JP2006199568A - 低ソーダアルミナの製造法、その装置およびアルミナ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 水酸化アルミニウムを脱ソーダ剤と共に焼成炉に供給し、焼成する。焼成炉には集塵機が設けられている。この集塵機は焼成炉からのダストを粒度別に分級できるようになっている。ここで分級された粒度の小さい側のダストの少なくとも一部はスラリー状等で脱ソーダ化され焼成炉に戻される。また一部は径外に排出したり、直接焼成炉にもどされる。微粒部はソーダ含有量が高いので、これを優先的に系外に排出する。そしてこれらの量をコントロールすることにより効率的に脱ソーダ化ができる。また、その低ソーダアルミナを引き続いて酸性水溶液で洗浄する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、上記目的を解決すべくなされたものであり、その目的は、ソーダ成分の含有量が従来より低く、安定した品質、安価な低ソーダアルミナ及びその効率的な製造方法、装置を提供することにある。
(1) 焼成炉において原料アルミナ源を脱ソーダ剤の存在下で焼成する低ソーダアルミナの製造法において、焼成炉で発生するダストを捕集する工程と、粒度別に分級する工程と、分級したダストの少なくとも一部を脱ソーダ化して焼成炉に戻す工程を含むことを特徴とする低ソーダアルミナの製造法。
(2) ダストを捕集および分級する工程を集塵機で行なう、上記(1)に記載の低ソーダアルミナの製造法。
(3) 集塵機がダストを粒度別に少なくとも2水準に分級する機能を備えた集塵機である、上記(2)に記載の低ソーダアルミナの製造法。
(4) 集塵機が二つ以上の集塵機でダストを粒度別に少なくとも2水準に分級する、上記(2)に記載の低ソーダアルミナの製造法。
(5) 分級した粒度の小さい側のダストの少なくとも一部を脱ソーダ化して焼成炉に戻す、上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の低ソーダアルミナの製造法。
(6) 分級した粒度の小さい側のダストの少なくとも一部を系外に排出する、上記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の低ソーダアルミナの製造法。
(7) 分級した粒度の大きい側のダストの少なくとも一部を焼成炉に戻し、残部を脱ソーダ化して焼成炉に戻す、上記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の低ソーダアルミナの製造法。
(8) ダストの脱ソーダ化をスラリー状で行う、上記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の低ソーダアルミナの製造法。
(9) 上記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の製造法で得た低ソーダアルミナをさらに酸性水溶液で洗浄処理することを特徴とする低ソーダアルミナの製造法。
(10) 酸性水溶液での洗浄前の低ソーダアルミナに含まれるNa2O含有量と等量以上の酸で洗浄処理する、上記(9)に記載の低ソーダアルミナの製造法。
(11) 酸性水溶液での洗浄を、低ソーダアルミナ200〜600g/l、50℃以上で15分以上攪拌して行い、水洗濾過、乾燥、必要により篩い分けする、上記(9)または(10)に記載の低ソーダアルミナの製造法。
(12) 酸洗浄後の低ソーダアルミナに含有される不純物であるNa2O含有量が0.01質量%以下である、上記(9)〜(11)のいずれか1項に記載の低ソーダアルミナの製造法。
(13) 上記(1)〜(12)のいずれか1項に記載の低ソーダアルミナの製造法で得た、α結晶の平均粒径が0.5〜10μmの範囲内である低ソーダアルミナ。
(14) 上記(1)〜(12)のいずれか1項に記載される製造法で得られた、低ソーダアルミナに含まれるNa2O含有量が0.04質量%以下である低ソーダアルミナ。
