JP2006201059A - 車両用メータパネル - Google Patents

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Abstract

【課題】 スピード数字等の目盛部が設けられたメータ表示板を所定の領域ごとに異なった視覚効果によって区別して発光表示することができると共に、光源の配設個数を抑えてコストの低減効果を図った車両用メータパネルを提供することである。
【解決手段】 目盛部26がメータ針の回転方向に沿って円弧状に配列されたメータ表示板22と、このメータ表示板22の裏面側に配置され、前記目盛部26の配列に沿って円弧状に形成された導光板23と、この導光板23の端部に配置されるLED24a,24bとを備えた車両用のメータパネル21において、前記導光板23が、第1導光ブロック体31と第2導光ブロック体32とによって連接形成され、前記第1導光ブロック体31に対して前記LED24a、第2導光ブロック体32に対して前記LED24bをそれぞれ配置した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車のスピードメータ、タコメータ等に採用される車両用メータパネルに関するものであり、特に、光源に発光ダイオードを使用して、目盛部を発光表示する車両用メータパネルに関するものである。
従来、スピードメータ等の車両用メータには、一般に、磁気式メータが使用されている。この磁気式メータは、文字盤、メータ針及びこのメータ針を回転駆動して速度表示を行わせる駆動部を備え、前記メータ針の回転によって指し示す文字盤上の目盛を読み取って時速等を確認するようになっている。
前記文字盤には、背面側にバックライト装置が備えられ、前記目盛部分を照明して視認性を高めるようにしているものが多い(特許文献1参照)。前記バックライト装置に備える光源としては、発光ダイオード(LED)が使用される。このLEDを光源とするバックライト構成としては、前記目盛部の直下あるいは近傍に配置して直接照明する方式と、前記文字盤の下に導光板を配設し、この導光板の一端にLEDを設置することによって間接照明する方式が採用されている。
図5は、従来から一般的に採用されている車両用のメータパネルの構造を示したものである。このメータパネル1は、内部に磁気駆動部や電源部を備えると共に、表面にメータ表示板が組み込まれる扇形の凹部5及びこの凹部5内に配設される複数の光源(LED)6を備えたハウジング2と、前記凹部5の上に載置される光拡散板3と、この光拡散板3の上に載置されるメータ表示板4等によって構成されている。前記メータ表示板4は、全体が黒色系の塗料によって遮光形成されており、外周部に目盛線や数字等からなる透光性を備えた目盛部9が設けられている。前記LED6は、前記目盛部9に略対応するように、複数配列形成される。このように、LED6からの直接光を前記目盛部9に通すことによって、必要な箇所のみを明るく照明させることができる。
特開平9−152360号公報 特開平11−337376号公報
しかしながら、図5に示したメータパネル1のように、目盛部9に対応させてLED6を個別に配置した構造にあっては、前記目盛部9の数が多くなると、それに応じてLED6を増設しなければならない。このため、消費電力が多くなると共に、部品点数の増加に伴って製品コストも高くなるといった問題がある。また、複数の目盛部9を均等に照明するためには、各LEDの輝度や明度等の特性を均一に調整しなければならない。
一方、導光板を介したバックライト構造にあっては、LEDの設置個数は少なくてすむが、前記LEDから発せられた光が目盛部に到達までに弱まり、十分な輝度が得られなくなる場合がある。また、前記目盛部が複数ある場合には、LEDの配設位置によって、各目盛部間における輝度にバラツキが生じやすいといった問題がある。
また、従来の導光板は、メータ表示板の形状に合わせて一枚板で形成されているが、このような一枚板であると、発光輝度や発光色が単調となり、オーバースピード等の注意を促すような視覚的な効果が得られにくいといった問題がある。
そこで、本発明の目的は、スピード表示等の目盛部が設けられたメータ表示板を所定の領域ごとに異なった視覚効果によって区別して発光表示することができると共に、光源の配設個数を抑えてコストの低減効果を図った車両用メータパネルを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の車両用メータパネルは、目盛部がメータ針の回転方向に沿って円弧状に配列されたメータ表示板と、このメータ表示板の裏面側に配置され、前記目盛部の配列に沿って円弧状に形成された導光板と、この導光板の端部に配置される光源とを備えた車両用メータパネルにおいて、前記導光板が、複数の導光ブロック体によって形成され、これら導光ブロック体ごとに前記光源を配置したことを特徴とする。
