JP2006215444A - レンズ装置のレンズ枠取付構造とこれを用いた撮像装置及び光学装置 - Google Patents

レンズ装置のレンズ枠取付構造とこれを用いた撮像装置及び光学装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 物体側レンズを保持したレンズ枠をレンズ装置に簡単に、かつ省スペースに取り付ける。
【解決手段】 レンズ枠33は、物体側レンズ27a及び遮光板35を保持し、その背面が上部鏡筒26のプリズム保持枠34の前面の取付面64に当接される。第1板バネ68及び第2板バネ69は、金属薄板を略コ字形状に屈曲させて形成されており、プリズム保持枠34の側面上部と、プリズム保持枠34の側面下部とに配置されて、レンズ枠33の被挟持部33eとプリズム保持枠34の背面とを両端部で挟み込む。レンズ枠33は、光軸Sに直交する方向で移動可能な状態で、プリズム保持枠34の前面に仮取付けされる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、物体側レンズを保持したレンズ枠がレンズ鏡筒に取り付けられるレンズ装置のレンズ枠取付構造と、このレンズ装置を用いた撮像装置及び光学装置に関する。
撮影レンズで結像した被写体像をCCD等の固体撮像素子で撮像し、これによって得た撮像信号をデジタルの画像データに変換してメモリ等に記憶するデジタルカメラが普及している。このデジタルカメラの中には、撮影光路中にプリズムを組み込んで光路を屈曲させた屈曲光学系のレンズ装置を用いたものがある(例えば、特許文献1参照)。この屈曲光学系レンズ装置を用いたデジタルカメラによれば、ズームレンズやフォーカスレンズ等をカメラ前面から突出させることなく移動させることができるため、デジタルカメラの薄型化を図ることができる。
特許文献1記載のレンズ装置では、プリズムの前方に物体側レンズが配置されている。この物体側レンズは、レンズ枠に保持されてレンズ鏡筒に設けられたプリズム保持枠の前面に取り付けられている。レンズ装置の組み立て工程においては、物体側レンズがレンズ光軸に直交する方向で移動されて、プリズムや固体撮像素子に対する位置の調整、すなわち偏芯調整が行なわれる。そのため、物体側レンズのレンズ鏡筒への取り付けは、物体側レンズをレンズ光軸に直交する方向で移動可能なようにプリズム枠に仮取付けし、調整後に接着剤で本取付けするという手順が従来から用いられている。
従来の屈曲光学系レンズ装置では、物体側レンズの仮取付けにリング状の板バネが用いられている。このリング状の板バネは、物体側レンズとレンズ枠との間に組み込まれ、物体側レンズの外周部を押圧してプリズム保持枠の前面に物体側レンズを押し付ける。このリング状の板バネの付勢により、物体側レンズはレンズ光軸方向で適正な位置に保持され、かつ光軸に直交する方向で移動可能となる。
特開平09−211287号公報 特開平09−243895号公報
しかし、リング状の板バネによって物体側レンズを仮取付けする場合、物体側レンズのレンズ部の外周に、板バネによって押圧するための押圧代を設けなくてはならなかった。そのため、物体側レンズ及びレンズ装置が大型化し、デジタルカメラの小型化を阻害するという問題があった。
レンズの外周を大きくせずに一方向に付勢する手法として、レンズ枠の外周をコイルバネによって光軸方向に引っ張る手法が慣用されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、この付勢手法を屈曲光学系レンズ装置の物体側レンズに用いた場合、物体側レンズとプリズムとの間にコイルバネの組込スペースが必要となるため、屈曲光学系レンズ装置によるデジタルカメラの薄型化という効果が薄れてしまう。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、物体側レンズを大型化することなくレンズ装置に仮取付けし、レンズ装置が組み込まれる撮像装置及び光学装置の小型化を図る。
