JP4343010B2 - 合成樹脂成形方法およびこれに使用する成形装置 - Google Patents

合成樹脂成形方法およびこれに使用する成形装置 Download PDF

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Description

本発明は、基体に成形体を接合するための合成樹脂成形方法、およびこれに使用する成形装置に関する。
従来技術として、一対の成形型を所定の位置に置いて、その内部に成形体と同形状のキャビティを形成し、このキャビティの開口を閉塞するように基体を配置するとともに、キャビティ内に合成樹脂材料を射出して成形体を形成しながら、基体に接合させるインジェクション成形による方法があった(例えば、特許文献1参照)。これによれば、キャビティ内に行き渡るように、成形材料を高圧で射出するため、キャビティを閉塞している基体が、成形材料の圧力により外方へ撓んだまま基体と接合してしまうことがあった。また、キャビティが狭く入り組んだ形状の場合、射出後に成形材料がキャビティ内を移動する間に、成形型に触れることにより基体にまで到達した時に、すでに温度が低下し、成形体の基体との接合力が低下するという問題があった。
特開2002−355848公報(第6図)
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、成形体の基体との接合力を増大させることのできる合成樹脂成形方法、およびこれに使用する成形装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、双方が所定の位置において対向することにより、成形体形状を呈し、且つ、外部への開口を有するキャビティがその間に形成されるとともに、互いに相対移動することにより、前記キャビティの大きさが変化可能な一対の成形型を、前記所定の位置よりも互いに離れた状態にし、前記キャビティの開口を閉塞するように基体を配置した後、前記キャビティ内に溶融した成形材料を導入して、前記成形型を前記所定の位置になるまで互いに近づけていくことで、前記キャビティを縮小しながら前記成形材料を硬化させて前記成形体を形成するとともに、前記基体に接合させることを特徴とする合成樹脂成形方法とした。
請求項2の発明は、前記基体が前記キャビティの開口を下方より閉塞し、前記成形材料は前記キャビティの上方から導入されることを特徴とする請求項1記載の合成樹脂成形方法とした。
請求項3の発明は、前記成形型は、前記基体が前記キャビティの開口を閉塞する面に沿って相対移動することを特徴とする請求項1または請求項2記載の合成樹脂成形方法とした。
請求項4の発明は、双方が所定の位置において対向することにより、成形体形状を呈し、且つ、外部への開口を有するキャビティがその間に形成されるとともに、互いに相対移動することにより、前記キャビティの大きさが変化可能な一対の成形型、前記成形型を互いに相対移動させる成形型移動装置、前記キャビティの開口を閉塞するように基体を移動させる基体搬送装置、および前記キャビティ内に成形材料を導入する成形材料導入装置を備え、前記成形型移動装置が、前記成形型を前記所定の位置よりも互いに離れた状態にし、前記基体搬送装置が、前記キャビティの開口を閉塞するように前記基体を移動させた後、前記成形材料導入装置が、前記キャビティ内に溶融した成形材料を導入し、前記成形型移動装置が、前記成形型を前記所定の位置になるまで互いに近づけていくことで、前記キャビティが縮小しながら前記成形材料が硬化して前記成形体を形成するとともに、前記基体に接合されることを特徴とする成形装置とした。
<請求項1の発明>
一対の成形型を、所定の位置よりも互いに離れた状態にし、キャビティの開口を閉塞するように基体を配置した後、キャビティ内に溶融した成形材料を導入して、成形型を所定の位置になるまで互いに近づけていくことで、キャビティを縮小しながら成形材料を硬化させて成形体を形成するとともに、基体に接合させる構成としたことにより、成形材料を導入した時に、キャビティが成形体形状よりも大きくて、成形材料がキャビティ内に行き渡りやすく、成形材料を低圧にて導入することが可能となるため、成形体との接合時に基体が撓むことがない。また、成形材料が基体に到達するまでに、キャビティの壁に触れることが少なく、その温度の低下が抑えられ、成形体と基体との接合力を向上できる。
<請求項2の発明>
基体がキャビティの開口を下方より閉塞し、成形材料はキャビティの上方から導入される構成としたことにより、キャビティ内に導入された成形材料が落下して、直接に基体上に乗りやすくなり、成形体と基体との接合力をいっそう向上できる。
