JP4013833B2 - 給電制御システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は各種カード等の電気部品に電力を供給する給電制御システムに係わり、特に電気部品の電力容量に一定の制限がある場合に好適な給電制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電気部品はその搭載している電源や使用している部品等との関係で使用できる電力に上限があるのが一般的である。たとえば回線インタフェースカードを挿入するための幾つかのスロットを備えた通信装置で、回線インタフェースカードをこれらのスロットに順次挿入する場合を考える。回線インタフェースカードの種類によって消費電力に大きな相違があるような場合、挿入した回線インタフェースカードの組み合わせや挿入したカードの数によっては、これらの挿入によって装置全体の消費電力の限界を超過する場合がある。このような場合には、その通信装置のシステムが突然停止するといった不都合が発生した。一般に信頼性を要求されるネットワーク中継装置等の電子機器では、電源についても冗長な構成としており、複数の電源ユニットを搭載し、このようなシステムの停止といった最悪の事態が発生するのを極力防止している。しかしながら装置によっては比較的少ない数の電源ユニットしか備えていない場合や、電力ユニットの電力供給に十分な余裕がない場合がある。このような場合には、時として電源容量の上限を超過する事態を招く。
【0003】
そこで、このような事態を防止するために、使用電力に関する情報を収集して、これを基に予め定められた許容電力量の範囲内で電気機器に対して電力を供給できるかどうかを判別するようにした第1の提案が行われている(たとえば特許文献1)。この第1の提案では、電気機器がある所望の電力消費を行いたい場合、これを事前に申請する。ブレーカ装置はこの申請があると、これに許可あるいは不許可を与えると共に、消費電力値が一定値を超えないように制御する。
【0004】
すなわちブレーカ装置は申請があると使用電力計数部に問い合わせて現在の総電力消費量を導出し、ブレーカで許容される電力最大値からこれを差し引いて、この値と使用要求電力値とを比較する。そして、使用要求電力値の方が小さい場合には電力の使用を許可し、これ以外の場合には不許可とする。
【0005】
また、電力使用の対象となる各端末への供給電力を予め測定しておくようにした第2の提案も存在する(たとえば特許文献2)。この提案では、ネットワーク中継装置がこれに接続される各端末への供給電力を予め測定しておいて、この測定結果に対して所定の重み付けを行う。そして、この重み付けされた測定結果を最大電源容量から差し引いた値を残りの給電電力容量として、これを超えない範囲で新たな端末の接続を制御するようにしている。これにより、現在接続されている端末の動作状況が変動した場合にも、新たな端末の接続の可否を判別することができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−94199号公報(第0059〜第0062段落、図5)
【特許文献2】
特願2002―365767号公報(第0006段落、図4)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで前者の第1の提案では、電力使用の申請が行われた時点で、ブレーカの接続された電灯線における現在の総電力消費量を導出する。そしてこの値を基にして使用要求電力値が使用可能であるかどうかの判別を行っている。しかしながら、使用する電力は電灯線に現在接続されている各電気製品の状態によって大きく変化する場合が多い。この提案にも記載されているアイロンや冷蔵庫は、加熱あるいは冷却動作を行う起動時に特に大電力を消費し、待機時には大きな電力を消費しない。また、新たに接続する機器が使用要求電力値通りに電力を消費するかも不明である。したがって、電力の使用が許可された場合でも各機器の消費電力のピークが重なったような場合には最大電力使用量を超過する場合が十分発生し得るという問題がある。
【0008】
次に後者の第2の提案では、第1の提案で説明したような電力消費の変動を吸収するために予め測定した値に重み付けを行って消費電力の幅に所定の余裕を設けるようにしている。しかしながら、この第2の提案では新たに接続する端末は、それまで接続された端末と消費電力の点で特に異ならないことを前提としている。そして、この前提の基で、新たな端末が接続可能であるかどうかを判別している。したがって、新たに接続される端末の種類が異なるような場合には、電力供給量が最大電源容量を超える場合が発生し、これによりシステムの停止等の不具合が発生する可能性がある。
【0009】
