JP2006212824A - 成形構造体 - Google Patents

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【課題】 基体、特に繊維ボード等の低密度の基体を変形させることなく、その上に十分な接合力で成形体が接合された成形構造体を提供することを目的とする。
【解決手段】 ドアトリム1のトリムボード2は、植物等の繊維とこれを繋ぐようにポリプロピレンをバインダーとして含浸させて形成した基材21と、これの表面に被覆した表皮22とにより構成されている。固定型62と移動型63との間に形成されたキャビティ65の開口を、トリムボード2によって閉塞した後、キャビティ65内に熱可塑性樹脂材料を射出することにより、ブラケット3をトリムボード2上に成形する。ブラケット3のトリムボード2への接合部33は、ブラケット3の外周縁に配置され基材21上に延びた線状部34と、線状部34から基材21上をブラケット3の外方に向けて突出した枝部35により構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基体上に成形体が接合された成形構造体に関する。
基体上に、合成樹脂材料による成形体が接合された成形構造体に関する従来技術があった(例えば、特許文献1参照)。これは、成形型内のキャビティを閉塞するように基体を配置し、キャビティ内に熱可塑性樹脂材料を注入して形成されるものである。この技術において、その信頼性の向上を目的として、成形体の基体への接合力を増大させるためには、成形体の基体への接合面積を大きくする必要があった。ここで、成形体の基体への接合部は、接合後に成形体の冷却により収縮するため、その接合面積を大きくすると接合部の収縮が著しくなり、接合部と基体との間の収縮率の差に起因して、基体が繊維ボードなど低密度の場合、基体が接合面の反対側を凸にしてそりあがり、その意匠上の課題となっていた。すなわち、成形体の基体への接合面積は、その接合力と外観上の要求品質との間において、相反する条件となっていた。
特開2002−355848公報(第7図)
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、基体、特に繊維ボード等の低密度の基体を変形させることなく、その上に十分な接合力で成形体が接合された成形構造体を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、基体上に熱可塑性樹脂材料による成形体を接合して形成した成形構造体において、前記成形体の前記基体への接合部は、前記基体の接合面上に延びる線状部と、この線状部から前記接合面上に突出した枝部とによって形成されたことを特徴とする成形構造体とした。
請求項2の発明は、前記線状部は前記成形体の外周縁に形成され、前記枝部は前記外周縁から一方あるいは他方へ前記接合面上に突出していることを特徴とする請求項1記載の成形構造体とした。
請求項3の発明は、前記線状部からは複数の前記枝部が突出し、前記枝部は前記線状部上において、互いに略等間隔に配置されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の成形構造体とした。
請求項4の発明は、前記基体は繊維と、この繊維を繋ぐ前記熱可塑性樹脂材料によるバインダーとにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の成形構造体とした。
<請求項1の発明>
成形体の基体への接合部は、基体の接合面上に延びる線状部と、この線状部から接合面上に突出した枝部とによって形成されたことにより、接合部の接合面積を減少させて、特に低密度の基体に対して、収縮による接合時の基体の変形を低減するとともに、線状部から突出した枝部が基体に接合することにより、成形体の基体への接合力の低下を防ぐことができる。
<請求項2の発明>
線状部は成形体の外周縁に配置され、枝部は外周縁から一方あるいは他方へ接合面上に突出していることにより、成形体全体を基体上に安定して保持することができる。
<請求項3の発明>
線状部からは複数の枝部が突出し、枝部は線状部上において、互いに略等間隔に配置されたことにより、各枝部の請け負う接合力を均等にすることができ、成形体の基体への接合力を安定させることができる。
