JP2006208628A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 液晶の階調表示のずれを抑制する際に必要となる情報格納部の容量が小さい液晶表示装置を提供すること。
【解決手段】 入力された階調データを、RGB→YUV変換部101で輝度色差データに変換した後、フレームメモリ102に格納する。表示すべきフレームの入力階調データを受けると共に、フレームメモリ102からのデータを受けたYUV→RGB変換部103からの表示すべきフレームの一つ前のフレームの階調データを受けた補正演算部100で、上記表示すべきフレームの入力階調データを補正する。上記液晶表示部104は、補正演算部100からの上記補正された入力階調データに基づいて画像を表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】 入力された階調データを、RGB→YUV変換部101で輝度色差データに変換した後、フレームメモリ102に格納する。表示すべきフレームの入力階調データを受けると共に、フレームメモリ102からのデータを受けたYUV→RGB変換部103からの表示すべきフレームの一つ前のフレームの階調データを受けた補正演算部100で、上記表示すべきフレームの入力階調データを補正する。上記液晶表示部104は、補正演算部100からの上記補正された入力階調データに基づいて画像を表示する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、液晶表示装置に関するものである。
液晶ディスプレイは、液晶の応答速度が十分に速くないため、動画を表示した際にボケや残像のような画質劣化が生じる。従来、上記ボケや残像のような画質劣化を改善した装置としては、特開2003−36055号公報(特許文献1)に記載されているものがある。図6は、この液晶表示装置の構成を示す図である。
この液晶表示装置は、入力されたフレームの階調データ(階調情報)805と、フレームメモリ801からの上記入力されたフレームの直前のフレームの階調データ806とを受けた演算補正部800が、これらのデータに基づいて上記階調データ805を補正して、補正された階調データ807を液晶表示部802に出力するようになっている。そして、上記補正された階調データに応じた階調電圧を、液晶表示部802の画素に印加することにより、見かけ上の液晶の応答を改善するようにし、動画表示時などにおいて入力される階調データをより忠実に再現した表示を実現するようになっている。
また、上記ボケや残像のような画質劣化を改善した他の液晶表示装置としては、特開2003−264846号公報(特許文献2)に記載されているものがある。この液晶表示装置は、1つの輝度情報Yおよび2つを1対とする色差情報(U,V)により構成されるMPEG2(MovingPictureExpertsGroup2)のデコード結果を入力映像情として、あるフレームの入力映像情報とこのフレームよりも1フレーム遅延させた映像情報との差分に強調補正係数を乗じて、上記1フレーム遅延させた映像情報に、上記差分に強調補正係数を乗じた映像情報を加算して強調映像情報を求めるようになっている。そして、上記強調映像情報を液晶表示装置に表示することにより、上記ボケや残像のような画質劣化を改善するようになっている。
上記両方の方法では、1フレーム前の画像情報を格納するフレームメモリを備え、1フレーム前の画像情報(映像情報)を、入力画像情報に演算することにより、応答速度を改善するようにしている。
しかしながら、特許文献1の方法の場合では、色の3原色RGBがそれぞれ8ビットの値を持つとすると、少なくとも24ビットのデータバスを持つメモリを必要とすることになり、メモリのデータバスが大きくなって、フレームメモリを安価かつ適切に構成できないという問題がある。すなわち、フレームメモリは、表示する画像サイズが小さければ同じIC(集積回路)中に搭載が可能であるが、表示サイズが大きい場合、別のICとして搭載する必要が生じる。ここで、24ビット幅のメモリは、汎用品としては少数でコストも高くなるため、汎用品として多く使用されている16ビット幅メモリを2個又は32ビット幅メモリを1個使う事が多くなっている。このことから、余った8(32−24=8)ビット分は、使用しない状態になるという問題がある。
