JP2006203368A - 誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサおよび通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来よりもさらに小型化を図りながらも、減衰極の周波数を容易に調整することができるようにし、求められるフィルタ特性を実現する。また、小型化によっても共振器のQ値の劣化を防ぐ誘電体フィルタや誘電体デュプレクサを得る。
【解決手段】 超異軸構造の誘電体フィルタに、開放面電極を設け、各開放面電極と外導体との間の容量を、隣接する開放面電極間に生じる容量より大きくし、開放面電極の配列の中央側の面積を外側の面積よりも大きくし、開放面電極82a、82c、83cから電極突出部85a、85b、85cを形成し、入出力電極74cをインターディジタル結合する励振孔の短絡面に形成し、短絡面の共振孔72a〜72c、73a〜73cを略等間隔に配置する。
【選択図】図6

Description

本発明は、一体の誘電体ブロックに構成された誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサ、およびそれらを備えた通信装置に関するものである。
高周波回路に適用される誘電体フィルタや誘電体デュプレクサでは、常に小型化した製品を提供することが求められる。
従来から、小型化を実現するためのさまざまな技術が提供されている。特許文献1には、共振孔をステップ形状とし、大径孔部と小径孔部の軸を相対的に大きく偏心させて、共振孔が屈曲した構造をとる超異軸構造の誘電体フィルタが示されている。
このような共振孔による共振器を誘電体ブロックに配列することで、共振器同士が結合し、減衰極が生じる。そして共振孔間のピッチを必要に応じて設定することによって減衰極を所望の周波数に合わせることができる。
この従来の技術を採用した誘電体デュプレクサの構成例を図1に示す。図1は、共振孔の配列に平行な断面の図であり、上辺が開放面、下辺が短絡面である。
誘電体ブロック1には、複数の共振孔2a〜2c、3a〜3cが設けられ、それぞれの内面に内導体が形成される。共振孔2a〜2c、3a〜3cの端部には電極非形成部7を設けている。誘電体ブロック1の外面には外導体6が形成される。各共振孔2a〜2c、3a〜3cは開放面側の内径が大きく(以下、この部分を大径孔部という。)、短絡面側の内径が小さい(以下、この部分を小径孔部という。)ステップ孔である。この例では、共振孔2a〜2cの開放面側での共振孔間の距離が短絡面側での共振孔間の距離よりも大きく構成(以下、寄り目形状という。)されている。この構成により、共振孔2a〜2cによる互いに隣接する2つの共振器間がそれぞれ誘導性結合した送信フィルタが構成されている。一方、共振孔3a〜3cは、開放面側での共振孔間の距離が短絡面側での共振孔間の距離よりも小さく構成(以下、離れ目形状という。)されている。この構成により、共振孔2a〜2cによる互いに隣接する2つの共振器間がそれぞれ容量性結合した受信フィルタが構成されている。
この共振器間の結合により生じる減衰極は、小径孔部と大径孔部との偏心量、小径孔部と大径孔部との横断面積の比であるステップ比などを設定することで調整される。
このような超異軸構造の誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサを従来より更に小型化する場合、その小型化に伴い共振器の間隔が狭まり、誘電体ブロックの壁厚が薄くなる。そのため、共振器間の容量が増大する。すると、フィルタ特性の減衰極が、所定の周波数からずれてしまい所定のフィルタ特性が得られない。
また、誘電体ブロックの開放面に開放面電極を備えることによって共振器間を結合させる構成が特許文献2に示されている。従来の開放面電極を備えた誘電体フィルタでは、開放面電極の形状を調整することで、開放面電極間の容量を調整し、所望のフィルタ特性を持った誘電体ブロックを実現している。
特開平10−256807号公報 特公平6−097721号公報
上述のような超異軸構造において、小径孔部と大径孔部との偏心量は、大径孔部の半径と小径孔部の半径の和以上には設定することができない。そのため、とりうる偏心量の範囲は限定される。すなわち、従来の超異軸構造の誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサをより小型化しようとする際には、偏心量を調整しても必要なフィルタ特性を実現することが困難であった。
例えば、寄り目形状のように偏心している場合には、この小型化により誘導性結合が不足し、所望の帯域幅が得られなくなる場合があった。また、離れ目形状のように偏心している場合には、この小型化により容量性結合が過剰になり、相対的に容量性結合が強まり、所望のフィルタ特性を得ることができない場合があった。
