JP2006211637A - アレーアンテナ装置 - Google Patents

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孝 太平
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Abstract

【課題】 広帯域化が可能なアレーアンテナ装置を提供する。
【解決手段】 アレーアンテナ装置10は、基板1と、給電素子2と、無給電素子3,4と、バラクタダイオード6〜9と、容量変化手段11とを備える。基板1は、プリント基板からなる。給電素子2および無給電素子3,4は、基板1上に略平行に配置される。無給電素子3,4は、給電素子2を中心にして対称に配置される。無給電素子3,4の長さL2は、給電素子2の長さL1よりも長い。バラクタダイオード6,7は、無給電素子3に装荷され、バラクタダイオード8,9は、無給電素子4に装荷される。容量変化手段11は、制御電圧CV1〜CV4をそれぞれバラクタダイオード6〜9へ供給し、バラクタダイオード6〜9の容量を変える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、アレーアンテナ装置に関し、特に、広帯域化が可能なアレーアンテナ装置に関するものである。
非特許文献1は、電気的に指向性を切換可能なアレーアンテナを開示する。このアレーアンテナは、1本の給電素子と、6本の無給電素子とからなり、6本の無給電素子は、給電素子の回りに正六角形に配列される。そして、6本の無給電素子には、可変容量素子であるバラクタダイオードが装荷されており、バラクタダイオードのリアクタンスを変えることによってアレーアンテナの指向性が切換えられる。
Takashi OHIRA and Koichi GYODA, "Hand-Held Microwave Direction-of-Arrival Finder Based on Varacter-Tuned Analog Aerial Beamforming",Proceedings of APMC 2001, Taipei, Taiwan, R.O.C., 2001, IEEE, p585-588.
しかし、非特許文献1に記載されたアレーアンテナにおいては、1本の無給電素子には、1個のバラクタダイオードが装荷されるため、周波数帯域が相対的に狭いという問題がある。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、広帯域化が可能なアレーアンテナ装置を提供することである。
この発明によれば、アレーアンテナ装置は、給電素子と、n(nは正の整数)個の無給電素子と、m(mは2以上の整数)個の可変容量素子と、容量変化手段とを備える。n個の無給電素子は、各々が給電素子の長さと異なる長さを有する。m個の可変容量素子は、1つの無給電素子に複数の可変容量素子が装荷されることによりn個の無給電素子の少なくとも1つに装荷される。容量変化手段は、m個の可変容量素子の容量を変化させる。
好ましくは、n個の無給電素子は、給電素子よりも長い。
好ましくは、1つの無給電素子に装荷された複数の可変容量素子は、相互に所定の間隔を隔てて前記無給電素子に装荷される。
好ましくは、n個の無給電素子の各々は、給電素子の長さ方向において給電素子の両側に長くなるように配置される。
好ましくは、1個の無給電素子に2個以上の可変容量素子が装荷される場合、無給電素子の長さに対する隣接する2個の可変容量素子の間隔の比は、約0.05〜約0.40の範囲に設定される。
好ましくは、1個の無給電素子に2個以上の可変容量素子が装荷される場合、給電素子の長さに対する隣接する2個の可変容量素子の間隔の比は、約0.08〜約0.60の範囲に設定される。
好ましくは、アレーアンテナ装置は、地板を更に備える。地板は、接地電位を有する。そして、給電素子の一方端およびn個の無給電素子の各々の一方端は、地板に連結される。また、給電素子は、モノポール素子からなる。
好ましくは、1個の無給電素子に2個以上の可変容量素子が装荷される場合、無給電素子の長さに対する隣接する2個の可変容量素子の間隔の比は、約0.10〜約0.30の範囲に設定される。
好ましくは、1個の無給電素子に2個以上の可変容量素子が装荷される場合、給電素子の長さに対する隣接する2個の可変容量素子の間隔の比は、約0.20〜約0.50の範囲に設定される。
好ましくは、1つの無給電素子に装荷された複数の可変容量素子は、直列に接続されて無給電素子の1箇所に装荷される。
好ましくは、当該アレーアンテナ装置の周波数帯域を相対的に広くする場合、相対的に多くの可変容量素子が1つの無給電素子に装荷される。
好ましくは、容量変化手段は、1つの無給電素子に装荷された複数の可変容量素子の複数の容量が同じになるようにm個の可変容量素子の容量を変化させる。
この発明によるアレーアンテナ装置においては、少なくとも1本の無給電素子に2個以上のバラクタダイオードが装荷され、2個以上のバラクタダイオードの容量が変えられる。また、無給電素子は、給電素子と異なる長さを有する。その結果、無給電素子の電気長が変化し、給電素子に交流電流が流れることに起因して無給電素子に流れる交流電流の周波数が無給電素子の電気長に応じて変化する。そして、無給電素子の電気長が変化する範囲は、バラクタダイオードが1個であり、給電素子および無給電素子が同じ長さを有する場合よりも広くなる。
従って、この発明によれば、アレーアンテナの周波数帯域を広くできる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1によるアレーアンテナ装置の平面図である。図1を参照して、この発明の実施の形態1によるアレーアンテナ装置10は、基板1と、給電素子2と、無給電素子3,4と、バラクタダイオード6〜9と、容量変化手段11とを備える。
基板1は、例えば、プリント基板からなる。給電素子2および無給電素子3,4は、基板1上に略平行に配置される。そして、無給電素子3,4は、給電素子2を中心にして対称に配置される。
給電素子2は、ダイポール素子からなり、230mmの長さL1を有する。無給電素子3,4は、330mmの長さL2を有する。また、給電素子2および無給電素子3,4の各々は、10mmの幅Wを有する。
このように、アレーアンテナ装置10においては、無給電素子3,4は、給電素子2よりも長い。そして、無給電素子3,4は、給電素子2の長さ方向において給電素子2の両側に長くなるように配置される。
給電素子2と無給電素子3,4との間隔dは、30mmであり、この30mmは、アレーアンテナ装置10が送受信する電波の波長をλとした場合、0.05λに相当する。
バラクタダイオード6,7は、無給電素子3に装荷される。そして、バラクタダイオード6は、無給電素子3の一方端3AからL4=115mmの位置に装荷され、バラクタダイオード7は、無給電素子3の他方端3BからL5=115mmの位置に装荷される。その結果、バラクタダイオード6,7間の間隔L3は、100mmとなる。
バラクタダイオード8,9は、無給電素子4に装荷される。そして、バラクタダイオード8,9の無給電素子4への装荷位置およびバラクタダイオード8,9間の間隔は、バラクタダイオード6,7の場合と同じである。
このように、アレーアンテナ装置10においては、無給電素子3,4の各々に2個のバラクタダイオード6,7;8,9が装荷される。
容量変化手段11は、制御電圧CV1〜CV4をそれぞれバラクタダイオード6〜9へ供給し、バラクタダイオード6〜9の容量を変化させる。この場合、容量変化手段11は、無給電素子3に装荷された2個のバラクタダイオード6,7の容量が同じになるように制御電圧CV1,CV2をそれぞれバラクタダイオード6,7へ供給し、無給電素子4に装荷された2個のバラクタダイオード8,9の容量が同じになるように制御電圧CV3,CV4をそれぞれバラクタダイオード8,9へ供給する。
より具体的には、容量変化手段11は、バラクタダイオード6〜9の容量を相対的に小さくする場合、相対的に高い制御電圧CV1〜CV4をそれぞれバラクタダイオード6〜9へ供給し、バラクタダイオード6〜9の容量を相対的に大きくする場合、相対的に低い制御電圧CV1〜CV4をそれぞれバラクタダイオード6〜9へ供給する。
例えば、容量変化手段11は、バラクタダイオード6〜9の容量を0.8pFに設定する場合、約20Vからなる制御電圧CV1〜CV4をそれぞれバラクタダイオード6〜9へ供給し、バラクタダイオード6〜9の容量を8.0pFに設定する場合、約0Vからなる制御電圧CV1〜CV4をそれぞれバラクタダイオード6〜9へ供給する。
