JP2007147210A - 冷房装置の運転エネルギー省力化システム - Google Patents

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Abstract

【課題】雨水を利用して冷房能力を確保しつつ電力消費量を低減し、ヒートアイランド現象に対して有効な対策となり得るようにした冷房装置の運転エネルギー省力化システムを提供する。
【解決手段】バケット(22)に一定量の水が溜まったときに水の重みによってバケットが揺動又は回動して放水し、熱交換器の大気取入れ面(10A)に滴下させる省力化装置(20)と、雨水を貯水する貯水タンク(34)と、貯水タンクの雨水を省力化装置のバケットに案内する雨水供給通路(30,33)と、熱交換器の排気温度に応動して排気温度が設定高温度以上になった時に雨水供給通路を開放する給水温調弁(31)と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は冷房装置の運転エネルギー省力化システムに関し、特により多くのエネルギーを消費しながら機能低下を余儀なくされている猛暑時に雨水を利用して室外機の熱交換器を洗うことで清浄に保つと同時に冷却を助けて冷房能力の低下を防ぎつつ電力消費量を低減でき、ヒートアイランド現象に対して有効な対策となり得るようにしたシステムに関する。
一般家庭、店舗、オフィスビル等においては室内を快適な温度に保持するために、空気を熱源とする冷房装置がよく利用されている。
しかし、夏期の昼間においては放熱する仕事をする室外機を最大限稼働させているにもかかわらず、十分な冷房能力が得られず、電力が無駄に消費されるばかりでなく、室外機から高温の排気が排出されてヒートアイランド現象の1つの原因となっており、さらには冷房装置をフル稼働させているので、装置の耐久性が低下する。これは夏期の昼間においては外気温が30℃を越え、特にオフィスビルの屋上等では輻射熱等によって室外機周囲の外気温が40℃を越えることによって熱交換効率が低下し、しかも熱交換器の汚れ等が熱交換器の効率の低下を助長していることが原因である。
これに対し、冷却水を噴霧ノズルによって室外機の熱交換器の大気取入れ面に向けて噴霧し、冷却水の蒸発熱を利用して熱交換器の熱交換効率を向上させ、もって所望の冷却能力を確保しつつ電力消費量を低減させるようにした冷房装置の運転エネルギー省力化装置が提案されている(特許文献1、特許文献2)。
この特許文献1、2記載の運転エネルギー省力化装置では冷却水に水道水や工業用水を利用しているが、大量の冷却水を必要とし、水道料金が高くなるなど、設備コスト及び稼働コスト共に高くなる。
しかも、熱交換器の大気取入れ面が直接噴霧した水道水等で常に濡れた状態となるので、水道水や工業用水に含まれる塩素、シリカ、鉄分、カルシウム分等が大気取入れ面のフィンや導管に付着し、フィンや導管を短期間のうちに腐食させてしまう。
これに対し、本件出願人は、室内機から発生するドレイン水を室外機の熱交換器の大気取入れ面に滴下させ、従来は棄てていた綺麗で低温のドレイン水を利用することにより設備コスト高及び稼働コスト高を招来することなく、冷房能力を確保しつつ電力消費量を低減してヒートアイランド現象に対して有効な対策となり得るとともに、熱交換器の大気取入れ面を清浄にでき、所期の耐久性を保証できるようにした冷房装置の運転エネルギー省力化装置を開発し実用化するに至った(特許文献3)。
ところで、最近は雨水を貯水する施設を都市の地下に構築し、あるいは貯水タンクを高層建築物や家屋に設置することが行われているが、雨水は庭の植木や植物の灌水に用いる程度であり、適切な用途があまりなく、貯水した雨水の大部分をそのまま下水施設などに放水してしまうことが多い。
特開2000−28230号公報 特開2001−317821号公報 特開2004−301492号公報
上述の雨水は水蒸気が凝縮したものであり、冷房装置の室内機から出るドレイン水と同様に不純物をほとんど含んでおらず、特許文献3記載の運転エネルギー省力化装置に利用することが提案される。
