JP2013154653A - 車載用通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通信バスからのウェイクアップ信号によって一度ウェイクアップに失敗するとその後何度ウェイクアップ信号を受信してもウェイクアップできないという課題を解決することを目的とする。
【解決手段】マイコンとトランシーバICとを備えた車載用通信装置において、トランシーバICは、通信バスから所定のウェイクアップ信号を受信したことに基づいて、RXポートからマイコンへの信号をHiからLoに立ち下げる作動を実行し、マイコンは、HiからLoへの立ち下がりエッジがトランシーバICのRXポートから入力されたことに基づいて、ウェイクアップし、トランシーバIC20は、当該ウェイクアップ信号を受信したことに基づいて当該立ち下がりエッジをRXポートからマイコンに入力した後、LoとHiを交互に繰り返す矩形波をRXポートからマイコンへ入力する。
【選択図】図2
【解決手段】マイコンとトランシーバICとを備えた車載用通信装置において、トランシーバICは、通信バスから所定のウェイクアップ信号を受信したことに基づいて、RXポートからマイコンへの信号をHiからLoに立ち下げる作動を実行し、マイコンは、HiからLoへの立ち下がりエッジがトランシーバICのRXポートから入力されたことに基づいて、ウェイクアップし、トランシーバIC20は、当該ウェイクアップ信号を受信したことに基づいて当該立ち下がりエッジをRXポートからマイコンに入力した後、LoとHiを交互に繰り返す矩形波をRXポートからマイコンへ入力する。
【選択図】図2
Description
本発明は、車載用通信装置に関するものである。
従来、LIN(Local Interconnect Network)プロトコルに従って作動する車載通信システムおよび当該車載通信システムを構成する車載用通信装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
この車載用通信装置は、通信バスから所定のウェイクアップ信号を受信すると低消費モード(スリープモード)からアクティブモードにウェイクアップする。この作動について、図3を用いて説明する。図3の時点t2において、車載用通信装置が通信バスからウェイクアップ信号を受信すると、車載通信システムの通信部のRXポートから車載通信システムの制御部に立ち下がりエッジが入力され、この立ち下がりエッジが入力されたことに基づいて制御部がウェイクアップする。
しかし、発明者の検討によれば、何らかの異常により、車載通信システムの通信部のRXポートから車載通信システムの制御部に立ち下がりエッジが入力されても、制御部がウェイクアップしない場合があり得る。
そのような場合には、ウェイクアップ信号をこの車載通信システムに再度送信したとしても、制御部はウェイクアップできない。この点について、図4を参照して説明する。
図4の時点t2において、車載用通信装置が通信バスからウェイクアップ信号を受信すると、車載通信システムの通信部のRXポートから車載通信システムの制御部に立ち下がりエッジが入力されるが、何らかの異常により制御部がウェイクアップしなかったとする。この場合、従来は、RXポートから制御部への信号は時点t2で立ち下がった後は変化しない。したがって、仮にこの後通信バスに新たなウェイクアップ信号が送信され、車載用通信装置がそれを受信したとしても、通信部はRXポートから制御部への信号を立ち下げることができない(既に立ち下がった状態で固着している)ので、制御部に立ち下がりエッジを入力できない。したがって、時点t2の後、何度ウェイクアップ信号を受けても、制御部はウェイクアップできない。これを回避するために、制御部は定期的にウェイクアップしてRXポートを定期ポーリング監視するようになっていた。このため、通信システム応答性低下、および、積極的な低消費動作を行うことができず、暗電流増加の一因となっている。
一度ウェイクアップに失敗するとその後何度ウェイクアップ信号を受信してもウェイクアップできないという課題は、上述の立ち下がりエッジを立ち上がりエッジに置き換えた車載用通信装置でも同じである。また、この課題は、LINプロトコルに従った車載用通信装置に限らず、通信バスからウェイクアップ信号を受信したときに、通信部の所定のポートから制御部に立ち下がりまたは立ち上がりのエッジを入力することで制御部をウェイクアップさせ、その後、当該ポートの値を維持する車載用通信装置ならば、どのような車載用通信装置においても起こり得る。