前記導光板が、略扇形状をした複数の導光ブロック体によって形成され、これら導光ブロック体ごとに配置される光源が、該光源から発した光が各導光ブロック体内を外周部に向けて放射状に導光する位置に配置される。
また、前記導光板が、前記目盛部の配列に沿って円弧状に形成された略リング状の複数の導光ブロック体によって形成され、これら導光ブロック体ごとに配置される光源が、該光源から発した光が各導光ブロック体内を外周縁及び内周縁に沿って全反射しながら導光する位置に配置される。
また、前記光源を単色の発光ダイオード、または、赤,青,緑からなる多色の発光ダイオードによって構成した。
本発明に係る車両用メータパネルによれば、スピード数字等の透光性の目盛部が設けられたメータ表示板の裏面側に配設される導光板が、前記メータ表示板の表示領域に合わせた複数の導光ブロック体によって形成されると共に、これら各導光ブロック体に対応して光源が配設されている。このため、所定の表示領域ごとに異なる視覚効果によって、前記メータ表示板を発光表示することができる。
前記導光板が、略扇形状をした複数の導光ブロック体によって形成した場合は、各光源から発せられる光が導光ブロック体の外周部に向かって放射状に導光するので、メータ表示板の目盛部を効率よく且つ均等に発光表示することができる。
前記導光板が、円弧状に形成された略リング状の導光ブロック体によって形成した場合は、前記各導光ブロック体の開放端部から入射した光を外周縁または内周縁に沿って全反射させながら導光板全体に導光させることができる。
また、前記光源に赤,青,緑からなる多色の発光ダイオードを用いることで、前記各導光ブロック体を様々な色合いで発光表示させることが可能となる。
以下、添付図面に基づいて本発明に係る車両用メータパネルの実施形態を詳細に説明する。
一般的な車両用のメータパネルには、中心にスピードメータ、その左右にタコメータや燃料計あるいは水温計等を配置可能にしたものが多いが、それぞれの構造は略同じであるので、本実施形態では、スピードメータを例にして説明する。この車両用メータパネル21は、図1に示すように、アナログ方式のものであり、数字等からなる目盛部26が設けられたメータ表示板22と、このメータ表示板22の裏面側に配設される導光板23と、この導光板23を側面から照らす光源(LED)24a,24bとを備えており、ハウジング25に収納された状態で運転席側のダッシュボードに組み込まれる。
前記メータ表示板22は、外周部29が円弧状に形成された遮光性を有する黒色系の薄いプラスチックシートでできており、その中に時速を表す目盛部26が透光性を有して形成されている。この目盛部26は、前記外周部29に沿って円弧状に配列され、外側に目盛線37、内側に数字38が設けられる。前記目盛部26は、透光性を持たせるため、前記目盛線37や数字38の輪郭に沿って打ち抜き形成されるか、前記プラスチックシートを形成する際に、前記目盛線37や数字38を型取ったマスクをかけて黒色系塗料で塗装した後、前記マスクを外してプラスチックシートの透明な下地部分を露出させる等によって形成される。
前記メータ表示板22の裏面側に配設される導光板23は、図1に示されるように、第1導光ブロック体31と第2導光ブロック体32とによって平面上で連結形成されており、前記メータ表示板22に形成されている目盛部26の全表示領域を二分して発光表示するようになっている。前記第1導光ブロック体31及び第2導光ブロック体32は、透光性を備えたアクリルまたはポリカーボネート等の樹脂で、LED24a,24bのそれぞれの発光面を中心として所定角度に開いた略扇形状に形成される。本実施形態では、一例として、前記第1導光ブロック体31がメータ表示板22の目盛部26の数字0〜100近辺までの回転範囲をカバーする回転角度に形成され、第2導光ブロック体32が目盛部26の数字100〜160近辺までの回転範囲をカバーする回転角度に形成した。