特許文献3記載の運転エネルギー省力化装置では室内機のドレイン水は冷房装置の運転状況によっても異なるが、雨水に比して少なく、装置内のバケットに一定量を溜めてからバケットを回動又は傾動させて放流し、室外機の大気取入れ面に滴下させるようにしているので、特別な制御は不要である。しかし、雨水の場合には建築構造物の屋上や屋根に降って雨樋を伝って流下する雨水を貯水タンクに貯水し、これを省力化装置のバケットにポンプアップして給水することが多いので、大量の雨水がバケットに一度に流れ込むおそれがあり、給水の制御を必要となる。
本発明はかかる点に鑑み、雨水を利用して冷房能力を確保しつつ電力消費量を低減できてヒートアイランド現象に対して有効な対策となり得るとともに、室外機の熱交換器を清浄に保ち、所期の耐久性を保証できるようにした冷房装置の運転エネルギー省力化システムを提供することを課題とする。
そこで、本発明に係る冷房装置の運転エネルギー省力化システムは、室外機の熱交換器の大気取入れ面に水を滴下させ、大気取入り面を洗浄するとともに冷却することにより冷房能力の低下を防ぎながら電力消費量を低減できるようにした冷房装置の運転エネルギー省力化システムにおいて、バケットに一定量の水が溜まったときに水の重みによってバケットが回動又は傾動して放水し、上記熱交換器の大気取入れ面に滴下させる省力化装置と、雨水を貯水する貯水タンクと、該貯水タンクの雨水を上記省力化装置のバケットに案内する雨水供給通路と、上記熱交換器の排気温度に応動して上記排気温度が設定高温度以上になった時に上記雨水供給通路を開放する給水温調弁とを備えたことを特徴とする。
本発明の特徴の1つは貯水タンクに貯水した雨水を省力化装置のバケットで受け、一定量の雨水の重さによってバケットを回動又は傾動させ、バケットの雨水を間欠的に熱交換器の大気取入れ面に沿って滴下させるようにした点にある。
これにより、熱交換器の熱交換効率が向上し、夏期の昼間において冷房装置をフル稼働させずとも所望の冷房能力を確保できるので、電力消費量を低減できるとともに、室外機の排気がむやみに上昇しないので、ヒートアイランド現象に対する有効な対策となる。また、装置に過大な負担が加わらないので、耐久性を保証できる。
また、従来は無駄に放水されていた雨水を有効に利用することができ、水道水や工業用水を別途準備する必要がないので、設備コストや稼働コストが高くつくこともない。
また、熱交換器の大気取入れ面のフィンや導管は不純物の少ない雨水で濡れた状態となるので、フィンや導管の腐食が起こらず、これによっても装置の耐久性を保証できることとなる。
また、本発明の他の特徴は熱交換器の排気温度に応動する給水温調弁を設け、排気温度が上昇して設定高温度、例えば35°Cに達した時に雨水供給通路を開放して貯水タンクから省力化装置のバケットに雨水を供給できるようにした点にある。
水の供給を制御する場合、サーモスタットなどのセンサー、電磁弁及びセンサー信号を受けて電磁弁を開閉する制御ユニットによって行うことが考えられるが、その場合には構造が複雑になるとともに、コスト高を招来するおそれがある。これに対し、上述のように排気温度に応動する給水温調弁を用いると、構造が簡単で、取付けも容易に行え、しかも低コスト化を実現でき、さらにはメンテナンス性にも優れている。
給水温調弁は温度に応動して通路を開閉するものであれば形状や構造は特に限定されない。例えば、給水温調弁は、ハウジング内の流入口と流出口との間の通路に開閉弁を設け、開閉弁をばね部材によって閉方向に付勢する一方、開閉弁にはハウジング内に圧力室を区画形成するダイヤフラムを連結し、内部にガスが充満された感温部を圧力室と連通し、感温部内のガス圧を熱交換器の排気温度に応じて変化させ、熱交換器の排気温度が上昇して設定高温度に達した時に圧力室のガス圧を受けるダイヤフラムがばね部材の付勢力に抗して通路の開閉弁を開放するように構成されることができる。
貯水タンクが室外機よりも高い位置に設置されている場合には屋上や屋根に降った雨水を貯水タンクにポンプアップするようにすれば、室外機と貯水タンクの高低差を利用して貯水タンクから省力化装置のバケットに雨水を供給することができる。他方、貯水タンクが室外機よりも低い位置に設置されている場合には貯水タンクの雨水を省力化装置のバケットにポンプアップして供給する給水ポンプを設ける必要がある。
