JP2006209005A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006209005A
JP2006209005A JP2005024039A JP2005024039A JP2006209005A JP 2006209005 A JP2006209005 A JP 2006209005A JP 2005024039 A JP2005024039 A JP 2005024039A JP 2005024039 A JP2005024039 A JP 2005024039A JP 2006209005 A JP2006209005 A JP 2006209005A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature detection
posture
detection device
image forming
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005024039A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoki Moriguchi
元樹 森口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2005024039A priority Critical patent/JP2006209005A/ja
Publication of JP2006209005A publication Critical patent/JP2006209005A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 加熱ローラの軸線より下に設けられた非接触式の温度検知手段の温度検知面にほこりなどのごみがたまりにくくする。
【解決手段】 温度検知手段50に回転機構70を設け、実線で示す温度検知面51が上方を向く温度検知姿勢と一点鎖線で示す温度検知面51が下方を向く待機姿勢とを取りうるようにする。回転機構70は、モータ71の駆動力が第1のギヤ72、第2のギヤ73、電磁クラッチ74、第1の回転軸75、トルクリミッタ76、第2の回転軸77を介して温度検知手段50を回転させ、待機姿勢から温度検知姿勢に姿勢を変更させる。モータ71および電磁クラッチ74への通電が停止すると、付勢手段77によって温度検知手段50は逆方向に回転し、温度検知姿勢から待機姿勢に姿勢を変更する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、トナーを用いた電子写真方式の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置には、用紙に転写されたトナー画像を加熱および加圧して定着させる定着装置が設けられている。この定着装置はヒータを内蔵した加熱ローラと、この加熱ローラに圧着した加圧ローラとからなり、加熱ローラの温度を制御するために加熱ローラ表面の温度を検知する温度検知装置が設けられている。
この温度検知装置には、加熱ローラに接触して温度を検知する接触型のものと、接触せずに温度を検知する非接触型のものとがある。接触型の温度検知装置では、加熱ローラに付着したトナーが温度検知部に付着して検知した温度が不正確なものとなるなどの不具合があった。そのため、非接触型の温度検知装置を用いられるようになってきているが、非接触型の温度検知装置は熱に対して弱いため、特許文献1では非接触型の温度検知装置を加熱ローラの軸線よりも下方に設置して、対流による加熱ローラからの熱が伝わりにくくして、温度検知装置の必要以上の温度上昇を抑えている画像形成装置が提案されている。
特開2002−139952号公報(第4頁、図2)
しかし、非接触型の温度検知装置を加熱ローラの軸線よりも下方に設置した場合、温度検知装置の温度検知面が上方に向くことになり、この温度検知面にほこりやトナー、紙粉がたまりやすく、また用紙搬送路に詰まった用紙を取り除く際に破れた紙片が入ることもある。さらに、一度たまったほこりやトナーなどは取り除かれることがないため、使用するにつれてたまる一方である。
