JP5256221B2 - 樹脂製中空成形品の製造方法及びその装置 - Google Patents

樹脂製中空成形品の製造方法及びその装置 Download PDF

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Description

本発明は、樹脂製中空成型品の製造方法及びその装置、特に押出し成型装置によっては成型できない樹脂製中空成型品の製造方法及びその装置に関するものである。
従来、例えば、図8に示したように背面の一部分にヒンジの支持部HJを一体に形成し前端と後端に他部品を結合するための開口部OPをそれぞれ形成した長尺の樹脂製中空成型品を製作する場合には、当該樹脂製中空成型品を構成する表面側の樹脂製板材を成型する金型と裏面側の樹脂製板材にヒンジの支持部を一体に成型する金型を用いて、それぞれ型成形された樹脂製板材をその両側端にて接合する工程と背面側の樹脂性板材の前端と後端に開口部を設ける工程が不可欠であって、量産品の製造には適さず、製造コストが高くなるのみならず、両樹脂製板材の接合が不完全なため不良品が発生する等の難点がある。
なお、この種の射出成型装置の技術分野においては、下記の特許文献に開示されているように、型締めした一対の金型内に形成されるキャビティーの内部に位置決めされたインサート部材を複数の保持ピンにより保持した状態で溶融樹脂を射出導入してインサート部材をその内部に埋設した樹脂製成型品を製造する射出成型装置が提案されている。然しながら、これらの特許文献によっては上述した形態の樹脂製中空成型品を製造するにあたって何等の示唆も得られない。
特開平10−290726号 特開平11−207749号 特開2003−170467号
本発明の主たる目的は、上述した従来技術の下にて、押出し成型装置によっては成型できない多様な断面形状の軽くて剛性のある樹脂製中空成型品を効率よく一体成型できる製造方法とその装置を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明は、型締めした一対の金型の内部に形成されるキャビテイー内にインサートスライダを進退可能に挿入して位置決めし、位置決めされた同インサートスライダをその背面に対向する一方の金型の成型面から後退可能に突出する複数の保持ピンにより所定位置に保持した状態にて前記インサートスライダの周囲面と前記両金型の成形面の間に形成されるスペースに熱可塑性の溶融樹脂を同スペースの一端から導入するとき、同溶融樹脂が前記インサートスライダの前面側のスペースに同インサートスライダの背面側のスペースより先行して導入されるように制御するとともに同インサートスライダの背面側のスペースに前記溶融樹脂が導入されるのに応じて前記保持ピンを順次後退させて同溶融樹脂の導入を許容し、前記スペース内への溶融樹脂の充填が完了してから前記インサートスライダを外部に抜き出し、その後に前記金型を解放して前記キャビティー内にて成形された中空の樹脂成型品を搬出するようにした樹脂製中空成形品の製造方法及び装置を案出したものである。
本発明の一実施形態においては、型締めした一対の金型の内部に形成されるキャビテイー内に進退可能に挿入して位置決めされたインサートスライダをその背面に対向する一方の金型の成型面から後退可能に突出する複数の保持ピンにより所定位置に保持した状態にて同インサートスライダの周囲面と前記両金型の成形面の間に形成されるスペースに熱可塑性の溶融樹脂を同スペースの一端から導入するとき、同溶融樹脂が前記インサートスライダの前面側のスペースに同インサートスライダの背面側のスペースより先行して導入されるように制御するとともに同インサートスライダの背面側のスペースに前記溶融樹脂が導入されるのに伴って前記保持ピンを順次後退させて同溶融樹脂の導入を許容し、前記スペース内への溶融樹脂の充填が完了したとき前記インサートスライダを外部に抜き出し、その後に前記金型を解放して前記キャビティー内にて成形された中空の樹脂成型品を搬出するようにした樹脂製中空成形品の製造方法及び装置が提供される。
