JP2006203285A - 網制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】網制御装置において、データ記憶手段にデータを書込動作中に商用電源の電源遮断が発生しても、書込動作を確保することが可能な網制御装置を提供することである。
【解決手段】網制御装置1は、端末装置2と遠隔端末装置3との間でデータ通信回線4を介してデータを送受信するための網制御装置であって、電源切替信号を出力するシステム制御回路103と、データを記憶するデータ記憶回路104と、システム制御回路103とデータ記憶回路104に電源を供給する主電源供給手段としてAC/DC電源回路111およびDC/DC電源回路112と、データ記憶回路104に電源を供給する副電源供給手段としてサブ電源回路120と、システム制御回路103から出力される電源切替信号に応じて副電源供給手段からデータ記憶回路104に電源を供給するように制御する電源切替回路130とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】網制御装置1は、端末装置2と遠隔端末装置3との間でデータ通信回線4を介してデータを送受信するための網制御装置であって、電源切替信号を出力するシステム制御回路103と、データを記憶するデータ記憶回路104と、システム制御回路103とデータ記憶回路104に電源を供給する主電源供給手段としてAC/DC電源回路111およびDC/DC電源回路112と、データ記憶回路104に電源を供給する副電源供給手段としてサブ電源回路120と、システム制御回路103から出力される電源切替信号に応じて副電源供給手段からデータ記憶回路104に電源を供給するように制御する電源切替回路130とを備える。
【選択図】 図1
Description
この発明は、一般的には網制御装置に関し、特定的には網制御装置におけるデータ記憶手段の電源制御方法に関するものである。
近年、ガスメータや水道メータの検針業務の簡易化を目的として、データ通信回線を利用して計量データを網制御装置からセンターサーバへ送信する自動検針システムが使用されている。
このような自動検針システムにおいては、たとえば、網制御装置をガスメータ・水道メータなどの計量装置や警報機などの端末装置に接続するとともに、公衆通信回線やインターネット通信回線などのデータ通信回線により、ガス供給会社や警備会社などの遠隔端末装置(センターサーバ)と接続して、遠隔端末装置と端末装置の通信を中継することによって遠隔端末装置からの自動遠隔検針や、端末装置から遠隔端末装置へのガス漏れ警報送信などを行う。
網制御装置はガスメータや水道メータという重要インフラに絡む装置であり、メータデータや通信データなど重要性の高いデータを処理する。このため、網制御装置は、電源電圧低下などの異常時におけるデータの堅牢性を図るためにデータ記憶手段として不揮発性メモリを搭載している。センターからの制御データや端末装置からの警報要求データなどを不揮発性メモリに記憶することにより、信頼性の高いシステム構築を実現している。
網制御装置に限らず、不揮発性メモリに記憶するデータの堅牢性を高める方法としては、たとえば、特開平1−100646号公報(特許文献1)には、メモリセルから読み出した信号についてビット誤りを検出し訂正する誤り検出・訂正回路を備えた不揮発性メモリが提案されている。
また、特開平3−250347号公報(特許文献2)には、第1と第2の不揮発性メモリ素子に誤り検出符号を付加した同一の情報データを記憶する不揮発性メモリが提案されている。
特開平1−100646号公報
特開平3−250347号公報
しかしながら、上記の公報で提案された不揮発性メモリを用いても不揮発性メモリへの書込動作中に電源遮断が発生した場合の書込データを保証することは困難である。
商用電源を用いて動作させる網制御装置が開発されてきている。このような網制御装置では、停電などにより装置の電源が切れてしまう場合がある。セキュリティ性の高いデータを網制御装置内の不揮発性メモリに書込動作中に電源遮断が発生すると、セキュリティデータが破損するだけでなく、不揮発性メモリの当該メモリ領域内のデータも破損する場合がある。このような場合、システムの堅牢性を確保することが困難となる。
そこで、本発明の目的は、網制御装置において、データ記憶手段にデータを書込動作中に商用電源の電源遮断が発生しても、データ記憶手段へのデータの書込動作を確保することが可能な網制御装置を提供することである。
