JP2006199580A - セラミックス体の製造方法、及び、液体吐出ヘッドの製造方法 - Google Patents

セラミックス体の製造方法、及び、液体吐出ヘッドの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】焼結体の内部に焼結助剤が均一に分散させて熱処理することができるセラミックス体の製造方法の提供。
【解決手段】成所定の真空度に保った成膜室の内部で、セラミックス粉体をガスによって分散させることにより生成されたエアロゾルをノズルから基板上に噴射させることにより成膜する(S1)。基板を所定の成膜温度に保ち、焼結助剤の成分を含む気体雰囲気において焼結を行う(S2)。セラミックスはPZT等の圧電セラミックスを含み、焼結助剤はPbO,LiBiO2,LiF,Li3PO4,Li2CO3,Li2SO4,Li2O3,Bi2O3,Li2CO3−Bi2O3−B2O3,BiF3−LiF,PbO−B2O3,PbF2−PbBr2,ZrF4−LiF,PbO−Bi2O3−V2O5,Pb複合酸化物、Bi複合酸化物の内のいずれかの成分を含む。セラミックス体を用いて液体吐出ヘッドを製造することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、セラミックスの成形体を熱処理することによって得られるセラミックス体の製造方法に関する。また、本発明は、そのようなセラミックス体の製造方法を用いた液体吐出ヘッド(インクジェットヘッド)の製造方法に関する。
図10及び図11を参照しながら、インクジェットプリンタにおいてインクを吐出する液体吐出ヘッドの一般的な構造について説明する。図10は、インクジェットプリンタの印字部の周辺を示す平面図である。図10に示すように、印字部100は、ローラ102及び103に掛け渡されたベルト104に吸着保持されている記録紙101の上部に配置されている。記録紙101は、制御信号に従って駆動されるローラ102及び103及びベルト104により、矢印の方向に送られる。
印字部100は、インクを吐出する複数の液体吐出ヘッド100a〜100dを含んでいる。これらの液体吐出ヘッド100a〜100dは、記録紙101の紙幅に対応する長さを有するライン型ヘッドである。液体吐出ヘッド100a〜100dの各々は、記録紙101の紙送り方向に対して直交する方向に配置された複数のノズル部を含んでおり、供給される制御信号に従って、黒、シアン、マゼンタ、イエローのインクをそれぞれ吐出する。
印字検出部105は、印字部100による印字結果を撮像するためのラインセンサを含んでおり、ラインセンサによって読み取られた画像に基づいて、ノズルの目詰まり等の吐出不良を検出する。
図11は、液体吐出ヘッドにおけるインク吐出機構を説明するための図であり、液体吐出ヘッドの断面の一部を示している。図11に示すように、液体吐出ヘッドは、ノズルプレート110と、ノズルプレート110上の空間を複数の領域に仕切る隔壁111と、隔壁111上に配置されている振動板112とを含んでいる。このノズルプレート110と、隔壁111と、振動板112とによって、複数の圧力室113が形成される。この圧力室113には、複数の色のインクが充填される。また、ノズルプレート110の面内には、複数の圧力室113に対応して、複数の吐出口(ノズル部)114が形成されている。さらに、振動板112上には下部電極115が形成されており、その上には、複数の圧電体116が複数の圧力室113に対応して配置されている。これらの圧電体116の各々の上には、上部電極117が形成されている。なお、図11においては、説明を簡単にするために、各圧力室113にインクを補給するための機構は省略されている。
印字を行う場合には、制御信号に従って下部電極115及び上部電極117に電圧を印加する。それにより、圧電体116が圧電効果により伸縮して、振動板112が変形する。その結果、圧力室113の容積が変化するので、内部に充填されているインクが加圧されて吐出部114から滴下する。
近年、プリンタの解像度を高くして画質を向上させるために、液体吐出ヘッドの高集積化が進められており、それに伴い液体吐出ヘッドを駆動する圧電体(圧電セラミックス体)についても、微細化及び高集積化、並びに、各圧電体における性能の向上が望まれている。
