JP2006209921A - 光ヘッド装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 レンズホルダを小型、薄型化しても、複数の弾性支持部材に設けたそれぞれの端子へコイル給電部を確実に接続することができるヘッド装置およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】 光ヘッド装置において、延設部66、76、86の各先端側は、埋入位置からレンズホルダ2内に埋入し、レンズホルダ2内に埋設された埋設部63、73、83を介してレンズホルダ2外に各コイル接続用端子62、72、82として突出形成されている。さらに、このコイル接続用端子62、72、82はそれぞれ、延設部66、76、86の延設方向に離間して配設されている。
【選択図】 図2
【解決手段】 光ヘッド装置において、延設部66、76、86の各先端側は、埋入位置からレンズホルダ2内に埋入し、レンズホルダ2内に埋設された埋設部63、73、83を介してレンズホルダ2外に各コイル接続用端子62、72、82として突出形成されている。さらに、このコイル接続用端子62、72、82はそれぞれ、延設部66、76、86の延設方向に離間して配設されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、CDやDVDなどの光記録ディスクの再生等に用いられる光ヘッド装置に関するものである。
CDやDVDなどの光記録ディスクの再生等に用いられる光ヘッド装置として、近年、ノート型のパーソナルコンピュータなどに搭載可能なように小型かつ薄型のものが求められており、このような要求に対応するために、レンズホルダを樹脂成形により、全体として小型かつ薄型にするとともにレンズホルダの両側から板ばねを介して樹脂製の固定部に駆動可能に支持されている。また、板ばねは、レンズホルダおよび固定部にインサート成形により一体化されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−9845号公報
このような光ヘッド装置において、弾性支持部材にはコイルのコイル給電部が直接絡げられてハンダを用いて導電接続される端子が形成されており、全ての端子がフォーカシング方向に重合して配設されている。その結果、レンズホルダを小型化、薄型化すると、端子間の隙間が狭まるためコイル給電部を端子に絡げる際、誤って他の端子に接触し断線するという問題がある。また、ハンダ付け作業の際、誤って他の端子に接触してハンダが付着しショートするという問題がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、レンズホルダを小型、薄型化しても、複数の弾性支持部材に設けたそれぞれの端子へコイル給電部を確実に接続することができるヘッド装置およびその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、トラッキング方向を左右方向としたとき、少なくとも、光源からの出射光を光記録媒体に収束させる対物レンズを保持するレンズホルダと、該レンズホルダをフォーカシング方向、トラッキング方向、またはチルト方向に駆動するためのコイル給電線を兼ねた左右一対の第1および第2の弾性支持部材と、該第1および第2の弾性支持部材を介して前記レンズホルダを支持する固定側部材とを有する光ヘッド装置において、前記レンズホルダは樹脂成形品であり、前記第1および第2の弾性支持部材は共に、基端側が前記固定側部材に支持され該基端側から前記レンズホルダに向かって同方向に延設された延設部を有する金属板により構成されるとともに、その先端側が前記レンズホルダに埋め込まれて当該レンズホルダに連結され、前記第1および第2の弾性支持部材は、前記レンズホルダ外に突出して形成されたフォーカシング方向、トラッキング方向、またはチルト方向に駆動するためのコイルのコイル給電部が導電接続される端子を有し、該端子は、それぞれ前記延設部の延設方向に離間して配設されていることを特徴とする。
本発明では、前記第1および第2の弾性支持部材の先端側は、前記レンズホルダに埋め込まれた埋設部を有し、該埋設部には、前記延設部が前記レンズホルダ外から前記レンズホルダ内に埋入した埋入位置とは異なる位置において前記レンズホルダ外に突出した突出部を有し、該突出部に前記端子が形成されていることが好ましい。このように構成すると、端子と延設部とが埋設部によって隔絶されるので、コイル給電部を絡げられる際の引っ張り力が端子へかかっても埋設部によって緩衝される。故に、端子の応力が延設部側へは一切影響しないため、レンズホルダを適正に駆動させることができる。
