JP2006205480A - プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 印字ギャップの調節の精度を高める。
【解決手段】 ステッピングモータ29で印字ヘッド22をプラテン23の方向に移動させてプラテン23上の印字媒体に圧接させた後、所望の印字ギャップが得られるだけのステップ数で印字ヘッド22を戻す構造を前提とし、印字媒体に対する印字ヘッド22の圧接状態を検出するために、ステッピングモータ29にステップ毎に発生する逆起電圧をある電圧でスライスして得たパルス幅を検出パルス幅とし、印字ヘッド22をプラテン23に近接させる方向にステッピングモータ29を駆動させた際の複数ステップ分の検出パルス幅の平均値を参照値とし、検出パルス幅が参照値よりもある値短くなったことをもって圧接状態を検出する。この際、ステッピングモータ29の動力伝達経路中に位置する従動ギヤ31に引張スプリング103で回転抵抗を加え、参照値の採取に利用する複数ステップ分の検出パルス幅の状態を安定させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、印字媒体に応じて印字ギャップを設定し、印字ヘッドとプラテンとの間に介在する印字媒体に印字するプリンタに関する。
従来、印字ヘッドとプラテンとの間に設けられた隙間に位置させた印字媒体に印字するプリンタにおいては、印字ヘッドからプラテンまでの距離である印字ギャップの調節の正確さが印字精度に深く関わる。特に、プラテンに保持された印字媒体にワイヤを衝突させて印字を行うインパクトドットプリンタでは、印字ギャップの適正値に対して実際の印字ギャップが大きすぎる場合にも小さすぎる場合にも不都合が生ずる。つまり、印字ギャップの適正値に対して実際の印字ギャップが大きすぎる場合には、印字ヘッドのワイヤが突出してからプラテン上の印字媒体に突き当たって戻るまでのインパクト周期が長くなるため、印字ヘッドの走査速度にインパクト周期が追従できなくなり、ワイヤがインクリボンに引っ掛かって破損してしまう。逆に、印字ギャップの適正値に対して実際の印字ギャップが小さすぎる場合には、印字媒体が印字ヘッドに引っ掛かり、紙詰まりや印字媒体の斜行が発生してしまう。
このようなことから、印字ギャップが適正値になるように正確に調節するための様々な提案がなされている。その一つとして、印字ヘッドをプラテンの方向に移動自在に支持し、ステッピングモータを駆動源として印字ヘッドを移動させてプラテン上の印字媒体に圧接させた後、印字ヘッドを少々戻すというものがある(特許文献1参照)。特許文献1には、ステッピングモータの駆動力を従動ギヤに伝達し、この従動ギヤに偏心して固定したメインシャフトを回転させ、メインシャフトにスライド自在に取り付けられた印字ヘッドを移動させる、という構造が記載されている。印字ヘッドがプラテン上の印字媒体に圧接したかどうかについては、特許文献1中、そのような印字媒体に対する印字ヘッドの圧接を、ステッピングモータの逆起電圧に基づいて検出することが記載されている。
特開2000−255136号公報
ステッピングモータの逆起電圧に基づいて印字ヘッドがプラテン上の印字媒体に圧接したことを検出するための手法として、逆起電圧をある電圧でスライスして得たパルス幅を検出パルス幅とし、この検出パルス幅がある参照値よりもある値短くなったことをもって圧接状態と判定するような手法がある。この出願の出願人は、参照値として、印字ヘッドをプラテンに近接させる方向にステッピングモータを駆動させた際の複数ステップ分の検出パルス幅の平均値を参照値として上記検出手法を実際に実施している。
このような圧接状態の検出手法を採用する場合、参照値の採取に利用する複数ステップ分の検出パルス幅が一定している程、圧接状態を正しく検出し得る。したがって、参照値の採取に利用する複数ステップ分の検出パルス幅の状態は、印字ギャップの調節精度に大きく影響する。これに対して、実験によって得た値では、参照値の採取に利用する複数ステップ分の検出パルス幅の状態は、必ずしも安定していない。その要因の一つとして、この出願の出願人は、印字ヘッドがスライド自在に取り付けられたメインシャフトにステッピングモータの駆動力を伝達するに際して使用する各種ギヤ間のバックラッシュにあると推定している。
本発明の目的は、印字ギャップの調節の精度を高めることである。
