JP2006210501A - 電磁石装置、電磁石装置を用いた駆動装置、及び駆動装置を用いたエレベータの安全装置 - Google Patents

電磁石装置、電磁石装置を用いた駆動装置、及び駆動装置を用いたエレベータの安全装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 永久磁石で発生する磁気的な力とコイルが発生する電磁力を高効率で利用する低消費電力の電磁石装置を得る。
【解決手段】 第一の磁性材料固定部21及び第二の磁性材料固定部22を有する固定部20と、少なくとも第二の磁性材料固定部に対して固定されたコイル40と、第一の磁性材料可動部11及び第二の磁性材料可動部12を有する可動部10と、永久磁石30とからなる電磁石装置であって、永久磁石、第一の磁性材料可動部及び第一の磁性材料固定部を含む永久磁石磁気回路27と、第二の磁性材料可動部及び第二の磁性材料固定部を含み、コイルの内側を経由する非永久磁石磁気回路28とを有し、永久磁石磁気回路と非永久磁石磁気回路とは磁気的に分離した配置とする。
【選択図】 図3

Description

この発明は、永久磁石で発生する磁気的な力とコイルが発生する電磁力を高効率で利用する電磁石装置、電磁石装置を用いて電源喪失時に駆動対象を特定の位置に保持する駆動装置、及びガイドレールを把持してエレベータかごを制止、保持するエレベータの安全装置に関するものである。
従来のエレベータの安全装置では、ガイドレールの側面に対向して設けられたライニングをアームを介して、圧縮バネによりガイドレールに押圧することによりかごを制動もしくは静止保持する。安全装置の解放はかごの下部に固定された電磁石(駆動装置)を励磁し、圧縮バネに抗して可動部を吸引することにより行う。安全装置はかごに複数のボルトで吊持された筐体に保持されている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の従来のエレベータの安全装置では、ガイドレールの側面に対向して設けられたライニングをアームを介して、圧縮バネによりガイドレールに押圧することによりかごを制動もしくは静止保持する。安全装置の解放はかごの下部に固定された電磁石(駆動装置)を励磁し、圧縮バネに抗して電磁石が互いに吸引されることにより行う。(例えば、特許文献2参照)。
特開平3−216477号公報(図1及び図2) 特開平10−129958号公報(3頁、図1及び図2)
このようなエレベータの安全装置では、安全装置への通電が不可能になった時に安全装置が動作する必要があるため、安全装置への非通電時に安全装置が動作する構成にする必要がある。このため、安全装置は圧縮バネの力で機械的にエレベータかごを制動もしくは静止保持する。エレベータかごを移動するためには、電気的に安全装置を解放状態に維持する。電気的に安全装置を解放状態に維持するため、圧縮バネの力に対抗できる強い電磁力を発生する電流を連続通電して可動部を吸引し続ける必要がある。その結果、安全装置の消費電力が大きくなるという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、低消費電力の電磁石装置、電磁石を用いた駆動装置、及びエレベータの安全装置を得ることを目的としている。
この発明に係る電磁石装置は、第一の磁性材料固定部及び第二の磁性材料固定部を有する固定部と、少なくとも第二の磁性材料固定部に対して固定されたコイルと、第一の磁性材料可動部及び第二の磁性材料可動部を有する可動部と、永久磁石とからなる電磁石装置であって、永久磁石、第一の磁性材料可動部及び第一の磁性材料固定部を含む永久磁石磁気回路と、第二の磁性材料可動部及び第二の磁性材料固定部を含み、コイルの内側を経由する非永久磁石磁気回路とを有し、永久磁石磁気回路と非永久磁石磁気回路とは磁気的に分離した配置としたものである。
この発明に係る電磁石装置を用いた駆動装置は、固定部は支持部材を介して固定面に固定され、可動部は、通電電流を切断した時に可動部を特定の位置に復元する復元力発生手段を備えたものである。
この発明に係るエレベータの安全装置は、電磁石装置を用いた駆動装置でガイドレールの側面に対向して設けられた安全装置の解放保持と押圧動作を行わせるものである。
この発明によれば、永久磁石磁気回路と非永久磁石磁気回路を構成したことにより、磁性材料を含む電磁石の可動部を磁性材料を含む電磁石の固定部に吸引保持する所定の力を永久磁石磁気回路で発生し、所定の力から調節が必要となる磁性材料を含む電磁石の可動部を磁性材料を含む電磁石の固定部に吸引保持する力を非永久磁石磁気回路で低消費電力で発生させることができる。
また、エレベータかごを移動する時に、安全装置を解放状態に維持するため圧縮バネの力に対抗する力を永久磁石磁気回路で発生する吸引保持力と非永久磁石磁気回路で発生する吸引保持力の総和で発生し、圧縮バネの力で安全装置が動作するように永久磁石磁気回路で発生する吸引保持力を設定することで、安全装置の解放状態の維持に必要な非永久磁石磁気回路で発生する吸引保持力は、圧縮バネの力と非永久磁石磁気回路で発生する吸引保持力の差分で良く、低消費電力でエレベータの安全装置を解放できるという従来にない顕著な効果を奏するものである。