本発明は上記点に鑑み、通信バスからウェイクアップ信号を受信したときに、通信部の所定のポートから制御部に立ち下がりまたは立ち上がりのエッジを入力することで制御部をウェイクアップさせ、その後、当該ポートの値を維持する車載用通信装置が、通信バスからのウェイクアップ信号によって一度ウェイクアップに失敗するとその後何度ウェイクアップ信号を受信してもウェイクアップできないという課題を解決することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、制御部(10)と、前記制御部(10)と通信バス(3)の間の信号の授受を媒介する通信部(20)と、を備えた車載用通信装置であって、前記通信部(20)は、通信バス(3)から所定のウェイクアップ信号を受信したことに基づいて、所定のポート(RX)から前記制御部(10)への信号をHiからLoに立ち下げる作動と、前記所定のポート(RX)から前記制御部(10)への信号をLoからHiに立ち下げる作動とのうち、あらかじめ定められた一方の作動を実行し、前記制御部(10)は、HiからLoへの立ち下がりエッジおよびLoからHiへの立ち上がりエッジのうち、前記通信部(20)の前記一方の作動によって発生するエッジが前記通信部(20)の所定のポート(RX)から入力されたことに基づいて、ウェイクアップし、前記通信部(20)は、通信バスから所定のウェイクアップ信号を受信したことに基づいて、前記一方の作動を実行した後、LoとHiを交互に繰り返す矩形波を前記所定のポート(RX)から前記制御部(10)へ入力することを特徴とする車載用通信装置である。
このようになっていることで、通信部(20)が通信バス(3)から所定のウェイクアップ信号を受信して上記一方の作動を行い、それによって所定のポート(RX)からエッジを制御部(10)が受けたにも関わらず制御部(10)がウェイクアップできなかったとしても、後の矩形波によるエッジ(一方の作動によって発生するエッジと同じエッジ)の繰り返しによって、再度ウェイクアップする可能性が高くなる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載用通信装置において、前記通信部(20)は、通信バスから所定のウェイクアップ信号を受信したことに基づいて、前記一方の作動を実行した後、LoとHiを交互に繰り返す矩形波を前記所定のポート(RX)から前記制御部(10)へ入力し始め、前記制御部(10)がウェイクアップしたことを通知する所定の信号を受けたことに基づいて、前記所定のポート(RX)から前記制御部(10)への前記矩形波の入力を停止することを特徴とする。このようにすることで、制御部(10)がウェイクアップした後も無駄に矩形波を入力し続けることがなくなる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の車載通信装置が、LINのプロトコルに従っていることを特徴とする。上記のような課題は、LINのプロトコルに従った車載通信装置において典型的である。
なお、上記および特許請求の範囲における括弧内の符号は、特許請求の範囲に記載された用語と後述の実施形態に記載される当該用語を例示する具体物等との対応関係を示すものである。
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1に、本実施形態に係る車載通信システムの構成を示す。
この車載通信システムは、同じ車両に搭載される複数のノード1、2(それぞれ車載用通信装置の一例に相当する)およびこれらノード1、2間の通信を媒介するLINバス3(通信バスの一例に相当する)から構成されている。LINバス3を介したノード1、2間の通信は、周知のシリアル通信プロトコルであるLIN(Local Interconnect Network)プロトコルに従って行われる。
