JP4705460B2 - 成形体の成形方法 - Google Patents

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本発明は、成形体の成形方法に関する。
近年、例えば、車両用フロントガラスを車両ボディ内面に支持・固定するために、キャビン内側とは反対側の面(ガラス外面)にポリプロピレン等を成形材料とする樹脂成形体を一体的に成形する技術が開発されている。このような射出成形装置に用いられる成形型には、ノズルとの連通口よりも下方に外部への開口部を有するキャビティが形成されている。そして、ノズルから連通口を介して溶融樹脂をキャビティに導入して樹脂成形体に射出成形するとともに、キャビティの開口部を下方から塞ぐように押圧・配置されるガラス(被成形物)の閉塞面(外面)にその溶融樹脂の一部を開口部から導出させて接着する(特許文献1参照)。また、このような技術は、樹脂ボード、ケナフボード等で構成される車両用内装パネル材(被成形物)を車両ボディ内面に支持・固定するために、キャビン内側の意匠面とは反対側の面(パネル材裏面)に樹脂製のブラケット等の支持部材(樹脂成形体)を一体成形する場合等にも用いられる。
特許第3458468号公報
特許文献1に記載されたような技術は、被成形物であるフロントガラスや内装パネル材に樹脂成形体を直接的に一体成形することができるので、接着剤等で貼り付ける場合等に比して作業時間の短縮を図ることができる。しかし、例えば被成形物が樹脂、ケナフ等で構成される内装パネル材の場合、成形材料である溶融樹脂が冷えて固まるときの収縮作用によって内装パネル材に損傷(例えば亀裂)や塑性変形(例えば曲がり(反り))を生じるおそれがある。
本発明の課題は、成形材料が冷えて固まるときの収縮作用に基づく被成形物の損傷・塑性変形等を防止することにより、多様な被成形物に適用できる成形体の成形方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明に係る成形体の成形方法は、
ノズルとの連通口の他に外部への開口部を有するキャビティが形成される成形型を用い、前記ノズルから前記連通口を介して溶融材料を前記キャビティに導入して成形体に成形する際に、前記キャビティの開口部を塞ぐように配置される被成形物の閉塞面にその溶融材料を前記開口部から導出して発泡させ、前記被成形物の閉塞面上で冷却・固化させることにより、少なくとも前記閉塞面に接着・一体化された固着部を発泡体で構成することを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る成形体の成形方法を射出成形によって行う場合には、
一対の分割型をほぼ水平方向に相対接近移動させて対向させることにより、ノズルとの連通口よりも下方に外部への開口部を有するキャビティが形成される成形型を用い、前記ノズルから前記連通口を介して溶融材料を前記キャビティに導入して発泡させ成形体に射出成形する際に、前記キャビティの開口部を下方から塞ぐように配置される被成形物の閉塞面にその溶融材料を前記開口部から下向きに導出させ、前記被成形物の閉塞面上で冷却・固化させることにより、前記閉塞面に接着・一体化された固着部を含む形で前記成形体の全体を発泡体で構成することを特徴とする。
成形材料である溶融材料が冷えて固まるときに収縮し、このとき内部の全方向に生じる収縮応力が被成形物の閉塞面に作用する。しかし、これらの成形体の成形方法によれば、成形材料を発泡成形することにより、気泡の緩衝作用によって収縮応力に基づく被成形物の損傷(例えば亀裂)・塑性変形(例えば曲がり(反り))等を防止することができる。これによって、多様な被成形物に適用できるようになる。