一般に、セラミックス体を製造するには、セラミックス材料の粉体に有機物のバインダを混合して成形し、成形体を高温で焼成することにより、バインダを飛散させてセラミックス材料を焼結させている。さらに、セラミックスの性能を向上させるために、セラミックスに含まれる結晶粒を成長させて緻密化する焼結(熱処理)も行われる。例えば、上記の液体吐出ヘッド用の圧電アクチュエータに用いられる圧電体を作製する場合には、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛:Pb(lead) zirconate titanate)等の圧電セラミックスの成形体をジルコニア(ZrO)基板上に配置し、それを900℃以上の雰囲気中において焼結させる。このような焼結を行う場合には、処理温度が900℃以上に至るので、セラミックス体が配置される基板に高い耐熱性が要求される。しかしながら、ジルコニアのように高い耐熱性を有する基板は、加工性が低いと共に高価であるので、実用化適性の面において問題となっている。
そこで、より低い温度における焼結を可能とするために、焼結助剤が用いられる。焼結助剤とは、粒界に液相を形成することにより、焼結温度を低温化して結晶粒の成長を促進するための材料であり、低融点を特徴としている。焼結助剤を用いることにより、焼結温度を低温化させることができるので、基板材料の選択の幅が広くなる。例えば、焼結温度が800℃程度に低下すれば、シリコン(Si)基板を使用できるようになり、600℃まで低下すれば、SUS(ステンレス鋼)基板を使用できるようになる。このように、加工性が良く、安価な材料を選択することにより、製造歩留まりを向上させると共にコストを低減することが可能となる。
関連する技術として、特許文献1には、導電性セラミックス材料において、室温で10−1Ω・cm程度の固有電気抵抗値を有し、酸素プラズマ処理によってその固有抵抗値が低下せしめられず、また、その表面が酸素プラズマ処理によって悪影響を被ることがないようにするために、RuO、ReO、IrO及び特定の固定のペロブスカイト酸化物群から選ばれた酸化物粒子と、LiF、LiPO、LiCO、LiSO、Bi、Bi複合酸化物、PbO及びPb複合酸化物から選ばれた助剤粒子とから導電性セラミックス材料を形成することが開示されている。
また、特許文献2には、微細なセラミックス粒子が均一に分散した組織構造を有するとともに、成形性が良好で、且つ、高緻密質で強度の高い成形体を製造するために、(a)微粒子相用のセラミックス粉末と焼結助剤粉末との均一混合物を生成し、(b)1200〜1500℃の温度範囲において上記微粒子相のセラミックスと上記焼結助剤とが反応してなるバインダー相が出現するまで、上記混合物を熱処理するセラミックス複合粒子の製造方法が開示されている。
特開2002−293629号公報(第1頁) 特開平11−49572号公報(第1頁、図1)
一般に、焼結助剤を用いて焼結を行う場合には、セラミックスの原料の粉体と焼結助剤の粉体とが予め混合された材料を用いてセラミックスの成形体を作製し、その成形体を焼結する手法が採られる。セラミックスを成形する手法としては、グリーンシート法や、粉体プレス法や、エアロゾルデポジション(aerosol deposition:AD)法等が考えられるが、いずれを用いる場合においても、混合された材料において焼結助剤の偏析が生じ易い。そのため、焼結後のセラミックス体において組成や構造が不均一となってしまうので、セラミックス体の性能にばらつきが生じて、セラミックス体を含む機器全体の信頼性が低下してしまう。或いは、特許文献2に開示されているように、セラミックスの粉末と焼結助剤とを結合させた複合粒子を用いる場合には、工程が煩雑であると共に、セラミックスの原料と焼結助剤との組み合わせに応じて複合粒子を作製しなければならないので、実用的ではない。また、セラミックスを成形する際に複合粒子が破砕した場合には、やはり焼結助剤の分布が不均一となってしまう。
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、焼結助剤をセラミックスの成形体に均一に分散させて熱処理することができるセラミックス体の製造方法を提供することを第1の目的とする。また、本発明は、そのようなセラミックス体の製造方法を用いた液体吐出ヘッドの製造方法を提供することを第2の目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の1つの観点に係るセラミックス体の製造方法は、セラミックスの成形体を作製する工程(a)と、該セラミックスの成形体を、焼結助剤の成分を含む気体雰囲気において熱処理する工程(b)とを具備する。