本発明は、印字媒体の幅方向に長いプラテンとこのプラテンに対向配置される印字ヘッドとを有して前記プラテンと前記印字ヘッドとの間に位置する印字媒体に印字を行う印字部と、前記印字ヘッドを前記プラテンに沿う方向にスライド自在に支持するメインシャフトと、前記メインシャフトを偏心位置に固定する従動ギヤにステッピングモータの回転駆動力を伝達することで前記プラテンに対して前記印字ヘッドを当接離反させる移動機構と、前記ステッピングモータのステップ数をカウントするカウンタと、前記印字ヘッドが前記プラテンから充分離れた基準位置に位置することを検出するためのセンサと、前記ステッピングモータにステップ毎に発生する逆起電圧をある電圧でスライスして得たパルス幅を検出パルス幅として出力する逆起電圧出力回路と、前記印字ヘッドを前記プラテンに近接させる方向に前記ステッピングモータを駆動した場合における前記ステッピングモータの単位ステップ数毎の前記印字ヘッドの移動量を示すデータが格納されたテーブルと、を設け、前記印字ヘッドを前記プラテンに近接させる方向に前記ステッピングモータを駆動させた際の複数ステップ分の前記検出パルス幅の平均値を参照値とし、前記検出パルス幅が前記参照値よりもある値短くなったことをもって前記印字ヘッドが前記プラテン又は前記プラテン上の印字媒体に圧接する圧接状態であると判断し、前記基準位置よりも前記プラテンから離れた位置に位置する前記印字ヘッドを前記圧接状態と判断されるまで移動させた際の前記カウンタでカウントされた前記基準位置から前記圧接状態と判断されるまでのステップ数を始点として、前記印字ヘッドと前記プラテンとの間にある許容範囲内の印字ギャップを得るのに要する戻しステップ数を前記テーブルのデータに基づいて算出し、前記戻しステップ数だけ前記ステッピングモータを駆動して前記プラテンと前記印字ヘッドとの間の印字ギャップを設定するようにした。そして、前記従動ギヤに対して抵抗機構(例えば、前記従動ギヤを引っ張る引張スプリング)により回転抵抗を加えるようにした。
本発明によれば、従動ギヤには抵抗機構により回転抵抗が加えられるので、参照値の採取に利用する複数ステップ分の検出パルス幅の状態を安定させることができ、したがって、印字ギャップの調節精度を高めることができる。
本発明のプリンタの実施の一形態について、図1ないし図11に基づいて説明する。
図1は、プリンタが備える印字部21の概略的構成を示す斜視図である。印字媒体(図示せず)に印字する印字部21は、印字ヘッド22とプラテン23とにより構成されている。プラテン23は、印字媒体幅方向に沿って長い棒状の部材であって、印字ヘッド22に対向する部分は平面であって用紙支持面24となっている。また、プラテン23は、プリンタの筐体(図示せず)内に固定的に配設されている。
印字ヘッド22は、キャリッジ25に搭載されており、キャリッジ25には、キャリッジ25を支持するメインシャフト26が回転自在に貫通している。キャリッジ25は、メインシャフト26に対してスライド自在である。また、キャリッジ25には、インクリボンが収納されたインクリボンカセットIが取り付けられている。
プリンタ筐体内には、キャリッジ25を挟んでプラテン23と対向し、プラテン23の長手方向に長いガイド梁27が固定されている。このガイド梁27でキャリッジ25が案内されることにより、印字ヘッド22は、プラテン23の長手方向に沿ってスライドする。
メインシャフト26は、移動機構28によってプラテン23に近接離反する方向に移動させられる。
図2は、移動機構28の正面図である。移動機構28は、ステッピングモータ29と、ステッピングモータ29の回転軸29aに取り付けられた駆動ギヤ30と、メインシャフト26の一端を固定する従動ギヤ31と、駆動ギヤ30の回転を従動ギヤ31に伝達する伝達ギヤ32とからなる。従動ギヤ31及び伝達ギヤ32のそれぞれの回転中心である中心軸31a、32aは、図示しないプリンタのフレームに回転自在に支持され、位置固定された状態となっている。メインシャフト26は、従動ギヤ31を固定される一端にDカットされた連結部26aを有する。従動ギヤ31は、その回転中心から偏心した位置に連結部26aを嵌合させて固定する。
図3は、メインシャフト26と従動ギヤ31との位置関係を示す説明図である。メインシャフト26は、軸心を従動ギヤ31の回転中心から所定距離αだけ偏心させて取り付けられている。したがって、従動ギヤ31が角度θだけ回転したときのメインシャフト26の移動量Eは、E=αsinθである。
