JP2006205299A - ネジ係合式位置決め装置及びその位置決め方向調整方法 - Google Patents

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Hajime Yonezawa
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Abstract

【課題】 位置決め方向を設定できるネジ係合式位置決め装置を提供する。
【解決手段】 ベースプレート(3)の装着穴(1)にハウジング(7)を螺合させる。そのハウジング(7)の上部に、直径方向へ拡大および縮小されるスリーブ部材(10)を設ける。そのスリーブ部材(10)の実際の位置決め方向が所望位置決め方向と異なる場合に、ベースプレート(3)の受止め面(17)とハウジング(7)の被受止め面(64)との間にシム(65)を介在させる。これにより、上記ハウジング(7)の螺合締結時の位相をずらして、実際の位置決め方向を所望位置決め方向に近づける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ベースプレート等の基準部材にネジ止めされるネジ係合式位置決め装置及びその位置決め方向を調整する方法に関する。
下記特許文献1には、ベースプレートに治具プレートを手動で精密に位置決めする装置が開示されている。
このような装置では、油圧回路や駆動装置が不要であり、手作業で取付けたり、又は取り外したりすることが簡単にできる。したがって、マニシングセンタなどの各種装置において、時々しか交換しない治具プレート等の事前設定(前段取り)に使用されることが多い。
特開2003−311568「締結装置」
上記種類の装置において、要望されている課題は以下の通りである。
(A)簡素な構成で位置決め精度を向上させること。
(B)上記ベースプレートの端部や角部などにも取り付けることができるように装置全体を小型化すること。
(C)前記した事前設定を効率化できるように、簡単かつ短時間に装置を取り付けられるようにすること。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、上記課題を解決できる、位置決め装置を提供することにある。
具体的な目的の一例を示すと、以下の通りである。
(a)新規かつ実用的なネジ係合式位置決め装置を提供する。
(b)上記ネジ係合式位置決め装置の位置決め方向を調整する方法を提供する。
なお、上記に記載した以外の発明の課題、その解決手段及びその効果は、後述する明細書内の記載において詳しく説明する。
本発明は多面的に表現できるが、例えば、代表的なものを挙げると、以下の通りである。
なお、下記各発明において、各部材の参照符号(参照数字)は対応関係を分かりやすくするために一例として示したものであり、本発明の各構成要素は、参照符号に係る形態に限定されないことは言うまでもない。
(第1発明)
本発明に係るネジ係合式位置決め装置は、次のように構成した。
雌ネジ孔15)が形成された装着穴1と受止め面17とを備えた基準部材3に、位置決め孔4を有する可動部材6を位置決めする装置であって、
前記雌ネジ孔15に螺合する雄ネジ部20と前記受止め面17に対面する被受止め面64とが形成されたハウジング7と、
軸方向に進退可能なように前記ハウジング7に挿入される移動部材8と、
前記位置決め孔4に挿入され、拡径および縮径方向の移動によって、位置決め状態と解除状態を取り得るようにした出力部材12と、
前記ハウジング7に対する前記移動部材8の進退移動を前記出力部材12の拡径および縮径方向の移動に変換する変換機構11と、
前記受止め面17と前記被受止め面64の間に介在させることが可能な高さ調整部材65とを含み、
前記出力部材12は、所定の位置決め方向に拡径力を作用させる複数の押圧域67を備え、
前記雌ネジ孔15に対して前記雄ネジ部20を基端方向へ螺進させることによって前記受止め面17に前記被受止め面64を押圧し、これにより、前記ハウジング7の螺合締結を規定するように構成し、
前記ハウジング7の螺合締結時において、前記複数の押圧域67によって定まる実際の位置決め方向Hが所望位置決め方向Gと異なる場合に、前記高さ調整部材65を前記受止め面17と前記被受止め面64の間に介在させることによって前記螺合締結時の位相をずらして、前記実際の位置決め方向Hを前記所望位置決め方向Gに近づけるように構成したことを特徴とする。
本発明において、受止め面と被受止め面との対面状態が環状である場合は、高さ調整部材も環状であることが好ましい。高さ調整部材としてはシム(はさみ金)などが例示できる。
前記複数の押圧域は、径方向に互いに向かうように形成される一対の押圧面で構成されることが好ましい。
移動部材は、ハウジングに対してネジ係合によって進退可能なように構成されることが好ましい。