また、小径孔部間の間隔によっては、短絡面の一部に電流の集中が生じQ値の劣化が生じる場合もある。
開放面電極を設ける場合においては、従来より更に小型化を行うと、隣接する開放面電極における間隔が狭くなってしまう。そのため、開放面電極間の容量が増加する。すると、超異軸構造の場合と同様に共振器間の相対的な容量性結合がより強められてしまい、必要なフィルタ特性を実現することが困難であった。また、小型化により開放面電極のパターンも微細化し、パターン形成を精度よく行うことも困難であった。
このように、従来から提供されていた技術では、小型化にともなうフィルタ特性の設計に限界があった。
そこで、本発明の目的は、上述の問題を解決し、従来よりもさらに小型化を行い、求められるフィルタ特性を実現することができる誘電体フィルタや誘電体デュプレクサを提供することとする。
さらに、この小型化した誘電体フィルタや誘電体デュプレクサにおいて、減衰極の周波数を容易に調整することができるようにし、小型化によっても共振器のQ値の劣化を防いだ誘電体フィルタおよび誘電体デュプレクサを提供する。
本発明は、寄り目形状の異軸構造や超異軸構造の誘電体フィルタに、開放面電極を設け、隣接する共振孔による2つの共振器間の誘導性結合が増大するように、各開放面電極と外導体との間に生じる容量と、隣接する開放面電極間に生じる容量とを定める。
このような構成では、各開放面電極と外導体との間に生じる容量と、隣接する開放面電極間に生じる容量とにより、隣接する共振孔による2つの共振器間の結合を調整することができる。そして、小型化により不足した誘導性結合を強めるように調整するため、小型化により強まった共振器間の容量性結合をキャンセルすることができ、所望のフィルタ特性を実現することができる。
本発明は、離れ目形状の異軸構造や超異軸構造の誘電体フィルタに、開放面電極を設け、隣接する共振孔による2つの共振器間の誘導性結合が増大するように、各開放面電極と外導体との間に生じる容量と、隣接する開放面電極間に生じる容量とを定める。
このような構成では、各開放面電極と外導体との間に生じる容量と、隣接する開放面電極間に生じる容量とにより、隣接する共振孔による2つの共振器間の結合を調整することができる。そして、小型化により不足した誘導性結合を強めるように調整するため、相対的に容量性結合が強まり、過剰になった容量性結合をキャンセルすることができ、所望のフィルタ特性を実現することができる。
また本発明は、平行に並んだ共振孔の両端に位置する共振孔の開放面電極を、この共振孔よりも配列の中央側の突出面積が、配列の外側の突出面積よりも大きくなるように配置する。
このような構成により、両端の開放面電極に、隣接した開放面電極のみならず、もう一段先の共振器の開放面電極との間でも容量を生じさせる。するとこの容量がマルチパス容量として作用し、このマルチパス容量によって減衰極の周波数の位置を制御することが可能になる。
また本発明は、配列した共振孔の両端に位置する前記開放面電極のうち、すくなくとも一方の開放面電極の前記配列の方向に垂直な端縁付近から、隣接する開放面電極の方向に突出し、当該開放面電極とは別の開放面電極との間に容量を生じる電極突出部を形成する。
このような構成により、電極突出部を備えた開放面電極では、隣接した開放面電極のみならず、もう一段先の共振器の開放面電極との間でもマルチパス容量が生じ、このマルチパス容量によっても減衰極を制御することが可能になる。
また本発明は、配列した共振孔の両端に位置する前記開放面電極の前記配列の方向に垂直な端縁付近から、それぞれ隣接する開放面電極の方向に突出し、それぞれの開放面電極とは別の開放面電極との間に容量を生じる電極突出部をそれぞれ形成し、開放面における複数の開放面電極を、共振孔の前記配列の方向において略対象に配置する。
このような構成により、電極突出部を備えた開放面電極では、隣接した開放面電極のみならず、もう一段先の共振器の開放面電極との間でもマルチパス容量が生じ、このマルチパス容量によっても減衰極を制御することが可能になる。また、この誘電体フィルタの開放面電極のパターン形状が略対称になるため、フィルタの回路定数を入出力方向で対称に設計できるようになる。
また本発明は、複数の共振孔を、前記短絡面における複数の共振孔の軸心間の距離が等間隔となるように配置する。
このような構成により、短絡面における小径孔部間の間隔が等間隔になり、短絡面の導体の電流集中を抑える。するとQ値の劣化を抑制することができる。
また本発明は、上記の寄り目形状の誘電体フィルタと離れ目形状の誘電体フィルタとのいずれか一方もしくは両方を用いて誘電体デュプレクサを構成する。