この発明の一つの局面に従った網制御装置は、端末装置と遠隔端末装置との間でデータ通信回線を介してデータを送受信するための網制御装置であって、制御手段と、データ記憶手段と、主電源供給手段と、副電源供給手段と、電源切替手段とを備える。制御手段は電源切替信号を出力する。データ記憶手段はデータを記憶する。主電源供給手段は、制御手段とデータ記憶手段に電源を供給する。副電源供給手段はデータ記憶手段に電源を供給する。電源切替手段は、制御手段から出力される電源切替信号に応じて副電源供給手段からデータ記憶手段に電源を供給するように制御する。
この発明の一つの局面に従った網制御装置においては、制御手段から出力される電源切替信号を用いて電源切替手段を制御することにより、主電源供給手段に加えて副電源供給手段からも電源をデータ記憶手段に供給することが可能となる。これにより、データ記憶手段が動作中に商用電源遮断等により主電源供給手段の電源電圧が低下しても、副電源供給手段により継続してデータ記憶手段を動作させることが可能となる。
この発明の一つの局面に従った網制御装置においては、電源切替信号は、制御手段がデータ記憶手段を使用する際に出力する使用信号を含むのが好ましい。
この場合、制御手段がデータ記憶手段を使用する際に出力する制御信号を用いて電源切替手段を制御することにより、制御手段がデータ記憶手段に対してアクセスしている間は主電源供給手段に加えて副電源供給手段からも電源をデータ記憶手段に供給することが可能となる。これにより、データ記憶手段が動作中に商用電源遮断等により主電源供給手段の電源電圧が低下しても、副電源供給手段により継続してデータ記憶手段を動作させることが可能となる。
また、この発明の一つの局面に従った網制御装置においては、電源切替信号は、制御手段がデータ記憶手段に割り当てたアドレス空間に従ったアドレス信号を含むのが好ましい。
この場合、制御手段がデータ記憶手段に割り当てたアドレス信号を用いて電源切替手段を制御することにより、制御手段がデータ記憶手段内の特定アドレス空間に対してアクセスしている間は主電源供給手段に加えて副電源供給手段からも電源をデータ記憶手段に供給することが可能となる。これにより、重要データを格納している特定のメモリ空間に対してアクセス中に商用電源遮断等により主電源供給手段の電源電圧が低下しても、副電源供給手段により継続してデータ記憶手段を動作させることが可能となるとともに、副電源供給手段に対する負荷を軽減することが可能となる。
この発明のもう一つの局面に従った網制御装置は、端末装置と遠隔端末装置との間でデータ通信回線を介してデータを送受信するための網制御装置であって、制御手段と、データ記憶手段と、主電源供給手段と、副電源供給手段と、電源切替手段とを備える。データ記憶手段は、データを記憶し、状態信号を出力する。主電源供給手段は、制御手段とデータ記憶手段に電源を供給する。副電源供給手段はデータ記憶手段に電源を供給する。電源切替手段は、データ記憶手段から出力される状態信号に応じて副電源供給手段からデータ記憶手段に電源を供給するように制御する。
この発明のもう一つの局面に従った網制御装置においては、副電源供給手段からの電源供給に切り替えるための電源切替手段の制御信号として、データ記憶手段が出力する状態信号を用いることにより、データ記憶手段が内部処理動作中のときには、主電源供給手段に加えて副電源供給手段からも電源をデータ記憶手段に供給することが可能となる。これにより、データ記憶手段が内部処理動作中に商用電源遮断等により主電源供給手段の電源電圧が低下しても、副電源供給手段により継続してデータ記憶手段の内部処理動作を行い、内部処理動作を正常終了させることが可能となる。
この発明の一つの局面に従った網制御装置、または、この発明のもう一つの局面に従った網制御装置は、主電源供給手段の供給電圧の低下を検知し、検知信号を出力する電圧低下検出手段をさらに備え、電源切替信号は検知信号を含むのが好ましい。
この場合、この発明の一つの局面に従った網制御装置においては、副電源供給手段からの電源供給に切り替えるための電源切替手段の制御信号として電圧低下検出手段の検知信号と、制御手段がデータ記憶手段を使用する際に出力する制御信号とを用いることにより、制御手段がデータ記憶手段に対してアクセスしている間で、主電源供給手段の電源電圧が低下した時のみに、副電源供給手段からも電源をデータ記憶手段に供給することが可能となる。これにより、データ記憶手段が動作中に商用電源遮断等により主電源供給手段の電源電圧が低下しても、副電源供給手段により継続してデータ記憶手段を動作させることが可能となるとともに副電源供給手段に対する負荷を抑えることが可能となる。
