JP2006212985A - 印刷の色調制御用注目画素領域設定方法及び装置並びに印刷機の絵柄色調制御方法及び装置 - Google Patents

印刷の色調制御用注目画素領域設定方法及び装置並びに印刷機の絵柄色調制御方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 印刷絵柄中の特定の画素領域に注目して印刷の色調をフィードバック制御する技術に関し、色調制御のための注目個所を適切にしかも短時間で効率よく設定できるようにする。
【解決手段】 製版データ及び印刷用ジョブチケットデータの作成時に、ジョブチケットデータに製版データに対応した注目画素領域に関する情報を書き込む注目画素領域情報書き込みステップと、製版データ及びジョブチケットデータに基づいて印刷を実施するに当たって、書き込まれた注目画素領域に関する情報に基づいて印刷絵柄中に注目画素領域を設定する注目画素領域設定ステップとを備えるようにする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、IRGB濃度計を用い、特定の画素領域に着目して色調を制御する印刷機の絵柄色調制御方法及び装置に関するものである。
印刷機の絵柄の色調を制御する技術として、種々の技術が提案されている。
例えば、特許文献1及び特許文献2にて提案された技術では、次のような手順で色調制御を行なう。
まず、各色の印刷ユニットで印刷された絵柄の分光反射率を分光計にて測定する。そして、インキキーのキーゾーン毎に分光反射率(キーゾーン全体の平均分光反射率)を演算し、さらに各キーゾーンの分光反射率を国際照明委員会が提唱する色座標値(L*a*b*)に変換する。各色のインキ供給量を調整して試印刷を行い、所望の色調を有する印刷シート(以下、OKシートという)が得られたら、OKシートの各キーゾーンの色座標値を目標色座標値に設定する。次に、本印刷を開始してキーゾーン毎にOKシートと印刷シート(以下、本印刷で得られた印刷シートを本刷りシートという)との色座標値の差(色差)を算出し、色差に対する各印刷ユニットのインキキー開度の増減量を計算して、色差がゼロになるように各印刷ユニットの各インキキーの開度をオンライン制御によって調整する。
しかしながら、特許文献1,2に開示された技術では、計測手段として分光計を用いており、分光計はコストが高く、さらに、分光計は新聞用輪転機のように計測対象(この場合は印刷シート)が極めて高速で移動する場合には処理能力上追従することができない。また、上記方法では、OKシートが印刷されてから色調制御が開始されることになるため、立ち上がりからOKシートが印刷されるまでの間に多くの損紙が発生してしまう。また、上記方法では、インキキーのキーゾーン内の絵柄をキーゾーン全体で平均化してその平均分光反射率に基づいて色調制御を行なうため、キーゾーン内の絵柄の画線率が低い場合には、分光計の計測誤差が大きくなり、制御が不安定になりやすい。さらに、客先からの注文には、絵柄中の特定の注目点について特に厳しい色調管理を要求される場合があるが、このように特定の注目点について色調制御したい場合には、基準となる画像データとして上流の製版工程からCIP3〔CIP3(Cooperation for Integration of Prepress, Press, Postpress)規格のPPF(Print Production Format)データ〕等のデータをもらわなければならない。
そこで、特許文献3には、これらの課題を解決すべく、次のような手順で色調制御を行なう技術が提案されている。
まず、印刷絵柄をインキ供給装置のインキ供給単位幅で分割したときのインキ供給単位幅毎の目標混色網濃度を設定する。なお、インキ供給装置のインキ供給単位幅とは、インキ供給装置がインキキー装置である場合には各インキキーのキー幅(キーゾーン)のことであり、インキ供給装置がデジタルポンプ装置である場合には各デジタルポンプのポンプ幅のことである。なお、目標混色網濃度の設定方法については、後述する。
印刷を開始して本刷りシートが得られると、IRGB濃度計を用いて本刷りシートのインキ供給単位幅毎の実混色網濃度を計測する。そして、予め設定した各インキ色の網点面積率と混色網濃度との対応関係に基づき、実混色網濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求める。実網点面積率を実混色網濃度から求める方法としては、各インキ色の網点面積率と混色網濃度との関係を記憶したデータベース、例えば、ISO/TC130国内委員会が制定した新聞印刷JapanColor基準の印刷物を印刷し、IRGB濃度計で実測したデータベースを用いてもよく、より簡単には、そのデータベースを利用して公知のノイゲバウアーの式で近似した値を利用することもできる。また、上記の網点面積率と混色網濃度との対応関係に基づき、目標混色網濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率も求めておく。目標網点面積率については、実網点面積率のように毎回求める必要はなく、目標混色網濃度が変わらない限りは一度求めておけばよい。例えば、目標混色網濃度を設定した時点で目標網点面積率も求めておいてもよい。
次に、予め設定した網点面積率と単色網濃度との対応関係に基づき、実網点面積率に対応する実単色網濃度を求める。実単色網濃度を実網点面積率から求める方法としては、単色網濃度と網点面積率との関係を表すマップやテーブルを用意しておき、これらのマップやテーブルに実網点面積率を当てはめてもよく、より簡単には、公知のユールニールセンの式を用いて前記関係を近似して、それを利用して求めてもよい。また、上記の網点面積率と単色網濃度との対応関係に基づき、目標網点面積率に対応する目標単色網濃度も求めておく。目標単色網濃度については、実単色網濃度のように毎回求める必要はなく、目標網点面積率が変わらない限りは一度求めておけばよい。例えば、目標網点面積率を設定した時点で目標単色網濃度も求めておいてもよい。
次に、予め設定した網点面積率と単色網濃度とベタ濃度との対応関係に基づき、目標網点面積率のもとでの目標単色網濃度と実単色網濃度との偏差に対応するベタ濃度偏差を求める。ベタ濃度偏差を求める方法としては、上記体対応関係を表すマップやテーブルを用意しておき、これらのマップやテーブルに目標網点面積率,目標単色網濃度及び実単色網濃度を当てはめてもよく、より簡単には、公知のユールニールセンの式を用いて前記関係を近似して、それを利用して求めてもよい。そして、求めたベタ濃度偏差に基づきインキ供給単位幅毎にインキ供給量を調整し、各色のインキの供給量をインキ供給単位幅毎に制御する。ベタ濃度偏差に基づくインキ供給量の調整量は、簡単には、公知のAPI(オートプリセットインキング)関数を用いて求めることができる。
このような絵柄色調制御方法によれば、分光計ではなくIRGB濃度計を用いて色調制御を行なうことができるので、計測手段にかかるコストが低減できるとともに新聞輪転機のような高速印刷機にも十分に対応することが可能となる。
また、外部(例えば、印刷依頼元等)から印刷対象絵柄のkcmy網点面積率データ(例えば、製版用の画像データ等)を取得できる場合の目標混色網濃度の設定手法として、以下の点が提案されている。
まず、取得した画像データ(kcmy網点面積率データ)に対し、印刷対象絵柄を構成する画素の中からインキ供給単位幅毎に各インキ色に対応する注目画素(注目画素とは、一画素でもよく、連続する一塊の複数画素でもよい)をそれぞれ設定し、予め設定した網点面積率と混色網濃度との対応関係に基づき注目画素の網点面積率を混色網濃度に変換する。そして、注目画素の混色網濃度を目標混色網濃度として設定するとともに、設定した注目画素の実混色網濃度を計測する。
これによれば、JapanColorのデータベースを利用するなど画素単位で発色を推定できるのでOKシートが印刷されるのを待つまでもなく、印刷開始直後から絵柄の特定の注目点(注目画素)について色調制御を行なうことができる。なお、kcmy網点面積率データとしては、印刷対象絵柄のビットマップデータ(例えば、1bit−Tiff製版用データ)でもよく、ビットマップデータをCIP3データ相当の低解像度データに変換したものを用いてもよい。
なお、注目点の設定方法として、ビットマップデータを用いてタッチパネル等の表示装置上に印刷絵柄の画像を表示して、オペレータが任意に注目点を指定する方法や、インキ色毎に最も濃度感度の高い画素、或いは、インキ色毎に各画素の網点面積率に対して最も自己相関が大きい画素を演算して自動抽出し、注目画素として設定する方法が提案されている。また、注目画素の具体的な設定方法としては、自己相関感度Hを導入し、この自己相関感度Hが最も大きい画素を最も自己相関が大きい画素とし、この画素を注目画素として設定するようにしている。例えば、シアンの自己相関感度Hcは、各画素面積率データ(c,m,y,k)を用いて、“Hc=c2/(c+m+y+k)”で表すことができ、この自己相関感度Hcの値が最も高い画素がシアンの注目点となる。
このように、インキ色毎に各画素の網点面積率に対して最も自己相関が大きい画素を演算して抽出し、これを注目画素として設定し、この注目画素に関して目標単色網濃度及び実単色網濃度を算出して実単色網濃度が目標単色網濃度に近づくようにインキ供給量をフィードバック制御することにより、より安定した色調制御を行なうことができる。
特開2001−18364号公報 特開2001−47605号公報 特開2004−106523号公報
ところで、上記の技術では、自動で注目画素を設定する場合、自己相関が最も大きい画素(1画素、又は連続する一塊の複数画素)を注目画素としている。印刷する画素の基本的な単位は、製版データの画素単位であるが、実混色網濃度を計測するセンサであるIRGB濃度計は、印刷速度が速くなるほど単位時間当たりの反射光量が小さくなり、その影響を受けて計測エリアが小さいほど濃度計の計測精度は大幅に低下してしまう。
そこで、濃度計の解像度の最小単位を基本単位(これを、センサ画素単位又は1ブロックと呼ぶ)として、注目画素を設定することが必要になる。この場合、製版データの画素を多数集めたものがセンサ画素単位の1画素(1ブロック)に相当することになる。このような観点から、例えば、図13にC,M,Y,Kの符号を付して示すように、製版データから得られる製版面50中に、ブロックを設定し(実際のブロックはこれほど大きくはない)、このブロック単位で、注目画素を設定することが考えられる。