そこで本発明の目的は、装置やシステムに電力を消費する新たな回路や部品を追加するときに電源容量を超過しないようにした給電制御システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の給電制御システムでは、(イ)1または複数のカードを挿抜自在としたカードスロットと、(ロ)カードスロットにカードが装着されたときそのカードの本来給電されるべき部位への給電を停止した状態でそのカードからそのカードの最大消費電力を表わしたデータを読み出すデータ読出手段と、(ハ)このデータ読出手段の読み出したデータの表わす最大消費電力がそのカードに割り当て可能な最大消費電力の範囲内であるか否かを判別する電力供給可否判別手段と、(ニ)この電力供給可否判別手段の判別結果が電力供給を可としたときにはそのカードの本来的な使用のための電力の供給を開始する電力供給開始手段とを給電側の装置に具備させ、(ホ)前記したカードはオンボード電源と、カード内の各部に対する電源供給のオン・オフを制御するスイッチと、カードの最大消費電力を保持したデータ保持部と、オンボード電源により電源の供給を受けてカードとしての所定の機能を発揮させる機能部と、カードがカードスロットに装着された時点でデータ保持部に給電側の装置からデータ読み出しのための電源の供給を受けて給電側の装置からのデータの読み出しを可能にさせるデータ読出用電源供給手段と、給電側の装置がこのカードに対して電源の供給を可とする信号を送出してきたときスイッチをオフの状態からオンの状態に切り替えるスイッチ制御手段を備えたことを特徴としている。
【0011】
すなわち請求項1記載の発明では、給電を開始しようとするカードの内部に予め工場出荷等の際にそのカードの最大消費電力を記したデータを格納しておき、これをそのカードを電源供給の対象としてカードスロットを介して組み込む際にデータ読出手段を用いて読み出すようにしている。そして、電力供給可否判別手段で、データ読出手段の読み出したデータの表わす最大消費電力がそのカードに割り当て可能な最大消費電力の範囲内であるか否かを判別するようにしている。この結果、電力供給可否判別手段の判別結果が電力供給を可としたときにはそのカードの本来的な使用のための電力の供給を開始する。ここで本来的な使用のための電力と表現したのは、データ読出手段を用いてデータを読み出す際に電力を使用する場合があり、これを含めない主旨である。このような読み出しのための電力はカードの本来的な使用のための電力に比べて格段に小さいのが通常であり、これは最大消費電力を問題とするときに無視できるからである。電力供給可否判別手段の判別結果が電力供給を可としたとき電力供給開始手段は電気部品の本来的な使用のための電力の供給を開始することになる。本発明ではカードごとに最大消費電力を求めておいてこれを基にしてそのカードを使用するかどうかを判別するので、電力超過となる可能性がなく信頼性の高い給電制御システムを実現することができる。
しかも本発明では、カードがオンボード電源を搭載している場合を扱っている。この場合にはオンボード電源と機能部との間の電源供給をオン・オフするスイッチが必要になり、これを初期的な状態および電源供給が不可能と判別された状態でオフにしておくことで電力消費を避けることができる。
【0012】
請求項2記載の給電制御システムでは、(イ)1または複数のカードを挿抜自在としたカードスロットと、(ロ)カードスロットにカードが装着されたときそのカードの本来給電されるべき部位への給電を停止した状態でそのカードからそのカードの最大消費電力を表わしたデータを読み出すデータ読出手段と、(ハ)このデータ読出手段の読み出したデータの表わす最大消費電力がそのカードに割り当て可能な最大消費電力の範囲内であるか否かを判別する電力供給可否判別手段と、(ニ)この電力供給可否判別手段の判別結果が電力供給を可としたときにはそのカードの本来的な使用のための電力の供給を開始する電力供給開始手段とを給電側の装置に具備させ、前記したカードはその最大消費電力を保持したデータ保持部と、給電側の装置より電源の供給を受けてカードとしての所定の機能を発揮させる機能部と、カードがカードスロットに装着された時点でデータ保持部に給電側の装置からデータ読み出しのための電源の供給を受けて給電側の装置からのデータの読み出しを可能にさせるデータ読出用電源供給手段とを具備し、電力供給開始手段は、カードスロットごとに電源を別々に供給する給電線を備えていることを特徴としている。
【0013】