したがって、移動機構28では、ステッピングモータ29が正転駆動されると、ステッピングモータ29の駆動力が駆動ギヤ30及び伝達ギヤ32により伝達されて従動ギヤ31が回転し、印字ヘッド22がプラテン23に近接する方向へ移動する。また、ステッピングモータ29が反転駆動されると、印字ヘッド22がプラテン23から離反する方向へ移動する。
ここで、図1及び図2に示すように、従動ギヤ31は、その外周面から突出する検出片101を有している。そして、プリンタには、検出片101をその位置に応じて検出する光センサ102が設けられている。また、検出片101には、抵抗機構を構成する引張スプリング103の一端が引っ掛けられている。引張スプリング103の他端は、プリンタ側の例えば図示しないフレームに引っ掛けられている。この場合、引張スプリング103は、従動ギヤ31の回転位置がどの位置にあろうと、引張力を作用させている状態に保持されている。これにより、引張スプリング103は、従動ギヤ31に対して回転抵抗を加える。
図4は、プリンタが備える各部の電気的接続を示すブロック図である。各種の演算処理を実行し各部を集中的に制御するCPU33には、ROM34及びRAM35がシステムバス36を介してバス接続されている。CPU33には、ステッピングモータ29を駆動するモータ駆動回路37と、センサとしてのホームポジションセンサ38及び逆起電圧出力回路39からの出力信号等の外部信号を入力するI/Oポート40が、システムバス36を介して接続されている。
モータ駆動回路37は、ステッピングモータ29を4相2励磁駆動する。
ホームポジションセンサ38は、印字ヘッド22がプラテン23から充分離れた位置である基準位置に位置することを検出する。
ROM34には、プリンタの動作プログラムが格納されており、この動作プログラムに従ってCPU33が各部を制御する。
RAM35は、各種の可変情報を一時的に格納する。また、RAM35の一部領域は、印字バッファとして利用されたり、各種のカウンタ領域として利用されたりする。本実施の形態では、RAM35は、ステッピングモータ29のステップ数をカウントするカウンタとしても用いられる。別の実施の形態として、ステッピングモータ29のステップ数をカウントするカウンタは、例えばI/Oポート40に接続されてCPU33に信号を入力するハードウェア構成のものであっても良い。
図示しないが、システムバス36には、プリンタを構成する印字ヘッド22、LED等の表示器、印字媒体をフィードするためのキー等が設けられたキーボード、搬送機構等をそれぞれ駆動・制御する回路等が接続されている。
図5は、逆起電圧出力回路39の構成を示す回路図である。逆起電圧出力回路39は、ステッピングモータ29のA,B相の逆起電圧をツェナダイオード(RD12FB1)でスライスする。スライス電圧は24V+12V=36Vである。36Vの平らな部分を次のツェナダイオード(RD27EB2)で36V−27V=9Vにし、それを10KΩと6.8KΩの抵抗で分圧し、ハイレベル信号を得る。ハイレベル信号は、9V×6.8KΩ/(10KΩ+6.8KΩ)=3.64Vとなる。そして、+電圧をコンデンサ(0.01μ)にチャージし、それを150KΩの抵抗で放電していく過程で、オペアンプの動作で平らな部分のみをローレベル信号にする。このローレベル信号の幅は、検出パルス幅となる。ハイレベル信号又はローレベル信号であるオペアンプの出力信号は、I/Oポート40に入力される。
図6は、ステッピングモータ29の正常回転時と脱調開始時と脱調時とにおける逆起電圧波形とそれらに対応する検出パルス幅とを例示する模式図である。逆起電圧波形に対して、36Vでスライスした部分は平らになっている。オペアンプの出力は、その平らな部分でのみローレベル信号となり、それ以外でハイレベル信号となっている。図6中、ローレベル信号がt1時間継続する検出パルス幅である場合にはステッピングモータ29が正常回転しており、ローレベル信号がt2時間しか継続しない検出パルス幅である場合にはステッピングモータ29が脱調を開始していることになる。
ここで、本実施の形態では、印字媒体として、1枚の用紙から8枚綴りの用紙までを想定している。用紙1枚あたり0.06mmとすると、用紙8枚では0.48mmとなる。また、印字ギャップは、印字媒体を含まずに0.08mmを適正値とし、±0.01mmを許容範囲とする。したがって、最小桁が(1/100)mmであるので、印字ギャップの調節にあたっては、その1/2倍の(5/1000)mm程度の分解能が求められる。本実施の形態では、メインシャフト26の軸心と従動ギヤ31の回転中心との偏心量α=1mmとすることにより、1ステップあたりの移動量Eを最大でも0.005mm程度としている。
