JP2006210714A - コイル部品の選別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 短時間且つ高精度にてコイル部品の断線不良を検出し、断線不良のコイル部品を適切に選別することが可能なコイル部品の選別装置を提供すること。
【解決手段】 コイル部品の選別装置10は、断線不良検出センサ24、計測部48、及び駆動制御部50を備える。断線不良検出センサ24は、コイル部品が通過可能な間隙部が設けられたコア及びそのコアに設けられたコイルを有する。計測部48は、断線不良検出センサ24のコイルの電流及び電圧を計測して検出する。計測部48は、検出したコイルの電流及び電圧から該コイルのQを求め、求めたQに基づいてコイル部品の断線不良の有無を判定する。カム、ソレノイド38及び金型により、計測部48での判定結果に基づいて、断線不良であると判定されたコイル部品14がリードフレーム12から切り離される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、コイル部品の選別装置に関する。
この種のコイル部品の製造方法として、リードフレームから突出するリード片にコイルの両端部を係止し、半田付けによりコイルをリードフレームに保持して、各コイルをそれぞれモールドした後にリード片をリードフレームから打ち抜いてコイル部品を製造する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−152129号公報
ところで、従来、コイル部品の断線不良(例えば、コイルの断線や、コイルと端子との接続不良等)の検出は、当該コイル部品をリードフレームから切り離した後、端子にプローブを接触させてコイル部品ごとに抵抗値を測定することによって行っている。
しかしながら、プローブをコイル部品ごとに接触させて断線の検出をする従来の手法では、非常に手間と時間がかかってしまう。また、上述した従来の手法では、測定の際におけるプローブの接触圧力によって抵抗値の測定結果が変化するため、断線検出の精度が低下してしまう。
本発明は、上記事情に鑑み、短時間且つ高精度にてコイル部品の断線不良を検出し、断線不良のコイル部品を適切に選別することが可能なコイル部品の選別装置を提供することを目的とする。
本発明に係るコイル部品の選別装置は、コア及びコイルを有すると共にリードフレームに保持され、該リードフレームにコイルが電気的に接続された複数のコイル部品を選別するコイル部品の選別装置であって、コイル部品が通過可能な間隙部が設けられたコア及び該コアに設けられたコイルを有し、該コイルの電流及び電圧を検出する検出手段と、リードフレームに保持された各コイル部品を間隙部に位置させるようにリードフレームを送り出す送出手段と、検出手段での検出結果に基づいて、コイル部品の断線不良を判定する判定手段と、判定手段での判定結果に基づいて、断線不良であると判定されたコイル部品を選別する選別手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るコイル部品の選別装置では、リードフレームに保持されたコイル部品は、送出手段がリードフレームを送り出すことにより、検出部のコアの間隙部に位置される。検出手段により、該検出手段のコイルの電流及び電圧が検出される。判定手段により、検出手段での検出結果に基づいて、コイル部品の断線不良が判定される。そして、選別手段により、判定手段での判定結果に基づいて、断線不良であると判定されたコイル部品が選別される。
ところで、検出手段のコアの間隙部に、正常なコイル部品が位置する場合と断線不良が生じているコイル部品が位置する場合とで、検出手段のコイルの電流及び電圧が異なることとなる。したがって、本発明によれば、上述した従来の手法のようにリードフレームから切り離したコイル部品毎に断線不良を検出する必要がなく、短時間でコイル部品の断線不良を検出することができる。また、断線不良の検出に際して、端子にプローブを接触させる必要がないため、検出結果にばらつきが生じるようなことはなく、コイル部品の断線不良を高精度に検出することができる。
また、判定手段は、検出手段にて検出された電流及び電圧に基づいてQを求め、該Qに基づいてコイル部品の断線不良を判定することが好ましい。コイル部品が間隙部に位置する際における検出手段のコイルのQと、コイル部品の断線不良との相関が極めて高い。したがって、上記Qに基づいてコイル部品の断線不良を判定することにより、より一層高精度にコイル部品の断線不良を検出することができる。
また、検出手段のコイルには、交流電流が印加されることが好ましい。