本発明において、前記第1および第2の弾性支持部材の前記埋入位置は、フォーカシング方向に略重合して配設されていることが好ましい。このように構成すると、第1および第2の弾性支持部材の延設部において、一方の端部である固定側部材への埋入位置をフォーカシング方向に重合して配設すれば、延設部の長さを等しく構成することができる。故に、双方の延設部の長さが異なることによる期待しない挙動が発生せず、レンズホルダを適正に駆動させることができる。さらに、第1および第2の弾性支持部材の延設部のバネ定数を一致させることも容易になるので、双方のバネ定数を一致させることによりレンズホルダをさらに安定的に駆動することができる。
本発明において、前記端子は前記埋入位置に対して、前記延設部の延設方向における前記固定側部材の反対側に配設されているが好ましい。このように構成すると、コイル給電部を端子に絡げる際、誤って延設部に接触したり、ハンダ付け作業の際、ハンダごてが誤って延設部に接触したりすることがないので、コイルの断線、延設部のショート、または延設部の変形等を確実に防止することができる。
本発明において、前記レンズホルダの左右両側には、前記第1および第2の弾性支持部材の延設方向と同方向に延設された延設部を有するとともにフォーカシング方向、トラッキング方向、およびチルト方向のうち、当該レンズホルダを他の1方向に駆動するためのコイル給電線を兼ねた左右一対の第3の弾性支持部材を有し、該第3の弾性支持部材は、基端側が前記固定側部材に支持された金属板により構成されているとともに、先端側が前記レンズホルダに埋め込まれて当該レンズホルダに連結されている構成を採用することができる。
この場合、前記レンズホルダを樹脂成形する際、前記第1の弾性支持部材を構成する金属板、前記第2の弾性支持部材を構成する金属板、および前記第3の弾性支持部材を構成する金属板をフォーカシング方向にこの順番で重ねた状態でインサート成形するとともに、前記第2の弾性支持部材の端子を他の2つの弾性支持部材の端部より前記延設部の延設方向において、前記固定側部材の反対側に配設させ、前記第2の弾性支持部材の端子を金型で挟持した状態でインサート成形することが好ましい。このように構成すると、金型によって挟持される第2の弾性支持部材の端子の上下に第1および第2の弾性支持部材が配設されていないので、第2の弾性支持部材の端子を金型により無理なく支持することができる。しかも面積の大きい端子を金型により支持することができるので、金型により第2の弾性支持部材を確実に支持することができる。
本発明の光ヘッド装置では、第1および第2の弾性支持部材は、その先端側がレンズホルダに埋め込まれるとともに、このレンズホルダからレンズホルダ外に突出してコイルのコイル給電部が導電接続される端子を有し、それぞれの端子が、第1および第2の弾性支持部材の延設方向に離間して配設されている。このため、レンズホルダを小型、薄型化しても、コイル給電部を端子に絡げる際、他の端子に誤って接触し断線したり、ハンダ付け作業の際、他の端子に誤って接触しハンダが付着してショートすることを防止するだけの距離を第1および第2の弾性支持部材の延設方向へ確保することができる。故に、第1および第2の弾性支持部材に設けたそれぞれの端子へコイル給電部を確実に接続することができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した光ヘッド装置を説明する。なお、以下の説明では、第1、第2および第3の弾性支持部材をそれぞれチルト駆動用、フォーカシング駆動用、およびトラッキング駆動用の弾性支持部材とし、レンズホルダのトラッキング駆動方向を左右方向として説明する。
(全体構成)
図1(a)、(b)は、本発明を適用した光ヘッド装置の平面図、および右側面図である。図2(a)、(b)は、本発明を適用した光ヘッド装置を斜め上方からみた斜視図、および斜め下方からみた斜視図である。図3は、本発明を適用した光ヘッド装置のレンズホルダ2に形成したコイル係合突起の説明図である。
図1(a)、(b)は、本発明を適用した光ヘッド装置の平面図、および右側面図である。図2(a)、(b)は、本発明を適用した光ヘッド装置を斜め上方からみた斜視図、および斜め下方からみた斜視図である。図3は、本発明を適用した光ヘッド装置のレンズホルダ2に形成したコイル係合突起の説明図である。