課題の抽出
図1はこの発明の課題の抽出を説明する電磁石装置の断面図である。可動部10は固定部20に吸引保持されている。永久磁石30は、第一の極(S極またはN極)が固定部20に対面し、他方の第二の極(N極またはS極)が可動部10に対面し、固定部20に固定されている。コイル40は固定部20に固定されている。可動部10と固定部20が直接対面する位置は可動部10と固定部20を吸引保持する面25のみである。永久磁石30が発生する磁束50は、主に、永久磁石30から、永久磁石30と対面する可動部10を通過し、可動部10から、可動部10と固定部20を吸引保持する面25を通過し、固定部20を通過し、永久磁石30に戻る閉じた経路を構成する。磁束50が通過する順序は逆順でも良い。コイル40が発生する磁束60は、永久磁石30が発生する磁束50と同方向である。
このような構成は、圧縮バネ(図示せず)に対抗する力を永久磁石30で発生する吸引保持力で補助することを考えた構成であるが、このような構成では、エレベータの安全装置への非通電時に安全装置が動作する構成にするために、圧縮バネの力で安全装置が動作するように永久磁石30で発生する吸引保持力を設定し、コイル40に通電してコイル40が発生する磁束60で可動部10を固定部20に吸引保持可能となるまで吸引保持力を増強し、安全装置の解放状態を維持する。しかしながら、このような構成では、コイル40が発生する磁束60は永久磁石30を通過し、永久磁石30の透磁率が低いため、コイル40に通電して発生する磁束60が、可動部10を固定部20に吸引保持可能となるまで吸引保持力を増強するためには、低透磁率の永久磁石30部を含めて磁束強度を増強するため、コイル40への通電電流が大きくなり、消費電力が増大するという課題を発見した。
図2はこの発明のもう一つの課題の抽出を説明する電磁石装置の断面図である。可動部10は固定部20に吸引保持されている。永久磁石30は、第一の極(S極またはN極)が固定部20に対面し、他方の第二の極(N極またはS極)が可動部10に対面し、固定部20に固定されている。また、可動部10と固定部20を吸引保持する面25以外の可動部10と固定部20が直接対面する面24が存在する。コイル40は固定部20に固定されている。永久磁石30が発生する磁束50は、永久磁石30から、永久磁石30と対面する可動部10を通過し、可動部10から、可動部10と固定部20を吸引保持する面25を通過し、固定部20を通過し、永久磁石30に戻る閉じた経路、または、永久磁石30から、永久磁石30と対面する可動部10を通過し、可動部10から、可動部10と固定部20を吸引保持する面25以外の可動部10と固定部20が直接対面する面24を通過し、固定部20を通過し、永久磁石30に戻る閉じた経路を構成する。磁束50が通過する順序は逆順でも良い。コイル40は、通電することで、永久磁石30部では永久磁石30が発生する磁束50と同方向に磁束60を発生させる。すなわち、永久磁石30を通過する磁束60は、永久磁石30から、永久磁石30と対面する可動部10を通過し、可動部10から、可動部10と固定部20を吸引保持する面25を通過し、固定部20を通過し、永久磁石30に戻る閉じた経路を構成し、または、永久磁石30を通過しない磁束60は、可動部10から、可動部10と固定部20を吸引保持する面25の面を通過し、固定部20を通過し、可動部10と固定部20を吸引保持する面25以外の可動部10と固定部20が直接対面する面24を通過し、可動部10に戻る閉じた経路を構成する。
このような構成は、圧縮バネ(図示せず)に対抗する力を永久磁石30で発生する吸引保持力で補助し、エレベータの安全装置への非通電時に安全装置が動作する構成にするために、圧縮バネの力で安全装置が動作するように永久磁石30で発生する吸引保持力を設定し、コイル40に通電してコイル40が発生する磁束60で可動部10を固定部20に吸引保持可能となるまで吸引保持力を増強し、安全装置の解放状態を維持する。コイル40が発生する磁束60は永久磁石30を通過しない磁束60が存在するため、可動部10を固定部20に吸引保持可能となるまで吸引保持力を増強する通電電流は小さく維持できる。しかしながら、このような構成では、永久磁石30で発生する磁束50が、可動部10を固定部20に吸引保持する面25以外の可動部10と固定部20が直接対面する面24を通過する磁束50が存在するため、可動部10を固定部20に吸引保持する面25を通過する永久磁石30の磁束50が減少し、永久磁石30の面積当たりの可動部10を固定部20に吸引する力が、永久磁石30の磁束50のほとんどが可動部10を固定部20に吸引保持する面25に通過するときより、比較的小さくなるので、圧縮バネの力で安全装置が動作するように永久磁石30で発生する吸引保持力を適切な値に設定するためには永久磁石30の面積が大きくなり、電磁石装置全体が大きくなるという課題を発見した。
実施の形態1.