<請求項3の発明>
成形型は、基体がキャビティの開口を閉塞する面と平行に相対移動する構成としたことにより、成形型が成形体の基体への接合部に沿って相対移動するため、接合部がアンダカットとならず、成形後の型抜きが容易にできる。
<請求項4の発明>
成形型移動装置が、成形型を所定の位置よりも互いに離れた状態にし、基体搬送装置が、キャビティの開口を閉塞するように基体を移動させた後、成形材料導入装置が、キャビティ内に溶融した成形材料を導入し、成形型移動装置が、成形型を所定の位置になるまで互いに近づけていくことで、キャビティが縮小しながら成形材料が硬化して成形体を形成するとともに、基体に接合される構成としたことにより、成形材料が導入された時に、キャビティが成形体形状よりも大きくて、成形材料がキャビティ内に行き渡りやすく、成形材料を低圧にて導入することが可能となるため、成形体との接合時に基体が撓むことがない。また、成形材料が基体に到達するまでに、キャビティの壁に触れることが少なく、その温度の低下が抑えられ、成形体と基体との接合力を向上できる成形装置とすることができる。
本発明の実施形態を図1乃至図7によって説明する。説明中、図2において右方を移動型4および型ホルダー5の前方とする。本実施形態による成形装置1は、固定型3、移動型4、型ホルダー5、成形材料導入装置10、成形型移動装置30、基体搬送装置50を備えている。固定型3は、支持体2の上端部2aに形成された収容孔2b内に、下方に垂下するように、溶接、圧入等で固定されている。支持体2は、おおよそ逆L字状をしており、その下端部2cが基体搬送装置50の上部に固定されるとともに、その側端部2dには成形型移動装置30が取り付けられている。
移動型4は、型ホルダー5に複数の取付ボルト6によって固定されている。移動型4および型ホルダー5は、前方部に型面4a、5aをそれぞれ有し、これが固定型3の型面3aと対向するように配置され、型面3aと型面4a、5aとの間には、キャビティ7が形成される(図2示)。固定型3、移動型4、および型ホルダー5により、本発明の一対の成形型を構成する。図2に示されたように、キャビティ7は、固定型3および型ホルダー5の下端部に、後述するトリムボード72(本発明の基体に該当する)が配置されていない状態において、外部に向いた開口7aを有している。移動型4は、その上端部が固定型3のキャビティ上面3bに当接しながら、固定型3に対して図1において左右方向に相対移動可能に係合している。
また、移動型4に固定された型ホルダー5は、成形型移動装置30を構成するスライドシャフト32の前端部に固着されている。スライドシャフト32は、やはり成形型移動装置30を構成する移動用アクチュエータ31(支持体2の側端部2dに固定されている)に接続されており、リング状のガイド部材33を介して、支持体2の側端部2dに形成されたスライド孔2e内に、移動可能に挿通されている。移動用アクチュエータ31は、電動モータによるアクチュエータ、エアシリンダ、油圧シリンダ、電磁ソレノイドアクチュエータ等のあらゆるものが使用可能であり、これによりスライドシャフト32を左右方向に移動させる。スライドシャフト32の作動により、移動型4および型ホルダー5が固定型3に対して移動し、キャビティ7の大きさを変化させることができる。図1に示したように、移動型4および型ホルダー5は、キャビティ7の開口7aを閉塞するトリムボード72の面と平行に移動する構成とされている。
成形型移動装置30は、図示しないコントローラによって制御され、コントローラは移動型4および型ホルダー5を前進(図2において右方へと移動)させて、図1および図4に示された位置(本発明の所定の位置に該当する成形位置)まで移動させて、それ以上前方へ移動させることはない。この位置において、コントローラは、例えば、移動用アクチュエータ31の電動モータに取り付けられたパルスエンコーダにより、その回転位置を検出し、それに基づいて移動用アクチュエータ31を停止させる。あるいは、固定型3と型ホルダー5との間に配設した、図示しないリミットスイッチが発生する信号に基づいて、移動用アクチュエータ31を停止させてもよい。成形位置において、キャビティ7の大きさは最小となり、その形状は形成されるブラケット71(本発明の成形体に該当する)の形状と一致している(図1示)。
