JP2006155742A - 光ヘッド装置およびその製造方法 - Google Patents

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JP2006155742A JP2004344088A JP2004344088A JP2006155742A JP 2006155742 A JP2006155742 A JP 2006155742A JP 2004344088 A JP2004344088 A JP 2004344088A JP 2004344088 A JP2004344088 A JP 2004344088A JP 2006155742 A JP2006155742 A JP 2006155742A
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Izumi Onozawa
泉 小野沢
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Abstract

【課題】レンズホルダを小型化、薄型化してもレンズホルダへの給電線を兼ねた弾性支持部材をコイルに確実に接続可能とするとともに、簡単な構成及び方法で、コイルと給電線との接続を可能とする光ヘッド装置およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】 光ヘッド装置において、レンズホルダ2をチルト方向、フォーカシング方
向、およびトラッキング方向に駆動するためのコイル給電線を兼ねた弾性支持部材61、
71、81を導電性の金属板60、70、80で構成し、かつ、金属板70、80には、弾性支持部材71、81と一体のコイル接続用端子72、82を形成しておく。一方、コイル接続用端子62は、金属板60、70、80をレンズホルダにインサート成形した後、金属板60に一体に設けた延設部63同士を連結する連結部分64の不要部分を切除することにより形成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、CDやDVDなどの光記録ディスクの再生等に用いられる光ヘッド装置、お
よびその製造方法に関するものである。さらに詳しくは、光ヘッド装置において、対物レ
ンズを保持したレンズホルダを駆動する磁気駆動機構のコイル接続用端子の構造及びその製造方法に関するものである。
CDやDVDなどの光記録ディスクの再生等に用いられる光ヘッド装置としては、対物
レンズを保持したレンズホルダを複数本のワイヤで支持したワイヤサスペンション方式のものが知られており、この種の光ヘッド装置では、磁気駆動回路により、レンズホルダをトラッキング方向、およびフォーカシング方向に駆動している。また、レンズホルダに搭載されたコイルに給電を行うために、レンズホルダの側面に中継基板を取り付け、この中継基板に設けたリード端子にコイルを接続するとともに、サスペンションワイヤを、前記中継基板に設けられ前記リード端子に導電接続されたワイヤ端子に接続することでサスペンションワイヤをコイルへの給電線として利用している(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−188307号公報
このような光ヘッド装置において、レンズホルダを全体として小型又は薄型にするために、コイルが接続されるリード端子を各サスペンションワイヤ間に配設することが提案されている。しかしながら、さらに小型化、薄型化に対応しようとすると、各サスペンションワイヤにおける上下の間隔を十分確保することが極めて困難となり、ハンダ付け固定の際、サスペンションワイヤが干渉となり、誤って、サスペンションワイヤにハンダが付着してしまうという問題点がある。
また、小型、薄型化の方法として、一枚の金属板でレンズホルダを支持する弾性支持部材と、この弾性支持部材の先端側から一体的に延びる延設部とを設け、前記延設部の一部にコイル接続用端子を形成し、前記延設部をレンズホルダにインサート成形することが考えられる。しかし、延設部におけるリード端子の設置位置、特に弾性支持部材先端側から離れた位置に前記端子を形成する場合には、金属板の剛性不足により射出成形圧に負け、リード端子の配設位置が安定しないという問題がある。
この問題に対応するため、弾性支持部材の先端側近傍と前記延設部のリード端子位置近傍において押え治具等で保持しインサート成形することが考えられる。しかしながら、レンズホルダの磁気回路部材が配置される開口部を形成する枠体の平面方向の肉厚部分に前記押え治具のために肉厚に近い大きな孔を開けてしまう結果となり、薄型、小型のレンズホルダにおいて剛性低下を招くという問題がある。