図3はこの発明の実施の形態1による電磁石装置を示す鳥瞰図、図4はこの発明の実施の形態1による電磁石装置を示す平面図、図5はこの発明の実施の形態1による電磁石装置を示す側断面図である。
可動部10は、図3において上下方向に可動でき、第一の磁性材料可動部11と第二の磁性材料可動部12が第一の磁性材料可動部11と第二の磁性材料可動部12を磁気的に分離し、構造的に接合する非磁性材料可動部13によって構造的に接合されている。固定部20は、第一の磁性材料固定部21と第二の磁性材料固定部22が第一の磁性材料固定部21と第二の磁性材料固定部22を磁気的に分離し、構造的に接合する非磁性材料固定部23によって構造的に接合されている。また永久磁石30は、第一の極(S極またはN極)が第一の磁性材料固定部21に対面し、他方の第二の極(N極またはS極)が第一の磁性材料可動部11に対面し、第一の磁性材料固定部21に固定されている。また、第一の磁性材料可動部11と第一の磁性材料固定部21と永久磁石30は永久磁石磁気回路27を構成し、第二の磁性材料可動部12と第二の磁性材料固定部22は非永久磁石磁気回路28を構成している。コイル40が固定部20に取り付けられている。第一の磁性材料可動部11、第二の磁性材料可動部12、第一の磁性材料固定部21及び第二の磁性材料固定部22の磁性材料として、鉄、積層鋼板、電磁軟鉄、圧粉鉄心など透磁率の高い材料を用いる。非磁性材料可動部13及び非磁性材料固定部23の非磁性材料として、プラスティック、ステンレスなど透磁率の低い材料を用いる。
次に、この発明の実施の形態1の電磁石装置の動作を図6〜図8により説明する。
図3〜図5に示す構造と同等の動作をする構造を用いて説明する。図6はこの発明の実施の形態1による電磁石装置の動作と同等の動作をする可動部が固定部に吸引保持されている電磁石装置の状態を示す断面図、図7は図6の電磁石装置を紙面から向かって左側から見た図である。
可動部10は、図6において水平方向に動く構造となっている。第一の磁性材料可動部11と第二の磁性材料可動部12が第一の磁性材料可動部11と第二の磁性材料可動部12を磁気的に分離し、構造的に接合する非磁性材料可動部13によって構造的に接合されている。固定部20は、第一の磁性材料固定部21と第二の磁性材料固定部22が第一の磁性材料固定部21と第二の磁性材料固定部22を磁気的に分離し、構造的に接合する非磁性材料固定部23によって構造的に接合されている。また永久磁石30は、第一の極(S極またはN極)が第一の磁性材料固定部21に対面し、他方の第二の極(N極またはS極)が第一の磁性材料可動部11に対面し、第一の磁性材料固定部21に固定されている。また、永久磁石磁気回路は、その構成中に永久磁石を含む磁気回路のことを言い、永久磁石磁気回路27は第一の磁性材料可動部11と第一の磁性材料固定部21と永久磁石30を含む磁気回路である。コイル内側を経由するかどうかは問わない。また、非永久磁石磁気回路は、その構成中に永久磁石を含まない磁気回路のことを言い、非永久磁石磁気回路28は第二の磁性材料可動部12と第二の磁性材料固定部22を含み、コイル内側を経由する磁気回路である。コイル40が固定部20に取り付けられている。永久磁石30が発生する磁束50は、主に、第一の磁性材料可動部11と第一の磁性材料固定部21と永久磁石30を含む永久磁石磁気回路27を通過する。すなわち、永久磁石30が発生する磁束50は、永久磁石30から第一の磁性材料可動部11に向かい、第一の磁性材料可動部11から、可動部10を固定部20に吸引保持する面25を通過し、第一の磁性材料固定部21、永久磁石30に戻る閉じた経路を構成する。コイル40が発生する磁束60は、永久磁石30が発生する磁束50と同方向で、永久磁石磁気回路27を通過する。また、コイル40が発生する磁束60は、第二の磁性材料可動部12と第二の磁性材料固定部22を含む非永久磁石磁気回路28を通過する。すなわち、コイル40が発生する磁束60は、第二の磁性材料可動部12から、可動部10を固定部20に吸引保持する面25を通過し、第二の磁性材料固定部22を通過し、第二の磁性材料可動部12に戻る閉じた経路を構成する。磁束50と磁束60が永久磁石磁気回路27及び非永久磁石磁気回路28を通過する順序は上記説明の逆順でも良い。
図8はこの発明の実施の形態1による電磁石装置の動作と同等の動作をする可動部が固定部から離れている電磁石装置の状態を示す断面図である。
可動部10は、第一の磁性材料可動部11と第二の磁性材料可動部12が第一の磁性材料可動部11と第二の磁性材料可動部12を磁気的に分離し、構造的に接合する非磁性材料可動部13によって構造的に接合されている。固定部20は、第一の磁性材料固定部21と第二の磁性材料固定部22が第一の磁性材料固定部21と第二の磁性材料固定部22を磁気的に分離し、構造的に接合する非磁性材料固定部23によって構造的に接合されている。また永久磁石30は、第一の極(S極またはN極)が第一の磁性材料固定部21に対面し、他方の第二の極(N極またはS極)が第一の磁性材料可動部11に対面し、第一の磁性材料固定部21に固定されている。また、永久磁石磁気回路27は第一の磁性材料可動部11と第一の磁性材料固定部21と永久磁石30を含む磁気回路であり、非永久磁石磁気回路28は第二の磁性材料可動部12と第二の磁性材料固定部22を含む磁気回路である。コイル40が固定部20に取り付けられている。永久磁石30が発生する磁束50は、主に、第一の磁性材料可動部11と第一の磁性材料固定部21と永久磁石30を含む永久磁石磁気回路27を通過する。すなわち、永久磁石30が発生する磁束50は、永久磁石30から第一の磁性材料可動部11に向かい、第一の磁性材料可動部11から、可動部10が固定部20へ向けて吸引駆動される空間26を通過し、第一の磁性材料固定部21を通過し、永久磁石30に戻る閉じた経路を構成する。コイル40が発生する磁束60は、永久磁石30が発生する磁束50と同方向で、永久磁石磁気回路27を通過する。また、コイル40が発生する磁束60は、第二の磁性材料可動部12と第二の磁性材料固定部22を含む非永久磁石磁気回路28を通過する。すなわち、コイル40が発生する磁束60は、第二の磁性材料可動部12から、可動部10が固定部20へ向けて吸引駆動される空間26を通過し、第二の磁性材料固定部22を通過し、第二の磁性材料可動部12に戻る閉じた経路を構成する。磁束50と磁束60が永久磁石磁気回路27及び非永久磁石磁気回路28を通過する順序は上記説明の逆順でも良い。