図1(a)、(b)および図2(a)、(b)に示す光ヘッド装置1は、CDやDVDなどの光記録ディスクの再生等に用いられるものであり、この光ヘッド装置1では、光源からの出射光を光記録媒体に収束させる対物レンズ20を保持した樹脂製のレンズホルダ2を弾性支持部材61、71、81で支持したリーフサスペンション方式が採用されている。
本形態の光ヘッド装置1では、対物レンズ20を保持するレンズホルダ2と、固定側部材5とが対向配置されており、レンズホルダ2の側に搭載された駆動コイル6、7、8と、ベースとしてのヨーク4の側に直接、あるいは間接的に搭載されたマグネット16、17、18とによって、レンズホルダ2をフォーカシング方向、トラッキング方向、およびチルト方向に駆動するための磁気駆動回路が構成されている。すなわち、レンズホルダ2には、固定側部材5の側から先端側に向かって、チルト駆動用のコイル6、トラッキング駆動用のコイル8、フォーカシング駆動用のコイル7がこの順に配置されている。
これらのコイルのうち、トラッキング駆動用のコイル8は、レンズホルダ2の幅方向における中央位置に形成された第1の開口部21に配置され、フォーカシング駆動用のコイルは、第1の開口部21に対して対物レンズ20が搭載されている側で隣接する第2の開口部22の内側に配置されている。また、チルト駆動用のコイル6は、レンズホルダ2において、固定側部材5と対向する位置に配置されている。従って、固定側部材5においてレンズホルダ2と対向する位置にチルト駆動用のマグネット16が配置され、レンズホルダ2の第1の開口部21の内側にトラッキング駆動用のマグネット18が配置され、レンズホルダ2の第2の開口部22の内側にフォーカシング駆動用のマグネット17が配置されている。なお、ヨーク4は、レンズホルダ2の第1の開口部21を貫通してレンズホルダ2を覆う上面部41を備えている。
レンズホルダ2と固定側部材5との間には、レンズホルダ2をチルト方向に駆動するためのコイル給電線を兼ねた左右一対のチルト駆動用の弾性支持部材61、レンズホルダ2をフォーカシング方向に駆動するためのコイル給電線を兼ねた左右一対のフォーカシング駆動用の弾性支持部材71と、レンズホルダをトラッキング方向に駆動するためのコイル給電線を兼ねた左右一対のトラッキング駆動用の弾性支持部材81とが配置されている。
チルト駆動用の弾性支持部材61、フォーカシング駆動用の弾性支持部材71、およびトラッキング駆動用の弾性支持部材81は、基端側が固定側部材5に支持され、この基端側からレンズホルダ2に向かって同方向に延設された延設部66、76、86を有している。これら延設部66、76、86は上段から下段に向けてこの順に多段に配置され、かつ、平面的には重なった位置に配置されている。また、延設部66、76、86の先端側はいずれも、レンズホルダ2の左右側面に埋め込まれてレンズホルダに連結されている。なお、固定側部材5には、チルト駆動用の弾性支持部材61、フォーカシング駆動用の弾性支持部材71、およびトラッキング駆動用の弾性支持部材81に対するゲルポット50が配置されている。
このように構成した光ヘッド装置1のレンズホルダ2や弾性支持部材61、71、81の詳細構成については、光ヘッド装置1の製造方法を説明しながら後述するが、レンズホルダ2および固定側部材5はいずれも、同一の樹脂材料を用いた樹脂成形品から構成されている。
また、チルト駆動用の弾性支持部材61、フォーカシング駆動用の弾性支持部材71、およびトラッキング駆動用の弾性支持部材81はいずれも、同一の材料からなる金属板から構成されている。また、チルト駆動用の弾性支持部材61、フォーカシング駆動用の弾性支持部材71、およびトラッキング駆動用の弾性支持部材81はいずれも、図4(a)、(b)、(c)を参照して後述する金属板60、70、80をインサート成形したものであり、チルト駆動用の弾性支持部材61、フォーカシング駆動用の弾性支持部材71、およびトラッキング駆動用の弾性支持部材81の各延設部66、76、86の先端側は、レンズホルダ2においてこの延設部66、76、86の延設方向方向における略中央位置で埋入され、各基端側は固定側部材5においてレンズホルダ2が位置する側の端面に埋入されている。
具体的には、延設部66、76、86の各先端側のレンズホルダ2に対する埋入位置がフォーカシング方向に重合して配設されるとともに、延設部66、76、86の各基端側の固定側部材5への埋入位置もフォーカシング方向に略重合して配設されている。そのため、延設部66、76、86の長さが等しく構成されている。