また、本発明の1つの観点に係る液体吐出ヘッドの製造方法は、液体が充填される複数の圧力室と、該複数の圧力室に液体を供給するための流路とを含む空間が形成された3次元構造体と、複数の圧力室内の液体をノズルからそれぞれ吐出するための複数の圧電素子とを有する液体吐出ヘッドの製造方法であって、基板の第1の主面上に第1の電極を形成する工程(a)と、該第1の電極上に、複数の圧電セラミックスの成形体を所定の配列となるように配置する工程(b)と、該複数の圧電セラミックスの成形体を、焼結助剤の成分を含む気体中において熱処理する工程(c)と、複数の圧電セラミックス上に、複数の第2の電極をそれぞれ形成する工程(d)と、基板の第2の主面上に、複数の圧電セラミックスの成形体に対応して、複数の圧力室及び流路を形成する工程(e)とを具備する。
本発明によれば、焼結助剤の成分を含む気体雰囲気においてセラミックスの成形体の熱処理を行うことにより、セラミックスの成形体内に焼結助剤の成分を均一に分散させることができるので、セラミックスの成形体に含まれる結晶粒の成長を均一に促進することができる。従って、組成及び構造が均一で性能の良いセラミックス体を、簡単な工程で製造することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るセラミックス体の製造方法を示すフローチャートである。
まず、図1の工程S1において、セラミックス材料の粉体を成形することにより、セラミックスの成形体(セラミックス成形体)を作製する。セラミックスを成形する際には、種々の公知の技術を用いることができるが、本実施形態においては、後述する理由によりエアロゾルデポジション(aerosol deposition:AD)法を用いて成形する。
AD法とは、セラミックス等の成膜材料の粉体を含むエアロゾルをノズルから基板に向けて噴射することにより、基板上に成膜材料を堆積させる成膜方法である。ここで、エアロゾルとは、気体中に浮遊している固体や液体の微粒子のことをいう。AD法におけるエアロゾルに含まれる微粒子の径は、成膜材料の種類や基板材料との関係等により様々であるが、本実施形態のようにセラミックス膜を形成する場合には、粒子径を0.1μm〜10μm程度とすることが好ましい。このようなエアロゾルは、後述するように、粉体をガスによって分散させることにより生成される。なお、AD法は、噴射堆積法又はガスデポジション法とも呼ばれている。
図2は、AD法を用いた成膜装置を示す模式図である。この成膜装置は、ガスボンベ1と、搬送管2a及び2bと、エアロゾル生成室3と、成膜室4と、排気ポンプ5と、噴射ノズル6と、基板ホルダ7とを含んでいる。
ガスボンベ1には、キャリアガスとして使用される窒素(N)、酸素(O)、ヘリウム(He)、アルゴン(Ar)、又は、乾燥空気等が充填されている。また、ガスボンベ1には、キャリアガスの供給量を調節するための圧力調整部1aが設けられている。
エアロゾル生成室3は、成膜材料の粉体(以下において、原料粉ともいう)が配置される容器である。ガスボンベ1から搬送管2aを介して、エアロゾル生成室3にキャリアガスを導入することにより、そこに配置された原料粉が噴き上げられて分散する。そのようにして生成されたエアロゾルは、搬送管2bを介して噴射ノズル6に供給される。また、エアロゾル生成室3は、エアロゾル生成室3に振動等を与えることにより、その内部に配置された原料粉を攪拌するための容器駆動部3aが設けられている。
成膜室4の内部は、排気ポンプ5によって排気されており、それによって所定の真空度に保たれている。
噴射ノズル6は、所定の形状及び大きさ(例えば、長辺が5mm程度で、短辺が幅0.5mm程度の長方形)の開口を有しており、エアロゾル生成室3から供給されたエアロゾルを基板10に向けて高速で噴射する。
基板ホルダ7は、基板10を保持している。また、基板ホルダ7には、基板ホルダ7を3次元的に移動させるための基板ホルダ駆動部7aが設けられている。これにより、噴射ノズル6と基板10との相対位置及び相対速度が制御される。
図2に示す成膜装置において、原料粉(セラミックス粉体)をエアロゾル生成室3に配置すると共に、基板10を基板ホルダ7にセットする。また、基板10を所定の成膜温度に保ち、成膜装置を駆動してノズル6からエアロゾルを噴射する。それにより、高速に加速された原料粉が、基板10や先に形成された堆積物等の下層に衝突する。それにより、原料粉が下層に食い込むと共に、衝突の際に原料粉が破砕して新たな破砕面が生成される。この破砕面が下層に付着して結合することにより、強固な膜が形成される。このような成膜メカニズムは、メカノケミカル反応と呼ばれている。その間に、基板ホルダ7を所定の速度で移動させて繰り返し走査することにより、所望の領域に所望の厚さを有するセラミックス膜を形成することができる。
次に、図1の工程S2において、工程S1において作製されたセラミックス成形体を、焼結助剤の成分を含む気体雰囲気において熱処理する。