上記では雨水を利用するようにしたが、雨水に加えて室内機のドレイン水も利用することもできる。この場合、冷房装置の室内機のドレイン水は比較的少ないので、省力化装置のバケットに直接供給するようにしてもよく、又貯水タンクに供給し、雨水と一緒に省力化装置のバケットに供給するようにしてもよい。
冷房装置の運転エネルギー省力化システムは夏期に稼働させ、冬期には稼働させる必要は少ないが、厳冬期に給水系に水が残っていると凍結が発生し、給水系に故障や破損が発生するおそれがある。特に、貯水タンクから雨水供給通路にポンプアップする場合には給水温調弁より上流側の雨水供給通路にはサイホン現象によって水が残留して抜け難く、凍結が懸念される。
そこで、外気温度が設定低温度以下になった時に雨水供給通路を水抜き通路に開放する水抜き温調弁を更に備えるのがよい。水抜き温調弁は給水温調弁とほぼ同様の構造を採用し、感温部の温度が一定温度以下になってガス圧が低下したときにばね部材の付勢力によって開閉弁を開く構造とすればよい。
即ち、水抜き温調弁は、ハウジング内の流入口と流出口との間の通路に開閉弁を設け、開閉弁をばね部材によって開方向に付勢する一方、開閉弁にはハウジング内に圧力室を区画形成するダイヤフラムを連結し、内部にガスが充満された感温部を圧力室と連通し、感温部内のガス圧を大気温度に応じて変化させ、大気温度が低下して設定低温度に達した時にばね部材の付勢力がガス圧に抗して通路の開閉弁を開放するように構成されることができる。
本発明の運転エネルギー省力化システムは一般家庭、店舗、オフィスビルに装備されている冷房装置(エアーコンディショナーを含む)に適用するとその効果が大きい。
省力化装置はバケットに一定量の水が溜まったときに水の重みによってバケットが回動又は傾動して放水するものであれば特に形状や構造は限定されない。
例えば、省力化装置は、所定の貯水量未満の時には貯水姿勢を維持し、貯水量が所定量に達した時に貯水姿勢から放流姿勢に回動して放水するバケットと、底部に流下部が形成され、バケットから放水された水を受けて流下部から下方に流下させる筐体と、下端側が室外機の熱交換器の大気取入れ面に接触又は接近され、筐体の流下部から流下された水を大気取入れ面に向けて案内することにより大気取入れ面に沿って滴下させる案内体と、から構成されることができる。
この場合、バケットは支持軸の位置と自重及び水の重さのバランスによって回動又は傾動するようにしてもよく、又バケットを貯水姿勢に付勢する重錘又はばね部材を更に備えるようにしてもよい。バケットは貯水姿勢において水を受けて貯水した後、放流姿勢に回動又は傾動し、この放流姿勢において水を放流することができればどのような形状や構造でもよい。
例えば、バケットは一端側が開放されかつ他端有底側に重錘が設けられた略筒状に形成することができる。この場合、バケットの長手方向の中間で支持軸廻りに回動自在に支持すると、バケット内の水の貯水量が所定量未満の時にはバケットは有底側が開放端側よりも下方に位置する貯水姿勢をとり、バケット内に所定量の水が貯水された時にバケットは開放端側が有底側よりも下方に位置した放流姿勢に向けて重錘の重さに抗して支持軸廻りに回動させることができる。
また、バケットは上面の開口された函状の本体を支持軸回りに回動可能に支持するようにしてもよく、あるいは函状の本体の底部近傍の位置又は底部よりも下方に離れた位置で支持軸廻りに回動自在に支持し、支持軸に対して函状の本体と反対側に重錘が設けられた形態に構成することもできる。後者の場合にはバケット内の貯水量が所定量未満の時にはバケットは函状の本体の上面開口を上方に指向させた貯水姿勢をとり、バケット内に所定量の水が貯水された時にバケットは函状の本体の上面開口を側方又は下方に指向させた放流姿勢に向けて支持軸廻りに回動することとなる。
また、上述のようにバケットの本体を函状にすると、函状の本体を冷房装置の室外機の横幅に応じた長さに製作することによってどのような大きさの冷房装置にも簡単にセットすることができ、その汎用性は高い。
バケットは上述のように重錘によって貯水姿勢に保持してもよいが、重錘に代え又は重錘とともにばね部材の付勢力によって貯水姿勢に保持することもできる。例えば、バケットをばね部材によって貯水姿勢に向けて引っ張り付勢し、2本のコイルばねによってバケットを相互に支持軸廻りに逆方向に回動付勢し、あるいはバケットの他側方にストッパーを設けてバケットを一側方にのみ回動し得るように構成し、1本のコイルばねによってバケットを他側方に向けて回動付勢し、もってバケット内に所定量の水が貯水されたときに水の重さで放流姿勢に向けて回動させるように構成することもできる。