(15) 上記(1)〜(12)のいずれか1項に記載される製造法で得られた、低ソーダアルミナに含まれる不純物であるNa2O、K2O、SiO2、Fe2O3の合計含有量が0.01質量%以上0.10質量%以下である低ソーダアルミナ。
(16) 原料アルミナ源を脱ソーダ剤の存在下で焼成する焼成炉と、該焼成炉に連結し焼成炉からのダストを粒度別に捕集する装置と、捕集したダストの少なくとも一部をスラリー状で脱ソーダ化する装置と、脱ソーダ化後のダストを前記焼成炉に戻す回路と、を備えたことを特徴とする低ソーダアルミナの製造装置。
(17) 捕集装置で捕集したダストを焼成炉に戻す分岐回路をさらに有する、上記(16)に記載の低ソーダアルミナの製造装置。
(18) ダストを粒度別に捕集する装置が分級機能を備えた集塵機である、上記(16)または(17)に記載の低ソーダアルミナの製造装置。
(19) ダストを粒度別に捕集する装置が集塵機を二つ以上備えたものである、上記(16)〜(18)のいずれか1項に記載の低ソーダアルミナの製造装置。
(20) 上記(1)〜(12)のいずれか1項に記載の製造法で得られた低ソーダアルミナ。
(21) 上記(16)〜(19)のいずれか1項に記載の製造装置を用いて製造された低ソーダアルミナ。
(22) 上記(13)〜(15)のいずれか1項に記載の低ソーダアルミナを用いて製造された磁器。
図1は本発明の低ソーダアルミナの製造工程を示すブロック図、図2は図1の集塵機等の部分を示すブロック図である。
図1において、原料アルミナ源、例えばバイヤー法により得られる水酸化アルミニウムはライン1を通して焼成炉2に供給され、脱ソーダ剤はライン3を介して焼成炉2に供給される。焼成炉としては例えばローターリキルンが用いられる。その焼成温度は1,000〜1,400℃程度が一般的である。焼成されたアルミナ源の排ガスはライン4を通り、集塵機5に導入され、排ガス中のダストはここで捕集される。排ガス中のダストはアルミナのダストのほか原料アルミナ源の未焼成ダストも含む可能性があるが、以下では、簡単のため原料アルミナ源のダストも含めて、単にダストあるいはアルミナダストという。
図1に示す集塵機5はダストを粒度別に大小二つに分ける場合を示す。この集塵機はダストを粒度別に二つに分ける機能を備えたもので、集塵機に例えば遠心分級機、ミクロンセパレータ等の分級機が付設されているものである。
図2には粒度別に分級する二つの集塵機5、5´を接続した場合を示す。例えば初めの集塵機5で相対的に大きい粒を捕集し、次の集塵機5’で小さい粒を捕集する。集塵機を3個接続すれば粒度別に3分割することができる。図2では集塵機5、5’からダストの一部をライン7を介して系外に排出することができ、また集塵機5、5’からのダストの一部をライン6を介して直接焼成炉に戻すこともできる。
用いられる集塵機としては、特に制限ないが、例えば、沈降室等の重力集塵装置、ルーパーダンパー等の慣性集塵装置、電気式集塵機、マルチサイクロン・多段サイクロン等の遠心力集塵装置、バグフィルター等のろ過集塵装置、スクラバー等の洗浄装置などが挙げられる。
二つ以上の集塵機を用いる場合、例えば、粗粒部を捕集するには慣性力集塵装置、中粒部までを捕集するには遠心力集塵装置、微粒部までを捕集するには洗浄装置、電気集塵装置を用いることができる。
これらの集塵機を用い必要な粒度にコントロールし、アルミナダストを処理することで、効率的に低ソーダアルミナを得ることができ、Na2O量として0.04質量%以下とすることが可能である。好ましくは0.03質量%以下とすることができる。また、アルミナに含まれる不純物であるNa2O、K2O、SiO2、Fe2O3の合計含有量が0.01質量%以上、0.10質量%以下とすることが可能である。好ましくは0.06質量%以下とすることができる。
捕集したダストの粒度を、例えば微粒、粗粒の二つに分ける場合、平均粒径で25〜40μm、より好ましくは25〜30μm程度を境にして分けるのがよい。微粒、中粒、粗粒の場合では、一例として中粒を20〜50μm程度とする。より好ましくは25〜30μmである。