図7は、基準位置におけるステッピングモータ29のステップ数を0としたときの各ステップ数における印字ヘッド22の移動量を示すテーブルである。このテーブルは、一例としてROM34に格納されている。各ステップでの各移動量Eは、(1/10000)mmの桁まで算出されており、最小で0.0025mm、最大でも0.0052mmである。したがって、上述の求める分解能が得られているといえる。
図8は、ステッピングモータ29の各ステップ数における印字ヘッド22の移動量(各移動量E)と、ステッピングモータ29の各ステップ数における印字ヘッド22の絶対的な移動量(総合移動量)とをそれぞれ示すグラフである。図8のグラフからも、各移動量は、最小で0.0025mm、最大で0.0052mmであることが分かる。
図9は、ステッピングモータ29の各ステップ数における検出パルス幅の変化の状態を示すグラフである。図9のグラフでは、ステッピングモータ29のステップ数として1ステップから69ステップまでの検出パルス幅がプロットされている。図9のグラフからも明らかなように、ステッピングモータ29のステップ数として17ステップから33ステップまでの16ステップ分の検出パルス幅は、安定状態にある。69ステップに近付くと、検出パルス幅は急激に狭くなる。これは、印字ヘッド22がプラテン23上の印字媒体に圧接する圧接状態となり、ステッピングモータ29が脱調を開始するからである。
図10は、ステッピングモータ29のステップ数として16ステップから33ステップにおける検出パルス幅の変動状態を示すグラフである。図10(a)は、従動ギヤ31の検出片101とプリンタ側の例えば図示しないフレームとの間に引張スプリング103を設けない場合のグラフであり、図10(b)は、引張スプリング103を設けた場合のグラフである。図10より、引張スプリング103を設けた方が検出パルス幅の変動が少ないことが分かる。
図11は、印字ギャップ調整動作のプログラムを示すフローチャートである。図9に示すフローチャートに従い、ROM34に格納されたプログラムに従ってCPU33により実行される印字ギャップ調整動作制御例を説明する。まず、印字ヘッド22は、印字命令がない状態では、ホームポジションよりも更にプラテン23から離れた位置に位置している。CPU33は、印字命令を検知すると(ステップS1のY)、ステッピングモータ29を正転駆動し(ステップS2)、印字ヘッド22をプラテン23へ近接する方向へ移動させる。
印字ヘッド22が基準位置に達したことをホームポジションセンサ38が検知すると(ステップS3)、RAM35内に設けられているカウンタのカウント値Cをリセットする(ステップS4)。続いて、ステッピングモータ29を1ステップ正転駆動し、カウント値Cに1加算する(ステップS5)。そして、印字ヘッド22がプラテン23上の印字媒体に圧接する圧接状態になったと判断されるまで、(ステップS6)、ステップS5の処理を繰り返す。
ステップS6における印字ヘッド22がプラテン23上の印字媒体に圧接する圧接状態となったかどうかの判断について次に説明する。CPU33は、逆起電圧出力回路39から出力されるローレベル信号のうち、ステッピングモータ29のステップ数として17ステップから33ステップまでの16ステップ分のローレベル信号での検出パルス幅を採取する。17ステップから33ステップまでの16ステップ分のローレベル信号での検出パルス幅を採取する理由は、該16ステップ分のローレベル信号は変動が少なく安定しているからである。CPU33は、採取した検出パルス幅の値を平均化し、参照値を求める。そして、CPU33は、検出パルス幅が参照値よりもある値、例えば300μs短くなったかどうかをもって圧接状態となったと判断する。CPU33は、圧接状態となったと判断すると(ステップS6のY)、ステッピングモータ29の正転駆動を停止し、ここまでのカウント値CをRAM35に格納する(ステップS7)。
続いて、CPU33は、ROM34から図7に示すテーブルを読み出し、読み出したテーブルを参照し、カウント値Cに基づいて、印字ヘッド22の現在位置を特定する(ステップS8)。そして、印字ヘッド22を現在位置している印字媒体に接している位置から所定の印字ギャップ分だけ戻すのに要する戻しステップ数Gを、テーブルを参照して算出する(ステップS9)。
