集端末15から送られると、この編集後の素材データを素材データ記憶装置14に書き込むことによって、素材データ記憶装置14に記憶されている素材データの内容を更新する。さらに、素材管理サーバ13は、素材編集端末15から、素材データを組版編集サーバ21に送るよう要求があった場合には、要求された素材データを素材データ記憶装置14から取得し、組版編集サーバ21に送る。
素材データ記憶装置14は、素材管理サーバ13から送られた素材データを記憶するためのハードディスク等からなる記憶媒体である。この素材データ記憶装置14は、階層構造をなす複数のフォルダを設けており、各素材データは、その内容に応じて、これらフォルダの何れかに分類されて管理され、記憶されるようにしている。このような分類管理は、素材編集端末15又は素材管理サーバ13において行うことが可能であるが、本実施の形態では、素材編集端末15で行う場合を例に後述する。
組版端末23は、オペレータが、素材を紙面上に配置することによってレイアウト編集を行うための操作入力を行う端末であり、各オペレータに対して1台ずつ備えられている。図1では、代表的に1台の組版端末23のみを示している。各オペレータは、自分が担当する組版端末23を操作することによってレイアウト編集作業を行っている。
組版編集サーバ21は、組版端末23から出力された操作情報に基づいて、紙面データの編集作業が行われる。そして、このように組版編集サーバ21で編集作業がなされた紙面データは、紙面データ記憶装置22に格納される。また、一旦格納された紙面データが再び組版編集サーバ21へと読み出され、再び編集作業が行われた後に紙面データ記憶装置22に格納されることも可能である。
紙面データ記憶装置22は、組版編集サーバ21から送られた紙面データを記憶するためのハードディスク等からなる記憶媒体である。
出力サーバ24は、組版端末23からの大刷/版下出力指示に従って、組版編集サーバ21で生成された素材の配置情報をドットデータなどに展開し、プリンタ/プロッタ25から大刷や版下として出力させる。
図2は、各素材データの分類管理機能を備えた素材編集端末15の構成例を示す機能ブロック図である。すなわち、上述したように各素材データの分類機能を備えた素材編集端末15は、入力部30と、作業指示関連付部31と、作業指示者関連付部32と、作業状況関連付部33と、作業実施者関連付部34と、フォルダ管理情報記憶装置36とを備え、作業指示に関する情報を関連付けたフォルダ管理情報を、フォルダ管理情報記憶装置36に格納する。フォルダ管理情報記憶装置36は、このようにフォルダ管理情報を記憶するための、ハードディスク等からなる記憶媒体である。更に素材編集端末15は、表示制御部35と、表示画面37と、素材エディタ38とを備え、フォルダ管理情報記憶装置36に記憶されているフォルダ管理情報や、素材データ記憶装置14に記憶されている素材データの表示、編集、参照等を行う。
また、素材編集端末15は、素材データ記憶装置14に記憶されている各素材を階層構造で分類するためのフォルダ管理情報を作成し、このフォルダ管理情報に従って、素材データ記憶装置14に記憶されている各素材を管理する。
図3乃至図9は、フォルダ管理情報の一例を示すデータ構成図である。図3乃至図9に示す一組のデータ構成図は、図10に示すような階層構造のフォルダを用いて素材を分類するためのものである。すなわち、図10に示す階層構造は、第1から第4階層まであり(一部は第3階層まで)、第1階層に政治部フォルダ301があり、第2階層に入稿フォルダ311、出稿フォルダ312、及び掲載面割当フォルダ313がある。
更に、入稿フォルダ311の下の第3階層には当日フォルダ321、翌日フォルダ322、及び翌々日以降フォルダ323があり、これら第3階層のフォルダにはそれぞれ一つ又は複数の素材データ331〜333が分類され管理されている。また、出稿フォルダ312の下の第3階層にも当日フォルダ324、翌日フォルダ325、及び翌々日以降フォルダ326があり、これら第3階層のフォルダにもそれぞれ一つ又は複数の素材データ334〜346が分類され管理されている。
一方、掲載面割当フォルダ313の下の第3階層には、当日フォルダ327及び翌日フォルダ328があり、更に当日フォルダ327の下の第4階層には朝一面フォルダ347、朝二面フォルダ348、夕一面フォルダ349、及び保留フォルダ350が、翌日フォルダ328の下の第4階層には朝一面フォルダ351があり、これら第4階層のフォルダにもそれぞれ一つ又は複数の素材データ361〜365が分類され管理されている。
