JP2006200671A - 一方向クラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】安価に製作可能であり、かつ、内・外輪間での動力伝達において過大な伝達容量にならず、必要とする伝達容量を容易に確保可能にする。
【解決手段】互いの対向間にくさび状空間24を構成する内・外輪(軌道部材)12,14と、ボール収納ポケット16a,16bを備えた保持器16と、くさび状空間24内のロック側24aに転動して内・外輪12,14を一体回転可能なロック状態にし、くさび状空間24内のフリー側24bに転動して内・外輪12,14を相対回転可能なフリー状態にする複数のボール18とを備え、保持器16は、ボール収納ポケット16a,16bを円周方向複数でかつ軸方向多列に備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、内・外輪の一回転方向に対して両輪を一体回転可能なロック状態とし、他回転方向に対して両輪を相対回転可能なフリー状態とする一方向クラッチに関する。この種の一方向クラッチは、例えば釣具用リール、複写機用紙送り機構、車両の各種補機等の広範な産業機械に組み込まれて用いられている。
一方向クラッチの一例を説明する。この説明に係る一方向クラッチは、内・外輪間の環状空間においてその円周方向複数箇所に円周方向一方に向けて半径方向隙間が狭くなるくさび状空間を設ける。両輪間に介装する保持器が備える円周方向複数のポケットをくさび状空間と同数でかつ円周方向同位置に配置し、このポケットに転動体であるころをくさび状空間の狭い隙間側(ロック側)に付勢するスプリングを配置して構成されている(特許文献1、特許文献2参照)。
上記一方向クラッチでは、例えば内輪を駆動側として一方向に回転させると、ころがくさび状空間内をロック側に転動し、ころは両輪の内径・外径面に噛み込み、これによって内・外輪が一体回転状態なロック状態となる。このロック状態により内輪の回転動力は外輪へ伝達される。内輪が他方向に回転すると、ころはくさび状空間内を広い隙間側(フリー側)に転動し、内・外輪はころによる一体回転可能なロック状態から相対回転可能なフリー状態となり、内輪は空転してその回転動力は外輪に伝達されず動力伝達は遮断される。
以上の構成を備えた一方向クラッチにおいては、例えば内輪が他方向に回転して内・外輪が相対回転可能なフリー状態になっても、ころは内・外輪の内径・外径面に摺接しているので、両輪にはフリー状態であってもころからその空転を阻止する向きのフリートルクが負荷されている。このフリートルクは内・外輪のフリー状態における回転性能を低下させるものであり、例えば、釣具用リールにおいてリールのフリー状態での必要とする回転性能を低下させたり、複写機の紙送り機構のフリー状態での必要とする紙送り性能を低下させたり、車両の各種補機における必要とする補機性能を低下させたりする。
このような用途においては、内・外輪間での動力伝達は必要としないが、フリートルクを低減することが要求される。しかしながら、上記一方向クラッチでは転動体がころであるために、両輪との接触面積が大きく、フリートルクも極めて大きくなっており、さらに、ころは軸方向に長いために、ロック状態とフリー状態との転動時にスキューしたりするので、円筒度、真円度、等において高精度な製作が要求されてその製作コストが高くつくものである。そのため、転動体としてころよりもフリートルクが小さくて済みかつ製作コストも安価に済むボールを転動体に採用することが考えられるが、単にころをボールに置換するのみであれば、フリートルクを低減することができても、伝達容量が格段に低下してしまい、一方向クラッチとしての本来の機能を確保しにくくなるという課題がある。
また、一方向クラッチの用途によっては大きい伝達容量を必要としない用途においては、ころの伝達容量が必要以上に過大となるので、この場合でも、ころをボールに置換することが考えられるが、単にころとボールとでは伝達容量に格段の差があるために、上記用途で大きい伝達容量を必要としないものの、ボールではその必要とする伝達容量を得難いという課題がある。
特開平11−223228号公報 特開2002−364682号公報
したがって、本発明により解決すべき課題は、安価に製作可能であり、必要とする伝達容量を容易に確保することができる一方で、フリートルクを抑制ないしは調整可能とした一方向クラッチを提供することである。
