JP2006200073A - 電気資材用ポリエステルモノフィラメント、その製造方法および電気資材 - Google Patents
電気資材用ポリエステルモノフィラメント、その製造方法および電気資材 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】外周長0.4〜7mmの断面形状を有するとともに、0.3%伸度時の強力が2〜200N、且つ線膨張係数の絶対値が1×10−6〜1×10−4/℃の範囲にあることを特徴とする電気資材用ポリエステルモノフィラメント。
【選択図】なし
Description
前記ポリエステル樹脂からなるモノフィラメントの直径またはその断面形状に外接する円の直径が0.1〜2mmの範囲にあること、
前記ポリエステル樹脂からなるモノフィラメントの断面形状が、外周縁に1〜30個の突起を有する異形断面形状であること、
がさらに好ましい条件として挙げられ、これらの条件を満たすことでさらに優れた効果が得られる。
JIS L1013 8.5に準じて、試長250mmのポリエステルモノフィラメント試料を引張速度5mm/分の条件で測定し、0.3%伸度時の強力値を読み取った。そして10回の測定のうち最小値(N)を評価値とした。
ミクロトームで鋭利にカットしたポリエステルモノフィラメント試料の断面を、(株)KEYENCE製デジタルHDマイクロスコープVH−7000を使用して断面形状の外周長を5回測定し、その平均値を評価値(mm)とした。
パーキンエルマ社製、熱機械分析機・TMA7を使用して、窒素雰囲気中で昇温速度5℃/分、荷重100mN、測定温度範囲−30℃〜70℃の条件で5回測定し、その平均値を求め、その絶対値(/℃)を評価値とした。
デジタルマイクロメーター(MITUTOYO製)を使用して、ポリエステルモノフィラメントの繊維軸方向に沿って5箇所測定し、その平均値を直径または外接円直径(mm)とした。
得られたポリエステルモノフィラメント試料の表面に、ポリエチレン樹脂(ユニチカ製、9739)を厚さ2mmに溶融被覆した後、片側のシースを取り除き、ポリエステルモノフィラメントをシースから引き抜いた。この引き抜きの際に働く強力(N)をテンシロンで測定し、単位長さ(cm)当たりに換算し、その値を接着性の評価値(N/cm)とした。この強力値が大きいほど接着性に優れていることを示す。
得られたポリエステルモノフィラメント試料の表面に、ポリエチレン樹脂(ユニチカ製、9739)を厚さ2mmで溶融被覆した後のポリエステルモノフィラメントの湾曲度合い(A)と、被覆されたポリエステルモノフィラメントを温度70℃で24時間恒温槽に入れた後のポリエステルモノフィラメントの湾曲度合い(B)を、次の5つの基準で評価した。
1・・・A、Bともに湾曲がなく、電気資材として好適に使用できる、
2・・・Aには湾曲がなく、Bには多少湾曲が見られるが、その程度は小さく、電気資材として好適に使用できる、
3・・・A、Bともに多少湾曲が見られるが、その程度は小さく、電気資材として十分使用できる、
4・・・A、Bともに湾曲が見られ、電気資材として使用が難しい、
5・・・A、Bともに大きな湾曲が見られ、電気資材として使用できない。
得られたポリエステルモノフィラメントを実際に光ファイバーケーブルのテンションメンバーに使用し、光ファイバーケーブルの強力・可撓性について次の3つの基準で評価した。
1・・・強力・可撓性を兼ね備えていた、
2・・・強力または可撓性のいずれかに欠けていた、
3・・・強力・可撓性ともに低かった。
得られたポリエステルモノフィラメントを実際に光ファイバーケーブルのテンションメンバーに使用し、光ファイバーケーブルの小径化・省スペース化について次の3つの基準で評価した。
○・・・従来の光ファイバーケーブルより小径となり、省スペース化が達成できた、
△・・・従来の光ファイバーケーブルとほぼ同じ太さとなり、省スペース化も従来とほぼ同等であった、
×・・・従来の光ファイバーケーブルより大径化し、省スペース化が達成されなかった。
原料A・・・ポリエチレンナフタレート樹脂(東洋紡績社製、NS653A)
原料B・・・ポリエチレンテレフタレート樹脂(東レ社製 T750M)
原料Aをエクストルーダー型紡糸機に供給して290℃で溶融し、ギアポンプを経て、8葉断面用の紡糸口金孔から原料Aの溶融物を紡出して水冷却浴槽に導き、温度64℃で、空気を吹き付けることにより水冷却浴槽の表面を揺動させながら冷却固化した。
原料Aをエクストルーダー型紡糸機に供給して290℃で溶融し、ギアポンプを経て、8葉断面用の紡糸口金孔から原料Aの溶融物を紡出して水冷却浴槽に導き、温度64℃で、空気を吹き付けることにより水冷却浴槽の表面を揺動させながら冷却固化した。