ノード1は、図1に示すように、マイコン10(制御部の一例に相当する)とトランシーバIC20(通信部の一例に相当する)とを備えている。マイコン10は、車内においてセンサ(例えば、ドア操作センサ、スロットル開度センサ、エンジン冷却水温センサ、車室内温度センサ)からの検出信号を取得する作動、アクチュエータ(例えば、ドアロック装置、エンジンの燃料噴射装置、空調用のエアミックスドアを駆動するモータ)を制御する作動、および他のノード(例えばノード2)に送信するためのデータを演算する作動(例えば、他のノードから受けたスロットル開度に基づいて、他のノードに送信するための燃料噴射量を算出する演算)のうち少なくともいずれか1つ(2つであっても3つであってもよい)を行うための装置である。トランシーバIC20は、マイコン10とLINバス3の間に介在し、マイコン10とLINバス3との間の信号の授受を媒介する。
また、トランシーバIC20は、LINバス3からウェイクアップ信号を受けたことに基づいて、RXポートからマイコン10にエッジを出力することで、マイコン10を低消費モード(スタンバイモード)からアクティブモードにウェイクアップさせる。さらに、本実施形態のトランシーバIC20は、RXポートからマイコン10にエッジを出力させた後も、マイコン10のウェイクアップが失敗している場合の対策として、RXポートからマイコン10に矩形波を出力することを特徴としている。
マイコン10は、通信コントローラ11および割り込みコントローラ12を有している。通信コントローラ11は、上記センシングおよび制御の両方またはいずれか一方を実行する部分であり、CPU、RAM、ROM等を有する。この通信コントローラ11は、トランシーバIC20を介してLINバス3上の他のノード2との通信も行う。例えば、通信コントローラ11は、センシングを行う場合は、センシングによって検出した物理量を示す信号をノード2に送信し、制御を行う場合は、その制御のために必要な物理量を示す信号をノード2から取得する。また、通信コントローラ11は、アクティブモードと低消費モードという2つのモードを少なくとも有している。アクティブモードでは、通常のセンシングまたは制御のための処理を所定の頻度で行い、低消費モードでは、当該処理を行わないか当該処理の頻度をアクティブモードより下げるが、その代わりに、アクティブモードよりも消費電力が低くなる。
通信コントローラ11がアクティブモードから低消費モードに遷移する作動は、LIN用の周知のマイコンと同じである。通信コントローラ11が低消費モードからアクティブモードに正常にウェイクアップする作動も、LIN用の周知のマイコンと同じである。
具体的には、通信コントローラ11が低消費モードのときに、トランシーバIC20のRXポートから割り込みコントローラ12にHiからLoへの立ち下がりエッジが入力されると、割り込みコントローラ12が通信コントローラ11をウェイクアップさせる。なお、通信コントローラ11のアクティブモードおよび低消費モードは、マイコン10のアクティブモードおよび低消費モードと同一である。
また、通信コントローラ11は、周知の通り、アクティブモードにおいては、トランシーバIC20のENポートに入力する信号をHiに維持し、低消費モードにおいては、トランシーバIC20のENポートに入力する信号をLoに維持する。
また、マイコン10には、トランシーバIC20のINHポートから信号が入力されるようになっている。
トランシーバIC20は、トランシーバ部21、レシーバ部22、ウェイクアップ検出回路23、およびモードコントローラ24を有している。
トランシーバ部21は、マイコン10からトランシーバIC20のTXポートに入力された送信用の信号を、LINのプロトコルに従ってLINバス3に送出する回路である。レシーバ部22は、他のノード2からLINバス3に送信された信号を受信してウェイクアップ検出回路23に入力する回路である。レシーバ部22からウェイクアップ検出回路23に入力されたこの信号は、トランシーバIC20のRXポートからマイコン10の通信コントローラ11および割り込みコントローラ12に入力される。
ウェイクアップ検出回路23は、上述のように、レシーバ部22から入力された信号をトランシーバIC20のRXポートからマイコン10の通信コントローラ11および割り込みコントローラ12に入力するようになっている。ただし、そのようになっているのは、トランシーバIC20がアクティブモードの時に限る。トランシーバIC20が低消費モードの場合は、ウェイクアップ検出回路23は、RXポートからマイコン10の通信コントローラ11および割り込みコントローラ12への入力信号をHiに維持するようになっている。