この場合、微粒部の一部もしくは全部を優先して脱ソーダ化して焼成炉に戻すことが本発明の目的から好ましい。微粒部の一部もしくは全部は系外にライン7を通して排出することも好ましい。ソーダは微粒部により多く濃縮しているので、微粒部を優先して脱ソーダ化して焼成炉に戻すかまたは排出することで、効率よく低ソーダ化できる。したがって、目的とするアルミナのソーダ分を特に少なくしたい場合には、微粒部のより多くを脱ソーダ化して焼成炉に戻すかまたは排出することが好ましい。ダストを脱ソーダ化して焼成炉に戻す方法としては、ライン8を通してスラリー設備に導入すればよい。粗粒部は全部ライン6を通して直接焼成炉に送ることも可能であり、また一部はライン10を通してスラリー設備11に、残部は焼成炉2に戻すこともできる。あるいは粗粒部の一部を排出してもよい。アルミナ中のソーダ分をさらに少なくしたい場合には、粗粒部についてもより多くスラリー設備11に戻すことが望ましい。捕集ダストを粒度別に三分割する場合には、中粒部は系外に排出するもの、スラリー設備に送るもの、焼成炉に戻すものを目的とするアルミナのソーダ分に応じ適宜定める。ダストが捕集された後の排ガスはライン9を介して集塵機から排出される。なお、ダストを焼成炉に戻す場合は鉱化剤を添加することが望ましい。
上記のようにして得られた低ソーダアルミナは焼成炉からライン16を介して取り出される。
なお、各ラインにはコック(弁)等が設けられており、必要に応じて弁が開閉するようになっている。例えば、ライン6とライン10の弁の開閉を調節することにより焼成炉2とスラリー装置11へ供給する、ダスト量の比率を調整することができ、ライン7と8の分岐する点の弁の開閉を調節することにより系外へ排出するダストとスラリー設備に送るダスト量を調節することができる。また、脱ソーダ剤、鉱化剤等の添加剤の供給量は適宜、決定されるものとする。尚、鉱化剤は、捕集したダストの一部と共に焼成炉へ循環させることがプロセス上好ましいが、直接焼成炉へ供給しても良い。本発明において、供給されるダスト等の量の調節手段は、上記弁等によるものに限定させることなく、適当な他の手段を用いることができる。
上記の如く、本発明によれば、原料等の装入、捕集ダストの戻し等を連続的に行えば低ソーダアルミナを簡易に連続的に製造することができる。
本発明に適用される原料アルミナ源はバイヤー法により得られたものが好ましく使用される。原料アルミナ源の粒子形状等は特に限定されるものではないが、例えばバイヤー法により得られる水酸化アルミニウムでは、ギプサイト型水酸化アルミニウムを用いることが経済的に有利である。
更に捕集した、ソーダ分や鉱化作用成分が濃縮したダストの一部を例えば図1におけるライン7等により系外へ排出すると、焼成条件が同じでも得られる低ソーダアルミナはより低ソーダ化でき、またα結晶粒径のバラツキも小さくすることができる。これは、濃縮されたソーダ分を系外へ排出することになるので低ソーダ化が図られ、また、鉱化作用成分を系外へ排出することによって、鉱化作用による焼成への影響を少なくすることができるからである。
鉱化剤として適用されるフッ素化合物としては、弗化アルミニウム、弗化水素、弗化アンモニウム、弗化ナトリウム、弗化マグネシウム、弗化カルシウムから選ばれた少なくとも一種を用いることができる。製造される低ソーダアルミナは、α結晶の平均粒径が0.5〜10μmの範囲以内にあることが好ましく、より好ましくは0.5〜2μmの範囲内である。フッ素系化合物含有量や焼成温度と時間を適宜選択することによって、上記範囲内のα結晶粒径を得ることができる。
本発明により製造される低ソーダアルミナは、例えばIC基板やICパッケージなどの電子部品、スパークプラグ、半導体製造装置用部品等のセラミックス製品の原料として好的使用される。
(1)組成分析
Na2O :ICP発光分光分析装置により測定した。
(2)pHの測定
粉末30g/精製水70mlを温湯で2時間加熱し、冷却後測定した。
(3)粒度分布の測定
マイクロトラックHRA X−100(日機装製)を使用して測定した。
(4)α結晶粒径の測定
マイクロトラックHRA X−100(日機装製)を使用して測定した。