図3に示すフォルダ管理情報401は第1階層の政治部フォルダ301に対応し、図4に示すフォルダ管理情報411は第2階層の入稿フォルダ311、出稿フォルダ312、及び掲載面割当フォルダ313に対応し、図5に示すフォルダ管理情報421は第3階層の当日フォルダ321、翌日フォルダ322、及び翌々日以降フォルダ323に対応し、図6に示すフォルダ管理情報422は第3階層の当日フォルダ324、翌日フォルダ325、及び翌々日以降フォルダ326に対応し、図7に示すフォルダ管理情報423は第3階層の当日フォルダ327、及び翌日フォルダ328に対応し、図8に示すフォルダ管理情報431は第4階層の朝一面フォルダ347、朝二面フォルダ348、及び夕一面フォルダ349、及び保留フォルダ350に対応し、図9に示すフォルダ管理情報432は第4階層の朝一面フォルダ351に対応している。
図3に示すように、第1階層のフォルダ管理情報401は、フォルダ名401NAn(nは整数)、上位フォルダへのリンク情報401UPn(上位フォルダのフォルダ名)、下位フォルダへのリンク情報401DPn(下位フォルダのフォルダ名)、素材リスト401SLn、及び作業指示/伝達事項401MMnの各データ項目からなる。その他のフォルダ管理情報411,421,422,423,431,432もまた同様のデータ項目を備えている。
第1階層のフォルダ管理情報401の場合、上位フォルダは存在しないので、上位フォルダへのリンク情報401UPは「なし」となる。同様に、最下位階層のフォルダ管理情報421,422,431,432の場合、下位フォルダは存在しないので、下位フォルダへのリンク情報421DPn,422DPn,431DPn,432DPnは「なし」となる一方、保存している素材の素材IDを素材リスト421SLn,422SLn,431SLn,432SLnに書き込んでいる。一方、最下位階層以外のフォルダ管理情報401,411,423は、素材を保存していないので、素材リスト401SLn,411SLn,423SLnは「なし」となる。
入力部30は、図示しないキーボードやマウス等の入力デバイスを備えており、作業指示者や作業実施者等のユーザがこれらを操作することによって、作業指示関連付部31、作業指示者関連付部32、作業状況関連付部33、作業実施者関連付部34、表示制御部35、及び素材エディタ38に送るための必要な入力情報を作成し、作成した入力情報を、上記各部位のうちの所定の部位に送る。
作業指示関連付部31は、入力部30を介してなされる作業指示者からの作業指示入力情報に基づいて、素材データ記憶装置14に記憶されている素材に関する作業指示情報を、当該素材を管理しているフォルダに関連付け、対応するフォルダのフォルダ管理情報のデータ項目である作業指示/伝達事項MMnに書き込む。なお、当該素材を管理しているフォルダとは、最下位階層のフォルダに限られるものではなく、当該素材を保存している最下位階層のフォルダの上位側にある全ての階層のフォルダが対象となる。
また、同一のフォルダに管理されている複数の素材に対してそれぞれ作業指示入力がなされた場合には、同一のフォルダのフォルダ管理情報の作業指示/伝達事項MMnに、複数の作業指示情報を書き込むようにする。これは、図11に示すように、作業指示/伝達事項のデータ項目を複数設ける(例えば、第1の作業指示/伝達事項401MM11、及び第2の作業指示/伝達事項401MM12のように)ことによって対応する。
作業指示者関連付部32は、作業指示情報を行った作業指示者の氏名を、この作業指示情報が関連付けられたフォルダ管理情報に書き込むことによって、この作業指示情報が関連付けられたフォルダに関連付ける。なお、作業指示者の氏名の入力は入力部30にてなされ、作業指示者関連付部32に送られるようにしている。あるいは、作業指示者が入力部30にログインしたときに、入力部30がこのログイン名から作業指示者の氏名を判別し、判別した氏名を作業指示者関連付部32に送るようにしても良い。
作業状況関連付部33は、作業指示情報に従って作業を実施した作業実施者からの作業状況を、実施日時とともに、この作業指示情報が関連付けられたフォルダ管理情報に書き込むことによって、この作業指示情報が関連付けられたフォルダに関連付ける。なお、作業状況の入力は入力部30にてなされ、作業状況関連付部33に送られるようにしている。また実施日時は、素材編集端末15に図示しない時計機能を持たせ、この時計機能から時刻情報を読み出すことによって容易に書き込むことができる。