すなわち、キャビティの開口部に導出された溶融材料は、被成形物の閉塞面上で冷却・固化するときに、収縮によって内部に生ずる収縮応力が内部に発生する気泡の緩衝作用によって緩和される。さらに、その溶融材料は、常温に冷却されて固化を完了したときに、気泡による緩衝状態を維持しつつ被成形物の閉塞面に沿って接着・一体化されて固着部となる。このように、気泡の緩衝作用を利用することによって、曲げ剛性(曲げ抵抗)が比較的小さい被成形物であっても反り等を生じることなく固着部(成形体)を接着・一体化することができる。
なお、発泡体の製法(発泡法)として、発泡剤分解法、気体混入法、溶剤気散法、化学反応法、溶出法、焼結法等を採用することができる。
また、キャビティの開口部は、溶融材料が常温に冷却されて固化を完了したときに固着部によって充填・閉鎖されるので、溶融材料が開口部の外側に大きくはみ出すことがなく見映えもよくなる。ここで、「常温」とは、JIS K0050(化学分析方法通則)やJIS K0211(分析化学用語(基礎部門))によれば、15〜20℃(288〜293K)とされている。
さらに、最初にノズルから連通口を介して溶融材料をキャビティに導入し、かつ開口部に導出して発泡させ、さらに(例えば、その後)ノズルから連通口を介して溶融材料をキャビティに導入することができる場合がある。このように、材質・性状・組成等が異なる溶融材料を順次(又は交互に)キャビティに導入して1つの成形体に成形する多材質成形(多色成形ともいう)技術を用いれば、各々の特徴が調和した新たな成形体を産み出すことができる。例えば、最初に導入(射出)した溶融プラスチックを開口部に導出し発泡させて成形体の固着部とし、あとから導入(射出)した溶融プラスチックを成形体の本体部等に構成する2材質(又は2色)成形等を実施することができる。固着部を発泡プラスチックで成形することによって、上記したように被成形物の塑性変形を防止する一方、本体部を非発泡プラスチックで成形することによって、成形体の全体的な強度を高めることができる。なお、このときキャビティに導入する前後の溶融材料の材質を変える(例えば、最初に導入して発泡させる溶融材料を溶融エラストマーとし、あとから導入する溶融材料を溶融プラスチックとする)こともできる。
特に、射出成形による場合、一対の分割型をほぼ水平方向に相対接近移動させることによって、アンダーカット等を発生させることなく成形体に複雑な形状を付与することができる。また、キャビティの開口部を下向きに設けることによって、閉塞面への溶融材料の導出(射出)、開口部と閉塞面との接触、溶融材料の閉塞面への接着等が短時間で円滑に行える。
そして、発泡体は、発泡剤を混入した溶融材料をキャビティに導入して発泡成形することにより形成することが望ましい。このように、発泡剤分解法を用いることによって、ほとんどの成形材料及び成形方法に適用できるため、材料及び方法に応じて成形体を安価に成形することができる。
また、固着部の発泡体は、発泡高分子材料で構成されることが望ましい。ここで、発泡高分子材料には発泡プラスチックと発泡エラストマーとを含む。一般には、「プラスチック(plastic)」とは、可塑性(外力を加えると歪を生じて破壊することなく変形し、外力を除いてももとに戻らない性質)を示す高分子物質をいい、「プラストマー(plastomer)」ともいう。また、「エラストマー(elastomer)」とは、常温付近でゴム状弾性(外力を加えると変形するが、外力を除くと完全にもとに戻る性質)を示す高分子物質をいう。ただし、発泡ポリウレタンのように、発泡プラスチックには、内在する気泡(空隙)の伸縮により常温で所定範囲の外力に対して弾性を示すものがある。通常、発泡合成樹脂(例えば、独立発泡ポリエチレン(PE系))は発泡プラスチック(プラストマー)に、発泡合成ゴム(例えば、独立発泡アクリロニトリル−ブタジエンゴムスポンジ(NBR系))は発泡エラストマーに分類される。
そして、発泡プラスチックには、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネイト、変性ポリフェニレンオキシド、ポリブチレンテレフタレート、ポリスルホン及びポリフェニレンスルフィドからなる群のうちから選ばれた1種又は2種以上を含むものを用いることができる。
