JP2006202726A - 発光色変換部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】化学的に安定で、かつ安価に作製可能な発光色変換部材及びその製造方法、並びにこれを用いた発光色変換方法を提供する。
【解決手段】Fe23およびTiO2の含有量の合計が0.1質量%以下である酸化物ガラス粉末と、350〜410nmに励起光をもつ蛍光体粉末とを混合し、成形後、酸化物ガラスの軟化点±150℃の温度範囲で焼結させる。この発光色変換部材に350〜410nmの波長の紫外線を照射することにより、紫外線を可視光に変換することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は紫外線光源、特に紫外LED素子から白色光、もしくは任意の色度をもつ光を得るために使用される発光色変換部材に関するものである。
白色LEDは、近年、高効率、高信頼性の白色光源として注目され、一部が微小電力型光源として既に使用に供されている。この種のLEDは、青色LED素子を、黄色蛍光体と透明樹脂との混合物で被覆モールドしたもの、紫外LED素子を、青色(B)、緑(G)色、赤色(R)の三原色の蛍光体と透明樹脂との混合物でモールドしたもの等がある。
特に紫外LEDとRGB蛍光体による白色LEDは演色性が高く、また蛍光体の配合比で発光色の調整ができるため、蛍光ランプに代わる照明として注目されている。
しかしながら、透明樹脂によるモールドは、経年使用により水分が浸入してLEDの動作を阻害する。また紫外線を受けて樹脂が変色し、白色光の透過率を低下させたり、発光色の色調の変化をもたしたりするという問題がある。
このような樹脂モールドの問題点を解決する技術として、発光ダイオードの保護層を樹脂ではなく、ゾルゲルガラスで封止する方式が開示されている(例えば特許文献1)。しかしながら、この方式は、金属アルコキシドを出発原料とするため、材料コストが高くなるという問題がある。
特許第3307316号公報
本発明の目的は、化学的に安定で、かつ安価に作製可能な発光色変換部材及びその製造方法、並びにこれを用いた発光色変換方法を提供することである。
本発明者は種々の実験を重ねた結果、紫外線透過率の高い酸化物ガラスと紫外線で励起する蛍光体を複合することにより、化学的に安定で、かつ安価に作製可能な発光色変換部材を提供できることを見出し、本発明を提案するに至った。
即ち、本発明の発光色変換部材の製造方法は、Fe23およびTiO2の含有量の合計が0.1質量%以下、特にTiO2の含有量が0.09質量%である酸化物ガラス粉末と、350〜410nmに励起光をもつ蛍光体粉末とを混合し、成形後、酸化物ガラスの軟化点±150℃の温度範囲で焼結させることを特徴とする。
酸化物ガラス粉末としては、SiO2−BaO系等のSiO2−RO(R=Mg、Ca、Sr、Baから選ばれる1種以上)系ガラス粉末やZnO−B23系ガラス粉末を使用できる。SiO2−BaO系ガラス粉末としては、特に質量百分率でSiO2 30〜70%、BaO 8〜40%、CaO 0〜25%、Al23 0〜20%、B23 0〜15%、ZnO 0〜10%含有するガラス粉末を使用することが好ましい。ZnO−B23系ガラス粉末としては、特に質量百分率でZnO 5〜60%、B23 5〜50%含有するガラス粉末を使用することが好ましい。
蛍光体粉末としては、酸化物蛍光体粉末、窒化物蛍光体粉末、酸窒化物蛍光体粉末、カルコゲン化物蛍光体粉末又はハロゲン化物蛍光体粉末を使用することが好ましい。
酸化物ガラス粉末と蛍光体粉末の混合割合は、質量比で99.99:0.01〜50:50の範囲にあることが好ましい。