この状態では、たまったほこりやトナーなどの影響で輻射熱や赤外線がさえぎられ、温度検知装置の検知する温度は正常時よりも低くなるため、この温度に基づいて加熱ローラの温度を制御すると、加熱ローラは所定の温度よりも高くなってしまい、融けたトナーが用紙に定着せずに加熱ローラに付着して画像不良となるホットオフセット現象が生じたり、加熱ローラの内蔵するヒータが故障したりすることとなる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、温度検知装置の温度検知面にほこりやトナーなどをたまりにくくして正常に温度を検知できるようにし、加熱ローラの温度調整を正確に行うことで、画像不良が生じにくく、加熱ローラの故障しにくい画像形成装置を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、加熱手段およびこの加熱手段に圧接した加圧手段を備えた定着装置と、前記加熱手段の温度を検知する温度検知装置とを備えた画像形成装置において、前記温度検知装置には回転機構が設けられており、この回転機構により前記温度検知装置は、温度検知面が水平方向より上方を向いた温度検知姿勢と、前記温度検知面が水平方向よりも下方に向いた待機姿勢とを取り得ることを特徴とする。
(2)また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記加熱手段が加熱ローラからなり、前記温度検知手段がこの加熱ローラの軸線を含む平面よりも下方に設けられていることを特徴とする。
(3)また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記温度検知装置が前記温度検知姿勢から前記待機姿勢に姿勢を変化させる際には、前記待機姿勢を取った後、少なくとも一度前記温度検知姿勢に戻り、その後前記待機姿勢を取る制御を行うことを特徴とする。
(4)また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記温度検知装置が前記待機姿勢に姿勢を変化させたときに前記温度検知装置が接触する接触部材が設けられていることを特徴とする。
(5)また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記温度検知装置を振動させる振動手段を設けたことを特徴とする。
(6)また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記温度検知装置が前記待機姿勢を取っているときに前記温度検知面に風が当たる機構が設けられていることを特徴とする。
(7)また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記定着装置で紙詰まりが発生したときに、前記温度検知装置が前記待機姿勢を取ることを特徴とする。
(8)また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記温度検知装置が、前記ヒータに通電を開始してから所定の時間が経過したときに所定の温度以外の温度を検知した場合に、前記温度検知装置が前記待機姿勢を取り、再び前記温度検知姿勢に戻ることを特徴とする。
(9)また本発明は、上記構成の画像形成装置において、画像を形成した用紙の枚数を記憶する画像形成枚数カウンタが設けられており、この画像形成枚数カウンタの記憶する枚数が所定の枚数となったときに、前記温度検知装置が前記待機姿勢を取ることを特徴とする。
(10)また本発明は、上記構成の画像形成装置において、姿勢変更命令が入力されたときに、前記温度検知装置が前記待機姿勢を取ることを特徴とする。
(11)また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記ヒータへの通電を停止したときに、前記温度検知装置が前記待機姿勢を取ることを特徴とする。
(12)また本発明は、上記構成の画像形成装置において、通電していないときには前記温度検知装置が前記待機姿勢を取る姿勢変更機構を設けたことを特徴とする。
(1)本発明によると、温度検知装置は、温度検知姿勢では温度検知面が上方を向いており、加熱手段から発生した熱の対流による影響を受けにくい位置に設けられているものであるが、画像形成装置が画像形成動作中は温度検知姿勢を取り、それ以外の時には待機姿勢を取るようにすることにより、温度検知面にほこりやトナーなどがたまりにくくなり、正常に温度を検知でき、加熱ローラの温度調整を正確に行うことができるため、画像不良が生じにくく、かつ加熱ローラの故障しにくい画像形成装置を得ることができる。
(2)また本発明によると、温度検知手段をこの加熱ローラの軸線を含む平面よりも下方に設けることによって、加熱手段が加熱ローラからなるものであっても、確実に温度検知姿勢と待機姿勢とを取り得るようにできる。
(3)また本発明によると、温度検知装置が温度検知姿勢から待機姿勢に姿勢を変化させる際には、待機姿勢を取った後、少なくとも一度温度検知姿勢に戻り、その後待機姿勢を取るため、繰り返し回転して遠心力により温度検知面にたまったほこりやトナーなどを落下させて取り除き、温度検知装置を正常に温度が検知できる状態に保つことができる。