一方、発泡エラストマーには、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR系)等を用いることができる。
また、本発明に係る「成形型」の代表例は、一方を固定式、他方を可動式とする一対の分割型からなる射出成形用金型である。ただし、「成形型」には、射出成形以外の成形方法(例えば、圧縮成形、トランスファ成形、注型成形等)で用いられる型も含まれる。
ところで、成形体が、基端側において固着部により被成形物の閉塞面に接着して一体化されるとともに、先端側において被成形物を他部材に固定するための作用部を有する場合、固着部と作用部とをほぼ同時に形成でき、作業時間が一層短縮される。
また、被成形物が、樹脂、ケナフ等の非金属性有機質材料から構成され、かつ閉塞面が平坦面に形成された扁平な板状部材であっても、曲がり(反り)等の塑性変形を起こしにくくなる。したがって、例えば、車両用内装パネル材を被成形物として実施した場合に、意匠面となるパネル材表面側に反りに伴う皺等を発生することなく、裏面側に発泡体製のブラケット等の支持部材(成形体)を一体成形することができる。
したがって、以上で述べた成形方法を用いて、車両用内装パネル材と成形体とを含む次のような車両用内装材ユニットを実現することができる。
車両用内装材ユニットの第一の態様として、
樹脂、ケナフ等の非金属性有機質材料から構成され、かつ前記閉塞面が平坦面に形成された扁平な板状部材である車両用内装パネル材と、基端側において固着部により前記車両用内装パネル材に接着して一体化されるとともに、先端側において前記車両用内装パネル材を車両ボディに固定するための作用部を有する成形体と、を含む車両用内装材ユニットであって、
ノズルとの連通口の他に外部への開口部を有するキャビティが形成される成形型を用い、前記ノズルから前記連通口を介して溶融材料を前記キャビティに導入して前記成形体に成形する際に、前記キャビティの開口部を塞ぐように配置される前記車両用内装パネル材の閉塞面にその溶融材料を前記開口部から導出して発泡させ、前記車両用内装パネル材の閉塞面上で冷却・固化させることにより、少なくとも前記閉塞面に接着・一体化された固着部を発泡体で構成することができる。
車両用内装材ユニットの第二の態様として、
樹脂、ケナフ等の非金属性有機質材料から構成され、かつ前記閉塞面が平坦面に形成された扁平な板状部材である車両用内装パネル材と、基端側において固着部により前記車両用内装パネル材に接着して一体化されるとともに、先端側において前記車両用内装パネル材を車両ボディに固定するための作用部を有する成形体と、を含む車両用内装材ユニットであって、
一対の分割型をほぼ水平方向に相対接近移動させて対向させることにより、ノズルとの連通口よりも下方に外部への開口部を有するキャビティが形成される成形型を用い、前記ノズルから前記連通口を介して溶融材料を前記キャビティに導入して発泡させ前記成形体に射出成形する際に、前記キャビティの開口部を下方から塞ぐように配置される前記車両用内装パネル材の閉塞面にその溶融材料の一部を前記開口部から下向きに導出させ、前記車両用内装パネル材の閉塞面上で冷却・固化させることにより、前記閉塞面に接着・一体化された固着部を含む形で前記成形体の全体を発泡体で構成することができる。
このように、車両用内装パネル材はダッシュボードやインストルメントパネル等の基材を構成し、成形体は車両用内装パネル材を車両ボディに支持・固定する取付ブラケット等を構成できる。前述の通り、車両用内装パネル材の亀裂や曲がりの発生が防止されているので、その意匠面(閉塞面とは反対側の室内側の面)に皺等が発生しにくい。
(実施例1)