このような構成により、従来よりもさらに小型化を行いながらも、求められるフィルタ特性を実現した誘電体デュプレクサをえることができる。
また本発明は、アンテナ接続用の入出力電極を励振孔の内側に設けた導体と導通させるとともに、実装面における短絡面側に設け、励振孔を隣接する共振器とインターディジタル結合させる。
このような構成により、開放面に外導体として作用する部分が形成されるため、充分にアースをとることができる。そのため、実装に際してアースのためのケースが不要となり、より小型化できる。
また本発明は、第2の誘電体フィルタの複数の前記開放面電極のうち、終段の共振器に相当する共振孔の内導体と導通する開放面電極にのみ、前記複数の共振孔の前記配列の方向に垂直な端縁付近から、隣接する開放面電極の方向に突出し、当該開放面電極とは別の開放面電極との間に容量を生じる電極突出部を形成する。
このような構成により、離れ目形状のフィルタを受信フィルタとして用いた場合の終段に位置する開放面電極には電極突出部を設け、他の開放面電極との間に容量を得るとともに、初段に位置する開放面電極には電極突出部を設けず、外導体との間に生じる容量を比較的小さなものとする。この構成により、アンテナ接続用の入出力電極とこの開放面電極の間のインピーダンスを位相合成に適したものにすることができ、位相合成を高精度に行うことができる。
また、この発明は、上記誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサの少なくとも何れか1つを高周波回路に設けて通信装置を構成する。
本発明によれば、従来よりもさらに小型化を行いながらも、求められるフィルタ特性を実現した誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサ、およびそれらを設けた通信装置を得ることができる。
本発明を実施するための好適な例を第1の実施形態として以下に示す。図2(a)はこの実施形態の誘電体デュプレクサの外観斜視図であり、図2(b)は、図2(a)のAA断面における断面図である。図2(a)では、図左手前面が開放面、図上面が実装面である。図2(b)では、図手前が実装面側である。
誘電体ブロック11には、超異軸構造でステップ形状の複数の共振孔12a〜12c、13a〜13cを連続して配列している。各共振孔の横断形状は略長円形状になるように設け、それぞれの内面に内導体を形成する。横断形状を、共振孔の配列方向に短く、その垂直方向に長い、長円形状にし、大孔径部と小孔径部とでの配列方向の長さを一致させている。このようにすることで、誘電体ブロックの共振孔の配列方向の長さを短縮している。
この共振孔12a〜12cを寄り目形状とし、デュプレクサの低域側の周波数で使用する送信フィルタとする。また、共振孔12bは大孔径部と小孔径部とをほぼ同軸となるように配置するため、互いに隣接する2つの共振器12a、12b間、共振器12b、12c間がそれぞれ誘導性結合する。そのためこの共振孔12a〜12cは周波数の高域側に二つの減衰極を持つフィルタを構成している。
また、共振孔13a〜13cを離れ目形状とし、デュプレクサの高域側の周波数で使用する受信フィルタとする。また、共振孔13bは大孔径部と小孔径部とをほぼ同軸となるように配置するため、互いに隣接する2つの共振器13a、13b間、共振器13b、13c間がそれぞれ容量性結合する。そのためこの共振孔13a〜13cは周波数の低域側に二つの減衰極を持つフィルタを構成している。
また、誘電体ブロック11には、内部に励振孔14aとアース孔14bとを設け、外面に外導体16を形成する。励振孔14a、アース孔14bはともに内面に内導体を形成し、共振孔12a〜12c、13a〜13cと平行になるように共振孔12cと共振孔13aとの間に配置している。励振孔14aの内面の内導体は、誘電体ブロック11の図左手前面で外導体16に導通させ、図右奥面では外導体16と分離して形成したアンテナ用の入出力電極18に導通させている。この部分をアンテナ用の入出力部分として送信フィルタと受信フィルタとにインターディジタル結合させている。また、アース孔14bの内面の内導体は両端で外導体に短絡している。この励振孔14aとアース孔14bとを、開放面において外導体16と導通させるグランド導体を形成しているため、従来のようにケースを別途設ける必要が無くなり、より小型化できる。また、誘電体ブロック11の外面には、実装面から側面にかけて送信信号用の入出力電極17、受信信号用の入出力電極19を形成する。この入出力電極17、19はそれぞれ近接する共振孔の内導体と対向容量を生じるように形成している。
また、図3(a)は、第1の実施形態における開放面から見た外観図である。また、図3(b)は、第1の実施形態における短絡面から見た外観図である。以下に、これらの図を用いて開放面電極の容量について説明する。