このような構成によれば、可動部10が固定部20に吸引保持された状態では、永久磁石30で発生する磁束50はほとんど永久磁石磁気回路27を通るので、永久磁石30で発生する磁束50はほとんど可動部10を固定部20に吸引保持する面25を通過し、可動部10を固定部20に吸引保持する面25を通過する永久磁石30が発生する磁束50が可動部10を固定部20に吸引保持する力を発生するため、効率良く永久磁石30が発生する磁束50を可動部10を固定部20に吸引保持する力を発生させるために利用できる。また、コイル40が発生する磁束60は永久磁石磁気回路27及び非永久磁石磁気回路28を通過する。可動部10が固定部20に吸引保持された状態では、非永久磁石磁気回路28ではコイル40が発生する磁束60が通過する経路上の距離のほとんどは高透磁率の第二の磁性材料可動部12と第二の磁性材料固定部22であり、透磁率の低い空気などの部分を通過する距離が短いため、非永久磁石磁気回路28上の可動部10を固定部20に吸引保持する面25でコイル40が発生する磁束60はコイル40の通電電流に対して効率良く発生できる。このため、非永久磁石磁気回路28上の可動部10を固定部20に吸引保持する面25で可動部10を固定部20に吸引保持する力を、コイル40の通電電流に対して効率良く発生できることになり、可動部10を固定部20に吸引保持する力を発生する電磁石装置の消費電力を低減できる。
また、可動部10が固定部20から離れている状態から、コイル40に通電することで可動部10を固定部20の方向に吸引する力を発生でき、一つのコイル40で可動部10を固定部20から離れている状態から、可動部10を固定部20の方向に吸引できる。
図3〜図5に示した構成は、上記の動作原理に基づいた電磁石構成の一つである。詳細な構成は前述のとおりである。このような構成では、非永久磁石磁気回路28を中央に配置し、両側から非磁性材料可動部13と非磁性材料固定部23を介して永久磁石磁気回路27ではさみ込むため、上記の動作原理で電磁石装置は動作できる。また、非永久磁石磁気回路28を中央に対称に配置した構成となるので、駆動方向以外の力の成分の発生が抑制でき、安定した動作となる。また、中央に配置した非永久磁石磁気回路28を幅方向(永久磁石磁気回路27との積層方向、図5の高さ方向)に調整して非永久磁石磁気回路28の可動子10と固定子20を吸引保持する面の面積を調整することで、簡便にコイル40が発生する磁束の吸引保持力を調整できる。
実施の形態2.
図9及び図10はこの発明の実施の形態2による電磁石装置を用いた電源喪失時に駆動対象を特定の位置に保持する駆動装置を示す断面図であり、図9の電磁石装置は可動部10が固定部20から離れている状態であり、電源喪失時に駆動装置は図9の状態となる。図10の電磁石装置は可動部10が固定部20に吸引保持されている状態である。なお、図9及び図10において、圧縮バネ80のバネ長は同じ長さに描かれているが、これは模式的に描いたためのであり、図9のバネ長の方が図10のバネ長よりも長い。
可動部10は水平方向に移動可能な構造である。可動部10は軸70の一方の端に連結されている。可動部10と連結された軸70の他方の端は圧縮バネ80の力を受けるバネ台座90に連結されている。バネ台座90に装着された圧縮バネ80は固定面100に固定されて、可動部10を特定の位置に復元する復元力発生手段となる。圧縮バネ80が圧縮された状態では、圧縮バネ80で発生する力によって、可動部10には紙面の左方向の力が働く。固定面100には可動部10と連結された軸70の軸受110が設置されており、可動部10と軸70とバネ台座90は軸受110をガイドとして紙面に対して水平方向に移動できる。また、圧縮バネ80で発生する力によって、可動部10が左方向に可動部10の駆動範囲を越えて移動しないようにストッパ(図示せず)がある。また、電磁石装置の固定部20は固定面100に支持部材120を介して固定されている。実施の形態1で説明した部品については同一符号を付し、説明を省略する。
このような構成によれば、図9に示す電磁石装置は可動部10が固定部20から離れている状態では、圧縮バネ80が発生する力によって左方向の力が可動部10に働く。コイル40の通電を切った状態では、コイル40が発生する磁束60は消失した状態であり、コイル40が発生する磁束60によって発生する可動部10を固定部20に吸引する力は消失した状態である。永久磁石30が発生する磁束50は、低透磁率の可動部10が固定部20に向けて吸引駆動される空間26の距離が長いため、強度が低く、永久磁石30が発生する磁束50によって発生する可動部10が固定部20を吸引する力は、圧縮バネ80が発生する力によって可動部10に働く左方向の力に対して、小さくなる。したがって、圧縮バネ80が発生する力によって可動部10に働く左方向の力を電磁石の駆動装置は利用でき、この状態で電源喪失しても駆動装置は図9の状態を維持できる。