(4)また本発明によると、温度検知装置が待機姿勢に姿勢を変化させたときに、接触部材に温度検知装置が接触して、その衝撃で温度検知面にたまったほこりやトナーなどが落下するため、温度検知装置を正常に温度が検知できる状態に保つことができる。
(5)また本発明によると、待機姿勢を取る温度検知装置を振動手段によって振動させることにより、温度検知面にたまったほこりやトナーなどをよりよく落下させて取り除くことができる。
(6)また本発明によると、待機姿勢を取る温度検知装置の温度検知面に当たる風によって、温度検知面にたまったほこりやトナーなどを吹き飛ばして取り除くことができる。
(7)また本発明によると、定着装置で紙詰まりが発生したときに温度検知装置が待機姿勢を取るため、詰まった紙を取り除くときに破れた紙片が温度検知面に入るのを防ぐことができる。
(8)また本発明によると、加熱ローラのヒータに通電を開始して所定の時間が経過したときに、温度検知装置の検知する温度が所定の温度に達していなかった場合には、温度検知面にほこりやトナーなどがたまったため温度を正常に検知できていないことが一因と考えられるため、温度検知装置を待機姿勢に姿勢を変更させて温度検知面にたまったほこりやトナーなどを取り除くことにより、温度検知装置を正常に温度が検知できる状態に戻すことができる。
(9)また本発明によると、温度検知装置は、画像形成装置において所定の枚数の用紙に画像を形成したときに待機姿勢を取るため、正常に温度を検知できなくなる前に温度検知面からほこりやトナーを取り除き、正常に温度を検知できる状態に保つことができる。
(10)また本発明によると、使用者が任意のときに姿勢変更命令を画像形成装置に入力して温度検知装置を待機姿勢に姿勢変更させることができる。そのため、定着装置に起因すると考えられる画像不良が発生したときに、使用者は温度検知装置を待機姿勢に姿勢変更させて温度検知面からほこりやトナーなどを取り除き、画像不良を改善することができる。
(11)また本発明によると、画像形成装置が画像形成動作を完了したときや待機状態に移行したときなど、加熱ローラのヒータに通電を停止したときに、温度検知装置が待機姿勢に姿勢変更するため、画像形成動作を行っていない間、すなわち温度検知装置を使用していない間に温度検知面にほこりやトナーなどがたまるのを防ぐことができる。
(12)また本発明によると、温度検知装置が温度検知姿勢を取っているときに停電などによって画像形成装置への通電が停止した場合には、温度検知装置が姿勢変更機構によって待機姿勢に姿勢変更するため、温度検知装置を使用していない間に温度検知面にほこりやトナーなどがたまるのを防ぐことができる。
本発明の第1の実施形態を、図1〜5を用いて説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の一例であるプリンタの概略構成図、図2は第1の実施形態に係る回転機構周辺の側面からの部分拡大図、図3は第1の実施形態に係る定着装置周辺の正面図、図4は第1の実施形態の別の態様に係る定着装置周辺の正面図、図5は第1の実施形態の別の態様に係る加熱手段を備えた定着装置周辺の正面図である。
図1に示すようにプリンタ10は、内部に制御装置11、給紙部20、画像形成ユニット30および定着装置40を内蔵している。制御装置11は画像形成動作や用紙搬送動作など、複写機10の動作を制御するものである。給紙部20は給紙カセット21および給紙ローラ22からなる。給紙カセット21は、用紙Pを収容するもので、複写機10の前面から引き出し可能であり、複写機10の下部に配設される。用紙Pはここから給紙ローラ22により1枚ずつ略垂直方向に設けられた用紙搬送路24へ送り出され、搬送ローラ対23によって画像形成ユニット30に向けて上方に搬送される。
次に画像形成ユニット30について説明する。画像形成ユニット30は、感光体ドラム31と、その周囲に配設された帯電器32、光走査ユニット33、現像器34、転写ローラ35、クリーニング器36とを備える。感光体ドラム31は図1において時計回りに回転し、まず帯電器32により感光体ドラム31の表面は均一に帯電される。次に、プリンタ10に直接またはネットワークを介して接続された外部コンピュータから送られた画像の信号を制御装置11が受け、この信号に基づき光走査ユニット33から感光体ドラム31の表面にレーザ光が照射されて、用紙Pに形成される画像の部分または前記画像以外の部分に相当する電荷が消去され、感光体ドラム31の表面に静電潜像が形成される。そして現像器34によって、この静電潜像にトナーが供給され静電潜像がトナー画像として顕像化する。