作業実施者関連付部34は、作業を実施した作業実施者の氏名を、対応する作業状況情報が関連付けられたフォルダ管理情報に書き込むことによって、対応するフォルダに関連付ける。なお、作業実施者の入力もまた入力部30にてなされ、作業実施者関連付部34に送られるようにしている。あるいは、作業実施者が入力部30にログインしたときに、入力部30がこのログイン名から作業実施者の氏名を判別し、判別した氏名を作業実施者関連付部34に送るようにしても良い。
上述したように、作業指示者関連付部32によって作業指示者の氏名を、作業状況関連付部33によって作業状況を、作業実施者関連付部34によって作業実施者の氏名をそれぞれフォルダ管理情報に書き込むためには、作業指示/伝達事項MMのデータ項目を更に分類し、必要なデータ項目を追加すればよい。図12はその一例であって、作業指示/伝達事項MMのデータ項目を、更に、区分MMKB、作業指示者名MMWN、指示日時MMWT、内容MMCN、作業状況MMJT、作業実施者名MMSN、実施日時MMKT、表示フラグMMFL、作業対象の素材識別番号MMSIに分類している。指示日時MMWTは、実施日時MMKTと同様に、素材編集端末15に図示しない時計機能を持たせ、作業指示/伝達事項MMnが書き込まれたタイミングにおいて、この時計機能から時刻情報を読み出すことによって容易に書き込むことができる。
表示制御部35は、表示画面37から、図10に示すようなフォルダの階層構造とともに、各フォルダに作業内容や作業状況を適宜表示させたり、非表示させたりするための制御を行う。この制御に必要な入力は入力部30からなされるようにしている。
例えば、図10に示すような階層構造をなす各フォルダのうち、作業状況が未完了であるフォルダのみについて、その作業内容及び作業状況をともに表示させたい場合には、その旨の入力を入力部30から行う。すると表示制御部35は、フォルダ管理情報記憶装置36に記憶されているフォルダ管理情報の中から、図12に示す作業状況MMJTが「未」とされているフォルダ管理情報を検索し、このフォルダ管理情報に対応するフォルダについて、図10に示すように表示された階層構造において、対応するフォルダの近傍に、その作業内容及び作業状況が表示されるようにして表示画面37から表示させる。その一例を図13に示す。図13は朝一面フォルダ351の作業状況MMJTが「未」となっているので、朝一面フォルダ351の近傍に、その作業内容及び作業状況が表示されている例を示している。
更に、ユーザが、表示画面37から表示されている作業内容や作業状況を非表示にしたい場合には、入力部30を操作することによって、図12に示す表示フラグMMFLを「非表示」に設定する。これによって、フォルダ管理情報の表示フラグMMFLが「非表示」とされたフォルダについては、図10の示すように、作業内容も作業状況も表示されないようになる。
その逆に、ユーザが、表示画面37から作業内容や作業状況がその近傍に表示されていないフォルダについて、作業内容や作業状況をその近傍から表示させたい場合には、入力部30を操作することによって、図12に示す表示フラグMMFLを「表示」に設定する。このように「表示」と設定されたフォルダについては、その近傍に、作業内容及び作業状況が表示されるようになる。
表示画面37は、LCDやCRT等からなり、図10に示すようなフォルダの階層構造を表示したり、図13に示すように、表示制御部35による制御に従って、各フォルダの近傍に、作業内容や作業状況を表示したり、表示しなかったりする。
素材エディタ38は、素材を編集する機能である編集モードと、参照する機能である参照モードとを備えている。そして、作業指示/伝達事項MMの作業対象の素材識別番号MMSI(図12参照)に対応する素材の素材データを素材データ記憶装置14から取り出し、この編集モードを使って編集し、編集後の素材データを素材データ記憶装置14に書き込むことによって素材データの更新を行う。また、作業指示/伝達事項MMの作業対象の素材識別番号MMSI(図12参照)に対応する素材の素材データを素材データ記憶装置14から取り出し、取り出した素材データを、参照モードを使って参照する。
なお、例えば、作業指示/伝達事項MMの区分MMKB(図12参照)が「作業指示」である場合には、素材エディタ38を、素材識別番号MMSI(図12参照)に対応する素材の素材データを加工可能な編集モードで動作させ、作業指示/伝達事項MMの区分MMKB(図12参照)が「伝達事項」である場合には、素材識別番号MMSI(図12参照)に対応する素材の素材データを参照モードで動作させるなど、素材エディタ38を自動起動させるようにしても良い。
次に、上述したような構成の素材編集端末15の動作について説明する。
まず、作業指示情報を、当該素材を管理しているフォルダに関連付け、対応するフォルダのフォルダ管理情報のデータ項目である作業指示/伝達事項MMnに書き込む場合の動作について、図14に示すフローチャートを用いて説明する。
