JP2004266367A - アンテナ装置 - Google Patents

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Hiroyuki Uno
博之 宇野
Yutaka Saito
裕 斎藤
Genichiro Ota
現一郎 太田
Hiroshi Haruki
宏志 春木
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/29Combinations of different interacting antenna units for giving a desired directional characteristic
    • H01Q21/293Combinations of different interacting antenna units for giving a desired directional characteristic one unit or more being an array of identical aerial elements
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/24Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the orientation by switching energy from one active radiating element to another, e.g. for beam switching

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Abstract

【課題】水平方向から鉛直方向を含む半球面にわたる全方向に高い利得が得られ、小型かつ簡易な構成のアンテナ装置を提供すること。
【解決手段】誘電体基板101は、比誘電率ε、厚さt、一辺が長さWdの正方形状の基板である。接地導体102は、誘電体基板101の一面に誘電体基板101と同形状で設けられている。MSA素子103は、誘電体基板101の他面中央に、一辺が長さWpの正方形状の銅箔で形成されている。モノポールアンテナ104a〜104dは、直径D、長さLの銅線であり、MSA素子103の対角線上に等間隔で、かつ、誘電体基板101に対して垂直に配置されている。MSA素子103とモノポールアンテナ104a〜104dは受信電力の高い方が選択的に給電される。モノポールアンテナ104a〜104dを選択した場合には、各素子の位相及び振幅が制御される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロ波帯及びミリ波帯に対応するアンテナ装置に関し、例えば、無線LANシステムの固定局装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ノート型パソコンなどの通信端末装置と無線回線を介して接続する無線LANシステムが普及しつつある。無線LANシステムでは、5GHz帯や25GHz帯などの高い周波数が割り当てられている。このため、電波の直進性が顕著になり、電波の送信距離が確保しにくくなる。そこで、一つの固定局装置で電波の送信可能エリアを広く確保するため、指向性を任意の方向に形成するアレーアンテナが考えられている。従来、このようなアンテナ装置として、特許文献1に開示の発明が知られている。
【0003】
図15は、従来のアレーアンテナ装置の構成を示す斜視図及び断面図である。この図において、有限反射板11は、直径が動作周波数の1波長程度の円形状であり、外周縁に沿って円筒状の導体板14が設けられている。放射素子12は、1/2波長程度の長さを有し、有限反射板11の上面中央部に垂直に設けられている。無給電素子13は、放射素子12の周辺に等間隔で、有限反射板11の上面に対して垂直に複数配置されている。可変リアクタンス素子15は、有限反射板11の下面において、無給電素子13にそれぞれ接続されている。
【0004】
このような構成を有するアンテナ装置において、可変リアクタンス素子15を制御し、リアクタンス値を変化させることにより、水平面内の全方向に主ビームを走査させることができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−16427号公報([0011][0012]及び図1参照)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、無線LANシステムの固定局装置は、上述した特許文献1が想定しているように、通信端末装置とほぼ同じ高さに設置することも考えられるが、この場合、電波の障害物が多く存在するため、屋内であれば天井などの比較的高い位置に設置されることが望ましい。上記従来のアンテナ装置では、水平方向の全方向にわたって十分な利得が得られるものの、鉛直方向及び鉛直方向から傾斜(チルト)させた方向には十分な利得が得られない。このため、例えば、従来のアンテナ装置を天井に設けた場合には、低い位置に存在する通信端末装置と良好な通信を維持することが困難であるという問題がある。