一方、特許文献3の技術では、自己相関感度Hが最も大きい画素が、濃度感度が高く、且つ画像のエッジ部が含まれ難い特徴を持つ画素として注目画素に設定しているが、この自己相関感度Hには、自己相関が高いことと標準偏差が低いことの2つの条件が含まれる。このため、ブロック単位で注目画素を設定する場合、あるブロックにおいて、大部分が白紙である中に、ある色のインキのみが少量だけ印刷される場合があって、このようなブロックが、該当するインキ色の自己相関感度が最も高いブロックとなることがある。
このように選出された自己相関感度が最も高いブロックを注目画素に設定すると、ブロック内に僅かにしか印刷されない該当するインキ色の濃度を検出して色調制御をすることになり、濃度検出感度が低下して色調制御の精度が低下してしまうことがある。
そこで、より色調制御を精度良く実施することができるように注目画素を適切に設定したいが、例えば新聞印刷などの場合、紙面編集から印刷完了までを短時間で完了しなくてはならないので、注目画素の設定を適切にするだけでなく短時間で効率よく行なわれなくてはならない。
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、制御のための注目個所(注目画素)を適切にしかも短時間で効率よく設定できるようにして、色調制御の精度を向上させることができるようにした、印刷の色調制御用注目画素領域設定方法及び装置並びに印刷機の絵柄色調制御方法及び装置を提供することを目的とする。
上記目標を達成するため、本発明の色調制御用注目画素領域設定方法は、印刷絵柄中の特定の画素領域に注目して印刷の色調をフィードバック制御する際に用いる各インキ色の注目画素領域を設定する方法であって、製版データ及び印刷用ジョブチケットデータの作成時に、上記ジョブチケットデータに上記製版データに対応した上記注目画素領域に関する情報を書き込む注目画素領域情報書き込みステップと、上記製版データ及び上記ジョブチケットデータに基づいて印刷を実施するに当たって、上記の書き込まれた注目画素領域に関する情報に基づいて印刷絵柄中に上記注目画素領域を設定する注目画素領域設定ステップとを備えていることを特徴としている(請求項1)。なお、注目画素領域情報書き込みステップは、例えば紙面構成を担当する紙面デザイナーなどの紙面構成担当者等が行ない、注目画素領域設定ステップは印刷オペレータ等が行なう。
上記の注目画素領域に関する情報は、上記注目画素領域としてベタ領域,網領域,平網領域のうち少なくとも何れか2つの領域の中から1つを選ぶ選択情報であることが好ましい(請求項2)。例えば、印刷絵柄には、一般的にベタ領域及び種々の網点面積率の網領域があるが、紙面構成担当者等は、印刷絵柄のうちの特にベタ領域の色調を重視して制御したければ、ジョブチケットデータにベタ領域を注目画素領域とする旨の情報を書き込み、印刷絵柄のうちの特に網領域の色調を重視して制御したければ、ジョブチケットデータに網領域を注目画素領域とする旨の情報を書き込めばよい。また、ベタ領域や平網領域は色調にムラが生じやすいので、このようなベタ領域や平網領域の色調ムラを解消したい場合には、紙面構成担当者等は、ジョブチケットデータに注目画素領域としてベタ領域或いは平網領域を設定する旨の情報を書き込めばよい。
さらに、上記のベタ領域又は平網領域は、上記印刷絵柄の網点面積率の画像微分値が予め設定された基準値以下の領域であることが好ましい(請求項3)。この場合の網点面積率の画像微分値とは、隣接画素との差分の値であり、また、網点面積率の画像微分値にかかる予め設定された基準値は、例えば1%とすることができる。
上記ベタ領域は、上記印刷絵柄の網点面積率の値が予め設定された基準値以上の領域であって、上記網領域は、上記印刷絵柄の網点面積率の値が上記基準値未満の領域であることが好ましい(請求項4)。この場合の網点面積率の値にかかる予め設定された基準値は、例えば70%とすることができる。
また、上記注目画素領域設定ステップでは、上記の注目画素領域に関する情報に基づいて上記注目画素領域を手動又は自動で設定することができる(請求項5)。手動の場合は、例えば印刷オペレータによって設定し、自動の場合は例えばコンピュータを用いて設定することができる。
上記の設定された注目画素領域のうちエッジ部を所定のセンサ画素分だけ除いたものを印刷の色調制御に用いる注目画素領域とすることが好ましい(請求項6)。
上記の注目画素領域に関する情報に基づいて行なう上記注目画素領域設定ステップを第1の注目画素領域設定ステップとし、上記第1の注目画素領域設定ステップとは別に、製版データのkcmy網点面積率データに基づいて、各インキ色について自己相関が高い領域をIRGB濃度計のセンサ画素単位で選定し、この選定領域の中から該当するインキ色のエッジ部を所定のセンサ画素分だけ除いた領域を、上記注目画素領域としてそれぞれのインキ色毎に設定する第2の注目画素領域設定ステップをさらにそなえていることが好ましい(請求項7)。
また、上記の注目画素領域に関する情報に基づいて行なう上記注目画素領域設定ステップを第1の注目画素領域設定ステップとし、上記第1の注目画素領域設定ステップとは別に、製版データのkcmy網点面積率データに基づいて上記注目画素領域を設定するステップであって、各インキ色について自己相関が高い領域をIRGB濃度計のセンサ画素単位で選定し、この選定領域の中から該当するインキ色のエッジ部を所定のセンサ画素分だけ除いても上記注目画素領域が存在する場合には、上記選定領域の中から上記エッジ部を所定のセンサ画素分だけ除いた領域を、該当するインキ色の上記注目画素領域として設定し、上記のエッジ部を所定のセンサ画素分だけ除くと上記注目画素領域がなくなってしまう場合には、上記選定領域の中から上記エッジ部を除くことなく上記の自己相関が高い領域を、該当するインキ色の上記注目画素領域として設定する第2の注目画素領域設定ステップをさらにそなえていることが好ましい(請求項8)。
上記第2の注目画素領域設定ステップでは、上記選定領域の中から該当するインキ色のエッジ部を上記センサ画素単位で除く際に、上記センサ画素単位で1画素分だけ除くことが好ましい(請求項9)。
また、上記第2の注目画素領域設定ステップでの上記自己相関が高い領域とは、各インキ色について予め設定された条件以上に自己相関が高い全ての画素群であって、上記第2の注目画素領域設定ステップは、コンピュータを用いて上記画素群を自動抽出する注目画素領域自動設定ステップとして構成されることが好ましい(請求項10)。
上記第1の注目画素領域設定ステップによって設定された第1の注目画素領域と上記第2の注目画素領域設定ステップによって設定された第2の注目画素領域との和の領域を注目画素領域に設定することが好ましい(請求項11)。
また、本発明の印刷機の絵柄色調制御方法(請求項12)は、請求項1〜11の何れか1項に記載の色調制御用注目画素領域設定方法を用いて設定された注目画素領域に注目して印刷の色調をフィードバック制御する印刷機の絵柄色調制御方法であって、上記注目画素領域に関する目標混色網濃度を設定する目標混色網濃度設定ステップと、上記IRGB濃度計を用いて、印刷で得られた本刷りシートの上記インキ供給単位幅毎の各インキ色の上記注目画素領域に関する実混色網濃度を計測する実混色網濃度計測ステップと、予め設定した網点面積率と混色網濃度との対応関係に基づき、上記目標混色網濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率を求める目標網点面積率算出ステップと、上記の網点面積率と混色網濃度との対応関係に基づき、上記実混色網濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求める実網点面積率算出ステップと、予め設定した網点面積率と単色網濃度との対応関係に基づき、上記目標網点面積率に対応する目標単色網濃度を求める目標単色網濃度算出ステップと、上記の網点面積率と単色網濃度との対応関係に基づき、上記実網点面積率に対応する実単色網濃度を求める実単色網濃度算出ステップと、予め設定した網点面積率と単色網濃度とベタ濃度との対応関係に基づき、上記注目画素領域について、上記目標網点面積率のもとでの上記目標単色網濃度と上記実単色網濃度との偏差に対応するベタ濃度偏差を求めるベタ濃度偏差算出ステップと、上記ベタ濃度偏差に基づき上記インキ供給単位幅毎にインキ供給量を調整するインキ供給量調整ステップとをそなえていることを特徴としている。
さらに、請求項7〜11の何れか1項に記載の色調制御用注目画素領域設定方法を用いるとともに、上記の目標混色網濃度設定ステップ,実混色網濃度計測ステップ,目標網点面積率算出ステップ,実網点面積率算出ステップ,目標単色網濃度算出ステップ,実単色網濃度算出ステップ,及びベタ濃度偏差算出ステップを、上記第1の注目画素領域設定ステップによって設定された第1の注目画素領域と上記第2の注目画素領域設定ステップによって設定された第2の注目画素領域との双方に関して実施して、上記インキ供給量調整ステップでは、これらから得られる2つの上記ベタ濃度偏差に基づき上記インキ供給単位幅毎にインキ供給量を調整することが好ましい(請求項13)。
また、上記インキ供給量調整ステップでは、上記第1の注目画素に関して得られた上記ベタ濃度偏差と、上記第2の注目画素に関して得られた上記ベタ濃度偏差とを、予め設定された重み付けに応じて加重平均して、この加重平均したベタ濃度偏差に基づき上記インキ供給単位幅毎にインキ供給量を調整することが好ましい(請求項14)。
本発明の印刷の色調制御用注目画素領域設定装置(請求項15)は、印刷絵柄中の特定の画素領域に注目して印刷の色調をフィードバック制御する際に用いる各インキ色の注目画素領域の設定する装置であって、製版データ及び印刷用ジョブチケットデータ内に設けられ、上記ジョブチケットデータに上記製版データに対応した上記注目画素領域に関する情報を書き込む書込領域と、上記製版データ及び上記ジョブチケットデータに基づいて印刷を制御するとともに上記の注目画素領域に関する情報に基づいて上記注目画素領域を自動で設定する演算装置とを備えていることを特徴としている。
上記の注目画素領域に関する情報は、上記注目画素領域としてベタ領域,網領域,平網領域のうち少なくとも何れか2つの領域の中から1つを選ぶ選択情報であることが好ましい(請求項16)。
上記のベタ領域又は平網領域は、上記印刷絵柄の網点面積率の画像微分値が予め設定された基準値以下の領域であることが好ましい(請求項17)。
上記ベタ領域は、上記印刷絵柄の網点面積率の値が予め設定された基準値以上の領域であって、上記網領域は、上記印刷絵柄の網点面積率の値が上記基準値未満の領域であることが好ましい(請求項18)。
上記演算装置は、上記の設定された注目画素領域のうちエッジ部を所定のセンサ画素分だけ除いたものを印刷の色調制御に用いる注目画素領域とすることが好ましい(請求項19)。