また、このような構成によれば、図10に示す電磁石装置の可動部10が固定部20に吸引保持された状態では、圧縮バネ80が圧縮された状態であり、圧縮バネ80が発生する力によって左方向の力が可動部10に働く。永久磁石30が発生する磁束50によって発生する可動部10を固定部20に吸引する力とコイル40が発生する磁束60によって発生する可動部10を固定部20に吸引する力で、圧縮バネ80が発生する力によって可動部10に働く左方向の力に対抗して可動部10を固定部20に吸引保持する状態を維持する。そして、コイル40の通電電流を切り、コイル40が発生する磁束60が消失した時、圧縮バネ80が発生する力によって可動部10に働く左方向の力によって、可動部10が左方向に移動するように、圧縮バネ80が発生する力によって可動部10に働く左方向の力に対して永久磁石30が発生する磁束50によって発生する可動部10を固定部20に吸引する力が小さくなるように、永久磁石30が発生する磁束50によって発生する可動部10を固定部20に吸引する力を調整すれば、非永久磁石磁気回路28上の可動部10を固定部20に吸引保持する面25で可動部10を固定部20に吸引する力は、非永久磁石磁気回路28上の可動部10を固定部20に吸引保持する面25で可動部10を固定部20に吸引する力単独で、圧縮バネ80が発生する力によって可動部10に働く左方向の力を越える力を発生する必要はなく、非永久磁石磁気回路28上の可動部10を固定部20に吸引保持する面25で可動部10を固定部20に吸引する力は、圧縮バネ80が発生する力によって可動部10に働く左方向の力と永久磁石30が発生する磁束50によって発生する可動部10を固定部20に吸引する力の差分の力を越える力であれば良くなる。また、コイル40の通電電流に対して効率良く非永久磁石磁気回路28上の可動部10を固定部20に吸引保持する面25で可動部10を固定部20に吸引する力を発生できるので、可動部10を固定部20に低消費電力で吸引保持することができる。また、コイル40の通電電流を切れば、コイル40が発生する磁束60が消失し、圧縮バネ80が発生する力によって可動部10に働く左方向の力によって、可動部10が左方向に移動するので、停電などの通電不可能時に可動部10を左方向に移動することができる。すなわち、電源喪失時にはこのような電磁石装置を用いた駆動装置は駆動対象を特定の位置に保持できる。
また、このような構成によれば、一つのコイル40で可動部10を固定部20に吸引駆動でき、可動部10を固定部20に吸引保持できる。
また、この実施の形態2では、電源喪失時に、図9の状態、すなわち可動部10が固定部20から離れている状態、駆動対象を特定の位置に保持する状態に復元するための復元力発生手段として圧縮バネを用いたが、復元力発生手段として、おもりなどの重力を用いた手段、永久磁石、電磁石などの電磁気的な力を用いた手段などを用いても良い。
実施の形態3.
図11はこの発明の実施の形態3による電磁石装置を用いたエレベータの安全装置を示す断面図であり、図11の電磁石装置は可動部10が固定部20から離れている状態である。
図11において、ガイドレール130の側面にそれぞれ対向して設けられた安全装置140の圧縮バネ150はレバー160を介して制動シュー170をガイドレール130に押圧する。電磁石装置のコイル40に通電されると、可動部10を固定部20に吸引駆動するので、可動部10に連結されたロッド180は圧縮バネ150に抗して吸引され、制動シュー170を解放位置に保持する。ピン190は各レバー160を回動自在に支持する。
エレベータのかご(図示せず)が停止状態のときは、電磁石装置のコイル40に通電されておらず、また、低透磁率の可動部10が固定部20に向けて吸引駆動される空間26の距離が長いため、永久磁石30が発生する磁束50の強度が低くなるので、ロッド180に連結された可動部10を固定部20に吸引する力が、圧縮バネ150で発生する力と比べて非常に小さくなるため、圧縮バネ150で発生する力によって制動シュー170はガイドレール130に押圧される。
エレベータのかごが移動するためには、電磁石装置のコイル40に通電し、可動部10を固定部20に吸引駆動し、可動部10に連結されたロッド180を圧縮バネ150に抗して吸引し、制動シュー170を解放位置に駆動する。
エレベータのかごが移動中は制動シュー170を解放位置に保持する状態を維持するため、可動部10に連結されたロッド180を圧縮バネ150に抗して吸引保持する状態を維持する必要があり、このため、電磁石装置のコイル40に連続通電し、可動部10を固定部20に吸引保持するが、永久磁石磁気回路28上の可動部10を固定部20に吸引保持する面25で可動部10を固定部20に吸引する力は、圧縮バネ80が発生する力によって可動部10に働く左方向の力と永久磁石30が発生する磁束50によって発生する可動部10を固定部20に吸引する力の差分の力を越える力であれば良く、また、コイル40の通電電流に対して効率良く非永久磁石磁気回路28上の可動部10を固定部20に吸引保持する面25で可動部10を固定部20に吸引する力を発生できるので、可動部10を固定部20に低消費電力で吸引保持することができ、低消費電力で制動シュー170を解放位置に保持することができる。また、コイル40の通電電流を切れば、コイル40が発生する磁束60が消失し、圧縮バネ80が発生する力によって可動部10に働く左方向の力によって、可動部10が左方向に移動し、圧縮バネ150で発生する力によって制動シュー170はガイドレール130を押圧することになる。すなわち、停電などの電源を喪失した通電不可能時には安全装置140の圧縮バネ150で発生する力によって制動シュー170はガイドレール130を押圧し、エレベータの安全装置として動作できる。
実施の形態4.