上記課題を解決するために、本発明のレンズ枠の取付構造は、物体側レンズと、この物体側レンズを保持するレンズ枠と、このレンズ枠が前面に取り付けられるレンズ鏡筒とを備えたレンズ装置において、物体側レンズを保持したレンズ枠の背面をレンズ鏡筒の前面に当接させ、レンズ枠の前面とレンズ鏡筒の背面とを断面が略コ字形状とされた板バネで挟み込むことにより、レンズ枠をレンズ鏡筒の前面に取り付けるようにしている。これによれば、物体側レンズを大きくすることなくレンズ鏡筒に簡単に仮取付することができるので、レンズ装置が大型化することはない。
また、レンズ枠を挟み込むために使用する板バネとしては、少なくとも2個用い、物体側レンズの光軸を中心として対角線上に配置するとよい。これによれば、できるだけ少ない個数の板バネで、レンズ枠を確実に仮取付することができるため、板バネの使用個数の省略によるコストダウンと、板バネの取り付けにかかる工数削減とを図ることができる。
また、レンズ装置が、光路内にプリズムが組み込まれた屈曲光学系である場合には、物体側レンズが保持されたレンズ枠をプリズム保持枠の前面に取り付け、このプリズム保持枠とレンズ枠とを板バネで挟み込むとよい。これによれば、屈曲光学系レンズ装置においても、物体側レンズを大きくすることなくレンズ鏡筒に仮取付けすることができる。
板バネを組み込む位置としては、プリズム保持枠の側面が好ましい。プリズム保持枠の側面は、他の部品が組み込まれないデッドスペースであるため、このデッドスペースを有効に利用するとともにレンズ装置の大型化を防ぐことができる。
また、レンズ装置が、プリズムの出射面に対面する位置に後方レンズ群を有している場合には、レンズ鏡筒の後方レンズ群が組み込まれている部分の側面にあるデッドスペースに板バネを組み込んでもよい。
また、プリズムの反射面に沿って設けられたプリズム保持枠の斜面に板バネを配置してもよい。このプリズム保持枠の斜面もデッドスペースとなるため、レンズ装置の大型化を防ぐことができる。
また、板バネのレンズ枠を挟み込む側の端部に、レンズ枠の前面に当接してレンズ鏡筒に押し付ける弾性片と、該レンズ鏡筒に設けられた係止片に係合する係合爪とを設けてもよい。これによれば、板バネによるレンズ枠の仮取付けがより確実に行なわれるようになる。
また、上述したレンズ枠の取付構造を用いたレンズ装置は、撮像装置及び光学装置に用いることができる。これにより、撮像装置や光学装置の小型化及びローコスト化に資することができる。
本発明によれば、物体側レンズが省スペース及びローコスト、かつ簡単にレンズ鏡筒に取り付けられる。また、この取付構造を用いたレンズ装置を撮像装置及び光学装置に用いれば、これらの機器の小型化及びローコスト化も図ることができる。
図1及び図2に本発明を実施したデジタルカメラの外観を示す。デジタルカメラ2の前面には、その中央上部にストロボ光を照射するストロボ発光部3が設けられ、その横には撮影開口4が設けられている。撮影開口4からはデジタルカメラ2の内部に配されたレンズ装置5のレンズが露呈される。上面には電源ボタン6とレリーズボタン7とを配している。レリーズボタン7を押圧操作することにより、1フレーム分の静止画の撮影が行われ、この撮影で得られる画像データがデジタルカメラに装着されたメモリカード8(図3参照)に記録される。
図2に示すように、デジタルカメラ2の背面には、LCD(液晶ディスプレイ)10、ズームタイプのレンズ装置5を望遠側、広角側にズーミング(変倍)させるズームボタン11、デジタルカメラ2の各種操作及び設定を行うカーソルボタン12を配してある。LCD10に表示されるメニューを見ながらカーソルボタン12を操作して指示を与えることで、撮影モードと再生モードの切替え、ストロボ発光のオン/オフなどの各種設定を行うことができる。
LCD10は、撮影モード下では、撮影中の被写体像を動画のスルー画像として表示し、ユーザはこのスルー画像を観察することで撮影範囲を知ることができる。また、再生モード下では、メモリカード8に記録されている画像を選択してLCD10に表示することができる。
上記デジタルカメラ2の電気的構成を図3に示す。CPU15は、レリーズボタン7,ズームボタン11,カーソルボタン12からの操作信号に基づいて、デジタルカメラ2の各部を制御する。CPU15は、ROM15a,RAM15bを内蔵している。ROM15aには、撮影シーケンスなど各種シーケンスのプログラムを格納してあり、このプログラムにしたがってCPU15は各部を制御する。RAM15bは、CPU15が各種シーケンスを制御する際の作業用メモリとして用いられる。