すなわち請求項2記載の発明では、給電を開始しようとするカードの内部に予め工場出荷等の際にそのカードの最大消費電力を記したデータを格納しておき、これをそのカードを電源供給の対象としてカードスロットを介して組み込む際にデータ読出手段を用いて読み出すようにしている。そして、電力供給可否判別手段で、データ読出手段の読み出したデータの表わす最大消費電力がそのカードに割り当て可能な最大消費電力の範囲内であるか否かを判別するようにしている。この結果、電力供給可否判別手段の判別結果が電力供給を可としたときにはそのカードの本来的な使用のための電力の供給を開始する。ここで本来的な使用のための電力と表現したのは、データ読出手段を用いてデータを読み出す際に電力を使用する場合があり、これを含めない主旨である。このような読み出しのための電力はカードの本来的な使用のための電力に比べて格段に小さいのが通常であり、これは最大消費電力を問題とするときに無視できるからである。電力供給可否判別手段の判別結果が電力供給を可としたとき電力供給開始手段は電気部品の本来的な使用のための電力の供給を開始することになる。本発明ではカードごとに最大消費電力を求めておいてこれを基にしてそのカードを使用するかどうかを判別するので、電力超過となる可能性がなく信頼性の高い給電制御システムを実現することができる。
しかも本発明では、カードがオンボード電源を搭載していない場合を示している。この場合には電力供給開始手段がカードスロットごとに電源を別々に供給する給電線を備え、給電側の装置で個々のカードの給電を直接的に制御することにしている。
【0014】
請求項3記載の発明では、請求項1または請求項2記載の給電制御システムで、カードスロットから過去に装着されたカードが抜き取られたとき、その過去に装着されたカードの最大消費電力分だけ現在装着したカードに割り当て可能な最大消費電力を増加させる最大消費電力再演算手段を給電側の装置に更に具備させたことを特徴としている。
【0015】
カードスロットが幾つもあってカードを何枚か使用しているような状況で消費電力に余裕がなくなってきたような場合には、過去に装着されたカードの一部または全部を抜き取ることでその分だけ新たに装着するカードに対する最大消費電力に余裕を持たせることができる。
【0016】
請求項4記載の発明では、請求項1または請求項2記載の給電制御システムで、電力供給可否判別手段の判別結果が電力供給を不可としたときそのカードの使用が不可能であることを通知する通知手段を給電側の装置に更に具備させている。
【0017】
本発明により、現在装着したそのカードをそのまま使用できないことが分かるので、その現在装着したカードをカードスロットから除去するか代わりに過去に装着したカードを抜き取るか等の操作を迅速に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
【0023】
【実施例】
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0024】
図1は本発明の一実施例による給電制御システムの構成を表わしたものである。本実施例の給電制御システムは、ネットワーク中継装置に使用されるシステムである。このネットワーク中継装置を構成する中継器本体101には、カード装着用のカードスロット1021、……102n-1、102nが設けられている。図示の時点では回線インタフェースカード1031、……103n-1がカードスロット1021、……102n-1に装着されている。それぞれのカードスロット1021、……102n-1、102nと中継器本体101の内部との間には複数の信号線がそれぞれ配置されている。そのうちの1本はカード情報読取用信号線1041、……104n-1、104nであり、他の1本は電力供給可通知線1051、……105n-1、105nである。これらカード情報読取用信号線1041、……104n-1、104nおよび電力供給可通知線1051、……105n-1、105nは、中継器本体101内の制御装置106にそれぞれ接続されている。残りの信号線のうちの一部をなす1対の信号線(図で太線で示す)は、電源線1071、……107n-1、107nである。電源線1071、……107n-1、107nは電源共通線107にまとめられて、その一端が給電装置108に接続されている。なお、その他の信号線は本発明の説明に直接関係しないので図示を省略している。
【0025】
図2は回線インタフェースカードの構成を表わしたものである。図1に示した中継器本体101のカードスロット1021、……102n-1、102nに挿着できる回線インタフェースカード103は各部の機能や消費電力が異なる幾種類ものタイプのものがあるが、基本的に同一の構成となっている。そこで、図2では回線インタフェースカード103nを代表として説明する。回線インタフェースカード103nは、図1に示したカード情報読取用信号線1041、……104n-1、104nのいずれかと接続されるカード情報読取用信号線121と、電力供給可通知線1051、……105n-1、105nのいずれかと接続される電力供給可否通知線122と、電源線1071、……107n-1、107nのいずれかの組と接続される一組の電源線1231、1232を備えている。ただし、電源線は電圧等の種類に応じて適宜その本数を増減される。