これを解消するため、押え治具が配置される部分のみレンズホルダの平面方向の肉厚を大きくすることが考えられるが、肉厚を大きくすれば、サスペンションや開口部に配置される磁気回路部材と干渉する可能性もあり、また、前記肉厚部を避けるために磁気回路部材を小さくすると、駆動力の低下につながる欠点を有する。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、簡単な構成及び方法で、レンズホルダを小型化、薄型化又は軽量化してもレンズホルダへの給電線を兼ねた弾性支持部材をコイルに確実に接続可能な光ヘッド装置およびその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、トラッキング方向を左右方向としたとき、少なくとも、光源からの出射光を光記録媒体に収束させる対物レンズを保持するとともに、該対物レンズの光軸方向に形成された開口部を有するレンズホルダと、該レンズホルダをフォーカシング方向、トラッキング方向、およびチルト方向の何れかの方向に駆動するための駆動コイルと、該駆動コイルの給電線を兼ねた左右一対の弾性支持部材と、該弾性支持部材を介して前記レンズホルダを支持する固定側部材とを有する光ヘッド装置において、前記弾性支持部材は、基端側が前記固定側部材に支持された金属板により構成されているとともに、先端側が前記レンズホルダに埋め込まれて当該レンズホルダに連結され、前記レンズホルダ内には、前記弾性支持部材と一体形成された導電性を有する延設部が埋め込まれ、前記弾性支持部材を前記開口部外周面側と対向配置させるとともに、前記延設部の一部を前記開口部内周面側に露出させ、この露出部分を前記駆動コイルが接続されるコイル接続用端子としたことを特徴とする。
本発明では、前記レンズホルダは樹脂成形品である。従って、レンズホルダを樹脂成形する際、前記金属板をインサート成形することが可能となり、容易にコイル接続用端子を形成できる。
さらに、本発明では、前記開口部内側に磁気回路部材の一部が配置されるとともに、前記コイル接続用端子は前記開口部内周面側に設けられた凹部内にその全部又は一部が収納されている。このため、開口部内に配置される磁気回路部材と干渉することもない。
本発明において、前記駆動コイルは、前記開口部内周面側に配置されている。このような構成をとると、コイルを端子に接続するためにコイルを開口部内周側から外周側に引き出すための引き出し部(案内溝、切り欠き等)をレンズホルダに設けなくてもよい。従って薄型化されたレンズホルダの剛性低下を防ぐことができる。
本発明では、レンズ搭載部と開口部とを有する樹脂製のレンズホルダを具備し、弾性支持部材を介して前記レンズホルダを支持する固定側部材とを有する光ヘッド装置の製造方法において、前記レンズホルダを樹脂成形する前、1枚の導電性金属板に対して、前記弾性支持部材と、この弾性支持部材の長さ方向に延びた左右一対の延設部と、前記延設部同士を連結する連結部分とを一体的に形成する工程と、前記レンズホルダを樹脂成形する際、前記連結部分が前記レンズホルダから露出するように前記延設部をインサート成形する工程と、前記レンズホルダを樹脂成形した後、前記レンズホルダから露出している前記連結部分の一部を切除して前記コイル接続用端子を形成する工程とを具備することを特徴とする。
また本発明に係る光ヘッド装置の製造方法では、前記延設部をインサート成形する工程では、前記延設部における前記レンズホルダへのインサート部の基端側のみを治具で保持し、インサート成形することが好ましい。このような方法をとると、前記連結部分が延設部全体の剛性を高め、インサート成形時にコイル接続用端子近傍を押え治具で保持する必要がなく、レンズホルダの平面方向の肉厚部に大きな孔を開けずに済む。従って、レンズホルダの剛性を確保できる。
本発明の光ヘッド装置では、前記延設部の一部をレンズホルダの開口部内周面側に露出させ、この露出部分を前記駆動コイルが接続されるコイル接続用端子としている。このため、前記駆動コイルの前記端子との接続時に、給電線を兼ねた弾性支持部材が干渉とならず、作業性が向上し、確実な接続が可能となる。
また、本発明の光ヘッド装置の製造方法では、1枚の導電性金属板に対して、前記弾性支持部材と、この弾性支持部材の長さ方向に延びた左右一対の延設部と、前記延設部同士を連結する連結部分とを一体的に形成する工程と、前記レンズホルダを樹脂成形する際、前記連結部分が前記レンズホルダから露出するように前記延設部をインサート成形する工程と、前記レンズホルダを樹脂成形した後、前記レンズホルダから露出している前記連結部分の一部を切除して前記コイル接続用端子を形成する工程を具備している。このため、端子を特別に設ける必要が無く、簡単な構成且つ方法でコイルと給電線とを接続するためのコイル接続用端子を設けることが可能となる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した光ヘッド装置を説明する。なお、以下の説