また、検出手段のコイルに印加される交流電流の周波数は、該コイルのQが最大となるように予め設定されていることが好ましい。ところで、検出手段のコイルのQは、印加される交流の周波数及び検出手段のコイルのターン数により変化する。そのため、このように構成した場合、検出手段のコイルのQの選択性が高くなるためコイル部品の断線不良の判定が容易となり、より一層高精度にコイル部品の断線不良を検出することができる。
また、選別手段は、判定手段により断線不良であると判定されたコイル部品をリードフレームから切り離すことが好ましい。このように構成した場合、断線不良のないコイル部品をより一層確実に選別することができる。
本発明によれば、短時間且つ高精度にてコイル部品の断線不良を検出し、断線不良のコイル部品を適切に選別することが可能なコイル部品の選別装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るコイル部品の選別装置について図面を参照して説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1〜図5を参照して、本実施形態に係るコイル部品の選別装置10の構成について説明する。図1は、本実施形態に係るコイル部品の選別装置を示す概略図である。図2は、本実施形態に係るコイル部品の選別装置を示すブロック図である。図3は、断線不良検出センサを示す図であって、(a)は断線不良検出センサを示す斜視図であり、(b)が断線不良検出センサを示す側面図であり、(c)が断線不良検出センサに含まれるコアを示す斜視図である。図4は、断線不良検出センサ及び計測部を示す模式図である。図5は、リードフレーム及びコイル部品を示す斜視図である。
(リードフレーム及びコイル部品の構成)
まず、図5を参照して、コイル部品の選別装置10に用いられるリードフレーム12及びコイル部品14について説明する。
リードフレーム12は、導電性の金属(例えば、リン青銅等)からなる薄板が加工されることにより形成されている。具体的には、リードフレーム12は、図5に示されるように、梯子状を呈しており、複数のリード部12a及び一対のフレーム部12bを有している。各リード部12aは、それぞれが互いに平行であって、各フレーム部12bに対して垂直となるように配置されている。なお、リードフレーム12は、導電性のものであればリン青銅以外の他の材料を用いてもよい。
各リード部12aは、受け部12c及び接続部12dを含んでいる。受け部12cは、リード部12aから略L字状に折り曲げられて、コイル部品14を載置可能な形状となっている。接続部12dは、リード部12aから後述するコイル部品14のコア14aの凹部14cに向けて折り曲げられている。一対のフレーム部12bは、各リード部12aを挟んで互いに平行となるように配置されている。フレーム部12bには、受け部12cが形成されているリード部12aの対応する位置に、円形状の孔部12eが形成されている。
コイル部品14は、コア14aと、コイル14bとを備えている。コア14aは、図示しない略円柱状の巻芯部と、その巻芯部の両端に形成された鍔部とからなるドラムコアであり、例えばNi−Cu−Zn系のフェライトからなる。コア14aは、受け部12cの上に載置されている。コア14aの各鍔部には、その側面にそれぞれ凹部14cが形成されて金属膜が設けられている。コイル14bは、コア14aの巻芯部に導線が巻かれることにより形成されており、その両端がそれぞれ各鍔部に沿って凹部14cまで引き出されている。
凹部14cには、接続部12dとコイル14bの端部とが位置している。接続部12dとコイル14bとは、クリームはんだを塗布して加熱することにより、電気的に接続されることとなる。コイル14bが断線していない場合には、コイル14bとリードフレーム12とが電気的に接続されて閉回路を形成することとなる。
(コイル部品の選別装置の全体構成)
次に、コイル部品の選別装置10の全体構成について説明する。コイル部品の選別装置10は、リードフレーム12に保持されたコイル部品14の断線不良があるか否かを検出して、断線不良の有無に応じてコイル部品14を選別するための装置である。コイル部品の選別装置10は、図1及び図2に示されるように、駆動ローラ16、テンションローラ18、従動ローラ20、モータ22、断線不良検出センサ24、押さえローラ26、カム36、ソレノイド38、金型40、カットミス検出センサ44、ピッチ計測センサ46、計測部48、及び、駆動制御部50を備えている。
駆動ローラ16は、リードフレーム12を送り出す。駆動ローラ16は、モータ22の駆動軸と連結されており、モータにより回転駆動される。駆動ローラ16は、リードフレーム12の孔部12eと噛み合って該孔部12eに係合する突部(図示せず)を有している。これにより、駆動ローラ16は、モータ22の回転により、孔部12eと突部とが係合した状態でリードフレーム12を矢印A方向に送り出すこととなる。