図3は、工程S2において用いられる熱処理装置の構成を示す模式図である。炉20内に配置されている蒸発皿21には、粒子状の焼結助剤22が配置されている。また、炉20の周辺部には、ヒータ24が配置されている。さらに、炉20には、炉20内の圧力を調節するためのポンプ25が設けられている。このような炉20内に、工程S1において形成されたセラミックス成形体23を配置する。なお、図3には、セラミックス成形体23が基板10上に形成されたままの状態で炉20内に配置されている様子が示されているが、基板から剥離されたセラミックス成形体を炉20内に直接配置しても良い。そして、ヒータ24により炉20内を所定の温度(例えば、約600℃〜約1000℃)まで加熱する。それにより、焼結助剤22が蒸発して炉20内に充満し、焼結助剤20の蒸気(焼結助剤20の成分を含む気体)がセラミックス成形体23の内部に浸透する。その結果、セラミックス成形体23の焼結が促進される。
焼結助剤22としては、PbO、LiBiO、LiF、LiPO、LiCO、LiSO、Li、Bi、LiCO−Bi−B、BiF−LiF、PbO−B、PbF−PbBr、ZrF−LiF、PbO−Bi−V、Pb複合酸化物、Bi複合酸化物等の成分を含む材料を、製造するセラミックス体の原料に応じて単独で、又は、複数種類を混合して用いることができる。
工程S2においては、常圧のまま熱処理を行っても良いし、炉20内を加圧した状態で熱処理を行っても良い。炉内を加圧する場合には、焼結助剤の成分をセラミックス成形体23の内部に効率良く浸透させることができる。特に、セラミックス成形体23が厚い場合には、焼結助剤の成分をセラミックス成形体23の内部に確実に浸透させるために、炉内を加圧した状態で熱処理を行うことが望ましい。
また、図3においては、炉内を加熱することにより焼結助剤を気化しているが、焼結助剤に対してエネルギーアシストすることにより、焼結助剤の気化を促進しても良い。それによって焼結助剤の蒸気圧が高くなるので、さらに効率良くセラミックス成形体23を焼結することができる。エネルギーアシストする手段としては、例えば、焼結助剤に赤外線を照射することにより熱エネルギーを与えたり、紫外線やプラズマを照射することにより焼結助剤の表面を活性化することが挙げられる。或いは、それらの複数のアシスト手段を併用しても良い。
さらに、炉20内の圧力や、焼結助剤の蒸気圧を制御することにより、セラミックス成形体23に浸透させる焼結助剤の成分の濃度を調節しても良い。
実施例として、厚さが約10μmのPZT膜を、AD法によりジルコニア基板上に形成し、焼結助剤としてPbO成分を含有する気体雰囲気において熱処理を行った。なお、AD法における成膜温度を、約600℃とした。PZT膜が形成された基板及び焼結助剤が配置された炉内を徐々に加熱したところ、PbOの融点である約880℃付近からPbO成分を含む蒸気が発生し初め、PZT膜内にも浸透した。このような熱処理を、炉内の温度が約1000℃に至るまで行った後で、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いてPZT膜の断面を観察した。その結果、結晶粒の成長が促進されたことが明確に確認された。また、熱処理後のPZT膜のビッカース硬度は950Hvであり、圧電定数d31は220pm/Vであった。
また、比較例として、実施例と同様に、ジルコニア基板上にPZT膜を形成し、焼結助剤を用いることなく熱処理を行った。そして、約1000℃の熱処理を行った後で、SEMを用いてPZT膜の断面を観察したところ、結晶粒はあまり成長していなかった。また、熱処理後のPZT膜のビッカース硬度は700Hvであり、圧電定数d31は100pm/Vであった。
以上の結果を比較して明らかなように、焼結助剤の成分を含む気体雰囲気においてPZT膜の熱処理を行うことにより、結晶粒の成長が大幅に促進されるので、その結果として、ビッカース硬度によって表される膜の緻密度が高くなると共に、圧電性能が大幅に向上する。
また、実施例において、AD法による成膜時に用いられる原料粉(セラミックス粉体)の粒子径分布を変化させたところ、粒子径分布がより狭い方が、熱処理後の結晶粒の大きさが均一であることが確認された。これは、原料粉の粒子径が均一である方が、熱処理の際に、焼結助剤の成分がPZT膜の内部に均一に浸透するので、結晶粒の成長も均一に進行するためと考えられる。
次に、本実施形態において、セラミックス成形体を作製する際にAD法を用いる理由について説明する。