明では、第1、第2および第3の弾性支持部材をそれぞれチルト駆動用、フォーカシング
駆動用、およびトラッキング駆動用の弾性支持部材とし、レンズホルダのトラッキング駆
動方向を左右方向として説明する。
(全体構成)
図1(a)、(b)は、本発明を適用した光ヘッド装置の平面図、および右側面図である。図2(a)、(b)は、本発明を適用した光ヘッド装置を斜め上方からみた斜視図、および斜め下方からみた斜視図である。図3は、本発明を適用した光ヘッド装置のレンズホルダの開口部に形成したコイル接続用端子の説明図である。
図1(a)、(b)および図2(a)、(b)に示す光ヘッド装置1は、CDやDVDなどの光記録ディスクの再生等に用いられるものであり、この光ヘッド装置1では、光源からの出射光を光記録媒体に収束させる対物レンズ20を保持した樹脂製のレンズホルダ2を弾性支持部材61、71、81で支持したリーフサスペンション方式が採用されている。
本形態の光ヘッド装置1では、対物レンズ20を保持するレンズホルダ2と、固定側部
材5とが対向配置されており、レンズホルダ2の側に搭載された駆動コイル6、7、8と
、ベースとしてのヨーク4の側に直接、あるいは間接的に搭載されたマグネット16、1
7、18とによって、レンズホルダ2をフォーカシング方向、トラッキング方向、および
チルト方向に駆動するための磁気駆動回路が構成されている。すなわち、レンズホルダ2
には、固定側部材5の側から先端側に向かって、チルト駆動用のコイル6、トラッキング
駆動用のコイル8、フォーカシング駆動用のコイル7がこの順に配置されている。
これらのコイルのうち、トラッキング駆動用のコイル8は、レンズホルダ2の幅方向に
おける中央位置に形成された第1の開口部21に配置され、フォーカシング駆動用のコイルは、第1の開口部21に対して対物レンズ20が搭載されている側で隣接する第2の開口部22の内側に配置されている。また、チルト駆動用のコイル6は、レンズホルダ2において、固定側部材5と対向する位置に配置されている。従って、固定側部材5においてレンズホルダ2と対向する位置にチルト駆動用のマグネット16が配置され、レンズホルダ2の第1の開口部21の内側にトラッキング駆動用のマグネット18が配置され、レンズホルダ2の第2の開口部22の内側にフォーカシング駆動用のマグネット17が配置されている。なお、ヨーク4は、レンズホルダ2の第1の開口部21を貫通してレンズホルダ2を覆う上面部41を備えている。また、チルト駆動用のマグネット16は、チルト用ヨーク160を介して固定側部材5に保持されている。
レンズホルダ2と固定側部材5との間には、レンズホルダ2をチルト方向に駆動するた
めのコイル給電線を兼ねた左右一対のチルト駆動用の弾性支持部材61、レンズホルダ2
をフォーカシング方向に駆動するためのコイル給電線を兼ねた左右一対のフォーカシング
駆動用の弾性支持部材71と、レンズホルダをトラッキング方向に駆動するためのコイル
給電線を兼ねた左右一対のトラッキング駆動用の弾性支持部材81とが配置されている。
チルト駆動用の弾性支持部材61、フォーカシング駆動用の弾性支持部材71、および
トラッキング駆動用の弾性支持部材81は、上段から下段に向けてこの順に多段に配置さ
れ、かつ、平面的には重なった位置に配置されている。また、各弾性支持部材61、71および81はいずれも、レンズホルダ2の左右側面に先端側が接続され、基端側は固定側
部材5に対して接続されている。なお、固定側部材5には、チルト駆動用の弾性支持部材
61、フォーカシング駆動用の弾性支持部材71、およびトラッキング駆動用の弾性支持
部材81に対するゲルポット50が配置されている。
このように構成した光ヘッド装置1のレンズホルダ2や前記弾性支持部材61、71、81の詳細構成については、光ヘッド装置1の製造方法を説明しながら後述するが、レンズホルダ2および固定側部材5はいずれも、同一の樹脂材料を用いた樹脂成形品から構成されている。
また、各弾性支持部材61、71、および81はいずれも、同一の材料からなる導電性の金属板から構成されており、また、図4(a)、(b)、(c)を参照して後述する金属板60、70、80をインサート成形したものであり、各弾性支持部材61、71、および81の各先端側は、レンズホルダ2において弾性支持部材61、71、81が延びている方向における略中央位置で埋め込まれ、各基端側は固定側部材5においてレンズホルダ2が位置する側の端面に埋め込まれている。
レンズホルダ2では、チルト駆動用のコイル端部が接続されたコイル接続用端子62と