テンションローラ18は、リードフレーム12の張力を一定に保つ。テンションローラ18には、図示しないばね等により付勢力が与えられており、リードフレーム12の張力を所望の一定値に保つように図の上下方向、すなわち矢印B方向に移動することとなる。
各従動ローラ20は、リードフレーム12が送り出されるのに伴って回転する。各従動ローラ20は、リードフレーム12の搬送方向(送り出す方向)を変えるためのローラである。
断線不良検出センサ24は、図3に示されるように、コア28と、コイル30と、コア28を保持する一対の保持部材32とを有している。
コア28は、例えばNi−Cu−Zn系のフェライトからなる。コア28には、コイル部品14が通過可能な間隙部28aが設けられており、略C字形状を呈している(図3(c)参照)。間隙部28aの幅、すなわちコア28の端部の間隔は、コイル部品14のコア14aの巻芯部の軸芯方向での長さよりも大きく設定されている。
コイル30は、コア28の間隙部28aの反対側となる部分に配されており、該部分に導線を所定回数(例えば、50ターン)巻回することにより形成されている。コイル30の両端は、それぞれ後述する計測部48に接続されている。
各保持部材32には、コア28と同様に、その先端にコイル部品14が通過可能な間隙部32aが設けられている。間隙部32aの幅、すなわち各保持部材32の端部の間隔は、コイル部品14のコア14aの巻芯部の軸芯方向での長さよりも大きく設定されている。各保持部材32は、間隙部32aとコア28の間隙部28aとが一つの通過路を形成するように、コア28の厚み方向から挟んでコア28を保持する(図3(a)参照)。
再び、図1を参照する。押さえローラ26は、リードフレーム12の移動方向における断線不良検出センサ24の前後に配置されている。押さえローラ26は、リードフレーム12を台座34に押さえつけて、断線不良検出センサ24に進入するコイル部品14のばたつきを防止する。
カム36は、駆動ローラ16が回転してコイル部品14が一つ送り出されるのと同期して、矢印C方向に上下動を繰り返す。具体的には、コイル部品14が後述する金型40に到達したときにカム36が最下点まで下降し、その後コイル部品14が金型40を通過すると共にカム36が上昇して最上点まで移動することとなる。
ソレノイド38は、可動鉄心38a及び先端部38bを有している。可動鉄心38aは、略円柱状の部材である。また、可動鉄心38aの周囲には、図示しないコイルが可動鉄心38aを取り囲むように配置され、このコイルに電気が導通されると可動鉄心38aが図の左右方向、すなわち矢印D方向に移動することとなる。先端部38bは、可動鉄心38aの先端に接続されている。また、先端部38bの内部には、図の上下方向に移動可能となるように図示しないスライド機構が設けられている。このため、可動鉄心38aに接続された先端部38bが最左点、すなわちカム36と金型40との間まで移動したときにカム36が下降すると、先端部38bがカム36により押下されることとなる。
金型40は、リードフレーム12のリード部12aに直交する一対の突条からなる図示しない切断部を有している。この切断部の突条は、リード部12aよりもやや狭い幅(図5における切断ラインLの幅)で互いに平行に設けられている。このため、切断部は、金型40が金型台座42に押下されたときに切断ラインLでリード部12aを切断して、コイル部品14をリードフレーム12から切り離すこととなる。なお、金型40は、ソレノイド38の先端部38bがカム36と金型40との間まで移動したときのみ、先端部38bと共にカム36により押下される。
カットミス検出センサ44は、断線不良のコイル部品14が金型40で正しく切り離されたか否かを検出するためのセンサである。ピッチ計測センサ46は、駆動ローラ16により送り出されるリードフレーム12の孔部12eの数を計測することで、リードフレーム12の送り出し回数を計測するためのセンサである。
計測部48は、図4に示されるように、交流電源48a、交流電圧計48b及び交流電流計48cを有している。交流電源48aは、断線不良検出センサ24のコイル30に接続されている。これにより、コイル30に所定の周波数(例えば、100kHz)の交流電流が印加されることとなる。交流電圧計48bは、コイル30に交流電流を印加することにより生じるコイル30の電圧を計測して検出する。交流電流計48cは、コイル30に交流電流を印加することにより生じるコイル30の電流を計測して検出する。計測部48は、交流電圧計48bにて検出した電圧を表す信号及び交流電流計48cにて検出した電流を表す信号に基づいて演算を行い、コイル部品14の断線不良の有無を判定する(詳しくは後述する)。また、計測部48は、このコイル部品14の断線不良の判定結果を駆動制御部50に出力する。
