JP2006215706A - マイクロコンピュータおよびウェイクアップ検出方法 - Google Patents

マイクロコンピュータおよびウェイクアップ検出方法 Download PDF

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雅人 久米
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Abstract

【課題】マイコン端子への入力信号によるCPUのウェイクアップにおいて、ノイズによるCPUのウェイクアップを抑制する。
【解決手段】マイコン端子10を介して外部から入力される信号を取り込む入力ポート21と、入力ポート21から取り込んだ信号の状態に基づいて処理を実行するCPU22とを備えるマイクロコンピュータ20において、マイコン端子10の信号値が所定の閾値を2回連続して超えた場合に2度一致フィルタ11が正常な入力信号があったと判断し、エッジ検出回路12が2度一致フィルタ11を通過した信号のエッジを検出する。
【選択図】 図5

Description

本発明はマイクロコンピュータおよびウェイクアップ検出方法に関し、詳しくはマイコン端子への入力信号によるCPU(Central Processing Unit)のウェイクアップを検出するマイクロコンピュータおよびそのウェイクアップ検出方法に関する。
車両制御用の電子制御装置(ECU; Electric Control Unit)を構成するマイクロコンピュータには、車両の状態を表すセンサやスイッチからの状態信号や他のECUからの制御要求等の様々な信号を入力するための入力ポートが多数設けられており、これら入力ポートを介して取り込んだ信号に基づいて各種処理を実行するようになっている。このような処理のために監視対象となる入力ポートは、車両制御の高機能化に従って増加する傾向にある。
従来、この種のマイクロコンピュータは、何も仕事がない状態では、CPUが消費電力削減のために比較的短いウェイクアップ状態と比較的長いスリープ状態とをmsまたはsオーダーで周期的に繰り返す低消費電力モードとなっているが、低消費電力モード中に、ユーザからのスイッチ押下等の入力信号があった場合、CPUが即座に反応(ウェイクアップ)して適切な処理を実施する必要がある。
従来技術では、低消費電力モードから通常動作モードへの復帰を判断するエッジ検出回路にマイコン端子から信号が直接入力されていたので、エッジ検出回路が信号を1回でも検出すると、入力信号のパルス幅の大小にかかわらず、正常信号として受け付けていた(例えば、特許文献1参照)。
図7は、従来のマイクロコンピュータの要部およびその動作を説明する図である。このマイクロコンピュータは、マイコン端子50と、エッジ検出回路52と、割り込み要求レジスタ53と、データバス54と、アドレスバス55と、制御レジスタ56とを含んで構成されていた。
このような従来のマイクロコンピュータでは、図8に示すように、マイコン端子50への入力信号が何もない場合、CPU(図示せず)は、比較的短いウェイクアップ状態と比較的長いスリープ状態とをms〜sオーダーで定期的に繰り返す低消費電力モードとなっていた。また、スリープ状態のときも、サブクロックの発生を継続していて、例えば、25kHzのサブクロックを出力していた(例えば、特許文献2参照)。
低消費電力モードにおいて、図9に示すように、マイコン端子50への正常信号(スイッチ押下等)の入力があった場合、マイクロコンピュータは、マイコン端子50の信号値をサブクロックをフィルタクロックとしてサンプリング(1回読み)し、サンプリング値が所定の閾値を超えていた場合に、CPUをウェイクアップさせて通常動作モードに移行していた。
特開2002−063150号公報 特開2001−111389号公報
しかし、従来のマイクロコンピュータでは、図10に示すように、マイコン端子50への入力信号にノイズが混ざると、信号のサンプリングが1回読みであったので、マイクロコンピュータは、ノイズを信号として誤検出して、CPUを低消費電力モードから通常動作モードに移行させてしまうという問題点があった。詳しくは、極端にパルス幅の小さいノイズのような信号がマイコン端子に入ってしまった場合でも、信号として検出していたので、CPUが低消費電力モードから通常動作モードに復帰されてしまい、ノイズが極めて多い環境では間違って動作してしまうことにより、車両等のバッテリー上がりに繋がる可能性があるという問題点があった。