本発明であれば、以下の効果を有する。
装着穴にハウジングをネジ係合で取り付ける場合には、前記出力部材の位置決め方向が螺合締結時の位相に応じて変化する問題が生じる。しかし、本発明であれば、ハウジングの螺合締結時における実際の位置決め方向が所望位置決め方向と異なる場合に、受止め面と被受止め面との間に高さ調整部材を介在させることにより、実際の位置決め方向を所望位置決め方向に近づけるように螺合締結時の位相を調整することができる。したがって、ハウジングをネジ係合によって装着穴に取り付ける構造を採用した位置決め装置であっても、実用上問題がない。
また、基準部材へのハウジングの装着は、ハウジングの回転によるネジ込みによって行われるので、接続フランジをボルトで締結する場合とは異なり、少ないスペースであっても位置決め装置の取り付けが可能になる。
基準部材へのハウジングの装着は、ハウジングのネジ込み操作だけで行えるので装着操作が簡単であり、装着時間を短縮できる。
(第2発明)
本発明は、上記発明において、前記ハウジング7にプラグ部60を設け、そのプラグ部60の回りに環状の前記出力部材12を配置し、拡縮方向で互いに向かい合う一対の突出部61・61を前記プラグ部60と前記出力部材12との少なくとも一方に設け、
その突出部61・61によって前記複数の押圧域67・67が定められ、その複数の押圧域67・67の位置決め方向とほぼ直交する半径方向において、前記プラグ部60に対する前記出力部材12の移動を許容する逃し部62・62を、前記プラグ部60と前記出力部材12との間に設けたこと特徴とする。
本発明であれば、出力部材は、位置決め方向とほぼ直交する半径方向へ移動することができるので、位置決め方向において正確な位置決めを行いつつ、前記半径方向の位置ズレを許容することが可能になる。
(第3発明)
本発明は、上記各発明において、前記出力部材12の位置決め方向を、前記ハウジング7側で設定するようにしたことを特徴とする。
前記出力部材の位置決め方向をハウジング側で設定する方法としては、例えば、前記一対の突出部をハウジング側に固設した構成がある。また、前記一対の突出部を出力部材側に設けた場合は、ハウジングに位置決め方向設定手段を設けることが好ましい。その位置決め方向設定手段は、実際の位置決め方向を決定する出力部材の位相位置をハウジング側で設定する機能がある。後述する第2実施形態(図10参照)および第3実施形態(図11参照)に示す回り止めピン48は、ハウジング側に設けられた位置決め方向設定手段の一例である。
本発明であれば、出力部材の位置決め方向をハウジング側で設定するので、所望位置決め方向に対する実際の位置決め方向の調整を行う場合に、出力部材の位相位置を考慮する必要がないので、その調整作業が容易になる。
(第4発明)
本発明は、上記各発明において、前記所望位置決め方向Gに対する前記実際の位置決め方向Hの位相ずれの大きさが分かるように、その位相ずれの度合いを測る表示手段69を前記ハウジング7に設けたことを特徴とする。
本発明であれば、分度器などの角度測定手段を用いなくても、作業者が前記表示手段を見ることによって、実際の位置決め方向Hが所望位置決め方向Gからどれほど位相ずれを起こしているか簡単に分かるので、高さ調整部材を用いて行う位相ずれの調整作業を効率化できる。
(第5発明)
本発明は、上記第4発明において、前記ハウジング7の外周面にフランジ部25を設け、そのフランジ部25に前記表示手段69を設けたことを特徴とする。
本発明であれば、フランジ部は装置本体から半径方向の外方へ突出可能なので、作業者は、表示手段を外観しやすく、位相ずれを把握しやすくなる。
(第6発明)
本発明に係る位置決め方向調整方法は、上記第1発明から第5発明のいずれか一つに記載したネジ係合式位置決め装置を使用し、
前記基準部材3の前記装着穴1に前記ハウジング7を取り付けて、位置決め状態時における所望位置決め方向Gに対する実際の位置決め方向Hの位相ずれの有無およびその大きさを検出し、
その検出した位相ずれの大きさに基づいて前記受止め面17と前記被受止め面64との間に少なくとも一枚の高さ調整部材65を挟み込んで位相ずれを縮小することを特徴とする。
本発明であれば、ハウジングをネジ係合によって装着穴に取り付ける構造を採用した位置決め装置であっても、実際の位置決め方向を所望位置決め方向に近づけて取り付けることができ、簡単かつ安価な方法で精度よく調整することが可能になる。
(第7発明)
本発明に係る位置決め方向調整方法は、上記第1発明から第5発明のいずれか一つに記載したネジ係合式位置決め装置を使用し、
前記受止め面17と前記被受止め面64との少なくとも一方に前記高さ調整部材65を予め取り付けておき、
前記基準部材3の前記装着穴1に前記ハウジング7を取り付けて、位置決め状態時における所望位置決め方向Gに対する実際の位置決め方向Hの位相ずれの有無およびその大きさを検出し、