また、バケットは筐体と別に、例えば筐体に上方に設けてもよいが、運転エネルギー省力化装置を設置する時に作業が煩雑となる。そこで、バケットは筐体内に回動自在に支持しておくのがよい。
筐体は底部(底壁面又は側壁面の底壁面近傍)に流下部を形成し、バケットから放流された水を受けて流下部から下方に流下させることができればどのような形状や構造でもよい。例えば、筐体は上面が開口された形状としてもよく、又バケットを内蔵する場合には筐体はほぼ密閉した形状としてもよい。
筐体の流下部は例えば流下部を大きく形成し、あるいは数を多くすることによってバケットからの水を受けてすぐに流下させるように構成してもよく、又流下部を小さく形成しあるいは数を少なくすることによって時間をかけて徐々に流下させるように構成することもできる。例えば、筐体の流下部には貫通孔や貫通した長溝を採用することができる。貫通孔は複数設ける場合には筐体底部に長手方向に並べるのがよく、さらに必要に応じて筐体底部の幅方向にも並べてもよい。
また、貫通した長溝は筐体底部に長手方向に延びるように形成するのがよい。また、この貫通した長溝を複数設ける場合には筐体底部の幅方向にも並べるようにしてもよい。
また、水は筐体からそのまま案内体に向けて流下させるのがよいが、筐体から流下した水を案内体に向けて分散させる分散体を設けるようにしてもよい。
案内板は大気取入れ面の幅方向の一部に延びる長さであってもよいが、熱交換器の熱交換効率を考慮すると、大気取入れ面の幅方向のほぼ全幅にわたって延びる長さとするのが好ましい。
この案内体は流下した水を大気取入れ面に案内できれば特に材料や形態は限定されず、例えば織布製帯、不織布製帯、合成樹脂製帯、金属箔製帯等を用いてもよいが、流下した水が滞ることなく円滑に大気取入れ面に流れるようにプレート状や刷毛状とするのがよい。刷毛の材料は特に限定されず、天然材料(例えば、毛や植物)や人工材料(例えば、合成樹脂材料)を用いて構成することができる。
筐体、バケット及び案内体の材料は特に限定されず、合成樹脂材料や金属材料を用いて製作することができる。
以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図1ないし図6は本発明に係る冷房装置の運転エネルギー省力化システムの好ましい実施形態を示す。図において、冷房装置の室外機10は屋外に、室内機11は室内に設置され、室外機10と室内機11との間には冷媒を循環させる循環パイプ(図示せず)が設けられている。
室外機10の熱交換器にはフィンが設けられ、室外機10のハウジング内には吸引ファンによって大気取入れ面10Aを介して大気が取り込まれ、その大気と圧縮した冷媒とがフィンで熱交換を行うようになっている。
室外機10のハウジングの天板には省力化装置20が取付けられている。この省力化装置20ではそのハウジング21は底壁面で雨水とドレイン水を受け得るほぼ密閉された直方体の容器形状をなし、ハウジング21は室外機10のハウジングの天板に載置され、取付けブラケット21Aとねじとによって固定されている。
このハウジング21の底壁面には室外機10の大気取入れ面10A側に底壁面で受けた雨水とドレイン水を例えば数秒の時間をかけて下方に流下させ得る大きさの長溝(図示せず)が長手方向に延びて貫通して形成されている。
また、ハウジング21内にはバケット22が設けられている。このバケット22は左右の円板の間にV字状の受けプレートを溶接等によって固定して構成され、左右の円板は支持軸22Aによってハウジング21の側壁面に回転自在に支持されており、バケット22は所定の貯水量未満の時には開口を上方に向けた貯水姿勢をとる一方、貯水量が増大して所定量に達すると支持軸22Aの回りに回動して放流姿勢となり、雨水及びドレイン水を放水するようになっている。
また、ハウジング21の底部には案内プレート(案内体)23が固定され、該案内プレート23の先端は室外機10の大気取入れ面10Aの上端部位において大気取入れ面10Aの幅方向のほぼ全幅にわたって延びて接触されており、ハウジング21の底壁面の長溝から流下された水を受けて大気取入れ面10Aに案内するようになっている。