本形態のレンズホルダ2では、延設部66、76、86の各先端側がレンズホルダ2に埋入する埋入位置とは異なる位置から、チルト駆動用のコイル端部が接続されたコイル接続用端子62と、フォーカシング駆動用のコイル端部が接続されたコイル接続用端子72と、トラッキング駆動用のコイル端部が接続されたコイル接続用端子82とが突出している。具体的には、各コイル接続用端子62、72、82は、延設部66、76、86の各先端側がレンズホルダ2内に埋入し、レンズホルダ2内に埋設された埋設部63、73、83を介して埋入位置とは異なる位置からレンズホルダ2外に突出した突出部に形成されている。このコイル接続用端子62、72、82はそれぞれ、延設部66、76、86の延設方向に離間して配設されている。
なお、コイル接続用端子72およびコイル接続用端子82は、それぞれの延設部76、86のレンズホルダ2に埋入する埋入位置に対して、延設部66、76、86の延設方向における前記固定側部材5の反対側に配設されている。
従って、本形態では、これらのコイル接続用端子62、72、82も、図4(a)、(b)、(c)を参照して後述する金属板60、70、80の一部によって構成され、コイル接続用端子62、72、82と弾性支持部材61、71、81とは一体に構成されている。なお、各コイル接続用端子62、72、82において、コイル端部は、各コイル接続用端子62、72、82に巻回された状態でハンダ付けされている。
ここで、フォーカシング駆動用のコイル7、およびトラッキング駆動用のコイル8は、延設部76、86の各先端側がレンズホルダ2に埋入する埋入位置に近い位置に配置されているが、チルト駆動用のコイル6は、延設部66の先端側がレンズホルダ2に埋入する埋入位置から遠い位置(固定側部材5が位置する方)に配置されており、本形態では、コイル接続用端子62が、チルト駆動用のコイル6に近い位置(固定側部材5が位置する方)に配置されている。それ故、チルト駆動用のコイル6についても、コイル端部の引き回し作業を効率よく行うことができる。
また、レンズホルダ2の上面には、チルト駆動用のコイル6の端部の途中位置を掛けるコイル係合突起25が左右に高さが約0.3mm程度のピンとして形成されている。このため、コイル端部が途中で弛むことがない。また、コイル端部をコイル係合突起25に、チルト駆動用のコイル6の巻回方向(矢印Cで示す)に対応させて、図3に示すように巻回にしてハンダ付けすれば、コイル端部には引っ張り力が作用するため、コイル端部が弛むことを確実に防止することができる。
(光ヘッド装置の製造方法)
図4(a)、(b)、(c)は、本形態の光ヘッド装置の製造方法においてインサート成形する前の金属板を構成を示す平面図であり、図4(a)、(b)、(c)はそれぞれ、チルト駆動用の弾性支持部材を形成するための金属板、フォーカシング駆動用の弾性支持部材を形成するための金属板、およびトラッキング駆動用の弾性支持部材を形成するための金属板の平面図である。
図4(a)、(b)、(c)は、本形態の光ヘッド装置の製造方法においてインサート成形する前の金属板を構成を示す平面図であり、図4(a)、(b)、(c)はそれぞれ、チルト駆動用の弾性支持部材を形成するための金属板、フォーカシング駆動用の弾性支持部材を形成するための金属板、およびトラッキング駆動用の弾性支持部材を形成するための金属板の平面図である。
ここで、図4(a)に示す金属板60には、矩形枠部分65から内側に向かって計4つの連結部69が延びており、それらの先端側には、延設部66と、この延設部66の先端側から内側に屈曲した後、基端側に向けて延設部66と平行に長く延びた埋設部63と、この埋設部63の先端部で外側に屈曲したコイル接続用端子62が構成されている。図4(a)において、点線で示す部分がインサート成形によりレンズホルダ2および固定側部材5が形成される樹脂部分であり、インサート成形した際、矩形枠部分65、連結部分69、延設部66およびコイル接続用端子62がレンズホルダ2および固定側部材5から露出する。従って、連結部分69で余剰な部分を切除すると、レンズホルダ2および固定側部材5から延設部6とコイル接続用端子62とが露出した状態で残る。これに対して、埋設部63は、延設部66と平行に長く延びた状態でレンズホルダ2に左右対称に埋め込まれ、補強板としてレンズホルダ2の剛性を高めるのに寄与する。
