JP2006208252A - 角度検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 所要回転角度範囲(例えば−45°〜+45°の範囲)における角度検出出力のリニアリティーを改善し、角度検出精度の向上を図った角度検出装置を提供する。
【解決手段】 回転する可動体1と、可動体1と一体となって回転し、かつ可動体1の回転中心軸Cから離れた一方の側から回転中心軸Cを挟んだ他方の側へ向かう磁界を発生させる磁界発生手段3と、少なくとも一対のスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果素子R1,R2とを備え、前記少なくとも一対のスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果素子R1,R2は、それぞれ回転中心軸Cから外れた位置において回転中心軸Cについて対称となる位置に配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁界の方向変化により回転角度を検出する角度検出装置に関し、特に内燃機関のスロットルバルブ開度を検知するスロットル開度センサ等に用いて好適な角度検出装置に関する。
従来のスロットル開度センサは、回転する可動体と、この可動体の回転中心軸と同心で当該可動体と一体となって回転し、前記回転中心軸から離れた一方の側から前記回転中心軸を挟んだ他方の側へ向かう磁界を発生させる中空円筒状の永久磁石と、この中空円筒状永久磁石の略中心部に配置された磁電変換素子(ホール素子)と、からなる構造としている。
特開平5−157506号公報
ところで、上記特許文献1の場合、磁電変換素子が前記回転中心軸上に位置していることが前提であるが、前記磁電変換素子の前記回転中心軸からの位置ずれを考慮し、なるべく広範囲に一様な磁界を発生させるために、磁界発生手段として中空円筒状永久磁石を用いている。一様な磁界を発生させた場合、センサの出力が正弦波となるため、回転角度範囲90°(−45°〜+45°)の角度検知ではリニアリティー(直線性)が低く、角度検知の精度が低下する問題がある。
また、磁界発生手段として、2個の半円筒状永久磁石を組み合わせたものを用いる場合には、高精度に配置する必要があるため、上記特許文献1では中空円筒状永久磁石を用いているが、1個の中空円筒状永久磁石はコスト高となる。
また、磁電変換素子としてホール素子を用いているが、ホール素子は、外部磁界の向きだけでなく、大きさによる影響も受けるので、製品毎のセンサ出力のばらつきが発生し、測定精度が低くなる可能性がある。
本発明は、上記の点に鑑み、所要回転角度範囲(例えば−45°〜+45°の範囲)における角度検出出力のリニアリティーを改善し、角度検出精度の向上を図った角度検出装置を提供することを目的とする。
本発明のその他の目的や新規な特徴は後述の実施の形態において明らかにする。
上記目的を達成するために、本発明に係る角度検出装置は、回転する可動体と、前記可動体と一体となって回転し、かつ前記可動体の回転中心軸から離れた一方の側から前記回転中心軸を挟んだ他方の側へ向かう磁界を発生させる磁界発生手段と、少なくとも一対の方向検知型磁電変換素子とを備え、
前記少なくとも一対の方向検知型磁電変換素子は、それぞれ前記回転中心軸から外れた位置において前記回転中心軸について対称となる位置に配置されていることを特徴としている。
前記角度検出装置において、前記磁界発生手段は、前記回転中心軸を含む1つの平面付近では当該平面に対して略平行に通過する磁束を発生させるとともに、前記平面から離れた領域では、前記平面に直交する方向の外側からみて凹状又は凸状に湾曲した経路で通過する磁束を発生させる構成であるとよい。また、前記磁界発生手段は、前記回転中心軸を挟んで相互に対向する略円弧状ヨークと、各ヨークの外側位置に配置された永久磁石とを備える構成であってもよい。
前記角度検出装置において、対をなした前記方向検知型磁電変換素子のピン層磁化方向が互いに反平行で、かつ、電気的に直列接続された構成であるとよい。
前記角度検出装置において、前記方向検知型磁電変換素子は、スピンバルブ型巨大磁気抵抗効果素子であるとよい。