本発明の発光色変換部材は、上記方法により作製されてなることを特徴とする。
また本発明の発光色変換部材は、Fe23およびTiO2の含有量の合計が0.1質量%以下、特にTiO2の含有量が0.09質量%である酸化物ガラス中に、350〜410nmに励起光をもつ蛍光体粒子が分散してなることを特徴とする。
酸化物ガラスは、SiO2−BaO系ガラス等のSiO2−RO(R=Mg、Ca、Sr、Baから選ばれる1種以上)系ガラスやZnO−B23系ガラスが使用できる。SiO2−BaO系ガラスとしては、特に質量百分率でSiO2 30〜70%、BaO 8〜40%、CaO 0〜25%、Al23 0〜20%、B23 0〜15%、ZnO 0〜10%含有するガラスであることが好ましい。ZnO−B23系ガラスとしては、特に質量百分率でZnO 5〜60%、B23 5〜50%含有するガラスであることが好ましい。
蛍光体粒子は、酸化物蛍光体粉末、窒化物蛍光体粉末、酸窒化物蛍光体粉末、カルコゲン化物蛍光体粉末又はハロゲン化物蛍光体粉末からなることが好ましい。
酸化物ガラスと蛍光体粒子の含有割合は、質量比で99.99:0.01〜50:50の範囲にあることが好ましい。
本発明の発光色変換方法は、350〜410nmの波長の紫外線を波長変換部材に照射して、紫外線を可視光に変換する発光色変換方法において、上記発光色変換部材を使用することを特徴とする。
本発明の発光色変換部材は、紫外透過率が高く、励起光を効率良く蛍光体に照射できるので発光効率が高い。また溶融ガラス粉末を使用して作製できるため、材料コストを低く抑えることができる。なお溶融ガラス粉末とは、ガラス原料を溶融し、成形して作製されるガラス粉末のことである。
また本発明の製造方法によれば、蛍光体粉末がガラスに溶け込まないため、得られる発光色変換部材の発光強度が低くなったり、ガラスが着色して発光色がずれたりすることがない。しかも溶融ガラス粉末を使用するため、安価に作製できる。
また本発明の発光色変換方法によれば、照射した紫外線を効率よく所望の色度の光に変換することができる。
本発明の発光色変換部材は、酸化物ガラス中に1種または複数種の蛍光体粒子が分散してなる蛍光体複合ガラス体であり、350〜410nmの紫外光を照射すると、蛍光体から出力する発光により任意の色度をもつ光を得ることができるものである。
蛍光体としては350〜410nmに励起光がある酸化物蛍光体、窒化物蛍光体、酸窒化物蛍光体、カルコゲン化物蛍光体、ハロゲン化物蛍光体等を用いることができる。酸化物蛍光体としてBaMgAl48、窒化物蛍光体としてCaAlSiN3、酸窒化物蛍光体としてLa(Si,Al)12(N,O)16、カルコゲン化物蛍光体としてY22S、ZnS等の硫化物蛍光体、ハロゲン化物蛍光体としてSr5(PO43Cl等の塩化物蛍光体等が挙げられる。
酸化物ガラスには、蛍光体を安定に保持するための媒体としての役割がある。そして紫外線源から照射される励起光や蛍光体が発する蛍光を吸収しない材料であることが求められる。励起光及び蛍光の波長範囲でガラスに吸収があると、発光色変換部材としてのエネルギー変換効率が落ちてしまうからである。ところで350〜410nmの波長で透過率を低下させる成分として、Fe23およびTiO2が存在する。これらの成分が多くなるほどガラスが励起光を吸収遮蔽して、変換部材の発光効率を低下させてしまう。それゆえこの波長範囲における透過率を高く保つために、Fe23およびTiO2の含有量を少なくすることが望まれる。特にガラス原料を溶融し、成形して作製されるガラス粉末(溶融ガラス粉末)を用いる場合は、原料中或いは工程中からこれらの成分が不純物として混入し易いため、Fe23およびTiO2の含有量をより厳密に制限する必要がある。具体的にはこれらの成分の合計を0.1質量%以下、好ましくは0.05質量%以下に抑えることが重要である。なおこれらの合量は10ppm以上とすることが製造コスト低減の観点から好ましい。