また、この場合、この発明のもう一つの局面に従った網制御装置においては、副電源供給手段からの電源供給に切り替えるための電源切替手段の制御信号として電圧低下検出手段の検知信号と、データ記憶手段が出力する状態信号とを用いることにより、データ記憶手段が内部処理動作を行っている間で、主電源供給手段の電源電圧が低下した時のみに、副電源供給手段からも電源をデータ記憶手段に供給することが可能となる。これにより、データ記憶手段が動作中に商用電源遮断等により主電源供給手段の電源電圧が低下しても、副電源供給手段により継続してデータ記憶手段を動作させることが可能となるとともに副電源供給手段に対する負荷を抑えることが可能となる。
この発明の一つの局面に従った網制御装置、または、この発明のもう一つの局面に従った網制御装置においては、副電源供給手段は2次電池またはコンデンサを含むのが好ましい。
以上のようにこの発明によれば、網制御装置において、データ記憶手段が動作中に商用電源遮断等により主電源供給手段の電源電圧が低下しても、副電源供給手段により継続してデータ記憶手段を動作させることが可能となり、データ記憶手段へのデータの書込動作を確保することが可能となる。
以下、本発明の一つの実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の網制御装置が適用されるデータ通信システムの全体構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、網制御装置1は、端末装置2と遠隔端末装置3との間でデータ通信回線4を介してデータを送受信するための装置である。端末装置(計量装置)2は、ガスや水道などの使用量を測定し、また警報信号を発生する。遠隔端末装置(センターサーバ)3は遠隔操作または監視を行う。データ通信回線4は遠隔端末装置3と網制御装置1を繋ぐ。回線通信回路101は、データ通信回線4を介して遠隔端末装置3とのデータ通信を処理する。通信I/F回路102は端末装置2とのデータ通信を行う。制御手段としてのシステム制御回路103は、計量装置の計量データや警報機からの警報信号や遠隔端末装置3からの制御信号を処理するとともに網制御装置1を制御する。データ記憶手段としてのデータ記憶回路104は、網制御装置1が記憶する必要のあるデータを格納する。主電源供給手段としてのAC/DC電源回路111は、商用電源5を直流電圧に変換する。また、主電源供給手段としてのDC/DC電源回路112は、変換された直流電圧を各回路ブロックが所望する直流電圧に変換する。副電源供給手段としてのサブ電源回路120は、データ記憶回路104へ電源を供給する。電源切替手段としての電源切替回路130は、システム制御回路103から出力される信号、または、データ記憶回路104から出力される信号に応じてデータ記憶回路104の電源をサブ電源回路120へ切り替えるものである。
図2は、図1における網制御装置の一つの実施の形態としてデータ記憶回路の電源を制御するための構成を示すブロック図である。
図2に示すように、システム制御回路として機能するマイクロコンピュータ103は、アドレスバスまたはデータバスと、データ記憶回路として機能する不揮発性メモリ104へのリードまたはライト等の各種動作を制御する際に使用する制御信号とによってアクセスを制御することができるように不揮発性メモリ104に接続されている。電源切替回路130は、不揮発性メモリ104用のサブ電源120からの電源供給をマイクロコンピュータ103からの制御信号に従ってON/OFF制御する。
通常、マイクロコンピュータ103が不揮発性メモリ104を使用するためには制御信号の一つである使用信号としてのチップセレクト(CS)信号をLow(Actvie Low時)にする必要がある。マイクロコンピュータ103が不揮発性メモリ104へデータの書込を行うためにチップセレクト信号をLowにすることにより、不揮発性メモリ104が動作モードへ移行するとともに、電源切替回路130がON動作し、不揮発性メモリ104用のサブ電源120から不揮発性メモリ104に対して電源が供給される。不揮発性メモリ104は主電源供給手段としてのメイン電源110からの電源を用いて書込動作を行っているが、このとき、メイン電源110からの電源供給が遮断されても、不揮発性メモリ104に対しては副電源供給手段としてのサブ電源120からも電源が供給されているので、不揮発性メモリ104は書込動作を正常に継続することができる。
図2に示す実施の形態の例では、電源切替回路130の制御信号として、マイクロコンピュータ103が不揮発性メモリ104を使用する際に制御するチップセレクト(CS)信号を利用したが、不揮発性メモリ104に割り当てたアドレス信号により電源切替回路130を制御することも可能である。
図3は、図1における網制御装置のもう一つの実施の形態としてデータ記憶回路の電源を制御するための構成を示すブロック図である。