その検出した位相ずれの大きさに基づいて、予め取り付けられた前記高さ調整部材65の枚数を減ずることによって位相ずれを縮小することを特徴とする。
本発明であれば、ハウジングをネジ係合によって装着穴に取り付ける構造を採用した位置決め装置であっても、実際の位置決め方向を所望位置決め方向に近づけて取り付けることができ、簡単かつ安価な方法で精度よく調整することが可能になる。
(第8発明)
本発明に係る位置決め方向調整方法は、位置決め状態時に、ほぼ全周方向にわたって拡径力を作用させる第1位置決め装置101と、
位置決め状態時に、所定の位置決め方向に拡径力を作用させる第2位置決め装置102とを使用し、
前記第2位置決め装置102として、前記第1発明から第5発明のいずれか一項に記載したネジ係合式位置決め装置を使用し、
前記第1位置決め装置101の軸心Aと前記第2位置決め装置102の軸心Bとを結ぶ直線Lに対して前記所望位置決め方向Gをほぼ直交させ、
前記第2位置決め装置102において、前記所望位置決め方向Gに対する前記実際の位置決め方向Hの位相ずれを縮小する場合に前記第6発明又は第7発明に記載した調整方法を使用することを特徴とする。
本発明であれば、基準部材の装着穴にハウジングを螺合させて装着する形式の位置決め装置であっても、第1位置決め装置および第2位置決め装置を使用して、可動部材の旋回などを防止する位置決め方法を好適に適用できるようになる。
上記各発明について、さらに説明する。
上記各発明において、実際の位置決め方向を示す指示手段を装置に設けることが好ましい。その指示手段は、例えば、後述する基準矢印などで構成できる。
また、この指示手段は前記したフランジ部の上面に設けることが好ましい。
前記雄ネジ部として右ネジを採用した場合には、前記指示手段を始点として、反時計回りに、前記表示手段を設けることが好ましい。
上記各発明に係る位置決め装置は、精密な位置決めを行う装置としてのみ使用される場合と、位置決め後に可動部材を強力に固定するクランプ装置と共用した構成で使用される場合とがある。
前記各発明における出力部材の一例としては、後述する実施形態で説明するコレット形のスリーブ部材がある。その他には、ボール、コロ、カムなどを使用し、それらの進退動作によって位置決め状態と解除状態を取り得る構成などが採用できる。この場合、前記複数の押圧域は、ボール、コロ、カムなどの部材に直接形成される場合や、位置決め孔の内壁面に接触する中間部材に形成される場合などが例示できる。
以上の説明により、本発明のネジ係合式位置決め装置は、必要に応じて径方向において小型化した構成とすることができるので、少ないスペースであっても取り付けが可能となる。また、取付け作業を簡単および効率化できる。
本発明に係る位置決め方向調整方法は、ネジ係合式位置決め装置において、その位置決め方向の調整を簡単かつ良好に行える。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(第1実施形態)
図1から図9は、本発明の第1実施形態を示している。まず、本実施形態に係る位置決めシステムを図1の模式平面図で説明する。
マニシングセンタのテーブルTの上面に、基準部材としてのベースプレート3が固設される。可動部材としてのワークパレット6は、図1では1個のみ図示しているが、通常、複数個用意される。そして、所望のワークパレット6が2つの位置決め装置101・102によって、ベースプレート3に着脱できるように構成してある。
第1位置決め装置101は、ほぼ全周方向にわたって拡径力を作用させる構成である。その第1位置決め装置101の後述のスリーブ部材10は、前記ワークパレット6の位置決め孔4の内周面にほぼ全周にわたって密着される。また、第2位置決め装置102は、全周ではなく、所定の位置決め方向にのみ拡径力を作用させる構成である。その第2位置決め装置102のスリーブ部材10は、上記の位置決め方向だけで位置決め孔4に密着される。
この場合、第2位置決め装置102の拡径力を作用させる方向として望ましい方向は、第1位置決め装置101の軸心Aと第2位置決め装置102の軸心Bとを結ぶ直線Lに直交する方向Gとなる。このような所望位置決め方向Gに拡径力を作用させることにより、ワークパレット6が軸心Aを中心として旋回することを防止できる。
上記の第2位置決め装置102の構成について図2から図9を用いて説明する。
図2に示すように、本実施形態に係る位置決め装置は、装着穴1と受止め面17とが形成されたベースプレート(基準部材)3に、位置決め孔4を有するワークパレット(可動部材)6を位置決めする装置である。また、図2に示す位置決め状態(ロック状態)と図6に示す解除状態(リリース状態)とを手動によって切り換えられる装置である。