また本発明においては、ガラスの色調の観点からTiO2の混入をより厳密に制限することが望ましい。各成分の含有量は、Fe23が0.05質量%以下、特に0.01質量%以下、TiO2が0.09質量%以下、特に0.05質量%以下であることが好ましい。なお製造コスト低減の観点からFe23の含有量を5ppm以上、TiO2の含有量を5ppm以上とすることが好ましい。
またFe23やTiO2を含有していると、励起された電子のエネルギーがFeイオンやTiイオンの3d軌道に吸収されてしまい、蛍光自体を生じさせなくするという悪影響も懸念される。この観点から、Fe23やTiO2のみならず、3d軌道が埋まりきっていない他の原子番号21〜28の範囲にある遷移元素(Sc、V、Cr、Mn、Co、Ni)の酸化物についても極力含有しないことが好ましい。具体的にはFe23及びTiO2を除く原子番号21〜28の遷移元素(Sc、V、Cr、Mn、Co、Ni)の酸化物は、合量で0.5質量%以下、特に0.1質量%以下に制限することが望ましい。またFe23やTiO2と同様の理由から、これらの遷移元素の含有量を合量で10ppm以上とすることが好ましい。
またガラスは、組成系が制限されるものではないが、選択する蛍光体の種類によってはSiO2−BaO系等のSiO2−RO(R=Mg、Ca、Sr、Baから選ばれる1種以上)系ガラスや、ZnO−B23系ガラスを用いることが好ましい。つまりカルコゲン化物蛍光体やハロゲン化物蛍光体をガラスと混合して焼成するとガスが発生して焼結体が発泡したり、ガラスが変色したりするという問題を起こしやすい。例えば硫化物蛍光体の場合はイオウガスが、塩化物蛍光体の場合には塩素ガスが発生する。このような場合、SiO2−BaO系ガラス等のSiO2−RO系ガラスや、ZnO−B23系ガラスを使用すると発泡や変色が起こらず、蛍光体の化学変化を抑制することができる。
SiO2−BaO系ガラスの組成範囲は、質量%でSiO2 30〜70%、BaO 8〜40%、CaO 0〜25%、Al23 0〜20%、B23 0〜15%、ZnO 0〜10%であることが好ましい。上記範囲を決定した理由は以下の通りである。
SiO2はガラスのネットワークを形成する。30質量%よりも少ないと化学的耐久性が悪くなり、70質量%よりも多いと焼結温度が高温になり、蛍光体が劣化してしまう。SiO2のより好ましい範囲は40〜60%である。
BaOはガラスの溶融温度を低下させるとともに、蛍光体との反応を抑制する効果がある。8質量%よりも少ないと蛍光体との反応抑制効果が弱くなり、40質量%よりも多いと化学的耐久性が悪くなってしまう。BaOのより好ましい範囲は10〜35%である。
溶融性を改善するために25質量%までのCaO、15質量%までのB23、10質量%までのZnOを加えても良い。これらの成分が上限を超えると化学的耐久性が悪くなる。上記成分のより好ましい範囲は、CaO 3〜20%、B23 2〜10%、ZnO 1〜7%である。
化学的耐久性を向上させる目的で、20質量%までのAl23を加えることができる。しかし、上限を超えるとガラスの溶融性を損なってしまう。Al23のより好ましい範囲は2〜15%である。
また上記成分以外にも、本発明の主旨を損なわない範囲で種々の成分を添加することができる。例えばアルカリ金属酸化物、CaO、BaO以外のアルカリ土類金属酸化物、P25、La23等を添加してもよい。
ZnO−B23系ガラスの組成範囲は、質量%でZnO5〜60%、B23 5〜50%SiO2 0〜30%であることが好ましい。上記範囲を決定した理由は以下の通りである。