図3に示すように、アドレス信号としてのアドレスバスからの信号をアドレス選択手段としてのアドレス選択回路140により解析し、マイクロコンピュータ103が不揮発性メモリ104へ割り当てたメモリ空間へのアクセスが発生したときのみ、電源切替回路130をON制御する。このようにすることにより、不揮発性メモリ104にて書込動作中にメイン電源110からの電源供給が遮断されても、不揮発性メモリ104に対してはサブ電源120からも電源が供給されているので、不揮発性メモリ104は書込動作を正常に継続することができる。アドレスバスからの信号を用いることにより、不揮発性メモリ104の全メモリブロックに対する書込動作を保護するだけでなく、特定のメモリブロックのみを保護することも可能となる。
図2、図3に示すような電源切替回路130の制御方法を利用すると、メイン電源110から正常に不揮発性メモリ104に対して電源を供給している場合でも、マイクロコンピュータ103が不揮発性メモリ104への書込動作を行う度に、電源切替回路130はON制御され、サブ電源120からの電源も不揮発性メモリ104に対して供給される。サブ電源120として電池を利用している場合、不揮発性メモリ104への書込動作が連続して何度も行われていると、徐々に電池容量が低下してしまうため、電池の寿命を管理する必要がある。
図4は、図1における網制御装置のさらにもう一つの実施の形態としてデータ記憶回路の電源を制御するための構成を示すブロック図である。
そこで、図4に示すように、メイン電源110からの出力電圧の電圧低下を検出する電圧低下検出手段としての電圧低下検出回路150を設け、マイクロコンピュータ103が不揮発性メモリ104を使用する際に制御するチップセレクト(CS)信号に加え、電圧低下検出回路150から出力されるメイン電源110からの出力電圧の低下を示す電圧低下信号を用いて電源切替回路130を制御する。この場合、不揮発性メモリ104への書込動作を行うことによりマイクロコンピュータ103が出力するチップセレクト(CS)信号がLowとなっても、メイン電源110からの出力電圧が安定しているため、電圧低下検出回路150の出力信号はHighのままであるので、NORゲート回路160の出力信号はLowとなる。これにより、電源切替回路130はOFF動作のままであり、サブ電源120からの電源は不揮発性メモリ104に対して供給されない。
一方、不揮発性メモリ104への書込動作中にメイン電源110からの電源供給電圧が低下すると、メイン電源110の出力電圧の低下を電圧低下検出回路150が検出し、電圧低下検出回路150の出力信号がHighからLowへ変化する。この場合、不揮発性メモリ104への書込動作を行うことによりマイクロコンピュータ103が出力するチップセレクト(CS)信号がLowであることに加えて、電圧低下検出回路150の出力信号もLowとなるので、NORゲート回路160の出力信号はHighとなる。これにより、電源切替回路130はON動作に制御され、サブ電源120からの電源が不揮発性メモリ104へ供給される。その後、不揮発性メモリ104に対するメイン電願からの供給電圧が完全になくなっても、不揮発性メモリ104に対してはサブ電源120から電源が供給されているので、不揮発性メモリ104は書込動作を正常に継続することができる。つまり、不揮発性メモリ104に対する書込動作を行っている際に、メイン電源110からの供給電源が途絶える場合のみ、サブ電源120から不揮発性メモリ104に対して電源を供給することが可能となり、サブ電源120として電池を用いている場合は電池容量を有効に使用することが可能となる。
図5は、図1における網制御装置の別の実施の形態としてデータ記憶回路の電源を制御するための構成を示すブロック図である。
図5に示すように電源切替回路130の制御信号として不揮発性メモリ104が出力する状態信号を用いることも可能である。通常、不揮発性メモリ104には、マイクロコンピュータ103などの外部デバイスから内部メモリへの書込命令や消去命令を確実に処理するために、不揮発性メモリ104の内部に書込制御回路があり、書込動作中または消去動作中を示す状態信号(BUSY信号)が準備されている。マイクロコンピュータ103からの書込命令を受けた不揮発性メモリ104は状態信号をLow出力とし、内部メモリへの書込動作を始める。不揮発性メモリ104が出力する状態信号がLowの場合に電源切替回路130がON動作するように制御することにより、サブ電源120からの電源が不揮発性メモリ104へ供給される。このとき、メイン電源110からの供給電圧が途絶えても、不揮発性メモリ104へはサブ電源120からの電源が供給されており、不揮発性メモリ104の内部で行われている書込動作は正常に行われる。不揮発性メモリ104の内部での書込動作が終了すると、不揮発性メモリ104が出力する状態信号はHighとなり、電源切替回路130はOFF動作に制御され、不揮発性メモリ104への電源供給もOFFとなる。これにより、不揮発性メモリ104が実際に内部メモリへ書込動作を行っている時間だけ、サブ電源120からの電源供給を受けることが可能となる。