図2に示すように、前記第1導光ブロック体31は、LED24aを中心として約100°に開いた直線状の一対の側面部31b,31cと、この一対の側面部31b,31cの先端間に架かる円弧状の外周部31dとによって略扇状に形成され、前記LED24aと対向する面が幅狭の受光面31aとなっている。また、第2導光ブロック体32は、LED24bを中心として約80°に開いた直線状の一対の側面部32b,32cと、この一対の側面部32b,32cの先端間に架かる円弧状の外周部32dとによって略扇状に形成され、前記LED24bと対向する部分が受光面32aとなっている。前記第1導光ブロック体31と第2導光ブロック体32は、それぞれの側面部31c,32bを当接することによって、約180°の回転半径を有した一枚の導光板23が形成される。
前記第1導光ブロック体31及び第2導光ブロック体32は、LED24a,24bから発せられる光を漏らすことなく有効に取り込むため、このLED24a,24bと同じかそれ以上の厚みに形成される。また、この第1導光ブロック体31及び第2導光ブロック体32の外周部の底面に上方に向けて傾斜させた傾斜部を設けることによって、前記LED24a,24bから発せられる光を上方に反射させて、この上に載置されるメータ表示板22に形成されている目盛部26を効率よく透過させて照明することができる。
上記構成による導光板23によれば、第1導光ブロック体31と第2導光ブロック体32とによって分割形成されているため、前記メータ表示板22に設けられているスピード数字等の透光性の目盛部26を2つの領域に分けて発光表示させることができる。例えば、上記第1導光ブロック体31に対して配設されるLED24aが青色発光のLED、目盛部26の数字38が「100」以上で形成される第2導光ブロック体32が赤色発光のLEDを用いることによって、前記メータ表示板22が時速100kmを境界として2色発光表示することができ、運転者に対して注意を喚起するような視覚効果が得られる。また、前記第1導光ブロック体31及び第2導光ブロック体32がそれぞれのLED24a,24bを中心とした略扇状に形成されているため、前記LED24a,24bから発せられた光を放射状に拡散させながらそれぞれの外周部31d,32dに向けて均等に導光させることができる。
なお、前記導光板23は、上述したような2分割構成には限定されず、多様な視覚効果を得るために、3分割あるいは4分割構成とすることもできる。このような複数の導光ブロック体によって構成する場合は、各導光ブロック体に対応させてLEDを設ける以外に、導光ブロック体ごとに異なった着色や表面加工を施すことによって様々な視覚効果を得ることができる。
次に、本発明に係る第2実施形態の導光板43を用いたメータパネル41の構成を図3に示す。この実施形態の導光板43は、上記第1実施形態の導光板23と同様に、数字等からなる目盛部26が設けられたメータ表示板22の裏面側に配設され、ハウジング25に収納された状態で運転席側のダッシュボードに組み込まれる。
前記導光板43は、図4に示すように、第1導光ブロック体51と第2導光ブロック体52とによって連結形成され、前記メータ表示板22に形成されている目盛部26の全表示領域を二つの表示領域に分けている。前記第1導光ブロック体51及び第2導光ブロック体52は、透光性を備えたアクリルまたはポリカーボネート等の樹脂で略リング状に形成されている。本実施形態では、一例として、前記第1導光ブロック体51がメータ表示板22の目盛部26の数字0〜100近辺までの回転範囲をカバーする回転角度に形成され、第2導光ブロック体52が目盛部26の数字100〜160近辺までの回転範囲をカバーする回転角度に形成した。
前記第1導光ブロック体51は、ハウジング25に配設されるメータ針の駆動軸27を中心として約100°に開いた一対の側面部51a,51bと、この両側面部51a,51bの上端及び下端にかかる円弧状の外周部51c及び内周部51dによって囲われたリングの一部をなしている。第2導光ブロック体52は、前記駆動軸27を中心として約80°に開いた一対の側面部52a,52bと、この両側面部52a,52bの上端及び下端にかかる円弧状の外周部52c及び内周部52dによって囲われたリングの一部をなしている。前記第1導光ブロック体51と第2導光ブロック体52は、それぞれの側面部51b,52bを連接することによって、約180°の回転半径を有する導光板43が形成される。光源となるLED44aは第1導光ブロック体51の側面部51aに、LED44bは第2導光ブロック体52の側面部52aに発光面を向けて配置される。
