JP2006200863A - 補助冷却装置の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 クーリングマットへの給水が必要な場合には、時間当たりの供給量と供給時間とを考慮して、節水しながら必要とされる給水を行うことを可能にする補助冷却装置の制御方法、特には給水方法を提供する。
【解決手段】 冷凍サイクルの凝縮器の放熱部に吸い込まれる吸込空気を、水が流下されるクーリングマットを通して冷却させる補助冷却装置において、クーリングマットへの冷却水の供給量を、冷凍サイクルの圧縮機の吐出側における冷媒圧力に応じて作動する圧力スイッチの出力に基づいて制御する。圧力スイッチの出力を受けるタイマは、給水システムの電磁弁への制御信号を出力する。冷凍サイクルの負荷増大時から第一期間T1の間、連続給水をして放熱部の冷却を行う。その後、給水オンの第二期間T2と給水オフの第三期間T3とを繰り返す制御を、期間T4に渡って行う。流量を絞るのではなく時間制御により、クーリングマットへの給水量が制御される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、空調・冷凍・冷蔵装置等に用いる熱交換手段である凝縮器などにおいて、気温が高いとき等に凝縮器の冷却用の吸い込み空気を、給水されたクーリングマットを通すことで冷却させる冷却空気の補助冷却装置の制御方法に関し、更に詳しくは当該補助冷却装置への給水方法に関する。
従来、空調・冷凍・冷蔵装置等の冷凍サイクルに用いられる凝縮器は、冷媒を液化するときに発生する熱で高温になるので、これを冷却する必要がある。凝縮器の冷却を空気で行う空冷式は、装置構造が簡便なため安価であるが、夏場の高温時等に庫内・室内の冷却効率が落ちるという問題がある。そこで、空冷式凝縮器に補助冷却装置を用いることが数多く提案されており、その典型的な装置としては、放熱フィンに直接水を散布し冷却効率を向上させる補助冷却装置が知られている。
散水式の補助冷却装置は、空調室外機の凝縮器の放熱フィンに、細かい粒状または霧状の水をほぼ均一に散布する1基以上のスプレーノズル部と、このノズル部を作動・停止させる制御部とを備え、例えば、圧縮機が運転されている時に外気温度が35℃前後の高温になった際に、昇温した放熱フィンに対し、各スプレーノズル部から余分にドレン水が出ないように水量を調整して水を散布し、この散布した水の蒸発潜熱によって冷媒管に設けられた放熱フィンを冷却するようになっている。この形式の補助冷却装置は、夏季以外の時期では、従来の空冷装置として運転するものであり、運転を長期にわたって続ける間に放熱フィン表面に水垢・スケール等が付着するため、空冷運転時の熱交換効率の低下や放熱フィンの腐食などが発生する。
空冷式凝縮器に用いる補助冷却装置の一例として、本出願人は、既に、凝縮器の放熱フィンの近傍にクーリングマットを配置させ、該クーリングマットに冷却水を流下させて凝縮器の吸込空気を冷却させる方式を提案している(特許文献1参照)。この方式の補助冷却装置は、冷却水を凝縮器の放熱フィンに直接吹き付けるのではなく、凝縮器の放熱フィンを冷却する空気を冷却水により間接的に冷却しているので、放熱フィンの冷却水による腐食やスケールの付着を生じることがない。また、この補助冷却装置は、従来の凝縮器に付加することができることから、既設ユニットに取付けが可能であり、また、着脱・洗浄も簡単である。更に、クーリングマットの製作には廃材を活用することもできるから、資源の有効利用にもなるという利点を備えている。
図3は補助冷却装置を固定した従来の室外機の概略を示す斜視図であり、図4は従来の冷凍サイクルの一例を示す概略図である。冷凍サイクルは、圧縮機11、凝縮器2、ドライヤ14、膨張弁13及び蒸発器12が冷凍サイクル10を構成すべく冷媒管7で連結されている。従来周知の冷凍サイクル(図示せず)を構成する凝縮器の近傍、即ち、凝縮器2に付設された冷却ファン3とは一定距離離れた位置に補助冷却装置20が設けられている。補助冷却装置20は、マット状のクーリングマット21、冷却水を溜める貯水槽25、及び給水管31に冷却水を供給する給水ユニット30を具備している。図3に示すように、補助冷却装置20は、上部に、給水ユニット30から供給される冷却水をクーリングマット21に流下させる散水樋22、及びクーリングマット21を蒸発し切ることなく流下した水分を集める排水樋23を備えている。給水装置30は、例えば、水道管に連通する給水管31、給水管31に介装され水道水を断水又は通水するための開閉弁となる電磁弁32、電磁弁32の開閉を制御するサーモスタット33、及びサーモスタット33を作動させるために補助冷却装置20への流入空気の温度を計るセンサ34を具備している。