フォルダ管理情報記憶装置36には、フォルダ管理部40によって作成された例えば図3乃至図9に示すようなフォルダ管理情報が格納されている。
また、素材データ記憶装置14には、図15及び図16に示すように、予め作成された素材データ50及び素材実体データ51がそれぞれ格納されている。図15に示すような素材データ50は、素材識別番号52nID、素材種別52nSB、素材属性情報52nPR、素材実体へのリンク情報52nLKからなる1つの素材に対するデータを、シーケンシャルに積んでなる。図16に示すような素材実体データ51は、画像データやテキストデータなど、素材の実体である。そして、これら素材データ50は、フォルダ管理情報に基づいて階層構造からなるフォルダに分類され、管理されている。
まず作業指示者であるオペレータが、入力部30から、作業指示情報を書き込みたいフォルダの選択入力と、作業指示/伝達事項の作成要求を行う。この選択入力が、作業指示関連付部31に送られると、作業指示関連付部31によって、対応するフォルダのレコードがフォルダ管理情報記憶装置36に記憶されたフォルダ管理情報から検索される(S1)。
そして、この作業指示/伝達事項の作成要求が、新規登録の要求である場合(S2:Yes)には、さらにオペレータは、入力部30から作業指示/伝達事項となるメモの文字列を入力する。入力されたメモの文字列は、入力部30から作業指示関連付部31に送られ、作業指示関連付部31によって、ステップS1で検索されたフォルダ管理情報の該当レコード内の作業指示/伝達事項(例えば、フォルダ管理情報401であれば作業指示/伝達事項401MM1)に書き込まれ、新規書き込みを終了する(S3)。
一方、ステップS2において、新規登録ではなく(S2:No)、更新する場合であれば(S4:Yes)、オペレータは、入力部30から更新内容となるメモの文字列を入力する。入力されたメモの文字列は、入力部30から作業指示関連付部31に送られ、作業指示関連付部31によって、ステップS1で検索されたフォルダ管理情報の該当レコード内の作業指示/伝達事項(例えば、フォルダ管理情報401であれば作業指示/伝達事項401MM1)に書き込まれ、更新を終了する(S5)。
一方、ステップS4において、更新ではなく(S4:No)、削除する場合であれば(S6:Yes)、作業指示関連付部31によって、ステップS1で検索されたフォルダ管理情報の該当レコード内の作業指示/伝達事項(例えば、フォルダ管理情報401であれば作業指示/伝達事項401MM1)の領域が初期化され、削除を終了する(S7)。
ステップS6において、削除ではない場合(S6:No)には、処理を終了する。
また、図17のフローチャートに示す動作は、図14に示す動作の変形例である。これは、各フォルダが、図11に示すように、複数の素材指示/伝達事項401MM11,401MM12,〜401MM1nからなる複数の素材指示/伝達事項をデータ項目として備え、更に各素材指示/伝達事項MMが、図12に示すようなデータ項目から構成されたフォルダ管理情報401aを用いることによって、1つのフォルダに対して、複数の素材指示/伝達事項MMを書き込むのみならず、各素材指示/伝達事項MMについての詳細な設定入力を行う場合の動作である。
まず作業指示者であるオペレータが、入力部30から、作業指示情報を書き込みたいフォルダの選択入力と、作業指示/伝達事項の作成要求を行う。この選択入力が、作業指示関連付部31に送られると、作業指示関連付部31によって、対応するフォルダのフォルダ管理情報のレコードが検索される(S11)。
そして、この作業指示/伝達事項の作成要求が、新規登録の要求である場合(S12:Yes)には、作業指示関連付部31によって、ステップS11で検索されたフォルダ管理情報の該当レコードに、新たな作業指示/伝達事項が追加(例えば、作業指示/伝達事項401MM11が既に存在していれば、新たな作業指示/伝達事項401MM12が追加)される(S13)。
次にオペレータは、入力部30から、追加した作業指示/伝達事項MMに対する区分MMKB、内容MMCN、作業状況MMJTについての内容をそれぞれ入力する。これら入力された内容は、作業指示関連付部31によって、ステップS11で検索されたフォルダ管理情報の該当レコードの作業指示/伝達事項MMに対する区分MMKB、内容MMCN、作業状況MMJTにそれぞれ書き込まれ、書き込み処理を終了する(S14)。