一方、移動型4および型ホルダー5が後退して、上述した成形位置よりも固定型3から離れた位置(初期位置)にある状態となった時(図2示)、上述したパルスエンコーダによって検出された移動用アクチュエータ31の電動モータの回転位置に基づいて、移動用アクチュエータ31の作動を停止させる、あるいは型ホルダー5に取り付けられた図示しないリミットスイッチが、支持体2の側端部2dと当接して停止信号を発信し、これを受信したコントローラが移動用アクチュエータ31の作動を停止させる。尚、図1に示されたように、キャビティ7は、その中に導入された成形材料MZが移動する方向と一致するように、上下方向に延びるように形成されている。
基体搬送装置50は上述したコントローラにより制御され、支持体2の下端部2cが固定された箱体51と、この上に取り付けられた台座52を有している。箱体51内には移動用アクチュエータ31と同様の搬送用アクチュエータ53が収容され、この搬送用アクチュエータ53からは作動シャフト54が上方に向けて延びており、その上端部には押圧部55が固着されている。押圧部55の上端面には、合成ゴムあるいは合成樹脂材料にて平板状に形成された撓み可能なクッション部56が、接着剤等にて固定されている。
押圧部55は、その最下位置において、台座52に形成された凹部52a内に収容される。一方、押圧部55は、搬送用アクチュエータ53の働きにより作動シャフト54を介して上昇し、クッション部56を介して後述するトリムボード72を持ち上げ、固定型3および型ホルダー5の下端部に当接させて、開口7aを閉塞した状態で最上位置となる。搬送用アクチュエータ53は、その最下位置および最上位置において、移動用アクチュエータ31と同様に、搬送用アクチュエータ53の図示しない電動モータの回転位置を検知して、あるいはリミットスイッチ等を使用して停止させられる。また、支持体2の柱部2fには、後述するように、トリムボード72を左右方向に搬送する際に、その位置決めのために使用される基体ガイド8が取り付けられている。
成形材料導入装置10はコントローラによって制御され、支持体2の上方に配置され、その下端部は固定型3の上端部に挿入されている。成形材料導入装置10は、内部に導入シリンダ12を有したシリンダボデー11を備えており、導入シリンダ12内には導入用アクチュエータ13の押圧プランジャ14が嵌合している。導入用アクチュエータ13は、移動用アクチュエータ31と同様のもので、これが作動することにより、押圧プランジャ14を上下方向に移動させる。また、押圧プランジャ14の最上位置および最下位置においては、移動用アクチュエータ31と同様に、リミットスイッチ等を使用して導入用アクチュエータ13が停止させられる。導入シリンダ12には、ポリプロピレン等の合成樹脂による成形材料MZを貯蔵したホッパ15が連通しており、常時、成形材料MZを供給可能にしている。
シリンダボデー11の下端部には、加熱ボデー16が接続されており、その内部には溶融通路17が形成されている。加熱ボデー16の周囲には複数の電熱ヒータ19が取り付けられ、溶融通路17内の成形材料MZが加熱されて溶融している。加熱ボデー16の下端部は固定型3の上端部に挿入されており、溶融通路17の先端部に形成されたノズル18から、溶融された成形材料MZがキャビティ7内に注入可能とされている。
図7において、本実施形態による成形装置1によって形成される成形品の一例として、車輌の内装品であるドアトリム70を示している。ドアトリム70は、トリムボード72に、上述したキャビティ7内で成形されるブラケット71を接合することにより形成される。トリムボード72は、ポリプロピレン等の合成樹脂材料、またはポリプロピレンにケナフ等の靭皮植物繊維を混合させた材料にて形成された基材73上に、合成皮革、天然皮革、繊維等にて形成された表皮74を被覆することにより構成されている。
図7に示すように、トリムボード72に接合されたブラケット71は、外周面が傾斜した筒体を半割りしたような形状をしており、その底面(トリムボード72側の面)71aが平坦面とされて、これが基材73の表面に溶着することによってトリムボード72に接合されている。また、ブラケット71の先端部には立壁71bが設けられ、その中央部には半円形の切欠部71cが形成されている。ブラケット71の切欠部71cを、車輌の図示しないインナパネルの係止部に係合させることにより、ドアトリム70はインナパネルに取り付けられる。
次に、成形装置1を使用したブラケット71の、トリムボード72への接合方法について説明する。最初に、図2に示したように、成形型移動装置30の移動用アクチュエータ31を作動させて、移動型4および型ホルダー5を後退(図1において左方へ移動)させ、初期位置にある状態にしておく。当然のことながら、この時、キャビティ7の形状は、ブラケット71の形状よりもはるかに大きい状態にある。