本発明に係る角度検出装置によれば、前記少なくとも一対の方向検知型磁電変換素子は、それぞれ前記回転中心軸から外れた位置において前記回転中心軸について対称となる位置に配置されているので、所要回転角度範囲(例えば−45°〜+45°の範囲)における角度検出出力のリニアリティーが高く、角度検知の精度を向上させることができる。
また、方向検知型磁電変換素子を用いているため、外部磁界の大きさに影響を受けることなく、製品毎のばらつきが少なく、精度の高い回転角度測定をすることが可能である。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、角度検出装置の実施の形態を図面に従って説明する。
図1(A),(B)に示されるように、本実施の形態に係る角度検出装置は、回転する可動体1と、可動体1と一体となって回転し、かつ可動体1の回転中心軸Cから離れた一方の側から回転中心軸Cを挟んだ他方の側へ向かう磁界を発生させる磁界発生手段3と、取付基板2上に固定配置された一対の方向検知型磁電変換素子としてのスピンバルブ型巨大磁気抵抗効果素子(以下、「SV−GMR素子」という。)R1,R2とを有している。
本実施の形態に係る角度検出装置が、内燃機関のスロットルバルブ開度を検知するスロットル開度センサである場合、前記可動体1はスロットルバルブの回転軸に連結される部材であり、前記取付基板2は前記内燃機関のフレーム本体側に固定されるものである。
前記磁界発生手段3は、一対の、直方体型永久磁石5と円弧状ヨーク7との組からなり、直方体型永久磁石5と円弧状ヨーク7との組は、可動体1の回転中心軸Cについて対称となるように、それぞれ可動体1上に対向して固定されている。直方体型永久磁石5と円弧状ヨーク7とは、直方体型永久磁石5の磁極面に円弧状ヨーク7の外周面が接した状態で一体となっている。また、一対の直方体型永久磁石5は、互いに対向する面が異なる極となるように着磁されている。
なお、可動体1の回転中心軸Cと対をなした円弧状ヨーク7の内周面中心とは一致しており、回転中心軸Cからみた円弧状ヨーク7の中心角φは、計測する回転角度範囲にもよるが、測定角度範囲が90°以内であれば、φ=110°若しくはそれ以下でよい。
一対のSV−GMR素子R1,R2は、前記回転する可動体1の回転中心軸Cから外れた位置において、前記回転する可動体1の回転中心軸について対称となる位置に配置されている。例えば、一対の円弧状ヨーク7の内周面の半径R=7mmのとき、回転中心軸Cからの距離D=3mm程度外れた位置が適当である。距離Dは概ねR/3≦D≦R/2の範囲の値である。
また、一対のSV−GMR素子R1,R2のピン層磁化方向は、SV−GMR素子R1,R2を結ぶ直線に対して例えば垂直で、かつ向きは互いに逆向きであり、すなわち反平行である。
なお、図1では解りやすくするためにSV−GMR素子R1,R2を直方体型永久磁石5やヨーク7等の部材に比較して大きく図示したが、実際には微小寸法である。
角度検出出力を得るための回路は図2に示す通りである。すなわち、直流定圧電源VCCに前記一対のSV−GMR素子R1,R2が直列に接続されており、直流定圧電源VCCをSV−GMR素子R1,R2で分圧した電圧値(素子R2両端の電圧値)が、検出出力VOUTとして得られる。
SV−GMR素子の動作原理を図8(A),(B),(C)を用いて以下に説明する。
図8(A)に示すように、SV−GMR素子は、磁化方向が一方向に固定されたピン層と、電流が主として流れる非磁性体層と、磁化方向が外部磁界方向(外部磁束方向)に一致するフリー層とで構成されている。ピン層磁化方向と外部磁界の方向が一致するときは低抵抗値となり、図8(B)のようにSV−GMR素子面内において外部磁界の方向を回転させると、ピン層磁化方向と外部磁界の方向とのなす角度により抵抗値が変化し、反対方向のとき高抵抗値となる。この特性が図8(C)に示すSV−GMR素子の面内回転磁気特性であり、SV−GMR素子の感磁面に平行な外部磁界が存在する条件下で、外部磁界を感磁面に垂直な回転中心軸にて回転させ、ピン層磁化方向に対する回転角度と抵抗変化率(ΔR/R)との関係を示したものである。この場合、抵抗変化率(ΔR/R)は正弦波に近い波形でなだらかに変化し、飽和領域は生じない。本実施の形態に係る角度検出装置では、図8(C)で示したSV−GMR素子の面内回転磁気特性を利用するものである。
本実施の形態の動作説明に先立って、図1と同じ可動体1及び磁界発生手段3(相互に対向する永久磁石5と円弧状ヨーク7の組)等の構成を有するが、SV−GMR素子R1,R2(ピン層磁化方向は反平行)が共に可動体1の回転中心軸C上に配置されている図7の比較例を用いて角度検出の基本的な動作について説明する。