さらに、本発明の他の実施形態においては、垂直に設置した固定金型と、同固定金型に対向して進退可能に垂直に設置した可動金型と、前記両金型を型締めして形成されるキャビティー内に前記可動金型の成型面に沿って上下方向に進退可能に挿入されて所定位置に位置決めされるインサートスライダを備えて、 前記インサートスライダが前記キャビティー内に位置決めされてその背面に対向する前記可動金型の成型面から突出する複数の保持ピンにより保持された状態にて、同インサートスライダの周囲面と前記両金型の成型面の間に形成されたスペースに熱可塑性の溶融樹脂を同スペースの下端から上方に導入して同溶融樹脂が前記インサートスライダの背面側のスペースに導入されるのに伴って前記保持ピンを順次後退させて、前記スペース内への溶融樹脂の充填が完了したとき前記インサートスライダを外部に抜き出し、その後に前記可動金型を前記固定金型から解放して前記キャビティー内にて成形された中空の樹脂成型品を搬出するようにした樹脂性中空成型品の製造装置が提供される。
この実施形態においては、前記インサートスライダの周囲面と前記両金型の成型面の間に形成されたスペースに熱可塑性の溶融樹脂を同スペースの下端から上方に導入するとき、同溶融樹脂が前記インサートスライダの前面側のスペースに同インサートスライダの背面側のスペースより先行して導入されるように制御することが望ましい。この場合には、前記インサートスライダがその表面側に先行して導入される溶融樹脂により裏面側に押圧されて前記保持ピンにより眞直に保持された状態にて前記保持ピンが順次後退するので、均一な厚さの樹脂製中空成型品を的確に製造することができる。
なお、この実施形態においては、可動金型が解放状態にあるときインサートスライダが下降してその下降端にて達した後に可動金型が固定金型に型締めされると、同インサートスライダが両金型の内部に形成されたキャビティー内にて位置決めされるようにするのが望ましい。この場合には、可動金型が型締めされるとき固定金型の端面に係合する係合部をインサートスライダの上端部に設けることにより、キャビティー内への溶融樹脂の射出導入時に生じる内圧によるインサートスライダの上方への動きを確実に規制することができる。
さらに、本発明の一実施形態においては、被成型品の表面を形成する成型面を設けた固定金型と、前記被成型品の裏面を形成する成型面を設けた可動金型と、前記固定金型に前記可動金型を型締めした状態にて両金型の成型面の間に形成されるキャビティーに進退可能に挿入されて位置決めされるインサートスライダと、前記可動金型又は固定金型に同金型の成型面にて出没可能に組込まれて前記インサートスライダが前記キャビティー内にて位置決めされたとき突出して同インサートスライダの背面を保持する複数の保持ピンと、これらの保持ピンをそれぞれ押圧して前記キャビティー内に突出させる駆動機構と、前記保持ピンが前記駆動機構の作動によってそれぞれ前記キャビティー内に突出したとき圧縮されて同駆動機構の作動による押圧力が解除されたとき前記保持ピンを後退させてその各内端面が前記金型の成型面と同一面に位置して固定されるように付勢する複数の付勢手段と、前記可動金型が前記固定金型に型締めされて前記インサートスライダが前記キャビティー内に位置決めされたとき前記駆動機構を作動させて前記保持ピンを前記付勢手段の作用に抗して押圧して前記インサートスライダがその背面にて前記保持ピンにより所定位置に保持されるように前記駆動機構の作動を制御する第1制御手段と、前記インサートスライダが前記キャビティー内にてその背面を前記保持ピンにより保持された状態にて同インサートスライダの周囲面と前記両金型の成型面の間に形成されたスペースに熱可塑性の溶融樹脂を同スペースの一端から射出して導入する樹脂導入手段と、前記溶融樹脂が前記インサートスライダの前面側に形成されたスペースに同インサートスライダの背面側のスペースより先行して導入されるように前記樹脂導入手段を制御する第2制御手段と、前記インサートスライダの背面側に形成されたスペースに前記溶融樹脂が導入されるのに伴って前記駆動機構の作動を順次解除して前記保持ピンが前記付勢手段により順次後退するように前記駆動機構の作動を制御する第3制御手段とを備えて、前記スペース内への溶融樹脂の充填が完了したとき前記インサートスライダを外部に抜き出し、その後に前記可動金型を前記固定金型から解放して前記キャビティー内にて成形された中空の樹脂成型品を搬出するようにした樹脂製中空成形品の製造装置が提供される。
