JP2006213194A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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範好 渡邉
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Abstract

【課題】専用のリムを不要にし、かつ通常走行時の乗り心地性及びリム組作業性を悪化させることなく、ランフラット耐久性を確保することが可能な空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド部1のカーカス層4の内周側に、ランフラット走行時にリムRに当接してトレッド部1を支持可能な、ゴムまたは樹脂からなる凸状部8がタイヤ周方向に延設されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、専用のリムを不要にし、かつ通常走行時の乗り心地性及びリム組作業性を悪化させることなく、ランフラット走行を可能にした空気入りタイヤに関する。
従来、タイヤがパンクしたランフラット時の緊急走行を可能にする技術が市場の要請から種々提案されている。例えば、タイヤ空洞部内に中子を挿入し、パンクした際に該中子によりトレッド部を支持することによりランフラット走行を可能にした技術がある(例えば、特許文献1,2参照)。しかし、これら中子式のものは、中子を装着するのに手間がかかり、リム組時における作業性が悪いという問題があった。また、専用のリムを必要とする中子式のものもあり、一般に使用されている市販のリムが使用できない問題がある。
他方、サイドウォール部に断面三日月状の補強層を配置し、該補強層によりランフラット走行を可能にした空気入りタイヤが知られている(例えば、特許文献3参照)。中子を使用しないので、リム組時の作業性を改善できる利点がある反面、このようにサイドウォール部に補強層を設けると、サイドウォール部の剛性が大幅に増加するため、通常走行時の乗り心地が悪化するという問題があった。
特開2001−239814号公報 特開平10−297226号公報 特表2003−516894号公報
本発明の目的は、専用のリムを不要にし、かつ通常走行時の乗り心地性及びリム組作業性を悪化させることなく、ランフラット耐久性を確保することが可能な空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成する本発明の空気入りタイヤは、トレッド部のカーカス層内周側に、ランフラット走行時にリムに当接してトレッド部を支持可能な、ゴムまたは樹脂からなる凸状部をタイヤ周方向に延設したことを特徴とする。
上述した本発明によれば、ランフラット走行時に凸状部がリムに当接してトレッド部を支持するため、タイヤが完全に押し潰されることがなく、ランフラット走行が可能になる。従って、ランフラット走行にタイヤが耐えることができ、ランフラット耐久性を確保することができる。
サイドウォール部には従来のような断面三日月状の補強層を配置する必要がないので、サイドウォール部の剛性増加を回避し、通常走行時の乗り心地の悪化を防ぐことができる一方、ランフラット走行用の中子が不要であるため、専用のリムを不要にし、かつリム組作業性が阻害されることがない。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示し、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部、CLはタイヤセンターラインである。
左右のビード部3間にはカーカス層4が装架され、その両端部がビード部3に埋設されたビ−ドコア5の周りにタイヤ内側から外側に折り返されている。トレッド部1のカーカス層4の外周側にはベルト層6が配置されている。
トレッド部1のカーカス層4の内周側に位置するタイヤ内面7には、ランフラット走行時にリムRに当接してトレッド部1を支持可能な、ゴムまたは樹脂からなる凸状部8がタイヤ周方向に沿って環状に延設されている。
凸状部8をカーカス層4の内周側に代えて外周側に配置する、即ち、ベルト層6とカーカス層4との間に配置して、カーカス層4と共にタイヤ径方向内側に凸状部8を突出させると、カーカス層4のラインが大きく蛇行した状態になるので、通常走行時の操縦安定性が低下する。従って、凸状部8はカーカス層4の内周側に配置する必要がある。
凸状部8に使用するゴムとしては、従来公知のゴムであれば特に限定されず、例えば、天然ゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴムなどを挙げることができる。また、発泡ゴムであってもよい。
凸状部8に使用する樹脂としては、熱可塑性樹脂であっても熱硬化性樹脂であってもよい。熱可塑性樹脂としては、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレンなどを挙げることができ、また熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などを例示することができる。樹脂は単独で使用してもよいが、強化繊維を含有する繊維強化樹脂であってもよい。
凸状部8は、図1に示す例では、断面半円状に形成されているが、図2に示すように、断面楕円形状に突出する形状であってもよく、ランフラット走行時にトレッド部1を支持可能であればいずれの形状であってもよい。好ましくは、図3に示すように、ランフラット走行時に当接するリムRのウェル部R1の断面形状に実質的に一致させた形状にするのがよく、これによりランフラット走行時に凸状部8がウェル部R1に嵌まり込むため、操舵時にタイヤ軸方向に対する動きが規制され、ランフラット走行時の操縦安定性を高めることができる。
凸状部8は、その突端側に1つの凸部8aを有する構成に限定されず、図4に示すように2つの凸部8a、あるいはそれ以上の凸部を有する構成であってもよい。
また、図示する例では、凸状部8は、いずれも中実構造に形成されているが、中空状であってもよい。中空状に形成する場合、その中空部に後からエアを注入できる構成にしてもよい。