本発明による第1の一方向クラッチは、半径方向で対向する相手側の軌道部材との対向面間で円周方向複数箇所に円周方向一方に向けて半径方向隙間が狭くなるくさび状空間を構成する軌道部材と、くさび状空間に配置される複数の転動体と、両軌道部材間に介装されて転動体を保持する保持器と、保持器に保持された複数の転動体とを備える一方向クラッチにおいて、上記転動体は、くさび状空間内の狭い隙間側に転動して両軌道部材を一体回転可能なロック状態にし、くさび状空間内の広い隙間側に転動して両軌道部材を相対回転可能なフリー状態にするボールであり、上記保持器は、軸方向多列でかつ各列の円周方向複数箇所に、ボールを収納するボール収納ポケットを備えていることを特徴とするものである。
本発明による第2の一方向クラッチは、半径方向で対向する相手側の軌道部材との対向面間で円周方向複数箇所に円周方向一方に向けて半径方向隙間が狭くなるくさび状空間を構成する軌道部材と、くさび状空間に配置される複数の転動体と、両軌道部材間に介装されて転動体を保持する保持器と、保持器に保持された複数の転動体とを備える一方向クラッチにおいて、上記転動体は、くさび状空間内の狭い隙間側に転動して両軌道部材を一体回転可能なロック状態にし、くさび状空間内の広い隙間側に転動して両軌道部材を相対回転可能なフリー状態にするボールであり、上記保持器は、円周方向複数箇所に、ボールを軸方向多列に収納するボール収納ポケットを備えていることを特徴とするものである。
本発明による第3の一方向クラッチは、半径方向で対向する相手側の軌道部材との対向面間で円周方向複数箇所に円周方向一方に向けて半径方向隙間が狭くなるくさび状空間を構成する軌道部材と、くさび状空間に配置される複数の転動体と、両軌道部材間に介装されて転動体を保持する保持器と、保持器に保持された複数の転動体とを備える一方向クラッチにおいて、上記転動体は、くさび状空間内の狭い隙間側に転動して両軌道部材を一体回転可能なロック状態にし、くさび状空間内の広い隙間側に転動して両軌道部材を相対回転可能なフリー状態にするボールであり、上記保持器は、円周方向複数箇所において、円周方向交互に、ころ収納ポケットとボール収納ポケットとを備えていることを特徴とするものである。
上記くさび状空間は、例えば、軌道部材が外輪の場合はその内径面、内輪の場合はその外径面にカム面を設けることで形成することができる。
本発明の第1および第2の一方向クラッチにおいては、転動体のすべてをボールにより構成し、かつ、ボールを軸方向多列に配置しており、これによって、一方向クラッチを安価に製作することができるとともに、ボールの多列数の設定で、ころに匹敵する程度に大きな伝達容量を確保することができる一方で、大きな伝達容量を必要としない用途ではボールの列数を少なくしてその用途が必要とする伝達容量に容易に設定することができる。
本発明の第3の一方向クラッチにおいては、一部にころ、一部にボールを用いた転動体構成であるので、ころで大きな伝達容量を確保する一方で、ボールにより微妙な伝達容量の調整を行うことが可能となる。すなわち、転動体がころだけの場合では、ころの単列構成から複列構成とすると、伝達容量の増大割合が大きくなりすぎ、微妙な調整が困難であり、かつ、製作コストも極めて高くつくが、一部をころ、一部をボールとする構成では、伝達容量を大きく確保すると同時に伝達容量の微妙な調整をすることが可能となる。
本発明の第1および第2の一方向クラッチにおいては、両軌道部材が相対回転可能なフリー状態であるとき、両軌道部材にはボールからフリートルクが負荷されるが、このフリートルクは転動体がころである場合と比較して小さいので、両軌道部材のフリー状態時の回転性能を向上させることができる。
本発明によれば、転動体をボールで構成したから安価に製作可能であり、かつ、過大な伝達容量にならず必要とする伝達容量を容易に確保することができると同時にフリー状態での内・外輪の回転性能を低下させることなくフリートルクを抑制することができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係る一方向クラッチを詳細に説明する。実施の形態の一方向クラッチは、例えば釣具用リール、複写機用紙送り機構、車両の各種補機等の広範な産業機械に組み込まれて適用実施することができるものである。
(実施の形態1)
図1ないし図5は本発明の実施の形態1に係り、図1は、実施の形態1の一方向クラッチの断面図、図2は図1のA−A線の断面図、図3は、保持器の部分切り欠き斜視図、図4は保持器の平面展開図、図5は図4の円で囲む部分の拡大図である。なお、図1のA−A線の断面と、B−B線の断面とは同形に現れるのでB−B線の断面の図示を省略している。