上記の実施形態において、インサートスライダとして所定幅の長尺の板状インサート部材を採用した場合には、前記キャビティー内にて両端が開放された長尺の樹脂製中空フラップを製造することができる。また、本発明の実施にあたって、インサートスライダの背面に沿って位置するように可動金型に配置して設けた複数の段付孔に保持ピンをそれぞれ進退可能に嵌合して、前記複数の付勢手段として前記段付孔にそれぞれ収納した複数のコイルスプリングにより前記保持ピンが後退方向に付勢されて、前記駆動機構の作動による押圧力が順次解除されたとき同保持ピンが後退してその内端面が前記可動金型の成型面と同一面に位置して固定されるように構成することによって、前記キャビティー内にて成形される樹脂製中空成型品の裏面側に前記保持ピンに対応する凹凸が生じないように美麗に仕上げることができる。
本発明による樹脂製中空成型品の製造方法及びその装置においては、下記の特有な効果が得られる。
(1)型締めした一対の金型内のキャビティーに挿入して位置決めされるインサートスライダの周囲面と前記両金型の成型面の間に形成されるスペースに溶融樹脂を充填して樹脂製中空成型品を成形するようにしたので、例えば、当該樹脂製中空成型品の背面の一部分にヒンジの支持部を一体に形成し同背面の両端に開口部を形成する場合には、前記ヒンジの支持部に対応する凹部と前記開口部に対応する凸部を前記インサートスライダの背面に対向する金型の成型面に設けることにより、押出し成型装置によっては成形できない樹脂製中空成型品を効率よく製作することができる。同様に、製品の表面又は背面の一部分に突起部又は開口部を一体に形成する場合には、当該突起部又は開口部に対応する凹部又は凸部をその成型面に形成した金型を型締めされる一対の金型のいずれか一方に採用すれば容易に所望の形態の樹脂製中空成型品を製作することができる。
(2)型締めした一対の金型内のキャビティーに挿入して位置決めされるインサートスライダとして、様々な断面形状と長さのインサート部材を適用することにより、多様な断面形状と長さの中空部を有する軽くて剛性のある樹脂製中空成型品を提供することができる。
(3)上記インサートスライダをその背面が対向する一方の金型の成型面から後退可能に突出する複数の保持ピンにより所定位置に保持した状態にて同インサートスライダの周囲面と両金型の成型面の間に形成されるスペースの一端から溶融樹脂を導入するとき、同溶融樹脂が前記インサートスライダの前面側のスペースに先行して導入され同インサートスライダの背面側のスペースに遅れて導入されるようにした場合には、インサートスライダがその前面側に先行して導入される溶融樹脂により背面側に押されて前記保持ピンにより真直に保持されるので、均一な肉厚の樹脂製中空成型品を的確に製作することができる。
(4)溶融樹脂が上記インサートスライダの背面側に導入されるにつれて、前記保持ピンが順次後退してその内端面が金型の成型面と同一面に位置して固定されるようにした場合には、当該樹脂製中空成型品の背面に前記保持ピンに対応する凹凸が生じないように美麗に仕上げることができる。
本発明による樹脂製中空成型品の射出成型装置の概略構成図、 図1に示した固定金型の正面図、 図1に示した可動金型の正面図、 図1に示した両金型の内部に形成されたキャビティー内に位置決めされたインサートスライダが可動金型に組付けた保持ピンにより保持された状態を示す縦断面図、 図3のA−A線における拡大横断面図、 図3のB−B線における拡大横断面図、 図3に示したインサートスライダの周囲に形成されたスペースに溶融樹脂を導入するゲートの縦面図、 図4に示したゲートの変形例の縦断面図、 図4に示したゲートの他の変形例の縦断面図、 図1に示した射出成型装置の制御ボックスに設けたコントローラによって実行される制御プログラムのフローチャート、 図1に示した射出成型装置の作動状態を示す図、 図1に示した射出成型装置の作動状態を示す図、 図1に示した射出成型装置の作動状態を示す図、 図1に示した射出成型装置の作動状態を示す図、 図1に示した射出成型装置の作動状態を示す図、 図1に示した射出成型装置の作動状態を示す図、 図1に示した射出成型装置によって製作される樹脂製中空成型品の斜視図、 本発明の射出成型装置によって製造可能な樹脂製中空成型品の斜視図、 本発明の射出成型装置によって製造可能な樹脂製中空成型品の斜視図、 本発明の射出成型装置によって製造しようとする樹脂性中空成形品の斜視図。