図7の比較例では、回転する可動体1の回転に伴い磁界発生手段3(相互に対向する永久磁石5と円弧状ヨーク7の組)が一体となって回転し、それにより回転中心軸C上に配置されたSV−GMR素子R1,R2の位置における磁界の向きが図8(B)のように変化すると、SV−GMR素子R1,R2の抵抗値が同図(C)のように実質的に正弦波形で変化する(但し、R1,R2のピン層磁化方向は反平行であるため、出力波形の位相は相互に180°ずれている。)。
図2のように、SV−GMR素子R1,R2の直列接続回路の場合、SV−GMR素子R1の抵抗値:R、SV−GMR素子R2の抵抗値:Rとしたとき、直流定圧電源VCCと検出出力VOUTとの関係は、下記(1)式で表される。
OUT =VCC×R/(R+R) …(1)
SV−GMR素子R1,R2の特性が一致しているき
OUT =(VCC/2)×{1+(ΔR90/R0)×sinθ} …(2)
但し、R0:SV−GMR素子R1のピン層磁化方向に直交する方向を基準とした回転角度θ=0°のときのSV−GMR素子R1の抵抗値、ΔR90:回転角度θ=90°のときのSV−GMR素子R1のR0を基準とした抵抗変化量である。
このように、図2の回路の検出出力VOUTは、上記(2)式からわかるように、正弦波形となり、検出出力電圧と回転角度θとの関係は図3(A)で示される。
図7の比較例に示したように、回転中心軸C上にSV−GMR素子R1,R2を配置した構成では、検出出力波形は正弦波となるから、このままでは図3(B)のように回転角度θが−45°〜+45°の範囲でリニアーに出力電圧を変化させることはできない。図4の点線は図7の比較例の場合の検出出力電圧(但し、角度0°のときを電圧基準としている)と回転角度との関係を示す。また、図5の点線は、図7の比較例の場合の検出出力電圧が、−45°〜+45°の範囲で完全にリニアーな出力電圧特性を示す直線(図3(A)の正弦波形の−45°の電圧値と+45°の電圧値とを結ぶ直線)からどれだけ乖離しているか(誤差)を示す。
本実施の形態では、理想的なリニアーな出力電圧を示す直線からの乖離(誤差)が小さい検出出力電圧を得るために、図1のように、一対のSV−GMR素子R1,R2は、前記回転する可動体1の回転中心軸Cから外れた位置において、回転中心軸Cについて対称となる位置に配置されている。以下、図6を用いて本実施の形態の動作説明を行う。
ここでは、図1(A)のように一対の直方体型永久磁石5及びヨーク7の中央と可動体1の回転中心軸Cとを結ぶ直線上にSV−GMR素子R1,R2が位置する状態を可動体1の回転角度θ=0°とする(このときSV−GMR素子R1,R2のピン層磁化方向と磁界方向とが直交するように設定する)。また、図1、図6において、可動体1の回転中心軸Cについて反時計回り方向を回転角度θの正方向とする。
図6は、図1における対をなした円弧状ヨーク7の内周面の半径Rを7mm、可動体の回転中心軸CからのSV−GMR素子R1,R2の距離Dを3mmとしたときの磁束の方向(磁界の方向)をシミュレーションで示したものである(反時計回り回転時)。この図6から、図1の磁界発生手段3では、回転中心軸Cを含む1つの平面α(図6では一対のヨーク中央を通過する紙面に垂直な平面)付近では当該平面αに対して略平行に通過する磁束を発生させるとともに、前記平面αから離れた領域では、前記平面αに直交する方向の外側からみて凹状に湾曲した経路βで通過する磁束を発生させていることがわかる。
図6から、可動体の回転中心軸C上では、回転角度θが、−45°≦θ≦45°の角度範囲において、機械的な回転角度θと磁界の方向とが一致しているから、図7の比較例の場合には正弦波形の検出出力となるが、図1の実施の形態では、SV−GMR素子R1,R2は共に回転中心軸Cから外れた対称位置にあるため、回転角度の絶対値が大きくなると機械的な回転角度と磁界の方向とは一致しなくなる。