一方、トリムボード72を、図示しないコンベアーまたはロボット等により、その先端部が基体ガイド8に当接するまで、図2において右方へと運搬する。この状態において、トリムボード72は押圧部55の真上に位置しているため、基体搬送装置50の搬送用アクチュエータ53を作動させることにより、押圧部55を上昇させて、トリムボード72をクッション部56上に載置させる。その後、押圧部55の上昇を継続することにより、トリムボード72が固定型3および型ホルダー5の下端部に当接し、開口7aを下方より塞ぐ(図3示)。この時、トリムボード72はクッション部56と固定型3とにより挟圧されるが、クッション部56が撓み可能であるため、トリムボード72に損傷等が発生することはない。
次に、成形材料導入装置10の導入用アクチュエータ13を作動させて押圧プランジャ14を下降させ、溶融通路17内の溶融した成形材料MZを下方に向けて押圧して、ノズル18によって上方からキャビティ7内に導入する。成形材料MZが導入される時、キャビティ7がかなり大きい状態にあるため、成形材料MZのまわりがよく、ノズル18からの成形材料MZの導入圧力は、従来のインジェクション成形において、成形材料が射出される圧力よりはるかに低く設定されている。また、注入した成形材料MZは、キャビティ7の壁に触れることがなく、その温度が低下する前に、トリムボード72の基材73上に直接落下することができる。
その後、溶融した成形材料MZの温度が低下する前に、移動用アクチュエータ31を作動させて、移動型4および型ホルダー5を前進(図3において右方に移動)させ、キャビティ7の形状が、ブラケット71の形状と一致する成形位置まで移動させる(図4示)。移動型4および型ホルダー5が移動して、固定型3に近づくことにより、キャビティ7は徐々に縮小されて、キャビティ7内の成形材料MZは圧縮される。圧縮された成形材料MZは、キャビティ7内に行き渡りながら、その壁に触れることにより温度が低下して硬化が進行し、キャビティ7内にブラケット71が成形される。
また、ノズル18から注入された成形材料MZが、その上に乗ることにより、トリムボード72の基材73が融解して成形材料MZと互いに溶融しあうことで、成形材料MZの硬化後、ブラケット71の底面71aがトリムボード72に強固に接合される。(図5示)。移動型4および型ホルダー5を前進させた時、成形材料MZが圧縮されて圧力が上昇するが、従来のようなインジェクション成形における射出圧力までは上昇しないため、キャビティ7の開口7aを閉塞しているトリムボード72を撓ませることはない。
成形材料MZが硬化するだけの時間の経過後、成形型移動装置30は、移動型4および型ホルダー5を後退させ、上述した初期位置よりも、固定型3から更に離れた位置(払出位置)まで移動させる。移動型4および型ホルダー5の後退の途中、コントローラは初期位置において、上述したパルスエンコーダあるいは型ホルダー5に取り付けられたリミットスイッチからの信号を無視して、移動型4および型ホルダー5を更に後退させ、別の部位に取り付けられたリミットスイッチからの停止信号等により、移動型4および型ホルダー5を払出位置にて停止させる。その後、基体搬送装置50により押圧部55を下降させ、トリムボード72と接合されたブラケット71を、固定型3から下方に取り出す(図6示)。これ以降は、成形型移動装置30により、再び移動型4および型ホルダー5を前進させて初期位置へと移動させ、上述した工程を繰り返していく。
本実施形態によれば、固定型3と移動型4および型ホルダー5を互いに離れた状態にし、キャビティ7の開口7aを閉塞するようにトリムボード72を配置した後、キャビティ7内に溶融した成形材料MZを導入して、固定型3と移動型4および型ホルダー5を所定の位置になるまで互いに近づけていくことで、キャビティ7を縮小しながら成形材料MZを硬化させてブラケット71を形成するとともに、トリムボード72に接合させる構成としたことにより、成形材料MZを導入した時に、キャビティ7がブラケット71の形状よりも大きく、成形材料MZがキャビティ7内に行き渡りやすく、成形材料MZを低圧にて導入することが可能となるため、ブラケット71との接合時にトリムボード72が撓み変形することがない。
また、その注入時に、キャビティ7が大きいため、成形材料MZが短時間でキャビティ7内に行き渡りやすいことにより、その温度の低下が抑えられ、ブラケット71とトリムボード72との接合力を向上できる。また、成形材料MZを注入した時に、キャビティ7が大きいことにより、注入した成形材料MZが、キャビティ7の壁に触れることがなく、トリムボード72の基材73上に直接到達するため、成形材料MZの温度低下が抑えられ、ブラケット71とトリムボード72との接合性を更に向上できる。