上記演算装置には、上記の注目画素領域に関する情報に基づいて注目画素領域を設定する第1の注目画素領域設定手段と、上記第1の注目画素領域設定手段とは別に、製版データのkcmy網点面積率データに基づいて、各インキ色について自己相関が高い領域をIRGB濃度計のセンサ画素単位で選定し、この選定領域の中から該当するインキ色のエッジ部を所定のセンサ画素分だけ除いた領域を、上記注目画素としてそれぞれのインキ色毎に設定する第2の注目画素領域設定手段とそなえていることが好ましい(請求項20)。
上記演算装置では、上記第1の注目画素領域設定手段によって設定された第1の注目画素領域と上記第2の注目画素領域設定手段によって設定された第2の注目画素領域との和の領域を注目画素領域に設定することが好ましい(請求項21)。
また、本発明の印刷機の絵柄色調制御装置(請求項22)は、請求項15〜21の何れか1項に記載の印刷の色調制御用注目画素領域設定装置と、印刷幅方向に分割された領域毎にインキを供給するインキ供給装置と、印刷で得られる本刷りシートの走行ライン上に配置されたIRGB濃度計と、上記インキ供給単位幅毎の該注目画素領域に関する目標混色網濃度を設定する目標混色網濃度設定手段と、上記IRGB濃度計を操作して上記本刷りシートの上記インキ供給単位幅毎の実混色網濃度を計測する混色網濃度計測手段と、予め設定した網点面積率と混色網濃度との対応関係に基づき、上記目標混色網濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率を求める目標網点面積率演算手段と、上記の網点面積率と混色網濃度との対応関係に基づき、上記実混色網濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求める実網点面積率演算手段と、予め設定した網点面積率と単色網濃度との対応関係に基づき、上記目標網点面積率に対応する目標単色網濃度を求める目標単色網濃度演算手段と、上記の網点面積率と単色網濃度との対応関係に基づき、上記実網点面積率に対応する実単色網濃度を求める実単色網濃度演算手段と、予め設定した網点面積率と単色網濃度とベタ濃度との対応関係に基づき、上記目標網点面積率のもとでの上記目標単色網濃度と上記実単色網濃度との偏差に対応するベタ濃度偏差を求めるベタ濃度偏差演算手段と、上記ベタ濃度偏差に基づくフィードバック制御により上記インキ供給単位幅毎にインキ供給量を調整するインキ供給量調整手段とを備えたことを特徴としている。
なお、上記の目標混色網濃度の設定は、製版データから取得できる印刷対象絵柄のkcmy網点面積率データ(例えば、製版用の画像データ等)を用いて、印刷対象絵柄を構成する画素の中からインキ供給単位幅毎に各インキ色に対応する注目画素をそれぞれ設定し、予め設定した網点面積率と混色網濃度との対応関係に基づき注目画素の網点面積率を混色網濃度に変換する。そして、注目画素の混色網濃度を目標混色網濃度として設定するとともに、設定した注目画素の実混色網濃度を計測する。これによれば、JapanColorのデータベースを利用するなどにより画素単位で発色を推定できるので、印刷開始直後から絵柄の設定した注目画素領域について色調制御を行ないながら適切に印刷を行なうことができる。
なお、kcmy網点面積率データとしては、印刷対象絵柄のビットマップデータ(例えば、1bit−Tiff製版用データ)、或いは50.8dpi相当のCIP4(International Cooperation for Integration of Processes in Prepress,Press,and Postpress)規格のJDF(Job Definition Format)データ、或いはそれと同程度の解像度変換したデータ(1200dpi或いは2400dpiの1bit−Tiffデータから50dpiの8bit−Tiffに変換したデータ)でもよく、ビットマップデータをJDFデータ相当の低解像度データに変換したものを用いてもよい。
さらに、予め設定した混色網濃度と色座標値との対応関係に基づき、IRGB濃度計で計測された注目画素の実混色網濃度に対応する実色座標値と、目標混色網濃度に対応する目標色座標値とを求めて、実色座標値と目標色座標値との色差を求め、上記実色座標値及び/又は上記色差を表示装置に表示するようにしてもよい。これによれば、オペレータに対して色がどれだけのレベルで合っているか直感的に分かりやすくすることができる。
本発明の印刷の色調制御用注目画素領域設定方法(請求項1)及び装置(請求項15)によれば、例えば、印刷する紙面のデザイナーなどの紙面構成担当者等が、製版データ及び印刷用ジョブチケットデータの作成時に、ジョブチケットデータに上記製版データに対応した上記注目画素領域に関する情報を書き込み、印刷時には、印刷オペレータは、書き込まれた注目画素領域に関する情報に基づいて印刷絵柄中に注目画素領域を設定すればよく、注目画素領域の設定を、短時間にしかも適切に行なうことができる。このため、例えば新聞印刷などの、紙面編集から印刷完了までを短時間で完了しなくてはならない場合にも、注目画素領域の設定を適切に行なうことができ、この注目画素領域に基づいて印刷の色調制御を精度良く行なうことができる。
上記の注目画素領域に関する情報として、上記注目画素領域として例えばベタ領域,網領域,平網領域の各領域の中から1つを選ぶ選択情報とすれば、印刷オペレータは、選択情報に基づいて各領域の中の一つを選択操作するだけで良く、注目画素領域の設定にかかる印刷オペレータの負担が軽減される(請求項2,16)。
さらに、上記のベタ領域又は平網領域を、上記印刷絵柄の網点面積率の画像微分(隣接画素との差分)値が予め設定された基準値(例えば1%)以下の領域とすること(請求項3,17)や、上記ベタ領域を上記印刷絵柄の網点面積率の値が予め設定された基準値(例えば70%)以上の領域とし、上記網領域を上記印刷絵柄の網点面積率の値が上記基準値未満の領域とすること(請求項4,18)により、ベタ領域や網領域や平網領域の各領域の自動選定を容易に行なえるようになる。
また、上記注目画素領域設定ステップでは、演算装置によって、上記の注目画素領域に関する情報に基づいて上記注目画素領域を自動で設定すること(請求項5,15)により、注目画素領域の設定にかかる印刷オペレータの負担が一層軽減される。
また、注目画素領域のエッジ部を所定のセンサ画素分だけ除いた領域を印刷の色調制御に用いる注目画素領域とすること(請求項6〜8,19,20)により、注目画素領域中に、白紙領域を含む他の領域が入らないようにすることができ、印刷速度上昇時やペースタ(自動紙継)時等に目標画像位置と現在画像位置とにずれが生じた場合にも、濃度検出感度の低下を防ぐことができ、色調制御の精度低下を抑制することができる。
さらに、注目画素領域に関する情報に基づいて行なう注目画素領域設定ステップ(第1の注目画素領域設定ステップ)とは別に、製版データのkcmy網点面積率データに基づいて、各インキ色について自己相関が高い領域をIRGB濃度計のセンサ画素単位で選定し、この選定領域の中から該当するインキ色のエッジ部を所定のセンサ画素分だけ除いた領域を、上記注目画素としてそれぞれのインキ色毎に設定する第2の注目画素領域設定ステップをそなえること(請求項7,8)により、紙面構成の作成担当者等の注目点選出の尺度とは別の尺度(自己相関が高い領域)でも、注目画素領域を設定することができ、が重視する領域のほか、印刷時にオペレータ等が、紙面構成の作成担当者等とは異なる立場の印刷品質要求に対しても対応することができる。
また、上記のエッジ部を所定のセンサ画素分だけ除くと上記注目画素がなくなってしまう場合には、上記選定領域の中から上記エッジ部を除くことなく上記の自己相関が高い領域を、該当するインキ色の上記注目画素として設定する第2の注目画素設定ステップをさらにそなえていること(請求項8)により、紙面構成の作成担当者等の注目点選出の尺度とは別の尺度(自己相関が高い領域)での注目画素領域の設定を、エッジ部を所定画素分だけ除くことによって注目画素がなくなってしまうような僅かな選定領域(自己相関が高い領域)に対しても実施することができる。
また、本発明の印刷機の絵柄色調制御方法(請求項12)及び装置(請求項22)によれば、分光計ではなくIRGB濃度計を用いて色調制御を行なうことができるので、位置ズレに伴う計測手段にかかるコストが低減できるとともに新聞輪転機のような高速印刷機にも十分に対応することができる上、適切に設定された注目画素領域に基づいて印刷の色調をフィードバック制御するので、適切に色調制御を行なうことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる新聞用オフセット輪転機の概略構成を示す図である。本実施形態の新聞用オフセット輪転機は多色刷りの両面印刷機であり、印刷シート8の搬送経路に沿って、インキ色〔墨(k)、藍(c)、紅(m)、黄(y)〕毎に印刷ユニット2a,2b,2c,2dが設置されている。本実施形態では、印刷ユニット2a,2b,2c,2dは、インキキー7とインキ元ローラ6からなるインキキー式のインキ供給装置を備えている。この形式のインキ供給装置では、インキキー7のインキ元ローラ6に対する隙間量(以下、この隙間量をインキキー開度という)によりインキ供給量を調整することができる。また、インキキー7は印刷幅方向に複数並置されており、インキキー7の幅単位(以下、インキキー7によるインキ供給単位幅をキーゾーンという)でインキ供給量を調整することができる。インキキー7により供給量を調整されたインキは、インキローラ群5内で適度に練られ、薄膜を形成した後に版胴4の版面に供給され、版面に付着したインキがブランケット胴3を介して絵柄として印刷シート8に転写される。なお、図1中では省略しているが、本実施形態の新聞用オフセット輪転機は両面刷りなので、各印刷ユニット2a,2b,2c,2dには、印刷シート8の搬送経路を挟むようにして一対のブランケット胴3,3が備えられ、各ブランケット胴3に対して版胴4やインキ供給装置が設けられている。
本実施形態の新聞用オフセット輪転機は、最下流の印刷ユニット2dのさらに下流にラインセンサ型IRGB濃度計1を備えている。ラインセンサ型IRGB濃度計1は印刷シート8上の絵柄の色を印刷幅方向ライン状にI(赤外光)、R(赤)、G(緑)、B(青)の反射濃度(混色網濃度)として計測する計測器であり、印刷シート8全体の反射濃度を計測したり、任意の位置の反射濃度を計測したりすることが可能である。本実施形態の新聞用オフセット輪転機は両面刷りなので、ラインセンサ型IRGB濃度計1は印刷シート8の搬送経路を挟むようにして表裏両側に配置され、表裏両面の反射濃度を計測できるようになっている。