図5に示すような電源切替回路130の制御方法を利用すると、メイン電源110から正常に不揮発性メモリ104に対して電源を供給している場合でも、不揮発性メモリ104にて内部メモリへの書込動作が発生する度に、電源切替回路130はON動作に制御され、サブ電源120からの電源も不揮発性メモリ104に対して供給されるため、サブ電源120の電源容量を管理する必要がある。
図6は、図1における網制御装置のさらに別の実施の形態としてデータ記憶回路の電源を制御するための構成を示すブロック図である。
そこで、図6に示すように、メイン電源110としてのAC/DC電源回路111からの供給電圧が低下したことを検出する電圧低下検出回路150と、サブ電源120としての2次電池121と、2次電池121からの供給電圧を不揮発性メモリ104が必要とする電圧へ変換するDC/DC電源回路122と、2次電池121の充電を行う充電回路123とを設け、不揮発性メモリ104が出力する状態信号(BUSY信号)と電圧低下検出回路150が出力する電圧低下出力信号とにより電源切替回路130を制御する。
マイクロコンピュータ103が不揮発性メモリ104に対して書込を行うと、不揮発性メモリ104の内部で書込動作中は状態信号(BUSY信号)がLowとなるが、電圧低下検出回路150からの出力信号がHighであるので、NORゲート回路160の出力はLowである。このため、電源切替回路130はOFF動作に制御され、2次電池121から不揮発性メモリ104への電源供給は行われない。また、2次電池121の電圧が低下している場合は、充電回路123を介して2次電池121が充電される。
AC/DC電源回路111からの供給電圧が低下すると、電圧低下検出回路150からの出力信号がLowとなり、不揮発性メモリ104の内部で書込動作中は状態信号(BUSY信号)はLowであるので、NORゲート回路160の出力はHighである。このため、電源切替回路130がON動作に制御され、2次電池121から不揮発性メモリ104に対する電源供給が開始される。その後、不揮発性メモリ104に対するメイン電源110としてのAC/DC電源回路111からの供給電圧が完全になくなっても、不揮発性メモリ104に対しては2次電池121から電源が供給されているので、不揮発性メモリ104は書込動作を正常に継続することができる。つまり、不揮発性メモリ104に対する書込動作を行っている最中に、メイン電源110としてのAC/DC電源回路111からの供給電源が途絶える場合のみ、サブ電源120から不揮発性メモリ104に対して電源を供給することが可能となる。
不揮発性メモリ104での書込動作が正常に終了し、不揮発性メモリ104の出力するBUSY信号がHighになると、電圧低下検出回路150からの出力信号がLowであるので、NORゲート回路160の出力はLowになる。このため、電源切替回路130はOFF動作に制御され、2次電池121から不揮発性メモリ104への電源供給は停止し、2次電池121の電池容量の浪費を抑えることができる。
また、AC/DC電源回路111の出力電圧が復帰した場合、充電回路123を介して2次電池121の充電が行われる。
図7は、図6に示されるデータ記憶回路の電源を制御するための具体的な構成を、回路構成要素を一部用いて示すブロック図である。図8と図9は、図7に示される構成を用いて行われる電源の制御動作において各電源電圧と各信号の波形を示す図である。
図7と図8に示すように、商用電源5が安定して供給されている状態では、AC/DC電源回路111の出力電圧は安定しているため、電圧低下検出回路150の出力信号はHighであるので、NORゲート回路160への入力1はHighとなっている。不揮発性メモリ104への書込動作を行う前は、不揮発性メモリ104から出力される状態信号としてのBUSY信号はHighであるので、NORゲート回路160への入力2もHighである。NORゲート回路160への両入力がHighであるので、NORゲート回路160の出力はLowである。これにより、サブ電源120への切替を制御する電源切替電界効果トランジスタ(FET)127を制御するバイポーラトランジスタ128への入力がLow、すなわち、電源切替電界効果トランジスタ(FET)127がOFF動作に制御されるので、サブ電源120としてのDC/DC電源回路122から不揮発性メモリ104への電源供給は行われない。また、AC/DC電源回路111の出力電圧を2次電池121の充電に適した電圧に定電圧レギュレータ124により変換し、保護ダイオード125と電流制限抵抗126を介して2次電池121が充電される。