図2に示すように、この位置決め装置は、装着穴1に装着されるハウジング7と、ハウジング7に対してネジ係合によって進退する移動部材8と、位置決め孔4に挿入される出力部材12と、前記移動部材8の進退移動を出力部材12の拡径および縮径方向の移動に変換する変換機構11と、ハウジング7とベースプレート3の間に介在させることが可能な環状のシム(高さ調整部材)65(図7も参照)と、を含んで構成してある。上記出力部材12が、拡径および縮径方向の移動によって、位置決め状態と解除状態を取り得るように構成されている。
ベースプレート3の装着穴1は、少なくとも第1雌ネジ孔15を含んで形成してある。図2に示す構成では、ベースプレート3の上面3a側から下向きに順に形成した大径孔16と嵌入孔14と第1雌ネジ孔15とによって装着穴1を構成してある。前記大径孔16には前記受止め面17が上向きに設けられている。
また、ベースプレート3の上面3aから複数のボス部51を突出し、各ボス部51の支持面Sにワークパレット6を載置する。
ワークパレット6に形成される位置決め孔4は、ワークパレット6を貫通して設けてある。この構成により、図6に示すように、ワークパレット6の上方から第2ネジ回し具18が挿入できる。
図8は、図3の8−8線矢視方向におけるハウジング7の立面図である。
ハウジング7の外周面には、下端側から順に、第1雄ネジ部20と嵌合周面21とフランジ部25とプラグ部60とを設けてある。第1雄ネジ部20は前記ベースプレート3の第1雌ネジ孔15(図2参照)と螺合し、嵌合周面21は前記ベースプレート3の嵌入孔14(図2参照)と締り嵌め状態で係合する。
フランジ部25の下面は、上下方向の位置決めを行う被受止め面64として機能する。大径孔16の受止め面17(図4参照)に前記被受止め面64が当接することにより、第1雄ネジ部20と第1雌ネジ孔15との螺合締結が終了する。
ハウジング7から上方へ突出させたプラグ部60が位置決め孔4(図2参照)に挿入される。プラグ部60には、円形のテーパ外周面70から半径方向の外方に向けて一対の突出部61・61が形成してある。図3に示すように、これら一対の突出部61・61は、半径方向で互いに向かい合うように配置してある。これら一対の突出部61・61の間には、周方向に延びる逃し部62・62を形成している。突出部61・61のそれぞれの外面には傾斜外面19・19(図8参照)が設けてある。この傾斜外面19・19は、上方(先端方向)に向かうにつれて軸心に近づくとともに平面視で円弧状に形成してある。
図2に示すように、プラグ部60の外周に、前記出力部材12としての環状のスリーブ部材10が配置される。このスリーブ部材10はコレットに形成される。即ち、スリーブ部材10の周壁には軸方向に延びて上下の両端に開口する一つのスリット48が設けられる。この構成により、周壁の周方向のほぼ全部が径方向へ弾性変形可能に構成してある。スリーブ部材10は拡径させる方向の力が解除された場合は、そのスリーブ部材10自体の有する弾性変形力によって縮径方向へ復帰可能である。
また、スリーブ部材10の内周全体にわたって傾斜内面39が形成してある。この傾斜内面39は上方に向かうにつれて軸心に近づくテーパ形状に構成してある。傾斜内面39はプラグ部60のテーパ形の傾斜外面19に直接に当接している。一方、スリーブ部材10の外周の全体にわたって位置決め孔4に嵌入されるストレート外面38を形成してある。
突出部61に形成された傾斜外面19とスリーブ部材10の傾斜内面39とがテーパ係合する。このテーパ係合によって、移動部材8が上昇した時の縮径状態(図6に示す解除状態)と、移動部材8が下降した時の拡径状態(図2に示す位置決め状態)との2つの状態を取り得る。
したがって、この実施形態では、図2に示す前記変換機構11の主要部は、ハウジング7の傾斜外面19・19と、スリーブ部材10の傾斜内面39とのテーパ係合によって構成されていることになる。
図3に示すように、突出部61・61が傾斜内面39を押圧すると、突出部61・61の位置にほぼ対応する一対の押圧域67・67がスリーブ部材10のストレート外面38に形成される。その一対の押圧域67・67が位置決め孔4(図2参照)の内周面を押圧することにより、2つの突出部61・61が対面する方向で位置決めが行われる。
ブラグ部60から径方向に回り止めピン63が突設され、その回り止めピン63の外端がスリーブ部材10のスリット48に挿入されている。この結果、プラグ部60に対するスリーブ部材10の回り止めが行われている。また、回り止めピン63の中心と突出部61・61の為す角度はほぼ90゜に形成してある。この構成では、軸心A側に回り止めピン63を向けて配置すれば、一対の突出部61・61の方向は前記所望位置決め方向Gに略一致することになる。