ラインセンサ型IRGB濃度計1により計測された反射濃度は演算装置(コンピュータ)10に送信される。演算装置10はインキ供給量の制御データを演算する装置であり、ラインセンサ型IRGB濃度計1で計測された反射濃度に基づいて演算を行い、印刷シート8の絵柄の色を目標色に一致させるためのインキキー7の開度を演算している。ここで、図2は本発明の一実施形態にかかる新聞用オフセット輪転機の絵柄色調制御装置の概略構成を示す図であると同時に、演算装置10の色調制御機能に着目した機能ブロック図である。
演算装置10は、印刷機とは離れて設置されたDSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)11とPC(パソコン)12とから構成され、PC12には色変換部14,インキ供給量演算部15,オンライン制御部16及びキー開度リミッタ演算部17としての機能が割り当てられている。演算装置10の入力側には、ラインセンサ型IRGB濃度計1が接続され、出力側には印刷機内蔵の制御装置20が接続されている。制御装置20は、インキキー7のキーゾーン毎にインキ供給量を調整するインキ供給量調整手段として機能するものであり、インキキー7を開閉させる図示しない開閉装置を制御しており、各印刷ユニット2a,2b,2c,2dのインキキー7毎に独立してキー開度を調整することができる。
また、演算装置10には、紙面に対する印刷絵柄を表示する表示装置(印刷エリアモニタ)が接続されており、この印刷エリアモニタ40がタッチパネルとしての機能も持っている。このタッチパネル40により、製版データを印刷シート8の印刷面を画像に変換したもの、又は、ラインセンサ型IRGB濃度計1で撮像された印刷シート8の印刷面が表示され、印刷面上の任意の領域を指で選択できるようになっている。
ところで、色調制御に先立って、注目画素領域(注目点ともいう)を設定するようになっており、この注目画素領域の設定に本発明の印刷の色調制御用注目画素領域設定方法及び装置が適用されている。
ここで、本実施形態に係る印刷の色調制御用注目画素領域設定方法及び装置について説明する。図6に示すように、注目画素領域設定の処理ステップとして、紙面作成パートの処理ステップ(ステップA10〜A30)と、印刷パートの処理ステップ(ステップA40〜A80)とをそなえている。なお、全国紙の新聞であれば、紙面作成パートは主に基地局側で処理し、印刷パートは主に各地の印刷工場側で処理する。
つまり、例えば基地局側の紙面作成パートでは、印刷する紙面のデザイナーなどの紙面構成担当者等が、印刷する紙面の構成を行ない(ステップA10)、これに基づいて製版データを作成し(ステップA20)、さらに、この印刷に係るジョブチケットデータに注目画素領域に関する情報を書き込む(ステップA30)。ジョブチケットデータは、印刷工程管理(Processes),製版(Prepress),印刷(Press),後加工(Postpress)の各属性や手順を記述した工程書に相当し、印刷全体を管理する担当者等が作成するが、このジョブチケットデータの一部に、注目画素領域に関する情報を書き加えるのである。
なお、ジョブチケットのデータ形式は、何ら制限されるものではないが、例えば、CIP4(International Cooperation for Integration of Processes in Prepress,Press,and Postpress)規格のJDF(Job Definition Format)では、XML言語を使うので、機械の制御指示のみならず、経営管理に反映させるための情報などより細かい情報まで組み込めるようになっており、注目画素領域に関する情報を書き込むことも容易である。したがって、CIP4規格のJDFデータのような汎用性のあるジョブチケットのデータ形式を採用することも好ましい。
ここで、「注目画素領域に関する情報」について説明する。「注目画素領域」を設定すると、その画素領域の各インキが目標濃度になるようにインキ供給が制御される。したがって、対象の印刷絵柄のうち特に精度良く色調制御を行ないたい部分を「注目画素領域」に設定すればよい。
例えば、印刷絵柄内は、網点面積率に着目すれば、網点面積率が100パーセントのベタ領域と、網点面積率が100パーセント未満(例えば、70パーセント程度未満、任意に変更できる)の網領域とに分類できる。さらに、網点面積率の変化に着目すれば、上記のベタ領域及び隣接する画素間で網点面積率が均一の平網領域と、その他の網領域とに分類できる。本実施形態では、ベタ領域と網領域(平網領域も含む)と平網領域(ベタ領域も含む)とのうちのいずれか重視したいものを注目画素領域に選択して、色調制御を行なうようになっている。
絵柄の重たい部分を重視する場合にはベタ領域を、絵柄の軽い部分を重視する場合には網領域を、絵柄が均一な網領域部分を重視するには平網領域を、それぞれ選択すればよい。本来均一な色調であるべき平網領域は、僅かなインキ量の相違で色ムラが生じるので、これらを防止又は抑制するには平網領域を選択すればよい。また、ベタの色或いはハーフトーン(中間調)の色を高精度に合わせたい場合はベタ領域或いは網領域を選択すればよい。なお、網領域のなかでもハイライト部(網点面積率が極めて少ない部分)を除いて制御すれば、ハーフトーンをより高精度に出し易くなるので、網点面積率の上限(例えば70パーセント又は80パーセント)と下限(例えば20パーセント)とを設けて、網領域を定義しても良い。
この場合、いずれを重視すべきかの判断は、客先からの要望を踏まえて紙面を作成する紙面デザイナーなどの紙面構成担当者等が適しており、紙面構成担当者等が、ベタ領域と網領域或いはクライアントが希望する領域とのいずれを注目画素領域にするかをジョブチケットデータの一部に書き加えるのである。
一方、例えば印刷工場側の印刷パートでは、紙面作成パートから送られたジョブチケットデータ(ステップA40)、及び、製版データを取得して(ステップA50)、製版パートでデザイナーが指定した色合わせ重視の製版データに対する座標がジョブチケットデータに書かれていない場合には、ステップA55の判定を経て、製版データに基づいてジョブチケットデータ内のガイダンス(即ち、色調制御のための注目画素領域に関する情報)に対応して色を合わせたい注目画素領域を選択し(ステップA60)、さらに、製版データに基づいて予め設定された設定基準に対応した積算制御ポイント(注目画素領域)を自動抽出する(ステップA70)。また、製版パートでデザイナーが指定した色合わせ重視の製版データに対する座標がジョブチケットデータに書かれていた場合には、このジョブチケットデータに書かれた座標を優先的に選んで、その位置を注目画素に選択する(ステップA90)。
このように、注目画素領域の設定は、ジョブチケットデータ内のガイダンスに対応した設定(ステップA60:第1の注目画素領域を設定する第1の注目画素領域設定ステップ)と、予め設定された設定基準に対応した設定(ステップA70:第2の注目画素領域を設定する第2の注目画素領域設定ステップ)との二つの系統で、注目画素領域を設定し、これらの第1,第2の注目画素領域を複合して最終的な注目画素領域を設定するようになっている。そして、この第1,第2の注目画素領域を複合する際、設定された重み付けAに応じて、第1の注目画素領域と第2の注目画素領域とを加重平均して、色調制御を実施するようになっている。
ステップA60のジョブチケットデータ内のガイダンスに応じた第1の注目画素領域の設定についてさらに説明すると、印刷準備段階で、図7(b)に示すように、自動注目点候補の選択画面を、印刷エリアモニタ40又はその他のモニタに表示する。この選択画面には、手動注目点制御(注目画素領域を手動で設定し色調を制御する)と、ベタの色重視[注目画素領域をベタ領域に自動設定し色調を制御する、図7(c)参照]と、網の色重視[注目画素領域を網領域に自動設定し色調を制御する、図7(c)参照]と、平網(ベタ)の色重視[注目画素領域を平網領域に自動設定し色調を制御する、図8(b)参照]との、各チェック欄が設けられ、ジョブチケットデータ内のガイダンスに応じて、これらのチェック欄のいずれかを選択するようになっている。この際、オペレータによる手動でチェックしてもよく、PC12による自動でチェックするようにしても良い。なお、ここでは、初期状態では、手動注目点制御にチェックが入っており、ジョブチケットデータ内のガイダンスがない場合などは、オペレータによる手動で注目画素領域を設定することができる。さらに本実施形態では、製版パートでデザイナーが指定した色合わせ重視の製版データに対する座標をジョブチケットデータに書くことができるようになっており、ジョブチケットデータに色合わせ重視の製版データに対する座標が書かれていた場合は、前述のように優先的にその位置が注目画素に選択されるようになっている。
また、自動注目点指定網点面積率(ベタ領域と網領域との判定用網点面積率)X及び平網重視画素微分閾値[平網領域(ベタ領域も含む)の判定用網点面積率微分値]Yを設定変更できるようになっている。なお、ここでは、自動注目点指定網点面積率Xのデフォルト値を70パーセントとし、平網重視画素微分閾値Yのデフォルト値を1パーセント/n画素[単位画素あたりの網点面積率の変化量(パーセント単位)]としている。もちろんこれらのデフォルト値は、このような値に限定されない。
そして、ベタ領域又は網領域がチェック(選定)され、自動注目点指定網点面積率Xが適宜変更されると、図7(a)に示すように、まず、製版データから積算点抽出(各画素の網点面積率の抽出)が行なわれ(ステップB10)、網点面積率を自動注目点指定網点面積率Xと比較して、各インキの各画素に対して網点面積率がX以上のベタ領域かX未満の網領域かを判定しながら(ステップB20)、ベタの色重視(ベタ領域指定)なら該当する画素を注目点(注目画素)に選定(抽出)し、網の色重視(網領域指定)なら該当する画素を注目点(注目画素)に選定(抽出)し、印刷絵柄の全領域に対してこれを行なって、注目画素領域を選定する(ステップB30)。この結果、第1の注目画素領域(注目積算点)が存在するか否かに応じて(ステップB40)、第1の注目画素領域(注目積算点)が存在すれば、第1の注目画素領域と後述する第2の注目画素領域とを複合して注目画素領域を設定しこれに基づいて色調を制御(ステップB50:ハイブリッド制御)し、第1の注目画素領域(注目積算点)が存在しなければ、第2の注目画素領域に基づいて色調を制御する(ステップB60:通常積算制御)。