前記LED44aから発せられる光は、第1導光ブロック体51の一方の側面部51aから入光して外周部51c及び内周部51dの曲面に沿って全反射しながら他方の側面部51bに向けて導光される。また、LED44bから発せられる光は、第2導光ブロック体52の一方の側面部52aから入光して外周部52c及び内周部52dの曲面に沿って全反射しながら他方の側面部52dに向けて導光される。これによって、メータ表示板22の外周部に沿って配列形成されている目盛線37及びその内周部に形成されている数字38からなる目盛部26を下方から透過照明することができる。
本実施形態の導光板43によれば、上記第1実施形態の導光板23と同様に第1導光ブロック体51と第2導光ブロック体52によって分割形成され、それぞれの導光ブロック体に対してLED44a,44bを配設しているので、各LEDの発光色や輝度を変えることで、第1導光ブロック体51と第2導光ブロック体52とで異なった発光効果を得ることが可能である。
前記導光板23,43及びメータ表示板22は、図1に示したように、ハウジング25内に収容され、運転席のダッシュボードに組み込まれる。前記ハウジング25は、前記スピードメータ等の複数のメータ類が配置可能な広さ及び厚さを有した長方形状の箱型に形成され、内部に磁気駆動部や電源部(図示せず)が組み込まれ、メータ指針を駆動するための駆動軸27が表面に突出している。また、このハウジング25の表面には前記駆動軸27を中心とした円弧状の外周部を有する凹設部28が形成され、この凹設部28内に前記導光板31及びLED24a,24bが収容される。
本実施形態では、前記導光板31の側面43,44に対して単色構成のLEDを一つずつ配設したが、前記側面43,44のそれぞれに、赤,青,緑からなる三原色構成によるLEDを配設することによって、様々な色に発光表示させることができる。また、このようなLEDで発光色を制御する他に、前記目盛部26に各色のフィルタを配設することによっても発光色を様々に変化させることが可能となる。このように、前記目盛部26を色分け表示することによって、運転中のドライバーが確認しやすいメータパネルとなる。
なお、上記実施形態では、本発明に係る車両用のメータパネルをスピードメータに適用した場合を示したが、このようなスピードメータ以外のタコメータや燃料計あるいは水温計等にも同様な構成によって適用可能である。
本発明に係る車両用メータパネルの組立斜視図である。 上記車両用メータパネルを構成する導光板の平面図である。 上記導光板の断面図である。 上記導光板内における作用図である。 従来の車両用メータパネルの斜視図である。
符号の説明
21,41 メータパネル
22 メータ表示板
23,43 導光板
24a,24b LED(光源)
26 目盛部
29 外周部
30 外周部
31 第1導光ブロック体
31a 受光部
31b,31c 側面部
31d 外周部
32 第2導光ブロック体
32a 受光部
32b,32c 側面部
32d 外周部
37 目盛線
38 数字
51 第1導光ブロック体
52 第2導光ブロック体

Claims (6)

  1. 目盛部がメータ針の回転方向に沿って円弧状に配列されたメータ表示板と、このメータ表示板の裏面側に配置され、前記目盛部の配列に沿って円弧状に形成された導光板と、この導光板の端部に配置される光源とを備えた車両用メータパネルにおいて、
    前記導光板が、複数の導光ブロック体によって形成され、これら導光ブロック体ごとに前記光源を配置したことを特徴とする車両用メータパネル。
  2. 前記導光板が、略扇形状をした複数の導光ブロック体によって形成され、これら導光ブロック体ごとに配置される光源が、該光源から発した光が各導光ブロック体内を外周部に向けて放射状に導光する位置に配置される請求項1記載の車両用メータパネル。
  3. 前記導光板の内周部に凹部を形成し、この凹部内において、前記光源が各導光ブロック体の基端部に配置される請求項1または2記載の車両用メータパネル。
  4. 前記導光板が、前記目盛部の配列に沿って円弧状に形成された略リング状の複数の導光ブロック体によって形成され、これら導光ブロック体ごとに配置される光源が、該光源から発した光が各導光ブロック体内を外周縁及び内周縁に沿って全反射しながら導光する位置に配置される請求項1記載の車両用メータパネル。
  5. 前記導光板の両開放端部に前記光源から発した光を受ける受光部が形成された請求項4記載の車両用メータパネル。
  6. 前記光源が、単色の発光ダイオード、または、赤,青,緑からなる多色の発光ダイオードによって構成される請求項1乃至5のいずれかに記載の車両用メータパネル。
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