【0026】
このうちのカード情報読取用信号線121は回線インタフェースカード103nの挿入端部側に配置されたコネクタ部124の一端の図示しない端子とカード情報保持部125の間を接続している。電力供給可否通知線122はコネクタ部124の一端の図示しない他の端子とオンボード電源126の間を接続している。一対の電源線1231、1232はコネクタ部124の一端の図示しない更に他のそれぞれの端子とオンボード電源126の間を接続している。
【0027】
本実施例のコネクタ部124にはその一部にスロット識別部127が設けられている。スロット識別部127は専用のカードスロットにのみ装着可能とするための機構である。スロット識別部127は、たとえば図1に示したカードスロット1021、……102n-1、102n側のピンが挿入される位置の穴を塞いで回線インタフェースカード103nの挿入を阻止するようになっていたり、突出部分の存在でカードスロット1021、……102n-1、102nにコネクタ部124を挿入できない構造となっている。その他、周知の手法を用いて専用の回線インタフェースカード以外のカードの挿入を阻止したり、装着した後のカードとしての動作を禁止するものも可能である。
【0028】
本実施例でオンボード電源126はこの回線インタフェースカード103nで独自に必要とされる電圧を生成する他に、所定の論理信号を所定のタイミングで出力する機能を有している。オンボード電源126とカード情報保持部125の間には、読取信号線128が接続されている。読取信号線128は、この回線インタフェースカード103nを図1に示したカードスロット1021、……102n-1、102nのいずれかに装着したとき等のようにオンボード電源126に給電装置108から給電が開始されてから所定の時間アクティブとなる信号線である。読取信号線128がアクティブとなることでカード情報保持部125に格納された回線インタフェースカード103nの最大消費電力を示すデータがビットシリアルにカード情報読取用信号線121に読み出され、図1に示したカード情報読取用信号線1041、……104n-1、104nのうちの対応するものを介して制御装置106に送られるようになっている。
【0029】
回線インタフェースカード103nには、このカード本来の機能を果たすための機能部131が配置されている。本実施例の場合、機能部131は回線インタフェース回路としての機能を果たすが、カードによってその機能が各種相違し、消費電力もこれに応じてまちまちとなっている。機能部131は電力を消費するので電源供給線132がオンボード電源126との間を接続しているが、その中間地点に電源オン・オフスイッチ133が設けられている。電源オン・オフスイッチ133は、スイッチ制御線134によるオンボード電源126側の制御によってオンまたはオフとなるようになっている。電源オン・オフスイッチ133は機械的なスイッチであってもよいし、ゲート回路あるいはFET(Field-Effect Transistor)等の素子を用いた電気的なスイッチであってもよい。また、本実施例ではオンボード電源126と機能部131の間に電源オン・オフスイッチ133を配置したが、オンボード電源126内あるいは機能部131の入口側に同様のスイッチを配置しても同様の機能を果たすことができる。
【0030】
図3は中継器本体側に配置された制御装置の構成の概要を表わしたものである。制御装置106は図示しないCPU(中央処理装置)や制御プログラムを格納したROM(リード・オンリ・メモリ)および不揮発性メモリ等から構成されるがこの図3に示したように幾つかの回路部分として把握することができる。このうち最大電源容量記憶部141は、図1に示した給電装置108が全カードスロット1021、……102n-1、102nに割り当てることのできる電源容量の最大値を格納した記憶部であり、実際には前記したROMの1つの領域が割り当てられている。スロット別電力記憶部142は、現在電源の供給を行っている各カードスロット(図1でカードスロット1021、……102n-1)に装着されている回線インタフェースカード1031〜103n-1のそれぞれについてカード装着時に読み取った最大消費電力が各カードスロット1021、……102n-1に対応させて記憶されている。スロット別電力記憶部142はたとえば前記した不揮発性メモリの一領域を割り当てることができる。また、中継器本体101の起動のたびにその時点でカードスロット1021、……102n-1、102nに接続されている全回線インタフェースカード103の最大消費電力を読み取って記憶する構成となっていれば、不揮発性メモリにこれらの値を格納する必要はなく、たとえば揮発性のRAM(ランダム・アクセス・メモリ)に格納することも可能である。
【0031】