また、平網領域がチェック(選定)され、平網重視画素微分閾値Yが適宜変更されると、図8(a)に示すように、まず、製版データから積算点抽出(各画素の網点面積率の抽出)が行なわれ(ステップC10)、次に、各画素の網点面積率を網点位置で微分(網点面積率画像微分)する(ステップC20)。隣接する画素間で、網点面積率が変化すればその変化量に応じた網点面積率画像微分の値が算出されるが、平網やベタの領域では、隣接する画素間で、網点面積率はほとんど変化しないので、網点面積率画像微分の値は0又は略0となる(図8(b)参照)。そこで、この算出した網点面積率画像微分値(微分画素)を平網重視画素微分閾値Yと比較して、網点面積率画像微分値(微分画素)が微小ならば、その画素を注目画素とする(ステップC30)。そして、印刷絵柄の全領域に対してこれを行なって、注目画素領域を選定する。この結果、第1の注目画素領域(注目積算点)が存在するか否かに応じて(ステップC40)、第1の注目画素領域(注目積算点)が存在すれば、第1の注目画素領域と後述する第2の注目画素領域とを複合して注目画素領域を設定しこれに基づいて色調を制御(ステップC50:ハイブリッド制御)し、第1の注目画素領域(注目積算点)が存在しなければ、第2の注目画素領域に基づいて色調を制御する(ステップC60:通常積算制御)。
なお、このように設定した第1の注目画素領域は、製版データに基づいて設定されるので、極めて高精度に設定されることになるが、この第1の注目画素領域の外周のエッジ部はいずれの色も印刷されない白紙部分や他の領域(ベタ領域の隣の網領域とか、平網領域の隣の網領域など)と隣接している可能性がある点に着目して、例えば図3の(a)〜(d)にそれぞれ破線で示すように、第1の注目画素領域から斜線で示すエッジ部分を除いた領域(網掛け部分)を、第1の注目画素領域に設定するようにしている。ここでは、図4の拡大図に示すように、エッジ部分のセンサ画素単位の1画素分だけ(斜線部)を除いたもの(網掛け部)を、第1の注目画素領域に設定するようにしている。
次に、第2の注目画素領域の設定について説明する。
第2の注目画素領域の設定は、演算装置10のDSP11を通じて行なわれ、DSP11には、第2の注目画素領域を自動で設定する機能(第2の注目画素領域自動設定手段)がそなえられる。
つまり、演算装置10には、予め製版データが入力され、演算装置10のDSP11では、この製版データに基づいて得られるkcmy網点面積率データから、印刷絵柄をインキ供給装置のインキ供給単位幅で分割したときの上記インキ供給単位幅毎に、各インキ色について自己相関が高い領域を選定し、この選定領域の中から該当するインキ色のエッジ部を所定画素分だけ除いた領域を、各インキ色に対応する制御時の参照領域である注目画素領域としてそれぞれのインキ色毎に自動設定する(この機能が第2の注目画素領域設定手段の1つである注目画素領域自動設定手段に相当する)ようになっている。ここで、インキ供給装置のインキ供給単位幅とは、インキ供給装置がインキキー装置である場合には各インキキーのキー幅(キーゾーン)のことであり、インキ供給装置がデジタルポンプ装置である場合には各デジタルポンプのポンプ幅のことである。
なお、製版データは、ビットマップデータとして与えられるが、第2の注目画素領域の設定に当たっては、ビットマップデータを印刷機のフォーマットに応じたCIP4規格のJDFデータ相当の低解像度データに変換した上で、且つ、以下のようなセンサの画素単位で処理を行なう。
つまり、各インキ色について自己相関が高い領域とは、具体的には、自己相関感度Hが予め設定された所定値以上の領域であり、センサ(IRGB濃度計)1の画素単位の領域とする。センサの画素単位とは、センサ(IRGB濃度計)1の解像度の最小単位である。具体的には、製版データの画素を多数集めたものがセンサ画素単位の1画素(1ブロック)に相当することになる。例えば、CIP3のように解像度データが50.8dpi程度の低解像度であり、センサ1ブロックの解像度が2.54dpiなら製版データの縦20画素分,横20画素分の領域(製版データの画素単位でで、20×20=400画素分)がセンサ画素単位の1画素単位となる。
自己相関感度Hは、例えば、シアンの自己相関感度Hcは、画素面積率データ(c,m,y,k)を用いて、“Hc=cn/(c+m+y+k)”で表すことができ、この自己相関感度Hcの値を、予め設定された基準自己相関感度値(所定値)H0と比較して、自己相関感度Hcが基準自己相関感度値H0以上ならシアンについて自己相関が高い領域となる。
他の色のインキについても同様に、自己相関感度Hの値を算出し、それぞれ予め設定された基準自己相関感度値(所定値)H0と比較する。
なお、基準自己相関感度値H0は、オペレータの入力操作により設定できるようになっている。このため、基準自己相関感度値H0を高めに設定して、自己相関がかなり高い領域に絞って注目画素領域を設定することで、注目画素領域は減少するが該当するインキのトーンが強い点から濃度検出感度を上げて色調制御の精度の上げるようにしたり、基準自己相関感度値H0を低めに設定して、自己相関があまり高くない領域も含んで注目画素領域を設定することで、濃度検出感度は低下するが注目画素領域を広げることで色調制御の精度を上げるようにしたり、することができる。もちろん、基準自己相関感度値H0の推奨値(例えば絵柄全体の自己相関平均値)が予め入力されており、慣れないオペレータは、この推奨値を用いるようにすることができる。また、原則的には、基準自己相関感度値H0は各インキ色に対し共通の値とするが、インキ色によって、基準自己相関感度値H0を変えることも考えられる。
このようにして、各インキ色について自己相関が高い領域を選定すると、例えば図3の(a)〜(d)に示すように、製版面50中に、各インキ色毎に、自己相関が高い領域が得られる。このような自己相関が高い領域をそのまま、注目画素領域に設定してしまうと、前述のように、大部分が白紙の中に、ある色のインキのみが少量だけ印刷される場合を含むことになり、濃度検出感度が低下して色調制御の精度の低下を招き、特に、印刷速度上昇時やペースタ(自動紙継)時に、目標画像位置と現在画像位置とにずれが生じると、該当するインキ色の少量の印刷部分が、位置ずれして色調制御の精度が大幅に低下してしまうことがある。
そこで、この自己相関が高い領域の外周のエッジ部はいずれの色も印刷されない白紙部分と隣接している可能性がある点に着目して、例えば図3の(a)〜(d)にそれぞれ破線で示すように、自己相関が高い領域から、斜線で示すエッジ部分を除いた領域(網掛け部分)を、注目画素領域に設定するようにしている。ここでは、図4の拡大図に示すように、エッジ部分のセンサ画素単位の1画素分だけ(斜線部)を除いたもの(網掛け部)を、注目画素領域に設定するようにしている。
なお、自己相関が高い領域からそのエッジ部分について除く領域は、センサ画素単位の1画素分に限るものではないが、エッジ部分を除去することは、注目画素領域内に白紙部分が含まれることを抑え濃度検出感度の低下を抑制して色調制御の精度の低下を防ぐためであるが、この一方で、除去したエッジ部分だけ、注目画素領域から除かれることになり、それだけ注目画素領域が減ってしまうため、この面から色調制御の精度の低下を招くことが考えられる。これらの点を勘案すると、色調制御の精度を確保するためには、エッジ部分のセンサ画素単位の1画素分だけを除くことが好ましい。
なお、このようにエッジ部分を注目画素領域から除く処理に代えて、エッジ部分を確実に含むように、注目画素領域を自己相関が高い領域の外側まで膨らませたものに設定しても同様の効果が得られる。つまり、濃度検出精度の低下は、検出時の微小な位置ズレによって自己相関が高い領域のエッジ部分が検出されたりされなかったりすることで起こる。したがって、検出時の微小な位置ズレがあってもエッジ部分の付近を常に検出しないように注目画素領域を狭めるようにする代わりに、検出時の微小な位置ズレがあってもエッジ部分の付近を常に検出するように注目画素領域を広げても濃度検出精度の低下を防ぐことができるのである。エッジ部分のセンサ画素単位の1画素分だけ削っても低画線では注目画素が無く場合があるが、このように注目画素領域を広げる手法では、このような不具合も招かず、低画線の場合に効果的である。
一方、本実施形態では、オペレータ自身が、タッチパネルとしての印刷エリアモニタ40に映し出された印刷面(製版データに基づく製版面50の印刷面が好ましい)上の任意の領域を第1の注目画素領域として指で選択できるようになっている。この第1の注目画素領域の手動設定は、例えば図5(a)〜(d)に斜線で示すように、各インキ色毎に行なう。演算装置10及び印刷エリアモニタ40のこのような注目画素領域の手動設定に係る機能が、第1の注目画素領域設定手段の1つである注目画素領域手動設定手段に相当する。この注目画素領域の手動設定の場合も、センサ画素単位で設定する。
このように、ジョブチケットデータ内のガイダンスに応じて或いはオペレータ自身の指定により設定された注目画素領域(第1の注目画素領域)と、注目画素領域自動設定手段により自動で設定された注目画素領域(第2の注目画素領域)との2系統で、注目画素領域を設定できるが、実際の色調制御には、これらの各注目画素領域に基づく制御量を加重平均して制御量を設定し、これに基づいて制御するようになっている。つまり、詳細は後述するが、色調制御には各インキのベタ濃度偏差を用いており、このベタ濃度偏差を、上記の第1の注目画素領域と第2の注目画素領域とのそれぞれに基づいて算出し、両ベタ濃度偏差を、予め設定された重み付けに応じて加重平均して、この加重平均したベタ濃度偏差に基づきインキ供給単位幅毎にインキ供給量を調整することで、色調制御を行なうようになっている。
このため、演算装置10には、この加重平均の際の重み付けを設定する機能(重み付け設定手段)がそなえられ、オペレータは演算装置10に付設されたキーボード等によって、重み付けを任意に設定できるようになっている。例えば、自己相関に着目して設定された第2の注目画素領域の重み付けを0パーセントに設定すれば、ジョブチケットデータ内のガイダンス等に応じて設定された第1の注目画素領域のみに基づいてベタ濃度偏差が算出され色調制御が行なわれ、第2の注目画素領域の重み付けを100パーセントに設定すれば、第2の注目画素領域のみに基づいてベタ濃度偏差が算出され色調制御が行なわれるように設定することができる。
もちろん、第1の注目画素領域の重み付けを0パーセントと100パーセントの間の適当な値に設定すれば、この割合で、ベタ濃度偏差が算出され色調制御が行なわれる。第2の注目画素領域の重み付けを50パーセントに設定すれば、第1の注目画素領域に基づくベタ濃度偏差と第2の注目画素領域に基づくベタ濃度偏差とを単純平均したベタ濃度偏差を用いて色調制御が行なわれる。
このように、注目画素領域の設定を行なった上で、印刷絵柄をインキ供給装置のインキ供給単位幅で分割したときの各注目画素領域のインキ供給単位幅毎の目標混色網濃度を製版データの絵柄情報に基づいて設定する。
以下、図9,図10を参照して、色調制御の処理を順に説明する。