そこで、本発明の課題は、マイコン端子への入力信号によるCPUのウェイクアップにおいて、ノイズによるCPUのウェイクアップを抑制するようにしたマイクロコンピュータを提供することにある。
また、本発明の他の課題は、マイコン端子への入力信号によるCPUのウェイクアップにおいて、ノイズによるCPUのウェイクアップを抑制するようにしたウェイクアップ検出方法を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載のマイクロコンピュータは、マイコン端子を通じて外部から入力される信号を取り込む入力ポートと、該入力ポートから取り込んだ信号の状態に基づいて処理を実行するCPUとを備えるマイクロコンピュータにおいて、フィルタクロックに基づいてマイコン端子の信号値をサンプリングし、サンプリングされた信号値が2回連続して所定の閾値を超えた場合にマイコン端子からの信号を通過させる2度一致フィルタと、前記2度一致フィルタを通過した信号のエッジを検出するエッジ検出回路と、前記エッジ検出回路により信号のエッジが検出されたときにウェイクアップされるCPUとを備えることを特徴とする。請求項1記載のマイクロコンピュータによれば、入力信号を検出するエッジ検出回路の前段に2度一致フィルタを追加したので、フィルタクロックに基づいてマイコン端子の信号値をサンプリングして2度連続して所定の閾値を超えた場合のみ、信号をエッジ検出回路に伝えることができる。このため、数μs程度のノイズがマイコン端子に入った場合でもノイズを検出していた従来のマイクロコンピュータに比べて、例えば、25kHzのサブクロックをフィルタクロックとして用いた場合、信号値が最少20μsの間隔で所定の閾値を2回連続して超えることが必要となるため、ノイズによるCPUのウェイクアップを防止することが可能となる。車両としては、ノイズによってCPUが誤ってウェイクアップすることがなくなるため、消費電力削減の効果がある。
請求項2記載のマイクロコンピュータは、マイコン端子を通じて外部から入力される信号を取り込む入力ポートと、該入力ポートから取り込んだ信号の状態に基づいて通常動作モードと低消費電力モードとを切り換えるCPUと、低消費電力モードでもサブクロックの発生を継続するサブクロック発生回路とを備えるマイクロコンピュータにおいて、サブクロック発生回路からのフィルタクロックに基づいてマイコン端子の信号値をサンプリングし、サンプリングされた信号値が2回連続して所定の閾値を超えた場合にマイコン端子からの信号を通過させる2度一致フィルタと、前記2度一致フィルタを通過した信号のエッジを検出するエッジ検出回路と、前記エッジ検出回路により信号のエッジが検出されたときに動作モードが低消費電力モードであれば通常動作モードにウェイクアップされるCPUとを備えることを特徴とする。請求項2記載のマイクロコンピュータによれば、入力信号を検出するエッジ検出回路の前段に、2度一致フィルタを追加するので、2度一致フィルタにおいて、サブクロック発生回路からのフィルタクロックに基づいてサンプリングして2度連続して信号値がともに所定の閾値を超えている場合のみ、信号をエッジ検出回路に伝えることができる。このため、従来のマイクロコンピュータでは、数μs程度のノイズがマイコン端子に入った場合でもノイズを検出していたが、例えば、25kHzのサブクロックをフィルタクロックとして用いた場合、信号が最少20μsの間隔で所定の閾値を2回連続して超えることが必要となるため、ノイズによるCPUの低消費電力モードから通常動作モードへの復帰を防止することが可能となる。車両としては、ノイズによってCPUが誤ってウェイクアップすることがなくなるため、消費電力削減の効果がある。