<請求項4の発明>
基体は繊維と、この繊維を繋ぐ熱可塑性樹脂材料によるバインダーとにより形成されていることにより、成形体の熱可塑性樹脂材料が基体の繊維に絡まる上に、成形体と基体の樹脂材料同士が相融して固化するため、成形体が基体に強固に接合される。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1乃至図8によって説明する。本実施形態による成形構造体は、車両ドアを構成するドアトリム1である。図1に示すように、ドアトリム1は本発明の基体に該当するトリムボード2上に、本発明の成形体に該当するブラケット3が固着されることにより形成されている。尚、本来、トリムボード2の一面には複数のブラケット3が取り付けられているが、図1においては、トリムボード2を破断させて、一つのブラケット3の取付部位のみを示している。
平板状のトリムボード2は、木材などを解織して得た木質繊維、あるいはケナフ等の靭皮植物繊維に熱可塑性樹脂材料であるポリプロピレンを含浸させた基材21と、基材21上に合成皮革、天然皮革あるいは繊維によって形成された表皮22が被覆されることにより構成されている。本実施形態において、ポリプロピレンは植物繊維を繋ぐバインダーとしての役割を果たしているが、基材21をポリプロピレンあるいは、その他の熱可塑性樹脂材料のみにて形成する、もしくはポリエチレンテレフタレート等のポリプロピレン以外の熱可塑性樹脂材料と植物繊維との混合物にて形成してもよい。
ブラケット3はポリプロピレンによって一体に形成され、図1に示すように、外周面が傾斜した筒体をおよそ半割りしたような形状をしており、その大径側がトリムボード2の基材21に接合されている。また、ブラケット3の先端部には、略半円状の平坦な立壁31が設けられ、その端部には真円状の切欠32が形成されている。一方、ブラケット3のトリムボード2への接合部33は、その外周縁を線状部34に形成し、接合面であるトリムボード2上に延びており、これから、細く形成された複数の板状の枝部35が、トリムボード2上に突出している。
図1および図2に示すように、線状部34はブラケット3の側面の端部に形成され、ブラケット3の板厚と同等もしくは、やや広い幅を有し、トリムボード2上を略半円周状に細く延びている。また、複数の枝部35は、線状部34上において互いに等間隔に配置され、各々ブラケット3の外周縁から、トリムボード2上をブラケット3の外方(線状部34の一方)に向けて放射状に突出している。ブラケット3の切欠32に、図示しないクリップを固定し、このクリップを車両ドアの図示しないインナパネルの係止部に係合させることにより、ドアトリム1は車両ドアに取り付けられる。
次に、トリムボード2にブラケット3を成形する成形装置5について、図3に基づいて説明する。説明中、図3において右方を移動型63および型ホルダー64の前方とする。本実施形態による成形装置5は、成形材料導入装置50、成形型移動装置60、基体搬送装置70を備えている射出成形装置である。成形型移動装置60を構成する固定型62は、支持体61の上端部61aに形成された収容孔61b内に、下方に垂下するように、溶接、圧入等で固定されている。支持体61は、おおよそ逆L字状をしており、その下端部61cが基体搬送装置70の上部に固定されるとともに、その側端部61dには成形型移動装置60の移動用アクチュエータ67が取り付けられている。
移動型63は、型ホルダー64に複数の取付ボルト64aによって固定されている。移動型63は前方部に型面63aを有し(図4示)、これが固定型62の型面62aと対向するように配置され、型面62aと型面63aとの間には、キャビティ65が形成される(図5示)。図4に示されたように、固定型62と移動型63は、下方に上述したトリムボード2が配置されていない状態において、外部に向いた開口を有している。そして開口には、キャビティ65の外方に枝部形成部65aが等間隔で設けられている。移動型63は、その上端部が固定型62のキャビティ上面62bに当接しながら、固定型62に対して図3において左右方向に相対移動可能に係合している。