複数の共振孔12a〜12c、13a〜13cにはそれぞれ開放面電極22a〜22c、23a〜23cを、各共振孔の内導体と導通し、他の開放面電極や外導体、入出力電極などと分離させて設けている。ここで、開放面電極22a〜22c、23a〜23cは、単純な矩形状としているため、開放面電極のパターン形成を容易に行うことができる。
開放面電極22a〜22c、23a〜23cを設けることで、開放面電極間に相互容量Ckが生じる。また、開放面電極と外導体との間には自己容量Ciが生じる。この相互容量Ckにより共振器間の結合は相対的に容量性結合が強くなるが、自己容量Ciは、相互容量とは逆に、容量性結合を弱め相対的に誘導性結合を強めるように働くため、二つの隣接する共振器間で開放面電極を設けたことにより発生する相互容量Ckの作用を打ち消すことができる。そのため、それぞれの共振器に生じる自己容量Ciを適切に設定することでも減衰極を制御することができる。
自己容量Ciは、開放面電極それぞれにおいて、外導体との距離や、隣接する辺の長さなどにより調整することができる。自己容量Ciの調整により、共振孔12a〜12c、13a〜13cそれぞれによる共振器間の結合を設定する。設定によってフィルタ特性における帯域幅の調整を行うことができるとともに、誘導性と容量性の調整を行うことができる。開放面電極により大きな自己容量Ciを得るには一般的には隣接する開放面電極それぞれの自己容量Ciの和を、この開放面電極間の相互容量Ckの値よりも大きくすることで、共振器間の結合を誘導性に導くことができる。たとえば、開放面電極22aの自己容量Ciと、開放面電極22bの自己容量Ciとの和を、開放面電極22aと開放面電極22bの間での相互容量Ckよりも大きく設定することで、共振孔12aによる共振器と、共振孔12bによる共振器との結合を開放面電極が無い場合よりも比較的に誘導性に導くことができる。
以上のように、寄り目形状の送信フィルタ20において、自己容量Ciと相互容量Ckとを調整しているため、送信フィルタ20の誘導性結合を確実なものとし、フィルタ特性において高域に減衰極を生じさせている。また、離れ目形状の受信フィルタ21において、自己容量Ciと相互容量Ckとを調整しているため、受信フィルタ21の容量性結合を適正なものとし、フィルタ特性において低域に減衰極を生じさせている。
また、この第1の実施形態では、開放面電極22aの面積を、共振孔12aよりも外側では小さく、開放面電極22b側では大きく設定しており、開放面電極23cの面積も、共振孔13cよりも外側では小さく、開放面電極23b側では大きく設定している。このように面積を調整することによってもより有効にフィルタ特性の減衰極を調整できる。
ここで、このように面積を設定する効果について説明する。共振器間の間隔が小さいと、隣接していない共振器との間にも誘導性の結合を生じることがある。この隣接していない共振器との間の誘導性結合は、開放面電極を設けてその誘導性の結合を打ち消す必要がある。
そのため、ここでは開放面電極22aの面積を調整し、開放面電極22aと開放面電極22cの間の距離を小さくすることで、この開放面電極22aと開放面電極22cの間の容量Cm(以下、マルチパス容量という。)を生じるようにしている。
このマルチパス容量Cmは、共振器間の誘導性結合を弱め、相対的に容量性結合を強めるように働くため、隣接していない共振器との間の誘導性結合を打ち消すことができる。そのため、それぞれの共振器に生じるマルチパス容量Cmを適切に設定することでも減衰極を制御することができる。
このマルチパス容量Cmや自己容量Ciや相互容量Ckを調整するには、例えば、製造工程では比較的大きく開放面電極を形成しておき、調整工程において開放面電極をレーザーやリューターなどさまざまな方法を用いて削除すると良い。
以上のように、開放面電極を設けることで、超異軸構造や異軸構造のステップ形状の共振孔であっても、従来より小型で、所望のフィルタ特性を持った誘電体デュプレクサを得ることができる。また、開放面側の大径孔部の配置と、短絡面側の小径後部の配置との設計の自由度を高めることができる。
なお、本実施形態においては開放面電極は矩形状に限らず、どのような形状であっても、自己容量と相互容量とを上述のように設定しさえすれば適用可能である。
また、アンテナ接続用の入出力電極を励振孔を用いてインターディジタル結合するものとしたが、この態様に限らず外導体と分離した電極を、いずれかの共振孔の内導体と対向させて入出力電極としてもよく、電極の形状に制限されない。また、送信フィルタの入力電極や受信フィルタの出力部を励振孔を用いてインターディジタル結合するものとしてもよく、入出力電極の形状に制限されずに本発明は適用可能である。