ZnOはガラスのネットワ−クを形成する。5質量%よりも少ないと焼結温度が高温になり、60質量%よりも多いと化学的耐久性が悪くなってしまう。ZnOの好ましい範囲は20〜50%である。
23はガラスのネットワークを形成する。5質量%よりも少ないと焼結温度が高温になり、50質量%よりも多いと化学的耐久性が悪くなってしまう。B23の好ましい範囲は30〜48%である。
SiO2はガラスの耐久性を向上さる成分であるが、30質量%を超えると焼結温度が高温になる。SiO2の好ましい範囲は2〜15%である。
また上記成分以外にも、本発明の主旨を損なわない範囲で種々の成分を添加することができる。例えばアルカリ金属酸化物、CaO、BaO以外のアルカリ土類金属酸化物、P25、La23等を添加してもよい。
発光色変換部材のエネルギー変換効率(励起光と蛍光との強度比)や発光効率は、ガラス中に分散した蛍光体粒子の種類や含有量、及び変換部材の厚さによって変化する。蛍光体の含有量と変換部材の厚さは、発光効率が最適になるように調整すればよいが、蛍光体が多くなりすぎると焼結しにくくなったり、励起光が効率良く蛍光体に照射されにくくなったりするなどの問題が生じる。また少なすぎると十分に発光させることが難しくなる。それゆえガラスと蛍光体の含有割合は、99.99:0.01〜50:50、特に99:1〜60:40の範囲で調整することが望ましい。
次に本発明の発光色変換部材を製造する好適な方法を説明する。
まずFe23およびTiO2の含有量の合計が0.1質量%以下の酸化物ガラス粉末と、350〜410nmに励起光をもつ蛍光体粉末を用意する。
酸化物ガラス粉末としては、上述したように、SiO2−BaO系ガラス粉末等のSiO2−RO(R=Mg、Ca、Sr、Ba、Znから選ばれる1種以上)系ガラス粉末や、ZnO−B23系ガラスを用いることができる。SiO2−BaO系ガラス粉末としては、特に質量百分率でSiO2 30〜70%、BaO 8〜40%、CaO 0〜25%、Al23 0〜20%、B23 0〜15%、ZnO 0〜10%含有するガラス粉末を使用することが好ましい。またZnO−B23系ガラス粉末としては、特に質量百分率でZnO 5〜60%、B23 5〜50%、SiO2 0〜30%含有するガラス粉末を用いることができる。なおガラス粉末の作製には、ガラス原料を溶融し、成形して作製する溶融法を利用することがコスト面で有利である。ただしガラス原料及び工程中からのFe23およびTiO2の混入が極力起こらないように配慮することが重要である。
蛍光体粉末としては、上述したような、酸化物蛍光体粉末、窒化物蛍光体粉末、酸窒化物蛍光体粉末、カルコゲン化物蛍光体粉末、ハロゲン化物蛍光体粉末等を使用することが好ましい。なおカルコゲン化物蛍光体粉末やハロゲン化物蛍光体粉末を使用する場合には、焼成時にガスが発生したり、ガラスが変色したりしないように、ガラス粉末にSiO2−BaO系ガラス粉末やZnO−B23系ガラス粉末を選択することが望ましい。
次に酸化物ガラス粉末と蛍光体粉末を混合する。混合割合は、蛍光体粉末の種類や含有量、及び変換部材の厚さによって適宜調整すればよいが、何れにしても質量比で99.99:0.01〜50:50の範囲内で調整することが好ましい。
続いて混合粉末を、酸化物ガラスの軟化点±150℃、特に軟化点±100℃の温度範囲で焼結させることが望ましい。軟化点−150℃より低い温度ではガラスが流動しにくく、緻密な焼結体を得ることが難しくなる。軟化点+150℃より高い温度では蛍光体がガラス中に溶け出し、発光が弱くなったりガラスが変色したりするおそれがある。