本実施形態における熱処理の効果を高くすることにより、セラミックス成形体の良好な特性を得るためには、熱処理前のセラミックス成形体の緻密度を制御することが重要となる。その理由として、本実施形態においては、蒸気の拡散及び浸透を利用することにより、焼結助剤の成分をセラミックス内部に行き渡らせている。そのため、セラミックス成形体の緻密度が高すぎる場合には、焼結助剤の蒸気がセラミックスの内部まで浸透することができないので、セラミックス成形体の表面のみにおいて結晶粒の成長が促進されて、特性が不均一となってしまう。反対に、セラミックス成形体の緻密度が低すぎる場合には、熱処理によって結晶粒が成長したとしても、それによって到達できる緻密度は依然として低いままなので、所望の特性を望むことはできない。
このような観点から、例えば、PZT膜について熱処理を行う場合には、熱処理前のPZT膜において、緻密度を表す指標であるビッカース硬度が300Hv〜600Hvの範囲内にあることが適切である。この点において、AD法によれば、エアロゾルの噴射速度や原料粉の粒径等の成膜条件を制御することにより、形成される膜の密度が所望の範囲となるように調節することができる。
また、AD法によれば、不純物を含まない厚膜を、ペーストや溶液等を使用しないドライプロセスにより形成することができる。ドライプロセスが望ましいのは、セラミックス成形体がウェットな状態である場合には、焼結助剤の蒸気の浸透が妨げられ易いからである。なお、ドライプロセスによる成膜方法としては、AD法の他に固相焼成法が挙げられるが、この方法においては、粉体に印加される圧力を機械的に制御することによって膜の密度を調節するので、密度が均一となるように制御したり、密度を微調整することは困難である。
以上の点を考慮すると、AD法を用いることが最適であるが、例えば、グリーンシート法によって形成された焼成品や、粉体プレス法によって形成された圧粉体又は焼結体等であっても、適切な緻密度を有していれば、本実施形態における熱処理を適用することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係るセラミックス体の製造方法について説明する。本発明の第1の実施形態においては、図3に示すように、焼結助剤の蒸気生成とセラミックス成形体の熱処理とを同一の炉内において行ったが、本実施形態においては、それらを別の炉において行う。
図4は、図1に示す工程S2において用いられる熱処理装置の別の構成を示す模式図である。図4に示すように、この熱処理装置は、蒸気生成用炉30と、焼結用炉34とを含んでいる。蒸気生成用炉30には、ヒータ31及び蒸発皿32が配置されていると共に、蒸気生成用炉30内の圧力を調節するためのポンプ33が設けられている。また、焼結用炉34には、その周辺部にヒータ35が配置されていると共に、焼結用炉34内の圧力を調節するためのポンプ36が設けられている。これらの蒸気生成用炉30と焼結用炉34とは、蒸気用通路37を介して接続されている。
熱処理を行う際には、基板10上に形成されたセラミックス成形体23を焼結用炉34に配置すると共に、蒸気生成用炉30内の蒸発皿32に粒子状の焼結助剤22を配置する。そして、ヒータ31によって結助助剤22を加熱することにより気化して、焼結助剤の成分を含む気体を焼結用炉34内に導入する。一方、焼結用炉34内をヒータ35によって加熱しておく。それにより、焼結助剤の成分を含む気体が焼結用炉34内に充満してセラミックス成形体23の内部に浸透し、その結果、セラミックス成形体23の焼結が促進される。その際には、焼結用炉34内の圧力を制御することにより、焼結助剤の成分のセラミックス成形体23内への浸透を調節しても良い。
なお、本実施形態においても、焼結助剤22を気化させる際に、赤外線や、紫外線や、プラズマを単独で照射し、又は、複数種類を併用して照射することによりエネルギーアシストしても良い。また、蒸気生成用炉30内の圧力を制御(減圧)することにより、焼結助剤22の気化を促進させても良い。
以上説明した本発明の第1及び第2の実施形態の変形例として、工程S2において熱処理を行う際に、セラミックス成形体に対してエネルギーアシストを行っても良い。例えば、図3又は図4に示すセラミックス成形体23に対して、赤外線や、紫外線や、プラズマを単独で照射し、又は、複数種類を併用して照射する。このように、セラミックス成形体23に熱エネルギーを与えたり、表面を活性化することにより、セラミックス成形体23の内部への焼結助剤の成分の浸透を促進することができる。
以上説明したように、本発明の第1及び第2の実施形態によれば、セラミックス成形体中に焼結助剤を均一に分散させることができるので、組成及び構造が均一で性能の良いセラミックス体を容易に製造することができる。また、焼結助剤の蒸気圧を制御することにより、セラミックス体に作用させる焼結助剤の成分の濃度を調節することができるので、極めて簡単な工程で、所望の焼結効果を得ることができる。