また、回転角度θが、θ=0°の時、SV−GMR素子R1,R2の位置における外部磁界の向きは、回転角度θと一致する。したがって、θ=0の時のセンサの出力VOUTは、一対のSV−GMR素子R1,R2とを回転中心軸の位置からずらさずに配置した場合の検出出力と同じである。これに対し、回転角度θ=0°以外ではSV−GMR素子R1,R2位置での磁界の向きは回転角度θからずれる。本実施の形態では、この磁界の向きと回転角度θとのずれを利用して、図5の点線(比較例の場合)のときのリニアリティ低下を補正して、図5の実線に示すように、よりリニアーな特性に近づけることができる。なお、図5点線の誤差は図7の比較例の回転角度−45°の出力値と+45°の出力値とを結ぶ直線を基準として求めたが、図5実線の誤差は図1の実施の形態の回転角度−45°の出力値と+45°の出力値とを結ぶ直線を基準として求めたものである。
この実施の形態によれば、次の通りの効果を得ることができる。
(1) 磁界発生手段3は、一対の直方体型永久磁石5と円弧状ヨーク7との組から構成されているため、回転中心軸Cを含み直方体型永久磁石5及び円弧状ヨーク7中央を通る平面付近では当該平面に対して略平行に通過する磁束を発生させるとともに、前記平面から離れた領域では、前記平面に直交する方向の外側からみて凹状に湾曲した経路で通過する磁束を発生させることができる。そして、方向検知型磁電変換素子としてのSV−GMR素子R1,R2が、回転中心軸Cから外れた位置において当該回転中心軸Cについて対称となる位置に配置しているので、−45°〜+45°の範囲における検出出力のリニアリティーを改善して、図3(B)に示した−45°〜+45°の角度範囲において検出出力電圧が直線的に変化する特性にいっそう近づけることが可能となる。
(2) 磁界発生手段3として、相互に対向する円弧状ヨーク7と、各ヨークの外側位置に配置された永久磁石(直方体型永久磁石)5とを用いるため、特許文献1のように中空円筒状永久磁石を用い場合に比較して、製造容易でコスト低減を図ることができる。
(3) ピン層磁化方向が互いに反平行である一対のSV−GMR素子R1,R2を直列接続して用いることで、検出出力電圧の増大、検出感度の向上を図ることができる。
(4) 方向検知型磁気抵抗効果素子としてのSV−GMR素子を用いており、ホール素子を用いている特許文献1に比較して、磁界発生手段3の永久磁石5の発生磁界強弱ばらつきや、回転する可動体1とSV−GMR素子間のギャップ(組付けばらつき)には影響されないので検出出力信号の安定化を図ることができる。
なお、上記実施の形態において、磁界発生手段3は、一対の、直方体型永久磁石と円弧状ヨークとの組からなるものとしたが、ヨークの内周面は円周面に限らず、円周面に変形を加えた略円弧状のヨークを用いることも可能である。
上記実施の形態では、磁界発生手段が、図6のように、回転中心軸Cを含む1つの平面α付近では平面αに対して略平行に通過する磁束を発生させるとともに、平面αから離れた領域では、平面αに直交する方向の外側からみて凹状に湾曲した経路で通過する磁束を発生させたが、逆に前記平面αに直交する方向の外側からみて凸状に湾曲した経路で通過する磁束を発生する磁界発生手段を利用することも可能である。この場合を本発明の他の実施の形態として図9及び図10で説明する。
図9の角度検出装置において、磁界発生手段3Aは、一対の、直方体型永久磁石5と円弧状ヨーク7との組からなるが、円弧状ヨーク7の向きが図1とは反対向きになっている。つまり、円弧状ヨーク7の凸面同士が対向する配置である。そして、直方体型永久磁石5と円弧状ヨーク7との組は、可動体1の回転中心軸Cについて対称となるように、それぞれ可動体1上に対向して固定されている。
一対のSV−GMR素子R1,R2は、前記回転する可動体1の回転中心軸Cから外れた位置において、前記回転する可動体1の回転中心軸Cについて対称となる位置に配置されている。例えば、一対の円弧状ヨーク7間の距離Fが14mmのとき、回転中心軸Cからの距離D=3mm程度外れた位置が適当である。距離Dは概ねF/6≦D≦F/4の範囲の値である。
また、一対のSV−GMR素子R1,R2のピン層磁化方向は、SV−GMR素子R1,R2を結ぶ直線に対して例えば平行で、かつ向きは互いに逆向きであり、すなわち反平行である。なお、その他の構成は図1の実施の形態と同様である。