次に、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明の成形方法を実施するための射出成形装置の一例を示す正面図である。この射出成形装置100は、射出成形用金型10(成形型;以下、単に金型という)を用いて後述する車両用内装材ユニット1(図3参照)等を製造するものである。金型10は、固定型11(第一分割型)及び可動型12(第二分割型)からなる一対の分割型から構成され、可動型12を固定型11側に移動するとキャビティ13が形成される。溶融したプラスチック成形材料(例えばポリプロピレン)がスクリュ(図示せず)等を有する射出装置20によりキャビティ13内へ射出される。キャビティ13は、このような射出装置20の先端ノズル21と連通する連通口13bと、それよりも下方に形成された外部への開口部13aとを有する。金型10の下方には、上面2a(閉塞面)で開口部13aを塞ぐように車両用内装パネル材2(被成形物)が配置される。
射出成形装置100には、金型10及び射出装置20の他に、可動型12をほぼ水平方向に移動させる金型移動機構30と、車両用内装パネル材2を上方へ移動させ、その上面2aを開口部13aに押圧(接触)保持する内装パネル材移動機構40(被成形物移動機構)とを備えている。なお、41は内装パネル材移動機構40の作動部材42先端部に取り付けられ、内装パネル材2と金型10とを押圧する際の衝撃を低減する緩衝部材(クッション材)である。また、43は内装パネル材移動機構40に固定された金型固定部材44に取り付けられ、内装パネル材2の端面を保護する緩衝部材(クッション材)である。
このような射出成形装置100において、溶融プラスチックを射出装置20のノズル21から連通口13bを介してキャビティ13に射出(導入)して発泡させると、キャビティ13の形状が反映された成形部品3(図3参照;成形体)が発泡成形される。その際、内装パネル材2の上面2aに溶融プラスチックの一部を開口部13aから下向きに導出させると、開口部13a内の溶融プラスチックは上面2a上で冷却・固化して上面2aに接着・一体化するときに発泡プラスチック製の固着部3a(図3参照)となる。
次に、図2により、射出成形装置100を用いて、成形部品3を射出成形し内装材ユニット1を製造するための射出成形方法の一例について説明する。
(1)内装パネル材移動工程(図2(a),(b))
内装パネル材移動機構40(図1参照)によって内装パネル材2を上方へ移動(金型10を相対的に下方(図2(b)矢印方向)へ移動)させ、その上面2aを金型10(開口部13a)に押圧(接触)して保持する。
(2)金型移動工程(図2(c))
前工程の終了後(又は前工程とほぼ同時に)、金型移動機構30(図1参照)によって可動型12をほぼ水平方向に移動させて、対向する固定型11との間にキャビティ13を形成する。このとき、キャビティ13の開口部13aは内装パネル材2の上面2aで塞がれて(閉鎖されて)いる。
(3)溶融材料導入・接着工程(図2(d))
射出装置20のノズル21から連通口13bを介して、発泡剤を混入したポリプロピレン等の溶融プラスチックMをキャビティ13内に射出して発泡し、成形部品3全体を発泡プラスチックで成形する。このとき、開口部13aは上面2aで閉鎖されているので、溶融プラスチックMの一部(すなわちノズル21から最初に射出されたもの)は開口部13aを充填し、上面2a上に広がって冷却・固化することにより、内装パネル材2の上面2aと接着・一体化された固着部3aとなる。なお、開口部13a内の溶融プラスチックMが冷却・固化によって固着部3aとなるときに開口部13aの外側に大きくはみ出さないように、射出圧力等を調整して開口部13aへの導出プラスチック量を調節しておくことが望ましい。また、金型10の開口部13a近傍への加熱装置の設置等により、開口部13a内の溶融プラスチックMのみを発泡させるようにしてもよい。
以上の工程を経て、内装パネル材2の上面2aに成形部品3が一体化された内装材ユニット1が完成する(図2(d),図3参照)。内装パネル材移動機構40及び金型移動機構30(図1参照)をそれぞれ前述とは逆方向に駆動させると、内装材ユニット1を取り出すことができる。