また、図9の縦断面図で示すように、ハウジング7は、前記第1雄ネジ部20の軸方向に貫通する内孔26を備えている。その内孔26の下半部には第2雌ネジ孔27が形成してある。この第2雌ネジ孔27は、移動部材8の第2雄ネジ部33(図2参照)が係合する部分である。
内孔26の上部には、第1係合部28としてのレンチ穴が形成してある。その第1係合部28には第1ネジ回し具30としての六角レンチが挿入係合され、ハウジング7を回転させることにより、ベースプレート3の装着穴1にハウジング7を嵌入できるように構成してある。
一方、図2に示すように、移動部材8の頭部には、第2係合部32としてのレンチ穴が形成してあり、六角レンチなどで構成される第2ネジ回し具18(図6参照)を係合できるように構成してある。そして、移動部材8の下部域に形成された第2雄ネジ部33を、ハウジング7の第2雌ネジ孔27と螺合させ、第2ネジ回し具18を回転させることにより、ハウジング7に対して移動部材8を進退移動できるように構成してある。
移動部材8の軸部の上部域には止め輪36が設けられ、その止め輪36に支持された係止リング37に環状のスリーブ部材10の上端部が支持されることにより、移動部材8の昇降移動に伴ってスリーブ部材10も昇降移動するように構成してある。
また、係止リング37はスリーブ部材10の上端部に対して相対的に回転できるようになっている。
図3及び図5に示すように、フランジ部25の上面25aには、実際の位置決め方向Hを示す一対の基準矢印(指示手段)68・68と、表示手段としての目盛り69が設けてある。基準矢印68・68は、一対の突出部61・61に対応する位置に設けられている。図3中の目盛り69の数字は、図面の記載の便宜上、フランジ部25の枠外に描いているが、実際はフランジ部25の上面25aに記入されている。なお、その目盛りの数字は省略してもよい。
目盛り69は、第1雄ネジ部20の回転角度に対応する軸心方向の進退量(図3では0.1mmから0.7mmまで)で示してある。
次に高さ調整部材について説明する。
図7(A)と図7(B)は、高さ調整部材としての環状シム65の一例を示す図であり、図7(A)はシム65の平面図、図7(B)はそのシム65の縦断面図を示している。
上記シム65は、図2に示すように、フランジ部25の被受止め面64と大径孔16の受止め面17との間に装着できるように構成してある。シム65の厚さは、この実施形態では、0.1mmと0.2mmの2種類が準備されている。例えば、0.1mmから0.7mmまでの高さ調整を行うためには、1枚の0.1mmシムと3枚の0.2mmシムが付属される。それらの4枚のシムを組み合わせることにより、0.1mmから0.7mmまでの範囲を0.1mm刻みで調整できる。図7(B)では、1枚の0.1mmシムと1枚の0.2mmシムとが重ねられ、0.3mmの高さ調整を行う場合が示してある。なお、図7(B)ではシム65の厚さは誇張して描いてある。
上記位置決め装置の動作について説明する。
図9は、ベースプレート3にハウジング7を装着しつつある様子を示した縦断面図である。
図9に示すように、ベースプレート3の装着穴1にハウジング7を取り付ける場合は、まず、ベースプレート3の第1雌ネジ孔15にハウジング7の第1雄ネジ部20を螺合させる。次いで、ハウジング7の第1係合部28に第1ネジ回し具30を係合させ、第1ネジ回し具30を回すことにより、ハウジング7を回転させながらネジ込んでいく。
このような構成では、装着されたハウジング7において、実際の位置決め方向が、図1に示す所望位置決め方向Gからずれる場合がある。この現象は、第1雄ネジ部20のネジ締結完了時の位相を前記所望位置決め方向Gに正確に一致させるように第1雌ネジ孔15を形成することが難しいことによって起こる。
この現象を図2から図5を参照しつつ詳しく説明する。図4は、位相ずれがある第2位置決め装置をベースプレート3に固定した状態の縦断面図、図5はその要部横断面図である。
図4に示すように、受止め面17に被受止め面64が当接して、装着穴1へのハウジング7の螺進が完了したときに、図5に示すように、所望位置決め方向Gに対して実際の位置決め方向Hが0.3mmの螺進量に相当する角度だけ時計回りの方向へ位相ずれしていたとする。この場合、図3に示すように、実際の位置決め方向Hと所望位置決め方向Gとが一致するように調整するには、0.3mmに相当する位相だけ、ハウジング7の螺進による回転を戻してやればよい。具体的には、図2に示すように、0.3mmの厚さのシム65を受止め面17と被受止め面64の間に挟み込むことにより行う。このようにシム65を介在させることで、ハウジング7を螺合締結した場合の位相ずれを補正することが可能になる。
これを現実に行うには、次の装着手順を行えば良い。
(処理1)ベースプレート3の装着穴1にハウジング7を螺合によって取り付ける。