感光体ドラム31がさらに回転し、このトナー画像が転写ローラ35と対向する位置に来たときに、それに合わせて、感光体ドラム31と転写ローラ35との間に用紙Pが搬送されてくる。このとき転写ローラ35に、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加されることにより、感光体ドラム31上のトナー画像が用紙P上に転写される。感光体ドラム31上の転写されなかった残留トナーはクリーニング器36によって感光体ドラム31上から除去される。
次に定着装置40について説明する。定着装置40は、加熱手段としての加熱ローラ41と、加圧手段としての加圧ローラ42とが圧接してなり、このニップで用紙Pに転写されたトナー画像が加熱・加圧されて用紙Pに定着される。加熱ローラ41の下方には、加熱ローラ41の表面温度を測定する非接触式の温度検知装置50が設けられている。
加熱ローラ41は、内蔵するニクロム線などからなるヒータ41aによって加熱されるが、内蔵する誘導加熱コイルによって加熱されるものであっても、外周に接触するように設けられた別のローラによって加熱されるものであってもよい。
温度検知装置50は、加熱ローラ41の表面から放射される赤外線を温度検知面51に設けられた感熱フィルムで光熱変換し、この感熱フィルムに当接されたサーミスタで検知した電圧を、温度検知装置50自身に当接した別のサーミスタで検知した電圧で補正して加熱ローラ41の表面温度を検知している。この検知した温度に基づいて制御装置11はヒータの通電を制御し、加熱ローラ41をトナー画像の定着に適した温度に保つため、温度の検知は加熱ローラ41と加圧ローラ42の形成するニップの用紙Pが進入する手前で検知するのが好ましく、温度検知装置50は加熱ローラ41の下方に設けられている。加熱ローラ41のトナー画像の定着に適した温度は約180℃であり、温度検知装置50は耐熱温度が約150℃であるが、温度検知装置50は加熱ローラ41の軸線を含む水平面41bよりも下方に設けられているため、加熱ローラ41からの対流熱の影響を受けにくく、150℃以上に温度が上昇することはなく、耐熱温度を超えることで故障して加熱ローラ41の温度制御ができなくなることはない。なお、温度検知装置としては、サーミスタを備えるものに限定されず、サーモパイルなど、接触することなく加熱ローラ41の温度を検知できるものであればよい。
定着装置40によってトナー画像が定着された用紙Pは、排出ローラ対61によってプリンタ10の上面に設けられた排出トレイ62に排出される。
第1の実施形態において、温度検知装置50には図2および図3に示すように回転機構70が設けられており、実線で示す温度検知姿勢と、一点鎖線で示す待機姿勢とを取ることができる。
回転機構70は図2および図3に示すように、モータ71と、モータ71に取り付けられた第1のギヤ72と、第1のギヤと噛み合う第2のギヤ73と、第2のギヤ73に取り付けられた電磁クラッチ74と、第2のギヤ73とともに第1の回転軸75に取り付けられたトルクリミッタ76と、トルクリミッタ76と温度検知装置50とを連結する第2の回転軸77と、ストッパ78とからなる。電磁クラッチ74は通電しているときに第2のギヤの回転を第1の回転軸75に伝えるものであり、ストッパ78は温度検知装置50が温度検知姿勢に姿勢を変更する時に当たるものである。また、第2の回転軸77にはねじりコイルばねからなる付勢手段79が設けられている。付勢手段79は、その一端は第1の回転軸に取り付けられ、もう一端は回転しない収容箱80に取り付けられており、温度検知装置50が温度検知姿勢を取っているときに、第2の回転軸77をモータ71の駆動力による回転方向と逆の方向へ付勢するものである。付勢手段79は、温度検知装置50が温度検知姿勢のときに、温度検知装置50が待機姿勢を取る方向に第2の回転軸77を付勢するものであれば、ねじりコイルばねでなくてもよい。
温度検知装置50が待機姿勢を取っているとき、制御装置11によってモータ71と電磁クラッチ74に通電され、モータ71が回転すると、この駆動が第1のギヤ72、第2のギヤ73、第1の回転軸75および第2の回転軸77を通じて伝わり、温度検知装置50がストッパ78に当たるまで回転し、温度検知姿勢となる。ストッパ78に当たった後もモータ71が回転しているため第1の回転軸75は回転するが、第2の回転軸77はトルクリミッタ76によって回転しなくなるため、モータ71には過負荷がかからない。また、このとき付勢手段79は、第2の回転軸77をモータ71の駆動力による回転方向と逆の方向へ付勢する状態となっている。