また、ハウジング21の上壁面にはホース取付け部21Bが設けられて給水ホース(雨水供給通路)30の先端部がバケット22の開口の上方に位置して取付けられている。なお、給水ホース30の先端部はハウジング21の側壁面を貫通して取付け、給水ホース30の先端をバケット22の開口の上方に位置させるか、又はハウジング21の側壁面にホース取付け部を貫通して設け、ハウジング21の側方から雨水及びドレイン水を供給するようにしてもよい。
この給水ホース30には図4に示されるようにコントローラバルブ32を介して給水温調弁31が接続されている。このコントローラバルブ32は摘まみ32Aを回転させることによって通路面積が変化し、給水量が摘まみ32Aによって設定した量を越えないように制限するようになっている。
給水温調弁31では図5に示されるように、ハウジング31Aに流入口31Bと流出口31Cとが対向して形成され、流入口31Bと流出口31Cとの間は通路31Dで連通され、ハウジング31Aの上方にばね座31Eが形成され、ばね座31Eにはコイルばね31Fが縮装されている。また、ハウジング31Aの下方には圧力室31Gが区画形成され、圧力室31G内には筒状のダイヤフラム31Hが設けられ、ダイヤフラム31Hとコイルばね31Fとの間にはロッド31Jが介設され、ロッド31Jには開閉弁31Kが通路31Dの開口部31Pを開閉し得るように固定されている。
また、圧力室31Gにはキャピラリーチューブ31Lの一端が連通して接続され、キャピラリーチューブ31Lの他端は感温部31Mに接続され、圧力室31G、キャピラリーチューブ31L及び感温部31Mの内部はガスによって充満され、感温部31Mは室外機10の排気側に配置され、排気温度に応じてガス圧を変動させ、ガス圧とコイルばね31Fの付勢力とのバランスによってダイヤフラム31Hを上下させて開閉弁31Kを開閉ようになっている。
給水温調弁31の流入口31Bには給水ホース33が接続され、給水ホース33の先端は地下式の貯水タンク34に接続され、貯水タンク34には屋上から延びる雨水樋39が接続され、屋上に降った雨水が貯水されるようになっている。なお、33Aは給水ホース33に設けられた自動空気抜き弁である。また、貯水タンク34は地下式に限定されず,図1に一点鎖線で示されるような地上式であってもよい。
また、雨水樋39には室内機11から延びるドレインホース38が接続され、室内機11から出るドレインが貯水タンク34に貯水されるようになっている。
さらに、給水ホース33には貯水タンク34の近くにストレイナー310及び給水ポンプ37が設けられるとともに、水抜き温調弁31’の流入口31B’が接続され、水抜き温調弁31の流出口31C’には水抜きホース33’が接続されている。水抜き温調弁31’は図6に示されるように、図5に示される給水温調弁31とほぼ同様の構造を有するが、感温部31M’で大気温度が所定の低温度以下に達した時に開閉弁31K’が通路31D’の開口部31P’を開放するようになっている。なお、水抜き温調弁31’の給水温調弁32と同一又は相当部分は同一符号に’を付して示している。
また、給水ポンプ37は給水ホース33内の圧力が上昇して設定高圧力に達するまで給水し、設定圧力に達すると作動を停止し、給水ホース33内の圧力が設定低圧力以下に低下すると作動を開始するようになっている。
さらに、建築構造物では冷房装置の室内機11のドレイン水を給水ホース312によって省力化装置20のバケットに供給し、室外機10の熱交換器の大気取入れ面10Aを洗浄し冷却するシステムが併設されている。
図1において、313は分配器であり、省力化装置20とほぼ同一の構造を有し、ハウジング底部に省力化装置20の個数、図1の場合は2つの給水口が形成され、一定量のドレイン水が貯水されたときに放水し、2つの給水口から2つの省力化装置20に給水するようになっている。なお、詳細は後述する。
冷房装置を作動させると、室内機11で冷媒と室内の空気が熱交換され、室内の熱を吸熱した冷媒は圧縮器で圧縮されるとともに、室内機11から室外機10に送られてくる。室外機10では吸引ファンが作動され、室外機10のハウジング内にはその大気取入れ面10A側から大気が取入れられており、室内機11からの冷媒は熱交換器10Aで大気と熱交換されて凝縮され、室内機11に戻される。