また、トリムボード72がキャビティ7の開口7aを下方より閉塞し、成形材料MZはキャビティ7の上方から導入される構成としたことにより、キャビティ7内に導入された成形材料MZが、その温度が低下する前に、直接にトリムボード72上に乗りやすくなり、余計な加熱工程を設けることなく、ブラケット71とトリムボード72との接合力をいっそう向上できる。更に、移動型4および型ホルダー5は、キャビティ7の開口7aを閉塞するトリムボード72の面と平行に移動する構成としたことにより、トリムボード72に接合されるブラケット71の底面71aに沿って、移動型4および型ホルダー5が移動することになり、底面71aがアンダカットとならず、成形後の型抜きが容易にできる。また、キャビティ7は、導入された成形材料MZがキャビティ7内を移動する方向と一致するように、上下方向に延びて形成されているため、ブラケット71の成形性も向上できる。
<他の実施形態>
本発明は上述の記載および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、以下の記載のもの以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)成形時に、成形材料導入装置と接続された側の成形型を移動させるようにしてもよいし、あるいは対向した双方の成形型を移動させるようにしてもよい。
(2)本発明は車輌のドアトリムに限らず、合成樹脂材料によるあらゆる接合品に適用可能である。
(3)成形材料は、ポリプロピレンに限られず、あらゆる種類の合成樹脂材料が適用可能である。
本実施形態による成形装置の全体図である。 図1に示した成形装置において、基体搬送装置によりトリムボードを上昇させているところを示す要部拡大図である。 キャビティ内に成形材料が注入されたところを示す要部拡大図である。 移動型および型ホルダー5を前進させ、キャビティを縮小したところを示す要部拡大図である。 成形材料をキャビティ内で硬化させたところを示す要部拡大図である。 ブラケットを固定型から取り出したところを示す要部拡大図である。 ブラケットが接合されたトリムボードを示す斜視図である。
符号の説明
1…成形装置
3…固定型
4…移動型
5…型ホルダー
7…キャビティ
7a…開口
10…成形材料導入装置
30…成形型移動装置
50…基体搬送装置
70…ドアトリム
71…ブラケット
72…トリムボード
MZ…成形材料

Claims (4)

  1. 双方が所定の位置において対向することにより、成形体形状を呈し、且つ、外部への開口を有するキャビティがその間に形成されるとともに、互いに相対移動することにより、前記キャビティの大きさが変化可能な一対の成形型を、前記所定の位置よりも互いに離れた状態にし、前記キャビティの開口を閉塞するように基体を配置した後、前記キャビティ内に溶融した成形材料を導入して、前記成形型を前記所定の位置になるまで互いに近づけていくことで、前記キャビティを縮小しながら前記成形材料を硬化させて前記成形体を形成するとともに、前記基体に接合させることを特徴とする合成樹脂成形方法。
  2. 前記基体が前記キャビティの開口を下方より閉塞し、前記成形材料は前記キャビティの上方から導入されることを特徴とする請求項1記載の合成樹脂成形方法。
  3. 前記成形型は、前記基体が前記キャビティの開口を閉塞する面に沿って相対移動することを特徴とする請求項1または請求項2記載の合成樹脂成形方法。
  4. 双方が所定の位置において対向することにより、成形体形状を呈し、且つ、外部への開口を有するキャビティがその間に形成されるとともに、互いに相対移動することにより、前記キャビティの大きさが変化可能な一対の成形型、
    前記成形型を互いに相対移動させる成形型移動装置、
    前記キャビティの開口を閉塞するように基体を移動させる基体搬送装置、および
    前記キャビティ内に成形材料を導入する成形材料導入装置を備え、
    前記成形型移動装置が、前記成形型を前記所定の位置よりも互いに離れた状態にし、前記基体搬送装置が、前記キャビティの開口を閉塞するように前記基体を移動させた後、前記成形材料導入装置が、前記キャビティ内に溶融した成形材料を導入し、前記成形型移動装置が、前記成形型を前記所定の位置になるまで互いに近づけていくことで、前記キャビティが縮小しながら前記成形材料が硬化して前記成形体を形成するとともに、前記基体に接合されることを特徴とする成形装置。
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