また、共振孔や励振孔の軸方向に垂直な横断面形状は長円形状に限らず、円形状、矩形状、楕円形状など、どのような形状であっても本発明は適用可能であり、また寸法も共振孔の間で一様でなくともよい
また、本実施形態においては超異軸構造のステップ孔としたが、大径孔部と小径孔部との偏心がわずかな、単なる異軸構造のものであってもよく、大径孔部と小径孔部とのステップ比や横断面形状がどのようなものであってもよい。また、共振孔間の間隔が一定でなくとも良い。このように、本発明はどのような大径孔部と小径孔部であっても適用可能である。
また、本実施形態においては単一の誘電体ブロックに送信フィルタと受信フィルタとを配した、誘電体デュプレクサを示したが、本発明は誘電体デュプレクサに限らず、誘電体フィルタであっても同様な効果を奏する。
次に、本発明の実施に好適な第2の実施形態を示す。第2の実施形態は、前記の第1の実施形態の開放面電極の形状のみを異ならせたものである。
図4は、第2の実施形態における開放面から見た外観図である。この実施形態においては開放面電極42a、42c、43cにそれぞれ電極突出部45a、45b、45cを設けている。電極突出部45a、45b、45cはそれぞれ開放面電極42a、42c、43cの実装面側の端縁からそれぞれのフィルタの中心の方向へ、端縁の辺を延長するように、幅が狭い直方形に形成している。このように直方形とすることでパターン形成を容易に行うことができる。この電極突出部45a、45b、45cは、この図4における上面側や下面側に多少ずれていてもよく。他の開放面電極や外導体、入出力電極などと導通しなければどのような形状でもよい。
以下にこの図を用いて、開放面電極42a〜42c、43a〜43c、電極突出部45a、45b、45cによる容量について説明する。
開放面電極42a〜42c、43a〜43cを設けることで、開放面電極間に相互容量Ckが生じる。また、開放面電極と外導体との間には自己容量Ciが生じる。この相互容量Ckにより共振器間の結合は相対的に容量性結合が強くなるが、自己容量Ciは、相互容量とは逆に、容量性結合を弱め相対的に誘導性結合を強めるように働くため、二つの隣接する共振器間で開放面電極を設けたことにより発生する相互容量Ckの作用を打ち消すことができる。そのため、それぞれの共振器に生じる自己容量Ciを適切に設定して、共振器間の結合度を定めて減衰極を得ている。
この第2の実施形態では、開放面電極42a、42c、43cにはそれぞれ電極突出部45a、45b、45cを設けている。この電極突出部45a、45b、45cは隣接していない開放面電極との間にマルチパス容量Cmを発生させ、マルチパス電極として作用する。そのため、これらの電極突出部45a、45b、45cの形状によってもフィルタ特性の減衰極を調整できる。
ここで、この電極突出部45a、45b、45cによる効果について図8の周波数特性図をもとに説明する。図8(a)は送信フィルタ40における周波数特性を示す一例であり、図8(b)は受信フィルタ41における周波数特性を示す一例である。図8(a)、図8(b)はともに電極突出部の有無のそれぞれの場合についての周波数特性を示している。
通常、共振器間の間隔が小さいと、隣接していない共振器との間にも誘導性の結合を生じることがある。この隣接していない共振器との間の誘導性結合は、開放面電極を設けてその誘導性の結合を打ち消す必要がある。
そのため、送信フィルタ40においては、開放面電極42aと開放面電極42cとが近接するように、それぞれの開放面電極から電極突出部45aと電極突出部45bを突出させる。すると、電極突出部45a、45bの間にマルチパス容量Cmが生じる。このマルチパス容量Cmは、共振器間の誘導性結合を弱め、相対的に容量性結合を強めるように働くため、隣接していない共振器との間の誘導性結合を打ち消すことができる。そのため、それぞれの共振器に生じるマルチパス容量Cmを適切に設定することで減衰極を制御することができる。
具体的には、送信フィルタ40においては、電極突出部のない場合、図8(a)で示すように共振孔32a、32b間、共振孔32b、32c間で生じる2つの減衰極が離れすぎて、必要とされる特性を満たさない場合がある。そこで、電極突出部を用いマルチパス容量Cmをえることで、共振孔32a、32b間と、共振孔32b、32c間とで生じる2つの減衰極をある程度まで接近させる。マルチパス容量Cmのある場合には、図に示すように2つの減衰極を接近させることができ、さらに減衰を急峻にし、減衰量を大きくすることができる。
また、このように連続し配列した共振孔のうち両端に位置する開放面電極にともに電極突出部を設け、開放面電極42aと42cとを相似形で対称に設置すると、この送信フィルタのフィルタ定数も入出力方向で対称に設定することができるため、設計が容易になる。