図2は、図1に示す無給電素子3および2個のバラクタダイオード6,7の詳細を示す平面図である。無給電素子3は、導体31〜33からなる。バラクタダイオード6は、導体31と導体32との間に接続される。また、バラクタダイオード7は、導体32と導体33との間に接続される。
そして、制御電圧CV1は、バラクタダイオード6に逆バイアスが印加されるようにノードN1,N2間に印加され、制御電圧CV2は、バラクタダイオード7に逆バイアスが印加されるようにノードN3,N4間に印加される。
即ち、制御電圧CV1は、バラクタダイオード6のカソード側のノードN1が正になり、バラクタダイオード6のアノード側のノードN2が負になるようにノードN1,N2間に印加され、制御電圧CV2は、バラクタダイオード7のカソード側のノードN3が正になり、バラクタダイオード7のアノード側のノードN4が負になるようにノードN3,N4間に印加される。
バラクタダイオード6,7は、図2に示す接続方向と逆向きにそれぞれ導体31,32間および導体32,33間に接続されてもよい。この場合、制御電圧CV1は、ノードN1が負になり、ノードN2が正になるようにノードN1,N2間に印加され、制御電圧CV2は、ノードN3が負になり、ノードN4が正になるようにノードN3,N4間に印加される。
無給電素子4は、無給電素子3と同じ構成からなり、バラクタダイオード8,9の無給電素子4への装荷方法は、バラクタダイオード6,7の無給電素子3への装荷方法と同じである。
図3は、図1に示すアレーアンテナ装置10における(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す図である。図3において、縦軸は、(反射電力/入力電力)1/2を表し、横軸は、周波数を表す。(反射電力/入力電力)1/2は、給電素子2に電力を供給したときの入力電力に対する反射電力の比を表す。
図3に示す(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係は、無給電素子4に装荷されたバラクタダイオード8,9の容量を8.0pFに設定し、無給電素子3に装荷されたバラクタダイオード6,7の両方の容量を0.8pF,0,9pF,1.0pF,1.25pF,1.5pF,2.0pF,2.5pF,4.0pF,8.0pFと変化させたときの(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示すシミュレーション結果である。
曲線k1〜k9は、それぞれ、バラクタダイオード6,7の両方の容量が8.0pF,4.0pF,2.5pF,2.0pF,1.5pF,1.25pF,1.0pF,0.9pF,0.8pFである場合の(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す。
バラクタダイオード6,7の容量が変化した場合、(反射電力/入力電力)1/2は、約440MHz〜約680MHzの範囲で低下する。(反射電力/入力電力)1/2が低下することは、給電素子2の給電部5から反射する電力が減少し、約440MHz〜約680MHzの範囲の周波数を有する交流電流が給電素子2に流れることを意味する。
従って、アレーアンテナ装置10は、約440MHz〜約680MHzの範囲の電波を送受信できる。つまり、アレーアンテナ装置10は、約440MHz〜約680MHzの範囲の周波数帯域を有する。
そして、図3から明らかなように、バラクタダイオード6,7の両方の容量を8.0pFから0.8pFへ小さくすることにより、アレーアンテナ装置10の周波数帯域が広くなる。
これは、バラクタダイオード6,7の両方の容量を変化させることにより、給電素子2の給電部5に給電されることに起因して励振する無給電素子3の電気長が変化し、無給電素子3,4は、給電素子2よりも長いので、給電素子2に流れる交流電流の周期、即ち、周波数がより多くの周波数に変化するからである。
このように、バラクタダイオード8,9の容量を一定に保持しながら、バラクタダイオード6,7の両方の容量を変化させることにより、アレーアンテナ装置10の周波数帯域を制御できる。
なお、バラクタダイオード6,7の容量を8.0pFに設定し、バラクタダイオード8,9の容量を8.0pF〜0.8pFの範囲で変化させても、図3に示す(反射電力/入力出力)1/2と周波数との関係が得られる。
図4は、従来のアレーアンテナ装置の平面図である。アレーアンテナ装置20は、基板21と、給電素子22と、無給電素子23,24と、バラクタダイオード26,27とを備える。基板21、給電素子22および無給電素子23,24は、図1に示すアレーアンテナ装置10の基板1、給電素子2および無給電素子3,4とそれぞれ同じである。
給電素子22は、給電部25を有する。バラクタダイオード26は、無給電素子23の略中央に装荷され、バラクタダイオード27は、無給電素子24の略中央に装荷される。
このように、アレーアンテナ装置20においては、1本の無給電素子には、1個のバラクタダイオードが装荷される。
図5は、図4に示すアレーアンテナ装置20における(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す図である。図5において、縦軸は、(反射電力/入力電力)1/2を表し、横軸は、周波数を表す。
図5に示す(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係は、無給電素子24に装荷されたバラクタダイオード27の容量を8.0pFに設定し、無給電素子23に装荷され
たバラクタダイオード26の容量を0.8pF,0,9pF,1.0pF,1.25pF,1.5pF,2.0pF,2.5pF,4.0pF,8.0pFと変化させたときの(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示すシミュレーション結果である。
曲線k10〜k18は、それぞれ、バラクタダイオード26の容量が8.0pF,4.0pF,2.5pF,2.0pF,1.5pF,1.25pF,1.0pF,0.9pF,0.8pFである場合の(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す。
(反射電力/入力電力)1/2は、約420MHz〜約680MHzの範囲で低下しており、アレーアンテナ装置20は、約420MHz〜約680MHzの範囲に周波数帯域を有する。そして、バラクタダイオード26の容量を8.0pFから0.8pFへ小さくすることにより、アレーアンテナ装置20の周波数帯域が広くなる。
このように、従来のアレーアンテナ装置20においても、無給電素子23に装荷されたバラクタダイオード26の容量を変えることによりアレーアンテナ装置20の周波数帯域を広くできる。
しかし、図3に示すように、アレーアンテナ装置10においてバラクタダイオード6,7の両方の容量を8.0pFから0.8pFへ小さくすることによる周波数帯域の広がりは、アレーアンテナ装置20においてバラクタダイオード26の容量を8.0pFから0.8pFへ小さくすることによる周波数帯域の広がりよりも大きい。
従って、1本の無給電素子に2個のバラクタダイオードを装荷することにより、ほぼ同じ周波数帯域において従来のアレーアンテナ装置20の周波数帯域を広くできる。
図6は、この発明の実施の形態1による他のアレーアンテナ装置の平面図である。アレーアンテナ装置10Aは、図1に示すアレーアンテナ装置10のバラクタダイオード6,7をバラクタダイオード6Aに代え、バラクタダイオード8,9をバラクタダイオード7Aに代えたものであり、その他は、アレーアンテナ装置10と同じである。なお、図6においては、容量変化手段11は、省略されている。
バラクタダイオード6Aは、無給電素子3の略中央に装荷され、バラクタダイオード7Aは、無給電素子4の略中央に装荷される。
図7は、図6に示すバラクタダイオード6A,7Aの構成図である。バラクタダイオード6Aは、2個のバラクタダイオード6,7を直列に接続した構成からなる(図7の(a)参照)。また、バラクタダイオード7Aは、2個のバラクタダイオード8,9を直列に接続した構成からなる(図7の(b)参照)。
従って、制御電圧CV1は、ノードN1とノードN2,N3との間に印加され、制御電圧CV2は、ノードN2,N3とノードN4との間に印加される。また、制御電圧CV3は、ノードN5とノードN6,N7との間に印加され、制御電圧CV4は、ノードN6,N7とノードN8との間に印加される。
このように、アレーアンテナ装置10Aは、アレーアンテナ装置10の2つのバラクタダイオード6,7;8,9を直列に接続して一箇所に装荷したアレーアンテナ装置である。
なお、バラクタダイオード6Aは、2個のバラクタダイオード6,7が逆直列に接続された構成からなり、バラクタダイオード7Aは、2個のバラクタダイオード8,9が逆直列に接続された構成からなっていてもよい。