【0007】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、水平方向から鉛直方向を含む半球面にわたる全方向に高い利得が得られ、小型かつ簡易な構成のアンテナ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、本発明のアンテナ装置は、所定の誘電率の誘電体基板と、前記誘電体基板の表面に配置されたマイクロストリップアンテナ素子と、前記誘電体基板の表面に放射状に、かつ垂直に配置された複数の線状アンテナ素子と、前記線状アンテナ素子を給電する信号の振幅及び位相を素子毎に制御する制御手段と、前記マイクロストリップアンテナ素子又は前記複数の線状アンテナ素子を選択的に給電する切り替え手段と、を具備する構成を採る。
【0009】
この構成によれば、誘電体基板面に対して垂直に配置された複数の線状アンテナ素子を、振幅及び位相が制御された信号で給電することにより、誘電体基板面に対し水平方向に最大放射方向を任意の方向に向けることができ、マイクロストリップアンテナ素子を設けたことにより、誘電体基板面に対して垂直方向に放射方向を向けることができる。
【0010】
本発明のアンテナ装置は、上記構成において、前記切り替え手段が、前記複数の線状アンテナ素子の受信状態と前記マイクロストリップアンテナ素子の受信状態とを比較する比較手段を具備し、前記比較手段によって受信状態が良好と判断された信号を受信したアンテナ素子を給電する構成を採る。
【0011】
この構成によれば、マイクロストリップアンテナ素子か複数の線状アンテナ素子のいずれかで受信した信号のうち、受信状態が良好なアンテナを給電することから、安定した電波の放射を行うことができる。
【0012】
本発明のアンテナ装置は、上記構成において、前記マイクロストリップアンテナ素子の中央に、当該マイクロストリップアンテナ素子及び前記誘電体基板を貫いて設けられた孔部と、前記孔部に設けられた支柱と、前記支柱から放射状に継合され、前記線状アンテナ素子を支持する支持部材と、を具備する構成を採る。
【0013】
この構成によれば、例えば、ダイポールアンテナのように、誘電体基板に直接配置することができないようなアンテナ素子であっても、支持することができる。
【0014】
本発明のアンテナ装置は、上記構成において、前記複数の線状アンテナ素子が、前記誘電体基板の表面に対して垂直方向に多段化して配置される構成を採る。
【0015】
この構成によれば、複数の線状アンテナ素子を多段化して配置することにより、段毎に位相差を持たせれば、低仰角の垂直面において指向性制御を行うことができると共に、また、低仰角方向の利得を高くすることができる。
【0016】
本発明のアンテナ装置は、上記構成において、前記マイクロストリップアンテナ素子が、前記誘電体基板に複数配置され、前記制御手段が、前記複数のマイクロストリップアンテナ素子を給電する信号の振幅及び位相を素子毎に制御する構成を採る。
【0017】
この構成によれば、誘電体基板面に配置された複数の線状アンテナ素子を、振幅及び位相が制御された信号で給電することにより、より高い利得が得られ、かつ、高仰角において指向性を制御することができる。
【0018】
本発明のアンテナ装置は、上記構成において、前記複数の線状アンテナ素子として、モノポールアンテナ又はダイポールアンテナを用いた構成を採る。
【0019】
この構成によれば、線状アンテナ素子をモノポールアンテナとした場合でもダイポールアンテナとした場合でも、同様の放射パターンが得られるため、いずれか所望のアンテナを用いることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、誘電体基板の表面にマイクロストリップアンテナ素子を配置し、誘電体基板の表面に放射状に、かつ垂直に複数の線状アンテナ素子を配置し、線状アンテナ素子を給電する信号の振幅及び位相を素子毎に制御すると共に、マイクロストリップアンテナ素子又は複数の線状アンテナ素子を選択的に給電することである。
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0022】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図である。この図において、誘電体基板101は、比誘電率ε、厚さt、一辺が長さWdの正方形状の基板である。
【0023】
接地導体102は、誘電体基板101の−Z方向(図1に示す座標系参照)の面に誘電体基板101と同形状で設けられている。
【0024】
マイクロストリップアンテナ素子(以下、「MSA素子」という)103は、誘電体基板101の+Z方向の面上中央に、一辺が長さWpの正方形状の銅箔で形成されている。図中黒点は、給電点の位置を示しており、給電線のインピーダンスに対して整合がとれる位置に設定されている。
【0025】
モノポールアンテナ104a〜104dは、直径D、長さLの銅線であり、MSA素子103の対角線上に等間隔(素子間隔d1)で、かつ、誘電体基板101に対して垂直に配置されている。以下、モノポールアンテナ104a〜104dを総称してモノポールアレーということがある。
【0026】
図2は、本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の構成を示すブロック図である。図2が図1と共通する部分には、図1と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。この図において、モノポールアダプティブアレー201は、モノポールアンテナ104a〜104dに給電する信号の位相及び振幅を制御し、最大放射方向及びヌル点方向を制御する。
【0027】
ウェイト調整器202a〜202dは、モノポールアンテナ104a〜104dの後段にそれぞれ接続されており、アダプティブプロセッサ204の制御に基づいて、給電信号の位相及び振幅にウェイトをかける。