以下に、本発明による樹脂製中空成型品の射出成型装置の一実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。この実施形態における射出成型装置は、図1、図2A、2B及び図3に示したように、被成型品の表面を形成する成型面11を設けた固定金型10と、同被成型品の裏面を形成する成型面21を設けた可動金型20と、固定金型10に可動金型20を型締めした状態にて両金型10、20の成型面11,21の間に形成されるキャビティーR(図3参照)内に進退可能に上方から挿入されて位置決めされるインサートスライダ30と、可動金型20に同金型の成型面にて出没可能に組込まれてインサートスライダ30がキャビティーR内にて位置決めされたとき突出して同インサートスライダ30の背面を所定位置に保持する複数の保持ピン40と、これらの保持ピン40をそれぞれ押圧してキャビティーR内に突出させる複数の駆動機構50と、保持ピン40が駆動機構50の作動によってそれぞれキャビティーR内に突出したとき圧縮されて同駆動機構50の作動による押圧力が解除されたとき保持ピン40を後退させてその各内端面が可動金型20の成型面と同一面に位置して固定されるように付勢する付勢手段41(図3参照)とを備えていて、インサートスライダ30がキャビティーR内にてその背面を保持ピン40により保持された状態にて同インサートスライダ30の周囲面と両金型10,20の各成型面11,21の間に形成されたスペースS1、S2(図4参照)に熱可塑性の溶融樹脂(HIPS:耐衝撃性ポリスチレン)を同スペースS1、S2の下端から射出して導入するゲートGが設けられている。この射出成型装置においては、可動金型20の開閉作動、インサートスライダ30の昇降作動、保持ピン40の駆動機構の作動、及び溶融樹脂の導入作動が、制御ボックス70に設けたコントローラ70Aによって後述のとおり制御される。
図2Aに示したように、固定金型10の中央部には被成型品の表面を形成する成型面11が垂直に設けられ、同成型面11には被成型品の両側に凸部を一体に形成するために左右一対の凹部12が設けられている。同様に、図2Bに示したように、可動金型20の中央部には被成型品の裏面を形成する成型面21が垂直に設けられ、同成型面21には成型面11の凹部12に対応する左右一対の凹部22が設けられている。インサートスライダ30は、可動金型20の上端に位置する機枠に組付けた油圧シリンダ60のピストンロッド61に取付けられている。このインサートスライダ30は、型締めした両金型10,20の内部に形成されたキャビティーR内に位置決めされた状態にてその周囲面に対向する各成型面の間に被成型品の肉厚を規定するスペースS1、S2が形成されるようにその幅と厚さが定められている。(図3A,3B参照) なお、この実施形態においては、可動金型20が解放状態にあるときインサートスライダ30が下降してその下降端にて達した後に可動金型20が固定金型10に型締めされると同インサートスライダ30が両金型の内部に形成されたキャビティーR内にて位置決めされるようにするのが望ましい。この場合には、可動金型20が型締めされるとき固定金型10の端面に係合する係合部(図示せず)をインサートスライダ30の上端部に設けることにより、キャビティーR内への溶融樹脂の射出導入時に生じる内圧によるインサートスライダ30の上方への動きを確実に規制することができる。
保持ピン40の駆動機構50は、図3Bに示したように、各保持ピン40の後端に係合するカム面51aを形成したカムロッド51を駆動するエアーシリンダA1〜A5によって構成されている。この駆動機構50においては、後述する制御ボックス70内のコントローラ70Aの制御下にてエアーシリンダA1〜A5が起動すると、各カムロッド51が横方向に摺動して同カムロッドのカム面51aの凸部により各保持ピン40が押動される。