図8は、図6に示すアレーアンテナ装置10Aにおける(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す図である。図8において、縦軸は、(反射電力/入力電力)1/2を表し、横軸は、周波数を表す。
図8に示す(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係は、無給電素子4に装荷されたバラクタダイオード7Aの容量を8.0pFに設定し、無給電素子3に装荷されたバラクタダイオード6Aの容量を0.8pF,0,9pF,1.0pF,1.25pF,1.5pF,2.0pF,2.5pF,4.0pF,8.0pFと変化させたときの(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示すシミュレーション結果である。
曲線k19〜k27は、それぞれ、バラクタダイオード6A(=バラクタダイオード6,7)の容量が8.0pF,4.0pF,2.5pF,2.0pF,1.5pF,1.25pF,1.0pF,0.9pF,0.8pFである場合の(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す。
(反射電力/入力電力)1/2は、約440MHz〜約640MHzの範囲で低下しており、アレーアンテナ装置10Aは、約440MHz〜約640MHzの範囲に周波数帯域を有する。そして、バラクタダイオード6A(=バラクタダイオード6,7)の容量を8.0pFから0.8pFへ小さくすることにより、アレーアンテナ装置10Aの周波数帯域が広くなる。従って、バラクタダイオード7A(=バラクタダイオード8,9)の容量を一定に保持しながら、バラクタダイオード6A(=バラクタダイオード6,7)の容量を変化させることにより、アレーアンテナ装置10Aの周波数帯域を制御できる。
そして、アレーアンテナ装置10Aにおいてバラクタダイオード6A(=バラクタダイオード6,7)の容量を8.0pFから0.8pFへ小さくすることによる周波数帯域の広がりは、アレーアンテナ装置20においてバラクタダイオード26の容量を8.0pFから0.8pFへ小さくすることによる周波数帯域の広がりよりも大きい(図5および図8参照)。
従って、2つのバラクタダイオード6,7;8,9を直列に接続して一箇所に装荷しても、従来のアレーアンテナ装置20よりも周波数帯域を広くできる。
なお、バラクタダイオード6A(=バラクタダイオード6,7)の容量を8.0pFに設定し、バラクタダイオード7A(=バラクタダイオード8,9)の容量を8.0pF〜0.8pFの範囲で変化させても、図8に示す(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係が得られる。
図9は、図1に示す2つのバラクタダイオード6,7;8,9の間隔を変えたときの(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す図である。図9において、縦軸は、(反射電力/入力電力)1/2を表し、横軸は、周波数を表す。また、曲線k28〜k33は、それぞれ、2つのバラクタダイオード6,7;8,9の間隔が160mm,130mm,100mm,70mm,40mmおよび20mmである場合の(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す。
この場合、バラクタダイオード6,7の容量は、0.8pFであり、バラクタダイオード8,9の容量は、8.0pFである。
(反射電力/入力電力)1/2は、約440MHz〜約700MHzの範囲で低下しており、バラクタダイオード6,7;8,9の間隔を変えた場合、アレーアンテナ装置10は、約440MHz〜約700MHzの範囲に周波数帯域を有する。そして、2つのバラクタダイオード6,7;8,9の間隔を160mmから20mmへ変えることによってアレーアンテナ装置10の周波数帯域が広くなる(図3および図9参照)。
従って、2つのバラクタダイオード6,7;8,9の間隔を変えることにより、アレーアンテナ装置10の周波数帯域を広くすることができる。
そして、この発明においては、2つのバラクタダイオード6,7;8,9の間隔を変える場合、無給電素子3,4の長さに対する2つのバラクタダイオード6,7;8,9の間隔の比が約0.05〜約0.40の範囲に設定されるように2つのバラクタダイオード6,7;8,9の間隔を変える。
また、給電素子2の長さに対する2つのバラクタダイオード6,7;8,9の間隔の比が約0.08〜約0.60の範囲に設定されるように2つのバラクタダイオード6,7;8,9の間隔を変える。
図10は、図1に示す給電素子2の長さに対する無給電素子3,4の長さを変えたときの(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す図である。図10において、縦軸は、(反射電力/入力電力)1/2を表し、横軸は、周波数を表す。また、曲線k34〜k37は、それぞれ、給電素子2の長さに対する無給電素子3,4の長さが−30mm,0mm,+50mm,+80mmおよび+110mmである場合の(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す。
図10に示す結果から、給電素子2の長さに対する無給電素子3,4の長さがマイナスになっても、プラスになっても、アレーアンテナ装置10の周波数帯域は広くなっている。
即ち、給電素子2の長さと無給電素子3,4の長さとを異なるようにすることにより、アレーアンテナ装置10の周波数帯域を広くできる。
そして、給電素子2の長さに対する無給電素子3,4の長さが+50mmである場合、アレーアンテナ装置10の周波数帯域は、最も広くなる。
図11は、この発明の実施の形態1による更に他のアレーアンテナ装置の平面図である。この発明の実施の形態によるアレーアンテナ装置10Bは、図1に示すアレーアンテナ装置10のバラクタダイオード6〜9をバラクタダイオード12〜17に代えたものであり、その他は、アレーアンテナ装置10と同じでる。
バラクタダイオード12〜14は、無給電素子3に装荷され、バラクタダイオード15〜17は、無給電素子4に装荷される。従って、アレーアンテナ装置10は、1本の無給電素子に3個のバラクタダイオードが装荷されたアレーアンテナ装置である。
バラクタダイオード12は、無給電素子3の一方端3AからL6=130mmの位置に装荷され、バラクタダイオード13は、無給電素子3の略中央に装荷され、バラクタダイオード14は、無給電素子3の他方端3BからL7=130mmの位置に装荷される。その結果、バラクタダイオード12,14間の間隔L8は、70mmになり、バラクタダイオード12,13間およびバラクタダイオード13,14間の間隔は、35mmになる。
バラクタダイオード15〜17は、バラクタダイオード12〜14と同じように無給電素子4に装荷される。
また、バラクタダイオード12〜17の無給電素子3,4への装荷方法は、図2に示す装荷方法と同じである。
なお、アレーアンテナ装置10Bにおいては、容量変化手段11は、制御電圧CV1〜CV6をそれぞれバラクタダイオード12〜17へ供給する。
図12は、図11に示すアレーアンテナ装置10Bにおける(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す図である。図12において、縦軸は、(反射電力/入力電力)1/2を表し、横軸は、周波数を表す。
図12に示す(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係は、無給電素子4に装荷されたバラクタダイオード15〜17の容量を8.0pFに設定し、無給電素子3に装荷されたバラクタダイオード12〜14の容量を0.8pF,0,9pF,1.0pF,1.25pF,1.5pF,2.0pF,2.5pF,4.0pF,8.0pFと変化させたときの(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示すシミュレーション結果である。
曲線k39〜k47は、それぞれ、バラクタダイオードバラクタダイオード12〜14の容量が8.0pF,4.0pF,2.5pF,2.0pF,1.5pF,1.25pF,1.0pF,0.9pF,0.8pFである場合の(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す。
(反射電力/入力電力)1/2は、約460MHz〜約760MHzの範囲で低下しており、アレーアンテナ装置10Bは、約460MHz〜約760MHzの範囲に周波数帯域を有する。