カード挿抜検出部143は、カードスロット1021、……102n-1、102nに対する回線インタフェースカード103の挿抜を検出する部分である。挿抜の検出は機械的、光学的あるいは電気的な公知の手法で行うことができる。許容電力算出部144は、新たな回線インタフェースカード103をカードスロット1021、……102n-1、102nのいずれかに挿入したとき、このカードに対する許容電力を算出する部分である。この算出は、最大電源容量記憶部141に記憶された電力値からスロット別電力記憶部142に記憶された現在使用中の各回線インタフェースカード1031〜103n-1の最大使用電力を差し引いた値となる。最大電力読出部145は、新たにカードスロット102に挿入した回線インタフェースカード103(本実施例のこの例の場合にはカードスロット102nに装着された回線インタフェースカード103n)のカード情報保持部125(図2)からカード情報として最大消費電力を読み出す部分である。最大電力読出部145は、図2に示した読取信号線128がアクティブとなった状態でカード情報読取用信号線121から最大消費電力を表わしたビットシリアルなカード情報を読み出して一時的にこれを格納する。電力供給可否判定・通知部146はこの回線インタフェースカード103nの最大消費電力を許容電力算出部144の算出結果と比較してこれに対する電力の供給の可否を判別し、可能な場合にはその結果を電力供給可通知線105を通じて対応する回線インタフェースカード103n側に通知するようになっている。給電装置制御部147は制御線148によって図1に示した給電装置108のオン・オフ制御を行うようになっている。ただし、中継器本体101の電源がオンとなっている状態で常に給電装置108がオンとなる回路構成を行っている場合には給電装置制御部147および制御線148は不要である。警報通知部149は回線インタフェースカード103nに電力の供給が不可能と判断された場合にその警報を警報制御線151を通じて出力する回路である。警報制御線151は図示しないブザーあるいはスピーカに接続されており、新たな回線インタフェースカード103nの使用が不可能である旨の警報あるいは警告メッセージを出力するようになっている。
【0032】
図4は、制御装置の制御の様子を表わしたものである。図3に示した制御装置106はカード挿抜検出部143によって回線インタフェースカード103の挿入あるいは抜き取りを監視している(ステップS201、S202)。たとえば回線インタフェースカード103nが新たに挿入された場合には(ステップS201:Y)、図2に示したカード情報保持部125からカード情報を読み出す(ステップS203)。このために回線インタフェースカード103がカードスロット102nに挿着された時点で電源線107nから回線インタフェースカード103nのオンボード電源126に電源が供給されるが、この時点で図2に示した電源オン・オフスイッチ133は初期状態としてオフになっている。したがって、オンボード電源126は読取信号線128をアクティブにするだけであり、この時点の回線インタフェースカード103nによる消費電力はきわめて僅かである。したがって、この時点で給電装置108の出力電力が許容値を超える等の問題が発生することはない。
【0033】
ステップS203でカード情報の読み出しが行われたら、電力供給可否判定・通知部146は回線インタフェースカード103nが中継器本体101側で給電可能すなわち組み込み可能であるかどうかを判別し(ステップS204)、組み込み可能であれば(Y)、電力供給可通知線105を通じて回線インタフェースカード103nのオンボード電源126に電源オンの通知を行う(ステップS205)。図2に示した回線インタフェースカード103nではこの通知を基にオンボード電源126がスイッチ制御線134によって電源オン・オフスイッチ133をオンにする。これによりその機能部131にオンボード電源126によって生成された電源が供給されることになる。一方、中継器本体101側では回線インタフェースカード103nについて組み込み処理を行って(ステップS206)、これとの間で信号の送受信を開始する。
【0034】
ステップS204で回線インタフェースカード103nの組み込みが不可能であると判別された場合には(N)、警報通知部149が前記した警報あるいは警告メッセージの出力制御を行う(ステップS207)。これにより、中継器本体101に回線インタフェースカード103nを装着した者は、これを断念して抜き取るか、比較的重要でない他の回線インタフェースカード103を抜き取って回線インタフェースカード103nの装着を再度試みることになる。
【0035】