請求項3記載のマイクロコンピュータは、請求項1または請求項2記載のマイクロコンピュータにおいて、前記2度一致フィルタが、マイコン端子に入力された信号を、フィルタクロックの半周期の間隔を空けて2回サンプリングして、2回のサンプリングにおける信号値がともに所定の閾値を超えている場合にのみ、信号を通過させることを特徴とする。請求項3記載のマイクロコンピュータによれば、フィルタクロックの半周期というきわめて短い間隔で2回のサンプリングを行うので、2回のサンプリングを行うことによる遅れがマイクロコンピュータの動作の遅れに繋がることはない。例えば、25kHzのサブクロックをフィルタクロックとして用いた場合、最少20μsの間隔で2回サンプリングを行うことになるが、この間隔による遅れがマイクロコンピュータの動作の遅れに繋がることはほとんどなく、ましてこの遅れを人間が車両等の動作の遅れとして感知することは不可能である。
請求項4記載のマイクロコンピュータは、請求項1または請求項2記載のマイクロコンピュータにおいて、前記2度一致フィルタが、マイコン端子に入力された信号を、フィルタクロックの数周期の間隔を空けて2回サンプリングして、2回のサンプリングにおける信号値がともに所定の閾値を超えている場合にのみ、信号を通過させることを特徴とする。請求項4記載のマイクロコンピュータによれば、フィルタクロックの数周期というきわめて短い間隔で2回のサンプリングを行うので、2回のサンプリングを行うことによる遅れがマイクロコンピュータの動作の遅れに繋がることはない。例えば、25kHzのサブクロックをフィルタクロックとして用いた場合、最少40μsの間隔で2回サンプリングを行うことになるが、この間隔による遅れがマイクロコンピュータの動作の遅れに繋がることはほとんどなく、ましてこの遅れを人間が車両等の動作の遅れとして感知することは不可能である。
請求項5記載のウェイクアップ検出方法は、マイコン端子を通じて外部から入力される信号を取り込む入力ポートと、該入力ポートから取り込んだ信号の状態に基づいて処理を実行するCPUとを備えるマイクロコンピュータのウェイクアップ検出方法であって、マイコン端子の信号値が所定の閾値を2回連続して超えた場合に2度一致フィルタにより信号を通過させる工程と、前記2度一致フィルタを通過した信号のエッジをエッジ検出回路により検出する工程と、前記エッジ検出回路により信号のエッジが検出されたときにCPUをウェイクアップさせる工程とを含むことを特徴とする。請求項5記載のウェイクアップ検出方法によれば、入力信号を検出するエッジ検出回路の前段に2度一致フィルタを追加したので、フィルタクロックに基づいてマイコン端子の信号値をサンプリングして2度連続して所定の閾値を超えた場合のみ、信号をエッジ検出回路に伝えることができる。このため、数μs程度のノイズがマイコン端子に入った場合でもノイズを検出していた従来のマイクロコンピュータに比べて、例えば、25kHzのサブクロックをフィルタクロックとして用いた場合、信号値が最少20μsの間隔で所定の閾値を2回連続して超えることが必要となるため、ノイズによるCPUのウェイクアップを防止することが可能となる。車両としては、ノイズによってCPUが誤ってウェイクアップすることがなくなるため、消費電力削減の効果がある。
請求項6記載のウェイクアップ検出方法は、マイコン端子を通じて外部から入力される信号を取り込む入力ポートと、該入力ポートから取り込んだ信号の状態に基づいて通常動作モードと低消費電力モードとを切り換えるCPUと、低消費電力モードでもサブクロックの発生を継続するサブクロック発生回路とを備えるマイクロコンピュータのウェイクアップ検出方法であって、サブクロック発生回路からのフィルタクロックに基づいてマイコン端子の信号値をサンプリングし、サンプリングされた信号値が2回連続して所定の閾値を超えた場合にマイコン端子からの信号を2度一致フィルタにより通過させる工程と、前記2度一致フィルタを通過した信号のエッジをエッジ検出回路により検出する工程と、前記エッジ検出回路により信号のエッジが検出されたときにCPUの動作モードが低消費電力モードであればCPUを通常動作モードにウェイクアップさせる工程とを含むことを特徴とする。請求項6記載のウェイクアップ検出方法によれば、入力信号を検出するエッジ検出回路の前段に、2度一致フィルタを追加するので、2度一致フィルタにおいて、サブクロック発生回路からのフィルタクロックに基づいてサンプリングして2度連続して信号値がともに所定の閾値を超えている場合のみ、信号をエッジ検出回路に伝えることができる。このため、従来のマイクロコンピュータでは、数μs程度のノイズがマイコン端子に入った場合でもノイズを検出していたが、例えば、25kHzのサブクロックをフィルタクロックとして用いた場合、信号が最少20μsの間隔で所定の閾値を2回連続して超えることが必要となるため、ノイズによるCPUの低消費電力モードから通常動作モードへの復帰を防止することが可能となる。車両としては、ノイズによってCPUが誤ってウェイクアップすることがなくなるため、消費電力削減の効果がある。