そして、バラクタダイオード12〜14の全ての容量を8.0pFから0.8pFへ小さくすることにより、アレーアンテナ装置10Bの周波数帯域が広くなる。また、バラクタダイオード12〜14の容量を8.0pFから0.8pFまで変化させることによりアレーアンテナ装置10Bの周波数帯域は、上述したように約460MHz〜約760MHzの範囲になり、アレーアンテナ装置10の周波数帯域よりも広くなる(図3および図12参照)。
このように、各無給電素子3,4に装荷されるバラクタダイオードの個数を2個から3個に増加させることにより、アレーアンテナ装置10の周波数帯域を広くできる。従って、アレーアンテナ装置10の周波数帯域を相対的に広くする場合、相対的に多くのバラクタダイオードが1つの無給電素子に装荷される。
なお、バラクタダイオード12〜14の容量を8.0pFに設定し、バラクタダイオード15〜17の容量を8.0pF〜0.8pFの範囲で変化させた場合も、図12に示す(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係が得られる。
また、アレーアンテナ装置10Bにおいて、バラクタダイオード12〜14;15〜17の相互の間隔を変えても良いし、給電素子2の長さに対する無給電素子3,4の長さを変えてもよい。
[実施の形態2]
図13は、実施の形態2によるアレーアンテナ装置の平面図である。図13を参照して、実施の形態2によるアレーアンテナ装置100は、基板101と、地板102と、給電素子103と、無給電素子104,105と、バラクタダイオード107〜112と、容量変化手段113とを備える。
基板101は、例えば、プリント基板からなる。地板102は、略四角形の形状を有し、基板101の端部の近傍に配置される。給電素子103および無給電素子104,105は、基板101上に略平行に配置される。そして、給電素子103は、その一方端が給電部106を介して地板102に連結され、無給電素子104,105の各々は、その一方端が地板102に連結される。また、無給電素子104,105は、給電素子103を中心にして対称に配置される。
地板102は、70mmの幅W1と、45mmの長さL9とを有する。給電素子103は、モノポール素子からなり、125mmの長さL10を有する。無給電素子104,105の各々は、185mmの長さL11を有する。その結果、長さL12は、230mmになる。また、給電素子103および無給電素子104,105の各々は、10mmの幅Wを有する。
このように、アレーアンテナ装置100においては、無給電素子104,105は、給電素子103よりも長い。そして、無給電素子104,105は、給電素子103の長さ方向において給電素子103の一方側に長くなるように配置される。
給電素子103と無給電素子104,105との間隔dは、30mmであり、この30mmは、アレーアンテナ装置100が送受信する電波の波長をλとした場合、0.05λに相当する。
バラクタダイオード107〜109は、無給電素子104に装荷される。そして、バラクタダイオード107は、無給電素子104の一方端104AからL13=117.5mmの位置に装荷され、バラクタダイオード109は、地板102からL14=7.5mmの位置に装荷され、バラクタダイオード108は、バラクタダイオード107,109間の中央に配置される。その結果、バラクタダイオード107,108間の間隔L15およびバラクタダイオード108,109間の間隔L16の各々は、30mmとなる。
バラクタダイオード110〜112は、無給電素子105に装荷される。そして、バラクタダイオード110〜112の無給電素子105への装荷位置およびバラクタダイオード110〜112の相互の間隔は、バラクタダイオード107〜109の場合と同じである。
このように、アレーアンテナ装置100においては、給電素子103は、モノポール素子からなり、無給電素子104,105の各々に3個のバラクタダイオード107〜109;110〜112が装荷される。
容量変化手段113は、制御電圧CV1〜CV6をそれぞれバラクタダイオード107〜112へ供給し、バラクタダイオード107〜112の容量を変化させる。この場合、容量変化手段113は、無給電素子104に装荷された3個のバラクタダイオード107〜109の容量が同じになるように制御電圧CV1〜CV3をそれぞれバラクタダイオード107〜109へ供給し、無給電素子105に装荷された3個のバラクタダイオード110〜112の容量が同じになるように制御電圧CV4〜CV6をそれぞれバラクタダイオード110〜112へ供給する。
容量変化手段113がバラクタダイオード107〜112へそれぞれ制御電圧CV1〜CV6を供給する具体的な方法は、実施の形態1における容量変化手段11がバラクタダイオード6〜9へそれぞれ制御電圧CV1〜CV4を供給する具体的な方法と同じである。
バラクタダイオード107〜109の無給電素子104への装荷方法およびバラクタダイオード110〜112の無給電素子105への装荷方法は、図2に示すバラクタダイオード6,7の無給電素子3への装荷方法と同じである。
そして、容量変化手段113は、バラクタダイオード107〜112に逆バイアスが印加されるように制御電圧CV1〜CV6をそれぞれバラクタダイオード107〜112へ供給する。
図14は、図13に示す給電部106の詳細を示す平面図である。図14を参照して、給電部106は、同軸ケーブル1061と、リード線1064,1065とからなる。同軸ケーブル1061は、芯導体1062と、被覆導体1063とからなる。被覆導体1063は、接地電位に接続され、芯導体1062を覆う。
穴1011は、基板101を貫通するように設けられる。そして、同軸ケーブル1061は、基板101の裏面側から穴1011に挿入される。同軸ケーブル1061の芯導体1062は、リード線1064によって給電素子103に接続され、同軸ケーブル1061の被覆導体1063は、リード線1065によって地板102に接続される。従って、地板102は、接地電位に接続され、給電素子103は、同軸ケーブル1061の芯導体1062およびリード線1064を介して交流電力が給電される。
図15は、図13に示すアレーアンテナ装置100における(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す図である。図15において、縦軸は、(反射電力/入力電力)1/2を表し、横軸は、周波数を表す。
図15に示す(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係は、無給電素子105に装荷されたバラクタダイオード110〜112の容量を8.0pFに設定し、無給電素子104に装荷されたバラクタダイオード107〜109の容量を0.8pF,0,9pF,1.0pF,1.25pF,1.5pF,2.0pF,2.5pF,4.0pF,8.0pFと変化させたときの(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示すシミュレーション結果である。
曲線k48〜k56は、それぞれ、バラクタダイオードバラクタダイオード107〜109の容量が8.0pF,4.0pF,2.5pF,2.0pF,1.5pF,1.25pF,1.0pF,0.9pF,0.8pFである場合の(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す。
(反射電力/入力電力)1/2は、約440MHz〜約900MHzの範囲で低下しており、アレーアンテナ装置100は、約440MHz〜約900MHzの範囲に周波数帯域を有する。
そして、バラクタダイオード107〜109の全ての容量を8.0pFから0.8pFへ小さくすることにより、アレーアンテナ装置100の周波数帯域が広くなる。この場合、バラクタダイオード107〜109の容量が4.0pF(曲線k49参照)から2.5pF,2.0pF,1.5pF,1.25pF,1.0pF,0.9pF,0.8pFへ順次小さくなるに従って(曲線k50〜k56参照)、(反射電力/入力電力)1/2が低下する領域は、高周波数側へ広くなる。従って、バラクタダイオード107〜109の容量を小さくすることに従って、(反射電力/入力電力)1/2が低下する領域が高周波数側へ広くなることによって、アレーアンテナ装置100の周波数帯域が広くなる。
また、バラクタダイオード107〜109の容量を8.0pFから0.8pFまで変化させることによりアレーアンテナ装置100の周波数帯域は、上述したように約440MHz〜約900MHzの範囲になり、アレーアンテナ装置10Bの周波数帯域よりも広くなる(図12および図15参照)。