その際、外気温度が高く、冷房装置の負荷が大きくなると、冷房装置の室外機10の熱交換器10Aの排気温度が高くなる、感温部31Mが熱交換器10Aの排気温度に応じてガス圧を上昇させ、ダイヤフラム31Gを押圧し、ロッド31Jがコイルばね31Fのばね力に抗してスライドされ、開閉弁31Kが通路31Dを開く。
すると、貯水タンク34内の雨水及びドレイン水が給水ホース33、給水温調弁31、コントローラバルブ32及び給水ホース30を経て省力化装置20に供給され、貯水タンク34からの雨水及びドレイン水はハウジング21内に流れ落ちる。ハウジング21内ではバケット22が貯水姿勢をとっており、ハウジング21内に流れ落ちた雨水はバケット22内に貯水される。
バケット22内の水量が所定量になると、バケット22は貯水姿勢から放流姿勢に回動しバケット22に貯水されていた雨水はハウジング21内に放流される。すると、ハウジンク21の底部では放流された雨水が長溝から一気に流下されて案内プレート23で受けられ、案内プレート23の長手方向に拡がって分散されながら下方に滴下し、室外機10の大気取入れ面10Aの上端部位に流れて大気取入れ面10Aに伝わって下方に滴下し、大気取入れ面10Aの全面を濡らし、熱交換器のフィンの熱によって蒸発される。
雨水を放流したバケット22は自重と支持軸22Aとのバランスによって元の貯水姿勢に戻り、貯水タンク34からの雨水及びドレイン水を受け得る状態となる。
上述のような動作が繰り返され、室外機10の大気取入れ面10Aは雨水及びドレイン水によって間欠的に濡らされ、その熱交換効率が向上されるとともに、洗浄される。
また、室内機11から出たドレイン水は給水ホース312によって室外機10に設けた省力化装置20のバケットに供給されており、バケット内に所定量のドレイン水が溜まると、バケットが回動して放流し、室外機10の大気取入れ面10Aを滴下して大気取入れ面10Aを冷却し洗浄する。
他方、冬期になると、給水ホース33内の凍結が懸念されるが、冬期になって外気温度が低下して設定低温度に達すると、水抜き温調弁31’の感温部31M’内のガス圧が低下し、水抜き温調弁31’の開閉弁31K’がコイルばね31F’の付勢力によって通路31D’を開き、給水ホース33内の圧力が低下すると、自動空気抜き弁33Aから給水ホース33内に空気が導入され、給水ホース33内の水は水抜きホース33’によって貯水タンク34に戻され、給水ホース33の凍結が防止される。
図7は第2の実施形態を示し、図において図1ないし図6と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例では給水温調弁31の流出口31Cに接続された給水ホース30が複数に分岐され、各分岐ホース30にはコントローラバルブ32を介して複数の室外機10の省力化装置20に接続されており、このように給水温調弁31から延びる給水ホース30を分岐して複数の省力化装置20に給水するようにすることもできる。
図8及び図9は第3の実施形態を示す。図において図1ないし図6と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例では室内機11のドレイン水を分配器313で一時貯水してから複数の省力化装置20に分配して給水するようにしている。
分配器313はハウジング内に回動自在(又は傾動自在)なバケットを内蔵し、省力化装置20とほぼ同一の構造を有するが、ハウジング底壁には長溝ではなく、省力化装置20の個数、本例では6つの給水口が形成され、各給水口から省力化装置20に給水ホース312が延びている。
ドレイン水を多数の省力化装置20に分配して給水する場合、ドレイン水は雨水ほど大量に生成されず、ドレイン水を複数の省力化装置20に均等に分配することは難しい。そこで、省力化装置20の機構を利用し、十分な量のドレイン水を一時貯水してから各省力化装置20に分配するようにすると、各省力化装置20に均等に分配することができる。