、フォーカシング駆動用のコイル端部が接続されたコイル接続用端子72と、トラッキン
グ駆動用のコイル端部が接続されたコイル接続用端子82とが突出している。
本形態では、これらのコイル接続用端子62、72、82も、図4(a)、(b)、(c)を参照して後述する金属板60、70、80の一部によって構成され、コイル接続用端子62、72、82と弾性支持部材61、71、81とは一体に形成されている。なお、各コイル接続用端子62、72、82において、コイル端部は、各コイル接続用端子62、72、82に巻回された状態でハンダ付けされている。
ここで、チルト駆動用の弾性支持部材61、フォーカシング駆動用の弾性支持部材71
、およびトラッキング駆動用の弾性支持部材81の各先端側は、レンズホルダ2において
弾性支持部材61、71、81が延びている方向における略中央位置で埋め込まれ、その
埋め込み位置に近い位置にフォーカシング駆動用のコイル7、およびトラッキング駆動用
のコイル8が配置されている。
これに対して、チルト駆動用のコイル6は、チルト駆動用の弾性支持部材61の先端側
から遠い位置(固定側部材5が位置する方)に配置されており、本形態では、チルト駆動
用のコイル端部が接続されたコイル接続用端子62は、チルト駆動用のコイル6に近い位
置に配置されている。それ故、各駆動用のコイル6、7および8は、コイル端部の引き回し作業を効率よく行うことができる。
ここで、チルト駆動用の弾性支持部材61とコイル接続用端子62とは、共通の導電性金属板に打ち抜き加工等により一体に形成され、その間の部分はレンズホルダ2内に埋め込まれている。本形態では、以下に説明するように、金属板のレンズホルダ2への埋め込み部分である延設部63をレンズホルダ2に対する補強板として利用している。
(光ヘッド装置の製造方法)
図4(a)、(b)、(c)は、本形態の光ヘッド装置の製造方法においてインサート成形する前の金属板の構成を示す平面図であり、図4(a)、(b)、(c)はそれぞれ、チルト駆動用の弾性支持部材を形成するための金属板、フォーカシング駆動用の弾性支持部材を形成するための金属板、およびトラッキング駆動用の弾性支持部材を形成するための金属板の平面図である。
本形態の光ヘッド装置を製造するにあたっては、先ず、1枚の薄板状の金属板をプレス加工等で所定形状に打ち抜く。この場合、金属板1枚につき1個の所定形状パターンに打ち抜いてもよいし、帯状の金属板を利用し複数個一度に所定形状に打ち抜いてもよい。
次に、レンズホルダ2および固定側部材5を樹脂成形する際、前記のように所定形状に打ち抜き形成した図4(a)、(b)、(c)に示すリードフレーム状の金属板60、70、80を三枚所定の隙間を介して重ねた状態でインサート成形を行う。
ここで、図4(a)に示す金属板60には、矩形枠部分65から内側に向かって計4つ
の連結部69が延びており、それらの先端側には、チルト駆動用の弾性支持部材61と、
この弾性支持部材61の先端側から内側に屈曲した後、基端側に向けて弾性支持部材61
と平行に長く延びた延設部63と、この延設部63の中間部で延設部63同士を連結する細幅の連結部分64が形成されている。図4(a)において、点線で示す部分がインサート成形によりレンズホルダ2および固定側部材5が形成される樹脂部分であり、インサート成形した際、矩形枠部分65、連結部69、弾性支持部材61および連結部分64がレンズホルダ2および固定側部材5から露出する。従って、連結部69で余剰な部分をレーザカット等で切除すると、レンズホルダ2および固定側部材5からチルト駆動用の弾性支持部材61とコイル接続用端子62とが露出した状態で残る。この場合、チルト駆動用の弾性支持部材61はレンズホルダ2の外側に露出し、一方コイル接続用端子62はレンズホルダ2の開口部21の内周面側に前記コイル接続用端子62の先端部同士を相対向させた状態で露出することとなる。これに対して、延設部63は、弾性支持部材61と平行に長く延びた状態でレンズホルダ2に左右対称に埋め込まれる結果、レンズホルダ2の剛性を高めるのに寄与する。このようにして、弾性支持部材61と同一材質および同一厚の延設部63が構成される。
また、前述のように図4(a)に示す金属板60では、延設部63同士を連結する細幅の連結部分64が形成されている。この連結部分は、チルト駆動用のコイル6とのコイル接続用端子62になる部分のため、インサート成形後に前記チルト駆動用のコイル6の配設位置近傍に位置するよう本形態では前記延設部63の中間部に設けられている。従って、延設部63は、細く延びているが、前記連結部分64で補強されているので、インサート成形時、射出成形圧で変形することがなく、前記延設部63をレンズホルダ2の所定の位置に埋め込むことができる。この結果、前記コイル接続用端子62の位置が正確に決まる。なお、本形態では、前記インサート成形は前記延設部63における前記レンズホルダへのインサート部の基端側63aを図示しないピン状の治具で保持するとともに、先端側63bは前記連結部分により連結された状態にてインサート成形している。この場合、前記基端側63aは弾性支持部材61とは直接干渉しない位置のためレンズホルダの肉厚を比較的大きくでき、前記ピン状の治具で保持することによって生じるインサート成形後の孔の影響、即ちレンズホルダの剛性低下の問題も生じない。