一方、温度検知装置50が温度検知姿勢を取っているときに、制御装置11の制御や停電などによって、モータ71と電磁クラッチ74への通電が停止すると、電磁クラッチ74が解除されて第1の回転軸75は自由に回転できるようになる。同時にトルクリミッタ76にもモータ71の駆動による負荷がかからなくなり、第2の回転軸77も自由に回転できるようになる。すると、付勢手段79によって第2の回転軸77はモータ71の駆動力による回転方向と逆の方向へ回転し、温度検知装置50は待機姿勢を取る。
温度検知面51が上方を向いていると、ほこりや、用紙からプリンタ10の内部に飛散したトナーがたまりやすい。温度検知面51にほこりなどがたまると、加熱ローラ41の表面からの赤外線がさえぎられ、温度が低く検知されることとなり、これに基づいて加熱ローラ41の温度制御を行うと、用紙にトナーを定着させるのに適した所定の温度よりも高い温度となってしまい、融けたトナーが用紙に定着せずに加熱ローラに付着して画像不良となるホットオフセット現象が発生したり、温度が上がりすぎるとヒータ41aが故障したりすることとなる。一方、待機姿勢では温度検知面51が下方を向くため、ほこりなどがたまりにくい。
第1の実施形態において、温度検知装置50は、プリンタ10の電源が入っていないときや、待機状態に移行したときなど、ヒータ41aに通電していないときや、通電を停止したとき、すなわち加熱ローラ41の表面温度を検知する必要がない場合には待機姿勢を取り、画像形成動作中や加熱ローラ41の昇温中などヒータ41aに通電しており、検知する必要がある場合だけ温度検知姿勢を取るため、温度検知面51にほこりなどがたまるのを最小限とし、たまった場合でも落下させることができる。そのため、温度検知装置50は正常に加熱ローラ41の表面温度を検知することができ、これに基づいて加熱ローラ41の温度を正常に制御できるため、画像不良が生じにくく、かつヒータ41aを故障しにくくすることができる。
また、第1の実施形態において、温度検知姿勢を取る温度検知装置50を制御装置11の制御によって待機姿勢に姿勢を変更する際に、温度検知姿勢から待機姿勢を取った後、少なくとも一度は温度検知姿勢に戻り、その後待機姿勢を取る制御を行ってもよい。これによると、繰り返し回転する遠心力によって温度検知面51にたまったほこりなどを落下させ、温度検知装置50を正常に温度が検知できる状態に保つことができる。
また、第1の実施形態において、図4に示すように待機状態の温度検知装置50に接触する接触部材81を設けてもよい。これによると、温度検知姿勢から待機姿勢に姿勢を変更する際に、付勢手段79による回転の勢いで接触部材81に接触して衝撃が加わり、温度検知面51にたまったほこりなどが落下する。そのため、温度検知面51はほこりなどのない状態を維持できるため、温度検知装置50を正常に温度を検知できる状態に保つことができる。
また、第1の実施形態において、図4に示すように温度検知装置50に、振動手段82を取り付けてもよい。振動手段82は偏心カムおよびモータを内蔵するものであり、通電すると振動するものである。温度検知装置50が待機姿勢のときに振動手段50を動作させることにより、振動によって温度検知面51からよりよくほこりなどを落下させて取り除くことができる。
また、第1の実施形態において、図4に示すように待機状態の温度検知装置50の温度検知面51に風が当たるようにファン83を設けてもよい。温度検知装置50が待機姿勢のときにファン83を動作させることにより、温度検知面51に風が吹き付けるため、よりよくほこりなどを落下させて取り除くことができる。このとき、温度検知装置50のためのファン83を設ける代わりに、プリンタ10の冷却用のファン(不図示)の生じる風をダクト(不図示)によって温度検知面51に当たるように導いてもよい。このダクトの送風口にはシャッターを設け、温度検知装置50が待機姿勢のときだけこのシャッターを開くようにすれば、プリンタ10が画像形成動作中に加熱ローラ41を冷ましてしまうことがない。
また、第1の実施形態において、定着装置40で紙詰まりが発生したときに温度検知装置50が待機姿勢を取るように制御してもよい。これにより、詰まった紙を取り除くときに破れた紙片が温度検知面51に入るのを防ぐことができる。
また、第1の実施形態において、ヒータ41aに通電を開始して所定の時間が経過しても温度検知装置50が検知する温度が所定の温度に達していない場合には、温度検知装置50が一度待機姿勢に姿勢を変更し、再び温度検知姿勢に戻るように制御してもよい。ヒータ41aに通電を開始して所定の時間が経過しても温度検知装置50が検知する温度が所定の温度に達していない場合、温度検知面51にほこりなどがたまったため温度検知装置50がヒータ41aの温度を正常に検知できていないことが一因と考えられるが、これにより、温度検知面51からたまったほこりなどを取り除くことで温度検知装置50を正常に温度が検知できる状態に戻すことができる。