一方、ステップS12において、新規登録ではなく(S12:No)、更新する場合(S15:Yes)であれば、更新対象の作業指示/伝達事項MM、すなわちステップS11で検索されたフォルダ管理情報の該当レコードの作業指示/伝達事項MMが作業指示関連付部31によって取得される(S16)。
そしてオペレータは、入力部30から、更新するメモの文字列を入力部30から入力すると、この入力された文字列が、作業指示関連付部31によって、ステップS16で取得された作業指示/伝達事項MM内の内容MMCNに書き込まれ、更新処理を終了する(S17)。
一方、ステップS15において、更新ではなく(S15:No)、削除する場合であれば(S18:Yes)、オペレータは入力部30から、削除したいフォルダ管理情報のレコードの指定入力を行う。この指定入力に基づいて、作業指示関連付部31によって、該当するフォルダ管理情報のレコードが探索され(S19)、そのレコード内の作業指示/伝達事項MMが削除される(S20)。これによって削除処理を終了する。
ステップS18において、削除ではない場合(S18:No)には、処理を終了する。
また、図18及び図19のフローチャートに示す動作は、図17に示す動作の変形例である。これは、作業指示/伝達事項MMの作業指示者名MMWNと作業実施者名MMSNとを自動的に入力する場合における動作である。
まず作業指示者であるオペレータが、入力部30から、作業指示情報を書き込みたいフォルダの選択入力と、作業指示/伝達事項の作成要求を行う。この選択入力が、作業指示関連付部31に送られると、作業指示関連付部31によって、対応するフォルダのフォルダ管理情報のレコードが検索される(S31)。
そして、この作業指示/伝達事項の作成要求が、新規登録の要求である場合(S32:Yes)には、オペレータは、入力部30から、作業指示/伝達事項MMの内容MMCNに書き込む情報を入力する。この入力は、作業指示関連付部31によって、ステップS31で検索されたフォルダ管理情報の該当レコード内の作業指示/伝達事項MMの内容MMCNに書き込まれる(S33)。
次に、入力部30を操作したオペレータのログイン名が、作業指示者関連付部32によって取得され、作業指示者が誰であるかが認識され(S34)、その後、作業指示/伝達事項MMの作業指示者名MMWNに書き込まれ、処理を終了する(S35)。
一方、ステップS32において、新規登録ではなく(S32:No)、更新する場合(S36:Yes)であれば、オペレータは、入力部30から、更新するメモの文字列を入力部30から入力する。すると、この入力された文字列が、作業指示関連付部31によって、ステップS35で作業指示者名MMWNが書き込まれた作業指示/伝達事項MM内の内容MMCNに書き込まれる(S37)。
次に、入力部30を操作したオペレータのログイン名が、作業指示者関連付部32によって取得され、作業指示者が誰であるかが認識され(S38)、その後、作業指示/伝達事項MMの作業指示者名MMWNに書き込まれ、処理を終了する(S39)。
一方、ステップS36において、更新ではなく(S36:No)、削除する場合であれば(S40:Yes)、該当するレコードの作業指示/伝達事項MMが初期化され、削除処理を終了する(S41)。
ステップS40において、削除ではなく(S40:No)、作業指示/伝達事項MMの完了入力をした場合(S42:Yes)であれば、作業状況関連付部33によって、フォルダ管理情報の該当レコード内の作業指示/伝達事項MMの作業状況MMJTが「済」とされる(S43)。
次に、入力部30を操作したオペレータのログイン名が、作業実施者関連付部34によって取得され、作業実施者が誰であるかが認識され(S44)、その後、作業指示/伝達事項MMの作業実施者名MMSNに書き込まれ、処理を終了する(S45)。
更に、図20及び図21のフローチャートに示す動作は、図17に示す動作の変形例である。これは、作業指示/伝達事項MMの内容MMCNに対する指示日時MMWTと実施日時MMKTとを自動的に入力する場合における動作である。
まずオペレータが、入力部30から、作業指示情報を書き込みたいフォルダの選択入力と、作業指示/伝達事項の作成要求を行う。この選択入力が、作業指示関連付部31に送られると、作業指示関連付部31によって、対応するフォルダのフォルダ管理情報のレコードが検索される(S51)。
そして、この作業指示/伝達事項の作成要求が、新規登録の要求である場合(S52:Yes)には、オペレータは、入力部30から、作業指示/伝達事項MMの区分MMKBに書き込む情報と、内容MMCNに書き込む情報とをそれぞれ入力する。この入力は、作業指示関連付部31によって、ステップS31で検索されたフォルダ管理情報の該当レコード内の作業指示/伝達事項MMの区分MMKB及び内容MMCNに書き込まれる(S53)。