(処理2)作業者が、所望位置決め方向Gに対して実際の位置決め方向Hがどれくらい位相ずれを有しているかを読み取る。この場合は、図5に示すように、ハウジング7のフランジ部25の上面25aに設けられた基準矢印68・68の位置から所望位置決め方向Gへの目盛り69を読むことにより把握する。
(処理3)検出された位相ずれの大きさが、調整を要するほど大きいものである場合は、その目盛り69にしたがって、実際の位置決め方向Hが所望位置決め方向Gとほぼ一致するようにシム65の厚さを設定する。本実施形態では、シム65の種類と枚数を決定する。
(処理4)上記ハウジング7を装着穴1から取り外し、位相ずれを補正する上記シム65を挟んで、再び、ハウジング7を装着穴1に取り付ける。
(処理5)シム65により補正された実際の位置決め方向Hが所望位置決め方向Gに近づいて、実際上問題がない程度になったことを確認する。
なお、上記装着手順において、検出された位相ずれが調整を要するほど大きいものでない場合、即ち無視できる位相ずれレベルであれば、シム65による調整処理は不要になることは言うまでもない。
なお、前記第7発明に記載したように、シム65を受止め面17又はフランジ部25の下面に予め装着する構成では、シム65の枚数を減じるようにして調整を行うことになる。
ハウジング7が装着穴1に装着された後は、図2に示すように、移動部材8をハウジング7に進退自在に取り付ける。即ち、図6に示すように、移動部材8の軸部の上部域にスリーブ部材10を取り付け、その移動部材8の第2雄ネジ部33をハウジング7の第2雌ネジ孔27に螺合させる。そして、第2ネジ回し具18を第2係合部32に係合させて、移動部材8を回転させることによって、解除状態と位置決め状態とを切り換える。
次に、本実施形態における他の利点について説明する。
図3に示すように、本実施形態の構成であれば、一対の押圧域67・67が対向する位置決め方向Hにおいては、高精度に位置決めできるともに、その位置決め方向Hと垂直な半径方向(例えば、図3に示す直線Lの方向)においては、前記逃し部62・62の存在により、図2中の位置決め孔4とプラグ部60との位置ずれを許容できる。つまり、逃し部62・62の存在により、位置決め孔4にスリーブ部材10を嵌合させた後にその位置ずれを許容する方向にスリーブ部材10を移動させることができるので、位置決め孔4とスリーブ部材10とをスムーズに嵌合させることと位置決め方向Hにおいて高精度に位置決めすることを両立できる。図3においては、軸心Aに近い逃し部62の方が、軸心Aから遠い逃し部62に比べて狭くなるようにスリーブ部材10が移動された例が示してある。
また、突出部61・61は、位置決め孔4に直接には接触しないので、位置決め孔4の内周面を傷つけたりすることがなくなり、位置決め精度の低下の原因となることもない。なお、この効果は後述する第2実施形態(図10)の構成でも同様に有する。
また、上述の第1実施形態では、図8に示すように、ハウジング7の嵌合周面21に、潤滑油等の減摩剤を溜める凹部22を形成し、その減摩剤を溜める凹部22が形成された嵌合周面21と、前記嵌合孔14(図2参照)とを締めしろのある嵌合状態としてある。図8に示す構成では、減摩剤を溜める凹部22はネジ溝で形成してある。
ハウジング7の嵌合周面21に、減摩剤を溜める凹部22を形成しているので、ハウジング7を装着穴1に対して螺進させて嵌合周面21を嵌合孔14に強力に圧入したときに、その圧入面間に凹部22内の減摩剤が供給され続けるので、圧入面間の焼き付きを防止でき、図2中のベースプレート3にハウジング7を円滑に装着できる。
(第2実施形態)
図10は、本発明の第2実施形態を示し、前記図3に類似する横断面図である。
この第2実施形態は、前記突出部61・61及び逃し部62・62を、プラグ部60のテーパ外周面に設ける代わりに、スリーブ部材10のテーパ内周面に設けたことを特徴としている。この場合、スリーブ部材10の内周面に半径方向へ向かい合うように前記突出部61・61を設け、その突出面(内面)に前記傾斜内面39・39を形成している。傾斜内面39・39は平面視で円弧状に形成してある。なお、突出部61・61間に前記逃し部62・62を設けていることは第1実施形態と同様である。
一方、プラグ部60の外周面は全体にわたって円錐面に形成してあり、その円錐面の全てが前記傾斜外面19とされている。
本第2実施形態の構成では、前記突出部61・61はプラグ部60には形成されていない。しかし、回り止めピン63によってスリーブ部材10がプラグ部60に位置決めされているので、スリーブ部材10の突出部61・61が対面する方向(位置決め方向)は、プラグ部60の位相と同一になる。したがって、プラグ部60(即ち、ハウジング)側の位相に基づいて、実際の位置決め方向を所望位置決め方向に調整することが可能になる利点がある。
本実施形態において、プラグ部60に固定された回り止めピン63は、位置決め方向設定手段として機能している。