また、第1の実施形態において、制御装置11がプリンタ10において画像を形成した用紙の枚数を記憶する画像形成枚数カウンタとして動作するようにし、この画像形成カウンタの記憶する枚数が所定の枚数となったとき、例えば1000枚、2000枚、3000枚などになったときに、温度検知装置50が待機姿勢を取るようにしてもよい。これにより、大容量の給紙カセット21を備えたプリンタ10で連続して画像を形成したとしても、温度検知装置50が正常に温度を検知できなくなる程度まで紙粉やトナーなどが温度検知面51にたまる前にこれを取り除くことができるため、正常に温度が検知できる状態に保つことができる。この場合、所定の枚数は、用いる用紙の大きさや、紙粉の出やすさなどの質などによって適当に変更するようにしても構わない。
また、第1の実施形態において、プリンタ10の操作盤(不図示)に設けられたスイッチや接続された外部コンピュータから、姿勢変更命令が入力されたときに制御装置11がこの信号を受け、温度検知装置50が待機姿勢を取るようにしてもよい。これにより、用紙に形成された画像に加熱ローラ41の温度異常に起因すると考えられる画像不良が発生していた場合には、使用者が任意に温度検知装置50を待機姿勢に姿勢変更させて温度検知面51からほこりなどを取り除いて正常に温度を検知できるようにし、画像不良を改善することができる。
また、第1の実施形態において、定着装置40の加熱手段は加熱ローラ41ではなく、図5に示すようにベルト43aと、ベルト43aを張架支持する定着ローラ43bおよび加熱ローラ43cからなるベルト式加熱手段43であってもよい。ヒータ43dを内蔵する加熱ローラ43cによってベルト43aが加熱される。ベルト43aを介して定着ローラ43bと加圧ローラ42が圧接してニップを形成し、用紙Pを加熱、加圧する。この場合も、温度検知装置50はニップの用紙Pの入口の手前で温度を検知するために、定着ローラ43bの下方に設けられている。
次に本発明の第2の実施形態について図6を用いて説明する。図6は第2の実施形態に係る回転機構周辺の側面からの部分拡大図である。第2の実施形態は、回転機構70が異なる以外は第1の実施形態と同じであり、実質上同一の部分には同一の符号を付してある。
第2の実施形態において、回転機構70は図6に示すように、モータ71、モータ71と、モータ71に取り付けられた第1のギヤ72と、第1のギヤと噛み合う第2のギヤ73と、第2のギヤ73に取り付けられた電磁クラッチ74と、第2のギヤ73とともに第1の回転軸75に取り付けられたトルクリミッタ76と、トルクリミッタ76と温度検知装置50とを連結する第2の回転軸77とからなる。第2の回転軸77には第1の実施形態と同様の付勢手段79が設けられている。また、第2の回転軸77のトルクリミッタ76と付勢手段79との間には、第3のギヤ84が取り付けられており、図6で第3のギヤ84の後側に設けられたラック85と噛み合っている。
回転機構70は、ラック85以外の部分が温度検知装置50とともに一体に上下移動可能となっている。温度検知装置50が図6において一点鎖線で示す待機姿勢を取っているときに、モータ71および電磁クラッチ74に通電され、モータ71が回転すると、この駆動が第1のギヤ72、第2のギヤ73、第1の回転軸75および第2の回転軸77を通じて伝わり、温度検知装置50の温度検知面51が上向きになるように回転する。このとき、第3のギヤ84も回転し、ラック85と噛み合っているため、回転機構70はラック85以外の部分が温度検知装置50とともに上方へ移動する。ラック85の上部にはギヤストッパ85aが設けられており、第3のギヤ84の上方へ移動が制限されており、回転機構70が上方へ移動する高さが制限されている。この高さまで移動したときに、温度検知装置50は温度検知姿勢を取るようになっている。また第3のギヤ84がギヤストッパ85aに当たった後もモータ71が回転しているため、第1の回転軸75は回転するが、第2の回転軸77はトルクリミッタ76によって回転しなくなるため、モータ71には過負荷がかからない。また、このとき付勢手段79は、第2の回転軸77をモータ71の駆動力による回転方向と逆の方向へ付勢する状態となっている。
一方、温度検知装置50が温度検知姿勢を取っているときに、制御装置11の制御や停電などによって、モータ71と電磁クラッチ74への通電が停止すると、電磁クラッチ74が解除されて第1の回転軸75は自由に回転できるようになる。同時にトルクリミッタ76にもモータ71の駆動による負荷がかからなくなり、第3のギヤ3に上方へ移動しようとする回転が伝わらなくなる。すると、重力によって回転機構70が下方の一点鎖線で示す位置へ移動し、同時に付勢手段79によって温度検知装置50が待機姿勢を取る。ラック85の下部にはギヤストッパ85bが設けられており、第3のギヤの下方への移動が制限されており、回転機構が下方へ移動する位置が制限されている。