次に、素材編集端末15が備えている図示しない時計機能から現在の日付と時刻とからなる時刻情報が得られ(S54)、この時刻情報が作業指示/伝達事項MMの指示日時MMWTに書き込まれ、処理を終了する(S55)。
一方、ステップS52において、新規登録ではなく(S52:No)、更新する場合(S56:Yes)であれば、オペレータは、入力部30から、更新するメモの文字列を入力部30から入力する。すると、この入力された文字列が、作業指示関連付部31によって、ステップS55で指示日時MMWTが書き込まれた作業指示/伝達事項MM内の内容MMCNに書き込まれる(S57)。
次に、素材編集端末15が備えている図示しない時計機能から現在の日付と時刻とからなる時刻情報が得られ(S58)、この時刻情報が作業指示/伝達事項MMの指示日時MMWTに書き込まれ、更新処理を終了する(S59)。
一方、ステップS56において、更新ではなく(S56:No)、削除する場合であれば(S60:Yes)、該当するレコードの作業指示/伝達事項MMが初期化され、削除処理を終了する(S61)。
ステップS60において、削除ではなく(S60:No)、作業指示/伝達事項MMの完了入力をした場合(S62:Yes)であれば、作業状況関連付部33によって、フォルダ管理情報の該当レコード内の作業指示/伝達事項MMの作業状況MMJTが「済」とされる(S63)。
次に、素材編集端末15が備えている図示しない時計機能から現在の日付と時刻とからなる時刻情報が得られ(S64)、この時刻情報が作業指示/伝達事項MMの実施日時MMKTに書き込まれ、更新処理を終了する(S65)。
更にまた、図22のフローチャートに示す動作もまた、図14に示す動作の更に別の変形例である。これは、各フォルダが、作業指示/伝達事項MMの作業対象の素材ID番号MMSIを自動的に入力する場合における動作である。
まずオペレータが、入力部30から、作業指示情報を書き込みたいフォルダの選択入力と、作業指示/伝達事項の作成要求を行う。この選択入力が、作業指示関連付部31に送られると、作業指示関連付部31によって、対応するフォルダのフォルダ管理情報のレコードが検索される(S71)。
そして、この作業指示/伝達事項の作成要求が、新規登録の要求である場合(S72:Yes)には、オペレータは、入力部30から、ステップS71で検索されたレコード内の区分MMKBが作業指示であるか又は伝達事項であるかの指示入力と、内容MMCNに入力するための文字列の入力とを行う。この指示入力および文字列はともに入力部30から作業指示関連付部31に送られる。そして、作業指示関連付部31によって指示入力が区分MMKBに書き込まれ、文字列が内容MMCNに書き込まれる(S73)。
次に、作業指示関連付部31によって、ステップS73で書き込まれた内容MMCNに基づいて、作業指示された素材の素材ID番号が調べられ、作業指示/伝達事項MMの作業対象の素材ID番号MMSIに書き込まれる(S74)。
一方、ステップS72において、新規登録ではなく(S72:No)、更新する場合(S75:Yes)には、オペレータが、入力部30から、作業指示情報を更新したいフォルダの選択入力と、作業指示/伝達事項の作成要求を行う。この選択入力が、作業指示関連付部31に送られると、作業指示関連付部31によって、対応するフォルダのフォルダ管理情報のレコードが検索される(S76)。
そしてオペレータは、入力部30から、ステップS76で検索されたレコード内の内容MMCNに入力するための文字列の入力を行う。この文字列は入力部30から作業指示関連付部31に送られる。そして、作業指示関連付部31によって文字列が内容MMCNに書き込まれることによって内容MMCNが更新される(S77)。
一方、ステップS75において、更新ではなく(S75:No)、削除する場合であれば(S78:Yes)、ステップS71で指定されたフォルダ管理情報のレコードが探索され(S79)、そのレコード内の作業指示/伝達事項MMが削除される(S80)。これによって削除処理を終了する。
ステップS78において、削除ではない場合(S78:No)には、処理を終了する。
次に、図23に示すフローチャートを用いて、表示画面37から、図13に示すように、フォルダの階層構造を、フォルダに設定された作業指示/伝達事項MMの内容MMCNとともに表示する場合における動作について説明する。デフォルト状態では、階層構造で示された各フォルダには、図13に示すように、自己に設定された作業指示/伝達事項MMの内容MMCNがその近傍に表示される。