これらの図を参照して、一方向クラッチ10は、クラッチ要素として、一方の軌道部材である外輪12と、他方の軌道部材である内輪14と、保持器16と、ボール18と、スプリング20とを備えている。内輪14は中実でも中空でもよい。外輪12の内径面と内輪14の外径面との間の環状空間22に外径案内方式の保持器16が介装されている。外輪12は、その内径面の円周方向複数箇所(実施の形態では図解の都合で6箇所)にカム面12aが形成されている。外輪12のカム面12aと内輪14の外径面14aとの間の環状空間22には、円周方向一方(図2では時計回り方向)に向けて半径方向隙間が狭くなるくさび状空間24が形成されている。このくさび状空間24のくさび角度は図示を略している。この場合、くさび状空間24のくさび角度は、外輪12の内径面にカム面12aを設ける場合、ロック側にあるボール18の内輪14の外径面14aとの接線の延長線とカム面12aとの接線の延長線との交差角度で与えられる。この交差角度の大小設定により、ボール18の内・外輪12,14に対する噛み込み性等を適宜に調整することができる。保持器16は、軸方向複列で各列複数のボール収納ポケット16a,16bが形成されている。
以上の構成を備えた一方向クラッチ10では、内輪14が動力伝達側として図2の矢印で示すロック方向に回転すると、ボール18は内輪14の外径面14aとの接触摩擦で上記方向とは逆方向に回転駆動され、これによってボール18はくさび状空間24内の円周方向一方(図2では時計回り方向)のロック24a側へ転動して外輪14のカム面12aと内輪14の外径面14aとに噛み込む。内外輪12,14はボール18の噛み込みにより一体回転可能なロック状態になり、内輪14の回転動力は外輪12に伝達される。また、内輪14が矢印で示すフリー方向に回転すると、ボール18は内輪14の外径面との接触摩擦で内・外輪との噛み込みが解除され、くさび状空間24内の円周方向他方のフリー側24bへ転動する。これにより内・外輪12,14は相対回転可能なフリー状態となり、内輪14の回転動力は外輪12に伝達されず、内輪14は空転する。
実施の形態1の一方向クラッチ10においては、保持器16に軸方向多列(実施形態例では2列)構成でボール収納ポケット16a,16bを配置している。各列のボール収納ポケット16a,16bは円周方向等間隔に複数設けられ、第1列目のボール収納ポケット16aと第2列目のボール収納ポケット16bは軸方向に平行で、かつ、上記くさび状空間24と円周方向同数とされて該くさび状空間24と対応する位置に位置付けられている。両ボール収納ポケット16a,16bはくさび状空間24とは同一の空間を共用している。
以下、保持器16の構成を詳しく説明する。保持器16は、軸方向に対向する円環状の2つの第1、第2の側板16c,16dと、両側板16c,16d間の軸方向中央に配置された円環状の中央板16eと、第1の側板16cと中央板16eとの間、および第2の側板16dと中央板16eとの間それぞれに円周方向等間隔に設けられた複数の第1、第2の保持器柱16f,16gとを備える。
第1の側板16cと中央板16eと複数の第1の保持器柱16fとで第1列目の複数のボール収納ポケット16aを画定する。第1のボール収納ポケット16aの円周方向他方の内壁面それぞれには円周方向一方に突出する第1のスプリング係止部16a1が設けられ、第1のスプリング係止部16a1に第1のコイルスプリング20の一端側が係止されている。第1のコイルスプリング20の他端側は円周方向一方に延び、該他端側に設けた押圧部材16a2で第1のボール収納ポケット16a内のボール18をロック側に付勢している。押圧部材16a2の押圧面はボール18の曲率中心と同じ曲率中心を有する球状凹面になっていて、ボール18をくさび状空間24のロック側24aの方向にストレートに押圧付勢することが可能になっている。
第2の側板16dと中央板16eと複数の第2の保持器柱16gとで第2列目の複数のボール収納ポケット16bを画定する。各第2のボール収納ポケット16bの円周方向他方の内壁面それぞれには円周方向一方に突出する第2のスプリング係止部16b1が設けられ、第2のスプリング係止部16b1に第2のコイルスプリング20の一端側が係止されている。第2のコイルスプリング20の他端側は円周方向一方に延び、該他端側に設けた押圧部材16b2で第2のボール収納ポケット16b内のボール18をロック側に付勢している。押圧部材16b2の押圧面はボール18の曲率中心と同じ曲率中心を有する球状凹面になっていて、ボール18をくさび状空間24のロック側24a方向にストレートに押圧可能になっている。
くさび状空間24は、中央板16eで第1のボール収納ポケット16a側と第2のボール収納ポケット16b側とに軸方向2つの空間に仕切られている。
以上の構成を備えた保持器16においては、各列のボール収納ポケット16a,16b内のすべてにボール18を収納したものであるから、安価に製作することができるとともに、ボール18が多列に配置されているので、そのボール18の多列数の設定で、ころに匹敵する程度に大きな伝達容量を確保することができる。また、大きな伝達容量を必要としない用途において必要とする伝達容量をボール18の多列数の設定で容易に設定することができる。