各保持ピン40は、図3Bに示したように、可動金型20に設けた複数の段付孔41にそれぞれ進退可能に嵌合されてコイルスプリング42により後退方向に付勢されていて、各エアーシリンダA1〜A5が起動したときカムロッド51の凸部との係合によりコイルスプリング42に抗して可動金型20の成型面21から突出し、各エアーシリンダA1〜A5の作動が解除されたときその後端がカムロッド51の凹部に係合してその内端面が可動金型20の成型面と同一面に位置するように固定される。なお、各保持ピン40が嵌合される段付孔41は、保持ピン40が可動金型20の成型面21から突出したときその内端によってインサートスライダ30の背面が均等に所定位置に保持されるように配置されている。(図2B参照)
型締めした両金型10,20の各成型面11,21によって形成されるキャビティーR内に導入される溶融樹脂は、図1に示した射出シリンダ80の作動によって樹脂供給機(図示せず)から射出されてゲートGに導入される。図4に示したように、ゲートGにはインサートスライダ30の前面側に形成されたスペースS1に連通する第1流入路G1とインサートスライダ30の背面側に形成されたスペースS2に連通する第2流入路G2が設けられている。第2流入路G2はその中間に絞り部Thを形成して設けられていて、この絞り部ThはスペースS2に導入される溶融樹脂の流れを遅らせるように機能する。なお、この絞り部Thは、図4A,4Bに示したように、第2流入路G2に設けた環状溝Gaに適宜な内径の貫通孔を有する絞り部材Gbを嵌合することにより設けてもよい。この場合には、絞り部材Gbを適宜に取り換えることにより絞り部Thの機能を調整することができる。
制御ボックス70に設けたコントローラ70Aは、油圧シリンダ60の前進端と後退端を検出するセンサD1、D2;エアーシリンダA1〜A5の前進端と後進端をそれぞれ検出するセンサ(図示せず)及び溶融樹脂の射出シリンダ80に付設したエンコーダ81から付与される検出信号に応答して、図5にてフローチャートにより示した制御プログラムを実行する。
この射出成型装置の始動時には、可動金型20が開放された状態(図6A参照)にてコントローラ70Aが図5のフローチャートにおけるステップS100にて制御プログラムの実行を開始し、後述する各ステップの処理により油圧シリンダ60、可動金型の駆動装置(図示せず)、エアーシリンダA1〜A5、射出シリンダ80の作動をそれぞれ制御する制御信号を出力する。
しかして、制御プログラムがステップS101に進行すると、油圧シリンダ60を起動させる制御信号を出力し、この制御信号により油圧シリンダ60が起動してインサートスライダ30を下降させ、その下降作動をステップS102にて判定する。油圧シリンダ60のピストンロッドが前進端に達するとセンサD1の検出信号に応答して停止信号を出力し、この停止信号により油圧シリンダ60が停止してインサートスライダ30がその下降端にて位置決めされる。
次に、制御プログラムがステップS103に進行すると、エアーシリンダA1〜A5を起動させる制御信号を出力し、この制御信号によりエアーシリンダA1〜A5が一斉に起動して、各保持ピン40がカムロッド51の横方向への摺動により可動金型20の成型面21から突出する。その後に、ステップ104にて可動金型20の駆動装置(図示せず)を起動させる制御信号を出力し、この制御信号により可動金型20がその駆動装置の作動により固定金型10に向けて移動して、両金型10,20の型締めがなされる。このとき、予めその下降端に位置決めされたインサートスライダ30が両金型10,20の型締めによって形成されたキャビティーR内にてその裏面を保持ピン40により所定位置に保持される。(図6B参照)なお、インサートスライダ30の上端部に固定金具10の端面と係合する係合部を設けた場合には、両金型10,20が型締めされるときインサートスライダがその上端部に設けた係合部にて固定金型10の端面に係合して上方への動きを規制される。