また、特許文献2の方法の場合では、輝度情報をYとし、色差情報を(U,V)とした場合、色差情報は、隣り合った2画素又は4画素分で1つの情報とできるため、例えば、それぞれ8ビットの情報を持った隣り合った2画素間で1つの情報を表す場合、1画素辺りのデータを示すのに必要なビット数は16ビットとなり、必要なメモリ量を削減できるという利点を有する一方、MPEG2のデコード結果しか入力映像情報とすることができず、入力情報として用い易い階調データを入力情報として使用する事ができないという問題がある。
特開2003−36055
特開2003−264846
そこで、本発明の課題は、階調データを入力情報として利用できると共に、表示すべきフレームの直前のフレームの情報を格納する情報格納部のメモリ容量を小さくできる液晶表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の液晶表示装置は、
入力された階調情報を、輝度情報および色差情報に変換する階調情報変換部と、
上記階調情報変換部からの輝度情報および色差情報を格納する輝度色差情報格納部と、
上記輝度色差情報格納部からの輝度情報および色差情報を階調情報に変換する輝度色差情報変換部と、
入力された表示すべきフレームの階調情報と、上記輝度色差情報変換部からの上記表示すべきフレームの直前のフレームの階調情報とに基づいて、上記入力された表示すべきフレームの階調情報を補正して補正済階調情報を出力する階調情報補正部と、
上記階調情報補正部から補正済階調情報を受けて画像を表示する液晶表示部と
を備えることを特徴としている。
入力された階調情報を、輝度情報および色差情報に変換する階調情報変換部と、
上記階調情報変換部からの輝度情報および色差情報を格納する輝度色差情報格納部と、
上記輝度色差情報格納部からの輝度情報および色差情報を階調情報に変換する輝度色差情報変換部と、
入力された表示すべきフレームの階調情報と、上記輝度色差情報変換部からの上記表示すべきフレームの直前のフレームの階調情報とに基づいて、上記入力された表示すべきフレームの階調情報を補正して補正済階調情報を出力する階調情報補正部と、
上記階調情報補正部から補正済階調情報を受けて画像を表示する液晶表示部と
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、入力された階調情報を輝度情報および色差情報に変換した後に、輝度色差情報格納部に格納し、更に、表示すべきフレームの直前のフレーム(1つ前のフレーム)の画像情報として取り出す際には、輝度色差情報格納部から読み出した輝度情報および色差情報を階調データに再変換するようになっている。本発明によれば、直前のフレームの情報を、輝度情報および解像度を低下させることができる色差情報に変換した後に格納するようになっているので、直前のフレームの情報を階調情報として保存する場合と比して、情報格納部のメモリを小さくできて、かつ、情報のデータバス幅も小さくできる。したがって、液晶表示装置の製造コストおよび運転コストを小さくできる。
また、本発明によれば、階調情報から輝度情報および色差情報への変換、および、その逆変換は、輝度色差情報格納部に格納するために行うもので有って、他との互換性等を考慮する必要がないので、例えば、変換をマトリックスを用いて行うときには、マトリックスの要素(係数)として、演算誤差が少なくなるようなものを使用する事ができ、画質劣化を改善に改善できる。
また、本発明の液晶表示装置は、
入力された階調情報を、輝度情報および色差情報に変換する階調情報変換部と、
上記階調情報変換部からの輝度情報および色差情報を格納する輝度色差情報格納部と、
上記階調情報変換部からの表示すべきフレームの輝度情報および色差情報と、上記輝度色差情報格納部からの上記表示すべきフレームの直前のフレームの輝度情報および色差情報とに基づいて、上記表示すべきフレームの輝度情報および色差情報を補正して補正済輝度情報および補正済色差情報を出力する輝度色差情報補正部と、
上記輝度色差情報補正部からの補正済輝度情報および補正済色差情報を階調情報に変換する輝度色差情報変換部と、
上記輝度色差情報変換部から階調情報を受けて画像を表示する液晶表示部と
を備えることを特徴としている。
入力された階調情報を、輝度情報および色差情報に変換する階調情報変換部と、
上記階調情報変換部からの輝度情報および色差情報を格納する輝度色差情報格納部と、