このような射出成形方法では、成形材料である溶融プラスチックMが冷えて固まるときに収縮し、このとき内部の全方向に生じる収縮応力が内装パネル材2の上面2aに作用する(図3の矢印参照)。しかし、成形材料を発泡成形することにより、気泡B(図3拡大図参照)の緩衝作用によって収縮応力に基づく内装パネル材2の損傷(例えば亀裂)や塑性変形(例えば曲がり(反り))を防止することができる。
したがって、溶融プラスチックMが冷却・固化され常温に戻ったときに、成形部品3の固着部3aを構成する発泡プラスチックの体積弾性率V(例えば、1300MPa(132.7kg/mm))が内装パネル材2の曲げ弾性率B(例えば、1000MPa(102.0kg/mm))よりも大(V>B)となっても、気泡による緩衝状態は維持される。これによって、溶融プラスチックMの冷却・固化時の収縮作用にかかわらず内装パネル材2は曲げ、反り等(塑性変形)を生じにくくなり、常温に戻っても内装パネル材2は溶融プラスチックM導出前の状態(すなわち、最初の状態)を維持できる。
射出成形装置100から取り出された内装材ユニット1の構造例を図3に、使用例を図4に、それぞれ示す。図3に示すように、内装材ユニット1の成形部品3は、基端側において固着部3aにより内装パネル材2の上面2aに接着して一体化され、先端側において内装パネル材2を他部材(例えば車両ボディ)に固定するための作用部3bを有する。一方、内装パネル材2は、樹脂、ケナフ等から構成され、上面2aが平坦面に形成された単層又は複層(例えば2層)の扁平状板材である。
図4に示すように、内装材ユニット1は、例えば自動車Cの車両ボディ内面に支持・固定されるダッシュボード(あるいはインストルメントパネル)Dとして使用される。ここでは、内装パネル材2の上面2aとは反対側の面をキャビン内側の意匠面(表面)としているので、上面2aは内装パネル材2の裏面側に位置している。したがって、内装パネル材2はダッシュボードDの基材を構成し、成形部品3は内装パネル材2を車両ボディに支持・固定する取付ブラケットを構成している。前述の通り、内装パネル材2の亀裂や曲がりの発生が防止されているので、その意匠面(上面2aとは反対側のキャビン側の面)に皺等が発生しにくい。
(変形例1)
次に、図2の射出成形方法の変形例について説明する。この変形例では、図2(d)に示す溶融材料導入・接着工程において、2材質成形(2色成形)を実施することができる。具体的には、図2(d)において、最初にノズル21から連通口13bを介して、発泡剤を混入したポリプロピレン等の溶融プラスチックをキャビティ13に射出(導入)する。その後直ちに、ノズル21から連通口13bを介して、発泡剤を混入しないポリプロピレン等の溶融プラスチックをキャビティ13に射出(導入)することによって、最初に射出した発泡剤入り溶融プラスチックの全部又は一部を開口部13aに導出させ発泡させる。このようにして開口部13aに導出・充填された溶融プラスチックは、実施例1と同様の過程を経て内装パネル材2の上面2aに沿って接着・一体化されて発泡プラスチック製の固着部3aとなる。なお、最初にキャビティ13に射出した発泡剤入り溶融プラスチックを開口部13aに導出して発泡した後に、発泡剤なし溶融プラスチックをキャビティ13に射出してもよい。
この変形例によれば、最初に射出した発泡剤入り溶融プラスチックを開口部13aに導出させ発泡させて成形部品3の固着部3aとし、あとから射出した発泡剤なし溶融プラスチックを成形部品3の本体部に構成する。これによって、発泡プラスチックで成形された固着部3aによって内装パネル材2の塑性変形(曲がり、反り等)を防止する一方、非発泡プラスチックで成形された本体部によって成形部品3の全体的な強度を高めることができる。なお、最初に導入して発泡させる溶融材料を溶融エラストマーとし、あとから導入する溶融材料を溶融プラスチックとすることもできる。
(実施例2)