しかしながら、オペレータの指定によって、強制的に作業指示/伝達事項MMの内容MMCNを表示させないようにすることも可能である。図23は、このような非表示の設定時の動作を示している。
まずオペレータが、入力部30から、非表示の設定をしたいフォルダの選択入力を行う(S93)と、この選択入力が、作業指示関連付部31に送られ、作業指示関連付部31によって、対応するフォルダのフォルダ管理情報のレコードが検索される(S92)。
そして、オペレータが、入力部30を操作することによって、ステップS92で検索されたレコードの作業指示/伝達事項MMの表示フラグMMFLを「非表示」に書き換える(S93)。
そして、表示画面37からフォルダの階層構造を表示させる場合には、図24に示すステップS101からステップS103までの処理が表示制御部35によって行われ、表示フラグMMFLが「表示」に設定されているもののみ(S101:Yes)が、作業指示/伝達事項MMの内容MMCNが表示される。
このようにして表示フラグMMFLが「非表示」に設定されたフォルダは、作業指示/伝達事項MMの内容MMCNが書き込まれている場合であっても、表示画面37からは、図10に示すように、フォルダのアイコンが表示されるのみであり、内容MMCNが表示されることはない。
また、図25のフローチャートに示す動作は、図23及び図24に示す動作の変形例である。これは、作業指示/伝達事項MMの作業状況MMJTが「未」、すなわち作業が未完了である作業指示/伝達事項MMの内容MMCNのみを、図13に示すように、フォルダの近傍に配置して表示画面37から表示する場合の処理である。
作業が未完了である作業指示/伝達事項MMの内容MMCNのみを対応するフォルダの近傍に表示させる場合には、まず、表示制御部35によって、フォルダ管理情報の対象フォルダの作業指示/伝達事項MMの先頭レコードが対象とされる(S111)。
そして、このレコードの作業状況MMJTが「未」に指定されている場合(S112:Yes)には、作業指示/伝達事項MMの内容MMCNが表示画面37から表示される(S113)。そして、作業指示/伝達事項MMのレコードを全て処理した場合(S114:Yes)には、処理を終了する。
一方、ステップS114において、未処理のレコードが存在する場合(S114:No)には、対象フォルダの次の作業指示/伝達事項MMが対象とされ(S115)、ステップS111の処理に戻る。
このようにして表示状況MMJTが「未」に設定されたフォルダのみが、例えば図13に示すようにその近傍に作業指示/伝達事項MMの内容MMCNが配置された状態で、表示画面37から表示される。
次に、図26乃至図29に示すフローチャートを用いて、作業指示/伝達事項MMの新規登録や更新、削除に限らず、素材エディタ38で素材データを編集したり、素材データを参照する場合をも含めた全体の動作について説明する。
まず、オペレータが入力部30から要求入力を行う(S121)。そして、この要求入力が作業指示/伝達事項MMを新規に登録する要求であれば(S122:Yes)、既に説明したような動作に従って作業指示/伝達事項MMの新規登録処理が実行される(S123)。一方、作業指示/伝達事項MMの新規登録ではなく(S122:No)、更新である場合(S124:Yes)には、既に説明したような動作に従って作業指示/伝達事項MMの更新処理が実行される(S125)。
一方、ステップS124において、更新ではなく(S124:No)、削除である場合(S126:Yes)には、既に説明したような動作に従って作業指示/伝達事項MMの削除処理が実行される(S127)。
一方、ステップS126において、削除ではなく(S126:No)、完了登録である場合(S128:Yes)には、既に説明したような動作に従って作業指示/伝達事項MMの作業状況MMJTが「済」とされ、完了登録処理が実行される(S129)。
一方、ステップS128において、完了登録ではなく(S128:No)、オペレータからの要求が作業指示/伝達事項MMの対象素材に対する表示要求であり(S130:Yes)、要求された作業指示/伝達事項MMに対象素材があり(S131:Yes)、区分MMKBが「作業指示」であり(S132:Yes)、対象素材が記事である場合(S133:Yes)には、素材エディタ38が編集モードで起動する(S134)。その後は、素材エディタの編集機能を用いて、素材データを編集し、編集後の素材データを素材データ記憶装置14に記憶させることによって素材の編集が完了する。