図10は、図9の角度検出装置における磁束の方向(磁界の方向)と機械的な回転角度との関係を示す。この図10は、図9における対をなした円弧状ヨーク7の内周面間の距離Fを14mm、可動体の回転中心軸CからのSV−GMR素子R1,R2の距離Dを3mmとしたときの磁束の方向(磁界の方向)をシミュレーションで示したものである(反時計回り回転時)。この図10から、図9の磁界発生手段3Aでは、回転中心軸Cを含む1つの平面α(図10では一対のヨーク中央を通過する紙面に垂直な平面)付近では当該平面αに対して略平行に通過する磁束を発生させるとともに、前記平面αから離れた領域では、前記平面αに直交する方向の外側からみて凸状に湾曲した経路γで通過する磁束を発生させていることがわかる。
図9の実施の形態においても、SV−GMR素子R1,R2は共に回転中心軸Cから外れた対称位置にあるため、回転角度の絶対値が大きくなると機械的な回転角度と磁界の方向とは一致しなくなり、このことを利用して、図5の点線(比較例の場合)のときのリニアリティ低下を補正して、図5の実線に示すように、よりリニアーな特性に近づけることができる。
なお、各実施の形態において、一対のSV−GMR素子をピン層磁化方向が反平行となるように配置したが、故障に配慮して、さらに一対(若しくは複数対)のSV−GMR素子をピン層磁化方向が反平行となるように配置(位置はR1,R2と同じ)してもよい。
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
本発明に係る角度検出装置の実施の形態であって、(A)は正面図、(B)は側面図である。 実施の形態において、検出出力を得るためのSV−GMR素子の接続回路図である。 角度検出装置における回転角度と検出出力電圧との関係であって、(A)はSV−GMR素子R1,R2を回転中心軸上に配置した比較例の場合の正弦波形の出力電圧特性図、(B)は回転角度−45°〜+45°の範囲で出力電圧がリニアーに変化する理想的な出力電圧特性図である。 本実施の形態と比較例の場合の回転角度(−45°〜+45°の範囲)と検出出力電圧との関係を示す出力電圧特性図である。 本実施の形態と比較例の場合に、回転角度−45°〜+45°の範囲において、理想とする直線的な出力電圧変化に対する実際の出力電圧の乖離(誤差)を示す誤差電圧特性図である。 本実施の形態における磁束の向き(磁界の向き)を示すシミュレーション図である。 SV−GMR素子を用いた基本的な角度検出動作を説明するために用いた比較例の正面図である。 SV−GMR素子の動作説明であって、(A)はSV−GMR素子の膜構成を示す説明図、(B)はSV−GMR素子の面内回転の様子を示す説明図、(C)はSV−GMR素子の面内回転磁気特性を示す説明図である。 本発明に係る角度検出装置の他の実施の形態を示す正面図である。 図9の実施の形態における磁束の向き(磁界の向き)を示すシミュレーション図である。
符号の説明
1 可動体
2 取付基板
3,3A 磁界発生手段
5 直方体型永久磁石
7 円弧状ヨーク
R1,R2 SV−GMR素子

Claims (5)

  1. 回転する可動体と、前記可動体と一体となって回転し、かつ前記可動体の回転中心軸から離れた一方の側から前記回転中心軸を挟んだ他方の側へ向かう磁界を発生させる磁界発生手段と、少なくとも一対の方向検知型磁電変換素子とを備え、
    前記少なくとも一対の方向検知型磁電変換素子は、それぞれ前記回転中心軸から外れた位置において前記回転中心軸について対称となる位置に配置されていることを特徴とする角度検出装置。
  2. 前記磁界発生手段は、前記回転中心軸を含む1つの平面付近では当該平面に対して略平行に通過する磁束を発生させるとともに、前記平面から離れた領域では、前記平面に直交する方向の外側からみて凹状又は凸状に湾曲した経路で通過する磁束を発生させるものであることを特徴とする請求項1記載の角度検出装置。
  3. 前記磁界発生手段は、前記回転中心軸を挟んで相互に対向する略円弧状ヨークと、各ヨークの外側位置に配置された永久磁石とを備えることを特徴とする請求項1又は2記載の角度検出装置。
  4. 対をなした前記方向検知型磁電変換素子のピン層磁化方向が互いに反平行で、かつ、電気的に直列接続されていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の角度検出装置。
  5. 前記方向検知型磁電変換素子は、スピンバルブ型巨大磁気抵抗効果素子であることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の角度検出装置。
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