クーリングマット21は、冷却水がその落下に伴って飛び散ること、及び、冷却ファン3によって吸引される空気に伴って流されることを避けるために設置するものであり、クーリングマット21の素材の性状としては、空気通過時の抵抗が少なく、且つ落下する冷却水との熱交換が円滑で、耐久性があるものが好ましい。空気を通し易いマットとして、例えば不織布状の繊維体、例えば、資源の有効利用の観点から廃プラスチックをリサイクルして繊維状に再加工したものを使用することが好ましい。クーリングマット21の形状は凝縮器2における空気吸入面を略カバーする形状が望ましく、厚みについては、その素材・形状にもよるが、数センチ程度のものでよい。また、クーリングマット21は伸縮可能な素材を選択することで設置を容易にすることができる。そして、このクーリングマット21は支持部27(図3参照)により凝縮器2に取り付けられる。
冷却水は、散水樋22からすだれ状となってクーリングマット21を伝って流下しつつ、凝縮器2に向かって通過する空気を冷却する。凝縮器2への吸込み空気を冷却した冷却水は、排水樋23に集められる。散水樋22は、給水装置30の給水管31から供給された冷却水をクーリングマット21の上部分に均等に散水するものであり、その底部には、多数の散水孔が略均一に冷却水を滴下させてクーリングマット21の上端部に注がれるように穿設されている。排水樋23は、クーリングマット21下部から滴下する冷却水を受ける樋である。クーリングマット21を通過する冷却空気は、クーリングマット21を流下する冷却水の気化熱によって効率よく冷却される。
この構成により、センサ34が流入空気の温度が設定値以上又は以下となったことを感知すると、サーモスタット33が働き、電磁弁32を開閉させる。電磁弁32が開状態になると給水管31より散水ノズル(図示せず)を介して、クーリングマット21に水道水を供給する。また、排水手段としては排水樋23の一端部に接続された排水管28(図4参照)を通じて貯水槽25に排水されるか、或いは直接に地面に排水される。冷却水は、このように凝縮器2に流れ込む空気を冷却しながら循環する。
室外機1には1つの凝縮器2を配置したもので説明したが、2つの凝縮器2を鏡面対称的に配置し、補助冷却装置20,20aもそれぞれの凝縮器2の空気流入側に設けて左右対称とすることもできる(図3参照)。また、凝縮器2と補助冷却装置20の組み合わせを1セットとし、これを複数セット並行に配置させることもある。
冷却水は、水道水に代えて、蒸発器12にて発生するドレン水を用いてもよい。即ち、ドレン水をドレンパンからポンプにより貯水槽に供給する。貯水槽25の冷却水はポンプにより再び循環用配水管を経て給水ユニット30により給水管31に供給されると共に、冷却に供された後、再び散水樋22を経て貯水槽25に流れ込む。なお、上記散水樋22及び排水樋23は、それぞれ散水管及び排水管であってもよい。貯水槽25には、レジオネラ除菌剤を入れることにより、衛生・環境の向上を図ることができる。上記除菌剤は、月に1回程度交換することにより、好ましい環境状況を維持できる。なお、貯水槽25の水温はセンサ(図示せず)により常時監視し、設定温度以上になった場合は貯水槽25の冷却水を排水し、同時に新たに例えば水道水を貯水槽25に供給するようにしてもよい。また、貯水槽25の冷却水は上記環境状態の維持のため1回/日強制排水してもよい。