請求項7記載のウェイクアップ検出方法は、請求項5または請求項6記載のウェイクアップ検出方法において、前記2度一致フィルタが、マイコン端子に入力された信号を、フィルタクロックの半周期の間隔を空けて2回サンプリングして、2回のサンプリングにおける信号値がともに所定の閾値を超えている場合にのみ、信号を通過させることを特徴とする。請求項7記載のウェイクアップ検出方法によれば、
フィルタクロックの半周期というきわめて短い間隔で2回のサンプリングを行うので、2回のサンプリングを行うことによる遅れがマイクロコンピュータの動作の遅れに繋がることはない。例えば、25kHzのサブクロックをフィルタクロックとして用いた場合、最少20μsの間隔で2回サンプリングを行うことになるが、この間隔による遅れがマイクロコンピュータの動作の遅れに繋がることはほとんどなく、ましてこの遅れを人間が車両等の動作の遅れとして感知することは不可能である。
請求項8記載のウェイクアップ検出方法は、請求項5または請求項6記載のウェイクアップ検出方法において、前記2度一致フィルタが、マイコン端子に入力された信号を、フィルタクロックの数周期の間隔を空けて2回サンプリングして、2回のサンプリングにおける信号値がともに所定の閾値を超えている場合にのみ、信号を通過させることを特徴とする。請求項8記載のウェイクアップ検出方法によれば、
フィルタクロックの数周期というきわめて短い間隔で2回のサンプリングを行うので、2回のサンプリングを行うことによる遅れがマイクロコンピュータの動作の遅れに繋がることはない。例えば、25kHzのサブクロックをフィルタクロックとして用いた場合、最少40μsの間隔で2回サンプリングを行うことになるが、この間隔による遅れがマイクロコンピュータの動作の遅れに繋がることはほとんどなく、ましてこの遅れを人間が車両等の動作の遅れとして感知することは不可能である。
低消費電力モードにおいても動作可能なマイクロコンピュータ内部のサブクロックを利用してフィルタクロックを生成し、このフィルタクロックを用いて入力信号を常時サンプリングし、マイコン端子の信号値が2回連続して所定の閾値を超えている場合(2度一致時)のみ正常な入力信号があったと判断する。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るマイクロコンピュータのI/O(Input/Output)ポートを示すブロック図である。本実施例1に係るマイクロコンピュータは、マイコン端子10と、2度一致フィルタ11と、エッジ検出回路12と、割り込み要求レジスタ13と、データバス14と、アドレスバス15と、制御レジスタ16とを含んで構成されている。
マイコン端子10は、外部割込みやインプットキャプチャ割込みのための入力端子である。
2度一致フィルタ11は、フィルタクロックに基づいてマイコン端子の信号値をサンプリングし、サンプリングされた信号値が2回連続して所定の閾値を超えた場合にマイコン端子10からの信号を通過させるフィルタである。
エッジ検出回路12は、2度一致フィルタ11を通過した信号のエッジを検出する。
割り込み要求レジスタ13は、データバス14およびアドレスバス15を介してCPU22(図5参照)にポート割り込みをリクエストするレジスタである。
データバス14は、CPU22(図5参照)に接続されたデータ転送用の母線である。
アドレスバス15は、CPU22(図5参照)に接続されたアドレス用の母線である。
制御レジスタ16は、データバス14およびアドレスバス15を介してCPU22(図5参照)へのポート割り込みをコントロールするレジスタである。
図2は、マイコン端子10に何も入力信号がない場合に、CPU22(図5参照)が、比較的短いウェイクアップ状態と比較的長いスリープ状態とをmsまたはsオーダーで周期的に繰り返す低消費電力モードを表すタイミングチャートである。なお、CPU22がスリープ状態のときにも、サブクロックの発生は継続されている。