次に、本発明の第1又は第2の実施形態に係るセラミックス体の製造方法を用いた圧電素子の製造方法について、図5〜図7を参照しながら説明する。
図5に示すように、シリコン(Si)等の基板40上に、スパッタ法等の公知の技術により下部電極41を形成する。本実施形態において、下部電極41は、厚さが約50nmのチタン(Ti)層41aと、厚さが約500nmの白金(Pt)層41bとを含んでいる。チタン層41aは、導電層として機能する白金層41bと基板40との間の密着性を高めると共に、白金の基板40への不要な拡散を防止するために設けられている。
次に、下部電極41上に、所定の厚さを有する複数のPZT膜42を、AD法により所定のパターンとなるように形成する。その際には、所定のマスクパターンが形成されたメタルマスクやレジストマスクを用いてエアロゾルの噴射を行うことにより、パターンを形成することができる。
次に、図6に示すように、下部電極41及び複数のPZT膜42が形成された基板40を炉20内に配置し、焼結助剤22の気体雰囲気において熱処理を行う。或いは、炉20の替わりに、図4に示す炉34を用いても良い。
次に、図7に示すように、焼結された複数のPZT膜42上に、スパッタ法等により複数の上部電極43をそれぞれ形成する。下部電極41と、複数のPZT膜42と、複数の上部電極43とが、電圧を印加されることにより伸縮するアレイ状の圧電素子を構成している。
このようなアレイ状の圧電素子は、液体吐出ヘッドを駆動するための圧電アクチュエータや、超音波撮像装置に備えられている超音波用探触子において超音波を送受信する超音波トランスデューサとして利用することができる。先に述べたように、焼結助剤を使用することにより焼結温度の低温化が図られるので、シリコンやSUS等の加工性が良く安価な基板を使用できるようになると共に、PZT膜の性能を向上させることができるので、圧電素子を含む機器の製造コストを低減すると共に、そのような機器に対する信頼性を向上させることが可能となる。
次に、本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドの製造方法について、図5〜図9を参照しながら説明する。本実施形態に係る液体吐出ヘッドは、圧力室にインクを供給するための流路や圧力室からインクを吐出するためのノズルを含む3次元構造体をAD法によって形成することにより、モノリシック(一体的)構造化することを特徴としている。
まず、図5〜図7を参照しながら説明したのと同様に、アレイ状の圧電素子を製造する。その際には、基板40として、厚さが約30μのシリコン基板を用いる。また、各PZT膜42の底面サイズを約300μm角、厚さを約10μmとし、そのような複数のPZT膜42を、約100μm間隔で2次元マトリクス状に配置する。
つぎに、図8の(a)に示すように、基板40において、PZT膜42が配置されているのと反対側の面上に、厚さが約10μmの第1のアルミナ層50を所定のパターンとなるように形成する。第1のアルミナ層50は、原料粉として、例えば、平均粒子径が約0.3μmのアルミナ単結晶の粉体を用意して、所定のマスクパターンが形成されたレジストマスクを用いてAD法による成膜を行うことにより形成することができる。この第1のアルミナ層50により、インクが配置される圧力室51の領域が画定される。なお、この後で、第1のアルミナ層50を形成する際に基板40に生じた熱応力を除去するために、熱処理を行っても良い。
次に、図8の(b)に示すように、圧力室51内に、犠牲層として溶解材料52をAD法により配置する。溶解材料52は、その上にAD法による成膜が可能な程度の硬さを有する材料であり、且つ、ウェットエッチングによって除去可能な材料である。具体的には、クロム(Cr)、チタン(Ti)等の金属材料や、ポリウレタン系樹脂、ポリウレタンアクリレート、エポキシ系樹脂等の硬質樹脂材料等が挙げられる。
次に、図8の(c)に示すように、第1のアルミナ層50及び溶解材料52上において、インクの流路53を除いた領域に、AD法により第2のアルミナ層54を形成する。
次に、図8の(d)に示すように、インクの流路に、AD法により犠牲層として溶解材料52を配置する。
さらに、図9の(a)に示すように、第3のアルミナ層55の形成および溶解材料52の配置、第4のアルミナ層56の形成及び溶解材料52の配置、第5のアルミナ層57の形成および溶解材料52の配置、第6のアルミナ層(ノズルプレート)58の形成及び溶解材料52の配置を順次行う。これらの第3のアルミナ層55〜第6のアルミナ層58中に配置されている溶解材料52は、インクの流路やノズルを形成するための犠牲層となる。