さらにウェイクアップ検出回路23は、レシーバ部22から所定のウェイクアップ信号を受信したことに基づいて、マイコン10を低消費モードからアクティブモードにウェイクアップさせるため、RXポートからマイコン10にエッジを出力する。このエッジは、本実施形態では、信号のHiからLoへの立ち下がりエッジである。
さらに、本実施形態のウェイクアップ検出回路23は、RXポートからマイコン10にエッジを出力した後も、マイコン10のウェイクアップが失敗している場合の対策として、RXポートからマイコン10に矩形波を出力することを特徴としている。
また、ウェイクアップ検出回路23は、レシーバ部22から所定のウェイクアップ信号を受信したことに基づいて、モードコントローラ24にエッジ等の信号を出力することにより、所定のウェイクアップ信号を受信したことを通知する。
モードコントローラ24は、トランシーバIC20の状態(アクティブモード、低消費モード等)を制御する。
具体的には、マイコン10のアクティブモード時に、トランシーバIC20のENポートにHiの信号が入力されることに基づいて、モードコントローラ24は、トランシーバ部21を上述のように作動させると共に、レシーバ部22のサンプリング周期を、第1の周期にさせる。
また、マイコン10の低消費モード時に、トランシーバIC20のENポートにLoの信号が入力されることに基づいて、モードコントローラ24は、トランシーバ部21の作動を停止させ、レシーバ部22のサンプリング周期を、第2の周期にさせる。この第2の周期は、第1の周期よりも長い。
したがって、マイコン10のアクティブモード時には、トランシーバIC20も、消費電力が比較的高いアクティブモードになっており、マイコン10の低消費モード時には、トランシーバIC20も、消費電力がアクティブモード時よりも低い低消費モードとなっている。
また、モードコントローラ24は、マイコン10がウェイクアップしてトランシーバIC20のENポートにLoからHiの立ち上がりエッジが入力されたことに基づいて、ウェイクアップ検出回路23に対して、エッジ等の信号を出力することにより、マイコン10がウェイクアップしたことを通知する。
以下、このような車載通信システムの作動について、図2のタイミング図を参照して説明する。まず、時点t1において、周知の作動によってノード1が低消費モードに入ったとする。このとき、周知の作動により、通信コントローラ11は、トランシーバIC20のENポートに入力される信号をHiからLoに立ち下げ、それに起因して、ウェイクアップ検出回路23が、INHポートからマイコン10に入力される信号をHiからLoに立ち下げる。ENポートに入力される信号がこのように立ち下がったことに基づいて、モードコントローラ24は、上述の通り、トランシーバ部21の作動を停止させ、レシーバ部22のサンプリング周期を、上記第2の周期とする。
このようにしてノード1が低消費モードに入った後、ノード2がLINバス3に対して所定のウェイクアップ信号を送信したとする。ウェイクアップ信号は、LINバス3において基準時間tbus以上に持続するLo信号である。ノード1では、レシーバ部22がトランシーバIC20のBUSポートを介して上記第2の周期でLINバス3上の信号をサンプリングしてウェイクアップ検出回路23に入力している。
そして、ウェイクアップ信号の直後にLINバス3の信号がHiに立ち上がった時点t2において、このBUSポートのウェイクアップ信号直後の立ち上がりに基づいて、ウェイクアップ検出回路23は、上述の通り、RXポートから通信コントローラ11および割り込みコントローラ12への信号をLoに立ち下げ、INHポートからマイコン10への信号をHiに立ち上げ、ウェイクアップ信号を受けた旨の情報(例えば立ち上がりエッジ)をウェイクアップ検出回路23に入力する。
通常ならば、マイコン10では、RXポートから割り込みコントローラ12にエッジ(本実施形態では立ち下がりエッジ)が入力されたことに基づいて、割り込みコントローラ12が通信コントローラ11をアクティブモードにウェイクアップさせる。
しかしここでは、RXポートから割り込みコントローラ12にエッジが入力され、かつ、INHポートからマイコン10への信号がHiに立ち上がったにもかかわらず、何らかの異常によって割り込みコントローラ12が通信コントローラ11をウェイクアップさせなかったとする。