また、移動型63に固定された型ホルダー64は、成形型移動装置60を構成するスライドシャフト68の前端部に固着されている。スライドシャフト68は、やはり成形型移動装置60を構成する移動用アクチュエータ67に接続されており、リング状のガイド部材69を介して、支持体61の側端部61dに形成されたスライド孔61e内に、移動可能に挿通されている。移動用アクチュエータ67は、電動モータによるアクチュエータ、エアシリンダ、油圧シリンダ、電磁ソレノイドアクチュエータ等のあらゆるものが使用可能であり、これによりスライドシャフト68を左右方向に移動させる。スライドシャフト68の作動により、移動型63および型ホルダー64が固定型62に対して移動することができる。
成形型移動装置60は、図示しないコントローラによって制御され、コントローラは移動型63を前進(図3において右方へと移動)させて、図5に示された位置(成形位置)まで移動させて、それ以上前方へ移動させることはない。この位置において、コントローラは、例えば、移動用アクチュエータ67の電動モータに取り付けられたパルスエンコーダにより、その回転位置を検出し、それに基づいて移動用アクチュエータ67を停止させる。あるいは、移動型63または型ホルダー64の位置を検出する、図示しないリミットスイッチが発生する信号に基づいて、移動用アクチュエータ67を停止させてもよい。成形位置において、キャビティ65の大きさは最小となり、その形状は形成されるブラケット3の形状と一致している。
一方、移動型63および型ホルダー64が後退して、上述した成形位置よりも固定型62から離れた位置(開型位置)にある状態となった時(図4および図8示)、上述したパルスエンコーダによって検出された移動用アクチュエータ67の電動モータの回転位置に基づいて、移動用アクチュエータ67の作動を停止させる、あるいは型ホルダー64に取り付けられた図示しないリミットスイッチが、支持体61の側端部61dと当接して停止信号を発信し、これを受信したコントローラが移動用アクチュエータ67の作動を停止させる。
基体搬送装置70は上述したコントローラにより制御され、支持体61の下端部61cが固定された箱体71と、この上に取り付けられた台座72を有している。箱体71内には移動用アクチュエータ67と同様の搬送用アクチュエータ73が収容され、この搬送用アクチュエータ73からは作動シャフト74が上方に向けて延びており、その上端部には押圧部75が固着されている。押圧部75の上端面には、合成ゴムあるいは合成樹脂材料にて平板状に形成された撓み可能なクッション部76が、接着剤等にて固定されている。
押圧部75は、搬送用アクチュエータ73の働きにより作動シャフト74を介して上昇し、クッション部76を介して後述するトリムボード2を持ち上げ、固定型62および移動型63の下端部に当接させて、キャビティ65の開口を閉塞した状態で最上位置となる。搬送用アクチュエータ73は、その最下位置および最上位置において、移動用アクチュエータ67と同様に、搬送用アクチュエータ73の図示しない電動モータの回転位置を検知して、あるいはリミットスイッチ等を使用して停止させられる。また、支持体61の柱部61fには、後述するように、トリムボード2を左右方向に搬送する際に、その位置決めのために使用される基体ガイド66が取り付けられている。
成形材料導入装置50はコントローラによって制御され、支持体61の上方に配置され、その下端部は固定型62の上端部に挿入されている。成形材料導入装置50は、内部に導入シリンダ52を有したシリンダボデー51を備えており、導入シリンダ52内には導入用アクチュエータ53の押圧プランジャ54が嵌合している。導入用アクチュエータ53は、移動用アクチュエータ67と同様のもので、これが作動することにより、押圧プランジャ54を上下方向に移動させる。また、押圧プランジャ54の最上位置および最下位置においては、移動用アクチュエータ67と同様に、リミットスイッチ等を使用して導入用アクチュエータ53が停止させられる。導入シリンダ52には、ポリプロピレン等の合成樹脂による成形材料MZを貯蔵したホッパ55が連通しており、常時、成形材料MZを供給可能にしている。
シリンダボデー51の下端部には、加熱ボデー56が接続されており、その内部には溶融通路57が形成されている。加熱ボデー56の周囲には複数の電熱ヒータ59が取り付けられ、溶融通路57内の成形材料MZが加熱されて溶融している。加熱ボデー56の下端部は固定型62の上端部に挿入されており、溶融通路57の先端部に形成されたノズル58から、溶融された成形材料MZがキャビティ65内に注入可能とされている。