このように、クーリングマットを用いた間接式の補助冷却装置においては、クーリングマットを放熱フィンから一定距離離して配置させることで、冷却水の放熱フィンへの影響(腐食、スケールの付着等)を確実に遮断することができ、また、クーリングマットの上部に散水手段を設け、クーリングマットの下部に排水手段を設け、且つ、排水手段と散水手段との間には冷却水を循環させるための循環用配管を設けることで、クーリングマットの給水・排水を円滑に行うとともに、冷却水の有効利用を図ること等も可能である。
補助冷却装置20は、被冷却手段である凝縮機2の冷却能力を向上させることができ、間接冷却であることから、放熱フィンの冷却水による腐食やスケールの付着を生じることがないという優れた効果を奏し、従来の凝縮機に付加することができ、既設ユニットに取り付けが可能であり、また、着脱・洗浄の簡単であるという効果を奏することができる。さらに、クーリングマットは、廃材を使用することができるので、資源の有効利用にもなる。
従来の補助冷却装置への給水方法としては、水を散水樋22にプールしておき、散水樋22に形成された散水孔から如雨露のような形態でクーリングマットに滴下して落としている。水量調節は電磁弁のような流量調整弁によって供給量を制御することは可能であるが、時間当たりである供給量以下では散水樋22にプールされる水量が少ないために、散水孔のところで水の表面張力が上回って散水孔から流れ落ちなくなる。一方、冷凍サイクルの運転状況を観察すると、例えば、大型店舗のように、来客数が急増する一時期(良く晴れた夏日で1日当たり数回)に冷凍サイクルへの負荷が大きくなり、補助冷却装置を作動させる必要があることが経験的に判明している。図5は、冷凍サイクル10の負荷に応じて出力される圧力スイッチのスイッチ出力に基づく、従来の電磁弁の制御形態の一例を示す図である。圧力スイッチのスイッチ出力がオン(時刻ts)又はオフ(時刻te)のときに電磁弁の給水状態もオン又はオフとなるような単純な制御形態にとどまっていた。
特開2004−3806号公報(段落[0014]〜[0023]、図1〜図3)
このため、従来にあっては、冷却水を途絶えなく供給するために、散水孔からの水が滴下を維持できる程度に常に水を散水樋22に供給する給水方法が採られ、その結果、補助冷却装置が水の供給を必要とする時間は比較的短いにも拘らず水の無駄な消費量が増え、水道料金が高くなっていた。
この発明の目的は、上記のクーリングマットを用いた補助冷却装置において、クーリングマットへの給水が必要な場合には、時間当たりの供給量と供給時間とを考慮して、節水しながら必要とされるだけの給水を行うことにより上記不都合を解消可能な補助冷却装置の制御方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明による補助冷却装置の制御方法は、冷凍サイクルの凝縮器の放熱部に吸い込まれる吸込空気を、水が流下されるクーリングマットを通して冷却させる冷却空気の補助冷却装置において、一定給水速度で給水する給水オン時間と、給水を停止する給水オフ時間とを制御することにより前記クーリングマットへの給水量を制御することから成っている。
この補助冷却装置の制御方法によれば、放熱部を冷却するためにクーリングマットへの給水が求められる場合には、時間当たり一定給水速度で給水する給水オン時間と、給水を停止する給水オフ時間とを制御することで、クーリングマットへの平均的給水量が制御される。クーリングマットは、給水されたときに水で良く濡れる領域と、給水停止によって濡れが少ない領域とが交互に並ぶ斑状となる。給水されているときの給水速度そのものを変更しないので、電磁弁の絞りを変更するというコストの高い制御をする必要がない。クーリングマットへの給水が、オン時の給水速度を一定とし、オンオフというタイマの間欠方式という安価で容易な制御をすることができる。したがって、冷凍サイクルに課せられる負荷の程度に応じて平均的な意味で給水量を変更することができる。
この補助冷却装置の制御方法において、冷凍サイクルに課せられる負荷が所定以上に達することに応じてクーリングマットへの給水の制御を開始し、当該負荷が所定未満に低下することに応じてクーリングマットへの給水を停止することができる。補助冷却装置における給水は、冷凍サイクルに課せられる負荷が所定以上に達することに応じて行い、当該負荷が所定未満に低下するときには、補助冷却装置に給水は不必要になるので、クーリングマットへの給水を停止することができる。