駆動回路17は、レンズ装置5に組み付けられたズームやピント調節用のモータ、シャッタ装置のアクチュエータ等をCPU15の制御下で駆動する。固体撮像素子であるCCDイメージセンサ18は、その受光面にレンズ装置5を透過した被写体光が入射し、その被写体像をアナログの撮影信号に変換して出力する。この例では、CCDイメージセンサ18を用いて撮影を行うが、イメージセンサとしては、これに限らず、例えばCMOS型のイメージセンサを用いてもよい。
信号処理部19は、撮影モード下では、撮影信号に対してノイズ除去、増幅,画像データへの変換処理を行ってから、ホワイトバランス、γ補正を行い、処理済みの画像データを順次にLCDドライバ21に送る。これにより、撮影中の被写体像がスルー画像としてLCD10に表示される。撮影モード下でレリーズボタン7が押圧操作されると、信号処理部19は、その直後の撮影で得られる1フレーム分の画像データをデータ圧縮した後にインタフェース回路22を介してメモリカード8に記録する。なお、記録媒体としては、メモリカードに限らず、各種のものを用いることができ、またデジタルカメラ2の内部メモリに画像データを記録してもよい。
再生モード下では、インタフェース回路22によってメモリカード8から画像データを読み出し、信号処理部19で各種処理を施してからLCDドライバ21に送る。これにより、メモリカード8に記録されている画像がLCD10に表示される。
信号処理部19には,画像データに基づいて被写体輝度の検出と、画像データのコントラストの検出とを行う回路を備えており、検出した被写体輝度とコントラストの情報をそれぞれCPU15に送る。CPU15は、信号処理部19からの被写体輝度情報に基づいてシャッタ速度,絞りを制御し、コントラスト情報に基づいてピント調節の制御を行う。
図4にレンズ装置5の外観を、また図5にレンズ装置5の断面を示す。レンズ装置5は、プリズムを用いてレンズ光軸Sを屈曲させた屈曲光学系となっている。この屈曲光学系を用いることによって、デジタルカメラ2の厚みを薄くしている。レンズ装置5は、上部ユニット23と、下部ユニット24と、上部ユニット23と下部ユニット24との間に組み付けられたシャッタユニット25とからなり、これらはネジ等によって一体化されている。
上部ユニット23は、上部鏡筒26と、この上部鏡筒26に組み付けられた第1レンズ群27〜第4レンズ群30,ズームモータ31、プリズム36等からなる。上部鏡筒26と下部ユニット24の下部鏡筒32は、ともに遮光性を有するプラスチックで形成されており、レンズ装置5の鏡筒を構成する。
第1レンズ群27は、1枚のレンズ27aから構成される。このレンズ27aは、最も物体側に近い位置に配置される物体側レンズであり、後述するようにレンズ枠33に保持された状態で、上部鏡筒26の上部に設けられたプリズム保持枠34の前面に取り付けられ、撮影開口4から外部に露呈される。第1レンズ群27の背面、この例では物体側レンズ27aの背面には、撮影と無関係な光を遮断するための遮光板35を配してある。なお、第1レンズ群27を1枚のレンズから構成しているが、複数枚のレンズで構成してもよい。また、第1レンズ群の複数枚のレンズの間に遮光板を配してもよい。
プリズム保持枠34には、光入射面36aと光出射面36bと反射面36cとを有するプリズム36を組み付けてあり、プリズム36は、光入射面36aが遮光板35を挟んで物体側レンズ27aを臨むように配されている。このプリズム36は、物体側レンズ27aから光入射面36aに入射する被写体光を反射面36cで反射して90度折り曲げて、光出射面36bから出射する。すなわち、このプリズム36によって、レンズ装置5の光路を90度屈曲させてある。
第2レンズ群28は、2枚のレンズ28a,28bからなり、レンズホルダ37に保持されて、プリズム36の光出射面36bの直下に固定してある。プリズム36の光軸後方に配置される後方レンズ群である第3レンズ群29は、3枚のレンズ29a〜29cから構成してあり、これらがレンズホルダ38によって保持されている。このレンズホルダ38は、ズームモータ31によって、レンズ装置5の光軸に沿って、すなわち上下に移動する。この第3レンズ群29の移動によって、ズーミングが行われる。第4レンズ群30は、1枚のレンズ30aから構成されている。このレンズ30aは、レンズホルダ39に保持されて上部鏡筒26の下部に固定されている。