図4(b)に示す金属板70には、矩形枠部分75から内側に向かって計4つの連結部
79が延びており、その先端側には、フォーカシング駆動用の弾性支持部材71と、この
弾性支持部材71の先端側から内側に屈曲した後、さらに先端側に向けて延びてコイル接
続用端子72を構成する部分と、弾性支持部材71の先端側から内側に屈曲した後、基端
側に向けて短く延びた延設部73とが構成されている。図4(b)においても、点線で示
す部分がインサート成形によりレンズホルダ2および固定側部材5が形成される樹脂部分
であり、インサート成形した際、矩形枠部分75、連結部分79、弾性支持部材71およ
びコイル接続用端子72がレンズホルダ2および固定側部材5から露出する。従って、連
結部分79で余剰な部分を切除すると、レンズホルダ2および固定側部材5からフォーカ
シング駆動用の弾性支持部材71とコイル接続用端子72とが露出した状態で残る。
図4(c)に示す金属板80には、矩形枠部分85から内側に向かって計4つの連結部
89が延びており、その先端側には、トラッキング駆動用の弾性支持部材81と、この弾
性支持部材81の先端側から内側に屈曲した後、さらに先端側に向けて延びてコイル接続
用端子82を構成する部分とが構成されている。図4(c)においても、点線で示す部分
がインサート成形によりレンズホルダ2および固定側部材5が形成される樹脂部分であり
、インサート成形した際、矩形枠部分85、連結部分89、弾性支持部材81およびコイ
ル接続用端子82がレンズホルダ2および固定側部材5から露出する。従って、連結部分
89で余剰な部分を切除すると、レンズホルダ2および固定側部材5からトラッキング駆
動用の弾性支持部材81とコイル接続用端子82とが露出した状態で残る。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の光ヘッド装置1では、コイル接続用端子62をレンズホルダ2の開口部21内周面側に露出させて形成したため、コイルとの接続時に弾性支持部材61、71、81がハンダ付け作業の邪魔になることもなく作業が容易となる。
また、本形態の光ヘッド装置の製造方法では、チルト駆動用の弾性支持部材61を構成する金属板60には延設部63同士を連結する連結部分64を設けたため、この連結部分を切除することで簡単にコイル接続用端子62を形成できる。即ち、配線基板等を介し特別なコイル接続用端子を設ける必要がなく部品点数も削減できる。
(その他の実施の形態)
上記形態において、延設部63、73は、弾性支持部材61、71と一体に構成されて
いたが、延設部63、73と弾性支持部材61、71とはレンズホルダ2内で分離してい
てもよい。このような延設部の形成は、金属板60、70において、延設部を連結部69
、79で矩形枠部分65、75に接続しておけば可能である。
また、上記形態では、フォーカシング駆動用のコイル及びトラッキング駆動用のコイルに対するコイル接続用端子72及び82は、レンズホルダ2の側面に形成したが、レンズホルダ2のチルト駆動用のコイル接続用端子と同様、レンズホルダ2の開口部21の内周面側にコイル接続用端子72及び82を配置してもよい。このように構成すると、弾性支持部材61、71、81が通っていない箇所でコイル接続作業を行えるので、作業性がよいという利点がある。この場合各端子62、72及び82は、レンズホルダ2の上面からみて、重ならない位置に設けるのが好ましい。
さらにまた、上記形態では、コイル接続用端子62の先端部が相対向する状態でレンズホルダ2の開口部21の内周面側に露出させているが、延設部63同士を連結する連結部分64の位置がチルト駆動用のコイルが固着されたレンズホルダ2の後端部(固定側部材に対向した部分)にくるよう配置し、図5に示すようにコイル接続端子62を並列に配設してもよい。
又、上記形態では、コイル接続用端子62はレンズホルダ2の開口部21の内周面側に突出させているが、図6で示すように前記内周面側に凹部2aを設けこの中に前記端子62の一部又は全部を収納させるようにしてもよい。なお、図6(a)は金属板60とレンズホルダ2とをインサート成形後に金属板の不要部分を切除した状態を示し、図6(b)は切除前の状態(インサート成形直後の形状)を示す。こうすれば、前記開口部21の内側に配置される例えば磁石やヨーク等の磁気回路部材との干渉がなくなるか大幅に低減される効果を有する。