このように、モノポール素子からなる給電素子103を用いることによって、ダイポール素子からなる給電素子2を用いた場合よりも周波数帯域を広くできる。
なお、バラクタダイオード107〜109の容量を8.0pFに設定し、バラクタダイオード110〜112の容量を8.0pF〜0.8pFの範囲で変化させた場合も、図15に示す(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係が得られる。
図16は、実施の形態2による他のアレーアンテナ装置の平面図である。アレーアンテナ装置100Aは、図13に示すアレーアンテナ装置100のバラクタダイオード107〜109をバラクタダイオード107Aに代え、バラクタダイオード110〜112をバラクタダイオード110Aに代えたものであり、その他は、アレーアンテナ装置100と同じである。なお、図16においては、容量変化手段113は、省略されている。
バラクタダイオード107Aは、無給電素子104の一方端104Aから距離L17=148.5mmの位置に装荷され、バラクタダイオード110Aは、無給電素子105の一方端105Aから距離L17=148.5mmの位置に装荷される。その結果、バラクタダイオード107A,110Aは、地板102から距離L18=37.5mmの位置に装荷される。
そして、バラクタダイオード107Aは、3個のバラクタダイオード107〜109を図7に示す態様で直列に接続した構成からなり、バラクタダイオード110Aは、3個のバラクタダイオード110〜112を図7に示す態様で直列に接続した構成からなる。
従って、アレーアンテナ装置100Aは、アレーアンテナ装置100において、3個のバラクタダイオード107〜109を無給電素子104の一箇所に装荷し、3個のバラクタダイオード110〜112を無給電素子105の一箇所に装荷したものに相当する。
そして、アレーアンテナ装置100Aにおいても、バラクタダイオード107A,110Aのいずれか一方の容量を8.0pFに設定し、他方の容量を8.0pFから0.8pFへ小さくすることにより、アレーアンテナ装置100Aの周波数帯域は、広くなる。
なお、実施の形態2においては、各無給電素子104,105に装荷されるバラクタダイオードの個数を3個から2個に減少させてもよい。各無給電素子104,105に装荷されるバラクタダイオードの個数を3個から2個に減少させた場合、アレーアンテナ装置100,100Aの周波数帯域は、無給電素子104に装荷された2個のバラクタダイオードの容量を8.0pFから0.8pFへ順次小さくするに従って広くなる。そして、各無給電素子104,105に装荷されるバラクタダイオードの個数を3個から2個に減少させた場合のアレーアンテナ装置100,100Aの周波数帯域は、それぞれ、図3に示すアレーアンテナ装置10の周波数帯域および図8に示すアレーアンテナ装置10Aの周波数帯域よりも広く、図15に示す周波数帯域(約440MHz〜約900MHzの帯域)よりも狭い。
従って、各無給電素子104,105に装荷されるバラクタダイオードの個数を3個から2個に減少させた場合も、モノポール素子からなる給電素子103を用いることにより、ダイポール素子からなる給電素子2を用いたアレーアンテナ装置10よりも周波数帯域を広くできる。
また、アレーアンテナ装置100,100Aにおいても、周波数帯域を相対的に広くする場合、相対的に多くのバラクタダイオードが1つの無給電素子に装荷される。
更に、アレーアンテナ装置100においては、バラクタダイオード107〜109;110〜112の相互の間隔を変えても良いし、給電素子103の長さに対する無給電素子104,105の長さを変えてもよい。
バラクタダイオード107〜109;110〜112の相互の間隔を変える場合、バラクタダイオード107〜109;110〜112の相互の間隔は、アレーアンテナ装置100が送受信する電波の波長をλとすると、λ/25〜λ/10の範囲で変えられる。
即ち、アレーアンテナ装置100の給電素子103の長さL10に対するバラクタダイオード107〜109;110〜112の相互の間隔の比は、約0.20〜約0.50の範囲に設定され、アレーアンテナ装置100の無給電素子104,105の長さL11に対するバラクタダイオード107〜109;110〜112の相互の間隔の比は、約0.10〜約0.30の範囲に設定される。
そして、バラクタダイオード107〜109;110〜112の相互の間隔をλ/25〜λ/10の範囲で広くした場合、アレーアンテナ装置100の周波数帯域は、アレーアンテナ装置10における図8に示す周波数特性から図9に示す周波数特性への変化と同じように、図15に示す周波数帯域から更に広くなる。
また、給電素子103の長さに対する無給電素子104,105の長さを変える場合、給電素子103の長さL10を115mmに設定し、無給電素子104,105の長さ11を145mmに設定する。図13に示すアレーアンテナ装置100において、給電素子103の長さL10に対する無給電素子104,105の長さL11の比は、185mm/125mm=1.48であり、変更後の、給電素子103の長さL10に対する無給電素子104,105の長さL11の比は、145mm/115mm=1.26である。
図17は、給電素子103の長さL10に対する無給電素子104,105の長さL11の比が1.26である場合のアレーアンテナ装置100における(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す図である。
図17において、縦軸は、(反射電力/入力電力)1/2を表し、横軸は、周波数を表す。そして、図17に示す(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係は、無給電素子104に装荷されたバラクタダイオード107〜109の容量を2.5pFに設定し、無給電素子105に装荷されたバラクタダイオード110〜112の容量を25.0pFに設定した場合の(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す。
(反射電力/入力電力)1/2は、約440MHz〜約760MHzの範囲で低下しており、給電素子103の長さL10に対する無給電素子104,105の長さL11の比を変えた場合にも、アレーアンテナ装置100の周波数帯域は、広くなる。
更に、アレーアンテナ装置100においては、無給電素子104,105の長さL11を給電素子103の長さL10よりも短くしてもよい。
上記の実施の形態1,2においては、2本の無給電素子が使用されると説明したが、この発明においては、これに限らず、少なくとも1本の無給電素子が設けられていればよい。
また、上記の実施の形態1,2においては、2本の無給電素子3,4(または2本の無給電素子104,105)の各々に2個または3個のバラクタダイオードが装荷されると説明したが、この発明においては、これに限られず、2本の無給電素子3,4(または2本の無給電素子104,105)のうち、一方の無給電素子には、2個または3個のバラクタダイオードが装荷され、他方の無給電素子には、バラクタダイオードが装荷されないようにしてもよい。
更に、上記の実施の形態1,2においては、1本の無給電素子に2個または3個のバラクタダイオードが装荷されると説明したが、この発明においては、これに限られず、1本の無給電素子には、4個以上のバラクタダイオードが装荷されてもよく、一般的には、1本の無給電素子には、2個以上のバラクタダイオードが装荷されていればよい。
[実施の形態3]
図18は、実施の形態3によるアレーアンテナ装置の概略図である。図18を参照して、実施の形態3によるアレーアンテナ装置200は、給電素子201と、無給電素子202〜207と、支持板210と、バラクタダイオード212〜223と、容量変化手段230とを備える。
給電素子201は、ダイポール素子からなり、図1に示す給電素子2と同じ長さL1と、給電素子2の幅Wと同じ直径とを有する。無給電素子202〜207は、図1に示す無給電素子3,4と同じ長さL2と、無給電素子3,4の幅Wと同じ直径とを有する。このように、給電素子201および無給電素子202〜207は、円柱形状からなる。
バラクタダイオード212,213は、無給電素子202に装荷され、バラクタダイオード214,215は、無給電素子203に装荷され、バラクタダイオード216,217は、無給電素子204に装荷され、バラクタダイオード218,219は、無給電素子205に装荷され、バラクタダイオード220,221は、無給電素子206に装荷され、バラクタダイオード222,223は、無給電素子207に装荷される。