温度検知装置50が、第1の実施形態の回転機構で温度検知姿勢から待機姿勢に姿勢を変更しようとしても、加熱ローラ41にぶつかってしまうため待機姿勢を取れないほど大きなものである場合がある。しかし、このように構成することにより、温度検知装置50は、下方に移動して加熱ローラ41から離れながら姿勢を変更するため、加熱ローラ41にぶつかることなく待機姿勢に姿勢を変更することができる。さらに、モータ71および電磁クラッチ74への通電が停止すると、温度検知装置50が待機姿勢に姿勢を変更するため、停電時やプリンタ10の故障時など、制御装置11で制御不能となった場合でも確実に待機姿勢に姿勢を変更することができ、停電や故障から復帰した場合に温度検知装置50が正常に温度を検知する状態に保つことができる。
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリなどのトナーを用いる電子写真方式の画像形成装置一般に利用することができる。
第1の実施形態に係るプリンタの概略構成図 第1の実施形態に係る回転機構周辺の側面からの部分拡大図 第1の実施形態に係る定着装置周辺の正面図 第1の実施形態の別の態様に係る定着装置周辺の正面図 第1の実施形態の別の態様に係る加熱手段を備えた定着装置周辺の正面図 第2の実施形態に係る回転機構周辺の側面からの部分拡大図
符号の説明
10 プリンタ
40 定着装置
41 加熱ローラ
41a ヒータ
42 加圧ローラ
43 ベルト式加熱手段
50 温度検知手段
70 回転機構
71 モータ
72 第1のギヤ
73 第2のギヤ
74 電磁クラッチ
75 第1の回転軸
76 トルクリミッタ
77 第2の回転軸
78 ストッパ
79 付勢手段
81 接触部材
82 振動手段
83 ファン
84 制御装置
84 第3のギヤ
85 ラック

Claims (12)

  1. 加熱手段およびこの加熱手段に圧接した加圧手段を備えた定着装置と、前記加熱手段の温度を検知する温度検知装置とを備えた画像形成装置において、
    前記温度検知装置には回転機構が設けられており、この回転機構により前記温度検知装置は、温度検知面が水平方向より上方を向いた温度検知姿勢と、前記温度検知面が水平方向よりも下方に向いた待機姿勢とを取り得ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記加熱手段が加熱ローラからなり、前記温度検知手段がこの加熱ローラの軸線を含む平面よりも下方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記温度検知装置が前記温度検知姿勢から前記待機姿勢に姿勢を変化させる際には、前記待機姿勢を取った後、少なくとも一度前記温度検知姿勢に戻り、その後前記待機姿勢を取る制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記温度検知装置が前記待機姿勢に姿勢を変化させたときに前記温度検知装置が接触する接触部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記温度検知装置を振動させる振動手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記温度検知装置が前記待機姿勢を取っているときに前記温度検知面に風が当たる機構が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記定着装置で紙詰まりが発生したときに、前記温度検知装置が前記待機姿勢を取ることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記温度検知装置が、前記ヒータに通電を開始してから所定の時間が経過したときに所定の温度以外の温度を検知した場合に、前記温度検知装置が前記待機姿勢を取り、再び前記温度検知姿勢に戻ることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 画像を形成した用紙の枚数を記憶する画像形成枚数カウンタが設けられており、この画像形成枚数カウンタの記憶する枚数が所定の枚数となったときに、前記温度検知装置が前記待機姿勢を取ることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 姿勢変更命令が入力されたときに、前記温度検知装置が前記待機姿勢を取ることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記ヒータへの通電を停止したときに、前記温度検知装置が前記待機姿勢を取ることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 通電していないときには前記温度検知装置が前記待機姿勢を取る機構を設けたことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の画像形成装置。