上記階調情報変換部からの表示すべきフレームの輝度情報および色差情報と、上記輝度色差情報格納部からの上記表示すべきフレームの直前のフレームの輝度情報および色差情報とに基づいて、上記表示すべきフレームの輝度情報および色差情報を補正して補正済輝度情報および補正済色差情報を出力する輝度色差情報補正部と、
上記輝度色差情報補正部からの補正済輝度情報および補正済色差情報を階調情報に変換する輝度色差情報変換部と、
上記輝度色差情報変換部から階調情報を受けて画像を表示する液晶表示部と
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、入力された階調情報を、階調情報変換部で輝度情報および色差情報に変換した後、輝度色差情報格納部に格納するようになっているので、すなわち、直前のフレームの情報を、輝度情報および解像度を低下させることができる色差情報に変換した後に格納するようになっているので、直前のフレームの情報を階調情報として保存する場合と比して、情報格納部のメモリを小さくできて、かつ、情報のデータバス幅も小さくできる。したがって、液晶表示装置の製造コストおよび運転コストを小さくできる。
また、本発明によれば、階調情報から輝度情報および色差情報への変換、および、その逆変換は、輝度色差情報格納部に格納するために行うもので有って、他との互換性等を考慮する必要がないので、例えば、変換をマトリックスを用いて行うときには、マトリックスの要素(係数)として、演算誤差が少なくなるようなものを使用する事ができ、画質劣化を改善に改善できる。
また、一実施形態の液晶表示装置は、上記階調情報変換部が、1つの輝度情報と2つの色差情報を出力し、上記2つの色差情報の夫々の情報量は、上記輝度情報の情報量の1/4である。
また、一実施形態の液晶表示装置は、上記階調情報変換部が、1つの輝度情報と2つの色差情報を出力し、上記2つの色差情報の夫々の情報量は、上記輝度情報の情報量の1/2である。
また、一実施形態の液晶表示装置は、上記階調情報変換部における階調情報から輝度情報および色差情報への変換は、第1マトリックスを用いて行われると共に、上記輝度色差情報変換部における輝度情報および色差情報から階調情報への変換は、第2マトリックスを用いて行われ、上記第1、第2マトリックスの夫々の各要素は、2進数の有限の有理数である。
上記実施形態によれば、上記第1、第2マトリックスの夫々の各要素が、2進数の循環小数でない2進数の有限の有理数であるので、演算誤差を格段に低減することができる。
また、一実施形態の液晶表示装置は、RGB階調データを輝度情報および色差情報に変換してからフレームメモリに格納し、現在のフレームに対して1フレーム前の輝度情報および色差情報と、現在のフレームのRGB階調データに基いて現在のフレームの出力用RGB階調データを生成する変換部を有し、生成された階調データを液晶表示部にて表示する。
また、一実施形態の液晶表示装置は、上記変換部は、輝度情報および色差情報を入力する第1入力および第2入力と、RGB階調データを入力する第3入力とを有し、上記第2入力には、入力された輝度情報および色差情報を記憶して1フレーム遅延させて出力する記憶部が接続されており、RGB階調データは、上記第3の入力に入力されるとともに輝度情報および色差情報に変換されて上記第1入力と上記記憶部を介して上記第2入力に入力されるようになっている。尚、この実施形態においては、上記変換部は、上記第1入力、第2入力および第3入力により入力されるデータによって特定されるアドレスに記憶されている階調データを出力するメモリであることが好ましい。
本発明の液晶表示装置によれば、入力された階調情報を、階調情報変換部で輝度情報および色差情報に変換した後、輝度色差情報格納部に格納するようになっているので、すなわち、直前のフレームの情報を、輝度情報および解像度を低下させることができる色差情報に変換した後に格納するようになっているので、直前のフレームの情報を階調情報として保存する場合と比して、情報格納部のメモリを小さくできて、かつ、情報のデータバス幅も小さくできる。したがって、液晶表示装置の製造コストおよび運転コストを小さくできる。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の液晶表示装置の構成を示す図である。
図1は、本発明の第1実施形態の液晶表示装置の構成を示す図である。
この液晶表示装置は、RGB階調データが入力されるようになっている。この液晶表示装置は、階調情報補正部としての補正演算部100と、階調情報変換部としてのRGB→YUV変換部101と、輝度色差情報格納部としてのフレームメモリ102と、輝度色差情報変換部としてのYUV→RGB変換部103と、液晶表示部104とを備える。