下部ユニット24は、下部鏡筒32と、この下部鏡筒32に組み付けられた第5レンズ群41,ピント調節用モータ(図示省略)等からなる。第5レンズ群41は、3枚のレンズ41a〜41cから構成され、各レンズ41a〜41cをレンズホルダ42で保持している。このレンズホルダ42は、ピント調節用モータによって、レンズ装置5の光軸に沿って上下に移動する。この第5レンズ群41の移動によって、ピント調節が行われる。
下部鏡筒32の下部には、凹状の収納部45が設けられており、この収納部45内には固体撮像素子であるCCDイメージセンサ18が組み込まれ、金属薄板で形成された保持板46によってその下面が押さえられている。CCDイメージセンサ18の受光面18aには、上記のように構成される第1〜第5レンズ群27〜30,41によって被写体像が結像される。このCCDイメージセンサ18と第5レンズ群41の間には、モアレや擬色の発生を防止するための光学ローパスフィルタ(OLPF)47が配されている。CCDイメージセンサ18とOLPF47との間は、ゴム等の弾性を有する材質で形成されたパッキン48によって封止されている。
シャッタユニット25は、上部ユニット23と下部ユニット24の間に配されている。シャッタユニット25には、アクチュエータ51で駆動されるシャッタ装置53が内蔵されており、そのシャッタ装置53の絞り羽根を兼ねたシャッタ羽根が上部鏡筒26と下部鏡筒32の間の光路を開閉する。撮影モード下では、CPU15の制御の下でシャッタ装置53は、被写体輝度に応じた絞りとなるようにシャッタ羽根によって形成される開口径を調節し、レリーズボタン7の押圧操作に応答して静止画撮影を行うと、スメアの発生を防止するために、その直後に光路を閉じてCCDイメージセンサ18への光の入射を阻止する。
物体側レンズ27a,レンズ枠33,遮光板35の上部鏡筒26への取り付け状態を図6〜図8に示す。物体側レンズ27aはレンズ枠33内に組み込まれ、遮光板35はレンズ枠33の背面に取り付けられる。レンズ枠33は、上側鏡筒26のプリズム保持枠34の前面に取り付けられる。
レンズ枠33は、物体側レンズ27aが嵌合される円形の開口33aと、この開口33aの全周を取り囲むフランジ33bとを備えている。物体側レンズ27aは、例えば開口33aに後方から挿入され、接着剤によって固着される。レンズ枠33の四隅であって、開口33aの中央を中心とする対角線上には、背面側に突出された一対のピン33c,33dが設けられている。また別の対角線上には、レンズ枠33をプリズム保持枠34に取り付ける際に利用される一対の平面状の被挟持部33e,33fが設けられている。これらの被挟持部33e,33fは、フランジ33bに対してレンズ光軸Sの後方側に突出するように設けられている。
遮光板35は、遮光性を有する材質で形成された板状の部材であり、略円形のマスク部56と、このマスク部56の周囲に設けた突出片57a〜57dとからなる。マスク部56は、物体側レンズ27aの背面をほぼ覆う程度であってレンズ枠33の開口33aの内径よりも僅かに小さく、その中央に撮影に有効な光束だけを通す略矩形状の開口56aを形成している。このマスク部56により、撮影と無関係な光が物体側レンズ27aからプリズム36に入射することを阻止する。突出片57a〜57dは、開口56aの各コーナに対応する位置に設けてあり、開口56aの中心を挟むように設けられた一対の突出片57a,57cには、取付孔60a,60bをそれぞれ設けてある。
遮光板35は、各取付孔60a,60bに対応するピン33c,33dが挿通されることでレンズ枠33の背面に組み付けられる。各ピン33c,33dの外径は、取付孔60a,60bの内径と同じにしてあり、ピン33c,33dを取付孔60a,60bに嵌め込むことによって、レンズ枠33の中心、すなわちこれに保持された物体側レンズ27aの中心と、開口56aの中心とが一致するように、遮光板35が位置決めされる。遮光板35は、各取付孔60a,60bの位置に接着剤を滴下することでレンズ枠33に固定される。