【0028】
電力分配合成器203は、ウェイト調整器202a〜202dを介して入力された信号の電力が合成され、合成された信号がアダプティブプロセッサ204、電力比較部206に出力されると共に、高周波スイッチ205を介して送受信モジュール207に出力される。また、送受信モジュール207から出力された信号をモノポールアンテナ104a〜104dに分配する。
【0029】
アダプティブプロセッサ204は、モノポールアレーで受信した信号と電力分配合成器203から出力された信号とに基づいて、ウェイト調整器202a〜202dを制御する。具体的には、モノポールアレーで受信した信号の振幅及び位相の計算と、電力分配合成器203から出力された信号の電力の測定を行い、電力分配合成器203から出力される信号の電力(レベル)が最も高くなるように、モノポールアンテナ104a〜104dを給電する信号の位相及び振幅を調整するため、ウェイト調整器202a〜202dを制御する。なお、ウェイト調整器202a〜202d及びアダプティブプロセッサ204は、制御手段として機能する。
【0030】
切り替え手段としての高周波スイッチ205は、例えば、PINダイオードやGaAs−FET(GaAs−Field Effect Transistor)などであり、電力比較部206の制御に基づいて、電力の大きい信号を受信したアンテナを送受信モジュールと接続する。すなわち、モノポールアンテナ104a〜104dとMSA素子103のいずれかを選択的に給電することになる。
【0031】
比較手段としての電力比較部206は、電力分配合成器203から出力された信号と、MSA素子103で受信した信号との電力を測定し、いずれの電力が大きいかを比較判定した結果に基づいて、電力の大きい信号を受信したアンテナを動作させるため、高周波スイッチ205を制御する。
【0032】
送受信モジュール207は、A/D変換やダウンコンバートなどの所定の受信処理と、D/A変換やアップコンバートなどの所定の送信処理を行う。
【0033】
次に、上述した構成を有するアンテナ装置の動作について説明する。電力比較部206は、モノポールアレーで受信した信号の合成電力と、MSA素子103で受信した信号の電力とを比較し、電力の大きい方のアンテナと送受信モジュールを接続するように高周波スイッチ205を制御する。ここで、モノポールアレーが動作アンテナとして選択されたものとする。
【0034】
モノポールアンテナ104a〜104dでそれぞれ受信された信号は、アダプティブプロセッサ204において、振幅及び位相が計算される。また、ウェイト調整された受信信号の合成電力が測定される。アダプティブプロセッサ204は、合成電力が最大となるように、各モノポールアンテナ104a〜104dで受信した信号の位相及び振幅をそれぞれ調整するため、ウェイト調整器202a〜202dを制御する。これにより、水平(図1に示すX−Y)面における指向性を変化させることができ、最大放射方向を任意の方向に向けることができる。
【0035】
電力比較部206において、動作アンテナをMSA素子103として選択された場合、高周波スイッチ205は、MSA素子103と送受信モジュール207を接続する。
【0036】
このように、モノポールアレーとMSA素子103とを、受信電力に基づいて選択的に給電することで、安定した電波を放射することができる。なお、送信時には、受信時に使用したアンテナを選択することができる。
【0037】
次に、上記アンテナ装置の動作周波数を5.2GHzとして設定した場合の放射特性について具体的に説明する。
【0038】
ここで、図1に示すアンテナ装置を構成するパラメータを以下のように設定する。
【0039】
ε=2.6
t=1.5[mm]
Wd=80[mm](約1.4波長)
Wp=15.5[mm]
D=1[mm]
L=29[mm](約0.5波長)
d1=29[mm](約0.5波長)
【0040】
図3は、本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の放射パターンを示す図である。図3(A)〜(C)において、実線はMSA素子103の放射パターンを、点線はモノポールアレーの放射パターンを示す。
【0041】
図3(A)は、図1の座標軸において方位角φ=0°(X−Y面)における垂直面放射パターンである。このとき、モノポールアレーの放射パターンは最大放射方向の方位角φが0°となるように、モノポールアンテナ104a及び104cの位相が0°、モノポールアンテナ104b及び104dの位相が180°に設定されている。
【0042】
図3(B)は、方位角φ=45°における垂直面放射パターンである。このとき、モノポールアレーの放射パターンは最大放射方向の方位角φが45°となるように、モノポールアンテナ104aの位相が0°、モノポールアンテナ104b及び104cの位相が−127.3°、モノポールアンテナ104dの位相が105.4°に設定されている。
【0043】
図3(C)は、方位角φ=90°(Y−Z面)における垂直面放射パターンである。このとき、モノポールアレーの放射パターンは最大放射方向の方位角φが90°となるように、モノポールアンテナ104a及び104bの位相が0°、モノポールアンテナ104c及び104dの位相が180°に設定されている。
【0044】
図3(A)〜(C)から分かるように、MSA素子103の最大放射方向は+Z方向であり、最大利得は9.4[dBi]である。また、モノポールアレーの最大放射方向の仰角θは約65°であり、最大利得は約8[dBi]である。さらに、仰角θが約45°の方向では、MSA素子103の利得とモノポールアレーの利得とが共に落ち込み、等しくなっているが、4[dBi]以上の利得が得られる。