この場合、バラクタダイオード212,214,216,218,220,222は、それぞれ、無給電素子202〜207の一方端から距離L4の位置に装荷され、バラクタダイオード213,215,217,219,221,223は、それぞれ、無給電素子202〜207の他方端から距離L5の位置に装荷される。その結果、バラクタダイオード212,213間、バラクタダイオード214,215間、バラクタダイオード216,217間、バラクタダイオード218,219間、バラクタダイオード220,221間、およびバラクタダイオード222,223間の距離は、距離L3に設定される。
そして、バラクタダイオード212,213の無給電素子202への装荷方法、バラクタダイオード214,215の無給電素子203への装荷方法、バラクタダイオード216,217の無給電素子204への装荷方法、バラクタダイオード218,219の無給電素子205への装荷方法、バラクタダイオード220,221の無給電素子206への装荷方法およびバラクタダイオード222,223の無給電素子207への装荷方法は、図2に示すバラクタダイオード6,7の無給電素子3への装荷方法と同じである。
給電素子201および無給電素子202〜207は、略円形形状の支持板210に略垂直に固定される。この場合、給電素子201の給電部211が支持板210に固定され、無給電素子202〜207の略中央部が支持板210に固定される。そして、無給電素子202〜207は、給電素子201を中心にして略円形に配置され、給電素子201と無給電素子202〜207との距離は、約λ/2である。
容量変化手段230は、制御電圧CV1〜CV12をそれぞれバラクタダイオード212〜223へ供給する。この場合、容量変化手段230は、同じ電圧値からなる制御電圧CV1,CV2をそれぞれバラクタダイオード212,213へ供給し、同じ電圧値からなる制御電圧CV3,CV4をそれぞれバラクタダイオード214,215へ供給し、同じ電圧値からなる制御電圧CV5,CV6をそれぞれバラクタダイオード216,217へ供給し、同じ電圧値からなる制御電圧CV7,CV8をそれぞれバラクタダイオード218,219へ供給し、同じ電圧値からなる制御電圧CV9,CV10をそれぞれバラクタダイオード220,221へ供給し、同じ電圧値からなる制御電圧CV11,CV12をそれぞれバラクタダイオード222,223へ供給する。
このように、容量変化手段230は、各無給電素子202〜207に装荷された2個のバラクタダイオードが同じ容量に設定されるように、制御電圧CV1〜CV12をそれぞれバラクタダイオード212〜223へ供給する。
この場合、容量変化手段230がバラクタダイオード212〜223へそれぞれ制御電圧CV1〜CV12を供給する具体的な方法は、実施の形態1における容量変化手段11がバラクタダイオード6〜9へそれぞれ制御電圧CV1〜CV4を供給する具体的な方法と同じである。
そして、容量変化手段230は、バラクタダイオード212〜223に逆バイアスが印加されるように制御電圧CV1〜CV12をそれぞれバラクタダイオード212〜223へ供給する。
アレーアンテナ装置200においては、6個の無給電素子202〜207のうちの5本の無給電素子に装荷されたバラクタダイオードの容量を8.0pFに保持し、残りの1本の無給電素子に装荷された2個のバラクタダイオードの容量を8.0pFから4.0pF,2.5pF,2.0pF,1.5pF,1.25pF,1.0pF,0.9pF,0.8pFへと順次小さくする。
これにより、アレーアンテナ装置200は、ビームパターンをオムニパターンに近いビームパターンから指向性のビームパターンに切換えるとともに、周波数帯域を広くする。
図19は、図18に示すアレーアンテナ装置200の平面図である。無給電素子203〜207に装荷されたバラクタダイオード214〜223の容量を8.0pFに保持し、無給電素子202に装荷されたバラクタダイオード212,213の容量を8.0pFから4.0pF,2.5pF,2.0pF,1.5pF,1.25pF,1.0pF,0.9pF,0.8pFへと順次小さくする。
そうすると、アレーアンテナ装置200は、最初、オムニパターンに近いビームパターンBPM0を放射する。そして、アレーアンテナ装置200は、バラクタダイオード212,213の容量が小さくなるに従って、給電素子201から無給電素子202の方向へ指向性を強めたビームパターンBPM1を放射するとともに、周波数帯域を広くする。
また、無給電素子202,204〜207に装荷されたバラクタダイオード212,213,216〜223の容量を8.0pFに保持し、無給電素子203に装荷されたバラクタダイオード214,215の容量を8.0pFから4.0pF,2.5pF,2.0pF,1.5pF,1.25pF,1.0pF,0.9pF,0.8pFへと順次小さくする。
そうすると、アレーアンテナ装置200は、最初、オムニパターンに近いビームパターンBPM0を放射する。そして、アレーアンテナ装置200は、バラクタダイオード214,215の容量が小さくなるに従って、給電素子201から無給電素子203の方向へ指向性を強めたビームパターンBPM2を放射するとともに、周波数帯域を広くする。
更に、無給電素子202,203,205〜207に装荷されたバラクタダイオード212〜215,218〜223の容量を8.0pFに保持し、無給電素子204に装荷されたバラクタダイオード216,217の容量を8.0pFから4.0pF,2.5pF,2.0pF,1.5pF,1.25pF,1.0pF,0.9pF,0.8pFへと順次小さくする。
そうすると、アレーアンテナ装置200は、最初、オムニパターンに近いビームパターンBPM0を放射する。そして、アレーアンテナ装置200は、バラクタダイオード216,217の容量が小さくなるに従って、給電素子201から無給電素子204の方向へ指向性を強めたビームパターンBPM3を放射するとともに、周波数帯域を広くする。
更に、無給電素子202〜204,206,207に装荷されたバラクタダイオード212〜217,220〜223の容量を8.0pFに保持し、無給電素子205に装荷されたバラクタダイオード218,219の容量を8.0pFから4.0pF,2.5pF,2.0pF,1.5pF,1.25pF,1.0pF,0.9pF,0.8pFへと順次小さくする。
そうすると、アレーアンテナ装置200は、最初、オムニパターンに近いビームパターンBPM0を放射する。そして、アレーアンテナ装置200は、バラクタダイオード218,219の容量が小さくなるに従って、給電素子201から無給電素子205の方向へ指向性を強めたビームパターンBPM4を放射するとともに、周波数帯域を広くする。
更に、無給電素子202〜205,207に装荷されたバラクタダイオード212〜219,222,223の容量を8.0pFに保持し、無給電素子206に装荷されたバラクタダイオード220,221の容量を8.0pFから4.0pF,2.5pF,2.0pF,1.5pF,1.25pF,1.0pF,0.9pF,0.8pFへと順次小さくする。
そうすると、アレーアンテナ装置200は、最初、オムニパターンに近いビームパターンBPM0を放射する。そして、アレーアンテナ装置200は、バラクタダイオード220,221の容量が小さくなるに従って、給電素子201から無給電素子206の方向へ指向性を強めたビームパターンBPM5を放射するとともに、周波数帯域を広くする。
更に、無給電素子202〜206に装荷されたバラクタダイオード212〜221の容量を8.0pFに保持し、無給電素子207に装荷されたバラクタダイオード222,223の容量を8.0pFから4.0pF,2.5pF,2.0pF,1.5pF,1.25pF,1.0pF,0.9pF,0.8pFへと順次小さくする。
そうすると、アレーアンテナ装置200は、最初、オムニパターンに近いビームパターンBPM0を放射する。そして、アレーアンテナ装置200は、バラクタダイオード222,223の容量が小さくなるに従って、給電素子201から無給電素子207の方向へ指向性を強めたビームパターンBPM6を放射するとともに、周波数帯域を広くする。
このように、アレーアンテナ装置200においては、オムニパターンに近いビームパターンBPM0から指向性の強いビームパターンBPM1〜BPM6に切換えながら、周波数帯域を広くできる。
図20は、実施の形態3によるアレーアンテナ装置の他の概略図である。図20を参照して、実施の形態3によるアレーアンテナ装置300は、給電素子301と、無給電素子302〜307と、地板310と、バラクタダイオード312〜329と、容量変化手段330とを備える。
給電素子301は、モノポール素子からなり、図13に示す給電素子103と同じ長さL10と、給電素子103の幅Wと同じ直径とを有する。無給電素子302〜307は、図13に示す無給電素子104,105と同じ長さL11と、無給電素子104,105の幅Wと同じ直径とを有する。