プリズム保持枠34の前面は、プリズム36の光入射面36aを露呈させる開口63が設けられ、その周囲がレンズ枠33の取付面64となっている。取付面64は、プリズム36の光入射面36aよりも物体側の光軸と垂直な平面となっている。この取付面64にレンズ枠33の各ピン33c,33dが入り込む凹部65a,65bと、被挟持部33e,33fが挿入される凹部65c,65dが設けられている。また、プリズム保持枠34の両側面には、取付面64まで達する筋状の切欠65e,65fが形成されている。これらの切欠65e,65fは、レンズ枠33をプリズム保持枠34に固着する際に、接着剤の充填に利用される。
レンズ枠33は、各ピン33c,33dを凹部65a,65bに挿入し、突出片57a〜57dを取付面64とレンズ枠33のフランジ33bとの間に挟み込んだ状態でプリズム保持枠34の前面に組み付けられる。各凹部65a,65bの内径は、ピン33c,33dの径よりも大きくされているため、物体側レンズ24aの偏芯調整の際には、レンズ枠33を取付面65に沿って移動させることができる。
物体側レンズ27aと遮光板35とを保持したレンズ枠33は、断面が略コ字形状となるように屈曲された第1板バネ68,第2板バネ69によってプリズム保持枠34に仮取付けされる。図7のA−A断面を表す図9に示すように、第1板バネ68,第2板バネ69は、略長方形の金属薄板の両端を直角に屈曲させたもので、レンズ枠33の被挟持部33e,33fと、プリズム保持枠34の背面を両端で弾性をもって挟み込むことにより、レンズ枠33をプリズム保持枠34に仮取付けする。このように、レンズ枠33を簡単にプリズム保持枠34の仮取付けすることができるため、レンズ装置5の組立工数の削減にも資することができる。
第1板バネ68の先端側には、被挟持部33eに当接してプリズム保持枠34に押し付ける弾性片68aと、プリズム保持枠34の前面に形成された係止片72に係合する係合爪68bとが設けられている。また、第1板バネ68の後端部68cには、プリズム保持枠34の背面に設けられた係止ピン73が挿入される係止穴68dが形成されている。なお、第2板バネ69は、第1板バネ68と同構成とされているため、詳しい説明は省略する。これにより、不用意な振動や衝撃等によって、第1板バネ68及び第2板バネ69がプリズム保持枠34から外れてしまうことはないため、レンズ枠33の仮取付に対する信頼性が向上する。
上記第1板バネ68は、プリズム保持枠34の側面上部に配置されてレンズ枠33とプリズム保持枠34とを挟み込む。また、第2板バネ69は、上部鏡筒26において第3レンズ群29が組み込まれている部分の側面近傍(図5に2点鎖線で示す範囲W内)に配置されて、レンズ枠33とプリズム保持枠34とを挟み込む。これら板バネ68,69の組込位置は、レンズ装置5に他の部品が取り付けられないデッドスペースであるため、空いているスペースを有効に利用し、かつレンズ装置5の大型化を防止することができる。
レンズ枠33は、物体側レンズ27aの偏芯調整後に、自動機によってプリズム保持枠34に接着剤により固着される。このレンズ枠33の接着は、レンズ枠33をプリズム保持枠34に一時的に固着する仮接着と、レンズ枠33とプリズム保持枠34とを強固に固着する本接着とからなる。
図8〜10に示すように、仮接着では、レンズ枠33の前面側からレンズ枠33の被挟持部33e,33fとプリズム保持枠34との間に仮接着用接着剤80が流し込まれる。また、本接着では、図7のB−B断面を表す図11に示すように、レンズ枠33の側面に設けられた切欠65e,65fを利用して、レンズ枠33のフランジ33bとプリズム保持枠34との間に本接着用接着剤82が流し込まれる。
自動機による接着剤の充填作業では、接着剤を充填するノズルが充填位置に移動する際にレンズ枠33に当接することがある。このときに、偏芯調整の済んだレンズ枠33が動き、偏芯調整が狂ってしまう。そのため、本実施形態では、ノズルがあたっても影響の少ないレンズ枠33の前面側から接着剤80を充填して仮接着を行い、その後に強固な接着を得るために、レンズ枠33の側面に本接着を行なうようにしている。これにより、本接着時にノズルがレンズ枠33にぶつかっても、レンズ枠33が動いて偏芯調整が狂うことはない。