【0045】
なお、モノポールアンテナ104a〜104dの位相を調整することにより、モノポールアレーの最大放射方向の方位角φを変化させていくと、φ=180°における垂直面放射パターンは図3(A)とほぼ同等の特性となり、φ=135°、225°、315°における垂直面放射パターンは図3(B)と、φ=270°における垂直面放射パターンは図3(C)とほぼ同等の特性となる。
【0046】
図4は、仰角θが65°の円錐面で切断したときのモノポールアレーの円錐面放射パターンを示す図である。この図において、実線401は図3(A)におけるモノポールアレーの円錐面放射パターンを、点線402は図3(B)におけるモノポールアレーの円錐面放射パターンを、一点鎖線403は図3(C)におけるモノポールアレーの円錐面放射パターンをそれぞれ示す。
【0047】
この図から分かるように、モノポールアンテナ104a〜104dの位相を変えることにより、モノポールアレーの最大放射方向を水平面の全方向に向けることができる。
【0048】
このような放射特性を有することから、例えば、上記構成を有するアンテナ装置を屋内の天井に設置した場合、+Z方向が床方向になり、−Z方向が天井側になる。すなわち、床方向(仰角θが45°以下の高仰角)に指向性を向けたい場合、MSA素子103を動作アンテナとして選択する。また、仰角θが45°以上の低仰角方向に指向性を向けたい場合、モノポールアレーを動作アンテナとして選択する。このように、MSA素子103とモノポールアレーのいずれかを選択して動作させることで、+Z方向の半球面にわたる全方向で4[dBi]以上の十分な利得を得ることができる。すなわち、上記アンテナ装置は、通信端末装置に対して高い位置に設置される固定局装置に適用するのに好適である。
【0049】
このように本実施の形態によれば、誘電体基板面にマイクロストリップアンテナを配置し、マイクロストリップアンテナの周囲に等間隔に、かつ、誘電体基板面に対して垂直に4本のモノポールアンテナを配置してモノポールアレーを構成し、マイクロストリップアンテナとモノポールアレーを選択的に給電することにより、+Z方向の半球面にわたる全方向で高い利得が得られるアンテナ装置を実現することができる。また、小型で簡易な構成のアンテナ装置を実現することができる。
【0050】
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図である。この図において、誘電体基板503は、比誘電率ε、厚さt、一辺が長さWdの正方形状の基板であり、基板中央に一辺が長さWhの正方形状の空洞部(孔部)502が形成されている。
【0051】
接地導体503は、誘電体基板501の−Z方向の面に誘電体基板501と同一形状で設けられている。
【0052】
MSA素子504は、一辺が長さWpの正方形状の銅箔で形成され、銅箔中央が空洞部502と同一形状に切り抜かれている。MSA素子504は、切り抜き部分と空洞部502とを合わせて誘電体基板501の+Z方向の面上に配置される。図中黒点は、給電点の位置を示しており、給電線のインピーダンスに対して整合がとれる位置に設定されている。
【0053】
支柱505は、空洞部502で基底部が固定され、基底部から長さ約L/2の高さに支持部材506a〜506dが放射状に継合されている。
【0054】
支持部材506a〜506dは、MSA素子504の対角線と平行に設けられており、一辺が長さd1の正方形の頂点に支持部材の先端506a〜506dがそれぞれ位置し、支持部材506a〜506dの先端でダイポールアンテナ507a〜507dの中心を支持する。これにより、ダイポールアンテナのように誘電体基板501に直接配置することができないアンテナ素子であっても、支持することができる。
【0055】
ダイポールアンテナ507a〜507dは、直径D、長さLの銅線であり、誘電体基板501から間隔hだけ隔て、かつ、誘電体基板501に対して垂直に配置される。
【0056】
給電線路508a〜508dは、支柱505及び支持部材506a〜506dの内部に配設され、支持部材506a〜506dの先端でダイポールアンテナ507a〜507dを給電する。
【0057】
なお、支柱505及び支持部材506a〜506dは、金属で形成した場合でも、アンテナ装置の動作に与える影響は小さいが、アンテナ装置の動作により影響を与えないためにも、樹脂で形成されることが望ましい。
【0058】
本実施の形態においても、実施の形態1と同様、MSA素子504で受信した信号の電力とダイポールアレーで受信した信号の電力との比較に基づいて、動作アンテナを選択する。
【0059】
次に、上記アンテナ装置の動作周波数を5.2GHzとして設定した場合の放射特性について具体的に説明する。
【0060】
ここで、図5に示すアンテナ装置を構成するパラメータを以下のように設定する。
【0061】
ε=2.6
t=1.5[mm]
Wd=80[mm](約1.4波長)
Wp=15.5[mm]
D=1[mm]
L=29[mm](約0.5波長)
d1=29[mm](約0.5波長)
h=1[mm]
Wh=8[mm]
【0062】
図6は、本発明の実施の形態2に係るアンテナ装置の放射パターンを示す図である。図6(A)〜(C)において、実線はMSA素子504の放射パターンを、点線はダイポールアレーの放射パターンを示す。
【0063】