バラクタダイオード312〜314は、無給電素子302に装荷され、バラクタダイオード315〜317は、無給電素子303に装荷され、バラクタダイオード318〜320は、無給電素子304に装荷され、バラクタダイオード321〜323は、無給電素子305に装荷され、バラクタダイオード324〜326は、無給電素子306に装荷され、バラクタダイオード327〜229は、無給電素子307に装荷される。
この場合、バラクタダイオード312,315,318,321,324,327は、それぞれ、無給電素子302〜307の一方端から距離L13の位置に装荷され、バラクタダイオード314,317,320,323,326,329は、それぞれ、無給電素子302〜307の他方端(=地板310)から距離L14の位置に装荷され、バラクタダイオード313,316,319,322,325,328は、それぞれ、バラクタダイオード312,314間、バラクタダイオード315,317間、バラクタダイオード318,320間、バラクタダイオード321,323間、バラクタダイオード324,326間、およびバラクタダイオード327,329間の中央部に装荷される。
その結果、バラクタダイオード312,313間、バラクタダイオード315,316間、バラクタダイオード318,319間、バラクタダイオード321,322間、バラクタダイオード324,325間、およびバラクタダイオード327,328間の距離は、距離L15に設定され、バラクタダイオード313,314間、バラクタダイオード316,317間、バラクタダイオード319,320間、バラクタダイオード322,323間、バラクタダイオード325,326間、およびバラクタダイオード328,329間の距離は、距離L16に設定される。
そして、バラクタダイオード312〜314の無給電素子302への装荷方法、バラクタダイオード315〜317の無給電素子303への装荷方法、バラクタダイオード318〜320の無給電素子304への装荷方法、バラクタダイオード321〜323の無給電素子305への装荷方法、バラクタダイオード324〜326の無給電素子306への装荷方法およびバラクタダイオード327〜329の無給電素子307への装荷方法は、図2に示すバラクタダイオード6,7の無給電素子3への装荷方法と同じである。
給電素子301は、その一方端が給電部311を介して地板310に固定され、無給電素子302〜307は、その一方端が略円形形状の地板310に略垂直に固定される。そして、無給電素子302〜307は、給電素子301を中心にして略円形に配置され、給電素子301と無給電素子302〜307との距離は、約λ/2である。給電部311は、図14に示す給電部106と同じ構成からなる。従って、地板310は、接地電位に接続される。
容量変化手段330は、制御電圧CV1〜CV18をそれぞれバラクタダイオード312〜329へ供給する。この場合、容量変化手段330は、同じ電圧値からなる制御電圧CV1〜CV3をそれぞれバラクタダイオード312〜314へ供給し、同じ電圧値からなる制御電圧CV4〜CV6をそれぞれバラクタダイオード315〜317へ供給し、同じ電圧値からなる制御電圧CV7〜CV9をそれぞれバラクタダイオード318〜320へ供給し、同じ電圧値からなる制御電圧CV10〜CV12をそれぞれバラクタダイオード321〜323へ供給し、同じ電圧値からなる制御電圧CV13〜CV15をそれぞれバラクタダイオード324〜326へ供給し、同じ電圧値からなる制御電圧CV16〜CV18をそれぞれバラクタダイオード327〜329へ供給する。
このように、容量変化手段330は、各無給電素子302〜307に装荷された3個のバラクタダイオードが同じ容量に設定されるように、制御電圧CV1〜CV18をそれぞれバラクタダイオード312〜329へ供給する。
この場合、容量変化手段330がバラクタダイオード312〜329へそれぞれ制御電圧CV1〜CV18を供給する具体的な方法は、実施の形態1における容量変化手段11がバラクタダイオード6〜9へそれぞれ制御電圧CV1〜CV4を供給する具体的な方法と同じである。
そして、容量変化手段330は、バラクタダイオード312〜329に逆バイアスが印加されるように制御電圧CV1〜CV18をそれぞれバラクタダイオード312〜329へ供給する。
アレーアンテナ装置300においては、6個の無給電素子302〜307のうちの5本の無給電素子に装荷されたバラクタダイオードの容量を8.0pFに保持し、残りの1本の無給電素子に装荷された3個のバラクタダイオードの容量を8.0pFから4.0pF,2.5pF,2.0pF,1.5pF,1.25pF,1.0pF,0.9pF,0.8pFへと順次小さくする。
これにより、アレーアンテナ装置300は、ビームパターンをオムニパターンに近いビームパターンから指向性のビームパターンに切換えるとともに、周波数帯域を広くする。
即ち、無給電素子303〜307に装荷されたバラクタダイオード315〜329の容量を8.0pFに保持し、無給電素子302に装荷されたバラクタダイオード312〜314の容量を8.0pFから4.0pF,2.5pF,2.0pF,1.5pF,1.25pF,1.0pF,0.9pF,0.8pFへと順次小さくする。
そうすると、アレーアンテナ装置300は、最初、オムニパターンに近いビームパターンBPM0(図19参照)を放射する。そして、アレーアンテナ装置300は、バラクタダイオード312〜314の容量が小さくなるに従って、給電素子301から無給電素子302の方向へ指向性を強めたビームパターンBPM1(図19参照)を放射するとともに、周波数帯域を広くする。
また、無給電素子302,304〜307に装荷されたバラクタダイオード312〜314,318〜329の容量を8.0pFに保持し、無給電素子303に装荷されたバラクタダイオード315〜317の容量を8.0pFから4.0pF,2.5pF,2.0pF,1.5pF,1.25pF,1.0pF,0.9pF,0.8pFへと順次小さくする。
そうすると、アレーアンテナ装置300は、最初、オムニパターンに近いビームパターンBPM0(図19参照)を放射する。そして、アレーアンテナ装置300は、バラクタダイオード315〜317の容量が小さくなるに従って、給電素子301から無給電素子303の方向へ指向性を強めたビームパターンBPM2(図19参照)を放射するとともに、周波数帯域を広くする。
更に、無給電素子302,303,305〜307に装荷されたバラクタダイオード312〜217,321〜329の容量を8.0pFに保持し、無給電素子304に装荷されたバラクタダイオード318〜320の容量を8.0pFから4.0pF,2.5pF,2.0pF,1.5pF,1.25pF,1.0pF,0.9pF,0.8pFへと順次小さくする。
そうすると、アレーアンテナ装置300は、最初、オムニパターンに近いビームパターンBPM0(図19参照)を放射する。そして、アレーアンテナ装置300は、バラクタダイオード318〜320の容量が小さくなるに従って、給電素子301から無給電素子304の方向へ指向性を強めたビームパターンBPM3(図19参照)を放射するとともに、周波数帯域を広くする。
更に、無給電素子302〜304,306,307に装荷されたバラクタダイオード312〜320,324〜329の容量を8.0pFに保持し、無給電素子305に装荷されたバラクタダイオード321〜323の容量を8.0pFから4.0pF,2.5pF,2.0pF,1.5pF,1.25pF,1.0pF,0.9pF,0.8pFへと順次小さくする。
そうすると、アレーアンテナ装置300は、最初、オムニパターンに近いビームパターンBPM0(図19参照)を放射する。そして、アレーアンテナ装置300は、バラクタダイオード321〜323の容量が小さくなるに従って、給電素子301から無給電素子305の方向へ指向性を強めたビームパターンBPM4(図19参照)を放射するとともに、周波数帯域を広くする。
更に、無給電素子302〜305,307に装荷されたバラクタダイオード312〜323,327〜329の容量を8.0pFに保持し、無給電素子306に装荷されたバラクタダイオード324〜326の容量を8.0pFから4.0pF,2.5pF,2.0pF,1.5pF,1.25pF,1.0pF,0.9pF,0.8pFへと順次小さくする。
そうすると、アレーアンテナ装置300は、最初、オムニパターンに近いビームパターンBPM0(図19参照)を放射する。そして、アレーアンテナ装置300は、バラクタダイオード324〜326の容量が小さくなるに従って、給電素子301から無給電素子306の方向へ指向性を強めたビームパターンBPM5(図19参照)を放射するとともに、周波数帯域を広くする。