上記仮接着用接着剤80と本接着用接着剤82には、例えば、2液タイプの接着剤とUV接着剤とが使用される。2液タイプの接着剤は、硬化剤が充填されなければ接着が開始されず、UV接着剤は紫外線が照射されなければ接着が開始されない。そのため、接着剤の充填中にレンズ枠33の位置がずれてしまった場合でも、接着剤の硬化を開始させる前に再度偏芯調整を行なうことができるため、接着ミスによる製品不良を減らすことができる。
次に、上記構成の作用について説明する。物体側レンズ27aがレンズ枠33の背後より開口33aに挿入され、この後に物体側レンズ27aとレンズ枠33とが接着固定される。続いて、レンズ枠33の背面側に設けたピン33c,33dを遮光板35の各取付孔60a,60bに挿通して、遮光板35をレンズ枠33の背面に取り付ける。これにより、レンズ枠33,物体側レンズ27aの各中心と、遮光板35の開口56aの中心が一致するように遮光板35が組み付けられる。この後に、ピン33c,33dと取付孔60a,60bの部分に接着剤が滴下されて、遮光板35がレンズ枠33に固定される。
上記のように物体側レンズ27aと遮光板35とが組み付けられたレンズ枠33は、プリズム36やその他レンズ等の各種部品が組み付けられた上部ユニット23に取り付けられる。この取り付けの際には、レンズ枠33のピン33c,33dが取付面64に設けた各凹部65a,65bに挿入される。これにより、遮光板35の各突出片57a〜57dが取付面64とレンズ枠33のフランジ33bとにそれぞれ密着した状態で、レンズ枠33が組み付けられる。レンズ枠33を組み付けた後には、第1板バネ68,第2板バネ69がレンズ枠33の各被挟持部33e,33fとプリズム保持枠34の背面とにかけられ、レンズ枠33が仮取付けされる。
例えば、上部ユニット23には、レンズ枠33の取り付け前に、各種部品が組み付けられて完成した下部ユニット24,シャッタユニット25が組み付けられており、レンズ枠33が仮固定された状態でレンズ装置5の組み立てがほぼ完了した状態となる。
レンズ枠33を仮固定した後、レンズ装置5は、偏芯調整工程に送られる。そして、偏芯調整工程では、調整対象となるレンズ装置5を通して、例えば所定のテストチャートをCCDイメージセンサ18で撮影し、その撮影中の画像された観察しながら物体側レンズ27aの光軸と直交する面上でレンズ枠33を移動させることで物体側レンズ27aを移動して、最良の画像が得られる位置を決定する。
最良の画像が得られるレンズ枠33の位置決定後、レンズ枠33の仮接着が行なわれる。所定の位置に接着剤を自動充填する充填機は、仮接着用のノズルを前面側からレンズ枠33の近傍まで移動させ、プリズム保持枠34の取付面64に設けられた凹部65c,65d内に、仮接着用接着剤80の本剤を充填する。この本剤の充填時にレンズ枠33のズレが発生しなかった場合には硬化剤が充填され、接着剤80が硬化される。
次に、充填機は、本接着用のノズルをレンズ装置5の側方からプリズム保持枠34の近傍まで移動させ、切欠65e,65fを利用して本接着用接着剤82をフランジ33bとプリズム保持枠34との間に充填する。この充填時にレンズ枠33のズレが発生しなかった場合には、充填部分に紫外線が照射され、接着剤82が硬化される。
以上のようにして、レンズ装置5が完成する。完成したレンズ装置5は、デジタルカメラ2の製造工程に送られ、デジタルカメラ2の内部に組み付けられる。そして、物体側レンズ27aが撮影開口4から露呈される。レンズ装置5は、レンズ枠33の取付に大きなスペースを必要としないため、小型であり、デジタルカメラ2の薄型化に寄与することができる。
なお、上記実施形態では、第1板バネ68をプリズム保持枠34の側面上部に配置したが、図12に示すように、プリズムの反射面に沿って設けられたプリズム保持枠85の斜面86の上に板バネ88を配置し、レンズ枠89とプリズム保持枠85とを板バネ88の両端で挟み込んで、レンズ枠89をプリズム保持枠85に取り付けてもよい。この斜面86の上も他の部品が取り付けられないデッドスペースであるため、プリズム保持枠85の側面下部に配置された第2板バネ90とともに、スペースを有効利用し、かつレンズ装置の大型化を防ぐことができる。