図6(A)は、図5の座標軸において方位角φ=0°(X−Y面)における垂直面放射パターンである。このとき、ダイポールアレーの放射パターンは最大放射方向の方位角φが0°となるように、ダイポールアンテナ507a及び507cの位相が0°、ダイポールアンテナ507b及び507dの位相が180°に設定されている。
【0064】
図6(B)は、方位角φ=45°における垂直面放射パターンである。このとき、ダイポールアレーの放射パターンは最大放射方向の方位角φが45°となるように、ダイポールアンテナ507aの位相が0°、ダイポールアンテナ507b及び507cの位相が−127.3°、ダイポールアンテナ507dの位相が105.4°に設定されている。
【0065】
図6(C)は、方位角φ=90°(Y−Z面)における垂直面放射パターンである。このとき、ダイポールアレーの放射パターンは最大放射方向の方位角φが90°となるように、ダイポールアンテナ507a及び507bの位相が0°、ダイポールアンテナ507c及び507dの位相が180°に設定されている。
【0066】
図6(A)〜(C)から分かるように、MSA素子504の最大放射方向は+Z方向であり、最大利得は8.1[dBi]である。また、ダイポールアレーの最大放射方向の仰角θは約65°であり、最大利得は約7.5[dBi]である。さらに、仰角θが約45°の方向では、MSA素子504の利得とダイポールアレーの利得とが共に落ち込み、等しくなっているが、4[dBi]以上の利得が得られる。
【0067】
なお、ダイポールアンテナ507a〜507dの位相を調整することにより、ダイポールアレーの最大放射方向の方位角φを変化させていくと、φ=180°における垂直面放射パターンは図6(A)とほぼ同等の特性となり、φ=135°、225°、315°における垂直面放射パターンは図6(B)と、φ=270°における垂直面放射パターンは図6(C)とほぼ同等の特性となる。
【0068】
図7は、仰角θが65°の円錐面で切断したときのダイポールアレーの円錐面放射パターンを示す図である。この図において、実線701は図6(A)におけるダイポールアレーの円錐面放射パターンを、点線702は図6(B)におけるダイポールアレーの円錐面放射パターンを、一点鎖線703は図6(C)におけるダイポールアレーの円錐面放射パターンをそれぞれ示す。
【0069】
この図から分かるように、ダイポールアンテナ507a〜507dの位相を変えることにより、ダイポールアレーの最大放射方向を水平面の全方向に向けることができる。
【0070】
このような放射特性を有することから、仰角θが45°以下の高仰角方向に指向性を向けたい場合には、MSA素子504を動作アンテナとして選択し、仰角θが45°以上の低仰角方向に指向性を向けたい場合には、ダイポールアレーを動作アンテナとして選択する。このように、MSA素子504とダイポールアレーのいずれかを選択して動作させることで、+Z方向の半球面にわたる全方向で4[dBi]以上の十分な利得を得ることができる。
【0071】
このように本実施の形態によれば、誘電体基板面にマイクロストリップアンテナを配置し、マイクロストリップアンテナの周囲に等間隔に、かつ、誘電体基板面に対して垂直に4本のダイポールアンテナを配置してダイポールアレーを構成し、マイクロストリップアンテナとダイポールアレーを選択的に給電することにより、+Z方向の半球面にわたる全方向で高い利得が得られるアンテナ装置を実現することができる。
【0072】
なお、本実施の形態では、誘電体基板の中央に支柱を設け、支柱に支持部材を継合し、支持部材の先端でダイポールアンテナを支持したが、誘電体基板の周囲に複数の支柱を設け、それぞれの支柱に支持部材を継合し、支持部材がダイポールアンテナを支持するようにしてもよい。
【0073】
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図である。ただし、図8が図5と共通する部分は図5と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。図8が図5と主に異なる点は、ダイポールアレーを2段構成にした点である。
【0074】
支柱801は、空洞部502で基底部が固定され、基底部からの長さがL/2程度の高さに支持部材506a〜506dが、3L/2程度の高さに支持部材802a〜802dがそれぞれ放射状に継合されている。
【0075】
支持部材802a〜802dは、支持部材506a〜506dそれぞれと平行に間隔d2だけ隔てて設けられており、一辺が長さd1の正方形の頂点に支持部材の先端がそれぞれ位置し、支持部材802a〜802dの先端でダイポールアンテナ803a〜803dの中心を支持する。
【0076】
ダイポールアンテナ803a〜803dは、直径D、長さLの銅線であり、ダイポールアンテナ507a〜507dの延長線上に配置される。すなわち、4素子のダイポールアレーを2段構成にしたことになる。これにより、各ダイポールアンテナの位相を調整することで、水平面に加えて垂直面においてもアダプティブに指向性を制御することができる。
【0077】
以下、誘電体基板面から近いダイポールアンテナ507a〜507dを第1ダイポールアレーと称し、誘電体基板面から遠いダイポールアンテナ803a〜803dを第2ダイポールアレーと称することがある
【0078】
給電線路804a〜804dは、支柱801及び支持部材802a〜802dの内部に配設され、支持部材802a〜802dの先端でダイポールアンテナ803a〜803dを給電する。
【0079】
本実施の形態においても、実施の形態1と同様、MSA素子504で受信した信号の電力と第1及び第2ダイポールアレーで受信した信号の電力との比較に基づいて、動作アンテナを選択する。