JP2005024039A 2005-01-31 2005-01-31 画像形成装置 Pending JP2006209005A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005024039A JP2006209005A (ja) 2005-01-31 2005-01-31 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005024039A JP2006209005A (ja) 2005-01-31 2005-01-31 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006209005A true JP2006209005A (ja) 2006-08-10

Family

ID=36965899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005024039A Pending JP2006209005A (ja) 2005-01-31 2005-01-31 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006209005A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113237572A (zh) * 2021-05-14 2021-08-10 广东电网有限责任公司 测温装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113237572A (zh) * 2021-05-14 2021-08-10 广东电网有限责任公司 测温装置
CN113237572B (zh) * 2021-05-14 2023-06-23 广东电网有限责任公司 测温装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4410199B2 (ja) 定着装置
US9372450B2 (en) Image forming apparatus
JP4404925B2 (ja) 用紙搬送装置及び当該用紙搬送装置を備える画像形成装置
US10852671B2 (en) Fixing device including a cleaner to clean a surface of a cleaning target and image forming apparatus incorporating same
JP5034893B2 (ja) モータ制御装置
JP2004029471A (ja) 画像形成装置
JP2010181667A (ja) 画像形成装置
US20200159149A1 (en) Fixing device and image forming apparatus incorporating same
JP2010066500A (ja) 画像形成装置
JP2006209005A (ja) 画像形成装置
JP4445979B2 (ja) 画像形成装置およびその再起動方法
JP2006243030A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4605230B2 (ja) 画像形成装置
KR100854088B1 (ko) 화상형성장치의 정착시스템 및 그 정착제어방법
JP4532844B2 (ja) 表面性識別装置とこれを用いた加熱装置及び画像形成装置
JP2019101179A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5521683B2 (ja) 定着装置、画像形成装置
JPH09240882A (ja) 画像形成装置
JP2006301279A (ja) 画像形成装置
JP2008216804A (ja) 画像形成装置
JP2004277139A (ja) 画像形成装置
JP2008020626A (ja) 定着装置、画像形成方法、および温度制御方法
JP2007225913A (ja) 定着装置
JP2006039477A (ja) 画像形成装置
JP2004233823A (ja) 画像形成装置