また、受信フィルタ41においては、開放面電極43aと開放面電極43cとが近接するように開放面電極43cから電極突出部45cを突出させる。すると、開放面電極43aと電極突出部45cとの間にマルチパス容量が生じる。このマルチパス容量Cmにより、隣接していない共振器との間の誘導性結合を打ち消すことができる。そのため、それぞれの共振器に生じるマルチパス容量Cmを適切に設定することで減衰極を制御することができる。
具体的には、受信フィルタ41においては、電極突出部45cのない場合には、図8(b)で示すように共振孔33a、33b間と、共振孔33b、33c間とで生じる2つの減衰極がほとんど一致し、必要とされる特性を満たさない場合がある。そこで、電極突出部45cを用いマルチパス容量Cmをえることで、共振孔33a、33b間と、共振孔33b、33c間の減衰極を離れるようにする。マルチパス容量Cmのある場合には、共振孔33a、32b間と、共振孔33b、33c間とで生じる2つの減衰極を比較的、乖離させることができ、必要とされる減衰量を得ることができ、減衰を急峻にしたり、減衰量を大きくすることができる。
このように受信フィルタ41の最終段の共振器の開放面電極43cにのみ電極突出部45cを設けると、減衰極に対する制御を行えるとともに、この受信フィルタ41の最初段の共振器43aにおいて、外導体との間に生じる容量を比較的小くでき、アンテナ接続用の入出力電極とこの開放面電極の間のインピーダンスを位相合成に適したものにすることができ、位相合成を高精度に行うことができる。
なお、本実施形態においては送信フィルタ40には最初段の共振器と最終段の共振器ともに開放面電極に電極突出部を形成し、受信フィルタ41には最終段の共振器の開放面電極43cにのみ電極突出部を形成したが、受信フィルタ41の最初段の共振器と最終段の共振器との開放面電極にともに電極突出部を形成してもよく、どちらか一方のみに形成しても良い。また、送信フィルタ40の最初段や最終段のどちらか一方の共振器の開放面電極にのみ電極突出部を設けてもよい。
このマルチパス容量Cmを調整するには、例えば、製造工程では比較的長く電極突出部を形成しておき、調整工程において電極突出部の長さをレーザーやリューターなどさまざまな方法を用いて調整すると良い。
次に、本発明の実施に好適な第3の実施形態を示す。第3の実施形態は、前記の第2の実施形態の開放面電極の形状をさらに異ならせたものである。
図5は、第3の実施形態における開放面から見た外観図である。この実施形態においては複数の共振孔52a〜52c、53a〜53cにはそれぞれ開放面電極62a〜62c、63a〜63cを設けている。また、開放面電極62a、62c、63cに電極突出部65a、65b、65cを設けている。ここで、開放面電極62b、63a、63bは矩形状としている。
ここで、送信フィルタ60では、電極突出部65a、65bを図5上面の実装面と対向する側に設けている。また、受信フィルタ61では、電極突出部65cを図5下面の実装面の側に設けている。
送信フィルタ60において、このように電極突出部65a、65bを実装面に対向する側に配置することで、開放面電極62a、62c間にマルチパス容量Cmを生じさせるとともに、開放面電極62aの自己容量Ciを比較的大きくすることができる。通常、開放面電極62aの実装面の側には外導体ではなく入出力電極54を形成しているため、入出力電極54周辺の実効誘電率は実質的には低下している。そのため、仮にこの開放面電極62aの実装面の側に電極突出部を形成しても、開放面電極62aの自己容量Ciを大きくする効果は発生しないが、本実施形態のように電極突出部65aを実装面と対向する側に設けることで開放面電極62aの自己容量Ciを比較的大きくすることができる。
また、受信フィルタ61において、このように電極突出部65cを実装面の側に配置することで、開放面電極63cと入出力電極55との間の容量(外部結合容量)Ceを大きくとることもできる。
なお、本実施形態においては送信フィルタ60では、電極突出部65a、65bを実装面と対向する側に設け、受信フィルタ61では、電極突出部65cを実装面の側に設けた。しかし、本発明はこの態様に限らず、電極突出部は実装面側と実装面に対向する側のどちらに用いてもよく、送信フィルタ、受信フィルタを問わない。
次に、本発明の実施に好適な第4の実施形態を示す。第4の実施形態は、前記の第3の実施形態の共振孔の間隔を異ならせたものである。