【0080】
次に、上記アンテナ装置の動作周波数を5.2GHzとして設定した場合の放射特性について具体的に説明する。
【0081】
ここで、図8に示すアンテナ装置を構成するパラメータを以下のように設定する。
【0082】
ε=2.6
t=1.5[mm]
Wd=80[mm](約1.4波長)
Wp=15.5[mm]
D=1[mm]
L=29[mm](約0.5波長)
d1=29[mm](約0.5波長)
d2=30[mm](約0.5波長)
h=1[mm]
Wh=8[mm]
【0083】
図9は、本発明の実施の形態3に係るアンテナ装置の放射パターンを示す図である。図9(A)〜(C)において、実線はMSA素子504の放射パターンを、点線は第1ダイポールアレーの位相が第2ダイポールアレーの位相より45°進んでいる場合の放射パターンを、一点鎖線は第1ダイポールアレーの位相が第2ダイポールアレーの位相より120°進んでいる場合の放射パターンを示す。
【0084】
図9(A)は、図8の座標軸において、方位角φが0°の方向にダイポールアレーの最大放射方向が向くように、ダイポールアレーの位相が調整されている。また、図9(B)は、方位角φが45°の方向に、図9(C)は、方位角φが90°の方向にそれぞれダイポールアレーの最大放射方向が向くように、ダイポールアレーの位相が調整されている。
【0085】
図9(A)〜(C)から分かるように、MSA素子504の最大放射方向は+Z方向であり、最大利得は6.3[dBi]である。また、ダイポールアレーの最大放射方向の仰角θは、第1ダイポールアレーと第2ダイポールアレーに位相差を持たせることにより、60°〜75°の範囲で変化させることができ、最大利得は9[dBi]以上である。
【0086】
さらに、仰角θが約35°の方向では、第1ダイポールアレーの位相が第2ダイポールアレーの位相より120°進んでいる場合の利得(図9に示す一点鎖線)とMSA素子504の利得とが共に落ち込み、等しくなっているが、約4[dBi]以上の利得が得られる。
【0087】
なお、ダイポールアンテナ507a〜507d及び803a〜803dの位相を調整することにより、ダイポールアレーの最大放射方向の方位角φを変化させていくと、φ=180°における垂直面放射パターンは図9(A)とほぼ同等の特性となり、φ=135°、225°、315°における垂直面放射パターンは図9(B)と、φ=270°における垂直面放射パターンは図9(C)とほぼ同等の特性となる。
【0088】
図10は、仰角θが60°の円錐面で切断したときのダイポールアレーの円錐面放射パターンを示す図である。この図では、第1ダイポールアレーの位相が第2ダイポールアレーの位相より120°進んでいる場合のダイポールアレーの放射パターンを示す。実線1001は図9(A)におけるダイポールアレーの円錐面放射パターンを、点線1002は図9(B)におけるダイポールアレーの円錐面放射パターンを、一点鎖線1003は図9(C)におけるダイポールアレーの円錐面放射パターンをそれぞれ示す。
【0089】
この図から分かるように、ダイポールアレーを2段構成にしたことにより、低仰角の垂直面において指向性制御を行うことができると共に、また、低仰角方向の利得を高くすることができる。
【0090】
このように本実施の形態によれば、8本のダイポールアンテナを4本1組で2段構成のダイポールアレーとし、マイクロストリップアンテナとダイポールアレーを選択的に給電することにより、実施の形態2の効果に加え、低仰角の垂直面において指向性制御を行うことができると共に、また、低仰角方向の利得を高くすることができる。
【0091】
(実施の形態4)
図11は、本発明の実施の形態4に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図である。ただし、図11が図1と共通する部分については図1と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。
【0092】
MSA素子103a〜103dは、誘電体基板101の+Z方向の面上に、一辺が長さWpの正方形状の銅箔でそれぞれ形成されている。また、MSA素子103a〜103dは、X方向及びY方向において等間隔に配置される。このとき、MSA素子103a〜103dの素子間隔はd3に設定される。なお、MSA素子103a〜103dは図示せぬアダプティブプロセッサ及びウェイト調整器によって、信号の位相及び振幅が調整され、指向性が制御される。以下、MSA素子103a〜103dをマイクロストリップアレーと称することがある。
【0093】
モノポールアンテナ104a〜104dは、直径D、長さLの銅線であり、MSA素子間に等間隔(素子間隔d1)で、かつ、誘電体基板101に対して垂直に配置される。
【0094】
本実施の形態においても、実施の形態1と同様、マイクロストリップアレーで受信した信号の電力とモノポールアレーで受信した信号の電力との比較に基づいて、動作アンテナを選択する。
【0095】
次に、上記アンテナ装置の動作周波数を5.2GHzとして設定した場合の放射特性について具体的に説明する。
【0096】
ここで、図11に示すアンテナ装置を構成するパラメータを以下のように設定する。
【0097】
ε=2.6
t=1.5[mm]
Wd=80[mm](約1.4波長)
Wp=15.5[mm]
D=1[mm]
L=29[mm](約0.5波長)
d1=29[mm](約0.5波長)
d3=29[mm](約0.5波長)
【0098】