次に、ウェットエッチングにより、第1アルミナ層50〜第6のアルミナ層58中に配置されている溶解材料52を除去する。それにより、図9の(b)に示すように、圧力室51、インクを吐出するノズル59、圧力室51からノズル59にインクを供給するノズル流路60、及び、圧力室51にインクを供給するための共通流路61が形成される。
なお、圧力室等の構造及び形成方法については、図8及び図9を参照しながら説明したものの他にも、種々の技術を適用することができる。例えば、ノズルが形成されたノズルプレートを別途作製して、接着剤により隔壁50(図8の(a)参照)に貼り付けるようにしても良い。また、3次元構造体のモノリシック構造化については、特願2004−60744号を参照されたい。
以上説明した本発明の実施形態において、成膜方法としてAD法を用いる際には、エアロゾルを生成する機構は図2に示す構成に限定されない。即ち、原料粉がガス中に分散している状態を生成することができれば、様々な構成を用いることができる。例えば、原料粉を収納している容器(収納容器)にガスを導入するのではなく、収納容器から所定量の原料粉を取り出し、取り出された原料粉についてこれをエアロゾル化する構成としても良い。具体的には、原料粉の収納容器と、回転駆動することにより収納容器から所定のレート(供給速度)で連続的に原料粉の供給を受けてこれを搬送する原料粉供給部(粉末供給盤)と、原料粉供給部によって搬送された原料粉をガスによって分散させることによりエアロゾルを生成するエアロゾル生成部(エアロゾル化部)とを含む構成が挙げられる。このような構成においては、原料粉供給部に、原料粉が投入される所定の幅の溝を形成することにより、安定した量の原料粉を供給することができると共に、原料粉供給部を回転駆動する速度を調整することにより、原料粉の供給量を制御することができる。そして、原料粉の搬送先においてその溝にキャリアガスを導入することにより、濃度の安定したエアロゾルを生成することができる。
また、原料粉の収納容器において原料粉を攪拌すると共に、この収納容器に圧縮ガスを導入することにより、圧縮ガスと混合された所定量の原料粉を収納容器から取り出し、これを細径の穴から外部に排出することにより、圧縮ガスの膨張を利用して原料粉を分散させる構成も挙げられる。さらに、キャリアガスの流路に原料粉を連続的に供給して原料粉をキャリアガスに分散させることにより、エアロゾルを生成する構成を用いても良い。
本発明は、圧電材料を含むセラミックス体の製造方法において利用することが可能であり、さらに、そのようなセラミック体を含み、液体吐出ヘッドを駆動するための圧電アクチュエータや、超音波撮像装置において超音波を送受信する超音波トランスデューサ等の製造方法において利用することが可能である。
本発明の第1及び第2の実施形態に係るセラミックス体の製造方法を示すフローチャートである。 エアロゾルデポジション(AD)法を用いた成膜装置を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るセラミックス体の製造方法において用いられる熱処理装置を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係るセラミックス体の製造方法において用いられる熱処理装置を示す模式図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係るセラミックス体の製造方法を用いた圧電素子の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係るセラミックス体の製造方法を用いた圧電素子の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係るセラミックス体の製造方法を用いた圧電素子アレイの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドの製造方法における圧電素子の形成工程を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッドの製造方法における圧力室、ノズル流路、及び、共通流路の形成工程を説明するための図である。 インクジェットプリンタの印字部の周辺を示す平面図である。 液体吐出ヘッドにおけるインク吐出機構を説明するための図である。
符号の説明
1 ガスボンベ
1a 圧力調整部
2a、2b 搬送管
3 エアロゾル生成室
3a 容器駆動部
4 成膜室
5 排気ポンプ
6 噴射ノズル
7 基板ホルダ
7a 基板ホルダ駆動部
10、40 基板
20 炉
21、32 蒸発皿
22 焼結助剤
23 セラミックスの成形体(セラミックス成形体)