このとき、図8に示すように停電などにより商用電源5が遮断されると(電源遮断)、電圧低下検知回路150がAC/DC電源回路111の出力電圧の低下を検知し、電圧低下出力信号がLowとなるが、不揮発性メモリ104における状態信号(BUSY信号)がHighのままであるので、NORゲート回路160の出力はLowのままである。電源切替電界効果トランジスタ(FET)127を制御するバイポーラトランジスタ128への入力もLowのままであり、サブ電源120から不揮発性メモリ104への電源供給は行われない。このため、不揮発性メモリ104と網制御装置システムの電源電圧は低下し、システムは動作停止に至る。このとき、不揮発性メモリ104における状態信号(BUSY信号)はLowになる。
ここで、図8に示すように商用電源5からの供給電圧が復帰すると(電源投入)、電圧低下検出回路150の電圧低下出力信号がHighとなるため、NORゲート回路160への入力1もHighになる。また、不揮発性メモリ104から出力されるBUSY信号はHighになるので、NORゲート回路160への入力2もHighである。このため、NORゲート回路160の出力はLowである。これにより、サブ電源120への切替を制御する電源切替電界効果トランジスタ(FET)127を制御するバイポーラトランジスタ128への入力がLow、すなわち、電源切替電界効果トランジスタ(FET)127がOFF動作に制御されるので、サブ電源120としてのDC/DC電源回路122から不揮発性メモリ104への電源供給は行われない。
図8に示すように不揮発性メモリ104に対する書込動作が発生すると(書込動作開始)、不揮発性メモリ104におけるBUSY信号はLowとなり、NORゲート回路160への入力2がLowになる。この状態で停電などにより商用電源が遮断されると(電源遮断)、電圧低下検知回路150がAC/DC電源回路111の出力電圧の低下を検知し、電圧低下出力信号がLowになり、NORゲート回路160への入力1もLowになる。NORゲート回路160への両入力がともにLowであるので、NORゲート回路160の出力はHighになり、電源切替電界効果トランジスタ(FET)127がON動作に制御される。これにより、2次電池121からDC/DC電源回路122を介して不揮発性メモリ104に対する電源供給が開始され、商用電源5からの電源供給が遮断された状態であっても不揮発性メモリ104に供給される電源電圧は変動しない。
そして図8に示すように不揮発性メモリ104への書込動作中に商用電源5からの供給電圧が復帰すると(電源投入)、電圧低下検出回路150からの電圧低下出力信号はHighに復帰するため、NORゲート回路160の出力はLowに変化し、電源切替電界効果トランジスタ(FET)127はOFF動作に制御され、2次電池121から不揮発性メモリ104への電源供給は停止される。2次電池121からの電源供給が遮断されてもAC/DC電源回路111とDC/DC電源回路112を介して不揮発性メモリ104への電源供給が行われているため、不揮発性メモリ104は正常に書込動作を処理し、終了することができる(書込動作終了)。
図9に示すように、不揮発性メモリ104への書込動作終了後も商用電源5からの供給電圧が復帰しない場合、不揮発性メモリ104の内部での書込動作が完了すると、BUSY信号がHighになり、電圧低下検出回路150からの電圧低下出力信号はLowのままであるので、NORゲート回路160の出力はLowに変化し、電源切替電界効果トランジスタ(FET)127はOFF動作に制御される。これにより、2次電池121からの電源供給が遮断される。これに伴って、不揮発性メモリ104への供給電源電圧も低下していき、システムは動作停止状態となる。
上記の実施の形態ではサブ電源120としての供給電源として2次電池121を使用することを示しているが、2次電池ではなく、電気2重層コンデンサなどの電源容量の大きなコンデンサを使用することも可能である。
以上説明したように、本発明の一つの実施の形態によれば、ガスメータ・水道メータなどの計量装置や警報機などの端末装置2を接続するとともに、たとえば、ガス供給会社や警備会社などの遠隔端末装置(センターサーバ)3にデータ通信回線4により接続して、遠隔端末装置3と端末装置2との間の通信を中継することによって遠隔端末装置3からの自動遠隔検針や端末装置2から遠隔端末装置3へのガス漏れ警報通信などを行うことを可能とする網制御装置1に適用すれば、網制御装置1が保持する必要のあるデータを記憶する不揮発性メモリ104用のサブ電源120を備え、サブ電源120への電源切替回路130を制御して、不揮発性メモリ104へのデータ書込中の電源電圧遮断を防止することにより、確実に不揮発性メモリ104へのデータ書込を実現することを可能とする網制御装置1を提供することが可能となる。