入力されたRGB階調データは、補正演算部100と、RGB→YUV変換部101に入力されるようになっている。上記RGB→YUV変換部101は、入力されたRGB階調データを以下の(1)式に従ってYUV形式のデータ(Yは輝度データ、UおよびVは色差データ)に変換するようになっている。
ここで、YUV形式のデータは、MPEG(MovingPictureExpertsGroup)等で使用されている形式である。人間は、視覚特性上、色彩に対する空間周波数特性が輝度に対する空間周波数特性よりも劣るので、YUV形式のデータにおいては、色情報の解像度を輝度情報の解像度よりも低下させることができ、このことに起因して伝送するデータ量を減らす事ができる。
例えば、動画においては、4画素の輝度情報に対して1対の(2つの)色差情報を対応させて、輝度情報および色差情報を伝送する方式があり、この場合、輝度情報に対して色差情報の解像度は、画面の垂直方向および水平方向でそれぞれ1/2になる。このことから、YUVの各情報に8ビットずつ割り当てた場合、Yは4画素で32ビット、UVは各8ビット(32×1/2×1/2ビット)で合計48ビット(32+8+8ビット)となり、1画素辺りの平均所要ビット数を、12ビット(48×1/4ビット)にまで低減できる。
また、静止画では、2画素の輝度情報に対して1対の色差情報を対応させて、輝度情報および色差情報を伝送する方式があり、この時、輝度情報に対して色差情報の解像度は、画面の水平方向で1/2になる。このことから、YUVの各情報に8ビットずつ割り当てた場合、Yは2画素で16ビット、UVは各8ビットで、1画素辺りの平均所要ビット数を、16ビット((16+8+8)×1/2ビット)にまで低減できる。尚、RGB階調データは、1画素にR,G,Bの各データを持つため、各8ビットとすると1画素辺りの所要ビットが24ビットとなる。
RGBデータをYUV形式に変換する際、各情報(各データ)に8ビットずつ割り当てたとすると、24ビットのRGBデータから24ビットのYUVデータが生成されることになるが、この実施形態では、以下に示す方法で、24ビットのYUVデータのうちの色差情報の解像度を低下させるようにする。
すなわち、Rn、Gn、Bn、Rn+1、Gn+1およびBn+1の画素データ(nはn番目の画素であることを示し、n+1は、n+1番目の画素である事を示す)を、Yn、Un、Vn、Yn+1、Un+1およびVn+1に変換し、Yn、Unのペアと、Yn+1、Vnのペアとを作成する。または、これと異なる方法として、UnとUn+1の平均からUkを生成すると共に、VnとVn+1の平均からVkを生成して、Yn、Ukのペアと、Yn+1、Vkのペアを作成する。このようにして、階調データ(階調情報)から輝度データおよび色差データへの変換を行う。尚、UVの計算に先立って、n番目とn+1番目のRGBデータの平均を求めておき、そこからUVを計算するようにしても良い。
上記RGB→YUV変換部101で変換されたYUV形式のデータは、フレームメモリ102に格納されるようになっている。フレームメモリ102は、YUV形式のデータを1フレーム分格納するだけの容量を有している。
例えば、640×480画素の液晶パネルに表示する1フレーム分のデータは、RGBの各画素データを8ビット(=1バイト)とすると640×480×3=921600バイト必要になる。本発明ではこの実施形態のように、YUV形式にして格納するので、YUVの各データを8ビットで表現したとしても、UVのデータは、横2画素で共有できるため、640×480×1+640×480×(1/2)×2=640×480×2=614400バイトとなる。
この実施形態では、メモリサイズを2/3に減少させるだけでなく、1画素当たりの平均の所要ビット数を24ビットから16ビットに格段に減少させることができる。したがって、フレームメモリに要求されるメモリ容量を格段に減少させることができると共に、データバス幅も格段に減少させることができて、メモリ容量削減によるコストダウンが図れるのみならず、データバス幅の減少により消費電力を格段に低減できる。
また、フレームメモリが別のIC(集積回路)として使用されている場合においては、フレームメモリとしてより小容量のものを選択できて、液晶表示装置の製造および運転コストを低減できる。また、データバス幅が小さくなるので、消費電力を低減できると共に、プリント基板上のパターンも削減できる。