ステップS105にて両金型10,20の型締めの完了が検出されると、ステップ106にて溶融樹脂の射出シリンダ80を駆動させる制御信号を出力し、この制御信号により射出シリンダ80が起動し、樹脂供給機(図示せず)から供給される溶融樹脂がゲートGを通してインサートスライダ30の前面側と背面側に形成されたスペースS1とS2に導入される。このとき、ゲートGの第2流入路G2を通して供給される溶融樹脂が絞り部Thにより絞られてスペースS2に導入されるため、同ゲートGに供給される溶融樹脂が先に第1流入路G1を通してスペースS1に導入されてから第2流入路G2を通してスペースS2に遅れて導入される。このため、インサートスライダ30はスペースS1に流入する溶融樹脂により保持ピン40に押付けられて眞直に保持される。(図6C参照)
かかる溶融樹脂の射出工程にて溶融樹脂がスペースS1に導入されると共に
スペースS2に導入されると、射出シリンダ80に付設したエンコーダ81によってキャビティーR内への溶融樹脂の導入状態がステップS107にて検出され、その検出信号に応答してエアーシリンダA1〜A5がその作動を順次解除される。これにより、スペースS2に導入される溶融樹脂が上昇するのに伴って保持ピン40が各コイルスプリング42の反発力により順次後退する。このとき、ステップS108にて保持ピン40の後退が検出され、全ての保持ピン40はその前端面が可動金型20の成型面21と同一面に位置するように後退端にて位置決めされる。(図6D参照)
かくして、キャビティR内への溶融樹脂の導入が完了すると、スペースS1とスペースS2により規定された肉厚の被成型品が型締めした両金型10,20のキャビティー内にて成型される。このとき、溶融樹脂の導入が完了したことはステップS109にて射出シリンダ80のエンコーダ81により検出され、この検出信号に応答してステップS109にて“Yes”と判定し、ステップS120にて可動金型20の駆動装置を起動させる制御信号を出力する。この制御信号に応答して可動金型20がその駆動装置の起動により開かれてキャビティーR内にて成形された被成型品を解放し、同可動金型20の解放途中にステップS121にて停止信号を出力する。(図6E参照)この停止信号により可動金型20の駆動装置が一時的に停止したとき、ステップS122にて油圧シリンダ60を後退させる制御信号を出力し、この制御信号により油圧シリンダ60が後退作動してインサートスライダ30を上昇させ、この上昇作動をステップS123にて判定する。油圧シリンダ60のピストンロッドが後退端に達するとセンサD2の検出信号に応答して停止信号を出力し、この停止信号により油圧シリンダ60が停止してインサートスライダ30がその上昇端に固定される。(図6F参照)これにより、インサートスライダ30がキャビティーR内にて成形された被成型品から引き抜かれて、同被成型品が所望の樹脂製中空成型品として機外に搬出される。その後に、ステップS124にて可動金型20の駆動装置を再起動させる制御信号を出力し、この制御信号に応答して可動金型20がその駆動装置の再起動により開かれ、ステップS125にて可動金型20の開作動が完了したか否かを判定して、“Yes”と判定したとき制御プログラムを最初のステップS101に返して、次の被成型品の成型工程にて上述した制御プログラムの実行を繰り返す。
本発明の実施にあたっては、上記の実施形態に限らず、下記のような様々な構成を採用することができるのであって、これらの実施形態が本発明の技術的保護範囲に含まれていることを理解されるべきである。
(1)型締めした一対の金型の内部に形成されるキャビティー内に挿入して位置決めされるインサートスライダは、被成型品に必要な剛性をもたせるために、その断面形状を適宜な形態にして実施してもよい。
(2)長尺の樹脂製中空成型品を製作する場合には、上記の実施形態におけるインサートスライダとして、型締めした一対の金型の内部に形成されるキャビティーに上方と下方から挿入して位置決めされる一対のインサート部材を採用してもよく、この場合には、上方から挿入されるインサート部材と下方から挿入されるインサート部材を前記キャビティー内にて位置決めしたとき両インサート部材の内端に溶融樹脂が流入するスペースが形成されるようにすれば、被成型品の中央部に適宜なリブを一体に形成することができる。