図6(a)は、第4の実施形態における開放面から見た外観図である。また、図6(b)は、第4の実施形態における短絡面から見た外観図である。この実施形態においては複数の共振孔72a〜72c、73a〜73cを短絡面で略等間隔に配置し、開放面にそれぞれ開放面電極82a〜82c、83a〜83c、電極突出部85a、85b、85cを設けている。開放面電極82a〜82c、83a〜83cを設けることで、開放面電極間に相互容量が生じる。また、開放面電極と外導体との間には自己容量が生じる。また、電極突出部85a、85b、85cによりマルチパス容量が生じる。相互容量により共振器間の結合は相対的に容量性結合が強くなるが、自己容量は、相互容量とは逆に、容量性結合を弱め相対的に誘導性結合を強めるように働くため、二つの隣接する共振器間で開放面電極を設けたことにより発生する相互容量の作用を打ち消すことができる。そのため、それぞれの共振器に生じる自己容量を適切に設定する。また、マルチパス容量により、隣接していない共振器との間の誘導性結合を打ち消すことができるため、マルチパス容量を適切に設定することで減衰極を制御することができる。
ここで、短絡面での共振孔72a〜72c、共振孔73a〜73cの間隔をそれぞれ略等間隔に配置している。そのため送信フィルタ80における開放面電極82a〜82cは、比較的間隔が広く、受信フィルタ81における開放面電極83a〜83cは、比較的間隔が狭く配置する。
このように短絡面側での小径孔部を略等間隔に配置すると、短絡面側の共振孔および短絡面の外導体に略均一に電流が流れ、電流集中を抑制できる。そのため、この誘電体デュプレクサ全体としてのQ値を最良にできる。
また、短絡面側の小径孔部の配置を略等間隔に行っているため、開放面側の大径孔部の配置は大きく制限されるが、開放面電極により自己容量を得ることで、共振孔の偏心量を小さくしながらも、所望の減衰極を得ることができる。
次に、本発明の実施に好適な第5の実施形態として通信装置の構成を示すブロック図を図7に示す。図7では、デュプレクサDPXとしては上述の第4の実施形態で示した構成の誘電体デュプレクサを用いる。回路基板上には、送信回路と受信回路を構成していて、デュプレクサDPXの送信フィルタにおける送信信号用の入出力電極に送信回路が接続され、デュプレクサDPXの受信フィルタにおける受信信号用の入出力電極に受信回路が接続され、且つアンテナ接続用の入出力電極にアンテナANTが接続されるように、上記回路基板上にデュプレクサDPXを実装する。
従来の超異軸構造の例に係る誘電体デュプレクサの概観図 第1の実施形態に係る誘電体デュプレクサの外観斜視図 第1の実施形態に係る誘電体デュプレクサの正面図 第2の実施形態に係る誘電体デュプレクサの開放面の正面図 第3の実施形態に係る誘電体デュプレクサの開放面の正面図 第4の実施形態に係る誘電体デュプレクサの正面図 第5の実施形態に係る通信装置のブロック図 第2の実施形態に係る誘電体デュプレクサの周波数特性図
符号の説明
1、11、−誘電体ブロック
2、3、12、13、32、33、52、53、72、73−共振孔
14a−励振孔
14b−アース孔
6、16−外導体
45、65、85−電極突出部
17、18、19、54、55−入出力電極
20、40、60、80−送信フィルタ
21、41、61、81−受信フィルタ
22、23、42、43、62、63、82、83−開放面電極
7−電極非形成部

Claims (11)

  1. 略直方体形状の誘電体ブロックの一面を除く他の面に外導体を設け、前記一面に垂直な一つの面を実装面としてその実装面上に前記外導体とは分離した入出力電極を設け、
    前記誘電体ブロックの外導体を設けていない前記一面を開放面とし、前記開放面に対向する面を短絡面とし、前記誘電体ブロック内に前記開放面と前記短絡面との間を貫通し、前記開放面側の横断面積が大きく、前記短絡面側の横断面積が小さいステップ形状の孔を、連続に少なくとも3つ以上、前記実装面に対して平行に配列し、前記複数の孔の内面に内導体を設けてそれぞれ共振孔とした誘電体フィルタにおいて、
    前記配列した共振孔の両端の共振孔のうち、少なくとも一方の共振孔の開放面側の軸心と短絡面側の軸心とをずらせ、
    前記配列した共振孔のうち両端の共振孔の前記開放面側での軸心間の距離が、前記短絡面側での軸心間の距離よりも長くなるように前記複数の共振孔を配置し、
    前記開放面に、前記外導体とは分離してそれぞれの内導体に導通する開放面電極を、前記複数の共振孔のそれぞれに設け、
    隣接する共振孔による2つの共振器間の誘導性結合が増大するように、各開放面電極と外導体との間に生じる容量と、隣接する開放面電極間に生じる容量とを定めたことを特徴とする誘電体フィルタ。
  2. 略直方体形状の誘電体ブロックの一面を除く他の面に外導体を設け、前記一面に垂直な一つの面を実装面としてその実装面上に前記外導体とは分離した入出力電極を設け、