また、図4(a)に示す金属板60では、埋設部63同士を連結する細幅の連結部分64が形成されている。このため、埋設部63は、細く延びているが、連結部分64で補強されているので、インサート成形時、変形することがない。なお、レンズホルダ2を樹脂成形すると、幅方向における中央位置には第1の開口部21が形成され、この第1の開口部21の内側で連結部分64が露出する。従って、インサート成形後、連結部分64を切除すれば、図1(a)および図3に示すように、延設部66および埋設部63を左右で分離できる。この状態において、第1の開口部21の内周面では、連結部分64の切断面(金属板60の一部)が露出している状態となる。
図4(b)に示す金属板70には、矩形枠部分75から内側に向かって計4つの連結部79が延びており、その先端側には、延設部76と、この延設部76の先端側から内側に屈曲した後、さらに先端側に向けて延びた埋設部73と、この埋設部73の先端部で外側に屈曲したコイル接続用端子72を構成する部分と、延設部76の先端側から内側に屈曲した後、基端側に向けて短く延びた部分とが構成されている。図4(b)においても、点線で示す部分がインサート成形によりレンズホルダ2および固定側部材5が形成される樹脂部分であり、インサート成形した際、矩形枠部分75、連結部分79、延設部76およびコイル接続用端子72がレンズホルダ2および固定側部材5から露出する。従って、連結部分79で余剰な部分を切除すると、レンズホルダ2および固定側部材5から延設部76とコイル接続用端子72とが露出した状態で残る。これに対して、埋設部73は、レンズホルダ2に埋め込まれ、補強板としてレンズホルダの剛性を高めるのに寄与する。
図4(c)に示す金属板80には、矩形枠部分85から内側に向かって計4つの連結部89が延びており、その先端側には、延設部86と、この延設部86の先端側から内側に屈曲した後、さらに先端側に向けて延びた埋設部83と、この埋設部83の先端部で外側に屈曲したてコイル接続用端子82を構成する部分とが構成されている。図4(c)においても、点線で示す部分がインサート成形によりレンズホルダ2および固定側部材5が形成される樹脂部分であり、インサート成形した際、矩形枠部分85、連結部分89、延設部86およびコイル接続用端子82がレンズホルダ2および固定側部材5から露出する。従って、連結部分89で余剰な部分を切除すると、レンズホルダ2および固定側部材5から延設部86とコイル接続用端子82とが露出した状態で残る。これに対して、埋設部83は、レンズホルダ2に埋め込まれ、補強板として短くなるが、レンズホルダの剛性を高めるのに寄与する。
なお、本形態の光ヘッド装置を製造するにあたっては、レンズホルダ2および固定側部材5を樹脂成形する際、図4(a)、(b)、(c)に示すリードフレーム状の金属板60、70、80を三枚所定の隙間を介して重ねた状態でインサート成形を行う。特に、金属板70に形成されたコイル接続用端子72は、図1(b)に示すように、金属板60、80に形成された弾性支持部材61、81の端部より延設部66、76、86の延設方向において、固定側部材5の反対側に配設されている。また、金属板70は、コイル接続用端子72を金型によって挟持した状態でインサート成形を行う。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の光ヘッド装置1では、延設部66、76、86の各先端側は、埋入位置からレンズホルダ2内に埋入し、レンズホルダ2内に埋設された埋設部63、73、83を介してレンズホルダ2外にコイル接続用端子62、72、82として突出形成されている。さらに、このコイル接続用端子62、72、82はそれぞれ、延設部66、76、86の延設方向に離間して配設されているので、レンズホルダ2を小型、薄型化しても、コイル6a、7a、8aをそれぞれコイル接続用端子62、72、82に絡げる際、他の端子に誤って接触し断線したり、ハンダ付け作業の際、他の端子に誤って接触しハンダが付着してショートすることを防止するだけの距離を延設部66、76、86の延設方向へ確保することができる。そのため、コイル接続用端子62、72、82へコイル給電部6a、7a、8aを確実に接続することができる。
以上説明したように、本形態の光ヘッド装置1では、延設部66、76、86の各先端側は、埋入位置からレンズホルダ2内に埋入し、レンズホルダ2内に埋設された埋設部63、73、83を介してレンズホルダ2外にコイル接続用端子62、72、82として突出形成されている。さらに、このコイル接続用端子62、72、82はそれぞれ、延設部66、76、86の延設方向に離間して配設されているので、レンズホルダ2を小型、薄型化しても、コイル6a、7a、8aをそれぞれコイル接続用端子62、72、82に絡げる際、他の端子に誤って接触し断線したり、ハンダ付け作業の際、他の端子に誤って接触しハンダが付着してショートすることを防止するだけの距離を延設部66、76、86の延設方向へ確保することができる。そのため、コイル接続用端子62、72、82へコイル給電部6a、7a、8aを確実に接続することができる。