(3)一対の金型のいずれか一方に断面半円形の垂直な成型面を形成し、他方の金型に前記成型面に対応する平らな成型面を形成して、上記のインサートスライダとして断面半円形のインサート部材を採用した場合には、図7Aに示したような樹脂製中空成型品を成型することができる。また、一対の金型のいずれか一方に垂直な成型面と直交する水平な成型面を形成し、これらの成型面に対応する成型面を他方の金型に形成して、両金型を型締めしたとき形成されるL型のキャビティーに垂直な成型面に沿って挿入して位置決めされるインサートスライダと水平な成型面に沿って挿入して位置決めされるインサートスライダを採用した場合には、図7Bに示したようなL型の樹脂製中空成型品を成型することができる。
(4)その他、被成型品の形態に応じて両金型の成型面を変更して実施すること。
10・・固定金型、20・・可動金型、11、21・・成形面、30・・インサートスライダ、40・・保持ピン、41・・付勢手段、50・・駆動機構、60・・油圧シリンダ、70A・・コントローラ、R・・キャビティー、S1,S2・・スペース

Claims (8)

  1. 型締めした一対の金型の内部に形成されるキャビテイー内にインサートスライダを進退可能に挿入して位置決めし、位置決めされた同インサートスライダをその背面に対向する一方の金型の成型面から後退可能に突出する複数の保持ピンにより所定位置に保持した状態にて前記インサートスライダの周囲面と前記両金型の成形面の間に形成されるスペースに熱可塑性の溶融樹脂を同スペースの一端から導入するとき、同溶融樹脂が前記インサートスライダの前面側のスペースに同インサートスライダの背面側のスペースより先行して導入されるように制御するとともに同インサートスライダの背面側のスペースに前記溶融樹脂が導入されるのに応じて前記保持ピンを順次後退させて同溶融樹脂の導入を許容し、前記スペース内への溶融樹脂の充填が完了したとき前記インサートスライダを外部に抜き出し、その後に前記金型を解放して前記キャビティー内にて成形された中空の樹脂成型品を搬出するようにした樹脂製中空成形品の製造方法。
  2. 型締めした一対の金型の内部に形成されるキャビテイー内にインサートスライダを進退可能に挿入して位置決めし、位置決めされた同インサートスライダをその背面に対向する一方の金型の成型面から後退可能に突出する複数の保持ピンにより所定位置に保持した状態にて前記インサートスライダの周囲面と前記両金型の成形面の間に形成されるスペースに熱可塑性の溶融樹脂を同スペースの一端から導入するとき、同溶融樹脂が前記インサートスライダの前面側のスペースに同インサートスライダの背面側のスペースより先行して導入されるように制御するとともに同インサートスライダの背面側のスペースに前記溶融樹脂が導入されるのに応じて前記保持ピンを順次後退させて同溶融樹脂の導入を許容し、前記スペース内への溶融樹脂の充填が完了したとき前記インサートスライダを外部に抜き出し、その後に前記金型を解放して前記キャビティー内にて成形された中空の樹脂成型品を搬出するようにした樹脂製中空成形品の製造装置。
  3. 前記インサートスライダの前面側のスペースに同インサートスライダの背面側のスペースより先行して溶融樹脂を導入する手段として、前記インサートスライダの背面側のスペースに溶融樹脂を導入するゲートに絞り部を設けたこと特徴とする請求項2に記載した樹脂性中空成形品の製造装置。
  4. 前記一対の金型として、垂直に設置した固定金型と、同固定金型に対向して進退可能に設置した可動金型を採用して、前記両金型を型締めして形成されるキャビテイー内に前記可動金型の成型面に沿って前記インサートスライダを上下方向に進退可能に挿入して所定位置に位置決めし、同インサートスライダの背面に対向する前記可動金型の成型面から前記複数の保持ピンが突出して所定の位置に保持された状態にて同インサートスライダの周囲面と前記両金型の成型面の間に形成されたスペースに熱可塑性の溶融樹脂を同スペースの下端から上方に導入して同溶融樹脂が前記インサートスライダの前面側のスペースに先行して導入されるのに伴って同インサートスライダの背面側のスペースに導入されるのに応じて前記保持ピンを順次後退させて前記溶融樹脂の導入を許容し、前記スペース内への溶融樹脂の充填が完了したとき前記インサートスライダを外部に抜き出し、その後に前記可動金型を前記固定金型から解放して前記キャビテイー内にて成形された中空の樹脂製品を搬出するようにしたことを特徴とする請求項2に記載した樹脂製中空成型品の製造装置。