外接円直径を約0.6mmに変更したこと以外は、実施例1と同じ条件でポリエステルモノフィラメントを製造した。得られたポリエステルモノフィラメントの各特性および評価結果を表1に示す。
原料Aをエクストルーダー型紡糸機に供給して290℃で溶融し、ギアポンプを経て、8葉断面用の紡糸口金孔から原料Aの溶融物を紡出して水冷却浴槽に導き、温度64℃で、水を吹き付けることにより水冷却浴槽の表面を揺動させながら冷却固化した。
原料Aをエクストルーダー型紡糸機に供給して290℃で溶融し、ギアポンプを経て、8葉断面用の紡糸口金孔から原料Aの溶融物を紡出て水冷却浴槽に導き、温度64℃で、空気を吹き付けることにより水冷却浴槽の表面を揺動させながら冷却固化した。
原料Bをエクストルーダー型紡糸機で280℃にて溶融し、ギアポンプを経て、8葉断面用の紡糸口金孔から原料Aの溶融物を紡出て水冷却浴槽に導き、温度70℃で、水を吹き付けることにより水冷却浴槽の表面を揺動させながら冷却固化した。
断面形状を6角形に変更した以外は、実施例3と同じ条件でポリエステルモノフィラメントを製造した。得られたポリエステルモノフィラメントの各特性および評価結果を表1に示す。
断面形状を丸形に変更した以外は、実施例3と同じ条件でポリエステルモノフィラメントを製造した。得られたポリエステルモノフィラメントの各特性および評価結果を表1に示す。
延伸条件を180℃で7.5倍、さらに250℃で1.33倍の2段延伸とし、熱処理条件を260℃で0.98倍に変更した以外は、実施例2と同じ条件でポリエステルモノフィラメントを製造した。得られたポリエステルモノフィラメントの各特性および評価結果を表2に示す。
延伸条件を160℃で6.0倍の1段延伸とし、さらに熱処理条件を250℃で0.95倍に変更した以外は、実施例2と同じ条件でポリエステルモノフィラメントを製造した。得られたポリエステルモノフィラメントの各特性および評価結果を表2に示す。
外接円直径を約2.1mmに変更したこと以外は、実施例1と同じ条件でポリエステルモノフィラメントを製造した。得られたポリエステルモノフィラメントの各特性および評価結果を表2に示す。
外接円直径を約0.1mmに変更したこと以外は、実施例1と同じ条件でポリエステルモノフィラメントを製造した。得られたポリエステルモノフィラメントの各特性および評価結果を表2に示す。
外接円直径を約0.1mmに変更したこと以外は、実施例6と同じ条件でポリエステルモノフィラメントを製造した。得られたポリエステルモノフィラメントの各特性および評価結果を表2に示す。
水冷却浴槽表面の揺動を中止した以外は、実施例1と同じ条件で紡糸した結果、未延伸糸の表面が凹凸となるため、延伸工程において延伸切れが多発し、安定してポリエステルモノフィラメントを製造することができず、サンプルが採取できなかった。
Claims (7)
- ポリエステル樹脂からなるモノフィラメントであって、外周長0.4〜7mmの断面形状を有するとともに、0.3%伸度時の強力が2〜200N、且つ線膨張係数の絶対値が1×10−6〜1×10−4/℃の範囲にあることを特徴とする電気資材用ポリエステルモノフィラメント。
- 前記ポリエステル樹脂からなるモノフィラメントの直径またはその断面形状に外接する円の直径が0.1〜2mmの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の電気資材用ポリエステルモノフィラメント。
- 前記ポリエステル樹脂からなるモノフィラメントの断面形状が、外周縁に1〜30個の突起を有する異形断面形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の電気資材用ポリエステルモノフィラメント。
- ポリエステル樹脂を溶融紡糸機から押し出した未延伸糸を、冷却水槽の表面を揺動させながら60〜90℃で冷却した後、ポリマーのガラス転移以上の熱媒温度で総延伸倍率5.5〜9.0倍に1段または2段延伸し、次いで0.85〜1.0倍に弛緩または定長熱処理することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気資材用ポリエステルモノフィラメントの製造方法。
- 請求項1〜3に記載の電気資材用ポリエステルモノフィラメントを構成素材の少なくとも1部に使用したことを特徴とする電気資材。
- ケーブル部材であることを特徴とする請求項5に記載の電気資材。
- 前記ケーブル部材がテンションメンバーであることを特徴とする請求項6に記載の電気資材。
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