また、本形態では、コイル接続用端子62、72、82は、延設部66、76、86の各先端側がレンズホルダ2内に埋入し、レンズホルダ2内に埋設された埋設部63、73、83を介して埋入位置とは異なる位置からレンズホルダ2外に突出した突出部に形成されているので、コイル接続用端子62、72、82と延設部66、76、86とが埋設部63、73、83によって隔絶されるので、コイル接続用端子62、72、82へコイル給電部6a、7a、8aを絡げられる際の引っ張り力がかかっても埋設部63、73、83によって緩衝される。故に、コイル接続用端子62、72、82の応力が延設部66、76、86側へは一切影響しないため、レンズホルダ2を適正に駆動させることができる。
さらに、本形態において、延設部66、76、86の各先端側のレンズホルダ2に対する埋入位置がフォーカシング方向に重合して配設されるとともに、延設部66、76、86の各基端側の固定側部材への埋入位置もフォーカシング方向に略重合して配設されている。そのため、延設部66、76、86の長さが等しく構成されているので、延設部66、76、86の長さが異なることによる期待しない挙動が発生せず、レンズホルダ2を適正に駆動させることができる。さらに、延設部66、76、86のバネ定数を一致させることも容易になるので、バネ定数を一致させることによりレンズホルダ2をさらに安定させて駆動することができる。
さらにまた、本形態において、コイル接続用端子72およびコイル接続用端子82は、それぞれの埋入位置に対して、延設部66、76、86の延設方向における固定側部材5の反対側に配設されているので、コイル給電部7a、8aをそれぞれコイル接続用端子72、82に絡げる際、図示しない巻線機のノズル先端が誤って延設部66、76、86に接触したり、ハンダ付け作業の際、ハンダごてが誤って延設部66、76、86に接触したりすることがないので、コイルの断線、延設部66、76、86のショート、または延設部66、76、86の変形等を確実に防止することができる。
また、本形態では、金属板70に形成されたコイル接続用端子72は、図1(b)に示すように、金属板60、80に形成された弾性支持部材61、81の端部より延設部66、76、86の延設方向において、固定側部材5の反対側に配設されているので、インサート成形する際に、金型によって挟持されるコイル接続用端子72の上下に延設部66、86が配設されていないので、コイル接続用端子72を無理なく金型により支持することができる。しかも面積の大きいコイル接続用端子72を金型によって支持することができるので、金属板70を金型により確実に支持することができる。
(その他の実施の形態)
上記形態では、コイル接続用端子72を、コイル接続用端子82より前記延設部66、76、86の延設方向において、固定側部材5の反対側に配設したが、コイル接続用端子82を、コイル接続用端子72より延設部66、76、86の延設方向において、固定側部材5の反対側に配設してもよい。
また、上記形態では、フォーカシング駆動用、トラッキング駆動用、チルト駆動用の3本の弾性支持部材61、71、81を備えた光ヘッド装置に本発明を適用したが、弾性支持部材が2本の光ヘッド装置に本発明を適用してもよい。
1 光ヘッド装置
2 レンズホルダ
5 固定側部材
6 チルト駆動用のコイル
7 フォーカシング駆動用のコイル
8 トラッキング駆動用のコイル
16 チルト駆動用のマグネット
17 フォーカシング駆動用のマグネット
18 トラッキング駆動用のマグネット
60、70、80 金属板
61、71、81 弾性支持部材
62、72、82 コイル接続端子(端子)
63、73、83 埋設部
6a、7a、8a コイル給電部
66、76、86 延設部
2 レンズホルダ
5 固定側部材
6 チルト駆動用のコイル
7 フォーカシング駆動用のコイル
8 トラッキング駆動用のコイル
16 チルト駆動用のマグネット
17 フォーカシング駆動用のマグネット
18 トラッキング駆動用のマグネット
60、70、80 金属板
61、71、81 弾性支持部材
62、72、82 コイル接続端子(端子)
63、73、83 埋設部
6a、7a、8a コイル給電部
66、76、86 延設部
Claims (6)