一方、ステップS133において、記事ではなく(S133:No)、画像でもない場合(S135:No)には処理を終了し、ステップS135において画像である場合(S135:Yes)には、素材エディタ38が編集モードで起動する(S136)。その後は、素材エディタの編集機能を用いて、素材データを編集し、編集後の素材データを素材データ記憶装置14に記憶させることによって素材の編集が完了する。
一方、ステップS132において、区分MMKBが「作業指示」ではなく(S132:No)、対象素材が記事である場合(S137:Yes)には、素材エディタ38が参照モードで起動する(S138)。素材エディタ38の参照モードを用いることによって、オペレータは、この素材データの内容を参照することができる。
また、ステップS137において、対象素材が記事ではなく(S137:No)、画像でもない場合(S139:No)には処理を終了し、ステップS139において画像である場合(S139:Yes)には、素材エディタ38が参照モードで起動する(S140)。素材エディタ38の参照モードを用いることによって、オペレータは、この素材データの内容を参照することができる。
またステップS131において、要求された作業指示/伝達事項MMに対象素材がない場合(S131:No)には、処理を終了する。
またステップS130において、オペレータからの要求が作業指示/伝達事項MMの対象素材に対する表示要求ではない場合(S130:No)には、ステップS126の処理に移行する。
上述したように、本発明の実施の形態に係る素材管理システムにおいては、上記のような作用により、フォルダに作業指示/伝達事項MMを付与することができるので、該当フォルダ下の素材に対して簡潔かつ適切に作業指示や伝達事項を残し、かつ作業状況を更新できるので、素材を用いた新聞や雑誌などの紙面制作等における作業指示や伝達事項を確実に引き継ぐことが可能となる。
また、1つのフォルダに対して、独立した内容や作業タイミングなどの用途に応じて、作業指示/伝達事項MMを複数件付与出来るので、作業指示や伝達事項をよりわかりやすく管理することができる。
また、フォルダに対する作業指示/伝達事項MMの登録時に作業指示者の名前を付与することができるので、作業指示者の名前を確実に残すことが出来、作業実施者は、誰に確認を取ればいいのか確実に把握することができる。
また、フォルダに対する作業指示/伝達事項MMの登録時に指示日時が自動的に付加されるので、作業指示者は、指示日時を入力する手間を省くことが出来るとともに、作業実施者に対して、いつの指示かを確実に伝えることが可能となる。
また、フォルダの作業指示/伝達事項MMの内容MMCNを確認する場合、表示フラグMMFLを「非表示」に設定することによって、作業状況とは関係なく非表示に出来るので、自分の対象分だけを表示することができるなど、操作性の向上を図ることが可能となる。この場合、作業指示/伝達事項MMは削除された訳ではなく、表示フラグMMFLを「表示」に変更することによって、再表示できるようになるので、一旦非表示にした作業指示/伝達事項MMの内容MMCNの確認などにおいてより柔軟な運用が可能となる。
また、上記のように、表示フラグMMFLを自分で設定しなくても、作業状況MMJTが「未」の作業指示/伝達事項MMの内容MMCNのみを表示させることもできる。この場合、未完了の作業指示や未確認の伝達事項だけを意識した作業が可能となり、運用性の更なる向上を図ることができる。
更に、作業指示/伝達事項MMに含まれる作業対象の素材識別番号MMSIを、自動入力することができるので、オペレータの負担を軽減し、オペレータの操作性及び作業性の向上を図ることができる。
更にまた、表示画面37から作業指示/伝達事項MMの内容MMCNが表示されている状態から素材エディタ38を起動させることによって、作業指示/伝達事項MMの作業対象の素材識別番号MMSIとして指定された素材データを編集したり、参照したりすることができるので、素材データの編集に係る操作性を格段に向上させることが可能となる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10…素材管理システム、11…素材受信装置、12…記者端末、13…素材管理サーバ、14…素材データ記憶装置、15…素材編集端末、20…紙面制作システム、21…組版編集サーバ、22…紙面データ記憶装置、23…組版端末、24…出力サーバ、25…プリンタ/プロッタ、30…入力部、31…作業指示関連付部、32…作業指示者関連付部、33…作業状況関連付部、34…作業実施者関連付部、35…表示制御部、36…フォルダ管理情報記憶装置、37…表示画面、38…素材エディタ、40…フォルダ管理部、50…素材データ、51…素材実体データ