駆動制御部50には、計測部48から出力された信号、ピッチ計測センサ46から出力された信号、及び、カットミス検出センサ44から出力された信号が入力されている。駆動制御部50は、入力された各種信号に基づいて演算を行い、モータ22及びソレノイド38の動作を制御するための信号をモータ22及びソレノイド38のそれぞれに出力する。
駆動制御部50は、ピッチ計測センサ46からの信号に基づいて、リードフレーム12の送り出し量を制御する。駆動制御部50は、コイル部品14を一つ送り出したと判定すると、モータ22に信号を出力してモータ22の回転を停止させる。駆動制御部50は、計測部48からコイル部品14の断線不良の判定結果が出力されると、再びモータ22に信号を出力してモータ22を回転させて、コイル部品14を一つ送り出すように、リードフレーム12の送り出し量を制御する。
駆動制御部50は、計測部48からコイル部品14が断線不良であるとの判定結果が出力された場合、断線不良のコイル部品14が金型40に到達したか否かを判定する。駆動制御部50は、ピッチ計測センサ46から入力される信号の数を計数しており、例えば、コイル部品14が断線不良検出センサ24から金型40まで到達するのに100の信号が入力される場合、ピッチ計測センサ46からの信号を100計数したときに、断線不良のコイル部品14が金型40に到達したと判定する。
駆動制御部50は、断線不良のコイル部品14が金型40に到達したと判定すると、ソレノイド38に信号を出力する。これにより、ソレノイド38は、可動鉄心38aを動作させて、先端部38bを最左点まで移動させる。駆動制御部50は、カットミス検出センサ44から信号が入力されると、断線不良のコイル部品14が金型40で切り離されなかったと判定し、モータ22に信号を出力してモータ22の回転を停止させる。
(コイル部品の選別装置の動作)
次に、上述した構成を備えたコイル部品の選別装置10の動作について説明する。
まず、複数のコイル部品14が保持されたリードフレーム12を駆動ローラ16、テンションローラ18及び従動ローラ20に掛けて、コイル部品の選別装置10に搭載する。複数のコイル部品14が保持されたリードフレーム12を搭載し終えると、選別装置10を作動させる。
駆動制御部50は、モータ22を作動させるように該モータ22に信号を出力する。これにより、モータ22が作動して駆動ローラ16が回転し、リードフレーム12を図1に示される矢印A方向に送り出す。この結果、各コイル部品14は、図1に示される矢印A方向に移動することとなり、テンションローラ18及び各従動ローラ20を通り、断線不良検出センサ24に到達する。
コイル部品14がコア28の間隙部28aに位置すると、計測部48は、コイル30の電流及び電圧を検出し、検出された電流及び電圧を示す各信号に基づいて、コイル部品14の断線不良の有無を判定する(詳しくは後述する)。計測部48は、コイル部品14の断線不良の有無を判定すると、その判定結果を駆動制御部50に出力する。駆動制御部50は、計測部48からコイル部品14の断線不良の判定結果が出力されると、モータ22を作動させるように該モータ22に信号を出力すると共に、コイル部品14に断線不良が生じているとの判定結果であった場合にはピッチ計測センサ46からの信号の計数を開始する。
駆動制御部50から信号が入力されると、モータ22が作動して駆動ローラ16が回転し、リードフレーム12を再び矢印A方向に送り出す。駆動制御部50は、ピッチ計測センサ46の信号を計数して断線不良のコイル部品14が金型40まで到達したと判定すると、ソレノイド38に信号を出力する。駆動制御部50から信号が入力されると、可動鉄心38aにより先端部38bが最左点まで移動して、カム36が先端部38bと共に金型40を押下する。これにより、金型40に位置するコイル部品14がリードフレーム12から切り離されることとなる。
断線不良のコイル部品14が切り離されると、駆動制御部50は、モータ22を作動させるように該モータ22に信号を出力する。断線不良のコイル部品14が切り離されたリードフレーム12は、さらに駆動ローラ16により後の工程に送り出されることとなる。後の工程では、リードフレーム12に残された断線不良であると判定されなかったコイル部品14がモールド等され、リードフレーム12から切り離されて製品化される。なお、断線不良のコイル部品14が金型40で切断されずモータ22の回転が停止した場合には、切断されなかった断線不良のコイル部品14を人手により切断する。
(断線不良の判定方法)
次に、図4及び図6を参照して、断線不良の判定方法について説明する。図6は、コイルのQと交流電源の周波数との関係を示す図である。