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むものである。
1:網制御装置、2:端末装置、3:遠隔端末装置、4:データ通信回線、103:システム制御回路(マイクロコンピュータ)、104:データ記憶回路(不揮発性メモリ)、110:メイン電源、111:AC/DC電源回路、112:DC/DC電源回路、120:サブ電源回路(サブ電源)、121:2次電池、130:電源切替回路、150:電圧低下検出回路。
Claims (7)
- 端末装置と遠隔端末装置との間でデータ通信回線を介してデータを送受信するための網制御装置であって、
電源切替信号を出力する制御手段と、
データを記憶するデータ記憶手段と、
前記制御手段と前記データ記憶手段に電源を供給する主電源供給手段と、
前記データ記憶手段に電源を供給する副電源供給手段と、
前記制御手段から出力される電源切替信号に応じて前記副電源供給手段から前記データ記憶手段に電源を供給するように制御する電源切替手段と、
を備えた網制御装置。 - 前記電源切替信号は、前記制御手段が前記データ記憶手段を使用する際に出力する使用信号を含む、請求項1に記載の網制御装置。
- 前記電源切替信号は、前記制御手段が前記データ記憶手段に割り当てたアドレス空間に従ったアドレス信号を含む、請求項1に記載の網制御装置。
- 端末装置と遠隔端末装置との間でデータ通信回線を介してデータを送受信するための網制御装置であって、
制御手段と、
データを記憶し、状態信号を出力するデータ記憶手段と、
前記制御手段と前記データ記憶手段に電源を供給する主電源供給手段と、
前記データ記憶手段に電源を供給する副電源供給手段と、
前記データ記憶手段から出力される状態信号に応じて前記副電源供給手段から前記データ記憶手段に電源を供給するように制御する電源切替手段と、
を備えた網制御装置。 - 前記主電源供給手段の供給電圧の低下を検知し、検知信号を出力する電圧低下検出手段をさらに備え、
前記電源切替信号は、前記検知信号を含む、請求項2または請求項4に記載の網制御装置。 - 前記副電源供給手段は、2次電池を含む、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の網制御装置。
- 前記副電源供給手段は、コンデンサを含む、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の網制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005009840A JP2006203285A (ja) | 2005-01-18 | 2005-01-18 | 網制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005009840A JP2006203285A (ja) | 2005-01-18 | 2005-01-18 | 網制御装置 |
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JP2006203285A true JP2006203285A (ja) | 2006-08-03 |
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ID=36960920
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2006203285A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016536708A (ja) * | 2013-09-06 | 2016-11-24 | ローズマウント インコーポレイテッド | 障害検知機能を有するハイブリッド電力モジュール |
-
2005
- 2005-01-18 JP JP2005009840A patent/JP2006203285A/ja active Pending
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JP2016536708A (ja) * | 2013-09-06 | 2016-11-24 | ローズマウント インコーポレイテッド | 障害検知機能を有するハイブリッド電力モジュール |
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