図12はこの発明の実施の形態4による電磁石装置を示す鳥瞰図である。
可動部10は、図12において上下方向に可動できる。第一の磁性材料可動部11と第二の磁性材料可動部12が第一の磁性材料可動部11と第二の磁性材料可動部12を磁気的に分離し、構造的に接合する非磁性材料可動部13によって構造的に接合されている。固定部20は、第一の磁性材料固定部21と第二の磁性材料固定部22が第一の磁性材料固定部21と第二の磁性材料固定部22を磁気的に分離し、構造的に接合する非磁性材料固定部23によって構造的に接合されている。また永久磁石30は、第一の極(S極またはN極)が第一の磁性材料固定部21に対面し、他方の第二の極(N極またはS極)が第一の磁性材料可動部11に対面し、第一の磁性材料固定部21に固定されている。また、第一の磁性材料可動部11と第一の磁性材料固定部21と永久磁石30は永久磁石磁気回路を構成し、第二の磁性材料可動部12と第二の磁性材料固定部22は非永久磁石磁気回路を構成している。コイル40が固定部20に取り付けられている。第一の磁性材料可動部11、第二の磁性材料可動部12、第一の磁性材料固定部21及び第二の磁性材料固定部22の磁性材料として、鉄、積層鋼板、電磁軟鉄、圧粉鉄心など透磁率の高い材料を用いる。非磁性材料可動部13及び非磁性材料固定部23の非磁性材料として、プラスティック、ステンレスなど透磁率の低い材料を用いる。
このような構成では、永久磁石磁気回路27を中央に配置し、両側から非磁性材料可動部13と非磁性材料固定部23を介して非永久磁石磁気回路28ではさみ込むため、上記の動作原理で電磁石装置は動作できる。また、永久磁石磁気回路28を中央に対称に配置した構成となるので、駆動方向以外の力の成分の発生が抑制でき、安定した動作となる。また、永久磁石磁気回路27と非永久磁石磁気回路28の形状がほとんど同じであるため、組立が容易となる。
実施の形態5.
図13及び図14はこの発明の実施の形態5による電磁石装置を用いた電源喪失時に駆動対象を特定の位置に保持する駆動装置の別の構成を示す断面図である。なお、図13及び図14において、圧縮バネ80のバネ長は同じ長さに描かれているが、これは模式的に描いたためのであり、図13のバネ長の方が図14のバネ長よりも長い。
図において、軸方向に左右に分割された第一の磁性材料可動部11と第二の磁性材料可動部12が第一の磁性材料可動部11と第二の磁性材料可動部12の両者間を磁気的に分離し、かつ構造的に軸方向の中間部で接合する非磁性材料可動部接続部材200によって構造的に接合されている。第一の磁性材料固定部21と第二の磁性材料固定部22が第一の磁性材料固定部21と第二の磁性材料固定部22を磁気的に分離し、構造的に接合する非磁性材料固定部接続部材210によって構造的に接合されている。
このような構成によれば、永久磁石30が発生する吸引力は、第一の磁性材料可動部11と第一の磁性材料固定部21と永久磁石30を含む永久磁石磁気回路27で、コイル40に通電することによって発生する吸引力は、第二の磁性材料可動部12と第二の磁性材料固定部22を含む非永久磁石磁気回路28で、独立に設計すれば良く、簡便に電磁力設計ができる。
実施の形態6.
図15はこの発明の実施の形態6による電磁石装置の可動部が固定部に吸引保持されている電磁石装置の状態を示す断面図である。
可動部10は、第一の磁性材料可動部11と第二の磁性材料可動部12が第一の磁性材料可動部11と第二の磁性材料可動部12を磁気的に分離し、構造的に接合する非磁性材料可動部13によって構造的に接合されている。また永久磁石30は、第一の極(S極またはN極)が固定部20に対面し、他方の第二の極(N極またはS極)が第一の磁性材料可動部11に対面し、固定部20に固定されている。可動部10が固定部20に吸引保持された状態では、永久磁石30で発生する磁束50はほとんど、永久磁石30から第一の磁性材料可動部11に向かい、第一の磁性材料可動部11から、可動部10を固定部20に吸引保持する面25を通過し、固定部20を通過し、永久磁石30に戻る閉じた経路を構成する。コイル40が発生する磁束60は、永久磁石30が発生する磁束50と同方向で、同じ経路上を通過する。また、コイル40が発生する磁束60は第二の磁性材料可動部12から、吸引保持する面25を通過し、固定部20を通過し、第二の磁性材料可動部12に戻る閉じた経路を構成する。磁束50と磁束60が通過する順序は上記説明の逆順でも良い。
このような構成によれば、実施の形態1の図8、図9と同等の動作を実現でき、しかも固定部20の非磁性材料固定部23を削減できるのでコストが低減できる。
実施の形態7.