    前記誘電体ブロックの外導体を設けていない前記一面を開放面とし、前記開放面に対向する面を短絡面とし、前記誘電体ブロック内に前記開放面と前記短絡面との間を貫通し、前記開放面側の横断面積が大きく、前記短絡面側の横断面積が小さいステップ形状の孔を、連続に少なくとも3つ以上、前記実装面に対して平行に配列し、前記複数の孔の内面に内導体を設けてそれぞれ共振孔とした誘電体フィルタにおいて、
    前記配列した共振孔の両端の共振孔のうち、少なくとも一方の共振孔の開放面側の軸心と短絡面側の軸心とをずらせ、
    前記配列した共振孔のうち両端の共振孔の前記短絡面側での軸心間の距離が、前記開放面側での軸心間の距離よりも長くなるように前記複数の共振孔を配置し、
    前記開放面に、前記外導体とは分離してそれぞれの内導体に導通する開放面電極を、前記複数の共振孔のそれぞれに設け、
    隣接する共振孔による2つの共振器間の誘導性結合が増大するように、各開放面電極と外導体との間に生じる容量と、隣接する開放面電極間に生じる容量とを定めたことを特徴とする誘電体フィルタ。
  3. 前記配列した共振孔の両端に位置する前記開放面電極は、この開放面電極が導通する内導体を設けた共振孔よりも前記配列の中央側の面積が、前記配列の外側の面積よりも大きくなるように配置した請求項1または2に記載の誘電体フィルタ。
  4. 前記配列した共振孔の両端に位置する前記開放面電極のうち、すくなくとも一方の開放面電極の前記配列の方向に垂直な端縁付近から、隣接する開放面電極の方向に突出し、当該開放面電極とは別の開放面電極との間に容量を生じる電極突出部を形成した請求項1〜3のいずれかに記載の誘電体フィルタ。
  5. 前記配列した共振孔の両端に位置する前記開放面電極の前記配列の方向に垂直な端縁付近から、それぞれ隣接する開放面電極の方向に突出し、それぞれの開放面電極とは別の開放面電極との間に容量を生じる電極突出部をそれぞれ形成し、
    当該開放面における複数の前記開放面電極を、共振孔の前記配列の方向において略対象な配置となるように形成した請求項1〜3のいずれかに記載の誘電体フィルタ。
  6. 前記複数の共振孔を、前記複数の共振孔の短絡面側での軸心間の距離が等間隔となるように配置した請求項1〜5のいずれかに記載の誘電体フィルタ。
  7. 第1、第2の誘電体フィルタを単一の誘電体ブロックに構成するとともに、第1の誘電体フィルタからの出力信号を出力し、第2の誘電体フィルタへの入力信号を入力するアンテナ接続用の入出力電極を、第1、第2の誘電体フィルタの間に設けた電体デュプレクサにおいて、
    第1の誘電体フィルタもしくは第2の誘電体フィルタのうち少なくとも一方を請求項1〜6のいずれかに記載の誘電体フィルタとした誘電体デュプレクサ。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載の誘電体フィルタを、第1、第2の誘電体フィルタとして単一の誘電体ブロックに構成するとともに、第1の誘電体フィルタからの出力信号を出力し、第2の誘電体フィルタへの入力信号を入力するアンテナ接続用の入出力電極を、第1、第2の誘電体フィルタの間に設けた誘電体デュプレクサにおいて、
    第1の誘電体フィルタにおける、前記配列した共振孔のうち両端の共振孔の前記開放面側での軸心間の距離が、前記短絡面側での軸心間の距離よりも長くなるように前記複数の共振孔を配置し、
    第2の誘電体フィルタにおける、前記配列した共振孔のうち両端の共振孔の前記短絡面側での軸心間の距離が、前記開放面側での軸心間の距離よりも長くなるように前記複数の共振孔を配置した誘電体デュプレクサ。
  9. 前記開放面における第1、第2の誘電体フィルタの中間の位置から、前記短絡面の対向する位置までを貫通する孔を配置し、前記孔の内面に内導体を設けて前記開放面で外導体と導通させ励振孔とし、
    前記実装面から前記短絡面にかけて外導体と分離した電極を、前記励振孔の内側に設けた前記内導体と導通させ、前記アンテナ接続用の入出力電極とし、
    隣接する共振孔による共振器とインターディジタル結合させた請求項7または8に記載の誘電体デュプレクサ。
  10. 第2の誘電体フィルタの複数の前記開放面電極のうち、終段の共振器に相当する共振孔の内導体と導通する開放面電極にのみ、前記複数の共振孔の前記配列の方向に垂直な端縁付近から、隣接する開放面電極の方向に突出し、当該開放面電極とは別の開放面電極との間に容量を生じる電極突出部を形成した請求項9に記載の誘電体デュプレクサ。
  11. 請求項1〜6のいずれかに記載の誘電体フィルタまたは請求項7〜10のいずれかに記載の誘電体デュプレクサを高周波回路部に設けてなる通信装置。
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