図3は、マイコン端子10に正常信号(スイッチ押下等)の入力があった場合に、マイクロコンピュータが、入力信号をフィルタクロックの半周期で2回サンプリング(2回読み)して、CPU22(図5参照)をウェイクアップ(正常な動作)するようすを示すタイミングチャートである。
図4は、マイコン端子10にノイズが入力されてしまった場合でも、マイクロコンピュータが、サンプリングが2回読みなので、CPU22(図5参照)をウェイクアップしないようすを示すタイミングチャートである。
次に、このように構成された実施例1に係るマイクロコンピュータの動作について、図1ないし図4を参照しながら説明する。
マイコン端子10に何も入力信号がない場合、マイクロコンピュータは、図2に示すように、比較的短いウェイクアップ状態と比較的長いスリープ状態とをmsまたはsオーダーで周期的に繰り返す低消費電力モードとなる。
この低消費電力モードにおいて、マイコン端子10に正常信号(スイッチ押下等)の入力があった場合、図3に示すように、入力信号をフィルタクロックの半周期で2回サンプリング(2回読み)して、CPU22(図5参照)をウェイクアップ(正常な動作)する。
一方、マイコン端子10に数μsのノイズが入力されてしまった場合、マイクロコンピュータは、図4に示すように、サンプリングが2回読みなので、ノイズが入ってもCPU22(図5参照)をウェイクアップしない。よって、信号の誤検出を防止できる。
なお、2度一致フィルタ11によるフィルタクロックの半周期での2回サンプリングにより、例えば20μsの正常信号の入力遅れが発生するが、この遅れがマイクロコンピュータの動作の遅れに繋がることはほとんどなく、ましてこの遅れを人間が車両等の動作の遅れとして感知することはできない。
図5は、図1に示したI/Oポートを含むマイクロコンピュータ20の全体構成を示す回路ブロック図である。本実施例1に係るマイクロコンピュータ20は、マイコン端子10と、I/Oポート21と、CPU22と、ROM(Read Only Memory)23と、RAM(Random Access Memory)24と、サブクロック発生回路25と、低消費動作制御回路26と、メインクロック発生回路27とから、その主要部が構成されている。なお、図5中、符号28は、メインクロック発生回路27に接続される発振素子を示す。
マイコン端子10は、マイクロコンピュータ20に設けられた外部割り込み端子やインプットキャプチャ端子等である。
I/Oポート21は、マイクロコンピュータ20のI/Oを行うポートであり、既述した2度一致フィルタ11と、エッジ検出回路12と、割り込み要求レジスタ13と、制御レジスタ16とを含んで構成されている。
CPU22は、マイクロコンピュータ20に内蔵される処理ユニットである。
ROM23は、CPU22の動作を制御する制御プログラムおよびそのデータを格納する不揮発性メモリである。
RAM24は、CPU22上で動作する制御プログラムが使用する一時データを保持する揮発性メモリである。
サブクロック発生回路25は、CR発振等により、例えば25kHzのサブクロックを発生する。サブクロック発生回路25は、サブクロックを、2度一致フィルタ11,エッジ検出回路12および低消費動作制御回路26に供給する。
低消費動作制御回路26は、CPU22からの動作要求に基づいてサブクロック発生回路25からのサブクロックで低消費電力モードでのCPU22の動作を制御する回路である。詳しくは、通常動作モードでは、メインクロック発生回路27に動作指示を与えると同時にCPU22にウェイクアップ信号を与えて、CPU22をメインクロックで連続動作させる。また、低消費電力モードでは、メインクロック発生回路27に動作指示と停止指示とを交互に与えるととともに、CPU22に間欠的にウェイクアップ信号を与えて、CPU22をメインクロックで間欠動作させる。
メインクロック発生回路27は、低消費動作制御回路26からの動作指示または停止指示に応じて、発振素子28の発振に基づいてCPU22の動作クロックとなるメインクロックを発生して、CPU22に供給する。