図1に示したカード装着用のカードスロット1021、……102n-1、102nのいずれかから回線インタフェースカード103が抜き取られた場合には(ステップS202:Y)、制御装置106はその抜き取りが行われたカードに対応する最大消費電力についてのデータをスロット別電力記憶部142から削除することでデータの更新を行う(ステップS208)。現在組み込もうとして失敗した回線インタフェースカード103nを抜き取った場合にはそのデータはスロット別電力記憶部142にまだ組み入れられていないので、データの更新は実質的に行われない。ただし、最大電力読出部145で読み取ったデータをスロット別電力記憶部142にとりあえず登録することは可能なので、このような処理を行っていた場合には新たに組み込みを試みたその回線インタフェースカード103に関する最大消費電力についてのデータが消去されることになる。
【0036】
したがって、現在使用していないカードのように重要でない回線インタフェースカード103を抜き取ると、許容電力算出部144の算出の基礎となる現在の電力量が変化する。そこでこの段階で回線インタフェースカード103nを再度装着することでその組み込みを成功させることができる場合が生じることになる。
【0037】
<発明の変形例>
【0038】
図5は、オンボード電源を搭載していないカードを用いる給電制御システムの構成の概要を表わしたものである。この変形例では電源の供給のオン・オフ制御を行うオンボード電源が存在せず、給電装置108Aが各回線インタフェースカード103Aの電源を直接供給するようになっている。したがって、この変形例の場合には給電装置108Aと各カードスロット102A1、……102An-1、102Anの間には電源線107A1、……107An-1、107Anが1組ずつ対応して接続されている。
【0039】
図6は回線インタフェースカードの構成を示したものである。ここでは回線インタフェースカード103A1について説明するが、他の回線インタフェースカード103Aもその構成の基本は同一である。回線インタフェースカード103A1は、図2に示した先の実施例と異なりカード情報保持部125Aと機能部131Aで構成されている。この図には示していない回線インタフェースカード103An等についても同様である。回線インタフェースカード103A1では、カード情報保持部125Aとカードスロット102A1の間に、カード情報読取用信号線104A1と接続するカード情報読取用信号線121Aが接続されており、機能部131Aとカードスロット102A1の間に、電源線107A1と接続する電源線123Aが接続されている。他の回線インタフェースカード103An等についても同様である。
【0040】
この変形例の給電制御システムでは、回線インタフェースカード103A1を例にとって説明するとカード情報読取用信号線104A1およびカード情報読取用信号線121Aがカード情報の読み取りのための線と読み取りを行う際に必要な電源(電圧)の設定線と兼用されており、必要に応じて複数本の線として構成されている。したがって、図示しない回線インタフェースカード103Anを追加するためにそのカードスロット102Anにこれを装着すると、この時点でカード情報の読み取りが行われる。回線インタフェースカード103Anをカードスロット102Anに装着した時点では電源線107A1、……107An-1は電源を供給しているが該当する電源線107Anは電源の供給を停止している。したがって、回線インタフェースカード103Anについての最大消費電力の判読を行っている段階で消費する電力は微弱であり、給電装置108Aの許容電力最大値を超えることはない。
【0041】
中継器本体101Aの制御装置106Aが回線インタフェースカード103Anの追加組み込みの可否を判別した結果、それが可能と判別された場合には制御線148Aからその旨の制御信号が給電装置108Aに送られる。この結果、給電装置108Aは電源線107Anに電源の供給を開始する。これにより回線インタフェースカード103Anの機能部131Aに電源が供給され、その動作が可能になる。回線インタフェースカード103Anの追加組み込みが不可能とされた場合の動作は実施例と同一である。
【0042】
以上説明した実施例および変形例ではネットワーク中継装置に本発明を適用する場合について説明したが、カードあるいは部品あるいは電気製品をカードスロットやUSB(Universal Serial Bus)等のバス、電灯線あるいはコネクタを介して接続し、電源の供給を受けるすべての場合に本発明を同様に適用することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、給電を開始しようとするカードの内部に予め工場出荷等の際にその電気部品の最大消費電力を記したデータを格納しておくので、最大消費電力を測定する手間と時間を省いて、電力超過を防止し、信頼性の高い給電制御システムを実現することができる。
【0045】