次に、図5により、前述の射出成形装置100(図1参照)を用いて、成形部品3を射出成形し内装材ユニット1を製造するための射出成形方法の他の例について説明する。
(1)型配置工程(図5(a),(b))
金型移動機構30(図1参照)によって可動型12をほぼ水平方向に移動させて、対向する固定型11との間にキャビティ13を形成する。このとき、キャビティ13の開口部13aは内装パネル材2の上面2aから上方に離間した位置にあり、下向きに開放されている。
(2)溶融材料導入工程(図5(c))
キャビティ13の開口部13aが内装パネル材2の上面2aから離間した状態のまま、射出装置20のノズル21から連通口13bを介して、発泡剤を混入したポリプロピレン等の溶融プラスチックMをキャビティ13内に射出して発泡し、成形部品3全体を発泡プラスチックで成形する。このとき、溶融プラスチックMの一部(すなわちノズル21から最初に射出されたもの)は開口部13aから下向きに導出し、玉状、水滴状等の溶融材料溜り部MBとなって開口部13aの開口縁に沿って付着する。この工程では、溶融材料溜り部MBの溶融プラスチックMは固化前又は固化進行中であり、常温にまで冷却されてはいない。したがって、キャビティ13内の溶融プラスチックMは、全体的に固化前又は固化進行中であり、流動性を有している。なお、溶融材料溜り部MBの溶融プラスチックMが上面2a上に落下しないように射出圧力等を調整しておくことが望ましい。また、金型10の開口部13a近傍への加熱装置の設置等により、溶融材料溜り部MBの溶融プラスチックMのみを発泡させるようにしてもよい。
(3)溶融材料接着工程(図5(d))
ノズル21からの射出を停止した後(又はそれとほぼ同時に)、内装パネル材移動機構40(図1参照)によって内装パネル材2を上方へ移動(金型10を相対的に下方(図5(d)矢印方向)へ移動)させ、金型10(上面2a)を金型10(開口部13a)に押圧(接触)して保持する。このとき、金型10と内装パネル材2との押圧に伴って、開口部13aは上面2aで閉鎖され、溶融材料溜り部MBの溶融プラスチックMが上面2a上に広がって冷却・固化することにより、内装パネル材2の上面2aと接着・一体化する。つまり、この工程では、溶融材料溜り部MBの溶融プラスチックMはその余熱により上面2aに接着し、常温に冷却されて固化を完了したとき上面2aに接着・一体化された発泡プラスチック製の固着部3aとなって、開口部13aを充填・閉鎖する。なお、開口部13a内の溶融材料溜り部MB(溶融プラスチックM)が冷却・固化によって固着部3aとなるときに開口部13aの外側に大きくはみ出さないように、射出圧力等を調整して溶融材料溜り部MBの導出プラスチック量を調節しておくことが望ましい。
以上の工程を経て、内装パネル材2の上面2aに成形部品3が一体化された内装材ユニット1が完成する(図5(d),図3参照)。内装パネル材移動機構40及び金型移動機構30(図1参照)をそれぞれ前述とは逆方向に駆動させると、内装材ユニット1を取り出すことができる。
このような射出成形方法によっても、実施例1に記載したのと同様に、内装パネル材2に曲がり、反り等の塑性変形を生じにくくなる。
(変形例2)
次に、図5の射出成形方法の変形例について説明する。この変形例では、図5(c)に示す溶融材料導入工程において、2材質成形(2色成形)を実施することができる。具体的には、図5(c)において、最初にノズル21から連通口13bを介して、発泡剤を混入したポリプロピレン等の溶融プラスチックをキャビティ13に射出(導入)する。その後直ちに、ノズル21から連通口13bを介して、発泡剤を混入しないポリプロピレン等の溶融プラスチックをキャビティ13に射出(導入)する。これによって、最初に射出した発泡剤入り溶融プラスチックの全部又は一部が開口部13aから下向きに導出し、玉状、水滴状等の溶融材料溜り部MBとなって開口部13aの開口縁に沿って付着する。このようにして開口部13aに導出された溶融プラスチックは、実施例2と同様の過程を経て内装パネル材2の上面2aに沿って接着・一体化されて発泡プラスチック製の固着部3aとなる。なお、最初にキャビティ13に射出した発泡剤入り溶融プラスチックを開口部13aに導出して形成された溶融材料溜り部MBを発泡した後に、発泡剤なし溶融プラスチックをキャビティ13に射出してもよい。