図16はこの発明の実施の形態7による電磁石装置の可動部が固定部に吸引保持されている電磁石装置の状態を示す断面図である。
固定部20は、第一の磁性材料固定部21と第二の磁性材料固定部22が第一の磁性材料固定部21と第二の磁性材料固定部22を磁気的に分離し、構造的に接合する非磁性材料固定部23によって構造的に接合されている。また永久磁石30は、第一の極(S極またはN極)が第一の磁性材料固定部21に対面し、他方の第二の極(N極またはS極)が可動部10に対面し、第一の磁性材料固定部21に固定されている。可動部10が固定部20に吸引保持された状態では、図16に示すように、永久磁石30が発生する磁束50は、永久磁石30から、永久磁石30と対面する可動部10を通過し、可動部10から、可動部10と固定部20を吸引保持する面25を通過し、第一の磁性材料固定部21を通過し、永久磁石30に戻る閉じた経路、または、永久磁石30から、永久磁石30と対面する可動部10を通過し、可動部10から、可動部10と固定部20を吸引保持する面25以外の可動部10と第二の磁性材料固定部22が直接対面する面24を通過し、第二の磁性材料固定部22を通過し、第二の磁性材料固定部22から一旦、可動部10と固定部20を吸引保持する面25を通過して可動部10を通過し、再度、可動部10から可動部10と固定部20を吸引保持する面25を通過し、第一の磁性材料固定部21を通過し、永久磁石30に戻る閉じた経路を構成する。コイル40が発生する磁束60は、永久磁石30から可動部10に向かい、可動部10から、可動部10を固定部20に吸引保持する面25を通過し、第一の磁性材料固定部21を通過し、永久磁石30に戻る閉じた経路、及び、可動部10から、可動部10が固定部20へ向けて吸引駆動される空間26を通過し、第二の磁性材料固定部22を通過し、可動部10へ戻る閉じた経路を構成する。磁束50と磁束60が通過する順序は上記説明の逆順でも良い。
このような構成によれば、永久磁石30で発生する磁束50のほとんどは、可動部10を固定部20に吸引保持する面25を通過するので、永久磁石30で発生する磁束50で発生する可動部10を固定部20に吸引する力は、実施の形態1の図8、図9に対してほとんど減少せず、可動部10の非磁性材料可動部13を削減できるのでコストが低減できる。
実施の形態8.
図17、図18はこの発明の実施の形態8による電磁石装置を用いた電源喪失時に駆動対象を特定の位置に保持する駆動装置を示す断面図である。なお、図17及び図18において、圧縮バネ80のバネ長は同じ長さに描かれているが、これは模式的に描いたためのであり、図17のバネ長の方が図18のバネ長よりも長い。
図において、第一の磁性材料可動部11と第二の磁性材料可動部12が第一の磁性材料可動部11と第二の磁性材料可動部12を磁気的に分離し、構造的に接続する非磁性材料可動部接続部材200によって構造的に接続されている。固定部20には、可動部10を吸引駆動するために磁束を発生するコイル41と可動部10を吸引保持するために磁束を発生するコイル42が設置されている。可動部10を吸引駆動するために磁束を発生するコイル41が発生する磁束61は第一の磁性材料可動部11を主に通過する。可動部10を吸引保持するために磁束を発生するコイル42が発生する磁束62は吸引保持時に第二の磁性材料可動部12を主に通過する。
このような構成によれば、コイル42のインダクタンスをコイル41より小さくでき、コイル42が発生する磁束の強度をコイル41と比較して早く変動させることができるため、可動部10を吸引駆動し、固定部20に吸引衝突する直前では、コイル42が発生する磁束の強度を制御して、可動部10が固定部20に衝突する速度を制御することができる。
実施の形態9.
図19、図20はこの発明の実施の形態9による電磁石装置を用いた電源喪失時に駆動対象を特定の位置に保持する駆動装置を示す断面図である。なお、図19及び図20において、圧縮バネ80のバネ長は同じ長さに描かれているが、これは模式的に描いたためのであり、図19のバネ長の方が図20のバネ長よりも長い。
図において、第一の磁性材料固定部21と第二の磁性材料固定部22が第一の磁性材料固定部21と第二の磁性材料固定部22を磁気的に分離し、構造的に接続する非磁性材料固定部接続部材210によって構造的に接続されている。第二の磁性材料固定部22には、可動部10を吸引駆動するために磁束を発生するコイル40が設置されている。
このような構成によれば、可動部10を一体化して製作できるため、製造コストを低減することができる。
実施の形態10
この発明による電磁石装置はコイルが発生する磁束と垂直な方向に積層した積層鋼板で可動部及び固定部を製作することで、可動部駆動時の渦電流発生を抑制できるため、消費電力を低減でき、高速な可動部の駆動を実現できる。
実施の形態11
本明細書では、本発明による電磁石装置のエレベータの安全装置への応用について説明を実施したが、エレベータの安全装置以外の分野でも、電源喪失時に駆動対象を特定の位置に保持する必要のある装置に適用できることは明らかである。