図12は、本発明の実施の形態4に係るアンテナ装置の放射パターンを示す図である。図12(A)〜(C)において、実線はMSA素子103a〜103dを同位相としたときのマイクロストリップアレーの放射パターンを、点線はMSA素子103a〜103dの位相を変化させたときのマイクロストリップアレーの放射パターンを、一点鎖線はモノポールアレーの放射パターンを示す。
【0099】
図12(A)は、図11の座標軸において方位角φ=0°(X−Y面)における垂直面放射パターンである。このとき、点線が示す放射パターンは、MSA素子103a及び103cの位相を同位相とし、MSA素子103b及び103dの位相より120°遅らせた場合を示している。また、一点鎖線が示すモノポールアレーの放射パターンは、モノポールアンテナ104a及び104dの位相が0°、モノポールアンテナ104bの位相が−127.3°、モノポールアンテナ104cの位相が127.3°に設定された場合を示している。
【0100】
図12(B)は,方位角φ=45°における垂直面放射パターンである。このとき、点線が示す放射パターンは、MSA素子103aの位相が0°、MSA素子103b及び103cの位相が−120°、MSA素子103dの位相が−240°に設定されている。また、一点鎖線が示すモノポールアレーの放射パターンは、モノポールアンテナ104a及び104cの位相が0°、モノポールアンテナ104b及び104dの位相が180°に設定された場合を示している。
【0101】
図12(C)は、方位角φ=90°(Y−Z面)における垂直面放射パターンである。このとき、点線が示す放射パターンは、MSA素子103a及び103bの位相を同位相とし、MSA素子103c及び103dの位相より120°遅らせた場合を示している。また、一点鎖線が示すモノポールアレーの放射パターンは、モノポールアンテナ104aの位相が127°、モノポールアンテナ104b及び104cの位相が0°、モノポールアンテナ104dの位相が−127.3°に設定された場合を示している。
【0102】
図12から分かるように、マイクロストリップアレーの最大放射方向の仰角θは、MSA素子103a〜103d間に位相差を持たせることにより、0°〜25°の範囲で変化させることができ、最大利得は10[dBi]以上である。また、モノポールアレーの最大放射方向の仰角θは約70°であり、最大利得は7[dBi]以上である。
【0103】
さらに、仰角θが約55°の方向では、マイクロストリップアレーの利得とモノポールアレーの利得とが共に落ち込み、等しくなっているが、約7[dBi]以上の利得が得られる。
【0104】
図13は、仰角θが25°の円錐面で切断したときのマイクロストリップアレーの円錐面放射パターンを示す図である。この図において、実線1301は図12(A)の点線が示すマイクロストリップアレーの円錐面放射パターンを、点線1302は図12(B)の点線が示すマイクロストリップアレーの円錐面放射パターンを、一点鎖線1303は図12(C)が示すマイクロストリップアレーの円錐面放射パターンをそれぞれ示す。
【0105】
この図から分かるように、MSA素子103a〜103dの位相を変えることにより、仰角θが25°の高仰角において、マイクロストリップアレーの最大放射方向を水平面内の全方向に向けることができる。
【0106】
また、図14は、図12において、仰角θが70°の円錐面で切断したときのモノポールアレーの円錐面放射パターンを示す図である。この図において、実線1401は図12(A)におけるモノポールアレーの円錐面放射パターンを、点線1402は図12(B)におけるモノポールアレーの円錐面放射パターンを、一点鎖線1403は図12(C)におけるモノポールアレーの円錐面放射パターンをそれぞれ示す。
【0107】
この図から分かるように、モノポールアンテナ104a〜104dの位相を変えることにより、モノポールアレーの最大放射方向を水平面内の全方向に向けることができる。
【0108】
このような放射特性を有することから、仰角θが45°以下の高仰角方向で指向性を制御する場合には、MSA素子103a〜103dを動作アンテナとして選択し、仰角θが45°以上の低仰角方向で指向性を制御する場合には、モノポールアンテナ104a〜104dを動作アンテナとして選択する。このように、マイクロストリップアレーとモノポールアレーのいずれかを選択して動作させることで、+Z方向の半球面にわたる全方向で7[dBi]以上の十分な利得を得ることができる。
【0109】
このように本実施の形態によれば、誘電体基板面に4素子からなるマイクロストリップアレーと4素子からなるモノポールアレーを配置し、それぞれのアレーアンテナを選択的に給電すると共に、給電するアレーの各素子の位相を制御することにより、+Z方向の半球面にわたる全方向でより高い利得が得られ、かつ、低仰角のみならず高仰角においても指向性を制御することができる。
【0110】
なお、上述した各実施の形態では、線状アンテナ素子の数を4本(実施の形態3においては一段の数)として説明したが、本発明はこれに限らず、3本以上の複数本であればよい。
【0111】
また、上述した各実施の形態では、誘電体基板及びMSA素子の形状を正方形状として説明したが、本発明はこれに限らない。従って、線状アンテナ素子もMSA素子の対角線上に等間隔に配置することに限らず、放射状に配置すればよい。
【0112】
また、上述した各実施の形態で示したアンテナ装置を構成するパラメータは、動作周波数帯に応じて所定の放射特性が得られるパラメータであれば何でもよい。
【0113】
また、上述した各実施の形態は、アンテナ装置を構成するパラメータを適宜変更したうえで、組み合わせて実施することができる。