- トラッキング方向を左右方向としたとき、少なくとも、光源からの出射光を光記録媒体に収束させる対物レンズを保持するレンズホルダと、該レンズホルダをフォーカシング方向、トラッキング方向、またはチルト方向に駆動するためのコイル給電線を兼ねた左右一対の第1および第2の弾性支持部材と、該第1および第2の弾性支持部材を介して前記レンズホルダを支持する固定側部材とを有する光ヘッド装置において、
前記レンズホルダは樹脂成形品であり、
前記第1および第2の弾性支持部材は共に、基端側が前記固定側部材に支持され該基端側から前記レンズホルダに向かって同方向に延設された延設部を有する金属板により構成されるとともに、その先端側が前記レンズホルダに埋め込まれて当該レンズホルダに連結され、
前記第1および第2の弾性支持部材は、前記レンズホルダ外に突出して形成されたフォーカシング方向、トラッキング方向、またはチルト方向に駆動するためのコイルのコイル給電部が導電接続される端子を有し、該端子は、それぞれ前記延設部の延設方向に離間して配設されていることを特徴とする光ヘッド装置。 - 請求項1において、前記第1および第2の弾性支持部材の先端側は、前記レンズホルダに埋め込まれた埋設部を有し、該埋設部には、前記延設部が前記レンズホルダ外から前記レンズホルダ内に埋入した埋入位置とは異なる位置において前記レンズホルダ外に突出した突出部を有し、該突出部に前記端子が形成されていることを特徴とする光ヘッド装置。
- 請求項2において、前記第1および第2の弾性支持部材の前記埋入位置は、フォーカシング方向に略重合して配設されていることを特徴とする光ヘッド装置。
- 請求項2または3において、前記端子は前記埋入位置に対して、前記延設部の延設方向における前記固定側部材の反対側に配設されていることを特徴とする光ヘッド装置。
- 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記レンズホルダの左右両側には、前記第1および第2の弾性支持部材の延設方向と同方向に延設された延設部を有するとともにフォーカシング方向、トラッキング方向、およびチルト方向のうち、当該レンズホルダを他の1方向に駆動するためのコイル給電線を兼ねた左右一対の第3の弾性支持部材を有し、該第3の弾性支持部材は、基端側が前記固定側部材に支持された金属板により構成されているとともに、先端側が前記レンズホルダに埋め込まれて当該レンズホルダに連結されていることを特徴とする光ヘッド装置。
- 請求項5に規定する光ヘッド装置の製造方法において、前記レンズホルダを樹脂成形する際、前記第1の弾性支持部材を構成する金属板、前記第2の弾性支持部材を構成する金属板、および前記第3の弾性支持部材を構成する金属板をフォーカシング方向にこの順番で重ねた状態でインサート成形するとともに、前記第2の弾性支持部材の端子を他の2つの弾性支持部材の端部より前記延設部の延設方向において、前記固定側部材の反対側に配設させ、前記第2の弾性支持部材の端子を金型で挟持した状態でインサート成形したことを特徴とする光ヘッド装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005024472A JP2006209921A (ja) | 2005-01-31 | 2005-01-31 | 光ヘッド装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005024472A JP2006209921A (ja) | 2005-01-31 | 2005-01-31 | 光ヘッド装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006209921A true JP2006209921A (ja) | 2006-08-10 |
Family
ID=36966575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005024472A Withdrawn JP2006209921A (ja) | 2005-01-31 | 2005-01-31 | 光ヘッド装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006209921A (ja) |
-
2005
- 2005-01-31 JP JP2005024472A patent/JP2006209921A/ja not_active Withdrawn
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