(第3実施形態)
図11は、本発明の第3実施形態を示し、前記図3に類似する横断面図である。
この第3実施形態は、前記突出部61・61をスリーブ部材10の外周面に設けたことを特徴としている。この場合、スリーブ部材10の外周面は一対の突出部61・61を備えたストレート面で構成されているので、一般的な菱形ピンに近い構成になる。スリーブ部材10の内周面は全体にわたって円錐状に形成してある。
一方、プラグ部60の外周面は全体にわたって円錐面に形成してあり、その円錐面の全てが前記傾斜外面19とされている。
なお、本第3実施形態の構成においても、ハウジング側の位相に基づいて、実際の位置決め方向を所望位置決め方向に調整することが可能になる。
上記実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨内において適宜、構成を変更することが可能である。
例えば、図2に示す構成では、ベースプレート3に大径孔16を設けてハウジングのフランジ部25を受け止めるように構成したが、装着穴1に大径孔16を設けず、ベースプレートの上面3aに受止め面17を設けてもよい。
前記の表示手段は、図3中の目盛り69に代えて、分度器のように10゜単位の目盛りでも良い。
高さ調整部材は、第1雄ネジ部20の回転角度に対応する軸心方向の進退量を実用上問題がない程度に補正するように構成されておれば良い。例えば、目盛りを読んでその大きさに対応する量を補正するということに限定されず、ハウジングに設けられた前記調整角度範囲毎の区分け(例えば、色分け)に対応する厚さのシムを予め準備する方法も考えられる。
上記各実施形態に係る構成では、図6に示すように、移動部材8を昇降させる第2ネジ回し具18を手動で回すことを想定して説明したが、電動機やエアモータ等のアクチュエータを用いて第2ネジ回し具18を自動的に回転させるようにしてもよい。
上記各実施形態において、図2に示すように、上記位置決め孔4は、ワークパレット6に直接形成される構成を示したが、ワークパレット6に装着したブッシュなどの中間部材に形成される構成でもよい。同様に、上記装着穴1は、ベースプレート3に直接形成される構成を示したが、ベースプレート3に装着される中間部材に形成される構成でもよい。
前記可動部材は、例示したワークパレット6に代えて、ワーク又は治具プレート等であってもよい。また、基準部材は、例示したベースプレート3に代えて、工作機械のテーブルなどであってもよい。
図1は、本発明の第1本実施形態に係る位置決めシステムを説明するための模式平面図である。 図2は、上記システムに設けた位置決め装置の使用状態の縦断面図であって、図3中の2−2線矢視に相当する図である。 図3は、上記装置の横断面図である。 図4は、上記装置の調整前の使用状態を示し、図2に類似する図である。 図5は、上記調整前の装置の横断面図である。 図6は、上記装置の位置決め解除状態を示し、図2に類似する図である。 図7(A)は、上記装置に装着したシムの平面図である。図7(B)は、図7(A)のB−B線断面図である。 図8は、上記装置のハウジングの立面図である。 図9は、上記ハウジングをベースプレートに装着しつつある様子を示した縦断面図である。 図10は、本発明の第2実施形態を示し、前記図3に類似する図である。 図11は、本発明の第3実施形態を示し、前記図3に類似する図である。
符号の説明
1…装着穴、3…ベースプレート(基準部材)、4…位置決め孔、6…ワークパレット(可動部材)、7…ハウジング、8…移動部材、11…変換機構、12…出力部材(スリーブ部材10)、15…第1雌ネジ孔(雌ネジ孔)、17…受止め面、20…第1雄ネジ部(雄ネジ部)、25…フランジ部、60…プラグ部、61…突出部、62…逃し部、64…被受止め面、65…シム(高さ調整部材)、67…押圧域、68…基準矢印(指示手段)、69…目盛り(表示手段)、101…第1位置決め装置、102…第2位置決め装置、A…第1位置決め装置の軸心、B…第2位置決め装置の軸心、L…軸心Aと軸心Bとを結ぶ直線、H…実際の位置決め方向,G…所望位置決め方向。

Claims (8)

  1. 雌ネジ孔(15)が形成された装着穴(1)と受止め面(17)とを備えた基準部材(3)に、位置決め孔(4)を有する可動部材(6)を位置決めする装置であって、
    前記雌ネジ孔(15)に螺合する雄ネジ部(20)と前記受止め面(17)に対面する被受止め面(64)とが形成されたハウジング(7)と、
    軸方向に進退可能なように前記ハウジング(7)に挿入される移動部材(8)と、
    前記位置決め孔(4)に挿入され、拡径および縮径方向の移動によって、位置決め状態と解除状態を取り得るようにした出力部材(12)と、
    前記ハウジング(7)に対する前記移動部材(8)の進退移動を前記出力部材(12)の拡径および縮径方向の移動に変換する変換機構(11)と、