実施の形態1では複数のボール収納ポケット16a,16bの2列構成であるが、これらをさらに3列以上の構成とすることができる。
(実施の形態2)
図6および図7を参照して本発明の実施の形態2に係る一方向クラッチ10を説明する。図6(a)は実施の形態2の保持器16の部分斜視図、図6(b)は図6(a)の第1列目のボール収納ポケット16a付近での保持器16と外輪12と内輪14との一部の断面図、図6(c)は図6(a)の第2列目のボール収納ポケット16b付近での保持器16と外輪12と内輪14との一部の断面図である。図7は保持器の部分平面展開図である。実施の形態2の一方向クラッチ10は、互いの対向間の円周方向複数箇所にくさび状空間24を構成する内・外輪12,14と、くさび状空間24に配置される複数のボール18と、両輪12,14間に介装されてボール18を保持する保持器16とを備える。
この一方向クラッチ10の保持器16においては、第1列目のボール収納ポケット16aと第2列目のボール収納ポケット16bとを円周方向交互に設けている。外輪12の内径面には、第1列目の複数のボール収納ポケット16aに対応した複数の第1のくさび状空間241と、第2列目の複数のボール収納ポケット16bに対応した複数の第2のくさび状空間242を有する。両第1、第2のくさび状空間241,242は第1列目と第2列目それぞれのボール収納ポケット16a,16bに対応して互いに円周方向交互に形成されている。
以上の構成を備えた実施の形態2の一方向クラッチ10においては、各列のボール収納ポケット16a,16b内のすべてにボール18を収納したものであるから、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができるとともに、実施の形態1のそれとは異なり、各列のボール収納ポケット16a,16bが保持器16に対して円周方向交互に配置されているので、各列のボール収納ポケット16a,16bを軸方向に重ならないように配置して中央板16eを軸方向に薄肉にすることができ、一方向クラッチ10の軸方向寸法を小型化することができる。
(実施の形態3)
図8ないし図10を参照して本発明の実施の形態3に係る一方向クラッチを説明する。図8は、実施の形態3の一方向クラッチ10の半断面図、図9は保持器16の部分斜視図、図10は保持器16の部分平面展開図である。これらの図に示す実施の形態3の一方向クラッチ10は、互いの対向間の円周方向複数箇所に円周方向一方に向けて半径方向隙間が狭くなるくさび状空間24を構成する内・外輪12,14と、くさび状空間24と同数同位置にボール収納ポケット161を備えて両輪12,14間に介装された保持器16と、各ボール収納ポケット161それぞれに収納されてくさび状空間24内のロック側24aに転動して内・外輪12,14を一体回転可能なロック状態にし、くさび状空間24内のフリー側24bに転動して内・外輪12,14を相対回転可能なフリー状態にするボール18とを備える。
実施の形態3においては、同一のボール収納ポケット161内にボール18を軸方向に多列に配置収納することが可能となっている。外輪12の内径面のカム面12aと内輪14の外径面14aにボール18の軌道溝をボール18の多列数に合わせて軸方向に複数形成することができる。
各ボール18に個別に対応してスプリング20を設けるが、図11で示すようにスプリング20の個数を例えば1つとし、そのスプリング20の他端側にボール18の全体を押圧する押圧部材16b2を設けてもよい。押圧部材16b2は、複列のボール18全体を押圧することができる矩形形状の押圧部16b1と押圧部16b1の軸方向両端部からボール18側に折り曲げてなりボール18の軸方向移動を規制するフランジ状の規制部16b22とから構成することができる。スプリング20は板バネでもよい。この押圧部材16b2でボール18の全体を円周方向一方に押圧してボール18全体をロック側に押圧し、これによって内・外輪12,14を効果的に一体回転可能にロックすることができるようになる。
以上の構成を備えた実施の形態3の一方向クラッチ10においては、同一のボール収納ポケット161内にボール18を軸方向多列に配置したから、実施の形態1、実施の形態2と同様の作用効果を得ることに加えて、同一のボール収納ポケット161内にボール18を軸方向複列に収納したから、両側板16c,16d間に上記した中央板16eが不要化し、したがって、一方向クラッチ10の軸方向幅を短縮して一方向クラッチ10の軸方向寸法を小型化することができる。
(実施の形態4)