負荷の大きさに応じてクーリングマットへの給水とその停止を制御するに際して、凝縮器の上流側に設けられている冷凍サイクルの圧縮機の吐出側における冷媒の圧力又は温度が予め決められた値以上に高くなる又は予め決められた値未満に低下することで、冷凍サイクルに課せられる負荷が所定以上に達する又は所定未満に低下したと判断することができる。冷凍サイクルに課せられる負荷の大きさは、圧縮機の吐出側における冷媒の物理量である圧力又は温度に端的に表れる。したがって、これらの圧力又は温度の値を検知し、予め決められた値以上に高くなるか或いは予め決められた値(上昇時の値と同じであってもよいが、異なる値であってもよい)未満に低下することを、負荷の大きさの判定に用いることができる。圧力や温度は、センサによって感知することができる。
負荷の大きさに応じてクーリングマットへの給水とその停止を制御する際に、冷凍サイクルに課せられる負荷が所定以上に達したときから第一期間の間を給水オン時間とし、当該第一期間の経過後、第一期間よりも短い給水オン時間としての第二期間と、給水オフ時間としての第三期間とを交互に繰り返すことができる。冷凍サイクルに課せられる負荷が所定以上に達すると、その時から比較的時間の長い第一期間の間をともかく給水オン時間としてクーリングマットに多くの水量を供給し、課せられる負荷が上昇してきた冷凍サイクルの放熱部の冷却等の空気を効果的に冷却する。第一期間の間、冷凍サイクルの放熱部が積極的に冷却されるので、その経過後は、第一期間よりも短い給水オン時間としての第二期間と、給水オフ時間としての第三期間とを交互に繰り返すことで、冷凍サイクルの放熱部を比較的緩やかに冷却することができる。
第一期間から第三期間の期間でクーリングマットへの給水とその停止を制御する補助冷却装置における給水方法において、第二期間と第三期間との比を制御することにより平均的給水量を制御することができる。第二期間と第三期間との比を制御することにより、タイマで時間比が容易に変更可能になる。
この制御方法が適用される補助冷却装置は、クーリングマットの上部において、クーリングマットへの滴下給水を行う多数の散水孔が形成された散水樋を備えており、一定給水速度は、散水孔からの滴下給水が定常的に確保される給水速度であるとすることができる。即ち、補助冷却装置への給水は、クーリングマットの上部において備わる散水樋から、多数の散水孔を通して滴下することでクーリングマットへ給水される。給水量は、散水孔からの水が滴下を維持できる程度の水量とする。
本発明による補助冷却装置の制御方法は、上記のように構成されているので、放熱部を冷却するためにクーリングマットへの給水が求められる場合には、時間当たり一定給水速度で給水する給水オン時間と、給水を停止する給水オフ時間とを制御することで、クーリングマットへの平均的給水量が制御される。給水されているときの給水速度そのものを変更しないので、電磁弁の絞りを変更するというコストの高い制御をする必要がなく、クーリングマットへの給水を、オンオフというタイマの間欠方式による安価で容易な制御で行うことができる。クーリングマットへの給水が必要な場合には、時間当たりの供給量と供給時間とを考慮して、放熱部の積極的な冷却が必要な場合には補助冷却装置への給水を増やし、放熱部がある程度冷却されて冷凍サイクルの負荷が軽減された場合には、節水しながら必要とされる給水を行うという、細かな冷却制御を行うことができる。
本発明の実施の形態を、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本発明に係る補助冷却装置における給水方法が適用される冷凍サイクルと給水システムの全体概略図であり、図2は図1に示す給水システムにおける給水制御形態の一例を示すタイムチャートである。本発明の補助冷却装置が適用される空調・冷却・冷凍装置及びその室外機は、図3及び図4を参照して説明した構造を持つことができ、冷凍サイクル(図示せず)を構成する凝縮器が収容された室外機において、凝縮器の近傍、即ち、凝縮器に付設された冷却ファン3とは一定距離離れた位置に補助冷却装置20が設けられる。ここでは、同じ機能を奏する構成要素には同じ符号を付すことで、再度の説明を省略する。