凸状部8は、未加硫タイヤ成形時にタイヤ内面に成形し、加硫により一体成形するのが好ましいが、加硫後のタイヤの内面に接着剤により貼り付けるようにしてもよい。
上述した本発明によれば、タイヤがパンクしてランフラット走行状態になると、凸状部8がリムRに当接してトレッド部1を支持し、ランフラット走行が可能になる。従って、ランフラット走行にタイヤが耐えることができ、タイヤのランフラット走行時の耐久性を確保することができる。
サイドウォール部2には、従来の断面三日月状の補強層を設ける必要がないので、通常走行時の乗り心地を低下させることがなく、またランフラット走行用の中子を装着する必要もないので、専用のリムを不要にし、かつリム組作業性の悪化を回避することができる。
また、凸状部8が位置する部分に釘などが刺さった際には、タイヤの空洞部内まで貫通する可能性が低くなるため、パンクの防止機能も発揮することができる。
本発明において、凸状部8の高さh(タイヤ内面6のタイヤセンターラインCL上の位置Pと、突端Sとの間のタイヤ径方向長さ)としては、タイヤ断面高さSHの30〜80%の長さを有するようにするのがよい。凸状部8の高さhがタイヤ断面高さSHの30%未満であると、ランフラット走行時にタイヤが潰れ過ぎて、ランフラット耐久性の確保ができない場合が生じる。逆に凸状部8の高さhがタイヤ断面高さSHの80%を超えると、通常走行時に荷重がかかった場合に、凸状部8とリムRとが干渉し、操縦安定性に悪影響を与える畏れがある。
凸状部8の幅W(タイヤ軸に平行に測定した長さ)としては、トレッド接地幅TWの20%以上にするのがよい。凸状部8の幅Wがトレッド接地幅TWの20%未満であると、ランフラット走行時に荷重を支えられず、ランフラット耐久性の確保ができない場合があるので好ましくない。上限値としては、取り付けることができる範囲であれば特に限定されないが、重量の点からトレッド接地幅TWの100%以下にするのがよい。好ましくは、ランフラット走行時にリムRに接触する幅が、ビード部3間の距離に一致するようにするのがよく、これによりランフラット走行時にビード部3がリムRから外れるのを防止することができる。
なお、ここで言うトレッド接地幅TWは、乗用車用空気入りタイヤの場合は、JATMA(2004年)の規定において、標準リムにタイヤを装着し、空気圧を180kPa、最大負荷能力に対応する荷重の88%荷重を加えた条件下で測定したトレッド接地幅である。
本発明は、特に乗用車用空気入りタイヤに好ましく用いることができるが、それに限定されない。
タイヤサイズを245/40ZR18で共通にし、凸状部をカーカス層内周側のタイヤ内面に設けた図1に示す構成の本発明タイヤと、本発明タイヤにおいて凸状部がない従来タイヤ1、従来タイヤ1においてサイドウォール部に断面三日月状の補強層を設けた従来タイヤ2、及び本発明タイヤにおいて凸状部をカーカス層とベルト層の間に配置し、カーカス層と共に凸状部をタイヤ径方向内側に突出させた比較タイヤをそれぞれ作製した。
本発明タイヤ及び比較タイヤにおいて、凸状部の高さはタイヤ断面高さの60%、幅はトレッド接地幅の60%で共通である。
これら各試験タイヤを標準リムに装着し、以下に示す試験方法によりランフラット耐久性、乗り心地性、操縦安定性の評価試験を行ったところ、表1に示す結果を得た。
ランフラット耐久性
各試験タイヤを空気圧0kPaにして、排気量3000ccの乗用車の前輪右側に取り付け、他のタイヤは230kPaにして、時速90km/hで周回路を試験タイヤが破損するまで走行したときの距離を測定し、その評価結果を従来タイヤ2を100とする指数値で示した。この値が大きいほど、ランフラット耐久性が優れている。
乗り心地性
各試験タイヤを空気圧230kPaにして排気量3000ccの乗用車に取り付け、テストコースにおいてテストドライバーによるフィーリング試験を実施し、その評価結果を従来タイヤ1を100とする指数値で示した。この値が大きいほど、乗り心地性が優れている。
操縦安定性
各試験タイヤを空気圧230kPaにして排気量3000ccの乗用車に取り付け、テストコースにおいてテストドライバーによるフィーリング試験を実施し、その評価結果を従来タイヤ1を100とする指数値で示した。この値が大きいほど、操縦安定性が優れている。
Figure 2006213194
表1から、本発明タイヤは、通常走行の乗り心地性を悪化させることなく、ランフラット耐久性を確保できることがわかる。また、操縦安定性の低下を回避できることもわかる。
本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示すタイヤ子午線断面図である。 本発明の空気入りタイヤの他の実施形態を示すタイヤ子午線断面図である。 本発明の空気入りタイヤの更に他の実施形態を示すタイヤ子午線断面図である。 本発明の空気入りタイヤの更に他の実施形態を示すタイヤ子午線断面図である。
符号の説明
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
6 ベルト層
8 凸状部
R リム
R1 ウェル部
SH タイヤ断面高さ
TW トレッド接地幅
W 凸状部の幅
h 凸状部の高さ

Claims (4)

  1. トレッド部のカーカス層内周側に、ランフラット走行時にリムに当接してトレッド部を支持可能な、ゴムまたは樹脂からなる凸状部をタイヤ周方向に延設した空気入りタイヤ。
  2. 前記凸状部の高さが、タイヤ断面高さの30〜80%の長さを有する請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記凸状部の幅が、トレッド接地幅の20%以上である請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記凸状部の断面形状を、ランフラット走行時に当接するリムのウェル部の断面形状に実質的に一致させた請求項1,2または3に記載の空気入りタイヤ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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