また、上記形態では、チルト駆動用のコイルに対するコイル接続用端子62は左右の弾性支持部材61に対応するよう1対のみ設けたが、延設部の一部にさらに端子構成部分を形成し、複数対としてもよい。このようにすると、使用者側の要求等に合わせ最適なコイル接続用端子の位置を適宜選択することが可能となる。
(a)、(b)は、本発明を適用した光ヘッド装置の平面図、および右側面図である。 (a)、(b)は、本発明を適用した光ヘッド装置を斜め上方からみた斜視図、および斜め下方からみた斜視図である。 本発明を適用した光ヘッド装置のレンズホルダの開口部に形成したコイル接続用端子の説明図である。 (a)、(b)、(c)は、本形態の光ヘッド装置の製造方法においてインサート成形する前の金属板を構成を示す平面図である。 本発明を適用した光ヘッド装置のレンズホルダに対して図1(a)に示す位置とは異なる位置にコイル接続用端子を形成した場合の説明図である。 (a)、(b)は、本発明を適用した光ヘッド装置のレンズホルダに対して図3に示す構成とは異なる露出態様でコイル接続用端子を形成した場合の説明図である。
符号の説明
1 光ヘッド装置
2 レンズホルダ
5 固定側部材
6 チルト駆動用のコイル
7 フォーカシング駆動用のコイル
8 トラッキング駆動用のコイル
16 チルト駆動用のマグネット
17 フォーカシング駆動用のマグネット
18 トラッキング駆動用のマグネット
60、70、80 金属板
61、71、81 弾性支持部材
62、72、82 コイル接続端子
63、73 補強板
64 連結部分

Claims (6)

  1. トラッキング方向を左右方向としたとき、少なくとも、光源からの出射光を光記録媒体
    に収束させる対物レンズを保持するとともに、該対物レンズの光軸方向に形成された開口部を有するレンズホルダと、該レンズホルダをフォーカシング方向、トラッキング方向、およびチルト方向の何れかの方向に駆動するための駆動コイルと、該駆動コイルの給電線を兼ねた左右一対の弾性支持部材と、該弾性支持部材を介して前記レンズホルダを支持する固定側部材とを有する光ヘッド装置において、
    前記弾性支持部材は、基端側が前記固定側部材に支持された金属板により構成されているとともに、先端側が前記レンズホルダに埋め込まれて当該レンズホルダに連結され、
    前記レンズホルダ内には、前記弾性支持部材と一体形成された導電性を有する延設部が埋め込まれ、
    前記弾性支持部材を前記開口部外周面側と対向配置させるとともに、前記延設部の一部を前記開口部内周面側に露出させ、この露出部分を前記駆動コイルが接続されるコイル接続用端子としたことを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 請求項1において、前記レンズホルダは樹脂成形品であることを特徴とする光ヘッド装置。
  3. 請求項1又は2において、前記開口部内側に磁気回路部材の一部が配置されるとともに、前記コイル接続用端子は前記開口部内周面側に設けられた凹部内にその全部又は一部が収納されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  4. 請求項1ないし3において、前記駆動コイルは、前記開口部内周面側に配置されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  5. レンズ搭載部と開口部とを有する樹脂製のレンズホルダを具備し、弾性支持部材を介して前記レンズホルダを支持する固定側部材とを有する光ヘッド装置の製造方法において、
    前記レンズホルダを樹脂成形する前、1枚の導電性金属板に対して、前記弾性支持部材と、この弾性支持部材の長さ方向に延びた左右一対の延設部と、前記延設部同士を連結する連結部分とを一体的に形成する工程と、
    前記レンズホルダを樹脂成形する際、前記連結部分が前記レンズホルダから露出するように前記延設部をインサート成形する工程と、
    前記レンズホルダを樹脂成形した後、前記レンズホルダから露出している前記連結部分の一部を切除して前記コイル接続用端子を形成する工程とを具備することを特徴とする光ヘッド装置の製造方法。
  6. 請求項5において、前記延設部をインサート成形する工程では、前記延設部における前記レンズホルダへのインサート部の基端側のみを治具で保持し、インサート成形することを特徴とする光ヘッド装置の製造方法。

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