次に、成形装置5を使用したブラケット3の、トリムボード2への接合方法について、図4乃至図8に基づいて説明する。最初に、図4に示したように、成形型移動装置60の移動用アクチュエータ67によって、移動型63および型ホルダー64が後退(図3において左方へ移動)させられた開型位置において、前回に成形されたブラケット3が払いだされた後、移動用アクチュエータ67を再度作動させて、移動型63を前進させて成形位置まで移動させ、固定型62と移動型63との間に、ブラケット3の外形と一致した形状のキャビティ65を形成する(図5示)。
それとともに、トリムボード2を基材21を上側にして、図示しないコンベアーまたはロボット等により、その先端部が基体ガイド66に当接するまで、図4において右方へと運搬する。この状態において、トリムボード2は押圧部75の真上に位置しているため、基体搬送装置70の搬送用アクチュエータ73を作動させることにより、押圧部75を上昇させて、トリムボード2をクッション部76上に載置させる(図4示)。その後、押圧部75の上昇を継続することにより、トリムボード2が固定型62および移動型63の下端部に当接し、キャビティ65の開口を下方より塞ぐ(図5示)。この時、トリムボード2はクッション部76と固定型62および移動型63とにより挟圧されるが、クッション部76が撓み可能であるため、トリムボード2に損傷等が発生することはない。
次に、成形材料導入装置50の導入用アクチュエータ53を作動させて押圧プランジャ54を下降させ、溶融通路57内の溶融した成形材料MZを下方に向けて押圧して、ノズル58によって上方からキャビティ65内に所定圧で射出する(図6示)。成形材料MZは枝部形成部65aを含んだキャビティ65内に行き渡った後、温度が低下して硬化が進行し、キャビティ65内にブラケット3が成形される(図7示)。この時、ノズル58から注入された高温の成形材料MZが、トリムボード2の基材21の上に乗ることにより、基材21に含まれる熱可塑性樹脂が融解して成形材料MZと互いに溶融しあうことで、成形材料MZの硬化後、接合部33の線状部34および枝部35がトリムボード2に強固に接合される。
その後、成形型移動装置60は、移動型63を後退させ、再び開型位置まで移動させる。その後、基体搬送装置70により押圧部75を下降させ、トリムボード2と接合されたブラケット3を、固定型62から下方に取り出す(図8示)。これ以降は、成形型移動装置60により、再び移動型63を前進させて、上述した工程を繰り返していく。
本実施形態によれば、ブラケット3のトリムボード2への接合部33は、トリムボード2の接合面上に細く延びる線状部34と、この線状部34から接合面上に突出した細い枝部35とによって形成されたことにより、ブラケット3の大径側の端部全面を(略半円状に)接合した場合に比べ、接合部33の接合面積を減少させて、接合部33の収縮によるトリムボード2の変形を低減することができる。また、線状部34から突出した枝部35がトリムボード2に接合されることにより、ブラケット3の接合力の低下を防ぐことができる。また、線状部34はブラケット3の外周縁に配置され、枝部35は外周縁からブラケット3の外方へと突出していることにより、ブラケット3全体をトリムボード2上に安定して保持することができる。
また、線状部34からは複数の枝部35が突出し、枝部35は線状部34上において、互いに等間隔に配置されたことにより、各枝部35の請け負う接合力を均等にすることができ、ブラケット3のトリムボード2への接合力を安定させることができる。更に、トリムボード2は木質繊維または靭皮植物繊維と、この繊維を繋ぐポリプロピレンによるバインダーとにより形成されていることにより、ブラケット3のポリプロピレンが基体の繊維に絡まる上に(アンカー効果)、ブラケット3とトリムボード2の樹脂材料同士が相融して固化するため、ブラケット3がトリムボード2に強固に接合される。
<実施形態1の変形例>