本実施形態では、上述の通り、時刻t2においてRXポートからの信号を立ち上げた後も、ウェイクアップ検出回路23は、矩形波をRXポートから通信コントローラ11および割り込みコントローラ12に入力し始める。
ここで、矩形波は、本実施形態では、LoからHiへの立ち上がりエッジと、その後第1の所定の持続時間だけ持続するHiと、その後のHiからLoへの立ち下がりエッジと、その後第2の所定の持続時間だけ持続するLoとが、この順番に繰り返される信号である。第1の持続時間および第2の持続時間は、互いに同じであってもよいし異なっていてもよい。第1の所定の持続時間および第2の所定の持続時間は、いずれも割り込みコントローラ12のサンプリング周期よりも十分大きいものとする。
この矩形波の入力は、トランシーバIC20のENポートへの入力信号がHiになるまで繰り返される。したがって、割り込みコントローラ12では、上記異常が解消した時点t3において、割り込みコントローラ12が通信コントローラ11をウェイクアップさせる。これにより、通信コントローラ11がウェイクアップしてアクティブモードに入り、その後の時点t4において、トランシーバIC20のENポートへの入力をLoからHiに立ち上げる。このENポートへの入力信号の立ち上がりエッジを検出したモードコントローラ24は、通信コントローラ11がウェイクアップしたことを通知する通知信号(例えば立ち上がりエッジ)をウェイクアップ検出回路23に入力すると共にトランシーバ部21を上述のように作動させ、レシーバ部22のサンプリング周期を第2のサンプリング周期から第1のサンプリング周期に変化させる。これにより、ノード1全体がウェイクアップする。
また、上記の通知信号をモードコントローラ24から受けたウェイクアップ検出回路23は、その時点t4以降は、RXポートから通信コントローラ11、割り込みコントローラ12への矩形波の入力を停止する。
このように、本実施形態では、トランシーバIC20がLINバス3からウェイクアップ信号を受信したことに基づいて、ウェイクアップ検出回路23がRXポートからエッジを通信コントローラ11、割り込みコントローラ12に入力した後、ENポートの入力信号が立ち上がるまで、矩形波をRXポートから通信コントローラ11、割り込みコントローラ12に繰り返し入力する。このようになっていることで、RXポートからのエッジを割り込みコントローラ12が受けたにもかかわらず通信コントローラ11がウェイクアップできなかったとしても、後の矩形波のエッジの繰り返しによって、再度ウェイクアップする可能性が高くなる。
これに対し、従来の作動では、正常ならば、図3に示すように、時点t2までは本実施形態と同じ作動を行い、時点t2においてRXポートから割り込みコントローラ12に立ち下がりエッジが入力されたことに基づいて、割り込みコントローラ12が正常に通信コントローラ11をウェイクアップさせた場合は、通信コントローラ11がウェイクアップし、時点t5で通信コントローラ11からトランシーバIC20のENポートへの入力をLoからHiに立ち上げる。このENポートへの入力信号の立ち上がりエッジを検出したモードコントローラ24は、通信コントローラ11がウェイクアップしたことを通知する通知信号をウェイクアップ検出回路23に入力すると共にトランシーバ部21を上述のように作動させ、レシーバ部22のサンプリング周期を第2のサンプリング周期から第1のサンプリング周期に変化させる。これにより、ノード1全体がウェイクアップする。
しかし、従来の作動では、図4に示すように、時点t2までは本実施形態と同じ作動を行い、時点t2においてRXポートから割り込みコントローラ12に立ち下がりエッジが入力されても、何らかの異常により割り込みコントローラ12が正常に通信コントローラ11をウェイクアップさせなかったとする。
この場合、従来は、RXポートから通信コントローラ11、割り込みコントローラ12への信号は時点t2で立ち下がった後は変化せず、また、INHポートからマイコン10への信号も時点t2で立ち上がったまま変化しない。したがって、仮にこの後LINバス3に新たなウェイクアップ信号が送信され、ノード1がそれを受信したとしても、ウェイクアップ検出回路23はRXポートから通信コントローラ11、割り込みコントローラ12への信号を立ち下げることができない(既に立ち下がった状態で固着している)ので、割り込みコントローラ12に立ち下がりエッジを入力できない。また、同様に、INHポートからマイコン10に立ち上がりエッジを入力できない。したがって、時点t2の後、何度ウェイクアップ信号を受けても、マイコン10はウェイクアップできない。