24、31、35 ヒータ
25、33、36 ポンプ
30 蒸気生成用炉
34 焼結用炉
37 蒸気用通路
41 下部電極
41a チタン層
41b 白金層
42 PZT膜
43 上部電極
50 第1のアルミナ層
51 圧力室
52 溶解材料
53 インクの流路
54 第2のアルミナ層
55 第3のアルミナ層
56 第4のアルミナ層
57 第5のアルミナ層
58 第6のアルミナ層(ノズルプレート)
59 ノズル
60 ノズル流路
61 共通流路
116、122 圧電体
100 印字部
100a〜100d 液体吐出ヘッド
101 記録紙
102、103 ローラ
104 ベルト
105 印字検出部
110 ノズルプレート
111 隔壁
112 振動板
114 吐出口(ノズル部)

Claims (14)

  1. セラミックスの成形体を作製する工程(a)と、
    前記セラミックスの成形体を、焼結助剤の成分を含む気体雰囲気において熱処理する工程(b)と、
    を具備するセラミックス体の製造方法。
  2. 前記セラミックスの成形体が、300Hv〜600Hvのビッカース硬度を有する、請求項1記載のセラミックス体の製造方法。
  3. 工程(a)が、セラミックスの粉体をノズルから基板に向けて噴射して、セラミックスを前記基板上に堆積させることにより、前記セラミックスの成形体を作製することを含む、請求項1又は2記載のセラミックス体の製造方法。
  4. 工程(a)が、前記セラミックスの粉体をガスによって分散させることにより生成されたエアロゾルをノズルから基板に向けて噴射することにより、前記セラミックスを該基板上に堆積させるエアロゾルデポジション法を用いることを含む、請求項3記載のセラミックス体の製造方法。
  5. 前記焼結助剤が、PbO、LiBiO、LiF、LiPO、LiCO、LiSO、Li、Bi、LiCO−Bi−B、BiF−LiF、PbO−B、PbF−PbBr、ZrF−LiF、PbO−Bi−V、Pb複合酸化物、及び、Bi複合酸化物の内のいずれかの成分を含む、請求項1〜4のいずれか1項記載のセラミックス体の製造方法。
  6. 前記セラミックスの成形体が、圧電セラミックスを含む、請求項1〜5のいずれか1項記載のセラミックス体の製造方法。
  7. 前記セラミックスの成形体が、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)を含む、請求項6記載のセラミックス体の製造方法。
  8. 工程(b)が、前記焼結助剤を加熱することにより、前記焼結助剤を気化させることを含む、請求項1〜7のいずれか1項記載のセラミックス体の製造方法。
  9. 工程(b)が、前記焼結助剤が配置された炉を減圧することを含む、請求項8記載のセラミックス体の製造方法。
  10. 工程(b)が、前記焼結助剤に対して、赤外線と、紫外線と、プラズマとの内のいずれかを照射し、又は、2つ以上を併用して照射することを含む、請求項8又は9記載のセラミックス体の製造方法。
  11. 工程(b)が、前記セラミックスの成形体が配置された炉を加圧することを含む、請求項1〜10のいずれか1項記載のセラミックス体の製造方法。
  12. 工程(b)が、前記セラミックスの成形体に対して、赤外線と、紫外線と、プラズマとの内のいずれかを照射し、又は、2つ以上を併用して照射することを含む、請求項1〜11のいずれか1項記載のセラミックス体の製造方法。
  13. 液体が充填される複数の圧力室と、該複数の圧力室に液体を供給するための流路とを含む空間が形成された3次元構造体と、複数の圧力室内の液体をノズルからそれぞれ吐出するための複数の圧電素子とを有する液体吐出ヘッドの製造方法であって、
    基板の第1の主面上に第1の電極を形成する工程(a)と、
    前記第1の電極上に、複数の圧電セラミックスの成形体を所定の配列となるように配置する工程(b)と、
    前記複数の圧電セラミックスの成形体を、焼結助剤の成分を含む気体中において熱処理する工程(c)と、
    前記複数の圧電セラミックス上に、複数の第2の電極をそれぞれ形成する工程(d)と、
    前記基板の第2の主面上に、前記複数の圧電セラミックスの成形体に対応して、前記複数の圧力室及び前記流路を形成する工程(e)と、
    を具備する液体吐出ヘッドの製造方法。
  14. 前記基板が、シリコン(Si)又はSUS(ステンレス鋼)によって形成されている、請求項13記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
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