図6を参照すると、I/Oポート21では、マイコン端子10(信号a)はD型フリップフロップ31のデータ入力端子Dに接続され、D型フリップフロップ31のクロック端子にはフィルタクロックが入力されている。D型フリップフロップ31の出力端子Qは、2度一致検出回路33の一方の入力端子に接続されるとともに、D型フリップフロップ32のデータ入力端子Dに接続されている。D型フリップフロップ32のクロック端子にはフィルタクロックが入力されている。D型フリップフロップ32の出力端子Q(信号c)は、2度一致検出回路33の他方の入力端子に接続されるとともに、ラッチ34のデータ入力端子Dに接続されている。2度一致検出回路33の出力端子(信号d)は、ラッチ34の制御端子Eに接続されているとともに、エッジ検出回路12の一方の入力端子に接続されている。ラッチ34のクロック端子にはフィルタクロックが入力され、ラッチ34の出力端子Q(信号e)はエッジ検出回路12の他方の入力端子に接続されている。エッジ検出回路12の出力端子(信号f)は、割り込み要求レジスタ13に接続されている。
このように構成されたI/Oポート21では、マイコン端子10に正常信号が入力された場合には、符号Aで示すように、信号bおよび信号cが同時にハイ(H)となり、2度一致検出信号dが出力されるため、エッジ検出信号fが出力される。
一方、マイコン端子10にノイズが入力された場合には、符号Bに示すように、サンプリングのタイミングではないので、信号bは出力されない。
符号Cに示すように、ノイズにより信号bおよび信号cが出力される場合もあるが、信号bと信号cとが同時にハイ(H)になることはないので、2度一致フィルタ11から一致検出信号dは出力されない。このため、エッジ検出回路12は、一致検出信号dを入力することができないので、エッジ検出信号fを発生しない。よって、割り込み要求レジスタ13は、CPU22に割り込みをリクエストすることもない。このため、ノイズによる信号の誤検出を防止することができ、CPU22が低消費電力モードから通常動作モードに誤って移行されることを防ぐことができる。
なお、上記実施例1では、2度一致フィルタ11が、マイコン端子10に入力された信号を、フィルタクロックの半周期の間隔を空けて2回サンプリングして、2回のサンプリングにおける信号値がともに所定の閾値を超えている場合にのみ、信号を通過させるようにしたが、例えば、フィルタクロックの数周期の間隔を空けて2回サンプリングするようにしてもよく、2回のサンプリングの時間間隔は適宜選定することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
本発明の実施例1に係るマイクロコンピュータのI/Oポートを示すブロック図。 本実施例1に係るマイクロコンピュータにおいて何も入力信号がない場合のCPU動作を示すタイミングチャート。 本実施例1に係るマイクロコンピュータにおいて正常信号の入力があった場合のCPU動作を示すタイミングチャート。 本実施例1に係るマイクロコンピュータにおいてノイズが入力されてしまった場合のCPU動作を示すタイミングチャート。 本実施例1に係るマイクロコンピュータの全体構成を示す回路ブロック図。 図5中の2度一致フィルタのより詳しい構成を示す回路ブロック図およびタイミングチャート。 従来のマイクロコンピュータのI/Oポートを示す回路ブロック図およびタイミングチャート。 従来のマイクロコンピュータにおいて何も入力信号がない場合のCPU動作を示すタイミングチャート。 従来のマイクロコンピュータにおいて正常信号の入力があった場合のCPU動作を示すタイミングチャート。 従来のマイクロコンピュータにおいてノイズが入力されてしまった場合のCPU動作を示すタイミングチャート。
符号の説明
10 マイコン端子
11 2度一致フィルタ
12 エッジ検出回路
13 割り込み要求レジスタ
14 データバス
15 アドレスバス
16 制御レジスタ
20 マイクロコンピュータ
21 I/Oポート
22 CPU
23 ROM
24 RAM
25 サブクロック発生回路
26 低消費動作制御回路
27 メインクロック発生回路
28 発振素子
31,32 D型フリップフロップ
33 2度一致検出回路
34 ラッチ

Claims (8)

  1. マイコン端子を通じて外部から入力される信号を取り込む入力ポートと、該入力ポートから取り込んだ信号の状態に基づいて処理を実行するCPUとを備えるマイクロコンピュータにおいて、
    フィルタクロックに基づいてマイコン端子の信号値をサンプリングし、サンプリングされた信号値が2回連続して所定の閾値を超えた場合にマイコン端子からの信号を通過させる2度一致フィルタと、