図1及び図2において、給水システムは、貯水槽25に溜められた冷却用水が、ポンプ80によって吸い上げられ、ストレーナ81を通じて給水ユニット30に供給される。給水ユニット30は、配管系として、電磁弁32及び流量調整弁35を備え、給水管31を通じて補助冷却装置20に給水すべく接続されている。給水ユニット30は、また、信号系として、圧縮機11の吐出側(凝縮器2の上流側)に配置された高圧圧力に応じて出力する圧力スイッチ36と、圧力スイッチ36からの出力を受けて作動するタイマ37とを備えている。タイマ37は、出力がオン時間の長さやオンオフを繰り返すときのヂューティ比を制御可能なデジタル式のタイマでよく、電磁弁32を開閉制御する。したがって、電磁弁32は、可変流量式の電磁弁である必要はなく、単純なオンオフ式の開閉のみを制御可能な電磁弁とすることができる。
図2は、上部が圧縮機の吐出側における冷媒圧力に応答して作動する圧力スイッチ36のスイッチ出力例を示すグラフである。時刻tsに圧力スイッチ36のスイッチ出力がオンの状態となり、そのオン状態が時刻teまで継続している。図2の下部のグラフは、圧力スイッチ36のスイッチ出力に応答して、タイマ37が出力する電磁弁32への制御信号の一例である。
冷凍サイクル10に課せられる負荷の大きさは、圧縮機11の吐出側における冷媒の物理量である圧力又は温度に端的に表れる。図示の例では圧力スイッチ36が、この圧力によって作動しており、予め決められた値以上に高くなるか或いは予め決められた値(上昇時の値と同じであってもよいが、異なる値であってもよい)未満に低下することに応じて、出力がオンオフしている。即ち、この出力は、冷凍サイクル10に課せられる負荷が所定以上に達する又は所定未満に低下したことに応答してなされた出力とみなすことができる。冷凍サイクル10に課せられる負荷の大きさは、圧縮機11の吐出側における冷媒の温度でもよい。また、圧力スイッチ36のように特定の圧力で作動するスイッチに代えて、センサによって圧力や温度を検出し、マイクロコンピュータで検出信号を処理するようにしてもよい。
冷凍サイクル10に課せられる負荷が所定以上に達することに応じて、時刻tsに補助冷却装置20のクーリングマット21への給水の制御が開始され、当該負荷が所定未満に低下することに応じて、時刻teにクーリングマット21への給水が停止される。このように、冷凍サイクルに課せられる負荷の大きさに応じて給水制御を行うので、当該負荷が所定未満に低下するときには、補助冷却装置に給水は不必要になり、クーリングマット21への給水が停止される。
図2に示す給水制御では、時刻tsから第一期間T1の間を給水オン時間とし、第一期間T1の経過後、第一期間T1よりも短い給水オン時間としての第二期間T2と、給水オフ時間としての第三期間T3とが交互に繰り返される。時刻tsは冷凍サイクル10に課せられる負荷が所定以上に達した時刻であるので、その後、比較的時間の長い第一期間T1の間をともかく給水オン時間としてクーリングマット21に多くの水量を供給し、負荷が増大してきた冷凍サイクル10の放熱部の冷却等の空気を積極的に冷却する。第一期間T1経過後は、放熱部の冷却が進み、負荷が低減したと期待されるので、第一期間T1よりも短い給水オン時間としての第二期間T2と、給水オフ時間としての第三期間T3とを交互に繰り返すことで、冷凍サイクル10の放熱部を比較的緩やかに冷却することができる。この給水オンとオフの繰り返し期間T4は、時刻teまで継続される。
上記の給水制御において、第二期間T2と第三期間T3との比(デューティ比)を制御することにより繰り返し期間T4における平均的給水量を制御することができる。繰り返し期間T4において、第二期間T2と第三期間T3は、一旦定めれば、同じ時間長さに維持される。第二期間T2と第三期間T3との比の制御は、タイマ37においては、時間比として容易に設定可能である。また、負荷の大きさによって、その比自体も変更可能とすることができる。