【0114】
また、上述した各実施の形態では、線状アンテナアレーとMSA素子(マイクロストリップアレー)とを、それぞれのアンテナで受信した信号の電力に基づいて選択的に給電しているが、各アンテナのS/N比や電界強度等の受信状態を示すパラメータに基づいて選択的に給電するようにしてもよい。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、誘電体基板の表面にマイクロストリップアンテナ素子を配置し、誘電体基板の表面に放射状に、かつ垂直に複数の線状アンテナ素子を配置し、線状アンテナ素子を給電する信号の振幅及び位相を素子毎に制御すると共に、マイクロストリップアンテナ素子又は複数の線状アンテナ素子を選択的に給電することにより、誘電体基板面上の3次元領域にわたる全方向で高い利得が得られるアンテナ装置を実現することができる。また、小型で簡易な構成のアンテナ装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図
【図2】本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の放射パターンを示す図
【図4】仰角θが65°の円錐面で切断したときのモノポールアレーの円錐面放射パターンを示す図
【図5】本発明の実施の形態2に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図
【図6】本発明の実施の形態2に係るアンテナ装置の放射パターンを示す図
【図7】仰角θが65°の円錐面で切断したときのダイポールアレーの円錐面放射パターンを示す図
【図8】本発明の実施の形態3に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図
【図9】本発明の実施の形態3に係るアンテナ装置の放射パターンを示す図
【図10】仰角θが60°の円錐面で切断したときのダイポールアレーの円錐面放射パターンを示す図
【図11】本発明の実施の形態4に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図
【図12】本発明の実施の形態4に係るアンテナ装置の放射パターンを示す図
【図13】仰角θが25°の円錐面で切断したときのマイクロストリップアレーの円錐面放射パターンを示す図
【図14】仰角θが70°の円錐面で切断したときのモノポールアレーの円錐面放射パターンを示す図
【図15】従来のアレーアンテナ装置の構成を示す斜視図及び断面図
【符号の説明】
101、501 誘電体基板
102、503 接地導体
103、504 マイクロストリップアンテナ素子
104a〜104d モノポールアンテナ
201 モノポールアダプティブアレー
202 ウェイト調整器
203 電力分配合成器
204 アダプティブプロセッサ
205 高周波スイッチ
206 電力比較部
207 送受信モジュール
502 空洞部
505、801 支柱
506a〜506d、802a〜802d 支持部材
507a〜507d、803a〜803d ダイポールアンテナ
508a〜508d、804a〜804d 給電線路

Claims (6)

  1. 所定の誘電率の誘電体基板と、
    前記誘電体基板の表面に配置されたマイクロストリップアンテナ素子と、
    前記誘電体基板の表面に放射状に、かつ垂直に配置された複数の線状アンテナ素子と、
    前記線状アンテナ素子を給電する信号の振幅及び位相を素子毎に制御する制御手段と、
    前記マイクロストリップアンテナ素子又は前記複数の線状アンテナ素子を選択的に給電する切り替え手段と、
    を具備することを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記切り替え手段は、
    前記複数の線状アンテナ素子の受信状態と前記マイクロストリップアンテナ素子の受信状態とを比較する比較手段を具備し、
    前記比較手段によって受信状態が良好と判断された信号を受信したアンテナ素子を給電することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記マイクロストリップアンテナ素子の中央に、当該マイクロストリップアンテナ素子及び前記誘電体基板を貫いて設けられた孔部と、
    前記孔部に設けられた支柱と、
    前記支柱から放射状に継合され、前記線状アンテナ素子を支持する支持部材と、
    を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記複数の線状アンテナ素子は、前記誘電体基板の表面に対して垂直方向に多段化して配置されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のアンテナ装置。
  5. 前記マイクロストリップアンテナ素子は、前記誘電体基板に複数配置され、前記制御手段は、前記複数のマイクロストリップアンテナ素子を給電する信号の振幅及び位相を素子毎に制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のアンテナ装置。
  6. 前記複数の線状アンテナ素子として、モノポールアンテナ又はダイポールアンテナを用いたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のアンテナ装置。
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