ソーダ分をNa2Oとして0.20質量%(アルミナ換算値に対し)有する、バイヤー法で得られた水酸化アルミニウムを、水分約10質量%含んだ状態で焼成炉へ供給した。これに対向流させて、35質量%塩酸を、水酸化アルミニウム中のソーダ分に対する理論量(Na2O 1モルに対し、HCl 2モル)の約7倍投入して、焼成を行なった。焼成には回転炉を使用し、1,100℃で焼成した。水酸化アルミニウムの焼成時に発生するダスト(アルミナダストという)を集塵機で捕集した。集塵機には遠心力集塵機と電気集塵機を使用し、粒度別に二つに分けた。大きい方は平均粒径が約60μmで全体の60質量%、小さい方は約20μmで40質量%であった。このうちの微粒の80質量%を、pH=8.5でスラリーにし濾過洗浄して、焼成炉へ戻し、1,100℃で再び焼成を行なった。アルミナダストで系外に排出したものはなく、直接焼成炉に戻したものは粗粒で100質量%、微粒で20質量%とした。
得られたアルミナは、Na2O含有量が0.030質量%、K2Oが0.004質量%、Fe2O3が0.016質量%、SiO2が0.010質量%の低ソーダアルミナであった。α結晶の平均粒径は1.1μmであった。
実施例1と同様にして、ソーダ分をNa2Oとして0.20質量%(アルミナ換算値に対し)有する、バイヤー法で得られた水酸化アルミニウムを、水分約10質量%含んだ状態で焼成炉へ供給した。これに対向流させて、35質量%塩酸を、水酸化アルミニウム中のソーダ分に対する理論量の約7倍投入して実施例1同様に焼成を行なった。水酸化アルミニウムの焼成時に発生したダスト(アルミナダスト)を集塵機で捕集した。集塵機には遠心力集塵機、電気集塵機を接続して用い、平均粒径約60μmのアルミナダスト60質量%、平均粒径約20μmのアルミナダスト40質量%を得た。
このうちの粗粒の約50質量%を、pH=8.5でスラリーにし濾過洗浄して、焼成炉へ戻した。また、粗粒の50質量%は直接焼成炉に戻し(鉱化剤は無添加)、微粒の25質量%は系外に排出した。微粒の75質量%は直接焼成炉に戻した。そして1,100°Cで再び焼成を行ない、低ソーダアルミナを得た。
得られたアルミナは、Na2O含有量が0.009質量%、K2Oが0.004質量%、Fe2O3が0.019質量%、SiO2が0.010質量%であった。α結晶の平均粒径は1.2μmあった。
実施例1で得られたαアルミナ100gを、250mlの水に2gの濃硫酸を添加して調製したpH約1の硫酸水溶液中に投入し(スラリー濃度400g/l)、80℃で1時間攪拌処理した後、3倍容量の水で通水洗浄し、続いて200℃で12時間乾燥処理した。
得られたアルミナは、Na2O含有量が0.005質量%、K2Oが0.002質量%、Fe2O3が0.015質量%、SiO2が0.007質量%であった。
実施例2で得られたαアルミナ100gを、250mlの水に2gの濃硫酸を添加して調製したpH約1の硫酸水溶液中に投入し(スラリー濃度400g/l)、80℃で1時間攪拌処理した後、3倍容量の水で通水洗浄し、続いて200℃で12時間乾燥処理した。
得られたアルミナは、Na2O含有量が0.004質量%、K2Oが0.002質量%、Fe2O3が0.017質量%、SiO2が0.006質量%であった。
実施例1と同様に焼成し、水酸化アルミニウムの焼成時に発生したダストを集塵機で捕集し、集合ダストを得た。捕集したダスト全体量の約30質量%を、pH=8.5でスラリーにし濾過洗浄して、焼成炉へ戻し、残りの微粒70質量%は直接焼成炉に戻し、1,100℃で再び焼成を行なった。
得られたアルミナは、Na2O含有量が0.054質量%、K2Oが0.004質量%、Fe2O3が0.017質量%、SiO2が0.009質量%であった。
比較例1で得られたαアルミナ100gを250mlの水に2gの濃硫酸を添加して調製したpH約1の硫酸水溶液中に投入し(スラリー濃度400g/l)、80℃で1時間攪拌処理した後、3倍容量の水で通水洗浄し、続いて200℃で12時間乾燥処理した。
得られたアルミナは、Na2O含有量が0.012質量%、K2Oが0.003質量%、Fe2O3が0.015質量%、SiO2が0.006質量%であった。
2 焼成炉
3 脱ソーダ剤供給ライン
4 排ガスを集塵機へ導入するライン
5、5´ 集塵機
6 ダストを焼成炉に戻すライン
7 ダストを系外へ排出するライン
8、10 ダストをスラリー設備に導入するライン
9 排ガスの排出ライン