続いて、CPU33は、カウンタのカウント値Cをリセットし(ステップS10)、ステッピングモータ29を1ステップ反転駆動させてカウント値Cに1加算する(ステップS11)。これにより、印字ヘッド22は、プラテン23から離反する方向へ移動する。そして、カウント値Cが算出された戻しステップ数Gに等しくなるまで、ステップS11を繰り返し(ステップS12)、C=Gとなったら(ステップS12のY)、この処理を終了する。これにより、印字ヘッド2とプラテン23上の印字媒体との間に、所定の印字ギャップが設定される。
このような構成において、印字ヘッド22がプラテン23上の印字媒体に圧接したときのカウント値Cが、C=200だったと仮定する。
図7に示すテーブルを参照すると、まず、基準位置からのステップ数が199の位置まで1ステップ戻すと、印字ヘッド22とプラテン23上の印字媒体との間に0.0052mmの隙間が形成され、さらに、基準位置からのステップ数が198の位置まで1ステップ戻すと、印字ヘッド22とプラテン23上の印字媒体との間の隙間が0.0104mmとなることが分かる。
この場合、基準位置からのステップ数が185の位置まで戻せば隙間が0.0776mmとなり、得ようとする印字ギャップ0.08mmに最も近くなる。したがって、ステップ数200の位置からステップ数185の位置まで戻すのに15ステップ要するので、適正な印字ギャップを得るために要する戻しステップ数Gは、G=15と求められる。
このように、本実施の形態のように、基準位置を設定し、基準位置におけるステップ数を0として各ステップ数とステップ毎の移動量Eとをテーブルにして格納し、これを利用することによって、たとえプラテン23の位置が変わっても、印字ヘッド22がプラテン23上の印字媒体に圧接する位置を特定でき、その位置から印字ヘッド22を印字ギャップ分戻すのに要するステップ数を算出することができるようになる。
また、本実施の形態では、従動ギヤ31の回転量をステッピングモータ29のステップ数で制御するようにしている。この構成では、駆動ギヤ30から従動ギヤ31への動力伝達比を小さくしたり、メインシャフト26の軸心と従動ギヤ31の回転中心との偏心量αを調節したりすることにより、1ステップあたりの移動量Eを任意に小さくすることができる。したがって、本実施の形態では、求める分解能を得ることが容易である。よって、各ステップあたりの移動量Eのデータをテーブルに格納して利用することにより、印字ギャップを適正値に更に近づけることができ、印字ギャップの調節を高精度に行うことができる。
本実施の形態において、印字ギャップの調節を高精度に行うことができることの別の理由は、図11に示すフローチャート中のステップS6において、印字ヘッド22がプラテン23上の印字媒体に圧接する圧接状態になったかどうかの判断を精度良く行うことができることにある。つまり、本実施の形態においては、圧接状態になったかどうかの判断として、前述したように、逆起電圧出力回路39から出力されるローレベル信号のうち、ステッピングモータ29のステップ数として17ステップから33ステップまでの16ステップ分のローレベル信号での検出パルス幅を採取し、採取した検出パルス幅の値を平均化して参照値を求めている。そして、検出パルス幅が参照値よりも例えば300μs短くなったかどうかをもって圧接状態となったと判断している。このような処理内容での参照値は、正常回転時におけるステッピングモータ29の逆起電圧から求められる検出パルス幅の標準値としての意義を持つ。換言すると、本実施の形態では、検出パルス幅が標準値よりもある値(本実施の形態では300μs)短くなることをもって圧接状態と判断していることになる。このため、標準値として意義付けられる参照値を算出するための基礎となる複数の検出パルス幅の値は、極力平均化していることが望ましい。
これに対して、図10(a)のグラフを見ると、参照値を算出するための基礎となる17ステップから33ステップまでの16ステップ分の検出パルス幅が、相当に乱れていることが分かる。これに対して、本実施の形態では、従動ギヤ31の検出片101とプリンタ側の例えば図示しないフレームとの間に引張スプリング103を設けたことにより、図10(b)のグラフに示されているように、参照値を得るために採取した16ステップ分の検出パルス幅が平均化していることが分かる。したがって、図10(a)と図10(b)とのグラフを対比することで、歴然と引張スプリング103の効果が現れていることになる。