上記フレームメモリ102は、FIFO(First In First Out memory)メモリを用いて構成されている。図2は、FIFOメモリ200の構成を示すである。本実施形態では、フレームメモリ102がFIFOメモリ200で構成されているので、表示すべきフレームの1つ前のフレームの輝度情報および色差情報を容易に取り出すことができると共に、回路の構成を簡単にすることができる。尚、上記フレームメモリ102は、例えばSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)メモリ等のFIFOメモリ以外のメモリで構成されていても良く、メモリ1フレーム分のデータが格納できるものであれば、どのようなメモリで構成されても構わない。
フレームメモリ102から読み出されたYUV形式データは、1フレーム前のデータである。図1に示すように、この1フレーム前のデータは、フレームメモリ102からYUV→RGB変換部103に転送されるようになっている。上記YUV→RGB変換部103は、フレームメモリ102が出力した1フレーム前のデータを、以下の(2)式に従って、RGB階調データに変換するようになっている。
具体的には、フレームメモリ102からは、(Yn,Un)、(Yn+1,Vn)のような形式でデータを読み出し、これをYn,Un,VnおよびYn+1,Un,Vnとして、2画素分のRGB階調データRn,Gn,BnおよびRn+1,Gn+1,Bn+1に変換する。ここでの変換は、先にRGB階調データからYUV形式データを生成した場合の逆の処理を行う。すなわち、上記(1)式で行った変換の逆変換を行うようになっている。
尚、色差情報であるUVは、解像度を低下させて、データ量が削減されているので、階調情報であるRGBに変換を行う前に、前後のUVのデータから平均を求める方法で削減されたUVを復元しても良い。例えば、Un,Un+2からUn+1を平均値として求めると共に、Vn,Vn+2からVn+1を平均値として求めても良い。このようにして色差情報U,Vを求めれば、より自然なRGB階調データを復元できる。
上記補正演算部100は、現在のフレームのRGB階調データ(入力されたRGB階調データ)と、YUV→RGB変換部103から出力されたYUV→RGB変換後の上記現在のフレームの1フレーム前の同一位置の画素のRGB階調データとに基づいてRGB階調データを補正し、この補正済RGB階調データを液晶表示部104に出力するようになっている。
詳しくは、上述の従来の方法と同様に、上記補正演算部100は、あるフレームの入力階調情報とこのフレームよりも1フレーム遅延させた階調情報との差分に強調補正係数を乗じて、上記1フレーム遅延させた階調情報に、上記差分に強調補正係数を乗じた階調情報を加算して強調階調情報を求めるようになっている。そして、この強調階調情報を液晶表示部104に表示することにより、上記ボケや残像のような画質劣化を改善するようになっている。上記補正演算部100は、3つのルックアップテーブルメモリ(LUT(Look Up Table)メモリ)で構成されている。
図3は、R色の階調データの処理を行う補正演算部(LUTメモリ)300を示す模式図である。図3に示すA0、A1の入力には、R画素の現在のフレームのデータおよび、1フレーム前のデータが与えられる。この実施形態では、RGBの3原色の階調データを処理するので、LUTメモリも3つ設けられている。そして、それぞれ、R,G,Bの階調データの補正処理を行うようになっている。
上記液晶表示部104は、補正演算部100から受けた補正された階調データを画像として表示するようになっている。図4は、液晶表示部104を示す概略図である。
図4に示すように、液晶表示部104は、コントローラ402、ゲートドライバ403、ソースドライバ404、および、液晶パネル406から構成される。上記液晶表示部104へは、デジタルデータであるRGBの階調データが出力されるようになっている。上記コントローラ402は、ゲートドライバ403およびソースドライバ404を制御するようになっている。
詳しくは、コントローラ402は、ソースバスライン407を介して各画素に書き込むべき階調電圧を指定するための階調データを、ソースドライバ404に対して送るようになっている。また、コントローラ402は、ゲートドライバ403に対して走査タイミングを指示する信号と上記走査タイミングと同期して階調電圧を切り換えて出力するための信号を与えるようになっている。尚、図4において、405は、走査ラインを示し、408は、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を示し、209は、液晶セルを示している。