上記実施形態では、プリズムを用いてレンズ装置の光路を屈曲させているが、他の部材、例えばミラーを用いて光路を屈曲してもよい。また、光路を屈曲した屈曲光学系でなくても本発明を利用することができる。また、本実施形態ではデジタルカメラへ適用した場合について説明したが、本発明は、デジタルカメラへの適用に限定されるものではなく、銀塩フイルムを使用するカメラや、プロジェクタ等の各種光学装置のレンズ装置にも適用することができる。
本発明を実施したデジタルカメラを正面側から見た外観形状を示す斜視図である。 デジタルカメラを背面側から見た外観形状を示す斜視図である。 デジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。 レンズ装置の外観形状を示す正面側斜視図である。 レンズ装置の光路を示す断面図である。 上部鏡筒への物体側レンズの取付構造を示す分解斜視図である。 物体側レンズの取付状態を示す上部ユニットの正面図である。 上部ユニットの背面側斜視図である。 物体側レンズの取付構造を示す断面図である。 レンズ枠の接着位置を示す上部鏡筒の正面側斜視図である。 本接着によるレンズ枠の固着状態を示す断面図である。 プリズム保持枠の斜面上に板バネを配置した状態を示す上部ユニットの背面側斜視図である。
符号の説明
2 デジタルカメラ
5 レンズ装置
18 CCDイメージセンサ
23 上部ユニット
24 下部ユニット
24a 物体側レンズ
26 上部鏡筒
32 下部鏡筒
33 レンズ枠
33e,33f 被挟持部
34 プリズム保持枠
36 プリズム
68 第1板バネ
68a 弾性片
68b 係合爪
69 第2板バネ
72 係止片

Claims (9)

  1. 物体側レンズと、この物体側レンズを保持するレンズ枠と、このレンズ枠が前面に取り付けられるレンズ鏡筒とを備えたレンズ装置に用いられ、該レンズ枠をレンズ鏡筒に取り付ける取付構造において、
    前記レンズ枠の背面をレンズ鏡筒の前面に当接させ、該レンズ枠の前面とレンズ鏡筒の背面とを断面が略コ字形状とされた板バネで挟み込むことを特徴とするレンズ装置のレンズ枠取付構造。
  2. 前記板バネは、少なくとも2個用いられ、前記物体側レンズの光軸を中心として対角線上に配置されることを特徴とする請求項1記載のレンズ装置のレンズ枠取付構造。
  3. 前記レンズ装置は、物体側レンズから光が入射される入射面と、この入射された光を反射する反射面と、光を出射する出射面とを備えたプリズムが光路内に組み込まれた屈曲光学系であって、前記レンズ鏡筒はプリズムを保持するプリズム保持枠を備えており、前記レンズ枠は、前記板バネによってプリズム保持枠とともに挟み込まれることによりプリズム保持枠の前面に取り付けられて、該入射面に物体側レンズを対面させることを特徴とする請求項1または2記載のレンズ装置のレンズ枠取付構造。
  4. 前記板バネは、プリズム保持枠の側面に配置されてレンズ枠の前面とプリズム保持枠の背面とを挟み込むことを特徴とする請求項3記載のレンズ装置のレンズ枠取付構造。
  5. 前記レンズ装置は、プリズムの出射面に対面する位置に後方レンズ群を有し、前記板バネは、前記レンズ鏡筒の該後方レンズ群が組み込まれている部分の側面に配置されてレンズ枠の前面とプリズム保持枠の背面とを挟み込むことを特徴とする請求項3記載のレンズ装置のレンズ枠取付構造。
  6. 前記板バネは、プリズムの反射面に沿って設けられたプリズム保持枠の斜面に配置され、レンズ枠の前面とプリズム保持枠の背面とを挟み込むことを特徴とする請求項3記載のレンズ装置のレンズ枠取付構造。
  7. 前記板バネは、レンズ枠を挟み込む側の端部に、該レンズ枠の前面に当接してレンズ鏡筒に押し付ける弾性片と、該レンズ鏡筒に設けられた係止片に係合する係合爪とが設けられていることを特徴とする請求項1ないし6いずれか記載のレンズ装置のレンズ枠取付構造。
  8. 請求項1ないし7いずれか記載のレンズ装置と、このレンズ装置からの被写体光を受光して撮影信号を出力するイメージセンサとを備えたことを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項1ないし7いずれか記載のレンズ装置を備えたことを特徴とする光学装置。
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