このようなことから、本実施の形態において、印字ヘッド22がプラテン23上の印字媒体に圧接する圧接状態になったかどうかの判断を精度良く行うことができ、この面からも、印字ギャップの調節を高精度に行うことができる。
なお、本実施の形態では、テーブルに、1ステップ毎の移動量を格納しているが、実施にあたっては、例えば、2ステップ分の移動量を合計して、2ステップ毎の移動量を格納するなど、求める分解能が得られる範囲でならば複数ステップをまとめていてもよい。
本発明の実施の一形態のプリンタが備える印字部の概略的構成を示す斜視図である。 移動機構の正面図である。 メインシャフトとギヤとの位置関係を示す説明図である。 プリンタが備える各部の電気的接続を示すブロック図である。 逆起電圧出力回路の構成を示す回路図である。 ステッピングモータの正常回転時と脱調開始時と脱調時とにおける逆起電圧波形とそれらに対応する検出パルス幅とを例示する模式図である。 基準位置におけるステッピングモータのステップ数を0としたときの各ステップ数における印字ヘッドの変位量を示すテーブルである。 ステッピングモータの各ステップ数における印字ヘッドの移動量(各移動量)と、ステッピングモータの各ステップ数における印字ヘッドの絶対的な移動量(総合移動量)とをそれぞれ示すグラフである。 ステッピングモータの各ステップ数における検出パルス幅の変化の状態を示すグラフである。 ステッピングモータのステップ数として16ステップから33ステップにおける検出パルス幅の変動状態を示すグラフである。 印字ギャップ調整動作のプログラムを示すフローチャートである。
符号の説明
21…印字部,22…印字ヘッド,23…プラテン,26…メインシャフト,28…移動機構,29…ステッピングモータ,31…従動ギヤ,38…センサ(ホームポジションセンサ),39…逆起電圧出力回路,103…抵抗機構、引張スプリング,E…移動量,G…戻しステップ数

Claims (2)

  1. 印字媒体の幅方向に長いプラテンとこのプラテンに対向配置される印字ヘッドとを有して前記プラテンと前記印字ヘッドとの間に位置する印字媒体に印字を行う印字部と、
    前記印字ヘッドを前記プラテンに沿う方向にスライド自在に支持するメインシャフトと、
    前記メインシャフトを偏心位置に固定する従動ギヤにステッピングモータの回転駆動力を伝達することで前記プラテンに対して前記印字ヘッドを当接離反させる移動機構と、
    前記従動ギヤに対して回転抵抗を加える抵抗機構と、
    前記ステッピングモータのステップ数をカウントするカウンタと、
    前記印字ヘッドが前記プラテンから充分離れた基準位置に位置することを検出するためのセンサと、
    前記ステッピングモータにステップ毎に発生する逆起電圧をある電圧でスライスして得たパルス幅を検出パルス幅として出力する逆起電圧出力回路と、
    前記印字ヘッドを前記プラテンに近接させる方向に前記ステッピングモータを駆動した場合における前記ステッピングモータの単位ステップ数毎の前記印字ヘッドの移動量を示すデータが格納されたテーブルと、
    前記印字ヘッドを前記プラテンに近接させる方向に前記ステッピングモータを駆動させた際の複数ステップ分の前記検出パルス幅の平均値を参照値とし、前記検出パルス幅が前記参照値よりもある値短くなったことをもって前記印字ヘッドが前記プラテン又は前記プラテン上の印字媒体に圧接する圧接状態であると判断する手段と、
    前記基準位置よりも前記プラテンから離れた位置に位置する前記印字ヘッドを前記圧接状態と判断されるまで移動させた際の前記カウンタでカウントされた前記基準位置から前記圧接状態と判断されるまでのステップ数を始点として、前記印字ヘッドと前記プラテンとの間にある許容範囲内の印字ギャップを得るのに要する戻しステップ数を前記テーブルのデータに基づいて算出する手段と、
    前記戻しステップ数だけ前記ステッピングモータを駆動して前記プラテンと前記印字ヘッドとの間の印字ギャップを設定する手段と、
    を備えるプリンタ。
  2. 前記抵抗機構は、前記従動ギヤを引っ張る引張スプリングによって形成されている、請求項1記載のプリンタ。
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