この変形例によれば、最初に射出した発泡剤入り溶融プラスチックを開口部13a(溶融材料溜り部MB)に導出させて成形部品3の固着部3aとし、あとから射出した発泡剤なし溶融プラスチックを成形部品3の本体部に構成する。これによって、発泡プラスチックで成形された固着部3aによって内装パネル材2の塑性変形(曲がり、反り等)を防止する一方、非発泡プラスチックで成形された本体部によって成形部品3の全体的な強度を高めることができる。なお、変形例1と同様に、最初に導入して発泡させる溶融材料を溶融エラストマーとし、あとから導入する溶融材料を溶融プラスチックとすることもできる。
(実施例3)
次に、図6により、前述の射出成形装置100(図1参照)を用いて、成形部品3を射出成形し内装材ユニット1を製造するための射出成形方法のさらに他の例について説明する。
(1)内装パネル材移動工程(図6(a),(b))
内装パネル材移動機構40(図1参照)によって内装パネル材2を上方へ移動(金型10を相対的に下方(図6(b)矢印方向)へ移動)させ、その上面2aを金型10に押圧(接触)して保持する。
(2)溶融材料導入工程(図6(b))
射出装置20のノズル21から連通口13bを介して、発泡剤を混入したポリプロピレン等の溶融プラスチックMを射出して発泡し、成形部品3全体を発泡プラスチックで成形する。このとき、可動型12は固定型11と離間した位置にあり、成形部品3を成形するためのキャビティ13は未だ形成されていない状態にある。このため、溶融プラスチックMは連通口13bを通過した後、下方に位置する内装パネル材2の上面2a上にそのまま落下して、山状又は台地状の溶融材料堆積部MCを形成する。もちろん、この段階では、溶融材料堆積部MCの溶融プラスチックMは、キャビティ13を形成すべき可動型12及び固定型11の内壁とは接触せず、固化前又は固化進行中であり、常温にまで冷却されてはいないから、まだ流動性を有している。なお、キャビティ13が形成されていない状態で射出されるため、射出圧力を通常(例えば、98MPa(10kg/mm))よりも低く設定する(例えば、49MPa(5kg/mm))ことができる。
(3)金型移動工程(図6(c))
前工程での射出終了後直ちに(又は射出終了に先立ち)、金型移動機構30(図1参照)によって可動型12をほぼ水平方向に移動させて、対向する固定型11との間にキャビティ13を形成する。このとき、内装パネル材2の上面2a上の溶融材料堆積部MCは可動型12及び固定型11の内壁で押圧され、溶融プラスチックMがキャビティ13内の各部(開口部13aを含む)に充填される。
(4)溶融材料接着工程(図6(d))
開口部13aに充填された溶融プラスチックMは、上面2a上に広がって冷却・固化することにより、内装パネル材2の上面2aと接着・一体化された発泡プラスチック製の固着部3aとなる。なお、開口部13a内の溶融プラスチックMが冷却・固化によって固着部3aとなるときに開口部13aの外側に大きくはみ出さないように、溶融材料導入工程での射出量を調節しておくことが望ましい。
以上の工程を経て、内装パネル材2の上面2aに成形部品3が一体化された内装材ユニット1が完成する(図6(d),図3参照)。内装パネル材移動機構40及び金型移動機構30(図1参照)をそれぞれ前述とは逆方向に駆動させると、内装材ユニット1を取り出すことができる。
このような射出成形方法によっても、実施例1又は2に記載したのと同様に、内装パネル材2に曲がり、反り等の塑性変形を生じにくくなる。
以上の説明では射出成形についてのみ述べたが、その他の成形方法(例えば、圧縮成形、トランスファ成形、注型成形等)の採用も可能である。また、一対の分割型11,12の代わりに単一の金型10を用いる場合がある。