更に請求項4記載の発明によれば、電力供給可否判別手段の判別結果が電力供給を不可としたときそのカードの使用が不可能であることを通知されるので、そのカードをカードスロットから除去するか代わりのカードを抜き取るか等の操作を迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による給電制御システムの概略構成図である。
【図2】本実施例の回線インタフェースカードの構成を示したブロック図である。
【図3】本実施例で中継器本体側に配置された制御装置の構成の概要を表わしたブロック図である。
【図4】本実施例の制御装置の制御の様子を表わした流れ図である。
【図5】本発明の変形例の給電制御システムの概略構成図である。
【図6】この変形例の回線インタフェースカードの構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
101、101A 中継器本体
102 カードスロット
103、103A 回線インタフェースカード
105 電力供給可通知線
106、106A 制御装置
1071〜107n、107A1〜107An 電源線
108、108A 給電装置
125、125A カード情報保持部
126 オンボード電源
131、131A 機能部
133 電源オン・オフスイッチ
141 最大電源容量記憶部
142 スロット別電力記憶部
143 カード挿抜検出部
144 許容電力算出部
145 最大電力読出部
146 電力供給可否判定・通知部
147 給電装置制御部
148 制御線

Claims (4)

  1. 1または複数のカードを挿抜自在としたカードスロットと、
    カードスロットにカードが装着されたときそのカードの本来給電されるべき部位への給電を停止した状態でそのカードからそのカードの最大消費電力を表わしたデータを読み出すデータ読出手段と、
    このデータ読出手段の読み出したデータの表わす最大消費電力がそのカードに割り当て可能な最大消費電力の範囲内であるか否かを判別する電力供給可否判別手段と、
    この電力供給可否判別手段の判別結果が電力供給を可としたときにはそのカードの本来的な使用のための電力の供給を開始する電力供給開始手段
    とを給電側の装置に具備させ、
    前記カードはオンボード電源と、カード内の各部に対する電源供給のオン・オフを制御するスイッチと、カードの最大消費電力を保持したデータ保持部と、オンボード電源により電源の供給を受けてカードとしての所定の機能を発揮させる機能部と、カードが前記カードスロットに装着された時点で前記データ保持部に前記給電側の装置からデータ読み出しのための電源の供給を受けて給電側の装置からのデータの読み出しを可能にさせるデータ読出用電源供給手段と、前記給電側の装置がこのカードに対して電源の供給を可とする信号を送出してきたとき前記スイッチをオフの状態からオンの状態に切り替えるスイッチ制御手段を備えたことを特徴とする給電制御システム。
  2. 1または複数のカードを挿抜自在としたカードスロットと、
    カードスロットにカードが装着されたときそのカードの本来給電されるべき部位への給電を停止した状態でそのカードからそのカードの最大消費電力を表わしたデータを読み出すデータ読出手段と、
    このデータ読出手段の読み出したデータの表わす最大消費電力がそのカードに割り当て可能な最大消費電力の範囲内であるか否かを判別する電力供給可否判別手段と、
    この電力供給可否判別手段の判別結果が電力供給を可としたときにはそのカードの本来的な使用のための電力の供給を開始する電力供給開始手段
    とを給電側の装置に具備させ
    前記カードはその最大消費電力を保持したデータ保持部と、前記給電側の装置より電源の供給を受けてカードとしての所定の機能を発揮させる機能部と、カードが前記カードスロットに装着された時点で前記データ保持部に前記給電側の装置からデータ読み出しのための電源の供給を受けて給電側の装置からのデータの読み出しを可能にさせるデータ読出用電源供給手段とを具備し、前記電力供給開始手段は、カードスロットごとに電源を別々に供給する給電線を備えていることを特徴とする給電制御システム。
  3. 前記カードスロットから過去に装着されたカードが抜き取られたとき、その過去に装着されたカードの最大消費電力分だけ現在装着したカードに割り当て可能な最大消費電力を増加させる最大消費電力再演算手段を給電側の装置に更に具備させたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の給電制御システム。
  4. 前記電力供給可否判別手段の判別結果が電力供給を不可としたときそのカードの使用が不可能であることを通知する通知手段を給電側の装置に更に具備させたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の給電制御システム。
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