図12を参照して本発明の実施の形態4に係る一方向クラッチ10を説明する。図12は、実施の形態4の保持器16の部分平面図である。図に示す実施の形態4の一方向クラッチ10においては、図示を略した内・外輪間に介装される保持器16を備える。この保持器16には、円周方向交互に複数のころ収納ポケット162と軸方向複列のボール収納ポケット163a,163bとを設けている。ボール収納ポケット163a,163bは、実施の形態1のボール収納ポケット16a,16bと同様の構成であるのでその説明を省略する。
以上の構成を備えた実施の形態4の一方向クラッチ10においては、一部にころ181、一部にボール182を用いた転動体構成であるので、ころ181で大きな伝達容量を確保する一方で、ボール182により微妙な伝達容量の調整を行うことが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る一方向クラッチの断面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 保持器の部分切り欠き斜視図である。 保持器の部分平面図である。 図4の部分拡大平面図である。 (a)本発明の実施の形態2に係る一方向クラッチの保持器の部分斜視図、(b)は第1のボール収納ポケット周囲の内・外輪と保持器の一部のみの断面図、(c)は第2のボール収納ポケット周囲の内・外輪と保持器の一部のみの断面図である。 図6の一方向クラッチの保持器の部分平面展開図である。 本発明の実施の形態3に係る一方向クラッチの半断面図である。 図8の一方向クラッチの保持器の部分斜視図である。 図8の一方向クラッチの保持器の部分平面展開図である。 図8の押圧部材の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る一方向クラッチの保持器の部分平面展開図である。
符号の説明
10 一方向クラッチ
12 外輪
12a カム面
14 内輪
16 保持器
16a 第1列目のボール収納ポケット
16b 第2列目のボール収納ポケット
16c 第1の側板
16d 第2の側板
16e 中央板
16f 第1の保持器柱
16g 第2の保持器柱
18 ボール
20 スプリング
22 環状空間
24 くさび状空間
24a ロック側(くさび状空間内の狭い隙間側)
24b フリー側(くさび状空間内の広い隙間側)

Claims (3)

  1. 半径方向で対向する相手側の軌道部材との対向面間で円周方向複数箇所に円周方向一方に向けて半径方向隙間が狭くなるくさび状空間を構成する軌道部材と、くさび状空間に配置される複数の転動体と、両軌道部材間に介装されて転動体を保持する保持器と、保持器に保持された複数の転動体とを備える一方向クラッチにおいて、
    上記転動体は、くさび状空間内の狭い隙間側に転動して両軌道部材を一体回転可能なロック状態にし、くさび状空間内の広い隙間側に転動して両軌道部材を相対回転可能なフリー状態にするボールであり、
    上記保持器は、軸方向多列でかつ各列の円周方向複数箇所に、ボールを収納するボール収納ポケットを備えている、ことを特徴とする一方向クラッチ。
  2. 半径方向で対向する相手側の軌道部材との対向面間で円周方向複数箇所に円周方向一方に向けて半径方向隙間が狭くなるくさび状空間を構成する軌道部材と、くさび状空間に配置される複数の転動体と、両軌道部材間に介装されて転動体を保持する保持器と、保持器に保持された複数の転動体とを備える一方向クラッチにおいて、
    上記転動体は、くさび状空間内の狭い隙間側に転動して両軌道部材を一体回転可能なロック状態にし、くさび状空間内の広い隙間側に転動して両軌道部材を相対回転可能なフリー状態にするボールであり、
    上記保持器は、円周方向複数箇所に、ボールを軸方向多列に収納するボール収納ポケットを備えている、ことを特徴とする一方向クラッチ。
  3. 半径方向で対向する相手側の軌道部材との対向面間で円周方向複数箇所に円周方向一方に向けて半径方向隙間が狭くなるくさび状空間を構成する軌道部材と、くさび状空間に配置される複数の転動体と、両軌道部材間に介装されて転動体を保持する保持器と、保持器に保持された複数の転動体とを備える一方向クラッチにおいて、
    上記転動体は、くさび状空間内の狭い隙間側に転動して両軌道部材を一体回転可能なロック状態にし、くさび状空間内の広い隙間側に転動して両軌道部材を相対回転可能なフリー状態にするボールであり、
    上記保持器は、円周方向複数箇所において、円周方向交互に、ころ収納ポケットとボール収納ポケットとを備えている、ことを特徴とする一方向クラッチ。
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