なお、本実施形態では、図2の時点t2においてRXポートから割り込みコントローラ12にエッジが入力され、その結果、割り込みコントローラ12が通信コントローラ11を正常にウェイクアップさせた場合でも、通信コントローラ11からENポートに入力される信号がHiに立ち上がるまでは、ウェイクアップ検出回路23は、上記エッジの後、RXポートから通信コントローラ11および割り込みコントローラ12に矩形波し入力する。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る種々の形態を包含するものである。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る種々の形態を包含するものである。
(1)例えば、上記実施形態では、通信コントローラ11が低消費モードからアクティブモードに正常にウェイクアップする作動は、通信コントローラ11が低消費モードのときに、トランシーバIC20のRXポートから割り込みコントローラ12にHiからLoへの立ち下がりエッジが発生すると、割り込みコントローラ12が通信コントローラ11をウェイクアップさせるようになっているが、HiとLoを逆にして、通信コントローラ11が低消費モードのときに、トランシーバIC20のRXポートから割り込みコントローラ12にLoからHiへの立ち下がりエッジが発生すると、割り込みコントローラ12が通信コントローラ11をウェイクアップさせるようになっていてもよい。
この場合、トランシーバIC20が低消費モードの場合は、ウェイクアップ検出回路23は、RXポートからマイコン10の通信コントローラ11および割り込みコントローラ12への入力信号をHiではなくLoに維持するようになっている。
さらにウェイクアップ検出回路23は、レシーバ部22から所定のウェイクアップ信号を受信したことに基づいて、マイコン10を低消費モードからアクティブモードにウェイクアップさせるため、RXポートからマイコン10にエッジを出力する。このエッジは、上記実施形態では、信号のHiからLoへの立ち下がりエッジであったが、本例の場合は、信号のLoからHiへの立ち下がりエッジとする。
つまり、ウェイクアップ検出回路23は、レシーバ部22がLINバス3から所定のウェイクアップ信号を受信したことに基づいて、RXポートから通信コントローラ11、割り込みコントローラ12への信号をHiからLoに立ち下げる作動と、RXポートから通信コントローラ11、割り込みコントローラ12への信号をLoからHiに立ち下げる作動とのうち、あらかじめ定められた一方の作動を実行していればよい。
そして、通信コントローラ11は、HiからLoへの立ち下がりエッジおよびLoからHiへの立ち上がりエッジのうち、ウェイクアップ検出回路23の上記一方の作動によって発生するエッジがRXポートから入力されたことに基づいて、ウェイクアップするようになっていればよい。
またこの場合、矩形波は、HiからLoへの立ち下がりエッジと、その後第1の所定の持続時間だけ持続するLoと、その後のLoからHiへの立ち上がりエッジと、その後第2の所定の持続時間だけ持続するHiとが、この順番に繰り返される信号である。つまり、矩形波は、LoとHiがエッジを挟んで交互に繰り返される信号であればよい。
(2)また例えば、LINバス3には、2個のみならず3個以上ノードが接続されていてもよい。また、ノード2およびLINバス3上の他のノードも、上記実施形態のノード1と同じ機能を有していてもよい。例えば、ノード2およびLINバス3上の他のノードも、トランシーバICとマイコンを有しトランシーバIC20がウェイクアップ信号を受信したことに基づいてウェイクアップ検出回路23が割り込みコントローラ12にエッジを入力し、その後、矩形波を入力するようになっていてもよい。