本発明に係る冷房装置の運転エネルギー省力化システムの好ましい実施形態を示す概略構成図である。 上記実施形態における省力化装置20の室外機10への取付け状態を示す概略斜視図である。 上記実施形態における省力化装置を示す概略斜視図である。 上記実施形態における給水温調弁を示す概略図である。 上記給水温調弁の構造を示す概略図である。 上記実施形態における水抜き温調弁の構造を示す概略図である。 第2の実施形態を示す要部構成図である。 第3の実施形態における分配器312、省力化装置20の室外機10への取付け状態の例を示す概略斜視図である。 図8の分配例の模式図である。
符号の説明
10 室外機
10A 大気取入れ面
11 室内機
20 省力化装置
22 バケット
30、33 給水ホース
31 給水温調弁
31A ハウジング
31B 流入口
31C 流出口
31F コイルばね(ばね部材)
31G ダイヤフラム
31H 圧力室
31M 感温部
30 給水ホース(第1の雨水供給通路)
31, 水抜き温調弁
31A’ ハウジング
31B’ 流入口
31C’ 流出口
31F’ コイルばね(ばね部材)
31G’ ダイヤフラム
31H’ 圧力室
31M’ 感温部
34 貯水タンク

Claims (7)

  1. 室外機の熱交換器の大気取入れ面に水を滴下させ、大気取入れ面を洗浄するとともに冷却することにより冷房能力の低下を防ぎながら電力消費量を低減できるようにした冷房装置の運転エネルギー省力化システムにおいて、
    バケットに一定量の水が溜まったときに水の重みによって上記バケットが回動又は傾動して放水し、上記熱交換器の大気取入れ面に滴下させる省力化装置と、
    雨水を貯水する貯水タンクと、
    該貯水タンクの雨水を上記省力化装置のバケットに案内する雨水供給通路と、
    上記熱交換器の排気温度に応動して上記排気温度が設定高温度以上になった時に上記雨水供給通路を開放する給水温調弁と、
    を備えたことを特徴とする冷房装置の運転エネルギー省力化システム。
  2. 外気温度に応動して上記外気温度が設定低温度以下になった時に上記雨水供給通路を水抜き通路に開放する水抜き温調弁を更に備えた請求項1記載の冷房装置の運転エネルギー省力化システム。
  3. 上記貯水タンクの雨水を上記雨水供給通路に送給する送給ポンプを更に備えた請求項1記載の冷房装置の運転エネルギー省力化システム。
  4. 上記省力化装置は、
    所定の貯水量未満の時には貯水姿勢を維持し、貯水量が所定量に達した時に貯水姿勢から放流姿勢に回動して放水するバケットと、
    底部に流下部が形成され、上記バケットから放水された水を受けて流下部から下方に流下させる筐体と、
    下端側が上記室外機の熱交換器の大気取入れ面に接触又は接近され、上記筐体の流下部から流下された水を上記大気取入れ面に向けて案内することにより上記大気取入れ面に沿って滴下させる案内体と、
    から構成されている請求項1記載の冷房装置の運転エネルギー省力化システム。
  5. 上記バケットを貯水姿勢に付勢する重錘又はばね部材を更に備えた請求項4記載の冷房装置の運転エネルギー省力化システム。
  6. 上記給水温調弁は、
    ハウジング内の流入口と流出口との間の通路に開閉弁を設け、開閉弁をばね部材によって閉方向に付勢する一方、開閉弁にはハウジング内に圧力室を区画形成するダイヤフラムを連結し、内部にガスが充満された感温部を圧力室と連通し、感温部内のガス圧を熱交換器の排気温度に応じて変化させ、熱交換器の排気温度が上昇して設定高温度に達した時に圧力室のガス圧を受けるダイヤフラムが上記ばね部材の付勢力に抗して上記通路の開閉弁を開放するように構成されている請求項1記載の冷房装置の運転エネルギー省力化システム。
  7. 上記水抜き温調弁は、
    ハウジング内の流入口と流出口との間の通路に開閉弁を設け、開閉弁をばね部材によって開方向に付勢する一方、開閉弁にはハウジング内に圧力室を区画形成するダイヤフラムを連結し、内部にガスが充満された感温部を圧力室と連通し、感温部内のガス圧を大気温度に応じて変化させ、大気温度が低下して設定低温度に達した時に上記ばね部材の付勢力が上記ガス圧に抗して上記通路の開閉弁を開放するように構成されている請求項2記載の冷房装置の運転エネルギー省力化システム。
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