  5. 被成型品の表面を形成する成型面を設けた固定金型と、
    前記被成型品の裏面を形成する成型面を設けた可動金型と、
    前記固定金型に前記可動金型を型締めした状態にて両金型の成形面の間に形成されるキャビテイーに進退可能に挿入されて位置決めされるインサートスライダと、
    前記可動金型又は固定金型に同金型の成型面にて出没可能に組込まれて前記インサートスライダが前記キャビテイー内にて位置決めされたとき突出して同インサートスライダの背面を保持する複数の保持ピンと、
    これらの保持ピンをそれぞれ押圧して前記キャビテイー内に突出させる駆動機構と、
    前記保持ピンが前記駆動機構の作動によってそれぞれ前記キャビテイー内に突出したとき圧縮されて同駆動機構の作動による押圧力が解除されたとき前記保持ピンを後退させてその各内端面が前記金型の成型面と同一面に位置して固定されるように付勢する複数の付勢手段と、
    前記可動金型が前記固定金型に型締めされて前記インサートスライダが前記キャビテイー内に位置決めされたとき前記駆動機構を作動させて前記保持ピンを前記付勢手段の作用に抗して押圧して前記インサートスライダがその背面にて前記保持ピンにより所定位置に保持されるように前記駆動機構の作動を制御する第1制御手段と、
    前記インサートスライダが前記キャビテイー内にてその背面を前記保持ピンにより保持された状態にて同インサートスライダの周囲面と前記両金型の成型面の間に形成されたスペースに熱可塑性の溶融樹脂を同スペースの一端から射出して導入する樹脂導入手段と、
    前記インサートスライダの背面側に形成されたスペースに前記溶融樹脂が導入されるのに伴って前記駆動機構の作動を解除して前記保持ピンが前記付勢手段により順次後退して前記溶融樹脂の導入を許容するように前記駆動機構の作動を制御する第2制御手段と、
    前記インサートスライダの背面側に形成されたスペースに前記溶融樹脂が導入されるのに伴って前記駆動機構の作動を解除して前記保持ピンが前記付勢手段荷より順次後退して前記溶融樹脂の導入を許容するように前記駆動機構の作動を制御する第3制御手段とを備えて、
    前記スペース内への溶融樹脂の充填が完了したとき前記インサートスライダを外部に抜き出し、その後に前記可動金型を前記固定金型から解放して前記キャビテイー内にて成形された中空の樹脂成型品を搬出するようにした樹脂製中空成形品の製造装置。
  6. 前記樹脂導入手段に、前記溶融樹脂が前記インサートスライダの前面側に形成されたスペースに同インサートスライダの背面側のスペースより先行して導入されるように制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項5に記載した樹脂製中空成型品の製造装置。
  7. 前記インサートスライダの背面に沿って位置するように前記可動金型に配置して設けた複数の段付孔に前記保持ピンをそれぞれ進退可能に嵌合して、前記複数の付勢手段として前記段付孔にそれぞれ収納した複数のコイルスプリングにより前記保持ピンが後退方向に付勢されて、前記駆動機構の作動による押圧力が順次解除されたとき同保持ピンが後退してその内端面が前記可動金型の成型面と同一面に位置して固定されるようにしたことを特徴とする請求項5に記載した樹脂製中空成型品の製造装置。
  8. 前記インサートスライダとして、所定幅の長尺の板状部材からなるインサートを採用して、前記キャビティー内にて両端が開放された樹脂製中空フラップが成型されるようにしたことを特徴とする請求項2又は5に記載した樹脂製中空成型品の製造装置。
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