図9は本発明による実施形態1の変形例を示す。本変形例によるブラケット3Aは、実施形態1によるブラケット3に対して、その側面に接合部33A側に開口するスリット36を設けている。これにより、ブラケット3Aの線状部34Aは2分割されており、その各々から接合部33Aの外方に向けて一対の枝部35が突出している。本変形例によるブラケット3Aにおいては、実施形態1のものに比べ、その接合部33Aの面積がより低減されており、いっそうトリムボード2の変形の少ないドアトリム1Aとすることができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図10によって説明する。本実施形態によるブラケットは、実施形態1と同様に、接合部33Bはブラケットの外周縁に配置された略半円周状の線状部34を有している。この線状部34からは、ブラケットの内側からブラケットの開口方向(線状部34の他方)に向かって、複数の枝部35Bが平行に突出している。枝部35Bは実施形態1のものと同様に、線状部34上において互いに等間隔に配置されており、それぞれブラケットのトリムボード2への接合力を、均等に負担している。本実施形態においては、枝部35Bが線状部34からブラケットの内側に、ブラケットの開口方向に向かって平行に突出しているため、トリムボード2上において接合部33B全体の占めるスペースを低減でき、ブラケットがトリムボード2上において他の部材と干渉する虞れがなく、ブラケットを密集させて配置させることも可能となる。また、複数の枝部35Bは移動型63の移動方向に延びているため、成形完了後、移動型63を後退させる際、枝部35Bと移動型63との干渉を防ぎ、型抜きを円滑に行うことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本発明は、車両のドアトリム以外の部材にも適用可能である。
(2)線状部から枝部を接合面上の複数の方向に突出させることにより、その接合力を増大させることも可能である。
(3)線状部から突出する枝部は、基体の変形および成形体の接合力を考慮して、その数を適宜変更することが可能である。
(4)各枝部が実質的に均等な接合力を請け負うことができれば、他部材との干渉、型抜き等を考慮して、枝部を線状部上において正確に等間隔な位置でなく、若干移動した位置に設けることも可能である。
(5)基体は発泡体など、低密度で変形しやすい板状のもので形成されていても、本発明は適用可能である。
実施形態1によるドアトリムの部分斜視図である。 図1に示したブラケットの接合部の断面図である。 図1に示したドアトリムを製造するために、トリムボード上にブラケットを成形する装置の全体図である。 図3に示した成形装置において、成形前に成形型が開型位置にあるところを示した断面図である。 樹脂材料を射出する前に、成形型を閉じてキャビティを形成したところを示した断面図である。 キャビティ内に樹脂材料を射出したところを示した断面図である。 キャビティ内で樹脂材料が硬化したところを示した断面図である。 再び、成形型を開型位置に移動させ、ブラケットを払い出したところを示した断面図である。 実施形態1の変形例によるドアトリムの部分斜視図である。 実施形態2によるブラケットの接合部の断面図である。
符号の説明
1、1A…ドアトリム
2…トリムボード
3、3A…ブラケット
21…基材
33、33A、33B…接合部
34、34A…線状部
35、35B…枝部

Claims (4)

  1. 基体上に熱可塑性樹脂材料による成形体を接合して形成した成形構造体において、
    前記成形体の前記基体への接合部は、前記基体の接合面上に延びる線状部と、この線状部から前記接合面上に突出した枝部とによって形成されたことを特徴とする成形構造体。
  2. 前記線状部は前記成形体の外周縁に形成され、前記枝部は前記外周縁から一方あるいは他方へ前記接合面上に突出していることを特徴とする請求項1記載の成形構造体。
  3. 前記線状部からは複数の前記枝部が突出し、前記枝部は前記線状部上において、互いに略等間隔に配置されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の成形構造体。
  4. 前記基体は繊維と、この繊維を繋ぐ前記熱可塑性樹脂材料によるバインダーとにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の成形構造体。
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