(3)また、上記実施形態では、車載通信システムはLINプロトコルに従って作動しているが、必ずしもLINプロトコルに従って作動しておらずともよい。本発明では、トランシーバIC20は、通信バス3から所定のウェイクアップ信号を受信したことに基づいて、所定のポート(RX)からマイコン10への信号をHiからLoに立ち下げる作動と、所定のポート(RX)からマイコン10への信号をLoからHiに立ち下げる作動とのうち、あらかじめ定められた一方の作動を実行し、マイコン10は、HiからLoへの立ち下がりエッジおよびLoからHiへの立ち上がりエッジのうち、トランシーバIC20の上記一方の作動によって発生するエッジがトランシーバIC20の所定のポート(RX)から入力されたことに基づいて、ウェイクアップするようになっていればよい。
(4)また、上記実施形態において、マイコン10には、トランシーバIC20のINHポートから信号が入力されるようになっているが、この信号がLoからHiに立ち上がるとマイコン10がウェイクアップし、HiからLoに立ち下がるとマイコン10がアクティブモードから低消費モードに入るようになっていてもよい。INHポートのこのような使用方法は、従来から用いられている。この場合、マイコン10をウェイクアップする方法として、上記実施形態のようにRXポートからマイコン10にエッジを入力する方法と、INHポートからマイコン10に立ち上がりエッジを入力する方法の2つがあることになる。しかしながら、上記実施形態のような矩形波をマイコン10に入力するのは、RXポートからの方が望ましい。なぜなら、INHポートから矩形波を入力すると、マイコン10のモードがアクティブモードと低消費モードに交互に遷移してしまうおそれがあるからである。
1、2 ノード
3 LINバス
10 マイコン
11 通信コントローラ
12 割り込みコントローラ
20 トランシーバIC
21 トランシーバ部
22 レシーバ部
23 ウェイクアップ検出回路
24 モードコントローラ
3 LINバス
10 マイコン
11 通信コントローラ
12 割り込みコントローラ
20 トランシーバIC
21 トランシーバ部
22 レシーバ部
23 ウェイクアップ検出回路
24 モードコントローラ
Claims (3)
- 制御部(10)と、前記制御部(10)と通信バス(3)の間の信号の授受を媒介する通信部(20)と、を備えた車載用通信装置であって、
前記通信部(20)は、通信バス(3)から所定のウェイクアップ信号を受信したことに基づいて、所定のポート(RX)から前記制御部(10)への信号をHiからLoに立ち下げる作動と、前記所定のポート(RX)から前記制御部(10)への信号をLoからHiに立ち下げる作動とのうち、あらかじめ定められた一方の作動を実行し、
前記制御部(10)は、HiからLoへの立ち下がりエッジおよびLoからHiへの立ち上がりエッジのうち、前記通信部(20)の前記一方の作動によって発生するエッジが前記通信部(20)の所定のポート(RX)から入力されたことに基づいて、ウェイクアップし、
前記通信部(20)は、通信バスから所定のウェイクアップ信号を受信したことに基づいて、前記一方の作動を実行した後、LoとHiを交互に繰り返す矩形波を前記所定のポート(RX)から前記制御部(10)へ入力することを特徴とする車載用通信装置。 - 前記通信部(20)は、通信バスから所定のウェイクアップ信号を受信したことに基づいて、前記一方の作動を実行した後、LoとHiを交互に繰り返す矩形波を前記所定のポート(RX)から前記制御部(10)へ入力し始め、前記制御部(10)がウェイクアップしたことを通知する所定の信号を受けたことに基づいて、前記所定のポート(RX)から前記制御部(10)への前記矩形波の入力を停止することを特徴とする請求項1に記載の車載用通信装置。
- LINのプロトコルに従っていることを特徴とする請求項1または2に記載の車載通信装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101515546B1 (ko) * | 2014-05-23 | 2015-04-30 | 한국산업기술대학교산학협력단 | 에너지 효율을 향상시킨 차량용 전자 제어 장치 및 차량 네트워크 |
CN111309385A (zh) * | 2020-01-17 | 2020-06-19 | 高新兴物联科技有限公司 | 一种中断唤醒方法、装置、电子设备及可读存储介质 |
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2012
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