ここでは、図9に示すように、製版データ[新聞社の基地局からビットマップデータ(1bit−Tiff製版用データ)、或いは50.8dpi相当のJDFデータ、或いはそれと同程度の解像度変換したデータ(1200dpi或いは2400dpiの1bit−Tiffデータから50dpiの8bit−Tiffに変換したデータ)]の形式で印刷工場に送信されてくる新聞紙の紙面情報]を取得し(ステップD10)、送信されたビットマップデータを印刷機のフォーマットに応じたJDFデータ相当の低解像度データに変換し(ステップD20)、この低解像度データを画素面積率データとして用いる。この解像度の変換処理は一般的なJDFデータとの共用を図るためであるが、後の処理においてビットマップデータそのものを画素面積率データとして用いることも可能である。
ステップD30では、各インキ色に対応する第1の注目画素領域をそれぞれ上述のごとく自動設定する。
ステップD50では、データベース141に記録された変換テーブルを用いて、自動設定された各インキ色の注目画素の網点面積率ki,ci,mi,yiを混色網濃度に変換し、それを目標混色網濃度Ioa,Roa,Goa,Boaとして設定する。
また、ステップD30,D50と平行して、ステップD40では、インキ供給各インキ色に対応する第2の注目画素領域をそれぞれ上述のごとく自動設定し、ステップD60では、データベース141に記録された変換テーブルを用いて、手動設定された各インキ色の注目画素の網点面積率ki,ci,mi,yiを混色網濃度に変換し、それを目標混色網濃度Ioh,Roh,Goh,Bohとして設定する。
以上のように目標混色網濃度Io,Ro,Go,Boが設定されたら、図10に示すように、ステップS10以降の処理を繰り返し実行する。まず、ステップS10として、ラインセンサ型IRGB濃度計1が印刷シート8全面の一画素毎の反射光量i’,r’,g’,b’を計測する。IRGB濃度計1で計測された各画素の反射光量i’,r’,g’,b’はDSP11に入力される。
DSP11は、ステップS20として、各画素の反射光量i’,r’,g’,b’について所定の印刷枚数単位で移動平均を行なうことで、ノイズ成分を除去した各画素の反射光量i,r,g,bを算出する。
そして、ステップS30aとして、ステップS20で演算された各画素の反射光量i,r,g,bを用いて各色の第1の注目画素の実混色網濃度I,R,G,Bを演算し、ステップS30bとして、ステップS20で演算された各画素の反射光量i,r,g,bを用いて各色の第2の注目画素の実混色網濃度I,R,G,Bを演算する。
DSP11は、製版画像の注目点の反射光量i,r,g,bと白紙部分の反射光量とから目標混色網濃度Io,Ro,Go,Boを演算し、印刷シート(本刷りシート)8の注目点の反射光量i,r,g,bと白紙部分の反射光量とから実混色網濃度I,R,G,Bを演算する。なお、注目画素は、基本的に複数画素の集合であるので、反射光量i,r,g,bを、注目画素を構成する複数画素で平均処理する。例えば、白紙部分の赤外光の反射光量をipとし、キーゾーン内の赤外光の平均反射光量をikとすると、赤外光の実混色網濃度IはI=log10(ip/ik)として求められる。DSP11で演算されたキーゾーン毎の実混色網濃度I,R,G,Bは、PC12の色変換部14に入力される。
色変換部14は、ステップS40a,S50a及びS60aの処理と、ステップS40b,S50b及びS60bの処理とを行なう。
まず、ステップS40aとして、ステップD50で設定された各色の第1の注目画素の目標混色網濃度Io,Ro,Go,Bo、及びステップS30aで演算された各色の第1の注目画素の実混色網濃度I,R,G,Bに対応する各インキ色の網点面積率をそれぞれ演算する。また、ステップS40bとして、ステップD60で設定された各色の第2の注目画素の目標混色網濃度Io,Ro,Go,Bo、及びステップS30bで演算された各色の第2の注目画素の実混色網濃度I,R,G,Bに対応する各インキ色の網点面積率を、ステップS40aと同様にそれぞれ演算する。これらの演算にはデータベース141を用い、データベース141に記憶された対応関係に基づき、目標混色網濃度Io,Ro,Go,Boに対応する各インキ色の網点面積率を目標網点面積率ko,co,mo,yoとして演算し、実混色網濃度I,R,G,Bに対応する各インキ色の網点面積率を実網点面積率k,c,m,yとして演算する。
次に、色変換部14は、ステップS50aとして、ステップS40aで算出された目標網点面積率ko,co,mo,yo、及び実網点面積率k,c,m,yに対応する各インキ色の単色網濃度をそれぞれ演算する。また、ステップS50bとして、ステップS40bで算出された目標網点面積率ko,co,mo,yo、及び実網点面積率k,c,m,yに対応する各インキ色の単色網濃度をそれぞれ演算する。これらの演算には、図11に示すようなマップを用いる。図11は網点面積率を変化させた場合に実測される単色網濃度を特性曲線としてプロットしたマップの一例であり、事前に測定されたデータにより作成されている。図11に示す例では、墨色の目標網点面積率ko、実網点面積率kをマップに照らし合わせることで、マップ中の特性曲線からそれぞれ目標単色網濃度Dakoと実単色網濃度Dakとが求められている。このようにして、色変換部14は、各インキ色の目標単色網濃度Dako,Daco,Damo,Dayoと実単色網濃度Dak,Dac,Dam,Dayとを求める。
次に、色変換部14は、ステップS60aとして、各色の第1の注目画素目標単色網濃度Dako,Daco,Damo,Dayoと実単色網濃度Dak,Dac,Dam,Dayとの偏差に対応する各インキ色のベタ濃度偏差ΔDsk1,ΔDsc1,ΔDsm1,ΔDsy1を演算する。また、ステップS60bとして、各色の第2の注目画素目標単色網濃度Dako,Daco,Damo,Dayoと実単色網濃度Dak,Dac,Dam,Dayとの偏差に対応する各インキ色のベタ濃度偏差ΔDsk2,ΔDsc2,ΔDsm2,ΔDsy2を演算する。
なお、ベタ濃度は網点面積率にも依存しており、同単色網濃度に対しては、網点面積率が高いほどベタ濃度は低くなる。そこで、色変換部14は、図12に示すようなマップを用いて演算を行なう。図12は単色ベタ濃度を変化させた場合に実測される単色網濃度を網点面積率毎に特性曲線としてプロットしたマップの一例であり、事前に測定されたデータにより作成されている。色変換部14は、各インキ色について目標網点面積率ko,co,mo,yoに対応する特性曲線を図12に示すマップから選択し、選択した特性曲線に目標単色網濃度Dako,Daco,Damo,Dayoと実単色網濃度Dak,Dac,Dam,Dayとを対応させることにより、ベタ濃度偏差ΔDsk1,ΔDsc1,ΔDsm1,ΔDsy1,ΔDsk2,ΔDsc2,ΔDsm2,ΔDsy2を求める。図12に示す例では、墨色の目標網点面積率koが75%の場合に、目標単色網濃度Dako、実単色網濃度Dakをマップに照らし合わせることで、マップ中の75%特性曲線から墨色のベタ濃度偏差ΔDskが求められている。
このように、第1の注目画素に基づくベタ濃度偏差ΔDsk1,ΔDsc1,ΔDsm1,ΔDsy1と、第2の注目画素に基づくベタ濃度偏差ΔDsk2,ΔDsc2,ΔDsm2,ΔDsy2を算出したら、ステップS65として、両ベタ濃度偏差を、予め設定された重み付けに応じて加重平均し、ベタ濃度偏差ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsyを取得する。ベタ濃度偏差ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsyは、手動設定される第2の注目画素の重み付けをAパーセントに設定すれば、下式のように算出できる。
ΔDsk=(1−A)・ΔDsk1+A・ΔDsk2
ΔDsc=(1−A)・ΔDsc1+A・ΔDsc2
ΔDsm=(1−A)・ΔDsm1+A・ΔDsm2
ΔDsy=(1−A)・ΔDsy1+A・ΔDsy2
色変換部14で演算された各インキ色のベタ濃度偏差ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsyは、インキ供給量演算部15に入力される。インキ供給量演算部15は、ステップS70として、ベタ濃度偏差ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsyに対応するキー開度偏差量ΔKk,ΔKc,ΔKm,ΔKyを演算する。キー開度偏差量ΔKk,ΔKc,ΔKm,ΔKyは、各インキキー7の現在のキー開度Kk0,Kc0,Km0,Ky0(前回のステップS100の処理で印刷機の制御装置20に出力したキー開度Kk,Kc,Km,Ky)に対する増減量であり、インキ供給量演算部15は、公知のAPI関数(オートプリセットインキング関数)を用いて演算を行なう。API関数は基準濃度にするため各キーゾーンの画線率A(Ak,Ac,Am,Ay)とキー開度K(Kk,Kc,Km,Ky)との対応関係を示した関数である。画線率Aは、ステップS0で用いたものを用いることができる。具体的には、基準濃度Ds(Dsk,Dsc,Dsm,Dsy)に対するベタ濃度偏差ΔDs(ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsy)の比率kd(kd=ΔDs/Ds)を求めるとともに、画線率Aに対する基準濃度にするためのキー開度Kを、API関数を使って求め、これらの積としてベタ濃度偏差ΔDsをゼロにするためのキー開度偏差量ΔK(ΔK=kd×K)を求める。
次に、オンライン制御部16は、ステップS80として、色変換部14で演算されたキー開度偏差量ΔKk,ΔKc,ΔKm,ΔKyを、各印刷ユニット2a,2b,2c,2
dからラインセンサ型IRGB濃度計1までの無駄時間、時間あたりのインキキー7の反応時間、及び印刷速度を考慮して補正する。この補正は、キー開度信号が入力されてからインキキー7が動き、キー開度が変更されて印刷シートに供給されるインキ量が変化し、IRGB濃度計1に反射光量の変化として検出されるまでの時間遅れを考慮したものである。このようなむだ時間の大きいオンラインフィードバック制御系としては、例えばむだ時間補償付PI制御、ファジー制御、ロバスト制御等が最適である。オンライン制御部16は、補正後のキー開度偏差量(オンライン制御用キー開度偏差量)ΔKk,ΔKc,ΔKm,ΔKyに現在のキー開度Kk0,Kc0,Km0,Ky0を加算したオンライン制御用キー開度Kk1,Kc1,Km1,Ky1をキー開度リミッタ演算部17に入力する。