まず、計測部48は、所定の周波数(例えば、100kHz)の交流電流を交流電源48aからコイル30に印加したときのコイル30の電流及び電圧を、交流電圧計48b及び交流電流計48cを用いて検出する。そして、計測部48は、検出した電流及び電圧の信号に基づいて交流インピーダンスを求め、この交流インピーダンスの虚数部の絶対値と交流インピーダンスの実数部との比を演算してQを求める。さらに、計測部48は、演算によって求めたQと予め定めた閾値(例えば、35程度)とを比較して、閾値よりもQが低い場合にはコイル部品が正常であると判定し、閾値よりもQが高い場合にはコイル部品14が断線不良であると判定する。
コイル30に印加する交流電流の周波数は、コイル30のQがピーク値となるように予め設定しておくことが好ましい。ここで、Qは、図6に示されるように、所定の周波数f、f又はfのときにピークを発現する。また、コイル30のターン数がL、L及びLと多くなるのに伴って、ピーク時のQがQ、Q又はQと大きいものとなる。そのため、コイル30のターン数がL、L又はLのときに交流電源の周波数をf、f又はfに設定すると、より顕著にQを測定できることとなり、高精度にコイル部品の断線不良を検出することができる。また、コイル30の電流及び電圧の測定には、計測誤差を低減するために4端子法を用いるのが好ましい。
ここで、Qの変化について、断線不良のコイル部品14と断線不良でないコイル部品14とに分けて説明する。
まず、断線不良検出センサ24のコア28の間隙部28aに、コイル部品14が位置していない場合、コイル30に交流電流が印加されると、コイル30により生じた磁束はコア28内を通り、間隙部28aの位置ではコア28の端部間の空間を通ることとなる。このときのコイル30の電流及び電圧を基準値として考える。
断線不良でないコイル部品14がコア28の間隙部28aに位置している場合、コイル部品14のコイル14bはリードフレーム12により短絡されることになるため、コイル30により生じた磁束は、間隙部28aの位置ではコア28の端部間の空間から大きくずれたところを通ることとなる。従って、間隙部28aにコイル部品14が位置しない場合に比べて磁気抵抗が大きくなり、コイル30の電圧は上述した基準値よりも大きくなり、コイル30の電流は上述した基準値よりも小さくなる。この結果、断線不良でないコイル部品14がコア28の間隙部28aに位置している場合、コイル30のQは比較的小さな値となる。
断線不良のコイル部品14がコア28の間隙部28aに位置している場合、コイル部品14のコイル14bはリードフレーム12により短絡されていないため、コイル30により生じた磁束は、間隙部28aの位置ではコア28の端部間の空間とコイル部品14のコア14aとを通ることとなる。従って、間隙部28aにコイル部品14が位置しない場合に比べて磁気抵抗が小さくなり、コイル30の電圧は上述した基準値よりも小さくなり、コイル30の電流は上述した基準値よりも大きくなる。この結果、断線不良のコイル部品14がコア28の間隙部28aに位置している場合、コイル30のQは比較的大きな値となる。
以上のように、本実施形態においては、リードフレーム12に保持されたコイル部品14は、モータ22及び駆動ローラ16がリードフレーム12を送り出すことにより、断線不良検出センサ24のコア28の間隙部28aに位置される。計測部48により、断線不良検出センサ24のコイル30の電流及び電圧が検出され、検出された電流及び電圧を示す各信号に基づいて、コイル部品14の断線不良の有無が判定される。そして、カム36、ソレノイド38及び金型40により、計測部48での判定結果に基づいて、断線不良であると判定されたコイル部品14が選別される。
ところで、断線不良検出センサ24のコア28の間隙部28aに、正常なコイル部品14が位置する場合と断線不良が生じているコイル部品14が位置する場合とで、断線不良検出センサ24のコイル30の電流及び電圧が異なることとなる。したがって、本実施形態によれば、上述した従来の手法のようにリードフレーム12から切り離したコイル部品14毎に断線不良を検出する必要がなく、短時間でコイル部品14の断線不良を検出することができる。また、断線不良の検出に際して、端子にプローブを接触させる必要がないため、検出結果にばらつきが生じるようなことはなく、コイル部品14の断線不良を高精度に検出することができる。
また、本実施形態において、計測部48は、検出したコイル30の電流及び電圧に基づいてQを求め、該Qに基づいてコイル部品14の断線不良を判定する。コイル部品14が断線不良検出センサ24のコア28の間隙部28aに位置する際における断線不良検出センサ24のコイル30のQと、コイル部品14の断線不良との相関が極めて高い。したがって、コイル30のQに基づいてコイル部品14の断線不良を判定することにより、より一層高精度にコイル部品14の断線不良を検出することができる。