この発明の課題の抽出を説明する電磁石装置の断面図である。 この発明のもう一つの課題の抽出を説明する電磁石装置の断面図である。 この発明の実施の形態1による電磁石装置を示す鳥瞰図である。 この発明の実施の形態1による電磁石装置を示す平面図である。 この発明の実施の形態1による電磁石装置を示す側断面図である。 この発明の実施の形態1による電磁石装置の動作と同等の動作をする可動部が固定部に吸引保持されている電磁石装置の状態を示す断面図である。 図6の電磁石装置を紙面から向かって左側から見た図である。 はこの発明の実施の形態1による電磁石装置の動作と同等の動作をする可動部が固定部から離れている電磁石装置の状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態2による電磁石装置を用いた電源喪失時に駆動対象を特定の位置に保持する駆動装置を示す断面図で、電磁石装置は可動部が固定部から離れている状態である。 この発明の実施の形態2による電磁石装置を用いた電源喪失時に駆動対象を特定の位置に保持する駆動装置を示す断面図で、電磁石装置は可動部が固定部に吸引保持されている状態である。 この発明の実施の形態3による電磁石装置を用いたエレベータの安全装置を示す断面図であり、電磁石装置は可動部が固定部から離れている状態である。 この発明の実施の形態4による電磁石装置を示す鳥瞰図である。 この発明の実施の形態5による電磁石装置を用いた電源喪失時に駆動対象を特定の位置に保持する駆動装置の別の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態5による電磁石装置を用いた電源喪失時に駆動対象を特定の位置に保持する駆動装置の別の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態6による電磁石装置の可動部が固定部に吸引保持されている電磁石装置の状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態7による電磁石装置の可動部が固定部に吸引保持されている電磁石装置の状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態8による電磁石装置を用いた電源喪失時に駆動対象を特定の位置に保持する駆動装置を示す断面図である。 この発明の実施の形態8による電磁石装置を用いた電源喪失時に駆動対象を特定の位置に保持する駆動装置を示す断面図である。 この発明の実施の形態9による電磁石装置を用いた電源喪失時に駆動対象を特定の位置に保持する駆動装置を示す断面図である。 この発明の実施の形態9による電磁石装置を用いた電源喪失時に駆動対象を特定の位置に保持する駆動装置を示す断面図である。
符号の説明
10 可動部、11 第一の磁性材料可動部、12 第二の磁性材料可動部、13 非磁性材料可動部、20 固定部、21 第一の磁性材料固定部、22 第二の磁性材料固定部、23 非磁性材料固定部、24 吸引保持する面25以外の可動部10と固定部20が直接対面する面、25 可動部10を固定部20に吸引保持する面、26 可動部10が固定部20に向けて吸引駆動される空間、27 永久磁石磁気回路、28 非永久磁石磁気回路、30 永久磁石、40 コイル、41 吸引駆動するために磁束を発生するコイル、42 吸引保持するために磁束を発生するコイル、50 永久磁石30が発生する磁束、51 永久磁石30が発生する磁束、60 コイル40が発生する磁束、61 可動部10を吸引駆動するために磁束を発生するコイル41が発生する磁束、70 軸、80 圧縮バネ、90 バネ台座、100 固定面、110 軸受、120 支持部材、130 ガイドレール、140 安全装置、150 圧縮バネ、160 レバー、170 制動シュー、180 ロッド、190 ピン、200 非磁性材料可動部接続部材、210 非磁性材料固定部接続部材。

Claims (8)

  1. 第一の磁性材料固定部及び第二の磁性材料固定部を有する固定部と、少なくとも前記第二の磁性材料固定部に対して固定されたコイルと、第一の磁性材料可動部及び第二の磁性材料可動部を有する可動部と、永久磁石とからなる電磁石装置であって、
    前記永久磁石、前記第一の磁性材料可動部及び前記第一の磁性材料固定部を含む永久磁石磁気回路と、
    前記第二の磁性材料可動部及び前記第二の磁性材料固定部を含み、前記コイルの内側を経由する非永久磁石磁気回路とを有し、
    前記永久磁石磁気回路と前記非永久磁石磁気回路とは磁気的に分離した配置としたことを特徴とする電磁石装置。
  2. 非永久磁石磁気回路を中央に配置し、両側から非磁性材料可動部と非磁性材料固定部を介して永久磁石磁気回路で挟み込んだことを特徴とする請求項1記載の電磁石装置。
  3. 永久磁石磁気回路を中央に配置し、両側から非磁性材料可動部と非磁性材料固定部を介して非永久磁石磁気回路で挟み込んだことを特徴とする請求項1記載の電磁石装置。
  4. 固定部と、第一の磁性材料可動部及び第二の磁性材料可動部を有する可動部と、第一の極及び第二の極を有する永久磁石と、一つ又は複数のコイルとからなる電磁石装置であって、
    前記永久磁石の第一の極は前記固定部に面して固定され、永久磁石の第二の極は前記第一の磁性材料可動部に面して配置され、
    第一の磁性材料可動部と第二の磁性材料可動部を磁気的に分離し、構造的に接続する非磁性材料可動部を備えたことを特徴とする電磁石装置。
  5. 第一の磁性材料固定部及び第二の磁性材料固定部を有する固定部と、可動部と、第一の極及び第二の極を有する永久磁石と、一つのコイルとからなる電磁石装置であって、
    前記永久磁石の第一の極は前記第一の磁性材料固定部に面して固定され、永久磁石の第二の極は前記可動部に面して配置され、
    第一の磁性材料固定部と第二の磁性材料固定部を磁気的に分離し、構造的に接続する非磁性材料固定部を備えたことを特徴とする電磁石装置。
  6. 固定部及び可動部を積層鋼板で構成したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の電磁石装置。
  7. 固定部は支持部材を介して固定面に固定され、可動部は、通電電流を切断した時に可動部を特定の位置に復元する復元力発生手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の電磁石装置を用いた駆動装置。
  8. 請求項7記載の電磁石装置を用いた駆動装置でガイドレールの側面に対向して設けられた安全装置の解放保持と押圧動作を行わせることを特徴とするエレベータの安全装置。
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