このように、放熱部を冷却するためにクーリングマットへの給水が求められる場合には、時間当たり一定給水速度で給水する給水オン時間と、給水を停止する給水オフ時間とを制御することによりクーリングマット21への平均的給水量が制御される。クーリングマット21は、給水されたときに水で良く濡れる領域と、給水停止によって濡れが少ない領域とが交互に並ぶ斑状となる。電磁弁32の開閉制御であって、給水速度そのものを変更しないので、電磁弁の絞りを変更するというコストの高い制御をする必要がない。また、クーリングマット21への給水が、オン時の給水速度を一定とし、オンオフというタイマの間欠方式という安価で容易な制御をすることができる。したがって、冷凍サイクル10に課せられる負荷の程度に応じて給水量を調整することができる。
補助冷却装置20は、クーリングマット21の上部において、クーリングマット21への滴下給水を行う多数の散水孔が形成された散水樋22を備えており、一定給水速度は、散水孔からの滴下給水が定常的に確保される給水速度に設定するのが好ましい。このように設定することで、水の表面張力で散水孔からの滴下が停止するという事態を防止することができる。
本発明に係る補助冷却装置における給水方法が適用される冷凍サイクルと給水システムの全体概略図。 図1に示す給水システムにおける給水制御形態の一例を示すタイムチャート。 冷却空気の補助冷却装置を組み込んだ冷凍サイクルの室外機を示す概略斜視図。 冷却空気の補助冷却装置を組み込んだ冷凍サイクルを説明する図。 給水システムにおける従来の給水制御形態の一例を示すタイムチャート。
符号の説明
1 室外機
2 凝縮器
3 冷却ファン
7 冷媒管
10 冷凍サイクル
11 圧縮機
12 蒸発器
13 膨張弁
14 ドライヤ
20,20a 補助冷却装置
21 クーリングマット
22 散水樋
23 排水樋
25 貯水槽
27 支持部
28 排水管
30 給水ユニット
31 給水管
32 電磁弁
33 サーモスタット
34 センサ
35 流量調整弁
36 圧力スイッチ
37 タイマ
80 ポンプ
81 ストレーナ
ts 時刻(給水開始時刻)
te 時刻(給水終了時刻)
T1 第一期間
T2 第二期間
T3 第三期間
T4 繰り返し期間

Claims (6)

  1. 冷凍サイクルの凝縮器の放熱部に吸い込まれる吸込空気を、水が流下されるクーリングマットを通して冷却させる冷却空気の補助冷却装置において、一定給水速度で給水する給水オン時間と、給水を停止する給水オフ時間とを制御することにより前記クーリングマットへの給水量を制御することから成る補助冷却装置の制御方法。
  2. 前記冷凍サイクルに課せられる負荷が所定以上に達することに応じて前記クーリングマットへの給水の制御を開始し、前記負荷が所定未満に低下することに応じて前記クーリングマットへの給水を停止することから成る請求項1に記載の補助冷却装置の制御方法。
  3. 前記凝縮器の上流側に設けられている前記冷凍サイクルの圧縮機の吐出側における冷媒の圧力又は温度が予め決められた値以上に高くなる又は予め決められた値未満に低下することで、前記冷凍サイクルに課せられる前記負荷が所定以上に達する又は所定未満に低下したと判断されることから成る請求項2に記載の補助冷却装置の制御方法。
  4. 前記冷凍サイクルに課せられる前記負荷が所定以上に達したときから第一期間の間を前記給水オン時間とし、前記第一期間の経過後、前記第一期間よりも短い前記給水オン時間としての第二期間と、前記給水オフ時間としての第三期間とを交互に繰り返すことから成る請求項2又は3に記載の補助冷却装置の制御方法。
  5. 前記第二期間と前記第三期間との比を制御することにより前記給水量を制御することから成る請求項4に記載の補助冷却装置の制御方法。
  6. 前記補助冷却装置は、前記クーリングマットの上部において、前記クーリングマットへの滴下給水を行う多数の散水孔が形成された散水樋を備えており、前記一定給水速度は、前記散水孔からの滴下給水が定常的に確保される給水速度であることから成る請求項1に記載の補助冷却装置の制御方法。
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