    前記2度一致フィルタを通過した信号のエッジを検出するエッジ検出回路と、
    前記エッジ検出回路により信号のエッジが検出されたときにウェイクアップされるCPUと
    を備えることを特徴とするマイクロコンピュータ。
  2. マイコン端子を通じて外部から入力される信号を取り込む入力ポートと、該入力ポートから取り込んだ信号の状態に基づいて通常動作モードと低消費電力モードとを切り換えるCPUと、低消費電力モードでもサブクロックの発生を継続するサブクロック発生回路とを備えるマイクロコンピュータにおいて、
    サブクロック発生回路からのフィルタクロックに基づいてマイコン端子の信号値をサンプリングし、サンプリングされた信号値が2回連続して所定の閾値を超えた場合にマイコン端子からの信号を通過させる2度一致フィルタと、
    前記2度一致フィルタを通過した信号のエッジを検出するエッジ検出回路と、
    前記エッジ検出回路により信号のエッジが検出されたときに動作モードが低消費電力モードであれば通常動作モードにウェイクアップされるCPUと
    を備えることを特徴とするマイクロコンピュータ。
  3. 前記2度一致フィルタが、マイコン端子に入力された信号を、フィルタクロックの半周期の間隔を空けて2回サンプリングすることを特徴とする請求項1または請求項2記載のマイクロコンピュータ。
  4. 前記2度一致フィルタが、マイコン端子に入力された信号を、フィルタクロックの数周期の間隔を空けて2回サンプリングすることを特徴とする請求項1または請求項2記載のマイクロコンピュータ。
  5. マイコン端子を通じて外部から入力される信号を取り込む入力ポートと、該入力ポートから取り込んだ信号の状態に基づいて処理を実行するCPUとを備えるマイクロコンピュータのウェイクアップ検出方法であって、
    フィルタクロックに基づいてマイコン端子の信号値をサンプリングし、サンプリングされた信号値が2回連続して所定の閾値を超えた場合にマイコン端子からの信号を2度一致フィルタにより通過させる工程と、
    前記2度一致フィルタを通過した信号のエッジをエッジ検出回路により検出する工程と、
    前記エッジ検出回路により信号のエッジが検出されたときにCPUをウェイクアップさせる工程と
    を含むことを特徴とするウェイクアップ検出方法。
  6. マイコン端子を通じて外部から入力される信号を取り込む入力ポートと、該入力ポートから取り込んだ信号の状態に基づいて通常動作モードと低消費電力モードとを切り換えるCPUと、低消費電力モードでもサブクロックの発生を継続するサブクロック発生回路とを備えるマイクロコンピュータのウェイクアップ検出方法であって、
    サブクロック発生回路からのフィルタクロックに基づいてマイコン端子の信号値をサンプリングし、サンプリングされた信号値が2回連続して所定の閾値を超えた場合にマイコン端子からの信号を2度一致フィルタにより通過させる工程と、
    前記2度一致フィルタを通過した信号のエッジをエッジ検出回路により検出する工程と、
    前記エッジ検出回路により信号のエッジが検出されたときにCPUの動作モードが低消費電力モードであればCPUを通常動作モードにウェイクアップさせる工程と
    を含むことを特徴とするウェイクアップ検出方法。
  7. 前記2度一致フィルタが、マイコン端子に入力された信号を、フィルタクロックの半周期の間隔を空けて2回サンプリングすることを特徴とする請求項5または請求項6記載のウェイクアップ検出方法。
  8. 前記2度一致フィルタが、マイコン端子に入力された信号を、フィルタクロックの数周期の間隔を空けて2回サンプリングすることを特徴とする請求項5または請求項6記載のウェイクアップ検出方法。
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US9323313B2 (en) 2010-12-24 2016-04-26 Mitsubishi Electric Corporation Electronic control apparatus and onboard information equipment

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