    前記受止め面(17)と前記被受止め面(64)の間に介在させることが可能な高さ調整部材(65)とを含み、
    前記出力部材(12)は、所定の位置決め方向に拡径力を作用させる複数の押圧域(67)を備え、
    前記雌ネジ孔(15)に対して前記雄ネジ部(20)を基端方向へ螺進させることによって前記受止め面(17)に前記被受止め面(64)を押圧し、これにより、前記ハウジング(7)の螺合締結を規定するように構成し、
    前記ハウジング(7)の螺合締結時において、前記複数の押圧域(67)によって定まる実際の位置決め方向(H)が所望位置決め方向(G)と異なる場合に、前記高さ調整部材(65)を前記受止め面(17)と前記被受止め面(64)の間に介在させることによって前記螺合締結時の位相をずらして、前記実際の位置決め方向(H)を前記所望位置決め方向(G)に近づけるように構成した、ことを特徴とするネジ係合式位置決め装置。
  2. 請求項1に記載したネジ係合式位置決め装置において、前記ハウジング(7)にプラグ部(60)を設け、そのプラグ部(60)の回りに環状の前記出力部材(12)を配置し、拡縮方向で互いに向かい合う一対の突出部(61・61)を前記プラグ部(60)と前記出力部材(12)との少なくとも一方に設け、
    その突出部(61・61)によって前記複数の押圧域(67・67)が定められ、その複数の押圧域(67・67)の位置決め方向とほぼ直交する半径方向において、前記プラグ部(60)に対する前記出力部材(12)の移動を許容する逃し部(62・62)を、前記プラグ部(60)と前記出力部材(12)との間に設けた、こと特徴とするネジ係合式位置決め装置。
  3. 請求項1又2に記載したネジ係合式位置決め装置において、前記出力部材(12)の位置決め方向を、前記ハウジング(7)側で設定するようにした、ことを特徴とするネジ係合式位置決め装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載したネジ係合式位置決め装置において、前記所望位置決め方向(G)に対する前記実際の位置決め方向(H)の位相ずれの大きさが分かるように、その位相ずれの度合いを測る表示手段(69)を前記ハウジング(7)に設けた、ことを特徴とするネジ係合式位置決め装置。
  5. 請求項4に記載したネジ係合式位置決め装置において、前記ハウジング(7)の外周面にフランジ部(25)を設け、そのフランジ部(25)に前記表示手段(69)を設けた、ことを特徴とするネジ係合式位置決め装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載したネジ係合式位置決め装置を使用し、
    前記基準部材(3)の前記装着穴(1)に前記ハウジング(7)を取り付けて、位置決め状態時における所望位置決め方向(G)に対する実際の位置決め方向(H)の位相ずれの有無およびその大きさを検出し、
    その検出した位相ずれの大きさに基づいて前記受止め面(17)と前記被受止め面(64)との間に少なくとも一枚の高さ調整部材(65)を挟み込んで位相ずれを縮小する、ことを特徴とする位置決め方向調整方法。
  7. 請求項1から5のいずれか一項に記載したネジ係合式位置決め装置を使用し、
    前記受止め面(17)と前記被受止め面(64)との少なくとも一方に前記高さ調整部材(65)を予め取り付けておき、
    前記基準部材(3)の前記装着穴(1)に前記ハウジング(7)を取り付けて、位置決め状態時における所望位置決め方向(G)に対する実際の位置決め方向(H)の位相ずれの有無およびその大きさを検出し、
    その検出した位相ずれの大きさに基づいて、予め取り付けられた前記高さ調整部材(65)の枚数を減ずることによって位相ずれを縮小する、ことを特徴とする位置決め方向調整方法。
  8. 位置決め状態時に、ほぼ全周方向にわたって拡径力を作用させる第1位置決め装置(101)と、
    位置決め状態時に、所定の位置決め方向に拡径力を作用させる第2位置決め装置(102)とを使用し、
    前記第2位置決め装置(102)として、上記請求項1から5のいずれか一項に記載したネジ係合式位置決め装置を使用し、
    前記第1位置決め装置(101)の軸心(A)と前記第2位置決め装置(102)の軸心(B)とを結ぶ直線(L)に対して前記所望位置決め方向(G)をほぼ直交させ、
    前記第2位置決め装置(102)において、前記所望位置決め方向(G)に対する前記実際の位置決め方向(H)の位相ずれを縮小する場合に前記請求項6又は7に記載した調整方法を使用する、ことを特徴とする位置決め方向調整方法。
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