なお焼結に先立ち、混合粉末を所望の形状に成形等行っておくことが望ましい。成形等を行うに当たっては、種々の方法が採用できる。例えば複雑な形状の場合はプレス成型、板状の形状の場合はグリーンシート成形すればよい。またガラス基板などの表面に膜として形成する場合は、混合粉末をペースト状にして印刷した後、焼成すればよい。
このようにして、ガラス中に蛍光体粒子が分散してなる発光色変換部材を作製することができる。
続いて発光色変換部材の使用方法を説明する。
まず350〜410nmの波長の紫外線を照射できる紫外線源を用意する。紫外線源としては紫外LEDが好適である。また発光色変換部材を、紫外線源からの紫外線を照射可能な位置に設置する。
次いで、紫外線源を駆動させて、350〜410nmの波長の紫外線を発光色変換部材に照射する。
発光色変換部材に紫外線が照射されると、紫外線はガラス中で減衰されることなく蛍光体粒子へ到達する。蛍光体粒子は紫外線のエネルギーを変換して蛍光を発する。発せられた蛍光はガラス中を減衰することなく透過し、部材外へと放射される。
発光色変換部材から放射される光の色調は、蛍光体の種類及び割合で決定される。例えば白色光を得たい場合には、紫外線を励起光とする青色(B)、緑(G)色、赤色(R)の三原色の蛍光体を含有させた発光色変換部材を使用すればよい。
以下に本発明を実施例により具体的に説明する。
表1はSiO2−BaO系ガラス粉末を用いた本発明の実施例(試料No.1、3、5、7)及び比較例(試料No.2、4、6、8)を示している。
まず表1に示す組成となるように各成分を秤量、混合し、白金坩堝において表1に示す溶融温度で1時間溶融してガラス化し、フィルム状に成形した。フィルム状ガラスをボ−ルミルで粉砕した後、325メッシュの篩を通して分級し、酸化物ガラス粉末を得た。なおガラス中に含まれるFe23及びTiO2の含有量はICP−AES分析にて確認した。
続いてガラス粉末と蛍光体粉末を表1に示した配合比で調合し、少量の樹脂バインダ−を添加して混合した後、金型で加圧成型して直径1cmのボタン状予備成型体を作製した。さらに表1に示す焼結温度で予備成型体を焼結した後、加工し、直径8mm、厚さ0.1mmの円盤状発光色変換部材を得た。
得られた変換部材について分光スペクトルを測定し、発光効率を計算より求めた。
その結果、表1から明らかなようにFe23およびTiO2の含有量の合計が0.1質量%以下である実施例1、3、5、7では発光効率が3.5lm/W以上であるが、Fe23およびTiO2の含有量の合計が0.1質量%を超える実施例2、4、6、8では発光効率が0.7lm/W以下となった。
なお軟化点は示唆熱分析装置により求めた。
発光効率は、発光の全光束を、積分球を用いて求め、標準比視感度を掛け合わせて光源の電力で除して算出した。
表2はZnO−B23系ガラス粉末を用いた本発明の実施例(試料No.9、11)及び比較例(試料No.10、12)を示している。
実施例1と同様にして変換部材を作製し、同様の方法で分光スペクトルを測定し、発光効率を計算より求めた。その結果、表2から明らかなようにFe23およびTiO2の含有量の合計が0.1質量%以下である実施例No.9、11では発光効率が4lm/W以上であるが、Fe23およびTiO2の含有量の合計が0.1質量%を超える比較例No.10、12では発光効率が1lm/W以下となった。

Claims (20)

  1. Fe23およびTiO2の含有量の合計が0.1質量%以下である酸化物ガラス粉末と、350〜410nmに励起光をもつ蛍光体粉末とを混合し、酸化物ガラスの軟化点±150℃の温度範囲で焼結させることを特徴とする発光色変換部材の製造方法。