この実施形態では、横2画素で色差情報を共有するようにしたが、この発明では、縦横2画素ずつの計4画素で色差情報を共有しても良い。計4画素で色差情報を共有した場合、更に所要メモリを減少させる事ができて、FIFOメモリへのアクセスも削減でき、消費電力を更に低減することができる。
ところで、上記(1)式および(2)式における変換式は小数点付きの演算であるので、2進数の固定少数点で演算する場合、その係数が、2進数の無限小数となってしまう。これは、2進数で演算を行った場合に誤差を生じる事を意味する。すなわち、この実施形態では、RGB→YUV変換およびYUV→RGB変換を行っているため、本来は、RGBに戻したデータは、元のデータと同じであるべきなのに、実際は、演算誤差で元に戻す事ができなくなる。
しかしながら、この変換は、装置内での変換であり、入力および出力はRGBの階調データである事から、この変換の際の係数は、自由に決めても差し障り無い。以下に、演算誤差を小さくできる変換係数の一例を、RGBからYUVへの変換について(3)式に、YUVからRGBについて(4)式に示すことにする。
上記(3)式に示すYUV変換の係数は、(1)式に示されるような通常知られている係数とは異なるので、変換後のYUVデータは、他のシステムとの互換性が無いが、最終的な出力はRGB階調データに戻してから行うため、なんの障害ともならない。また、係数を2進数に変換した際の誤差が無いように選択しているため、演算誤差を、(1)式、(2)式を採用した場合と比較して格段に小さくすることができる。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態の液晶表示装置の構成を示す図である。
図5は、本発明の第2実施形態の液晶表示装置の構成を示す図である。
この液晶表示装置は、RGB→YUV変換部701と、フレームメモリ702と、YUV補正演算部703と、YUV→RGB変換部704と、液晶表示部705とを備える。
第2実施形態では、入力されたRGB階調データを、階調情報変換部であるRGB→YUV変換部701でYUV形式に変換した後、変換されたYUVデータを、輝度色差情報格納部であるフレームメモリ702に格納すると同時に、輝度色差情報補正部であるYUV補正演算部703に入力するようになっている。
また、フレームメモリ702は、1フレーム前のYUVデータを読み出して、読み出した1フレーム前のYUVデータをYUV補正演算部703に出力するようになっている。YUV補正演算部703は、入力された現在のフレームのYUVデータと1フレーム前のYUVデータとに基づいて、補正済輝度情報および補正済色差情報を生成するようになっている。上記YUV→RGB変換部704は、YUV補正演算部703からの補正済輝度情報および補正済色差情報をRGB階調データに戻し、RGB階調データを液晶表示部705に出力するようになっている。
上記YUV補正演算部703は、YUV形式データに対して補正を行うようになっている。詳しくは、上記YUV補正演算部703は、Y,U,Vの各々のデータに対して個々に補正を行うようになっている。補正は、例えば、図3に示すようなルックアップテーブルメモリ(LUTメモリ)を用いた方式で行われている。例えば、アドレスA0に現在のフレームのデータを与えると共に、A1に1フレーム前のデータを与えて、補正値を出力として得るようになっている。
図3に示すLUTメモリは、Y,U,V情報のうちのいずれか一つに対する補正を行うメモリであり、Y,U,Vの処理を行うためには、このようなLUTメモリを3つ使用する必要があるということは以前説明した通りである。尚、第2実施形態では、LUTメモリを用いた方法を開示したが、演算により補正値を求めても良いことは勿論である。
また、第2実施形態においても、RGBとYUV形式間の変換として、上記(1)式、(2)式のペアによる変換式、又は、(3)式、(4)式のペアによる変換式を使用できるが、(3)式、(4)式による変換式を用いた方が演算誤差を小さくできることは勿論である。