また、本実施形態において、断線不良検出センサ24のコイル30に印加される交流電流の周波数は、該コイル30のQが最大となるように予め設定されていることが好ましい。ところで、断線不良検出センサ24のコイル30のQは、印加される交流電流の周波数及びコイル30のターン数により変化する。そのため、上述した交流電流の周波数をコイル30のQが最大となるように予め設定することにより、コイル30のQの選択性が高くなるためコイル部品14の断線不良の判定が容易となり、より一層高精度にコイル部品14の断線不良を検出することができる。
また、本実施形態では、カム36、ソレノイド38及び金型40にて計測部48により断線不良であると判定されたコイル部品14をリードフレーム12から切り離している。これにより、断線不良のないコイル部品14をより一層確実に選別することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態においては断線不良検出センサ24のコイル30のターン数を50としたが、これ以外のターン数としてもよい。
また、本実施形態においては断線不良検出センサ24のコイル30に印加する交流の周波数を100kHzとしたが、コイル30のターン数に応じてコイル30のQがピークを示すような値に適宜変更してもよい。
また、本実施形態においては断線不良のコイル部品14を金型40により切り離すことでコイル部品14を選別したが、断線不良のコイル部品14にマークを付すこと等によってコイル部品14を選別してもよい。
また、本実施形態においては計測部48において検出した電流及び電圧に基づいてQを求め、閾値と比較してコイル部品14の断線不良を判定したが、電流及び電圧に基づいて直接コイル部品14の断線不良を判定してもよい。
また、本実施形態においてはコイル部品14の断線不良を検出する際に断線不良検出センサ24の間隙部28aとコイル部品14とが接触しないが、コイル部品14が間隙部28aを通過可能であれば、間隙部28aとコイル部品14とが接触していてもよい。
本実施形態に係るコイル部品の選別装置を示す概略図である。 本実施形態に係るコイル部品の選別装置を示すブロック図である。 (a)は断線不良検出センサを示す斜視図であり、(b)が断線不良検出センサを示す側面図であり、(c)が断線不良検出センサに含まれるコアを示す斜視図である。 断線不良検出センサ及び計測部を示す模式図である。 リードフレーム及びコイル部品を示す斜視図である。 コイルのQと交流電源の周波数との関係を示す図である。
符号の説明
10…コイル部品の選別装置、12…リードフレーム、14…コイル部品、14a…コア、14b…コイル、16…駆動ローラ、22…モータ、24…断線不良検出センサ、28…コア、28a…間隙部、30…コイル、36…カム、38…ソレノイド、40…金型、48…計測部、50…駆動制御部。

Claims (5)

  1. コア及びコイルを有すると共にリードフレームに保持され、該リードフレームに前記コイルが電気的に接続された複数のコイル部品を選別するコイル部品の選別装置であって、
    前記コイル部品が通過可能な間隙部が設けられたコア及び該コアに設けられたコイルを有し、該コイルの電流及び電圧を検出する検出手段と、
    前記リードフレームに保持された前記各コイル部品を前記間隙部に位置させるように前記リードフレームを送り出す送出手段と、
    前記検出手段での検出結果に基づいて、前記コイル部品の断線不良を判定する判定手段と、
    前記判定手段での判定結果に基づいて、断線不良であると判定されたコイル部品を選別する選別手段と、を備えることを特徴とするコイル部品の選別装置。
  2. 前記判定手段は、前記検出手段にて検出された電流及び電圧に基づいてQを求め、該Qに基づいて前記コイル部品の断線不良を判定することを特徴とする請求項1に記載されたコイル部品の選別装置。
  3. 前記検出手段の前記コイルには、交流電流が印加されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載されたコイル部品の選別装置。
  4. 前記検出手段の前記コイルに印加される交流電流の周波数は、該コイルのQが最大となるように予め設定されていることを特徴とする請求項3に記載されたコイル部品の選別装置。
  5. 前記選別手段は、前記判定手段により断線不良であると判定されたコイル部品を前記リードフレームから切り離すことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載されたコイル部品の選別装置。
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