11 スラリー設備
12 洗浄ろ過装置
13 鉱化剤供給ライン
14 スラリーを洗浄ろ過装置へ導入するライン
15 洗浄ろ過したものを焼成炉へ導入するライン
16 低ソーダアルミナの取り出しライン
Claims (22)
- 焼成炉において原料アルミナ源を脱ソーダ剤の存在下で焼成する低ソーダアルミナの製造法において、焼成炉で発生するダストを捕集する工程と、粒度別に分級する工程と、分級したダストの少なくとも一部を脱ソーダ化して焼成炉に戻す工程を含むことを特徴とする低ソーダアルミナの製造法。
- ダストを捕集および分級する工程を集塵機で行なう、請求項1に記載の低ソーダアルミナの製造法。
- 集塵機がダストを粒度別に少なくとも2水準に分級する機能を備えた集塵機である、請求項2に記載の低ソーダアルミナの製造法。
- 集塵機が二つ以上の集塵機でダストを粒度別に少なくとも2水準に分級する、請求項2に記載の低ソーダアルミナの製造法。
- 分級した粒度の小さい側のダストの少なくとも一部を脱ソーダ化して焼成炉に戻す、請求項1〜4のいずれか1項に記載の低ソーダアルミナの製造法。
- 分級した粒度の小さい側のダストの少なくとも一部を系外に排出する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の低ソーダアルミナの製造法。
- 分級した粒度の大きい側のダストの少なくとも一部を焼成炉に戻し、残部を脱ソーダ化して焼成炉に戻す、請求項1〜6のいずれか1項に記載の低ソーダアルミナの製造法。
- ダストの脱ソーダ化をスラリー状で行う、請求項1〜7のいずれか1項に記載の低ソーダアルミナの製造法。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の製造法で得た低ソーダアルミナをさらに酸性水溶液で洗浄処理することを特徴とする低ソーダアルミナの製造法。
- 酸性水溶液での洗浄前の低ソーダアルミナに含まれるNa2O含有量と等量以上の酸で洗浄処理する、請求項9に記載の低ソーダアルミナの製造法。
- 酸性水溶液での洗浄を、低ソーダアルミナ200〜600g/l、50℃以上で15分以上攪拌して行い、水洗濾過、乾燥、必要により篩い分けする、請求項9または10に記載の低ソーダアルミナの製造法。
- 酸洗浄後の低ソーダアルミナに含有される不純物であるNa2O含有量が0.01質量%以下である、請求項9〜11のいずれか1項に記載の低ソーダアルミナの製造法。
- 請求項1〜12のいずれか1項に記載の低ソーダアルミナの製造法で得た、α結晶の平均粒径が0.5〜10μmの範囲内である低ソーダアルミナ。
- 請求項1〜12のいずれか1項に記載される製造法で得られた、低ソーダアルミナに含まれるNa2O含有量が0.04質量%以下である低ソーダアルミナ。
- 請求項1〜12のいずれか1項に記載される製造法で得られた、低ソーダアルミナに含まれる不純物であるNa2O、K2O、SiO2、Fe2O3の合計含有量が0.01質量%以上0.10質量%以下である低ソーダアルミナ。
- 原料アルミナ源を脱ソーダ剤の存在下で焼成する焼成炉と、該焼成炉に連結し焼成炉からのダストを粒度別に捕集する装置と、捕集したダストの少なくとも一部をスラリー状で脱ソーダ化する装置と、脱ソーダ化後のダストを前記焼成炉に戻す回路と、を備えたことを特徴とする低ソーダアルミナの製造装置。
- 捕集装置で捕集したダストを焼成炉に戻す分岐回路をさらに有する、請求項16に記載の低ソーダアルミナの製造装置。
- ダストを粒度別に捕集する装置が分級機能を備えた集塵機である、請求項16または17に記載の低ソーダアルミナの製造装置。
- ダストを粒度別に捕集する装置が集塵機を二つ以上備えたものである、請求項16〜18のいずれか1項に記載の低ソーダアルミナの製造装置。
- 請求項1〜12のいずれか1項に記載の製造法で得られた低ソーダアルミナ。
- 請求項16〜19のいずれか1項に記載の製造装置を用いて製造された低ソーダアルミナ。
- 請求項13〜15のいずれか1項に記載の低ソーダアルミナを用いて製造された磁器。
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