尚、詳述しないが、RGB階調データを輝度情報および色差情報に変換してからフレームメモリに格納し、現在のフレームに対して1フレーム前の輝度情報および色差情報と、現在のフレームのRGB階調データに基いて現在のフレームの出力用RGB階調データを生成する変換部を有し、生成された階調データを液晶表示部にて表示するようにしても良く、この場合、フレームメモリから変換部に直接情報を出力することができる。
また、詳述しないが、情報変換部が、輝度情報および色差情報を入力する第1入力および第2入力と、RGB階調データを入力する第3入力とを有し、上記第2入力には、入力された輝度情報および色差情報を記憶して1フレーム遅延させて出力する記憶部が接続されており、RGB階調データは、上記第3の入力に入力されるとともに輝度情報および色差情報に変換されて上記第1入力と上記記憶部を介して上記第2入力に入力されるようになっていても良い。
100 補正演算部
101,701 RGB→YUV変換部
102,702 フレームメモリ
103,704 YUV→RGB変換部
104,705 液晶表示部
200 FIFOメモリ
300 ルックアップテーブルメモリ
402 コントローラ
403 ゲートドライバ
404 ソースドライバ
405 走査ライン
406 液晶パネル
407 ソースバスライン
408 TFT
409 液晶セル
703 YUV補正演算部
101,701 RGB→YUV変換部
102,702 フレームメモリ
103,704 YUV→RGB変換部
104,705 液晶表示部
200 FIFOメモリ
300 ルックアップテーブルメモリ
402 コントローラ
403 ゲートドライバ
404 ソースドライバ
405 走査ライン
406 液晶パネル
407 ソースバスライン
408 TFT
409 液晶セル
703 YUV補正演算部
Claims (5)
- 入力された階調情報を、輝度情報および色差情報に変換する階調情報変換部と、
上記階調情報変換部からの輝度情報および色差情報を格納する輝度色差情報格納部と、
上記輝度色差情報格納部からの輝度情報および色差情報を階調情報に変換する輝度色差情報変換部と、
入力された表示すべきフレームの階調情報と、上記輝度色差情報変換部からの上記表示すべきフレームの直前のフレームの階調情報とに基づいて、上記入力された表示すべきフレームの階調情報を補正して補正済階調情報を出力する階調情報補正部と、
上記階調情報補正部から補正済階調情報を受けて画像を表示する液晶表示部と
を備えることを特徴とする液晶表示装置。 - 入力された階調情報を、輝度情報および色差情報に変換する階調情報変換部と、
上記階調情報変換部からの輝度情報および色差情報を格納する輝度色差情報格納部と、
上記階調情報変換部からの表示すべきフレームの輝度情報および色差情報と、上記輝度色差情報格納部からの上記表示すべきフレームの直前のフレームの輝度情報および色差情報とに基づいて、上記表示すべきフレームの輝度情報および色差情報を補正して補正済輝度情報および補正済色差情報を出力する輝度色差情報補正部と、
上記輝度色差情報補正部からの補正済輝度情報および補正済色差情報を階調情報に変換する輝度色差情報変換部と、
上記輝度色差情報変換部から階調情報を受けて画像を表示する液晶表示部と
を備えることを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1または2に記載の液晶表示装置において、
上記階調情報変換部は、1つの輝度情報と2つの色差情報を出力し、
上記2つの色差情報の夫々の情報量は、上記輝度情報の情報量の1/4であることを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1または2に記載の液晶表示装置において、
上記階調情報変換部は、1つの輝度情報と2つの色差情報を出力し、
上記2つの色差情報の夫々の情報量は、上記輝度情報の情報量の1/2であることを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1または2に記載の液晶表示装置において、
上記階調情報変換部における階調情報から輝度情報および色差情報への変換は、第1マトリックスを用いて行われると共に、上記輝度色差情報変換部における輝度情報および色差情報から階調情報への変換は、第2マトリックスを用いて行われ、
上記第1、第2マトリックスの夫々の各要素は、2進数の有限の有理数であることを特徴とする液晶表示装置。
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