本発明の成形方法を実施するための射出成形装置の一例を示す正面図。 本発明に係る射出成形方法の一例を示す説明図。 図2の方法により射出成形された内装材ユニットの斜視図。 図3の内装材ユニットの使用例を示す斜視図。 本発明に係る射出成形方法の他の例を示す説明図。 本発明に係る射出成形方法のさらに他の例を示す説明図。
符号の説明
1 車両用内装材ユニット
2 車両用内装パネル材(被成形物;基材)
2a 上面(閉塞面)
3 成形部品(成形体;取付ブラケット)
3a 固着部
3b 作用部
10 金型(成形型;射出成形用金型)
11 固定型(第一分割型)
12 可動型(第二分割型)
13 キャビティ
13a 開口部
13b 連通口
20 射出装置
21 ノズル
100 射出成形装置

Claims (9)

  1. ノズルとの連通口の他に外部への開口部を有するキャビティが形成される成形型を用い、前記ノズルから前記連通口を介して溶融材料を前記キャビティに導入して成形体に成形する際に、前記キャビティの開口部を塞ぐように配置される被成形物の閉塞面にその溶融材料を前記開口部から導出して発泡させ、前記被成形物の閉塞面上で冷却・固化させることにより、少なくとも前記閉塞面に接着・一体化された固着部を発泡体で構成することを特徴とする成形体の成形方法。
  2. 最初に前記ノズルから前記連通口を介して溶融材料を前記キャビティに導入し、かつ前記開口部に導出して発泡させ、さらに前記ノズルから前記連通口を介して溶融材料を前記キャビティに導入する請求項1に記載の成形体の成形方法。
  3. 一対の分割型をほぼ水平方向に相対接近移動させて対向させることにより、ノズルとの連通口よりも下方に外部への開口部を有するキャビティが形成される成形型を用い、前記ノズルから前記連通口を介して溶融材料を前記キャビティに導入して発泡させ成形体に射出成形する際に、前記キャビティの開口部を下方から塞ぐように配置される被成形物の閉塞面にその溶融材料を前記開口部から下向きに導出させ、前記被成形物の閉塞面上で冷却・固化させることにより、前記閉塞面に接着・一体化された固着部を含む形で前記成形体の全体を発泡体で構成することを特徴とする成形体の成形方法。
  4. 前記キャビティの開口部に導出された溶融材料は、前記被成形物の閉塞面上で冷却・固化するときに、収縮によって内部に生ずる収縮応力が内部に発生する気泡の緩衝作用によって緩和され、かつ、常温に冷却されて固化を完了したときに、気泡による緩衝状態を維持しつつ前記被成形物の閉塞面に沿って接着・一体化されて前記固着部となる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の成形体の成形方法。
  5. 前記キャビティの開口部は、溶融材料が常温に冷却されて固化を完了したときに前記固着部によって充填・閉鎖される請求項1ないし4のいずれか1項に記載の成形体の成形方法。
  6. 前記発泡体は、発泡剤を混入した溶融材料を前記キャビティに導入して発泡成形することにより形成される請求項1ないし5のいずれか1項に記載の成形体の成形方法。
  7. 前記固着部の発泡体は、発泡高分子材料で構成される請求項1ないし6のいずれか1項に記載の成形体の成形方法。
  8. 前記成形体は、基端側において前記固着部により前記被成形物の閉塞面に接着して一体化されるとともに、先端側において前記被成形物を他部材に固定するための作用部を有する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の成形体の成形方法。
  9. 前記被成形物は、樹脂、ケナフ等の非金属性有機質材料から構成され、かつ前記閉塞面が平坦面に形成された扁平な板状部材である請求項1ないし8のいずれか1項に記載の成形体の成形方法。
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