  2. TiO2の含有量が0.09質量%以下である酸化物ガラス粉末を使用することを特徴とする請求項1の発光色変換部材の製造方法。
  3. 酸化物ガラス粉末として、SiO2−RO(R=Mg、Ca、Sr、Baから選ばれる1種以上)系ガラス粉末を使用することを特徴とする請求項1又は2の発光色変換部材の製造方法。
  4. 酸化物ガラス粉末として、SiO2−BaO系ガラス粉末を使用することを特徴とする請求項1〜3の何れかの発光色変換部材の製造方法。
  5. 酸化物ガラス粉末として、質量百分率でSiO2 30〜70%、BaO 8〜40%、CaO 0〜25%、Al23 0〜20%、 0〜15%、ZnO 0〜10%含有するガラス粉末を使用することを特徴とする請求項1〜4の何れかの発光色変換部材の製造方法。
  6. 酸化物ガラス粉末として、ZnO−B23系ガラス粉末を使用することを特徴とする請求項1〜3の何れかの発光色変換部材の製造方法。
  7. 酸化物ガラス粉末として、質量百分率でZnO 5〜60%、B23 5〜50%含有するガラス粉末を使用することを特徴とする請求項1〜3、6の何れかの発光色変換部材の製造方法。
  8. 蛍光体粉末として、酸化物蛍光体粉末、窒化物蛍光体粉末、酸窒化物蛍光体粉末、カルコゲン化物蛍光体粉末又はハロゲン化物蛍光体粉末を使用することを特徴とする請求項1〜7の何れかの発光色変換部材の製造方法。
  9. 酸化物ガラス粉末と蛍光体粉末の混合割合が、質量比で99.99:0.01〜50:50の範囲にあることを特徴とする請求項1〜8の何れかの発光色変換部材の製造方法。
  10. 請求項1〜9の何れかの方法により作製されてなることを特徴とする発光色変換部材。
  11. Fe23およびTiO2の含有量の合計が0.1質量%以下である酸化物ガラス中に、350〜410nmに励起光をもつ蛍光体粒子が分散してなることを特徴とする発光色変換部材。
  12. TiO2の含有量が0.09質量%以下である酸化物ガラス中に蛍光体粒子が分散してなることを特徴とする請求項11の発光色変換部材。
  13. 酸化物ガラスが、SiO2−RO(R=Mg、Ca、Sr、Baから選ばれる1種以上)系ガラスであることを特徴とする請求項11又は12の発光色変換部材。
  14. 酸化物ガラスが、SiO2−BaO系ガラスであることを特徴とする請求項11〜13の何れかの発光色変換部材。
  15. 酸化物ガラスが、質量百分率でSiO2 30〜70%、BaO 8〜40%、CaO 0〜25%、Al23 0〜20%、B23 0〜15%、ZnO 0〜10%含有するガラスであることを特徴とする請求項11〜14の何れかの発光色変換部材。
  16. 酸化物ガラスが、ZnO−B23系ガラスであることを特徴とする請求項11〜13の何れかの発光色変換部材。
  17. 酸化物ガラスが、質量百分率でZnO 5〜60%、B23 5〜50%含有するガラス粉末を使用することを特徴とする請求項11〜13、16の何れかの発光色変換部材。
  18. 蛍光体粒子が、酸化物蛍光体粒子、窒化物蛍光体粒子、酸窒化物蛍光体粒子、カルコゲン化物蛍光体粒子又はハロゲン化物蛍光体粒子からなることを特徴とする請求項11〜17の何れかの発光色変換部材。
  19. 酸化物ガラスと蛍光体粒子の含有割合が、質量比で99.99:0.01〜50:50の範囲にあることを特徴とする請求項11〜18の何れかの発光色変換部材。
  20. 350〜410nmの波長の紫外線を波長変換部材に照射して、紫外線を可視光に変換する発光色変換方法において、請求項11〜19の何れかの発光色変換部材を使用することを特徴とする発光色変換方法。
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