更に、無給電素子302〜306に装荷されたバラクタダイオード312〜326の容量を8.0pFに保持し、無給電素子307に装荷されたバラクタダイオード327〜329の容量を8.0pFから4.0pF,2.5pF,2.0pF,1.5pF,1.25pF,1.0pF,0.9pF,0.8pFへと順次小さくする。
そうすると、アレーアンテナ装置300は、最初、オムニパターンに近いビームパターンBPM0(図19参照)を放射する。そして、アレーアンテナ装置300は、バラクタダイオード327〜329の容量が小さくなるに従って、給電素子301から無給電素子307の方向へ指向性を強めたビームパターンBPM6(図19参照)を放射するとともに、周波数帯域を広くする。
このように、アレーアンテナ装置300においては、オムニパターンに近いビームパターンBPM0から指向性の強いビームパターンBPM1〜BPM6に切換えながら、周波数帯域を広くできる。
そして、モノポール素子からなる給電素子301を有するアレーアンテナ装置300は、ダイポール素子からなる給電素子201を有するアレーアンテナ装置200よりも広い周波数帯域を有する。
なお、アレーアンテナ装置200,300においては、各無給電素子202〜207,302〜307に装荷されるバラクタダイオードは、一箇所に装荷されてもよい。
また、アレーアンテナ装置200においては、各無給電素子202〜207に装荷されるバラクタダイオードは、3個以上であってもよく、アレーアンテナ装置300においては、各無給電素子302〜307に装荷されるバラクタダイオードは、2個または4個以上であってもよい。
更に、アレーアンテナ装置200,300においては、各無給電素子202〜207,302〜307に装荷された複数のバラクタダイオードの間隔を変えてもよい。
更に、アレーアンテナ装置200,300においては、給電素子201,301の長さに対する無給電素子202〜207,302〜307の長さの比を変えてもよい。
更に、アレーアンテナ装置200,300においては、周波数帯域を相対的に広くする場合、1本の無給電素子には、相対的に多くのバラクタダイオードが装荷される。
更に、実施の形態1から実施の形態3においては、1本の無給電素子に装荷された複数のバラクタダイオードは、同じ容量になるように制御されると説明したが、この発明においては、これに限らず、1本の無給電素子に装荷された複数のバラクタダイオードは、相互に異なる容量になるように制御されてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、広帯域化が可能なアレーアンテナ装置に適用される。
この発明の実施の形態1によるアレーアンテナ装置の平面図である。 図1に示す無給電素子および2個のバラクタダイオードの詳細を示す平面図である。 図1に示すアレーアンテナ装置における(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す図である。 従来のアレーアンテナ装置の平面図である。 図4に示すアレーアンテナ装置における(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す図である。 この発明の実施の形態1による他のアレーアンテナ装置の平面図である。 図6に示すバラクタダイオードの構成図である。 図6に示すアレーアンテナ装置における(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す図である。 図1に示す2つのバラクタダイオードの間隔を変えたときの(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す図である。 図1に示す給電素子の長さに対する無給電素子の長さを変えたときの(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す図である。 この発明の実施の形態1による更に他のアレーアンテナ装置の平面図である。 図11に示すアレーアンテナ装置における(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す図である。 実施の形態2によるアレーアンテナ装置の平面図である。 図13に示す給電部の詳細を示す平面図である。 図13に示すアレーアンテナ装置における(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す図である。 実施の形態2による他のアレーアンテナ装置の平面図である。 給電素子の長さに対する無給電素子の長さの比が1.26である場合のアレーアンテナ装置における(反射電力/入力電力)1/2と周波数との関係を示す図である。 実施の形態3によるアレーアンテナ装置の概略図である。 図18に示すアレーアンテナ装置の平面図である。 実施の形態3によるアレーアンテナ装置の他の概略図である。
符号の説明
1,101 基板、2,22,103,201,301 給電素子、3,4,23,24,104,105,202〜207,302〜307 無給電素子、5,25,106 給電部、6〜9,6A,7A,12〜17,26,27,107〜112,107A,110A,212〜223,312〜329 バラクタダイオード、10,10A,10B,20,100,100A,200,300 アレーアンテナ装置、11,113,230,330 容量変更手段、31〜33 導体、102,310 地板、210 支持板、1011 穴、1061 同軸ケーブル、1062 芯導体、1063 被覆導体、1064,1065 リード線、N1〜N8 ノード。

Claims (12)

  1. 給電素子と、
    各々が前記給電素子の長さと異なる長さを有するn(nは正の整数)個の無給電素子と、
    1つの無給電素子に複数の可変容量素子が装荷されることにより前記n個の無給電素子の少なくとも1つに装荷されたm(mは2以上の整数)個の可変容量素子と、
    前記m個の可変容量素子の容量を変化させる容量変化手段とを備えるアレーアンテナ装置。
  2. 前記n個の無給電素子は、前記給電素子よりも長い、請求項1に記載のアレーアンテナ装置。
  3. 1つの無給電素子に装荷された複数の可変容量素子は、相互に所定の間隔を隔てて前記無給電素子に装荷される、請求項1または請求項2に記載のアレーアンテナ装置。
  4. 前記n個の無給電素子の各々は、前記給電素子の長さ方向において前記給電素子の両側に長くなるように配置される、請求項3に記載のアレーアンテナ装置。
  5. 1個の無給電素子に2個以上の可変容量素子が装荷される場合、
    前記無給電素子の長さに対する隣接する2個の可変容量素子の間隔の比は、約0.05〜約0.40の範囲に設定される、請求項4に記載のアレーアンテナ装置。
  6. 1個の無給電素子に2個以上の可変容量素子が装荷される場合、
    前記給電素子の長さに対する隣接する2個の可変容量素子の間隔の比は、約0.08〜約0.60の範囲に設定される、請求項4に記載のアレーアンテナ装置。
  7. 接地電位を有する地板を更に備え、
    前記給電素子の一方端および前記n個の無給電素子の各々の一方端は、前記地板に連結され、
    前記給電素子は、モノポール素子からなる、請求項3に記載のアレーアンテナ装置。
  8. 1個の無給電素子に2個以上の可変容量素子が装荷される場合、
    前記無給電素子の長さに対する隣接する2個の可変容量素子の間隔の比は、約0.10〜約0.30の範囲に設定される、請求項7に記載のアレーアンテナ装置。
  9. 1個の無給電素子に2個以上の可変容量素子が装荷される場合、
    前記給電素子の長さに対する隣接する2個の可変容量素子の間隔の比は、約0.20〜約0.50の範囲に設定される、請求項7に記載のアレーアンテナ装置。
  10. 1つの無給電素子に装荷された複数の可変容量素子は、直列に接続されて前記無給電素子の1箇所に装荷される、請求項1または請求項2に記載のアレーアンテナ装置。
  11. 当該アレーアンテナ装置の周波数帯域を相対的に広くする場合、相対的に多くの可変容量素子が前記1つの無給電素子に装荷される、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のアレーアンテナ装置。
  12. 前記容量変化手段は、1つの無給電素子に装荷された複数の可変容量素子の複数の容量が同じになるように前記m個の可変容量素子の容量を変化させる、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のアレーアンテナ装置。
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