キー開度リミッタ演算部17は、ステップS90として、オンライン制御部16で演算されたオンライン制御用キー開度Kk1,Kc1,Km1,Ky1に対して上限値を規制する補正を行なう。これは、特に低画線部における色変換アルゴリズム(ステップS40,S50,S60の処理)の推定誤差によりキー開度が異常に増大することを規制するための処理である。そして、キー開度リミッタ演算部17は、ステップS100として、上限値を規制したキー開度Kk,Kc,Km,Kyをキー開度信号として印刷機の制御装置20に送信する。
印刷機の制御装置20は、ステップS110として、演算装置10から送信されたキー開度信号Kk,Kc,Km,Kyに基づき各印刷ユニット2a,2b,2c,2dの各インキキー7の開度を調節する。これにより、各インキ色のインキ供給量は、キーゾーン毎に目標とする色調に見あったものにコントロールされることとなる。
本実施形態にかかる印刷の色調制御用注目画素領域設定方法及び装置並びに色調制御方法及び装置によれば、印刷する紙面のデザイナーなどの紙面構成担当者等が、製版データ及び印刷用ジョブチケットデータの作成時に、ジョブチケットデータに上記製版データに対応した注目画素領域に関する情報(クライアントが指定した注目点或いはデザイナーが重要と思う注目点、ベタ,網,平網のいずれを選択するかの種別)を書き込むので、印刷時には、印刷オペレータは、書き込まれた注目画素領域に関する情報に基づいてチェック欄にチェックをすればよく、オペレータの負担が軽減され、注目画素領域の設定を、短時間にしかも適切に行なうことができる。また、クライアントが指定した注目点或いはデザイナーが重要と思う注目点が座標と腕具体的に指定されている場合には、この座標情報からそのまま注目画素領域を選定すれば良く、オペレータの負担がより軽減され、注目画素領域の設定を、より短時間に適切に行なうことができる。
このため、例えば新聞印刷などの、紙面編集から印刷完了までを短時間で完了しなくてはならない場合にも、注目画素領域の設定を適切に行なうことができ、この注目画素領域に基づいて印刷の色調制御を精度良く行なうことができる。
また、PC12を用いて、上記のチェック欄へのチェックを自動で行なうことも可能であり、何ら人為的な処理を要さずに、注目画素領域の設定を適切に行なうことができる。
特に、ベタ領域又は平網領域を、印刷絵柄の網点面積率の画像微分(隣接画素との差分)値が予め設定された基準値(例えば1%)以下の領域とすることや、ベタ領域を印刷絵柄の網点面積率の値が予め設定された基準値(例えば70%)以上の領域とし、網領域を、印刷絵柄の網点面積率の値が基準値(例えば70%)未満の領域とすることにより、ベタ領域や網領域や平網領域の各領域の自動選定を容易に行なえ注目画素領域の自動設定に寄与する。
また、注目画素領域のエッジ部を所定のセンサ画素分だけ除いた領域を印刷の色調制御に用いる注目画素領域とすることにより、注目画素領域中に、白紙領域を含む他の領域が入らないようにすることができ、印刷速度上昇時やペースタ(自動紙継)時等に目標画像位置と現在画像位置とにずれが生じた場合にも、濃度検出感度の低下を防ぐことができ、色調制御の精度低下を抑制することができる。また、注目画素領域を自己相関が高い領域の外側まで膨らませたものに設定すれば、低画線の場合にも注目画素領域を確実に確保することができ、しかも、色調制御の精度低下を抑制することができる。
さらに、ジョブチケットデータ等に基づいて行なう第1の注目画素領域設定とは別に、製版データのkcmy網点面積率データに基づいて、各インキ色について自己相関が高い領域をIRGB濃度計のセンサ画素単位で選定し、この選定領域に基づいて第2の注目画素領域を設定するので、紙面構成の作成担当者等の注目点選出の尺度とは別の尺度(自己相関が高い領域)で、センシングから考えた場合に最も制御精度が向上する注目画素領域を設定することができ、制御性能を向上させることが出来る。第一の注目画素領域はあくまでも人間優先、第二の注目画素領域はコンピュータ優先であり、従って第二の注目点では、位置ずれの影響や色感度が低いという画素は選択されない特徴がある。
また、エッジ部を所定のセンサ画素分だけ除くと注目画素がなくなってしまう場合には、選定領域の中からエッジ部を除かずに自己相関が高い領域全てを、該当するインキ色の第2の注目画素領域に設定すれば、エッジ部を所定画素分だけ除くことによって注目画素がなくなってしまうような僅かな選定領域(自己相関が高い領域)に対しても実施することができる。
しかも、2系統で設定された注目画素領域を、重み付け設定により加重平均することで、オペレータの意図を適宜の割合で反映させることができる。
したがって、第1の注目画素領域の重み付けを100パーセント又はこれに近く設定すれば、紙面作成パートの意図が強く反映された色調制御(インキ供給量制御)を実施することができる。一方、紙面作成パートにあまり頼らないで制御をする場合には、第1の注目画素領域の重み付けを0パーセント又はこれに近く設定すれば、制御装置10による客観基準に従って自動設定された標準的な注目画素に基づく、適切な色調制御(インキ供給量制御)を実現できる。
(B)その他
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施の形態は上記のものに限定されない。
例えば、本実施形態では、2系統で設定された注目画素領域を加重平均しており、加重平均にかかる重み付けは自由に設定できるようになっているが、よりシンプルに、紙面作成パート意思優先(第1の注目画素領域100パーセント)と、制御装置10による客観基準優先(第2の注目画素領域100パーセント)と、単純平均(両者50パーセント)との3パターンのみを選択できるようにしたり、より単純に、紙面作成パート意思優先(第1の注目画素領域100パーセント)と、制御装置10による客観基準優先(第2の注目画素領域100パーセント)とのいずれかを選択できるようにしたりしてもよい。また、第1の注目画素領域のみを採用しても、一定の効果を得ることができる。
さらに、重み付けによらず、第1の注目画素領域と第2の注目画素領域との単純和を注目画素領域としてもよい。
また、本実施形態では、各インキ色の網点面積率と混色網濃度とを関連付けるデータベース141を備える方法の他、各インキ色の網点面積率と混色網濃度との対応関係を規定した公知のノイゲバウアーの式を記憶しておき、この式に各インキ色の網点面積率を当てはめることで混色網濃度を算出する方法を採ることもできる。
また、図12に示すようなマップを用いて目標単色網濃度と実単色網濃度との偏差に対応する各インキ色のベタ濃度偏差を求める方法の他、網点面積率と単色網濃度とベタ濃度との対応関係を規定した公知のユールニールセンの式を記憶しておき、この式に目標網点面積率、実網点面積率及び単色網濃度を当てはめることでベタ濃度偏差を算出する方法もある。
また、実施形態では、ラインセンサ型のIRGB濃度計を用いているが、スポット型のIRGB濃度計を用いて印刷シート上を2次元的に走査するようにしてもよい。
本発明の一実施形態にかかる新聞用オフセット輪転機の概略構成を示す図である。 図1の演算装置の色調制御機能に着目した機能ブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる注目画素領域の自動選定について説明する印刷面を示す図であり、(a)〜(d)にそれぞれ自動設定領域の例を示す。 本発明の一実施形態にかかる注目画素領域の自動選定について説明する印刷面を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる注目画素領域の手動選定について説明する印刷面を示す図であり、(a)〜(d)にそれぞれ手動設定領域の例を示す。 本発明の一実施形態にかかる注目画素領域の選定について説明するフローチャートである。 本発明の第1実施形態にかかる注目画素領域(ベタ、網)の設定について説明する図であり、(a)はフローチャート、(b)は設定の画面表示を示す図、(c)は注目画素領域の種類を示す図である。 本発明の第1実施形態にかかる注目画素領域の選定(平網)について説明する図であり、(a)はフローチャート、(b)は注目画素領域の種類を示す図である 図1の演算装置による色調制御(注目画素領域の設定を含む)の処理フローを示すフローチャートである。 図1の演算装置による色調制御の処理フローを示すフローチャートである。 単色網濃度を網点面積率に対応づけるマップである。 ベタ濃度を網点面積率と単色網濃度とに対応づけるマップである。 本発明に関する課題を説明するための図である。
符号の説明
1 ラインセンサ型IRGB濃度計
2a,2b,2c,2d 印刷ユニット
3 ブランケット胴
4 版胴
5 インキローラ群
6 インキ元ローラ
7 インキキー
8 印刷シート
10 演算装置
11 DSP
12 PC
14 色変換部
15 インキ供給量演算部
16 オンライン制御部
17 キー開度リミッタ演算部
20 印刷機内蔵の制御装置
30 タッチパネル
32 表示装置
40 印刷エリアモニタ(タッチパネル)
50 印刷面

Claims (22)

  1. 印刷絵柄中の特定の画素領域に注目して印刷の色調をフィードバック制御する際に用いる各インキ色の注目画素領域を設定する方法であって、
    製版データ及び印刷用ジョブチケットデータの作成時に、上記ジョブチケットデータに上記製版データに対応した上記注目画素領域に関する情報を書き込む注目画素領域情報書き込みステップと、
    上記製版データ及び上記ジョブチケットデータに基づいて印刷を実施するに当たって、上記の書き込まれた注目画素領域に関する情報に基づいて印刷絵柄中に上記注目画素領域を設定する注目画素領域設定ステップとを備えている
    ことを特徴とする、色調制御用注目画素領域設定方法。
  2. 上記の注目画素領域に関する情報は、上記注目画素領域としてベタ領域,網領域,平網領域のうち少なくとも何れか2つの領域の中から1つを選ぶ選択情報である
    ことを特徴とする、請求項1記載の色調制御用注目画素領域設定方法。
  3. 上記のベタ領域又は平網領域は、上記印刷絵柄の網点面積率の画像微分値が予め設定された基準値以下の領域である
    ことを特徴とする、請求項2記載の色調制御用注目画素領域設定方法。
  4. 上記ベタ領域は、上記印刷絵柄の網点面積率の値が予め設定された基準値以上の領域であって、上記網領域は、上記印刷絵柄の網点面積率の値が上記基準値未満の領域である
    ことを特徴とする、請求項2記載の色調制御用注目画素領域設定方法。
  5. 上記注目画素領域設定ステップでは、上記の注目画素領域に関する情報に基づいて上記注目画素領域を手動又は自動で設定する
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の色調制御用注目画素領域設定方法。
  6. 上記の設定された注目画素領域のうちエッジ部を所定のセンサ画素分だけ除いたものを印刷の色調制御に用いる注目画素領域とする
    ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の色調制御用注目画素領域設定方法。
  7. 上記の注目画素領域に関する情報に基づいて行なう上記注目画素領域設定ステップを第1の注目画素領域設定ステップとし、上記第1の注目画素領域設定ステップとは別に、製版データのkcmy網点面積率データに基づいて、各インキ色について自己相関が高い領域をIRGB濃度計のセンサ画素単位で選定し、この選定領域の中から該当するインキ色のエッジ部を所定のセンサ画素分だけ除いた領域を、上記注目画素領域としてそれぞれのインキ色毎に設定する第2の注目画素領域設定ステップをさらにそなえている
    ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の色調制御用注目画素領域設定方法。
  8. 上記の注目画素領域に関する情報に基づいて行なう上記注目画素領域設定ステップを第1の注目画素領域設定ステップとし、上記第1の注目画素領域設定ステップとは別に、製版データのkcmy網点面積率データに基づいて上記注目画素領域を設定するステップであって、各インキ色について自己相関が高い領域をIRGB濃度計のセンサ画素単位で選定し、この選定領域の中から該当するインキ色のエッジ部を所定のセンサ画素分だけ除いても上記注目画素領域が存在する場合には、上記選定領域の中から上記エッジ部を所定のセンサ画素分だけ除いた領域を、該当するインキ色の上記注目画素領域として設定し、上記のエッジ部を所定のセンサ画素分だけ除くと上記注目画素領域がなくなってしまう場合には、上記選定領域の中から上記エッジ部を除くことなく上記の自己相関が高い領域を、該当するインキ色の上記注目画素領域として設定する第2の注目画素領域設定ステップをさらにそなえている
    ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の色調制御用注目画素領域設定方法。
  9. 上記第2の注目画素領域設定ステップでは、上記選定領域の中から該当するインキ色のエッジ部を上記センサ画素単位で除く際に、上記センサ画素単位で1画素分だけ除く
    ことを特徴とする、請求項7又は8記載の色調制御用注目画素領域設定方法。
  10. 上記第2の注目画素領域設定ステップでの上記自己相関が高い領域とは、各インキ色について予め設定された条件以上に自己相関が高い全ての画素群であって、
    上記第2の注目画素領域設定ステップは、コンピュータを用いて上記画素群を自動抽出する注目画素領域自動設定ステップとして構成される
    ことを特徴とする、請求項7〜9の何れか1項に記載の色調制御用注目画素領域設定方法。
  11. 上記第1の注目画素領域設定ステップによって設定された第1の注目画素領域と上記第2の注目画素領域設定ステップによって設定された第2の注目画素領域との和の領域を注目画素領域に設定する
    ことを特徴とする、請求項7〜10の何れか1項に記載の色調制御用注目画素領域設定方法。
  12. 請求項1〜11の何れか1項に記載の色調制御用注目画素領域設定方法を用いて設定された注目画素領域に注目して印刷の色調をフィードバック制御する印刷機の絵柄色調制御方法であって、
    上記注目画素領域に関する目標混色網濃度を設定する目標混色網濃度設定ステップと、
    上記IRGB濃度計を用いて、印刷で得られた本刷りシートの上記インキ供給単位幅毎の各インキ色の上記注目画素領域に関する実混色網濃度を計測する実混色網濃度計測ステップと、
    予め設定した網点面積率と混色網濃度との対応関係に基づき、上記目標混色網濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率を求める目標網点面積率算出ステップと、
    上記の網点面積率と混色網濃度との対応関係に基づき、上記実混色網濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求める実網点面積率算出ステップと、
    予め設定した網点面積率と単色網濃度との対応関係に基づき、上記目標網点面積率に対応する目標単色網濃度を求める目標単色網濃度算出ステップと、
    上記の網点面積率と単色網濃度との対応関係に基づき、上記実網点面積率に対応する実単色網濃度を求める実単色網濃度算出ステップと、
    予め設定した網点面積率と単色網濃度とベタ濃度との対応関係に基づき、上記注目画素領域について、上記目標網点面積率のもとでの上記目標単色網濃度と上記実単色網濃度との偏差に対応するベタ濃度偏差を求めるベタ濃度偏差算出ステップと、
    上記ベタ濃度偏差に基づき上記インキ供給単位幅毎にインキ供給量を調整するインキ供給量調整ステップとをそなえている
    ことを特徴とする、印刷機の絵柄色調制御方法。
  13. 請求項7〜11の何れか1項に記載の色調制御用注目画素領域設定方法を用いるとともに、
    上記の目標混色網濃度設定ステップ,実混色網濃度計測ステップ,目標網点面積率算出ステップ,実網点面積率算出ステップ,目標単色網濃度算出ステップ,実単色網濃度算出ステップ,及びベタ濃度偏差算出ステップを、上記第1の注目画素領域設定ステップによって設定された第1の注目画素領域と上記第2の注目画素領域設定ステップによって設定された第2の注目画素領域との双方に関して実施して、上記インキ供給量調整ステップでは、これらから得られる2つの上記ベタ濃度偏差に基づき上記インキ供給単位幅毎にインキ供給量を調整する
    ことを特徴とする、請求項12記載の印刷機の絵柄色調制御方法。
  14. 上記インキ供給量調整ステップでは、上記第1の注目画素領域に関して得られた上記ベタ濃度偏差と、上記第2の注目画素領域に関して得られた上記ベタ濃度偏差とを、予め設定された重み付けに応じて加重平均して、この加重平均したベタ濃度偏差に基づき上記インキ供給単位幅毎にインキ供給量を調整する
    ことを特徴とする、請求項13記載の印刷機の絵柄色調制御方法。
  15. 印刷絵柄中の特定の画素領域に注目して印刷の色調をフィードバック制御する際に用いる各インキ色の注目画素領域の設定する装置であって、
    製版データ及び印刷用ジョブチケットデータ内に設けられ、上記ジョブチケットデータに上記製版データに対応した上記注目画素領域に関する情報を書き込む書込領域と、
    上記製版データ及び上記ジョブチケットデータに基づいて印刷を制御するとともに上記の注目画素領域に関する情報に基づいて上記注目画素領域を自動で設定する演算装置とを備えている
    ことを特徴とする、印刷の色調制御用注目画素領域設定装置。
  16. 上記の注目画素領域に関する情報は、上記注目画素領域としてベタ領域,網領域,平網領域のうち少なくとも何れか2つの領域の中から1つを選ぶ選択情報である
    ことを特徴とする、請求項15記載の印刷の色調制御用注目画素領域設定装置。
  17. 上記のベタ領域又は平網領域は、上記印刷絵柄の網点面積率の画像微分値が予め設定された基準値以下の領域である
    ことを特徴とする、請求項16記載の印刷の色調制御用注目画素領域設定装置。
  18. 上記ベタ領域は、上記印刷絵柄の網点面積率の値が予め設定された基準値以上の領域であって、上記網領域は、上記印刷絵柄の網点面積率の値が上記基準値未満の領域である
    ことを特徴とする、請求項17記載の印刷の色調制御用注目画素領域設定装置。
  19. 上記演算装置は、上記の設定された注目画素領域のうちエッジ部を所定のセンサ画素分だけ除いたものを印刷の色調制御に用いる注目画素領域とする
    ことを特徴とする、請求項15〜18の何れか1項に記載の印刷の色調制御用注目画素領域設定装置。
  20. 上記演算装置には、上記の注目画素領域に関する情報に基づいて注目画素領域を設定する第1の注目画素領域設定手段と、上記第1の注目画素領域設定手段とは別に、製版データのkcmy網点面積率データに基づいて、各インキ色について自己相関が高い領域をIRGB濃度計のセンサ画素単位で選定し、この選定領域の中から該当するインキ色のエッジ部を所定のセンサ画素分だけ除いた領域を、上記注目画素領域としてそれぞれのインキ色毎に設定する第2の注目画素領域設定手段とそなえている
    ことを特徴とする、請求項15〜19の何れか1項に記載の印刷の色調制御用注目画素領域設定装置。
  21. 上記演算装置では、上記第1の注目画素領域設定手段によって設定された第1の注目画素領域と上記第2の注目画素領域設定手段によって設定された第2の注目画素領域との和の領域を注目画素領域に設定する
    ことを特徴とする、請求項15〜20の何れか1項に記載の印刷の色調制御用注目画素領域設定装置。
  22. 請求項15〜21の何れか1項に記載の印刷の色調制御用注目画素領域設定装置と、
    印刷幅方向に分割された領域毎にインキを供給するインキ供給装置と、
    印刷で得られる本刷りシートの走行ライン上に配置されたIRGB濃度計と、
    上記インキ供給単位幅毎の該注目画素領域に関する目標混色網濃度を設定する目標混色網濃度設定手段と、
    上記IRGB濃度計を操作して上記本刷りシートの上記インキ供給単位幅毎の実混色網濃度を計測する混色網濃度計測手段と、
    予め設定した網点面積率と混色網濃度との対応関係に基づき、上記目標混色網濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率を求める目標網点面積率演算手段と、
    上記の網点面積率と混色網濃度との対応関係に基づき、上記実混色網濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求める実網点面積率演算手段と、
    予め設定した網点面積率と単色網濃度との対応関係に基づき、上記目標網点面積率に対応する目標単色網濃度を求める目標単色網濃度演算手段と、
    上記の網点面積率と単色網濃度との対応関係に基づき、上記実網点面積率に対応する実単色網濃度を求める実単色網濃度演算手段と、
    予め設定した網点面積率と単色網濃度とベタ濃度との対応関係に基づき、上記目標網点面積率のもとでの上記目標単色網濃度と上記実単色網濃度との偏差に対応するベタ濃度偏差を求めるベタ濃度偏差演算手段と、
    上記ベタ濃度偏差に基づくフィードバック制御により上記インキ供給単位幅毎にインキ供給量を調整するインキ供給量調整手段とを備えた
    ことを特徴とする、印刷機の絵柄色調制御装置。
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